JP2017518771A5

JP2017518771A5 -

Info

Publication number: JP2017518771A5
Application number: JP2017517420A
Authority: JP
Filing date: 2014-06-13
Publication date: 2017-08-24

Description

本発明の包装材の一つの典型的な実施態様では、その底面がセルのパターンに形成され、前述したＣＯ_２発生コーティングによりその内面が覆われる、トレイまたはパニットの形態をとる。パニットは、その上に食品が供給される分離シートを有し、その結果、パニット内に二重底が規定される。前記分離シートは食品の反対側に複数の漏斗状（又はじょうご状）の穴を有し、該穴により、滲出物がパニットの底面に向かう方向にのみ分離シートを通過し、底面のセルパターンに収集されることが可能となり、その結果、包装材コーティングによりＣＯ_２発生反応が誘発される。分離シート中の穴の漏斗形状は、それ（滲出物）が食品に戻るのを防止する。包装材は、包装材アセンブリ及びその中に含まれる食品を包囲するところの例えば蓋または外被様フィルム等の適切な閉鎖要素により閉鎖することができる。

Claims

滲出物を生成すると共に腐敗しやすい生鮮食品のための保護雰囲気を形成するよう構成された包装材であって、該包装材は、
底面と、
包装材の前記底面上のコーティングと、
を含み、
該コーティングは、ポリマー、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムの混合物を含み、
前記クエン酸及び炭酸水素ナトリウムの量は、前記生鮮食品からの滲出物が前記コーティングに入って接触した際、クエン酸と炭酸水素ナトリウムの間で非化学量論的な反応が生じるよう選択されるものである、包装材。
前記ポリマーは溶媒に溶解されたポリマーである、請求項１に記載の包装材。
前記ポリマーはポリアミド、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、又はポリスチレンのいずれか一つから選択されるものである、請求項２に記載の包装材。
前記溶媒はエタノール、アセトン、又は酢酸エチルのいずれか一つから選択されるものである、請求項２又は３に記載の包装材。
前記ポリマーは、酢酸エチルに溶解されたポリスチレンベースのポリマーであり、
好ましくは、酢酸エチルに溶解された結晶ポリスチレン又は高衝撃ポリスチレン（ハイインパクトポリスチレン）であり、
より好ましくは、重量パーセント濃度が４〜２０％である酢酸エチルに溶解された結晶ポリスチレン又は高衝撃ポリスチレンであり、
さらに好ましくは、重量パーセント濃度が５〜１５％である酢酸エチルに溶解された結晶ポリスチレン又は高衝撃ポリスチレンであり、
最も好ましくは、重量パーセント濃度が７〜１２％である酢酸エチルに溶解された結晶ポリスチレン又は高衝撃ポリスチレンである、請求項２に記載の包装材。
前記包装材は食品包装に適するポリマーから製造されるものである、請求項１〜５のいずれか一項に記載の包装材。
前記コーティングから前記食品を分離するためのシートをさらに含み、前記シートは前記滲出物が通過するよう構成されている複数の漏斗状の穴を含むものである、請求項１〜６のいずれか一項に記載の包装材。
前記クエン酸及び炭酸水素ナトリウムの活性剤混合物は、該活性剤混合物における重量パーセントで、５０〜７０％のクエン酸と、３０〜５０％の炭酸水素ナトリウムより形成されているものである、請求項１〜７のいずれか一項に記載の包装材。
前記コーティング中のクエン酸の量が、食品１グラムあたり０．００２〜０．８グラムである、請求項１〜８のいずれか一項に記載の包装材。
前記コーティング中の炭酸水素ナトリウムの量が、食品１グラムあたり０．００１〜０．００８グラムである、請求項１〜９のいずれか一項に記載の包装材。
肉若しくは肉派生物であるか又はこれらの物を含有してなる腐敗しやすい生鮮食品を更に含んでなる、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の包装材。
請求項１〜１１のいずれか一項に記載の包装材を提供するための方法であって、該方法は、
底面を有する包装材を提供する工程と、
前記包装材の前記底面上にコーティングを提供する工程と、を含み、
前記コーティングは、ポリマー、クエン酸及び炭酸水素ナトリウムの混合物を含み、
前記クエン酸及び炭酸水素ナトリウムの量は、前記生鮮食品からの滲出物が前記コーティングに入って接触した際、クエン酸と炭酸水素ナトリウムの間で非化学量論的な反応が生じるよう選択されるものである、方法。
前記包装材の前記底面上にコーティングを提供する工程は、
液体ガンを用いて溶媒に溶解されたポリマーを前記底面上に噴霧する工程と、
固体である炭酸水素ナトリウムと、固体であるクエン酸との混合物を提供する工程とを含むものである、請求項１２に記載の方法。
固体である炭酸水素ナトリウムと、固体であるクエン酸との混合物を提供する工程は、重量法により混合物を適用することを含む、請求項１３に記載の方法。
前記包装材に、前記腐敗しやすい生鮮食品を提供する工程と、
前記包装材を閉鎖する工程と、
を更に含むものである、請求項１２〜１４のいずれか一項に記載の方法。