JP2017508042A - 部分的に加水分解されたセルロースのための精製プロセス - Google Patents

部分的に加水分解されたセルロースのための精製プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2017508042A
JP2017508042A JP2016553625A JP2016553625A JP2017508042A JP 2017508042 A JP2017508042 A JP 2017508042A JP 2016553625 A JP2016553625 A JP 2016553625A JP 2016553625 A JP2016553625 A JP 2016553625A JP 2017508042 A JP2017508042 A JP 2017508042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodialysis
composition
acid
partially hydrolyzed
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016553625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6377170B2 (ja
Inventor
エム ロックハート,ジェイムス
エム ロックハート,ジェイムス
ジー サイモンズ,ピーター
ジー サイモンズ,ピーター
デイヴィッド ジェンダーズ,ジェイ
デイヴィッド ジェンダーズ,ジェイ
Original Assignee
ノラム エンジニアリング アンド コンストラクターズ リミテッド
ノラム エンジニアリング アンド コンストラクターズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノラム エンジニアリング アンド コンストラクターズ リミテッド, ノラム エンジニアリング アンド コンストラクターズ リミテッド filed Critical ノラム エンジニアリング アンド コンストラクターズ リミテッド
Publication of JP2017508042A publication Critical patent/JP2017508042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377170B2 publication Critical patent/JP6377170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/422Electrodialysis
    • B01D61/423Electrodialysis comprising multiple electrodialysis steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/42Electrodialysis; Electro-osmosis ; Electro-ultrafiltration; Membrane capacitive deionization
    • B01D61/422Electrodialysis
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21DTREATMENT OF THE MATERIALS BEFORE PASSING TO THE PAPER-MAKING MACHINE
    • D21D5/00Purification of the pulp suspension by mechanical means; Apparatus therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

電気透析を使用して、凝集した部分的に加水分解されたセルロース粒子と酸とを含む組成物から、精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子を回収する方法。本発明は、従来の方法の、高い資本コストと運用コスト、高い水の使用量と大きなろ過面積又は希釈時間要件を回避しながら、非常に低いレベルまで、前記酸を低下させる問題に対処する。遠心分離又は沈降、及び/又は組成物の透析による希釈、濃縮の後、前記組成物は、硫酸から遊離硫酸イオンなどのイオンを除去するため、電気透析セル内で処理される。当該方法は、電気透析セルのフィード区画においてアニオン交換樹脂を有するステップと、前記電気透析セルにおける受容に塩基を添加するステップと、精製され、部分的に加水分解されたセルロース粒子の電気透析の第2ステップと、を含むことができる。

Description

本発明は、低レベルまで酸を除去するために、部分的に加水分解されたセルロースを洗浄するためのプロセスに関する。
部分的に加水分解されたセルロース(文献において、セルロース微結晶又はナノ結晶性セルロースとも称する)は、最も一般的には、硫酸を使用して、セルロースの制御された酸加水分解により製造される。セルロースは、木材パルプや綿などの様々なソースからのものであってもよい。セルロースミクロフィブリルに沿って密度の低いアモルファス領域は、加水分解時の酸攻撃の影響をより受けやすくなり、且つ、部分的に加水分解されたセルロースを与えるために切断する。例えば、塩酸、リン酸等、のような硫酸以外の酸、又は酸の混合物を用いてもよい。説明を簡単にするために、以下の議論は、硫酸及び硫酸塩(サルフェート、sulfate)の除去の使用に焦点を当てている。
例えば、加水分解からの残留硫酸によって引き起こされるような高イオン強度において、結晶セルロースの個々のナノ粒子が、より大きな粒子に一緒に凝集する傾向がある。より大きな粒子は、重力下で、又は遠心機において、沈降し、且つ、濃縮する。所望の離散ナノ粒子を得るために、溶液のイオン強度は、非常に低いレベルまで低減されなければならない。この所望の精製を達成するために、希釈とその後の(followed by)濃縮との一つ以上のステップは、典型的には、部分的に加水分解されたセルロースから硫酸の大部分(約90%)を分離するために使用される。しかしながら、酸濃度及び関連するイオン強度が減少するにつれ、部分的に加水分解されたセルロース粒子は、これらの粒子はもはや重力及び遠心分離によって効率的に分離しないというポイントまで、より小さい凝集体に脱凝集する。そして、酸濃度をさらに低減するために、代替の方法を使用しなければならない。
部分的に加水分解されたセルロース懸濁液(suspension)の所望の最終純度を達成するため、部分的に加水分解されたセルロース粒子を保持する非常に微細なフィルタが、連続的又は段階的な水洗と組み合わせて、典型的には使用される。この洗浄するステップは、当該文献においてしばしば透析又は透析ろ過(ダイアフィルトレーション、diafiltration)と称する。典型的には、約200,000ダルトン以下の保持を有する限外ろ過膜ベースのフィルタを使用する。上述したように、出発酸のかなりの部分は、通常、以前に除去されているにもかかわらず、酸がセルロース製品の最終用途特性に影響を及ぼさないためには、濃度をさらに数桁減少させなければならない。非常に効率的な透析システムでさえ、部分的に加水分解されたセルロースの量と比較して、非常に大きなろ過表面積及び流量又は希釈時間が生成必要とされる。
一般的に、全体的な実行可能性(viability)を向上させる一方で、デカンテーション又は遠心分離は、最初の精製ステップとして、厳密に必要とされていない。透析を単独で使用すると、所望の最終純度を達成することができる。しかしながら、これは、透析洗浄要件及び酸回収コストをかなり増大させる。
部分的に加水分解されたセルロースを製造するために利用されてきた、上記のプロセスステップは、以下の文献に記載されている。:
(1)US5,629,055(Revol et al.);
(2)Jean−Francois Revol, Louis Godbout, Xue−Min Dong, Derek G. Gray, Henri Chanzy, and GeorgMaret,“Chiral nematic suspensions of cellulose crystallites; phase separation and magnetic field orientation”, Liquid Crystals, (1994) Vol.16, No.1:127;及び
(3)Xue Min Dong, Tsunehisa Kimura, Jean−Francois Revol, and Derek G. Gray, “Effects of Ionic Strength on the Isotropic−Chiral Nematic Phase Transition of Suspensions of Cellulose Crystallites”, Langmuir, (1996) Vol.12:2076。
US5,629,055はまた、透析後の研磨ステップとして、混合床イオン交換システムの使用を開示する。これは、(4)においてさらに記載される。
(4) Tiffany Abitbol, Elisabeth Kloser, Derek G. Gray, “Estimation of the surface sulfur content of cellulose nanocrystals prepared by sulfuric acid hydrolysis”, Cellulose, (2013) 20:785−794
上述した従来技術の透析精製プロセスはまた、加水分解において生成した糖類、ならびにその他の可溶性を除去する。しかしながら、これらは、硫酸よりも少ない量で典型的には存在する。それにより、その除去は、通常、部分的に加水分解されたセルロースの精製において制限因子ではない。
本発明は、部分的に加水分解されたセルロース粒子を含有する組成物から酸を除去するための、すなわち、部分的に加水分解されたセルロース及び酸を含む組成物から精製された部分的に加水分解されたセルロースを回収するための方法を提供する。本発明は、高い資本コストと運用コスト、水の使用量及び先行技術のプロセスの典型的な大きなろ過表面積の要件を低減する。
本発明の一態様によれば、凝集した部分的に加水分解されたセルロース粒子と遊離(free)イオンとを含む組成物から、精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子を回収する方法であって、
精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子を含む流れを生成するために、前記組成物の電気透析のステップ、
を含む方法が提供される。当該方法は、遊離イオンの濃度を減少させるため、電気透析前の組成物の前処理をさらに含む。遊離イオンは酸を含んでいてもよい。本発明のいくつかの態様によれば、酸は、電気透析の前に塩基の添加によって中和される。この文脈において、「中和」とは、酸及び塩混合物を作成する部分的な中和、又は塩のみを残す完全な中和、のいずれかを示すことができる。
水の脱イオン化、及び非荷電溶存種(例えばタンパク質など)を含有する溶液の脱イオン化のため、電気透析を使用することが知られている。しかしながら、部分的に加水分解されたセルロースの組成物から酸を除去するために、電気透析を有効に(affectively)使用することができることは、当技術分野において以前に知られていなかった。さらにまた、電気透析における膜汚染を防止するため、フィード流れから、非常に低い濃度まで、1ミクロンよりも大きいサイズの微粒子を最初に除去する必要があることが、一般的には理解される。電気透析は、それよりもはるかに大きな有効サイズを有し、且つ、かなりの膜汚染及びその他の問題を招くことなく比較的高濃度において、凝集した部分的に加水分解セルロース粒子を処理するために使用することができることは、従って驚くべきことである。
さらに、本発明の態様及び具体的な実施形態の特徴は、以下に記載される。
部分的に加水分解されたセルロース粒子及び硫酸を含む組成物から硫酸を除去するための従来技術のプロセスの概略図(従来技術)である。 電気透析を用いて部分的に加水分解されたセルロースを精製するための本発明によるプロセスの一実施形態の概略図である。 沈降又は遠心分離により、上流の酸の除去を組み込む、精製プロセスの第2の実施形態の概略図である。 沈降又は遠心分離及び部分透析により、上流の酸の除去を組み込む、精製プロセスの第3の実施の形態の概略図である。 電気透析セルの受容(receiving)溶液に塩基を添加することを組み込む、精製プロセスの第4の実施形態の概略図である。 段階的な電気透析を組み込む、精製プロセスの第5の実施形態の概略図である。 カチオン及びアニオン膜を使用する、電気透析セルの構成の模式図である。 電流密度及び電圧vs実施例1の実験のためにパスされた(passed)電荷のグラフである。 伝導率及びpH vs実施例1の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 フィード及び受容溶液中の硫酸塩濃度及び電流効率vs実施例1の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 双極性及びアニオン性膜を使用する電気透析セルの構成を示す模式図である。 電流密度及び電圧vs実施例2の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 伝導率及びpH vs実施例2の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 フィード及び受容溶液中の硫酸塩濃度及び電流効率vs実施例2の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 電流密度及び電圧vs実施例3の実験のためにパスされた(passed)電荷のグラフである。 伝導率及びpH vs実施例3の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 フィード及び受容溶液中の硫酸塩濃度及び電流効率vs実施例3の実験のためにパスされた電荷のグラフである。 フィード硫酸塩濃度vs実施例1,2及び3の実験においてパスされた電荷のグラフである。
詳細な説明
以下の説明及び図面において、対応し、且つ類似する(like)要素は、同一の参照符号によって識別される。
部分的に加水分解されたセルロース粒子及び硫酸を含む組成物は、当技術分野で周知の方法に従って、すなわち、木材パルプなどの天然セルロース系材料の加水分解により、調製することができる。典型的には、微粉砕漂白化学パルプを、高温で、かつ連続的に混合して硫酸と反応させる。加水分解が必要な範囲まで完了した後、混合物を水又は希釈酸でクエンチ酸を希釈する。得られた組成物は、懸濁液、溶液、コロイド、又はゲルの形態であるのが典型的である。
部分的に加水分解されたセルロース及び硫酸を含む組成物から硫酸を除去するための従来技術のプロセスは、図1に示されている。希釈ステップ10は、部分的に加水分解されたセルロース(PHC)と硫酸との組成物14に、水の流れ12を添加することによってなされる。希釈はまた、希釈酸流、例えば、プラントにおける他の場所から回収された、20重量%未満の硫酸でも行うことができる。希釈された組成物16は、遠心分離18に供される。必要に応じてこの2つのステップを繰り返すことができる。遠心分離後、濃縮した部分的に加水分解されたセルロース組成物20は、透析22に付される。透析ステップは、水の連続的もしくは段階的添加により、又はバッチ洗浄により行うことができる。透析は、精製された部分的に加水分解されたセルロース24を生成する。硫酸が組成物から除去されるにつれて、透析ステップ22と遠心分離ステップ18の両方が、廃酸(waste acid)26のストリームを生成する。
硫酸は、上述したように、部分的に加水分解されたセルロースを調製するために一般的使用される酸であるが、その他の酸、例えば、塩酸、硝酸、リン酸、及び酸の混合物、を使用することができる。部分的に加水分解されたセルロースを精製するための本発明は、このような操作に起因する部分的に加水分解されたセルロース酸の混合物に一般的に適用される。以下の説明では、本発明の方法は、本発明を適用可能な混合物の一例として、部分的に加水分解されたセルロース−酸混合物中の酸が硫酸である場合について説明した。その他の実施形態において、酸は塩酸、硝酸もしくはリン酸、又は酸の混合物である。
本発明の方法は、部分的に加水分解されたセルロース粒子の懸濁液から遊離の硫酸とその他のイオンを除去するための効率的な手段として、電気透析ステップを使用している。部分的に加水分解されたセルロースの精製に使用される従来技術の希釈及び透析プロセスとは異なり、電気透析は、希釈又は洗浄の目的のために水の有意な量を必要とせず、溶液から、主に遊離硫酸イオンの除去率を高めるために電界を使用する。予想される主な課題は、部分的に加水分解されたセルロース粒子による狭いチャネル(約0.5mm)の潜在的な目詰まりと、膜汚染であった。しかしながら、驚くべきことに、これは問題ではないことが判明した。さらに、プロセスは、例えば、1,000mg/Lより大きい、又は6,000mg/Lより大きい、懸濁固体(suspended solids)の高いレベルを有する組成物に適応することができる。
本発明の電気透析方法によって処理されるべき部分的に加水分解されたセルロース及び酸を含む組成物は、既に希釈及び/又は透析していない場合、そのような前処理ステップの1つ以上が、酸濃度を減少させるためにまず行なわれてもよい。図2〜6に示す本発明の実施形態は、1つ以上のこのような前処理ステップの様々な例示的な組合せを含む。
本発明の方法40の一実施形態を示す図2を参照すると、濃縮酸及び部分的に加水分解されたセルロース14は、水又は希釈酸12で先ず希釈され10、次いで、酸の全てが、電気透析30により除去され、その結果、精製された部分的に加水分解されたセルロース32のストリームと廃硫酸26のストリームとをもたらす。
電気透析ステップ30は、部分的に加水分解されたセルロース粒子自体を保持する、アニオン特異的(specific)及びカチオン特異的又は双極性膜により分離したフィード溶液及び受容溶液の互い違いの(alternating)区画(compartments)に分けられた電気化学セルスタックを含む。遊離重硫酸塩及び硫酸イオンは、フィード溶液区画から、アニオン特異的膜を貫通して、受容溶液区画内へ通過する。受容溶液区画において、これら遊離重硫酸塩及び硫酸イオンは、カチオンにより結合され、従って、フィード区画から除去されたイオン種を再現し、且つ、電荷バランスを維持する。このためのカチオンは、別のフィード区画から、及びカチオン特異的膜を通過させることにより得られるか、又は、カチオンがプロトロンである酸除去の場合には、バイポーラ膜の表面において水を分解すること(splitting)によって電気化学的に製造することができる。バイポーラ膜の場合において、水酸化物は、膜のフィード区画側で生成され、且つ、水を形成し、電荷の中立性を維持するため、そこでプロトンと結合する。図7は、アニオン特異的膜A及びカチオン特異的膜Cを有する電気透析セル構成を概略的に表す。図11は、バイポーラ膜B及びアニオン特異的膜Aを有する電気透析セルの構成を概略的に表す。
フィード区画と受容(receiving)区画とを互い違いにすること(alternating)により、互い違いの膜を横切って一方の方向に移動するアニオン及び他方の方向に移動するカチオンは、スタックを貫通する(through)イオン及び電荷の連続フローを達成する。いずれか一方の端において、異なるやり方で電荷をバランスさせる必要がある。これは、一方の端において酸とプロトンとを、他方の端において水素と水酸化物とを生成するために水を分解することによって行うことができる。
図3は、プロセスのさらなる一実施形態50を示す。50において、例えば、遠心分離又は沈降などによる段階希釈10及び濃縮18の一つ以上のステップが、電気透析を利用する前に酸の濃度を減少させるため、電気透析30の上流側において利用される。
図4は、プロセスのさらなる一実施形態60を示す。プロセス60は、電気透析30による最終精製の前に希釈洗浄透析62を使用する部分精製のステップを追加することにより、図3のプロセス50に比較して増強される。
図5は、プロセスのさらなる一実施形態70を示す。プロセス70は、電気透析セルの受容溶液に塩基を添加することにより、図4のプロセス60に比較して増強される。遊離硫酸塩濃度を、電気透析セルのフィード溶液中において非常に低いレベルまで下げているとき、有意量のプロトン逆移動が、希釈酸受容溶液から生じ、電流効率を低下させる。この逆移動を減らすために、例えばNaOHのような塩基72が、希釈酸を中和するため、且つ、中性塩又は部分的に中和された酸と塩との混合物74を生成するために、受容溶液に添加される。ナトリウム及びその他のカチオンは、アニオン膜を貫通して、プロトンよりもはるかに低い移動速度を有しているので、全体の電流効率を大幅に改善することができ、システムのための電気(electricity)及び面積(area)要件の両方を減少させる。最適な塩基添加及び対応する受容流体pHは、酸、塩基及び電気の相対的なコスト、廃液の中和要件、及びシステムの資本コストに応じた設備(installation)により異なる。しかしながら、最適なpHは、典型的には、ほとんどの状況では1と3の間にあると考えられる。
図6は、プロセスのさらなる一実施形態80を示す。プロセス80は、電気透析の複数のステージ、すなわち第1のステージ30及び第2のステージ82、を使用することにより、図5のプロセス70に比較して増強される。フィード溶液における遊離硫酸塩レベルが減少するにつれ、電気透析における電流密度及び電流効率の両方が減少する。遊離の硫酸塩の大部分が除去された後にのみ、電流密度及び電流効率が最も顕著に低下するので、条件の異なるセットの下でバルク及び最終的な分離を行うことが有利であり得る。
当該方法のいくつかの実施形態20、50、60、70、80において、アニオン性樹脂は、電気透析セルのフィード区画内に配置され、セルは、アニオン−バイポーラ膜構成又はアニオン−カチオン膜構成のいずれかを有する。これは、特に低遊離硫酸レベルにおいて、フィード導電率及び硫酸塩転送速度を増加させる。
本発明の方法のいくつかの実施形態において、部分的に加水分解されたセルロース粒子と酸との組成物中の酸は、電気透析の前に中和される。この中和は、塩基を添加することによって、いずれの所望のステージにおいて、例えば、いずれの希釈もしくは透析の前に、又は電気透析直前に、電気透析セルのフィード区画に塩基を添加することにより、行うことができる。中和された組成物は、次いで、上述の方法に従って処理され、その結果、精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子と、酸ではなく塩溶液の廃水流とをもたらす。
次のようにして、硫酸中の部分的に加水分解されたセルロース粒子の懸濁液を作製した。115gの微粉砕クラフトパルプを1600gの64%HSOと、温度45℃で連続的に混合したビーカーにおいて35分間反応させた。次いで、この混合物を、合計6.0Lに構成する(make-up)ために、室温の脱イオン(DI)水約5Lでクエンチした。次いで、懸濁液を数時間沈降させた。クリーンな上澄み層が得られたら、それをデカントし、6.0Lまで戻すため、DI水を再び添加した。沈降、デカント、再希釈手順を、懸濁液がもはや有意に沈降しなくなるまで、8回繰り返した。この時点で、イオンクロマトグラフによって測定される遊離の硫酸濃度は90mM、pHは約1.2、導電率は約43mS/cmであった。電気透析実験の全ては、それらの出発フィード材料として、この溶液のサンプルを使用して行った。固形分の(solids)懸濁液濃度は、この手順を使用して通常達成収率に基づいて、約6,000〜8,000mg/Lであると推定された。
組成物から酸を除去するために電気透析を使用することの実現可能性を決定するために、異なる膜技術とセル構成を利用する試験を、導電率、pH及び遊離硫酸塩濃度によって示されるように、いくつかの異なる最終終了状態を達成するために行った。これらは、カチオン/アニオン交換膜及びバイポーラ/アニオン交換膜を組み込んだセル構成を利用する試験を含んだ。最初は、懸濁固形物の高レベルの存在により生じた目詰まり及び汚染の恐れがあるため、オープンセル構造が利用された。しかしながら、これらは問題があることが見出されなかった場合、フィード区画にアニオン交換樹脂を添加することにより、システムはまた、試験された。プロトン逆移動の量を減少させるために、受容区画中の硫酸が中和された場合、また試験が行われた。
セルロース溶液に対する実験は、膜の5つのペアを有するMicrocell(Electrocell AB)において行った。50cmの活性領域の合計に対して、各セルは表面積10cmを有する。各実験は、受容区画における0.1M硫酸とリンス区画における50mM硫酸とにより、実行した。各区画における溶液は、蠕動ポンプによりセル中を再循環させ、サンプルは、バッチ変換の間中定期的に採取された。サンプルは、イオンクロマトグラフィーにより硫酸について分析され、酸含有量について滴定した。全ての実験は、40℃で行った。しかしながら、当該方法は、膜、電極及びその他の材料が適切に選択される限り、他の温度にも適用可能である。
白金プローブは、末端膜近くのフィード区画の2つ内部に設置され、それにより、2つのプローブ間に4つの完全な作動せるが存在した。実験は、以下に説明するように、電源が2つの白金プローブ間の電圧を制御するように実行された。
実施例1−カチオン/アニオンセル構成
第1の実験において、セルにおける固体目詰まり及び膜の潜在的汚染の恐れに起因して、オープンセル構成を利用した。この試験セルは、2つのセルを示す図7に図示されるように、それぞれNeosepta CMXカチオン膜及びAsahi AAVアニオン膜(C,A)を組み込んでいた。AAV膜Aは、プロトン逆移動を防止するために開発された特殊膜である。図7の構成において、硫酸塩は、アニオン膜を横切って移動する。これは、フィード溶液から硫酸塩を除去し、その後、硫酸塩(which)は、受容区画において酸強度を増加させるため、カチオン膜を横断するプロトンと結合する。セルは、白金ワイヤプローブ(カチオン膜4個及び4つアニオン膜4個)にわたり、定常3.2Vにおいて充電された。
図8は、実行中の、電圧と電流密度とを示す。 25mA/cmという比較的高い電流密度が最初に得られたが、それは実験の終わりまでに、約2mA/cmに、かなり減少した。全体の平均電流密度5.9mA/cmが得られた。図9は、フィード溶液の導電率及びpHを示す。導電率は、実行(run)の過程にわたり着実に2mS/cmまで減少し、pHはまた、2.5の値まで増加した。図10は、フィード及び受容硫酸塩濃度と、計算された電流効率とを示す。フィードにおける硫酸塩濃度は、3.5mMのCMX/AAVセル構成のための最終硫酸塩濃度により、実行全体にわたって着実に減少した。フィードと受容電流効率との間は非常に良好な相関関係で、全体の電流効率は79%であった。フィードが枯渇し、且つ、受容区画における酸濃度が増加するにつれ、電流効率は、実行全体にわたり低下した。0.18M硫酸を得られただけだが、フィードにおける硫酸塩の低濃度は、AAV膜に対する電圧降下を著しく増大させ、プロトン逆移動の量を増大させると予測される。ターゲット導電率及びpHは満たされたが、硫酸塩レベルは、これらのレベルで予想される量よりも約10倍高かった。これは、この溶液の固体含有量に起因するかもしれない。実験後、セルを分解し、固体の詰まり及び膜汚染の兆候について調べた。驚くべきことに、この実験、又はいずれの後続の実験において、固体沈着について目に見える兆候は観察されなかった。
実施例2−バイポーラ/アニオンセル構成
第2の実験において、図11に図示されるように、実施例1セルにおけるCMX膜を、Neosepta BP−1Eバイポーラ膜Bで置換した。このバイポーラ膜は、定電圧に置いて水を分解して、膜のカソード対向側においてプロトンを生成し、且つアノード対向側において水酸化物を生成する。この場合、セルロース溶液中のプロトンは遊離である必要はないが、膜表面で生成した水酸化物により「滴定」される。硫酸塩は、実施例1の構成と同様に搬送される。バイポーラ膜は、少なくとも1Vの電圧において実行する必要があり、及び従って、1.4V/セルの電圧が使用された(バイポーラ膜4個及びアニオン膜4個の上に、5.6VのPt−Pt電圧)。
これらの試験に使用される電源は、10Vの電圧限界を有し、エンド電圧が高かった(合計5V)として、Pt−Pt電圧を最初に制限した。図12は、電圧と電流密度分布プロファイルを示す。電流密度が降下するにつれ、エンド電圧もまた降下した。電荷約0.04モルにおいて、エンド電圧は、4.4V以下に降下し、これは、セルを白金プローブプローブ間の5.6Vに到達させる。このセルは、6.0mA/cmの平均電流密度で実行した。
図13及び図14は、この実行で得られたフィードpH、導電率及び硫酸塩濃度を示す。2mS/cmのエンドフィード導電率は、わずかに低いpH(2.35)において再び得られた。CMX膜と比べてより多くの電荷がパスされ(passed)、且つ、最終的フィード硫酸塩濃度が1.9mMにおいても同様に低かった。この実行のための全体の電流効率もまた、61%で低かった。この低電流効率は、低い硫酸濃度における実行の一部を有するより長い実行時間に起因すると考えられる。実施例1における同量の電荷(0.045モル)後の電流効率は70%であって、最後のいくつかのサンプルの間に大幅に降下していた。これらの最後のサンプルのためのより低い電流効率は、硫酸塩レベルが低レベルに到達するにつれ、プロトン逆移動が増加することを再び示唆する。
実施例3−アニオン交換樹脂を有するバイポーラ/アニオンセル構成
オープンセル構成に置いて固体詰まりや汚れが観察されなかったならば、同様のセル構築を使用して、但し、アニオン交換樹脂が充填された(Supelco Amberlite IRA400)フィード区画を使用して、後続の実験が行われた。この区画におけるイオン交換樹脂の使用は、溶液の導電率を高め、アニオン(硫酸塩)の局所濃度を増加させることにより、このコンパートメント中の硫酸塩の転送を促進することを支援することを意図した。樹脂は、最初、NaOH中に浸漬することにより水酸化物の形態に変換され、セルに添加する前に、脱イオン水ですすいだ。セルは、図11と同一の構成において、BP−1Eのバイポーラ及びAAVアニオン膜で構築された。フィード流のフレームのアクティブ領域は、樹脂を充填し、フレームの入口と出口チャネルは、セル内の樹脂を保持するためにグラスウールを充填した。バイポーラ膜を有する実施例2の試験と同様に、総セル電圧が再び限定され、実行は、図15に図示するように0.055モルの電荷がパスするまで、白金プローブ間で5.6Vに達しなかった。平均電流密度8.2mA/mcが得られた。
図16及び17は、この実行のために取得したフィードpH、導電率及び硫酸塩濃度を示す。導電率は、0.5mS/cm未満の値を示す計器の測定範囲を下回った。フィードpHはまた、約3.3の値に達した実行の最後において大幅に増加した。値は、硫酸塩濃度0.3mM(硫酸塩ターゲット)を有するフィード溶液に相当する。しかしながら、この値を得るためには、低い導電性と高いpHとが必要であった。電流効率は、63%において再び低く、樹脂なし実施例2のセル構築とほぼ同じであった。この実験は、希釈酸受容龍潭実行のための最高の平均電流密度(8.2mA/cm)及び電流効率(63%)を達成した。このことは、大差で最低最終遊離硫酸塩濃度(0.3mM)を生成しながら、達成された。最終遊離硫酸塩濃度が非常に低いレベルまで低下するにつれ、電流密度と電流効率の両方が実行の終わりに向かって急速に低下するので、これは、結果の重要性を増大させる。
図18は、実施例1、2、3の実験を比較する。全体的な電気透析は、セルロース溶液から硫酸塩を除去するのに非常に有効であり、固形分目詰まりや膜汚染の兆候は観察されなかった。フィード区画内の樹脂を添加することにより、硫酸塩の実質的に全量を除去した。樹脂は、最初に実験開始時にいくらかの硫酸塩を除去した。それにより、少ない電荷がパスされた。塩基の形態で開始する樹脂に起因するが、第2のバッチを実行したならば、それは真ではない(not be the case)。樹脂は、他の実行よりも高い電流密度において硫酸の完全な除去を可能にした。
実施例4及び5−追加された塩基を有するカチオン/アニオンセル構成
電流効率の損失の原因を解明するために、硫酸ナトリウム受容溶液を使用して、CMX及びAAV膜を有するセルに対して実験を行った(実施例4)。2.5を超えるpHを維持するために、水酸化ナトリウムを、受信側に添加した。比較のために、水酸化ナトリウムの添加なしに、実験をまた、同一のセルに対して行った(実施例5)。実施例4の構成は、硫酸受容溶液(7.9mA/cm)を有する、同じセルの構築(実施例5)よりも低い平均電流密度(6.1mA/cm)において実行した。電流密度の低下は、同様の硫酸塩濃度の希釈酸溶液に比べて、受容塩溶液の低い導電率に起因すると考えられる。受容溶液のpHは、非常に低いプロトン濃度を生成し、且つ、逆移動を最小限にするために、重硫酸塩のpKaより上に維持した。実施例4は、実施例5の実行のための約60%と比較して、約100%の平均電流効率を有していた。実施例4と5との差は、腐食剤(caustic)の添加による受容セルにおけるプロトン濃度の減少であった。これは、電流効率は、主に、AAV膜を横切るプロトン逆移動により減少することを示している。
これらの実験の最終的な平均結果の概要を以下の表1に示す。
表1
Figure 2017508042
文献に記載されている情報に基づく反対の予想に反して、固体目詰まり又は膜汚染の徴候は、いずれの実験で観察されなかった。表1に示すように、オープン構成を用いて、2mM未満までの硫酸塩濃度を低下させることが可能であった。さらに、フィード区画室に配置されたアニオン交換樹脂を有する電気透析セルにおいて0.3mMまで硫酸塩濃度を低下させることが可能であった。高いプロトン逆移動に起因する低下電流効率は、受容溶液における塩基の添加に起因して、顕著に減少させることができる。
(図6のように)多段階の電気透析プロセス80において、遊離硫酸塩濃度は、推定電流効率約72%及び電流密度約40mA/cmを有する(回収された酸の再利用を可能にするための)酸性受容流体との逆混合ユニットにおいて、90mMから16mMに(約82%除去)に、電気透析の第1のステップ30において減少させることができること実験から明らかである。部分的に精製された部分的に加水分解されたセルロース懸濁液は、その後、フィード区画におけるアニオン交換樹脂を利用する構成において、電気透析の第2のステップ82においてさらに生成される。中和塩を生成するため、プロトン逆移動を最小化するため、平均電流密度約25mA/cmにおいてより高い電流効率(約90%)を達成するため、塩基が、受容流体に添加された。このような分離(split)は、数倍までより高価なセル構成のための面積要件を低減する一方で、同時に約80%まで、塩基使用及び酸構成(make-up)要件を低減する。任意には、第1のステージ30は、約半分まで、そのサイズと消費電力を低減するために、バッチもしくはプラグフロー精製として動作させることができる。また、必要に応じて、バッチもしくはプラグフロー精製(ones)とは対照的に、ステージの数が多いほど、継続的に逆混合ユニットを使用する影響は小さいので、電気灯正規のより多くのステージを使用することができる。
実施例6
セルロースと酸を使用して、部分的に加水分解されたセルロースを準備する。低レベルまで残留する酸を低減する(reducing)ことにより生成物を精製する。すべての遊離イオンのレベルが低レベルまで低減しなければならないので、単に残留酸を中和するのに十分ではない。上記の実験例の全ては、最も単純なケースを示し、部分的に加水分解されたセルロース生成物から残留酸を除去することを実証する。この実施例6においては、遊離酸の一部もしくは全てを中和するため、電気透析システムにおいて、又は上流において、フィードに、塩基(例えば水酸化ナトリウム)を添加する。添加塩基と関連付けられたカチオン(腐食剤の場合、Na)は、フィード溶液から除去されるプロトンを置換する。プロトン以外のカチオンが除去されるので、バイポーラ膜よりもカチオン膜が必要とされる。先の実施例と同様に、フィード中の遊離アニオンは、アニオン膜を横切って除去される。これらのアニオンは、その後、塩基からベースからのカチオン及びカチオン交換膜を横切って除去されたいずれの残りの遊離プロトンと再結合と再結合する。
上記の実施例4において、電流密度の低下が観察され、これは、中和するときの受容溶液導電率における低下に起因するものと考えられている。フィード及び受容流体はその後、低下した溶液導電率を有することを考えると、フィードが中和されるとき、電流密度の電流密度のさらなる低減が期待されている。
実施例7
バイポーラ膜は、元の酸及び元の塩基の両方を再生するために、実施例6における受容流体のカチオン膜とアニオン膜との間に添加される。この場合、バイポーラ膜の表面に発生したプロトンは、元の酸を再生するために除去されたアニオンと再結合する。その他のバイポーラ膜の表面に形成された水酸化物は、削除されたカチオンと結合し、フィード中和に使用される塩基を再生する。
希釈ベースの透析システムの容量、フロー及びコストは、絶対濃度又は除去に関係なく、必要な百分率除去率の対数にほぼ比例している。従って、酸と部分的に加水分解されたセルロースとの比率における第1、第2、又は最後の10倍の減少のいずれかが、合計1,000倍の減少を達成するために必要とされる約1/3の透析容量を必要とする。対照的に、サイズ及び膜面積要件と本電気透析ベースの精製システムのコストは、除去イオンの実際の量にはるかに密接に関連することが示されている。電気透析ベースの除去システムのために、第1の10倍減少は、残りの100倍減少の倍胃の、わずか10%と比較して、約90%のコストを表す。このより直接的な関係のため、電気透析浄化システムは、部分的に加水分解されたセルロースの最終精製に向けて特によく適していることが見出された。その場合、遊離イオン濃度は、絶対値においてすでに低いが、大きい百分率除去率が依然として必要とされる。大幅な資本、時間、水の使用及び運用コストの削減は、電気透析浄化システムの適切な使用によって実現することができる。しかしながら、いくつかの場合において、最適な全体的なシステム構成は、上流のいくつかの希釈透析ベースの除去を含むことができる。
前述の開示に照らして当業者に明らかなように、多くの変更及び修正が、その範囲から逸脱することなく、本発明の実施が可能である。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲に従って解釈されるべきである。
20、50、60、70、80 実施形態;
10 希釈;
12 水又は希釈酸;
14 濃縮酸及び部分的に加水分解されたセルロース(PHC)
16 希釈された組成物;
18 濃縮、遠心分離;
22 透析ステップ;
24 精製された部分的に加水分解されたセルロース24(PHC)
26 廃酸;
30 電気透析;
32 精製された部分的に加水分解されたセルロース(PHC);
62 希釈洗浄透析、部分透析;
72 塩基;
74 中性塩又は部分的に中和された酸と塩との混合物;
82 第2のステップ、電気透析;

Claims (24)

  1. 凝集した部分的に加水分解されたセルロース粒子と遊離イオンとを含む組成物から、精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子を回収する方法であって、
    精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子を含む流れを生成するために、前記組成物の電気透析のステップ、
    を含む、方法。
  2. 前記遊離イオンは、酸を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 遊離イオンの濃度を減少させるため、電気透析前の組成物の前処理をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記遊離イオンは、酸を含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記前処理は、水を含む流体で組成物を希釈するステップを含む、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記前処理は、
    水を含む流体で組成物を希釈するステップと、
    希釈された組成物を濃縮するステップと、
    含む、請求項3又は4に記載の方法。
  7. 前記前処理は、
    水を含む流体で組成物を希釈するステップと、
    希釈された組成物を濃縮するステップと、
    濃縮された組成物を透析するステップと、
    を含む、請求項3又は4に記載の方法。
  8. 前記希釈するステップ及び濃縮するステップは、2回以上行なわれる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記前処理は、
    水を含む流体で組成物を希釈するステップと、
    その後、希釈された組成物を濃縮するステップと、
    その後、濃縮された組成物を透析するステップと、
    を含む、請求項3又は4に記載の方法。
  10. 前記電気透析の前に、前記組成物に塩基を添加するステップを、
    さらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の前記方法。
  11. 前記電気透析の前に、電気透析セルの受容溶液に塩基を添加するステップを、
    さらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の前記方法。
  12. カチオン−アニオン膜セル構成を有する電気透析セルを使用して、前記電気透析が行われる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の前記方法。
  13. バイポーラ−アニオン膜セル構成を有する電気透析セルを使用して、前記電気透析が行われる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の前記方法。
  14. カチオン−バイポーラ−アニオン膜セル構成を有する電気透析セルを使用して、前記電気透析が行われる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の前記方法。
  15. 前記電気透析の際、電気透析セルのフィード区画においてアニオン交換樹脂が存在する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の前記方法。
  16. 前記電気透析セルにおけるフィード区画に塩基を添加するステップ、
    をさらに含む、請求項12、14及び15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 電気透析セルにおけるアニオン受容溶液に塩基を添加するステップ、
    をさらに含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 電気透析の前記ステップの後、精製された部分的に加水分解されたセルロース粒子の前記流れを電気透析する第2のステップ、
    をさらに含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 遠心分離又は沈降により、前記濃縮するステップは行われる、請求項6〜
    のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記遠心分離又は沈降が、複数回行われる、請求項19に記載の方法。
  21. 前記酸が硫酸を含む、請求項2及び4〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記酸が、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、及びそれらの混合物のいずれかを含む、請求項2及び4〜20のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記組成物が、1,000mg/Lより高い懸濁固体レベルを有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記組成物が、6,000mg/Lより高い懸濁固体レベルを有する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
JP2016553625A 2014-02-28 2014-02-28 部分的に加水分解されたセルロースのための精製プロセス Active JP6377170B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/CA2014/050156 WO2015127531A1 (en) 2014-02-28 2014-02-28 Purification process for partly-hydrolyzed cellulose

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017508042A true JP2017508042A (ja) 2017-03-23
JP6377170B2 JP6377170B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=54008074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016553625A Active JP6377170B2 (ja) 2014-02-28 2014-02-28 部分的に加水分解されたセルロースのための精製プロセス

Country Status (9)

Country Link
US (1) US10016726B2 (ja)
EP (1) EP3110534B1 (ja)
JP (1) JP6377170B2 (ja)
KR (1) KR20160125990A (ja)
CN (1) CN106163643B (ja)
CA (1) CA2937918C (ja)
IL (1) IL247151B (ja)
PT (1) PT3110534T (ja)
WO (1) WO2015127531A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101907868B1 (ko) 2016-12-02 2018-10-15 건국대학교 산학협력단 이온성 액체를 이용한 자기 조립형 균일계 셀룰로오스 나노입자 및 이의 제조 방법
KR102003918B1 (ko) * 2017-11-28 2019-10-17 한국과학기술연구원 에너지 저소비형 당과 산의 분리방법
CN114534500A (zh) * 2022-02-14 2022-05-27 天津大学 一种应用于cnc生产的低浓度废酸分离回收装置及方法
WO2023196233A1 (en) 2022-04-08 2023-10-12 United States Gypsum Company Desalination of high chloride salt absorbed porous beads

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010116794A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 日本製紙株式会社 N-オキシル化合物の回収・再利用方法
JP2011157225A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Fujii Kiso Sekkei Jimusho:Kk 酸回収方法、糖液の製造方法、及び発酵方法
JP2011168651A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Fujii Kiso Sekkei Jimusho:Kk 層分離方法
JP2012183031A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Kawasaki Heavy Ind Ltd 電気透析方法及び電気透析装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3369906A (en) 1963-12-31 1968-02-20 American Mach & Foundry Electrodialytic treatment of tea
US4124471A (en) 1977-08-22 1978-11-07 Diamond Shamrock Corporation Controlling silica sol particle size
JP2514389B2 (ja) 1987-12-07 1996-07-10 第一工業製薬株式会社 変性セルロ―スエ―テルの製造方法
US5244553A (en) 1991-10-31 1993-09-14 North Carolina State University Method for recovering acid from an acid-sugar hydrolyzate
DE4306260C2 (de) * 1993-03-01 1996-05-30 Zell Wildshausen Chem Werke Verfahren und Anlage zu einer elektrochemischen Behandlung von Zellstoffablauge
US5629055A (en) 1994-02-14 1997-05-13 Pulp And Paper Research Institute Of Canada Solidified liquid crystals of cellulose with optically variable properties
SE9501769D0 (sv) * 1995-05-12 1995-05-12 Eka Nobel Ab A process for the production of paper
TW445285B (en) 1996-05-24 2001-07-11 Nihon Parkerizing Titanium dioxide ceramic paint and methods of producing same
US7175869B2 (en) 2000-11-30 2007-02-13 Kraft Foods Holdings, Inc. Method of deflavoring soy-derived materials using electrodialysis
US7582326B2 (en) 2003-10-29 2009-09-01 Kraft Foods Global Brands Llc Method of deflavoring whey protein using membrane electrodialysis
US20060024413A1 (en) 2004-02-23 2006-02-02 Colin Crowley Preparation of pumpable, edible composition using electrodialysis
CA2562467C (en) 2004-04-13 2012-07-31 Iogen Energy Corporation Recovery of inorganic salt during processing of lignocellulosic feedstocks
AR072689A1 (es) 2008-07-14 2010-09-15 Akzo Nobel Nv Soles basados en silice metodo para producirlos uso y metodo para producir papel que los utiliza
CA2817297A1 (en) * 2010-11-09 2012-05-18 Suganit Systems, Inc. Ionic liquid recovery and purification in biomass treatment processes
US9567707B2 (en) * 2012-08-21 2017-02-14 Noram Engineering And Constructors Ltd. Purification process for partly-hydrolyzed cellulose

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010116794A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 日本製紙株式会社 N-オキシル化合物の回収・再利用方法
JP2011157225A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Fujii Kiso Sekkei Jimusho:Kk 酸回収方法、糖液の製造方法、及び発酵方法
JP2011168651A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Fujii Kiso Sekkei Jimusho:Kk 層分離方法
JP2012183031A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Kawasaki Heavy Ind Ltd 電気透析方法及び電気透析装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10016726B2 (en) 2018-07-10
CA2937918A1 (en) 2015-09-03
IL247151A0 (en) 2016-09-29
US20170014771A1 (en) 2017-01-19
PT3110534T (pt) 2020-03-05
CN106163643A (zh) 2016-11-23
WO2015127531A1 (en) 2015-09-03
KR20160125990A (ko) 2016-11-01
IL247151B (en) 2020-06-30
JP6377170B2 (ja) 2018-08-22
EP3110534A1 (en) 2017-01-04
EP3110534A4 (en) 2017-10-25
CA2937918C (en) 2021-10-26
EP3110534B1 (en) 2019-12-25
CN106163643B (zh) 2019-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Song et al. Performance of UF–NF integrated membrane process for seawater softening
JP4648307B2 (ja) 連続式電気脱イオン装置および方法
JP6377170B2 (ja) 部分的に加水分解されたセルロースのための精製プロセス
WO2017071115A1 (zh) 含硅废水处理方法和利用方法与分子筛制备方法和系统
US10508049B2 (en) System for regenerating sodium hydroxide and sulfuric acid from waste water stream containing sodium and sulfate ions
JP6053631B2 (ja) 淡水化装置及び淡水化方法、並びに淡水、塩及び有価物の併産方法
JP2012518585A (ja) リチウム遷移金属リン酸塩の連続製造中におけるリチウム含有廃液の浄化方法
WO2013074231A1 (en) Method and installation comrising electrodialysis, bi- polar electrodialysis ion exchange
CN105692989A (zh) 黏胶纤维酸性废水的综合利用工艺
JP2000051665A (ja) 脱塩方法
Zhou et al. Application of electrodialysis to extract 5′-ribonucleotides from hydrolysate: Efficient decolorization and membrane fouling
JP2012183031A (ja) 電気透析方法及び電気透析装置
WO2018116269A1 (en) Depth filtration of a protein
US9567707B2 (en) Purification process for partly-hydrolyzed cellulose
CN108341527B (zh) 高回收率脱盐水装置
BR112016019852B1 (pt) Processo de purificação para celulose parcialmente hidrolisada
JP2008141981A (ja) 乳酸の製造方法
KR101959103B1 (ko) 초순수 제조 장치
KR100398419B1 (ko) 고로집진수 재이용방법
JP2001170658A (ja) フッ素含有排水の処理装置及び処理方法
TWI354653B (ja)
Karimi et al. The electrodialysis advantage
Lee et al. Fouling mitigation in the repeated batch runs of electrodialysis with Humate Foulant
SU874651A1 (ru) Способ обработки отработанного регенерационного раствора хлористого натри ,используемого дл регенерации Na-катионитных фильтров
CN116854208A (zh) 一种脱除费托合成水中的有机酸的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6377170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250