JP2017506560A - 心膜アクセスデバイス及び方法 - Google Patents
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Abstract
心膜を通じて心膜腔にアクセスするためのデバイス、システム、及び方法が本明細書に記載される。本アクセスデバイスは、本体を通じて心膜に一緒に前進することができる内腔を有する複数の細長い部材を含んでもよい。これらの細長い部材は、異なる長さを有してもよく、ある細長い部材が別の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよい。これらの細長い部材のうちの少なくとも1つは、組織を穿孔するように構成された遠位先端を備えてもよい。ある場合には、本アクセスデバイスは、ある細長い部材の別の細長い部材に対する位置を拘束する係止部材も備えてもよい。【選択図】図2
Description
関連出願の相互参照
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2014年2月28日出願の米国仮特許出願第61/946,663号に対する優先権を主張する。
本出願は、参照により全体が本明細書に組み込まれる、2014年2月28日出願の米国仮特許出願第61/946,663号に対する優先権を主張する。
心膜を通じて心膜腔にアクセスするためのデバイス及び方法が本明細書に記載される。
心臓血管疾患を治療するために心臓内部構造及び外部構造にアクセスすることが望ましい場合がある。場合によっては、治療は、1つ以上のデバイスを心臓に送達することを含み得る。心臓は、いくつかの方法でアクセスされる。例えば、心臓は、血管内手法を使用してデバイスを送達するためにアクセスされ得る。そのような手法では、デバイスは、大腿静脈から大静脈まで前進し、そこを通じて右心室及び弁(例えば、右心房、右室等)がアクセスされ得る。左心は、経中隔術による血管内処置を使用してアクセスされ得る。あるいは、左心房及び左室は、大動脈から逆行経路により血管内アクセスされ得る。
心臓への血管内アクセスは、あらゆる状況において、例えば、より大きいデバイスの送達、特に心臓の外部構造が標的とされている場合には理想的ではない場合がある。そのような状況では、心臓は、心膜の開口または穿刺を通じてもアクセスされ得る。心膜を通じて心臓に接近することにより、心臓の外面(心外膜面)への直接アクセスが提供され得る。非血管経路を介して心臓にアクセスする能力は、デバイスまたは薬物送達、左心耳切除、線維化組織アブレーション、リード設置等を含む様々な用途に有用であり得る。
これらの利点にもかかわらず、心臓自体と接触することなく、かつ/またはそれを損傷することなく心膜を穿刺することが困難であることが判明し得る。この危険性を低減しようとする現在の方法は、心膜を穿刺する前に心膜を把持及び/または吸引することを含む。しかしながら、心外膜脂肪及び他の不整の存在により、心膜への直接アクセスが阻止されることもあり得る。場合によっては、高度な訓練を受けた使用者は、針を心臓に向かって慎重に前進させることにより心臓を穿孔することなく心膜を穿孔することができ得る。彼らは、触覚フィードバックを頼りに心臓への穿刺を回避し、この触覚フィードバックを用いて鼓動心臓処置中の心臓及び心膜の変位を調整及び/または補償し得る。しかしながら、触覚フィードバックを用いて従来の針を心臓まで前進させることは、これらの従来の針が心臓内に誤って前進することがあるという理由から、経験の浅い使用者には特に危険であり得る。
心膜腔にアクセスするために使用される針の直径を縮小することが、心臓に穿刺する危険性を低下させる助けとなり得る。しかしながら、針の大きさを縮小することにより、さらなる困難が提起される。例えば、針の大きさの縮小がその可撓性を増加させる傾向があり、これにより心膜に導くのがより困難になり得る。さらに、より小さい針は組織に引っ掛かり、より容易に捩れ得る。その上、より小さい針を使用して心臓にアクセスすることにより、望ましい治療用デバイスを前進させるのに十分な大きさのガイドワイヤの設置が阻止され得る。より大きい直径を有する針の使用が有利であり得るが、これは他の懸念を提起する。より大きい針はより硬性であり、容易に導くことができるが、上述のように、それらは、心臓を穿刺する重大な危険性を提起し得る。心膜腔にアクセスするためのさらなる方法及びデバイスが望ましい。
心膜腔にアクセスするためのデバイス、システム、及び方法が本明細書に記載される。いくつかの変形形態では、デバイスは、第1の細長い部材であって、それを通じて延在する内腔を有する、第1の細長い部材と、組織を穿孔するように構成された先端を有する、管状部材を有する第2の細長い部材と、第1及び第2の細長い部材に解放可能に接続可能な係止部材とを備えてもよい。第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、係止部材は、第1の細長い部材を第2の細長い部材に対して拘束してもよい。第1の細長い部材の内径は、第2の細長い部材の外径よりも大きくてもよい。いくつかの変形形態では、第2の細長い部材は、係止部材が接続されると、第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在してもよい。第1の細長い部材は、針、例えば、Tuohy針もしくは斜角針を備えてもよく、その長さが少なくとも約3.5インチ(8.89cm)であってもよく、かつ/または18ゲージ針であってもよい。第1の細長い部材は、ハイポチューブまたはポリマーシースも備えてもよい。いくつかの変形形態では、第1の細長い部材は、ルアーロック及び/またはハンドルをさらに備えてもよい。第1の細長い部材の遠位先端は、レーザーカットパターンを備えてもよい。第2の細長い部材は、針、例えば、Tuohy針もしくは斜角針も備えてもよく、その長さが少なくとも約8インチ(20.32cm)であってもよく、かつ/または21ゲージ針であってもよい。いくつかの変形形態では、第2の細長い部材は、ルアーロック及び/またはハンドルをさらに備えてもよい。
いくつかのデバイスでは、係止部材は、それを第1の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第1のコネクタと、それを第2の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第2のコネクタとを備えてもよい。これらのコネクタは、スナップ嵌合クロージャを備えてもよい。いくつかの変形形態では、第1及び第2のコネクタは、係止部材が回転すると第1及び第2の細長い部材から接続解除するように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、それを第2の細長い部材に対して半径方向に変位させることにより、本デバイスから原位置で除去されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、ヒンジ機構またはコネクタ及びコネクタペグを備えてもよい。コネクタ及びコネクタペグを有する変形形態では、コネクタペグは、ばねを備えてもよい。係止部材は、約1.5インチ(3.81cm)〜約3インチ(7.62cm)の長さの本体をさらに備えてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、約2インチ(5.08cm)の長さの本体を備えてもよい。係止部材は、長手方向スリットをさらに備えてもよい。
いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、各々内腔を有する第1及び第2の細長い部材と、組織を穿孔するように構成された先端を有する第3の細長い部材とを備えてもよい。第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、第3の細長い部材は、第2の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよい。第2の細長い部材は、第2の細長い部材が第1の細長い部材に対して拘束され得るように、第1の細長い部材にも解放可能に接続可能であってもよい。いくつかの変形形態では、第2の細長い部材は、第2の細長い部材が第1の細長い部材に解放可能に接続されると、第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在してもよい。第1の細長い部材は、針、例えば、Tuohy針もしくは斜角針を備えてもよく、その長さが少なくとも約6インチ(15.24cm)であってもよく、かつ/または18ゲージ針であってもよい。第1の細長い部材は、ハイポチューブまたはポリマーシースも備えてもよい。いくつかの変形形態では、第1の細長い部材は、ルアーロック及び/またはハンドルをさらに備えてもよい。第1の細長い部材の遠位先端は、レーザーカットパターンを備えてもよい。第2の細長い部材は、針、例えば、Tuohy針もしくは斜角針も備えてもよく、その長さが少なくとも約8インチ(20.32cm)であってもよく、かつ/または20ゲージ針であってもよい。いくつかの変形形態では、第2の細長い部材は、ハイポチューブまたはポリマーシースを備えてもよい。さらに、第2の細長い部材は、ルアーロック及び/またはハンドルをさらに備えてもよい。第3の細長い部材は、針、例えば、Tuohy針もしくは斜角針も備えてもよく、その長さが少なくとも約10インチ(25.40)であってもよく、かつ/または23ゲージ針であってもよい。いくつかの変形形態では、第3の細長い部材は、ルアーロック及び/またはハンドルをさらに備えてもよい。本アクセスデバイスは、第1の細長い部材の内径が第2の細長い部材の外径よりも大きくなるように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、第2の細長い部材の内径は、第3の細長い部材の外径よりも大きくてもよい。その上、第2の細長い部材の内径は、第3の細長い部材の外径よりも大きくてもよい。
いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、第2及び第3の細長い部材に解放可能に接続可能であってもよく、かつ第2の細長い部材を第3の細長い部材に対して拘束し得る係止部材をさらに備えてもよい。本アクセスデバイスが係止部材を備える変形形態では、第3の細長い部材は、係止部材が接続されると、第2の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、第2の細長い部材は、第2の細長い部材が第1の細長い部材に解放可能に接続されると、第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在してもよい。いくつかのデバイスでは、係止部材は、それを第2の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第1のコネクタと、それを第3の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第2のコネクタを備えてもよい。これらのコネクタは、スナップ嵌合クロージャを備えてもよい。いくつかの変形形態では、第1及び第2のコネクタは、係止部材が回転すると第2及び第3の細長い部材から接続解除するように構成される。係止部材は、それを第3の細長い部材に対して半径方向に変位させることにより、本デバイスから原位置で除去されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、ヒンジ機構またはコネクタ及びコネクタペグを備えてもよい。コネクタ及びコネクタペグを有する変形形態では、コネクタペグは、ばねを備えてもよい。係止部材は、約1.5インチ(3.81cm)〜約3インチ(7.62cm)の長さの本体をさらに備えてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、約2インチ(5.08cm)の長さの本体を備えてもよい。係止部材は、長手方向スリットをさらに備えてもよい。
本明細書に記載のシステムは、本アクセスデバイスと共に使用されるように寸法決め及び構成されたアクセスデバイス及びガイドワイヤを備えてもよい。本アクセスデバイスは、内腔を有する第1の細長い部材と、内腔と、組織を穿孔するように構成された先端とを有する第2の細長い部材と、第1及び第2の細長い部材に解放可能に接続可能であってもよい係止部材とを備えてもよい。第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、係止部材は、第1の細長い部材を第2の細長い部材に対して拘束し得る。ガイドワイヤは、第2の細長い部材の内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成されてもよい。いくつかの変形形態では、ガイドワイヤは、約0.018インチ(0.457mm)の直径を有してもよい。その上、第2の細長い部材の内径は、ガイドワイヤの直径よりも大きくてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、イントロデューサをさらに備えてもよく、ある場合には、イントロデューサは、4フレンチまたは6フレンチのイントロデューサであってもよい。いくつかの変形形態では、イントロデューサは、第2のガイドワイヤを受容するように構成されてもよく、第2のガイドワイヤは、第1のガイドワイヤよりも大きい直径を有してもよい。
いくつかの変形形態では、本システムは、各々内腔を有する第1及び第2の細長い部材と、内腔と、組織を穿孔するように構成された先端とを有する第3の細長い部材と、第1のガイドワイヤと、第2のガイドワイヤとを備えてもよい。第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、第3の細長い部材は、第2の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよい。さらに、第2の細長い部材は、第2の細長い部材を第1の細長い部材に対して拘束するように第1の細長い部材に解放可能に接続可能であってもよい。第1のガイドワイヤは、第3の細長い部材の内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成されてもよく、第2のガイドワイヤは、第1の細長い部材の内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成されてもよい。いくつかの変形形態では、第1のガイドワイヤの直径は、約0.014インチ(0.356mm)であってもよい。さらに、第1のガイドワイヤの直径は、第3の細長い部材の直径よりも小さくてもよい。いくつかの変形形態では、第2のガイドワイヤの直径は、約0.035インチ(0.890mm)であってもよい。さらに、第2のガイドワイヤの直径は、第1の細長い部材の内径よりも小さくてもよく、第2の細長い部材の内径よりも大きくてもよい。いくつかの変形形態では、第2のガイドワイヤの直径は、第1の細長い部材の内径よりも小さくてもよく、第2の細長い部材の内径よりも大きくてもよい。
本明細書に記載の方法は、アクセスデバイスの遠位部分を心膜まで前進させることと、係止部材を係脱することと、本アクセスデバイスの一部を前進させて心膜を穿孔することとを含んでもよい。本アクセスデバイスは、内腔を有する第1の細長い部材と、組織を穿孔するように構成された先端を有する第2の細長い部材と、係止部材とを備えてもよい。第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、係止部材は、第1の細長い部材の第2の細長い部材に対する位置を拘束し得る。本アクセスデバイスの一部を前進させて心膜を穿孔することは、第2の細長い部材を第1の細長い部材に対して前進させて心膜を穿孔することを含んでもよい。本方法は、第1のガイドワイヤの遠位部分を第2の細長い部材を通じて心膜腔内に前進させることをさらに含んでもよい。いくつかの変形形態では、本方法は、本アクセスデバイスを心膜腔から除去することと、イントロデューサを第1のガイドワイヤに沿って心膜腔内に前進させることとをさらに含んでもよい。ある場合には、本方法は、第1のガイドワイヤの遠位部分を心膜腔から除去することと、第2のガイドワイヤの遠位部分を、イントロデューサを通じて心膜腔内に前進させることともさらに含んでもよい。
いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、各々内腔を有する第1及び第2の細長い部材と、組織を穿孔するように構成された先端を有する第3の細長い部材とを備えてもよい。これらの変形形態では、第2の細長い部材は、第1の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよく、それを第1の細長い部材に対して拘束するように第1の細長い部材に解放可能に接続可能であってもよい。さらに、第3の細長い部材は、第2の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられてもよい。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、係止部材をさらに備えてもよい。本アクセスデバイスが用いられる変形形態では、心膜腔にアクセスする本方法は、本アクセスデバイスの遠位部分を心膜まで前進させることと、第3の細長い部材を第1及び第2の細長い部材に対して心膜に向かって前進させて心膜を穿孔することと、第1のガイドワイヤの遠位部分を第3の細長い部材を通じて心膜腔内に前進させることと、第1の細長い部材の遠位部分を心膜腔内に前進させることと、第2の細長い部材の遠位部分を心膜腔内に前進させることと、第3の細長い部材を心膜腔から除去することと、第2の細長い部材を心膜腔から除去することと、第1のガイドワイヤを心膜腔から除去することと、第2のガイドワイヤを第1の細長い部材を通じて心膜腔内に前進させることとを含んでもよい。係止部材を備えるアクセスデバイスが心膜まで前進する変形形態では、本方法は、係止部材を係脱することをさらに含んでもよい。
心膜を通じて心膜腔にアクセスするためのデバイス及び方法が本明細書に記載される。心膜は、心臓を取り囲む丈夫な膜である。図1は、心膜(102)で囲まれた心臓(100)を示す。図1は、左心房(106)、左心耳(108)、左室(110)、及び大動脈弓(103)を含む心臓の様々な解剖学的構造も示す。心膜(102)は、それを心臓と分離し得る流体で満たされている場合がある。心膜(102)と心臓(100)との間の空隙が心膜腔(104)である。心膜と心臓表面との間の距離は異なり得る。例えば、心膜は、ある領域では心臓から約5ミリメートル離れていてもよく、他の領域では、心膜は、心臓(100)と直接接触していてもよい。本明細書に記載のデバイス及び方法が心膜を穿刺して心臓へのアクセスを提供することに関して記載されているが、これらのデバイス及び方法を使用して、任意の流体で満たされた膜もしくは嚢、例えば、硬膜、腹膜、羊膜嚢等に穿刺を作製するか、または別様にそれへのアクセスを容易にして、その中の構造にアクセスすることができることを理解されたい。
デバイス
デバイス
上述のように、心膜腔へのアクセスを提供するように構成されたデバイスが本明細書に記載される。概して、本アクセスデバイスは、複数の細長い部材を備える。細長い部材は各々、針等の管状部材を備えてもよい。細長い部材のうちの少なくとも1つは、それを通じて延在する内腔を備えてもよく、細長い部材は、同心的に配置されてもよい(例えば、各細長い部材は、最も外側の細長い部材まで別の細長い部材の内腔内に位置付けられてもよい)。細長い部材が同心的に配置されている場合、細長い部材の中心が整列している必要はないことを理解されたい。細長い部材が同心的に配置されている場合、それらは、互いに摺動可能であってもよい。例えば、内側の細長い部材は、以下でより詳細に記載されるように、外側の細長い部材に対して前進して組織を穿刺することができる。時折、細長い部材の相対位置は、例えば、係止部材または細長い部材のうちの2つ以上の間の直接接続によって、一時的に拘束され得る。複数の同心的に配置された細長い部材を備えるアクセスデバイスは、以下でより詳細に説明されるように、心膜に向かうアクセスデバイスの前進を容易にすることができ、心膜腔へのアクセス提供もさらに容易にすることができる。
図2及び図3Aは、本明細書に記載のアクセスデバイスの一変形形態を例証する。図2は、組み立てられた構成でのアクセスデバイス(200)の斜視図を示す。図3Aは、その構成要素をより良く例証するために解体されたアクセスデバイス(200)の分解図を示す。ここに示されるように、アクセスデバイス(200)は、第1の外側の細長い部材(202)、第2の内側の細長い部材(204)、及び係止部材(206)を備えてもよい。外側の細長い部材(202)は、それを通じて延在する内腔(224)を備えてもよく、内側の細長い部材(204)の少なくとも一部は、外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に嵌合するように寸法決めされてもよい。図2に示される組み立てられた構成にあるとき、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)の一部が外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて少なくとも部分的に延在するように同心的に配置されてもよい。内側の細長い部材(204)は、内側の細長い部材(204)が組織内を前進して穿孔するか、または別様に組織を穿刺することができるように、組織を穿孔するように構成された遠位先端を備えてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、それを通じて延在する内腔も備えてもよいが、必ずしも備えている必要はない。内側の細長い部材(204)が内腔(222)を備える変形形態では、ガイドワイヤまたは流体は、以下でより詳細に記載されるように、内側の細長い部材(204)の内腔(222)を通じて心膜腔内に導入されてもよい。
上述のように、アクセスデバイス(200)は、係止部材(206)を備えてもよく、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する位置を解放可能に拘束するように構成されてもよい。係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)及び/または外側の細長い部材(202)に解放可能に係合して、外側の細長い部材(202)と内側の細長い部材(204)との間の相対移動を制限することができ、係脱されて外側の細長い部材(202)及び内側の細長い部材(204)との間の相対移動を可能にし得る。係止部材(206)が係合されると、係止部材(206)は、いくつかの方法で内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)との間の相対移動を制限することができる。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、外側の細長い部材(202)の位置を内側の細長い部材(204)の位置に対して軸方向に固定することができる(例えば、内側の細長い部材(204)は、外側の細長い部材(202)に対して遠位または近位に摺動することを阻止され得る)。他の変形形態では、係止部材(206)は、ある特定の点を越える内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する軸方向前進を制限するか、または別様に阻止するように構成されてもよいが、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する軸方向引き抜きを可能にし得る。係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する回転を阻止するか、または可能にするように構成されてもよい。係止部材(206)の例は、以下でより詳細に論じられる.
アクセスデバイス(200)が組み立てられると、アクセスデバイス(200)は、送達構成と穿孔構成との間で移動可能になり得る。送達構成では、図2に示されるように、内側の細長い部材(204)は、外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて少なくとも部分的に延在するように位置付けられてもよく、係止部材(206)を使用して、内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)との間の相対位置付けを拘束することができる。これにより、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)が例えば身体を通じて心膜に向かって一緒に前進して操作されることが可能になり得る。アクセスデバイス(200)は、係止部材(206)が係合されて内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)の相対位置を拘束するように構成されてもよく、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)の遠位先端は、様々な構成を有してもよい。例えば、係止部材(206)が係合されると、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在するか、それと同一平面になるか、またはその近位になるように位置付けられてもよい。
ある場合には、外側の細長い部材(202)及び内側の細長い部材(204)の同心配置は、さらなる剛性をアクセスデバイス(200)に提供することができ、身体を通るアクセスデバイス(200)の前進を容易にすることができる。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)よりも剛性であってもよく、外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に位置付けられたときに内側の細長い部材(204)の屈曲を強化するか、または別様に制限することができる。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する可撓性により、内側の細長い部材(204)の先端が組織と接触したときに内側の細長い部材(204)が屈曲または偏向する可能性がより高くなる場合があり、これにより内側の細長い部材(204)を心膜に向かって前進させる使用者の能力が妨げられ得る。しかしながら、外側の細長い部材(202)によってもたらされる硬性の増加により、組織を越えてまたはそれを通じて押し進むアクセスデバイス(200)の能力が向上し得る。他の変形形態では、内側の細長い部材(204)は外側の細長い部材(202)よりも剛性であってもよく、内側の細長い部材(204)は、内側の細長い部材(204)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に位置付けられたときに外側の細長い部材(202)の屈曲を強化するか、または別様に制限することができる。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)の内側の細長い部材(204)に対する可撓性により、外側の細長い部材(202)の先端が組織と接触したときに外側の細長い部材(202)が屈曲または偏向する可能性がより高くなる場合があり、これにより外側の細長い部材(202)を心膜に向かって前進させる使用者の能力が妨げられ得る。しかしながら、内側の細長い部材(204)によってもたらされる硬性の増加により、組織を越えてまたはそれを通じて押し進むアクセスデバイス(200)の能力が向上し得る。
アクセスデバイス(200)の遠位端が心膜の外面付近に位置付けられると、アクセスデバイス(200)は、送達構成から穿孔構成に移動することができる。アクセスデバイス(200)を送達構成から穿孔構成に移動させるために、内側の細長い部材(204)は、内側の細長い部材(204)の遠位先端が外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在するように、外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて前進してもよい(内側の細長い部材(204)の遠位先端が送達構成で外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在する変形形態では、内側の細長い部材(204)の遠位先端と外側の細長い部材(202)の遠位先端との間の距離は、アクセスデバイスが送達構成から穿孔構成に移動するにつれて増加する)。内側の細長い部材(204)が心膜に向かって前進すると、内側の細長い部材の遠位先端は心膜を穿刺して、内側の細長い部材(204)の遠位先端を心膜腔内に位置付けることができる。係止部材(206)を使用して内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)の相対位置を拘束すると、係止部材(206)が係脱されて、アクセスデバイス(200)が送達構成から穿孔構成に移動することが可能になり得る。
アクセスデバイス(200)が送達構成で前進すると上述されているが、ある場合には、外側の細長い部材(202)が前進してその細長い部材の遠位先端を心膜付近に位置付けた後にアクセスデバイス(200)が送達構成で設置されてもよいことを理解されたい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)が体内にある特定の距離前進してもよく、内側の細長い部材(204)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて前進して、アクセスデバイス(200)を送達構成で位置付けてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、以下でより詳細に論じられるように、アクセスデバイス(200)の送達構成での設置を容易にすることができる。
上述のように、図3Aは、外側の細長い部材(202)、内側の細長い部材(204)、及び係止部材(206)が分離されたアクセスデバイス(200)を示す。ここに示されるように、外側の細長い部材(202)は、管状部材(208)及びハンドル(210)を備えてもよい。外側の細長い部材(202)の内腔(224)は、管状部材(208)及びハンドル(210)を通じて少なくとも部分的に延在してもよい。いくつかの変形形態では、内腔(224)は、ハンドル(210)の入口と管状部材(208)の遠位部分の出口との間に延在してもよい。管状部材(208)は、針(例えば、Tuohy針、斜角針)、シース、ハイポチューブ、または任意の他の好適な管状デバイスを備えてもよい。管状部材(208)の長さ及び直径は、解剖学的考慮事項及び他の可変物に基づいて変動し得る。いくつかの実施形態では、外側の細長い部材(202)の遠位端は、レーザーカットパターン、例えば、断続スパイラルカット、パズルピースパターン、蟻継ぎパターン等を備えてもよく、これにより外側の細長い部材(202)の遠位端の可撓性が増加し得る。いくつかの変形形態では、この増加した可撓性は、管状部材(208)を心膜腔内に前進させたときに鼓動している心臓を裂傷することをさらに防ぐことができる。いくつかの変形形態では、レーザーカットパターンは、外側の細長い部材の遠位先端から近位に任意の好適な距離、例えば、約0.197インチ(5mm)〜約0.590インチ(15mm)延在してもよい。本明細書で使用されるとき、「約」とは、±2%を意味する。
管状部材(208)及びハンドル(210)は、任意の好適な構成で組み立てられてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、ハンドル(210)が管状部材(208)の近位部分に接続されるように構築されてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、管状部材(208)及びハンドル(210)は、一体に形成されてもよい。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、ハンドル(210)及び管状部材(208)は、別個に構築されてもよく、(例えば、1つ以上の接着剤、溶接等により)互いに取り付けられてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、係止部材(206)、内側の細長い部材(204)、または別のデバイスに一時的に接続するように構成されてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、ハンドル(210)は、コネクタを備えてもよい。これらの変形形態では、ハンドル(210)のコネクタは、係止部材、内側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。他の変形形態では、管状部材(208)は、コネクタを備えてもよく、このコネクタは、係止部材、内側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。ハンドル(210)は、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)の操作を容易にするようにも構成されてもよい。例えば、ハンドル(210)は、ハンドル(210)上への使用者の手の設置を容易にするために、欠刻、突起部、隆起部、タブ、または任意の他の構造的指示を備えてもよい。
図3Aに戻って、内側の細長い部材(204)は、管状部材(212)及びハンドル(214)も備えてもよい。管状部材(212)は、針(例えば、Tuohy針、斜角針)、シース、ハイポチューブ、または以下でより詳細に論じられるもの等の任意の他の好適な管状デバイスを備えてもよい。概して、管状部材(212)は、組織を穿孔するように構成された遠位先端を備える。例えば、遠位先端は、1つ以上の鋭利端部または斜角端部を含んでもよい。管状部材(212)の長さ及び直径は、解剖学的考慮事項及び他の可変物に基づいて変動し得る。いくつかの実施形態では、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、外側の細長い部材(202)に関してより詳細に上述されるレーザーカットパターンを備えてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、内腔(222)を備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内腔(222)は、管状部材(212)及びハンドル(214)を通じて少なくとも部分的に延在してもよい。いくつかの変形形態では、内腔(222)は、ハンドル(214)の入口と管状部材(212)の遠位部分の出口との間に延在してもよい。内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)が管状部材の任意の組み合わせを備えてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材及び外側の細長い部材は各々、針を備えてもよい。他の変形形態では、外側の細長い部材は、ハイポチューブを備えてもよく、内側の細長い部材は、針を備えてもよい。さらに他の変形形態では、外側の細長い部材は、シースを備えてもよく、内側の細長い部材は、針を備えてもよい。
管状部材(212)及びハンドル(214)は、任意の好適な構成で組み立てられてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、ハンドル(214)が管状部材(212)の近位部分に接続されるように構築されてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、管状部材(212)及びハンドル(214)は、一体に形成されてもよい。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、ハンドル(214)及び管状部材(212)は、別個に構築されてもよく、(例えば、1つ以上の接着剤、溶接等により)互いに取り付けられてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、係止部材(206)、外側の細長い部材(202)、または別のデバイスに一時的に接続するように構成されてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、ハンドル(214)は、コネクタを備えてもよい。これらの変形形態では、ハンドル(214)のコネクタは、係止部材、外側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。他の変形形態では、管状部材(212)は、コネクタを備えてもよく、このコネクタは、係止部材、外側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。ハンドル(214)は、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の操作を容易にするようにも構成されてもよい。例えば、ハンドル(214)は、ハンドル(214)上への使用者の手の設置を容易にするために、欠刻、突起部、隆起部、タブ、または任意の他の構造的指示を備えてもよい。さらに、いくつかの変形形態では、ハンドル(214)は、それが外側の細長い部材(202)の内腔(224)に入らないようにハンドル(214)の少なくとも一部が寸法決めされるように構成されてもよい。これらの変形形態では、内側の細長い部材(204)のハンドル(214)は、外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通る内側の細長い部材(204)の前進を制限することができる。これらの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、ハンドル(214)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)の入口に係合し、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する前進をさらに阻止するまで、(例えば、その入口を通じて)外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に前進することができる。
内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)は、任意の好適な寸法を有してもよい。図3Bに移ると、内側の細長い部材(204)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に位置付けられたアクセスデバイス(200)の管状部材の断面図が示されている。ここに示されるように、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)は、外径(306)及び内径(308)(すなわち、内腔(224)の直径)を有してもよい。同様に、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、外径(310)を有してもよい。内側の細長い部材(204)が内腔(222)を備える変形形態では、管状部材は、内径(312)(すなわち、内腔(222)の直径)も有してもよい。
外側の細長い部材(202)は、任意の好適な内径及び外径を有してもよい。いくつかの変形形態では、内径(308)は、少なくとも約0.033インチ(0.838mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(308)は、約0.033インチ(0.838mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(308)は、少なくとも約0.036インチ(0.914mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内径は、約0.036インチ(0.914mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(306)は、少なくとも約0.05インチ(1.27mm)であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.05インチ(1.27mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、約0.036インチ(0.914mm)の内径及び約0.05インチ(1.27mm)の外径を有する18ゲージ管状部材(例えば、18ゲージ管または18ゲージ針)を備えてもよい。同様に、内側の細長い部材(204)は、任意の好適な内径及び外径を有してもよい。いくつかの変形形態では、内径(312)は、約0.023インチ(0.584mm)以下であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(312)は、約0.023インチ(0.584mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(310)は、約0.0355インチ(0.902mm)以下であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.0355インチ(0.902mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、約0.023インチ(0.495mm)の内径及び約0.0355インチ(0.902mm)の外径を有する20ゲージ管状部材(例えば、20ゲージ管または20ゲージ針)を備えてもよい。いくつかの変形形態では、内径(312)は、約0.0195インチ(0.495mm)以下であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(312)は、約0.0195インチ(0.495mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(310)は、約0.032インチ(0.813mm)以下であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.032インチ(0.813mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、約0.0195インチ(0.495mm)の内径及び約0.032インチ(0.813mm)の外径を有する21ゲージ管状部材(例えば、21ゲージ管または21ゲージ針)を備えてもよい。
上述のように、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に嵌合及び摺動するように構成されてもよい。したがって、外側の細長い部材(202)の内径(308)は、内側の細長い部材(204)の外径(310)よりも大きくてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)の内径(308)は、少なくとも約0.033インチ(0.838mm)であってもよく、内側の細長い部材(204)の外径(310)は、約0.032インチ(0.813mm)以下であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)の内径(308)は、約0.033インチ(0.838mm)であってもよく、内側の細長い部材(204)の外径(310)は、約0.032インチ(0.813mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)は、約0.033インチ(0.838mm)の内径を有する18ゲージ管状部材(例えば、18ゲージ管または18ゲージ針)を備えてもよく、内側の細長い部材(204)は、約0.032インチ(0.813mm)の外径を有する21ゲージ管状部材(例えば、21ゲージ管または21ゲージ針)を備えてもよい。
ある場合には、外側の細長い部材(202)の(308)管状部材(208)の内径と内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の外径(310)との間の空隙の最小化が望ましくあり得る。内径(308)と外径(310)との間の空隙を低減することにより、組織(例えば、心膜組織)が内側の細長い部材と外側の細長い部材との間の空隙内に引っ掛かるか、または別様にその空隙内に留まる可能性を低減することができ、そのような引っ掛かりまたは留まりは、内側の細長い部材及び/もしくは外側の細長い部材が前進したときまたは操作されたときに組織を損傷または切断し得る。例えば、内側の細長い部材(204)が心膜を穿刺して心膜腔内に前進すると、外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)に沿って前進して、心膜内に形成されるアクセス部位の大きさを増大させることができる(これにより、以下でより詳細に論じられるように、より大きいガイドワイヤの心膜腔内への導入が提供され得る)。上述のようにこれらの2つの細長い部材(202、204)間の空隙の最小化により、心膜腔へのアクセスを促進するときにアクセスデバイス(200)の遠位先端が心膜組織に引っ掛かり、所望の大きさよりも大きい開口を作製する危険性が低減され得、外側の細長い部材が心膜内の開口を通じて前進するときに移行を容易にする助けにもなり得る。他の場合では、これらの2つの細長い部材間の空隙の最小化により、外側の細長い部材(202)が内側の細長い部材(204)上にわたって前進するときに外側の細長い部材(202)による心臓裂傷の可能性が低減され得る。
いくつかの実施形態では、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)の内径(308)は、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の外径(310)よりも約0.006インチ(0.152mm)以下大きくてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)の内径(308)は、内側の細長い部材(204)の外径(310)よりも約0.003インチ(0.076mm)〜約0.006インチ(0.152mm)大きくてもよい。いくつかの実施形態では、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)の内径(308)は、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の外径(310)よりも約0.001インチ(0.025mm)以下大きくてもよい。
上述のように、かつ図3Aに示されるように、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、細長い部材(202、204)が同心的に(例えば、一方の細長い部材を他方の細長い部材内に)配置されるように、外側の細長い部材(202)よりも長くてもよく、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて遠位に前進することができ、心膜を穿刺して心膜腔へのアクセスを作製することができる。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の長さは、外側の細長い部材(202)の長さよりも約2インチ(5.08cm)長くてもよい。これらの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、内側の細長い部材(204)のハンドル(214)が内腔の入口に到達するまで外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて前進することができ、その時点で、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、外側の細長い部材(202)の遠位先端から約2インチ(5.08cm)延在してもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の長さは、外側の細長い部材(202)の長さよりも約1.5インチ(3.81cm)〜約2.5インチ(6.35cm)長くてもよい。
内側の細長い部材(204)を使用して心膜を穿刺することが有益であり得る。例えば、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)が外側の細長い部材(202)の管状部材よりも小さい直径を有し得るため、内側の細長い部材(204)で心膜を穿刺するのにあまり力を必要としなくてもよく、これにより心臓を誤って穿刺する可能性が低減され得る。さらに、より小さい直径を有する管状部材での心膜の穿刺により、不注意による針刺しに関連した出血の危険性も低減され得る。その上、内側の細長い部材(204)の管状部材のより小さい直径により、それに可撓性を提供することができ、この可撓性は、(以下でより詳細に記載されるように)心膜腔への進入時に内側の細長い部材を心臓から離れて部分的に偏向させることができ、これにより心臓裂傷の危険性が低減され得る。
本明細書に記載のアクセスデバイスが剣状突起下手法を用いて心膜腔にアクセスされるために使用される場合、内側の細長い部材及び外側の細長い部材は、内側の細長い部材及び外側の細長い部材の各々の管状部材が剣状突起下アクセス点から心膜に到達することができるように寸法決めされてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の長さは、少なくとも約6インチ(15.24cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(204)の長さは、少なくとも約8インチ(20.32cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の長さは、少なくとも約8インチ(20.32cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(204)の長さは、少なくとも約10インチ(25.40cm)であってもよい。同様に、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)の長さは、少なくとも約3.5インチ(8.89cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)の長さは、少なくとも約4インチ(10.16cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(202)の管状部材(208)の長さは、少なくとも約6インチ(15.24cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(202)の長さは、少なくとも約6.5インチ(16.51cm)であってもよい。外側の細長い部材(202)と内側の細長い部材(204)との間の長さの差により、外側の細長い部材(202)の遠位先端が心膜に到達する前に使用者が内側の細長い部材(204)で心膜を穿刺することが可能になり得る。
ある場合には、組織を通るアクセスデバイス(200)の前進中に内側の細長い部材(204)の先端が外側の細長い部材(202)の先端を越えて延在する距離を制限することが望ましくあり得る。内側の細長い部材(204)のこの延在の制限により、内側の細長い部材(204)の先端が前進中に組織に引っ掛かったときに内側の細長い部材(204)が(例えば、捩れにより)損傷される可能性が低減され得る。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)の遠位先端が外側の細長い部材(202)の遠位先端と同一平面になった状態で前進してもよい。他の変形形態では、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)は、内側の細長い部材(204)の遠位先端が外側の細長い部材(202)の遠位先端に近位になった状態で前進してもよい。上述のように、係止部材(206)は、アクセスデバイス(200)の前進中にこの相対位置付けを維持するように構成されてもよい。
他の変形形態では、アクセスデバイスの前進中に内側の細長い部材(204)の先端が外側の細長い部材(202)の先端をわずかに越えて延在することが望ましくあり得る。これらの変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)の外径が小さいほど、外側の細長い部材(202)に対して組織を通じて前進するときに抵抗に直面する可能性が低くなり得、これによりアクセスデバイス(200)の前進が容易になり得る。さらに、内側の細長い部材(204)の遠位先端の延在を制限することにより、外側の細長い部材(202)は、(例えば、内側の細長い部材(204)の屈曲または捩れを最小化する助けとなるように)内側の細長い部材(204)の遠位先端を強化することができ、アクセスデバイス(200)の前進を容易にする助けとなり得る。したがって、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、アクセスデバイス(200)の前進中に外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて任意の好適な距離延在してもよい。いくつかの実施形態では、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、約0.3インチ(7.62mm)未満の距離だけ外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、約0.2インチ(5.08mm)以下の距離だけ外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在してもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)の遠位先端は、約0.1インチ(2.54mm)〜約0.2インチ(5.08mm)の距離だけ外側の細長い部材(202)の遠位先端を越えて延在してもよい。上述のように、係止部材(206)は、アクセスデバイス(200)の前進中にこの相対位置付けを維持するように構成されてもよい。
内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)の遠位先端は、組織開口の形成及び/または拡大を容易にするように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)の各々の先端は、組織を穿孔するように構成された斜角または端部を有する。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(204)は、斜角先端を有し、外側の細長い部材(202)は、斜角先端を有する。これらの変形形態では、内側の細長い部材(204)斜角度は、外側の細長い部材(202)の斜角度と同一であっても異なってもよい。これらの変形形態のうちの他の変形形態では、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)のうちの一方または両方の先端は、円周方向または半円形の刃先を有する。これらの変形形態では、円周方向または半円形の刃先は、管状部材が管状部材の内径と管状部材の外径との間で斜角付けされるように構成されてもよい。
例えば、図4Aは、内側の細長い部材(404A)の管状部材が斜角遠位先端(403)を有し、外側の細長い部材(402A)の管状部材が円周方向または半円形の刃先(401)を有する遠位先端を有する、アクセスデバイス(400A)の一変形形態を例証する。いくつかの変形形態では、斜角遠位先端(403)の斜角度(θ1)は、円周方向または半円形の刃先(401)の斜角度(θ2)と同一であってもよいが、他の場合では、これらの斜角度(θ1、θ2)が異なってもよいことを理解されたい。他の変形形態では、内側の細長い部材及び外側の細長い部材の管状部材は各々、円周方向または半円形の刃先を含んでもよい。図4Bは、内側の細長い部材(404B)の管状部材が第1の円周方向または半円形の刃先(414)を有する遠位先端を有し、外側の細長い部材(402B)の管状部材が第2の円周方向または半円形の刃先(416)を有する遠位先端を有する、アクセスデバイス(400B)のさらに別の変形形態を示す。いくつかの変形形態では、第1の円周方向または半円形の刃先(414)の斜角度(θ3)は、第2の円周方向または半円形の刃先(416)の斜角度(θ4)と同一であってもよいが、他の場合では、これらの斜角度(θ3、θ4)が異なってもよいことを理解されたい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(402B)及び内側の細長い部材(404B)の遠位先端が一緒に機械加工されてもよい一方で、外側の細長い部材(402B)及び内側の細長い部材(404B)は同心的に配置されて、内側の細長い部材(404B)と外側の細長い部材(402B)との間の円滑な移行を作り出す。
他の変形形態では、外側の細長い部材の遠位先端は鈍くてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材の遠位先端は丸くてもよい。例えば、図4Cは、外側の細長い部材(402C)の管状部材が丸い遠位先端を有する、アクセスデバイス(400C)の別の変形形態を示す。外側の細長い部材(402C)の遠位先端の丸い部分は、任意の曲率半径を備えてもよく、外側の細長い部材(402C)が内側の細長い部材(404C)に沿って前進するときに組織開口の拡張を容易にすることができる。図4Dは、外側の細長い部材(402D)の管状部材が平らな遠位先端を有する(例えば、管状部材の長手方向軸に垂直な遠位表面を有する)、アクセスデバイス(400D)の別の実施形態を例証する。内側の細長い部材(404C、404D)が斜角遠位先端を有すると図4C及び4Dに示されているが、これらの変形形態では、内側の細長い部材(404C、404D)が任意の好適な組織穿孔先端(例えば、円周方向または半円形の刃先等)で構成されてもよいことを理解されたい。
図3Aに戻って、上述のように、アクセスデバイス(200)は、内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)の相対移動を解放可能に拘束するように構成された係止部材(206)を備えてもよい。いくつかの実施形態では、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)の位置との関連で外側の細長い部材(202)の位置を一時的に固定してもよい。他の実施形態では、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)との間の相対移動を制限するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、以下でより詳細に記載されるように、内側の細長い部材(204)が外側の細長い部材(202)の内腔(224)内に前進することができる量を制限するように位置付けられてもよい。
概して、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)のうちの一方または両方に一時的に接続されるように構成された本体(216)を備えてもよい。本体(216)は、任意の好適な材料(例えば、1つ以上の発泡体、ポリマー、プラスチック、金属、それらの組み合わせ等)から作製されてもよく、任意の好適な断面形状(例えば、円形、正方形、楕円形、三角形、六角形等)を有してもよい。いくつかの変形形態では、本体(216)は、内側の細長い部材及び/または外側の細長い部材の1つ以上の部分の周りに少なくとも部分的に嵌合するように構成されてもよい。例えば、図2及び図3Aに示される係止部材(206)の変形形態では、係止部材(206)は、その本体(216)を通じて延在する内腔(230)を備えてもよい。これらの変形形態では、内腔(230)は、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)が内腔(230)内に位置付けられ得るように寸法決め及び構成されてもよい。したがって、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)が同心的に配置されると、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、例えば図2に示されるように、係止部材(206)の内腔(230)を通じて位置付けられて、本体(216)を外側の細長い部材(202)のハンドル(210)と内側の細長い部材(204)のハンドル(214)との間に位置付けることができる。係止部材(206)の本体(216)がこれらの細長い部材のハンドル間に位置付けられると、本体(216)は、内側の細長い部材及び外側の細長い部材のハンドル間に最小空隙を維持する役割を果たし得る。例えば、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、係止部材(206)の遠位端が外側の細長い部材(202)のハンドル(210)と接触し、係止部材(206)の近位端が内側の細長い部材(204)のハンドル(214)と接触するまで、外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて前進することができる。この時点で、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対するさらなる前進を阻止することができる。
係止部材(206)が内腔(230)を備える変形形態では、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、任意の好適な様式で内腔(230)内に挿入されてもよく、それから除去されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、係止部材(206)を管状部材(212)に対して軸方向に摺動することにより、内側の細長い部材(204)に接続してもよく、かつ/またはそれから除去されてもよい。さらにまたはあるいは、係止部材(206)は、係止部材(206)が管状部材(212)に半径方向に接続され、かつ/またはそれから半径方向に接続解除されることを可能にするように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、本体(216)の外面から内腔(230)まで延在するスリットまたはチャネルを備えてもよく、これらは、管状部材(212)にスリットまたはチャネルを通過させて、係止部材(206)が内側の細長い部材(204)に半径方向に接続されるか、またはそれから半径方向に接続解除されることを可能にするように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、スリットまたはチャネルは、一時的に拡張して(例えば、スリットが拡張してチャネルになり得るか、またはチャネルが拡張してより大きいチャネルになる)管状部材(212)を収容することができ、ある場合には、管状部材(212)がそれを通過した後に(例えば、管状部材(212)が内腔(230)内に位置付けられるか、または管状部材(212)が係止部材から解放されると、その元の構成に戻るように構成されてもよい。他の変形形態では、係止部材(206)は、分割されて係止部材(206)が内側の細長い部材(204)から半径方向に接続解除されることを可能にし得る1つ以上の折れ易い部分を有するように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、1つ以上の折れ易い部分は、係止部材(206)を2つ以上の別個の部分品に分割するように構成されてもよい。他の変形形態では、係止部材(206)の折れ易い部分は、割れて内腔(230)と本体(216)の外面との間にスリットまたはチャネルを形成するように構成されてもよい。
いくつかの変形形態では、本明細書に記載の係止部材は、係止部材を細長い部材のうちの一方または両方に対して一時的に固定するように構成されてもよい。係止部材が内腔(例えば、図2及び図3Aに示される係止部材(206)の内腔(230))を備える変形形態では、内腔は、管状部材(212)が内腔内に位置付けられると内側の細長い部材(204)の管状部材(212)と摩擦保持を形成するように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、内腔の直径は、内腔が拡張して管状部材(212)を収容するように、管状部材(212)の外径よりも小さくてもよい。内腔は、その拡張されていない構成に向かって付勢されてもよく、これは、次いで、管状部材(212)を摩擦係合及び保持することができる。これらの変形形態では、管状部材(212)を係止部材(206)に対して移動させるために、使用者は、係止部材(206)の内腔と管状部材(212)との間の摩擦係合を克服するのに十分な大きさの力を内側の細長い部材(204)及び/または係止部材(206)に加えてもよい。さらにまたはあるいは、係止部材(206)の内腔の内面は、テクスチャ加工され、かつ/またはテクスチャ加工されたライニングを含んで、係止部材(206)の内腔と内側の細長い部材(204)の管状部材(212)との間の摩擦力を増加させることができる。
さらにまたはあるいは、いくつかの変形形態では、本明細書に記載の係止部材は、係止部材を内側の細長い部材及び外側の細長い部材のうちの1つ以上に解放可能に接続するように構成された1つ以上のコネクタを備えてもよい。例えば、図2及び図3Aに示されるアクセスデバイス(200)の変形形態では、係止部材(206)は、近位コネクタ(218)及び遠位コネクタ(220)を備えてもよい。概して、近位コネクタ(218)は、係止部材(206)を内側の細長い部材(204)の一部(例えば、内側の細長い部材(204)のハンドル(214))に接続するように構成されてもよく、遠位コネクタ(218)は、係止部材(206)を外側の細長い部材(202)(例えば、外側の細長い部材(202)のハンドル(210))に接続するように構成されてもよい。近位コネクタ(218)が内側の細長い部材(204)に接続され、遠位コネクタ(220)が外側の細長い部材(202)に接続されると、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)と外側の細長い部材(202)との間の相対軸方向移動を阻止することができる。
係止部材(206)が2つのコネクタ(例えば、近位コネクタ(218)及び遠位コネクタ(220))を有すると図2及び図3Aに示されているが、ある場合には、係止部材(206)が1つのコネクタのみを含んでもよく、他の場合では、いかなるコネクタも備えなくてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(206)は、係止部材(206)を内側の細長い部材(204)の一部に接続するように構成された近位コネクタ(218)のみを備えてもよい。これらの変形形態では、係止部材(206)は、止め具の役割を果たして、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する遠位の移動を制限することができる(例えば、内側の細長い部材(204)及び係止部材(206)は、係止部材(206)の遠位部分が外側の細長い部材(202)の近位部分に係合し、内側の細長い部材(204)のさらなる遠位移動を阻止するまで、一緒に前進することができる)が、内側の細長い部材(204)及び係止部材(206)が外側の細長い部材(202)に対して自由に引き抜かれることを可能にし得る。
他の変形形態では、係止部材(206)は、係止部材(206)を外側の細長い部材(202)の一部に接続するように構成された遠位コネクタ(218)のみを備えてもよい。これらの変形形態では、係止部材(206)は、止め具の役割を果たして、内側の細長い部材(204)の外側の細長い部材(202)に対する遠位の移動を制限することができる(例えば、内側の細長い部材(204)は、内側の細長い部材(204)のハンドル(214)または別の部分が係止部材(206)の近位部分に係合し、内側の細長い部材(204)のさらなる遠位移動を阻止するまで、外側の細長い部材(202)及び係止部材(206)に対して前進することができる)。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(206)は、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)の位置が互いに対して一時的に固定されるように、内側の細長い部材(204)を摩擦保持するように構成された内腔(230)を備えてもよい。他の変形形態では、内側の細長い部材(204)は、係止部材(206)及び外側の細長い部材(202)に対して自由に引き抜かれてもよい。
本明細書に記載の係止部材が1つ以上のコネクタを備える変形形態では、コネクタは、任意の好適なコネクタであってもよい。いくつかの変形形態では、コネクタは、ルアーロックコネクタまたはルアースリップ/スリップ先端コネクタであってもよい。例えば、図5Aは、係止部材(500)のそのような一変形形態を示す。ここに示されるように、係止部材(500)は、本体(502)、近位ルアーロックコネクタ(504)、及び遠位ルアーロックコネクタ(506)を備えてもよい。近位ルアーロックコネクタ(504)及び遠位ルアーロックコネクタ(506)の両方を有すると図5Aに示されているが、ある場合には、係止部材(500)が近位ルアーロックコネクタ(504)のみを含んでもよく、または遠位ルアーロックコネクタ(506)のみを含んでもよいことを理解されたい。いくつかの変形形態では、係止部材(500)の本体(502)は、より詳細に上述されるもの等のそれを通じて延在する内腔(509)を備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(500)は、係止部材(500)の半径方向接続または内側の細長い部材からの除去を容易にすることができる長手方向チャネル(例えば、図5Aに示されるチャネル(510))またはスリットをさらに備えてもよい。他の変形形態では、係止部材(500)は、1つ以上の折れ易い部分を備えて、係止部材(500)の除去を容易にすることができる。
近位ルアーロックコネクタ(504)を含む変形形態では、近位ルアーロックコネクタ(504)は、(例えば、係止部材(500)を内側の細長い部材に対して回転させることにより)内側の細長い部材上の対となる片方のルアーロックコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。例えば、図5Aは、内側の細長い部材(204)のハンドル(214)がルアーロックコネクタ(512)を備える、図2及び図3Aに関して上述される内側の細長い部材(204)の一変形形態を示す。内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)及び係止部材の近位ルアーロックコネクタ(504)は、それぞれ、雄型嵌合部及び雌型嵌合部であってもよく、またはそれぞれ、雌型嵌合部及び雄型嵌合部であってもよい。同様に、遠位ルアーロックコネクタ(506)を含む変形形態では、遠位ルアーロックコネクタ(506)は、(例えば、係止部材(500)を外側の細長い部材に対して回転させることにより)外側の細長い部材上の対となる片方のルアーロックコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。例えば、図5Aは、外側の細長い部材(202)のハンドル(210)がルアーロックコネクタ(514)を備える、図2及び図3Aに関して上述される外側の細長い部材(202)の一変形形態を示す。外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)及び係止部材の近位ルアーロックコネクタ(506)は、それぞれ、雄型嵌合部及び雌型嵌合部であってもよく、またはそれぞれ、雌型嵌合部及び雄型嵌合部であってもよい。
内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)が各々ルアーロックコネクタを含む変形形態では、内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)は、外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)に解放可能に接続するように構成されてもよい。例えば、内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)及び外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)は、それぞれ、雄型嵌合部及び雌型嵌合部であってもよく、またはそれぞれ、雌型嵌合部及び雄型嵌合部であってもよい。これにより、係止部材(500)がアクセスデバイスから接続解除された後に、内側の細長い部材(204)を外側の細長い部材(202)に接続させることができる。例えば、ある場合には、係止部材(500)は、内側の細長い部材(204)及び外側の細長い部材(202)の両方に接続されてもよい。具体的には、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)は、外側の細長い部材(202)の内腔(224)を通じて前進することができ、係止部材(500)は、(例えば、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)を内腔(509)を通じて前進させること、内側の細長い部材(204)の管状部材(212)を係止部材のスリットもしくはチャネルを通じて半径方向に移動させること等により)内側の細長い部材及び外側の細長い部材のハンドル間に位置付けられてもよい。上述の送達構成のうちの1つ以上等の送達構成で保持するように、近位ルアーロックコネクタ(504)は、内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)に接続されてもよく、遠位ルアーロックコネクタ(506)は、外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)に接続されてもよい。本アクセスデバイスは、送達構成で前進し、かつ/または操作されてもよく、係止部材(500)は、内側の細長い部材及び外側の細長い部材から接続解除されて、内側の細長い部材(204)を外側の細長い部材(202)に対して前進させることができる。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(204)は、内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)が外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)に到達するまで前進して、アクセスデバイスを上述の穿孔構成で位置付けることができる。この時点で、内側の細長い部材(204)のルアーロックコネクタ(512)は、外側の細長い部材(202)のルアーロックコネクタ(514)に接続されて、アクセスデバイスを穿孔構成で一時的に保持することができる。図5Aとの関連で記載されるコネクタがルアーロックコネクタとして示されているが、そこに記載されるコネクタが代わりにルアースリップ/スリップ先端コネクタであってもよいことを理解されたい。
本明細書に記載の係止部材のいくつかの変形形態では、係止部材は、1つ以上のスナップ嵌合コネクタを含んでもよい。例えば、図5Bは、本体(522)及びスナップ嵌合コネクタ(524、526)を備える係止部材(520)の一変形形態を示す。いくつかの変形形態では、係止部材(520)は、より詳細に上述されるもの等のそれを通じて延在する内腔(528)を備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(520)は、より詳細に上述されるもの等の係止部材(520)の半径方向接続または内側の細長い部材からの除去を容易にすることができる長手方向チャネル(例えば、図5Bに示されるチャネル(530))またはスリットをさらに備えてもよい。さらに、係止部材(520)は、係止部材(520)の接続または除去中の係止部材(520)の把持を容易にするためのハンドル(536)をさらに備えてもよい。係止部材(520)が近位スナップ嵌合コネクタ(524)及び遠位スナップ嵌合コネクタ(526)を有すると図5Bに示されているが、係止部材(520)が近位スナップ嵌合コネクタ及び遠位スナップ嵌合コネクタの両方を有する必要はないことを理解されたい。いくつかの変形形態では、係止部材(520)は、近位スナップ嵌合コネクタ(524)を備えるが、遠位スナップ嵌合コネクタは備えない。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(520)は、遠位コネクタを備えてもよく、これは、ルアーロックコネクタ、ルアースリップ/スリップ先端コネクタ等であってもよい。これらの変形形態のうちの他の変形形態では、係止部材(520)は、遠位コネクタを有さなくてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(520)は、遠位スナップ嵌合コネクタ(526)を備えるが、近位スナップ嵌合コネクタは備えない。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(520)は、近位コネクタを備えてもよく、これは、ルアーロックコネクタ、ルアースリップ/スリップ先端コネクタ等であってもよい。これらの変形形態のうちの他の変形形態では、係止部材(520)は、近位コネクタを有さなくてもよい。
各スナップ嵌合コネクタ(524、526)は、一対のアーム(532、534)を備えてもよい。アーム(532、534)は、内側の細長い部材または外側の細長い部材の一部を少なくとも部分的に取り囲んで、内側の細長い部材または外側の細長い部材を掴むように構成されてもよい。例えば、係止部材(520)が近位スナップ嵌合コネクタ(524)を備えるいくつかの変形形態では、近位スナップ嵌合コネクタ(524)のアーム(532、534)は、内側の細長い部材(204)のハンドル(214)を少なくとも部分的に取り囲み、ハンドル(214)を掴むように構成されてもよい。同様に、係止部材(520)が遠位スナップ嵌合コネクタ(526)を備えるいくつかの変形形態では、遠位スナップ嵌合コネクタ(526)のアーム(532、534)は、外側の細長い部材(202)のハンドル(210)を少なくとも部分的に取り囲み、ハンドル(210)を掴むように構成されてもよい。同様に、スナップ嵌合コネクタは、アーム(532、534)が一時的に固定されて、内側の細長い部材及び/または外側の細長い部材との固着を解放するように、係止部材(520)を内側の細長い部材及び外側の細長い部材から離れて半径方向に引くことによりアクセスデバイスから除去されてもよい。
さらに他の変形形態では、本明細書に記載の係止部材は、ヒンジクリップコネクタを備えてもよい。例えば、図5Cは、本明細書に記載の係止部材(540)の別の実施形態を示す。ここに示されるように、係止部材(540)は、近位コネクタ部分(544)及び遠位コネクタ部分(546)を有するクリップ(542)を備える。クリップ(542)は、ヒンジ機構を介して互いに対して回転する第1のジョー(543)及び第2のジョー(545)を有してもよい。いくつかの変形形態では、第1のジョー(543)及び第2のジョー(545)が、別個に形成されてもよく、(例えば、ピン継手等を介して)互いに旋回可能に接続されてもよい一方で、他の変形形態では、第1のジョー(543)及び第2のジョー(545)は、一体に形成されてもよく、(例えば、生体ヒンジを介して)第1ジョーと第2のジョーを接続する材料の偏向により回転してもよい。第1のジョー(543)及び第2のジョー(545)は、それらを通じて延在する内腔(548)を画定し、第1のジョー及び第2のジョーは、互いに対して回転して、内腔(548)の大きさを増大させることができ、係止部材(540)のアクセスデバイスからの接続解除を容易にすることができる。反対に、第1のジョー(543)の第2のジョー(545)に向かう回転は、アクセスデバイスの1つ以上の部分をクリップ(542)で締着させることができる。例えば、クリップ(542)の近位部分は、近位コネクタ(544)を形成することができ、これは、第1のジョー(543)が第2のジョー(545)に向かって回転すると内側の細長い部材(204)の一部(例えば、内側の細長い部材のハンドル(214))にクリップするように構成されてもよい。同様に、クリップ(542)の遠位部分は、遠位コネクタ(546)を形成することができ、これは、第1のジョー(543)が第2のジョー(545)に向かって回転すると外側の細長い部材(202)の一部(例えば、外側の細長い部材のハンドル(210))にクリップするように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、第1のジョー(543)及び第2のジョー(545)は各々、ハンドル(550)が一緒に強く握られて、第1のジョー(543)を第2のジョー(545)から離れて回転させることができる(次いで、クリップ(542)をアクセスデバイスから解放することができる)ように、ハンドル(550)を備えてもよい。ある場合には、係止部材は、第1のクリップが近位コネクタを形成し、第2のクリップが遠位コネクタを形成する、2つのクリップを備えてもよいことを理解されたい。これらの変形形態では、これらのクリップが個別に作動して、クリップを内側の細長い部材もしくは外側の細長い部材に接続するか、またはそれから接続解除することができる。
上述のように、内側の細長い部材及び外側の細長い部材は、送達構成と穿孔構成との間で移動可能であってもよい。上述の係止部材を使用して、アクセスデバイスを送達構成で維持することができるか、またはアクセスデバイスの送達構成から穿孔構成への移動を阻止することができる。例えば、係止部材が近位コネクタ及び遠位コネクタを備える場合、本アクセスデバイスは、近位コネクタが内側の細長い部材に接続され、遠位コネクタが外側の細長い部材に接続されるときに、送達構成で保持されてもよい。他の変形形態(例えば、係止部材が1つのコネクタのみを含むか、またはいかなるコネクタも含まない変形形態)では、係止部材は、アクセスデバイスの送達構成と穿孔構成との間の移動を阻止することができる。これらの変形形態では、内側の細長い部材は、係止部材が内側の細長い部材及び外側の細長い部材の両方に係合し、内側の細長い部材のさらなる前進を阻止するまで、外側の細長い部材を通じて前進することができる。本アクセスデバイスは、係止部材が内側の細長い部材及び外側の細長い部材の両方に係合したときにアクセスデバイスが送達構成になるように構成されてもよく、それ故に係止部材が内側の細長い部材の穿孔構成に向かうさらなる前進を阻止することができる。アクセスデバイスを送達構成で維持するか、または内側の細長い部材の送達構成を越える前進を阻止するために、係止部材は、任意の好適な長さを有してもよい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材は、約1.5インチ(3.81cm)〜約3インチ(7.62cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材の長さは、約2インチ(5.08cm)であってもよい。
図5D及び5Eは、本明細書に記載のアクセスデバイスとの使用に好適な係止部材(560)のさらに別の変形形態を例証する。ここに示されるように、係止部材(560)は、内腔(568)が延在する円筒形本体(562)及びコネクタペグ(564)を備えてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(560)は、遠位コネクタ(566)を備えてもよい。これらの変形形態では、遠位コネクタ(566)は、係止部材(560)を外側の細長い部材(例えば、外側の細長い部材のハンドル上の対応するコネクタ)に解放可能に接続するように構成されてもよい。コネクタ(566)は、任意の好適なコネクタ、例えば、ルアーロック、ルアースリップ/スリップ先端コネクタ、スナップ嵌合コネクタ、クリップ等であってもよい。他の変形形態では、係止部材(560)は、外側の細長い部材のハンドルと一体に形成されてもよく、または別様にそれに永久に接続されてもよい。
コネクタペグ(564)は、係止部材(560)を内側の細長い部材に対して解放可能に固定するように構成されてもよい。例えば、コネクタペグ(564)は、コネクタペグ(564)を通じて延在する内腔(570)を備えてもよく、コネクタペグ(564)の内腔(570)が円筒形本体(562)の内腔(568)と整列する第1の位置とコネクタペグ(564)の内腔(570)が円筒形本体(562)の内腔(568)と整列しない第2の位置との間で円筒形本体(562)内を移動可能であってもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(560)は、コネクタペグ(564)を第1の位置から離れて付勢するように位置付け及び構成されたばね(572)を備えてもよい。
係止部材(560)を内側の細長い部材に接続するために、コネクタペグ(564)は、(例えば、コネクタペグ(564)を押し進めてばね(572)を圧縮することにより)第1の位置に移動してもよい。コネクタペグ(564)の内腔(570)が円筒形本体(562)の内腔(568)と整列すると、内側の細長い部材の管状部材は、内腔568、570)を通じて前進することができる。コネクタペグ(564)をその第1の位置に保持する力が除去されると、ばね(572)は、コネクタペグ(564)を第1の位置から離れて押し進め、次いで、コネクタペグ(564)をコネクタペグ(564)の内腔(570)内に位置付けられた内側の細長い部材のその部分に対して押し付けさせることができる。これにより、コネクタペグ(564)と内側の細長い部材との間の摩擦係合が引き起こされ得、次いで、円筒形本体(562)の内腔(568)を通る内側の細長い部材の前進または引き抜きに抵抗することができる。コネクタペグ(564)は、再び第1の位置に移動して、内側の細長い部材が外側の細長い部材に対して摺動することを可能にすることができる。
図5D及び5Eに示される実施形態では、係止部材(560)が係合及び係脱されて、係止部材(560)を内側の細長い部材の異なる部分に沿って内側の細長い部材に接続することができる。それ故に、アクセスデバイスが特定の構成(例えば、上述の送達構成)にあるという指示を使用者に提供することが望ましくあり得る。したがって、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材は、内側の細長い部材と外側の細長い部材との間の相対位置付けを示すように構成された1つ以上の印を備えてもよい。例えば、内側の細長い部材の管状部材は、第1の印を備えてもよく、この第1の印は、印が円筒形本体(562)の内腔(568)の近位入口に到達するように位置付けられ、本アクセスデバイスは、送達構成で位置付けられる。いくつかの変形形態では、管状印は、第2の印を備えてもよく、この第2の印は、第2の印が円筒形本体(562)の内腔(568)の入口に到達したときに、内側の細長い部材の遠位先端が外側の細長い部材の遠位先端を越えてある特定の距離に到達したことを示すことができる。これらの印は、管状部材上の色付けされた印、管状部材内の刻み目等であってもよい。
図6及び図7A〜7Bは、本明細書に記載のアクセスデバイスの別の実施形態を示す。図6は、組み立てられた構成のアクセスデバイス(600)の斜視図を示す。図7Aは、その構成要素をより良く例証するために解体されたアクセスデバイス(600)の分解図を示す。ここに示されるように、アクセスデバイス(600)は、第1の外側の細長い部材(602)、第2の中間の細長い部材(604)、及び第3の内側の細長い部材(606)を備えてもよい。外側の細長い部材(602)は、それを通じて延在する内腔(630)を備えてもよく、中間の細長い部材(604)の少なくとも一部は、外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に嵌合するように寸法決めされてもよい。中間の細長い部材(604)は、それを通じて延在する内腔(632)を備えてもよく、内側の細長い部材(606)の少なくとも一部は、中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に嵌合するように寸法決めされてもよい。図6に示される組み立てられた構成にあるとき、内側の細長い部材(606)、中間の細長い部材(604)、及び外側の細長い部材(602)は、内側の細長い部材(606)の一部が中間の細長い部材(604)の内腔(632)を通じて少なくとも部分的に延在し、中間の細長い部材(604)の一部が外側の細長い部材(602)の内腔(630)を通じて少なくとも部分的に延在するように同心的に配置されてもよい。内側の細長い部材(606)は、内側の細長い部材(606)が組織内を前進して穿孔するか、または別様に組織を穿刺することができるように、組織を穿孔するように構成された遠位先端を備えてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)は、それを通じて延在する内腔も備えてもよいが、必ずしも備えている必要はない。内側の細長い部材(204)が内腔を備える変形形態では、ガイドワイヤまたは流体は、以下でより詳細に記載されるように、内側の細長い部材(606)の内腔を通じて心膜腔内に導入されてもよい。
概して、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)に一時的に接続されて、中間の細長い部材(604)の外側の細長い部材(602)に対する位置を固定することができる。いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)に解放可能に接続するように構成されてもよい。例えば、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されたコネクタを備えてもよい。さらにまたはあるいは、アクセスデバイス(600)は、上述のもの等の係止部材(図示せず)を備えてもよく、これは、中間の細長い部材(604)を外側の細長い部材(602)に解放可能に接続するように構成されてもよい。
任意に、アクセスデバイス(600)は、内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)に対する位置を解放可能に拘束するように概して構成された係止部材(608)をさらに備えてもよい。係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)、中間の細長い部材(604)、及び/または外側の細長い部材(602)に解放可能に係合して、内側の細長い部材(606)と外側の細長い部材(602)及び/または中間の細長い部材(604)との間の相対移動を制限することができ、それから係脱されて、内側の細長い部材(606)と外側の細長い部材(602)及び中間の細長い部材(604)との間の相対移動を可能にすることができる。係止部材(608)が係合されると、係止部材(608)は、いくつかの方法で内側の細長い部材(606)と外側の細長い部材(602)及び/または中間の細長い部材(604)との間の相対移動を制限することができる。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)の位置を中間の細長い部材(604)の位置に対して軸方向に固定することができる(例えば、内側の細長い部材(606)は、中間の細長い部材(604)に対する遠位もしくは近位摺動を阻止することができる)か、または内側の細長い部材(606)の位置を外側の細長い部材(602)の位置に対して軸方向に固定することができる(例えば、内側の細長い部材(606)は、外側の細長い部材(602)に対する遠位もしくは近位摺動を阻止することができる)。他の変形形態では、係止部材(608)は、ある特定の点を越える内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)及び/もしくは外側の細長い部材(602)に対する軸方向前進を制限するか、または別様に阻止するように構成されてもよいが、内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)に対する軸方向引き抜きを可能にし得る。
アクセスデバイス(600)が組み立てられると、それは、送達構成と穿孔構成との間で移動可能になり得る。送達構成では、内側の細長い部材(606)、中間の細長い部材(604)、及び外側の細長い部材(602)は、同心的に配置されてもよく、これらの3つの細長い部材の先端間の所望の相対配向を達成するようにさらに位置付けられてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて延在するように位置付けられてもよい。他の変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、外側の細長い部材(602)の遠位先端と同一平面になるように位置付けられてもよく、または外側の細長い部材(602)の遠位先端の近位に位置付けられてもよい。
さらに、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、アクセスデバイスが送達構成で位置付けられる場合、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の両方の遠位先端を越えて延在するように位置付けられてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、以下でより詳細に記載されるように、内側の細長い部材(606)が中間の細長い部材(604)を越えて延在する距離を制限することが望ましくあり得る。他の変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の遠位先端のうちの一方または両方と同一平面になるように位置付けられてもよい。さらに他の変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の遠位先端のうちの一方または両方と同一平面になるように位置付けられてもよい。ある場合には、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)は、送達構成で一時的に固定されてもよく(例えば、以下でより詳細に論じられるように、1つ以上の係止部材を介して、かつ/または細長い部材間の直接接続により)、これにより細長い部材が心膜に向かって一緒に前進して操作されることが可能になり得る。
前述のアクセスデバイス(200)の実施形態と同様に、ある場合には、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)の同心配置は、アクセスデバイス(600)にさらなる剛性を提供することができ、本体を通るアクセスデバイス(600)の前進を容易にすることができる。例えば、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、内側の細長い部材(606)よりも剛性であってもよく、中間の細長い部材(604)は、内側の細長い部材(606)が中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に位置付けられたときに内側の細長い部材(606)の屈曲を強化するか、または別様に制限することができる。しかしながら、他の変形形態では、中間の細長い部材(604)は、(例えば、以下でより詳細に記載されるように、内側の細長い部材が内側の細長い部材(606)と外側の細長い部材(602)との間の空隙を充填するために使用される場合)内側の細長い部材(606)よりも可撓性であってもよい。
同様に、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)は、内側の細長い部材(606)よりも剛性であってもよい。外側の細長い部材(602)は、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)が外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に位置付けられると、内側の細長い部材(606)及び/または中間の細長い部材(604)の屈曲を強化するか、または別様に制限することができる。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(602)はまた、中間の細長い部材(604)よりも剛性であってもよい。他の変形形態では、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)及び内側の細長い部材(606)の両方よりも剛性であってもよい。この変形形態は、内側の細長い部材(606)の心膜に向かう前進中の可撓性の内側の細長い部材(606)ならびに外側の細長い部材(602)の心膜までの前進及び心膜を通る前進中の可撓性の外側の細長い部材(602)(例えば、可撓性の管)の両方に支持を提供することが望ましい場合に有用性を提供することができる。
アクセスデバイス(600)の遠位端が心膜外面付近に位置付けられると、アクセスデバイス(600)は、送達構成から穿孔構成に移動することができる。アクセスデバイス(600)を送達構成から穿孔構成に移動させるために、内側の細長い部材(606)は、中間の細長い部材(604)の内腔(632)を通じて前進して、内側の細長い部材(606)を中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)に対して前進させてもよい。内側の細長い部材(606)が前進すると、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、外側の細長い部材(602)及び中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在するように位置付けられてもよい。内側の細長い部材(606)の遠位先端が送達構成で外側の細長い部材(602)及び中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在する変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端と中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の先端との間の距離は、アクセスデバイスが送達構成から穿孔構成に移動するにつれて増加し得る。内側の細長い部材(606)が心膜に向かって前進すると、内側の細長い部材の遠位先端は、心膜を穿刺して、内側の細長い部材(606)の遠位先端を心膜腔内に位置付けることができる。係止部材(608)が内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)に対する位置を拘束するために使用される場合、係止部材(608)が係脱されて、アクセスデバイス(600)が送達構成から穿孔構成に移動することが可能になり得る。
アクセスデバイス(600)が送達構成で前進すると上述されているが、ある場合には、アクセスデバイス(600)が、中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)が心膜付近の位置に前進した後に、送達構成で設置されてもよいことを理解されたい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(602)は、体内にある特定の距離前進してもよく、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(604)の内腔(630)を通じて前進してもよく、内側の細長い部材(606)は、中間の細長い部材(604)の内腔(632)を通じて前進して、アクセスデバイス(600)を送達構成で位置付けてもよい。いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)に接続されてもよく、かつ/または係止部材(608)は、以下でより詳細に論じられるように、アクセスデバイスに接続されて、アクセスデバイス(600)の送達構成での設置を容易にすることができる。他の場合では、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)は、体内に一緒に前進してもよく、その後、内側の細長い部材は、中間の細長い部材(604)の内腔(632)を通じて前進してもよい。
図7Aに移ると、アクセスデバイス(600)は、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)、ならびに係止部材(608)が分離された状態で示されている。ここに示されるように、外側の細長い部材(602)は、管状部材(610)及びハンドル(612)を備えてもよい。外側の細長い部材(602)の内腔(630)は、管状部材(610)及びハンドル(612)を通じて少なくとも部分的に延在してもよい。いくつかの変形形態では、内腔(630)は、ハンドル(612)の入口と管状部材(610)の遠位部分の出口との間に延在してもよい。管状部材(610)は、針(例えば、Tuohy針、斜角針)、シース、ハイポチューブ、または任意の他の好適な管状デバイスを備えてもよい。管状部材(610)の長さ及び直径は、解剖学的考慮事項及び他の可変物に基づいて変動し得る。いくつかの実施形態では、外側の細長い部材(602)の遠位端は、より詳細に上述されるもの等のレーザーカットパターンを備えてもよい。
管状部材(610)及びハンドル(612)は、任意の好適な構成で組み立てられてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)は、ハンドル(612)が管状部材(610)の近位部分に接続されるように構築されてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、管状部材(610)及びハンドル(612)は、一体に形成されてもよい。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、ハンドル(612)及び管状部材(610)は、別個に構築されてもよく、(例えば、1つ以上の接着剤、溶接等により)互いに取り付けられてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)は、係止部材(608)、内側の細長い部材(606)、または別のデバイスに一時的に接続するように構成されてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、ハンドル(612)は、コネクタを備えてもよい。これらの変形形態では、ハンドル(612)のコネクタは、係止部材、中間の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。他の変形形態では、管状部材(610)は、コネクタを備えてもよく、このコネクタは、係止部材、内側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。ハンドル(612)は、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)の操作を容易にするようにも構成されてもよい。例えば、ハンドル(612)は、ハンドル(612)上への使用者の手の設置を容易にするために、欠刻、突起部、隆起部、タブ、または任意の他の構造的指示を備えてもよい。
中間の細長い部材(604)は、管状部材(614)及びハンドル(616)も備えてもよい。管状部材(614)は、外側の細長い部材(602)との関連で上述される様々な管状部材(例えば、針、シース、ハイポチューブ等)のうちのいずれかであってもよい。その上、管状部材(614)の長さ及び直径は、以下でより詳細に論じられるもの等の解剖学的考慮事項及び他の可変物に基づいて変動し得る。いくつかの実施形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、より詳細に上述されるもの等のレーザーカットパターンを備えてもよい。管状部材(614)及びハンドル(616)は、任意の好適な構成で組み立てられてもよい。いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、ハンドル(616)が管状部材(614)の近位部分に接続されるように構築されてもよい。これらの実施形態のうちのいくつかでは、管状部材(614)及びハンドル(616)は、一体に形成されてもよい。これらの実施形態のうちの他の実施形態では、ハンドル(616)及び管状部材(614)は、別個に構築されてもよく、(例えば、1つ以上の接着剤、溶接等により)互いに取り付けられてもよい。
いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、係止部材(608)、内側の細長い部材(606)、外側の細長い部材(602)、または別のデバイスに一時的に接続するように構成されてもよい。これらの変形形態では、ハンドル(616)のコネクタは、係止部材、内側の細長い部材、外側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。他の変形形態では、管状部材(614)は、コネクタを備えてもよく、このコネクタは、係止部材、内側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成された第1のコネクタを備えてもよく、内側の細長い部材(606)及び/または係止部材(608)上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成された第2のコネクタを備えてもよい。ハンドル(616)は、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の操作を容易にするようにも構成されてもよい。例えば、ハンドル(616)は、ハンドル(616)上への使用者の手の設置を容易にするために、欠刻、突起部、隆起部、タブ、または任意の他の構造的指示を備えてもよい。さらに、いくつかの変形形態では、ハンドル(616)は、外側の細長い部材(602)の内腔(630)への進入が阻止されるようにハンドル(616)の少なくとも一部が寸法決めされるように構成されてもよい。これらの変形形態では、中間の細長い部材(604)のハンドル(616)は、外側の細長い部材(602)の内腔(630)を通る中間の細長い部材(604)の前進を制限することができる。これらの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、ハンドル(616)が外側の細長い部材(602)の内腔(630)の入口に係合し、中間の細長い部材(604)の外側の細長い部材(602)に対するさらなる前進を阻止するまで、(例えば、その入口を通じて)外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に前進することができる。
内側の細長い部材(606)は、管状部材(618)及びハンドル(620)も備えてもよい。管状部材(618)は、針(例えば、Tuohy針、斜角針)、シース、ハイポチューブ、または以下でより詳細に論じられるもの等の任意の他の好適な管状デバイスを備えてもよい。概して、管状部材(618)は、組織を穿孔するように構成された遠位先端を備える。例えば、遠位先端は、1つ以上の鋭利端部または斜角端部を含んでもよい。管状部材(618)の長さ及び直径は、解剖学的考慮事項及び他の可変物に基づいて変動し得る。いくつかの実施形態では、内側の細長い部材の遠位先端(618)は、より詳細に上述されるもの等のレーザーカットパターンを備えてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)は、内腔(633)を備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内腔(633)は、管状部材(618)及びハンドル(620)を通じて少なくとも部分的に延在してもよい。いくつかの変形形態では、内腔(633)は、ハンドル(620)の入口と管状部材(618)の遠位部分の出口との間に延在してもよい。
管状部材(618)及びハンドル(620)は、図2及び図3Aのアクセスデバイス(200)の内側の細長い部材(204)に関してより詳細に上述されるもの等の任意の好適な構成及び様式で組み立てられてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、ハンドル(620)は、コネクタを備えてもよい。これらの変形形態では、ハンドル(620)のコネクタは、係止部材、中間の細長い部材、外側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。他の変形形態では、管状部材(618)は、コネクタを備えてもよく、このコネクタは、係止部材、中間の細長い部材、外側の細長い部材等上の対応するコネクタに解放可能に接続するように構成されてもよい。さらに、いくつかの変形形態では、ハンドル(620)は、外側の細長い部材(602)の内腔(630)への進入が阻止されるようにハンドル(620)の少なくとも一部が寸法決めされるように構成されてもよい。これらの変形形態では、内側の細長い部材(606)のハンドル(620)は、中間の細長い部材(604)の内腔(632)を通る内側の細長い部材(606)の前進を制限することができる。これらの変形形態では、内側の細長い部材(606)は、ハンドル(620)が中間の細長い部材(604)の内腔(632)の入口に係合し、内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)に対するさらなる前進を阻止するまで、(例えば、その入口を通じて)中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に前進することができる。
外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)は、管状部材の任意の組み合わせを備えてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)は各々、針を備えてもよい。別の変形形態では、外側の細長い部材(602)は、可撓性のシース(例えば、ポリマーシース)を備えてもよく、中間の細長い部材(604)及び内側の細長い部材(606)は各々、針を備えてもよい。さらに別の変形形態では、外側の細長い部材(602)は、可撓性のシースを備えてもよく、中間の細長い部材(604)は、ハイポチューブ(例えば、ステンレス鋼管)を備えてもよく、内側の細長い部材(606)は、針を備えてもよい。別の実施形態では、外側の細長い部材(602)は、ハイポチューブを備えてもよく、中間の細長い部材(604)及び内側の細長い部材(606)は各々、針を備えてもよい。一変形形態では、外側の細長い部材(602)及び中間の細長い部材(604)は各々、ハイポチューブを備えてもよく、内側の細長い部材(606)は、針を備えてもよい。さらに別の変形形態では、外側の細長い部材(602)は、ハイポチューブを備えてもよく、中間の細長い部材(604)は、可撓性シースを備えてもよく、内側の細長い部材(606)は、針を備えてもよい。細長い部材のさらに他の組み合わせが利用されてもよいことを理解されたい。
外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)は、任意の好適な寸法を有してもよい。例えば、図7Bは、内側の細長い部材(606)が中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に位置付けられ、中間の細長い部材(604)が外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に位置付けられたアクセスデバイス(600)の管状部材の断面図を示す。ここに示されるように、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)は、外径(706)及び内径(708)(すなわち、内腔(630)の直径)を有してもよい。中間の細長い部材(604)の管状部材(614)は、外径(710)及び内径(712)(すなわち、内腔(632)の直径)を有してもよい。内側の細長い部材(606)の管状部材(618)は、外径(714)を有してもよい。内側の細長い部材(606)が内腔(633)を備える変形形態では、この細長い部材は、内径(716)(すなわち、内腔(633)の直径)を有してもよい。
外側の細長い部材(602)は、任意の好適な内径及び外径を有してもよい。いくつかの変形形態では、内径(708)は、少なくとも約0.038インチ(0.965mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(708)は、約0.038インチ(0.965mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(706)は、少なくとも約0.05インチ(1.27mm)であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.05インチ(1.27mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)は、約0.038インチ(0.965mm)の内径及び約0.05インチ(1.27mm)の外径を有する18ゲージ薄壁管状部材(例えば、18ゲージ管または18ゲージ針)を備えてもよい。
同様に、中間の細長い部材(604)は、任意の好適な内径及び外径を有してもよい。いくつかの変形形態では、内径(712)は、少なくとも約0.0255インチ(0.648mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(712)は、約0.0255インチ(0.648mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(710)は、少なくとも約0.0355インチ(0.902mm)であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.0355インチ(0.902mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)は、約0.0255インチ(0.648mm)の内径及び約0.0355インチ(0.902mm)の外径を有する20ゲージ薄壁管状部材(例えば、20ゲージ管または20ゲージ針)を備えてもよい。
さらに、内側の細長い部材(606)は、任意の好適な内径及び外径を有してもよい。いくつかの変形形態では、内径(716)は、約0.017インチ(0.432mm)以下であってもよい。いくつかの変形形態では、内径(716)は、約0.017インチ(0.432mm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外径(714)は、約0.025インチ(0.635mm)以下であってもよく、いくつかの変形形態では、約0.025インチ(0.635mm)であってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)は、約0.017インチ(0.432mm)の内径及び約0.025インチ(0.635mm)の外径を有する23ゲージ薄壁管状部材(例えば、23ゲージ管または23ゲージ針)を備えてもよい。
概して、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)の内径(708)は、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の外径(710)よりも大きくてもよく、これにより中間の細長い部材(604)の管状部材(614)が内腔(630)内に摺動可能に受容されることが可能になり得る。同様に、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の内径(712)は、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径(714)よりも大きくてもよく、これにより内側の細長い部材(606)の管状部材(618)が中間の細長い部材(606)の内腔(632)内に摺動可能に受容されることが可能になり得る。例えば、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)は、約0.05インチ(1.27mm)の外径及び約0.038インチ(0.965mm)の内径を有する18ゲージ薄壁管状部材(例えば、18ゲージ管または18ゲージ針)を備えてもよく、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)は、約0.0355インチ(0.902mm)の外径及び約0.0255インチ(0.648mm)の内径を有する20ゲージ薄壁針(例えば、20ゲージ管または20ゲージ針)を備えてもよく、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)は、約0.025インチ(0.635mm)の外径及び約0.017インチ(0.432mm)の内径を有する23ゲージ薄壁管状部材(例えば、23ゲージ管または23ゲージ針)を備えてもよい。
別の変形形態では、外側の細長い部材(602)は、約0.079インチ(2.07mm)の外径及び約0.062インチ(1.57mm)の内径を有する6フレンチの可撓性のイントロデューサシースを備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材(604)は、約0.05インチ(1.27mm)の外径及び約0.038インチ(0.965mm)の内径を有する18ゲージ薄壁管状部材(例えば、18ゲージ管または18ゲージ針)と約0.0355インチ(0.902mm)の外径及び約0.0255インチ(0.648mm)の内径を有する20ゲージ薄壁管状部材(例えば、20ゲージ管または20ゲージ針)の組み合わせを備えてもよい。これらの変形形態では、18ゲージ管状部材及び20ゲージ針は各々、中間の細長い部材(604)のハンドルに接続されてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(606)は、約0.025インチ(0.635mm)の外径及び約0.017インチ(0.432mm)の内径を有する23ゲージ薄壁管状部材(例えば、23ゲージ管または23ゲージ針)を備えてもよい。
別の変形形態では、外側の細長い部材(602)は、約0.066インチ(1.67mm)の外径及び約0.042インチ(1.067mm)の内径を有する5フレンチの可撓性のイントロデューサシースを備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材(604)は、約0.0355インチ(0.902mm)の外径及び約0.0255インチ(0.648mm)の内径を有する20ゲージ薄壁管状部材(例えば、20ゲージ管または20ゲージ針)を備えてもよい。これらの変形形態では、20ゲージ管状部材は、中間の細長い部材(604)のハンドルに接続されてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(606)は、約0.025インチ(0.635mm)の外径及び約0.017インチ(0.432mm)の内径を有する23ゲージ薄壁針(例えば、23ゲージ管または23ゲージ針)を備えてもよい。
ある場合には、隣接する細長い部材間の空隙を最小化することが望ましくあり得る。中間の細長い部材(604)の存在により、(心膜の穿刺中に心臓を損傷する可能性を低減させ得る)より小さい内側の細長い部材(606)及び(以下でより詳細に論じられるように、外側の細長い部材(602)を通るより大きいガイドワイヤの設置を可能にし得る)より大きい外側の細長い部材(602)が可能になり得るが、アクセスデバイス(600)の前進中に組織が細長い部材間に引っ掛かる危険性が低減され得る。組織が外側の細長い部材と中間の細長い部材との間に引っ掛かる可能性を低減する助けとなるように、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)の内径(708)と中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の外径(710)との間の空隙を低減することが望ましくあり得る。同様に、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の内径(712)と内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径(714)との間の空隙を最小化することが望ましくあり得る。
したがって、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)の内径(708)は、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の外径(710)よりも約0.006インチ(0.152mm)以下大きくてもよく、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の外径(710)よりも約0.003インチ(0.076mm)〜約0.006インチ(0.152mm)大きくてもよく、または中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の外径(710)よりも約0.001インチ(0.025mm)以下大きくてもよい。上述の変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の内径(712)は、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径(714)よりも約0.006インチ(0.152mm)以下大きくてもよく、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径(714)よりも約0.003インチ(0.076mm)〜約0.006インチ(0.152mm)大きくてもよく、またはは、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径(714)よりも約0.001インチ(0.025mm)以下大きくてもよい。これらの変形形態では、内側の細長い部材(606)は、依然として中間の細長い部材(604)内に摺動可能であってもよく、中間の細長い部材(604)は、外側の細長い部材(602)内に摺動可能であってもよい。
細長い部材の遠位先端の設計は、心膜を通るデバイスの移行を容易にすることができる。内側の細長い部材(606)の遠位先端が組織を穿刺すると、内側の細長い部材(606)と同一の直径のデバイスを収容するのに十分な大きさの開口を組織内に作製することができる。しかしながら、内側の細長い部材(606)は、処置を完了するために使用され得る他のデバイス、例えば、ガイドワイヤよりも小さい直径を有してもよい。内側の細長い部材(606)で組織を穿刺した後、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)が前進して、組織内の開口を拡大することができる。これらの3つの細長い部材(602、604、606)が同心的に配置されたときにそれらの細長い部材間の小さい半径方向距離を維持することにより、組織を通る移行を容易にする助けにもなり得る。
上述のように、かつ図7Aに示されるように、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)は、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)が同心的に配置されると、内側の細長い部材(606)の遠位先端が中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて遠位に前進することができるように、中間の細長い部材(604)よりも長くてもよい。さらに、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)は、内側の細長い部材(606)、中間の細長い部材(604)、及び外側の細長い部材(602)が同心的に配置されると、内側の細長い部材(606)の遠位先端が外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて遠位に前進するように、外側の細長い部材(602)よりも長くてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の長さは、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の長さよりも少なくとも約1インチ(2.54cm)長くてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の長さは、中間の細長い部材(604)及び外側の細長い部材(602)の長さよりも少なくとも約2インチ(5.08cm)長くてもよい。さらに、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の長さは、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)が外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に前進すると、中間の細長い部材(604)の遠位先端が外側の細長い部材(602)の遠位先端と同一平面になり得るように、外側の細長い部材(602)の長さとほぼ等しくてもよい。他の変形形態では、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の長さは、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)が外側の細長い部材(602)の内腔(630)内に前進すると、中間の細長い部材(604)の遠位先端が外側の細長い部材(602)の遠位先端の遠位に位置付けられ得るように、外側の細長い部材(602)の長さよりも長くてもよい。
本明細書に記載のアクセスデバイスが剣状突起下手法を用いて心膜腔にアクセスされるために使用される場合、内側の細長い部材、中間の細長い部材、及び外側の細長い部材は、内側の細長い部材、中間の細長い部材、及び外側の細長い部材の各々の管状部材が剣状突起下アクセス点から心膜に到達することができるように寸法決めされてもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)の管状部材(610)の長さは、少なくとも約5.5インチ(13.97cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)の長さは、少なくとも約6インチ(15.24cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)管状部材(610)の長さは、少なくとも約5.9インチ(14.99cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(602)の長さは、少なくとも約6.5インチ(16.51cm)であってもよい。さらにまたはあるいは、中間の細長い部材(604)の管状部材(614)の長さは、少なくとも約7インチ(17.78cm)であってもよく、いくつかの変形形態では、約7.3インチ(18.54cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材(604)の長さは、少なくとも約8インチ(20.32cm)であってもよい。さらにまたはあるいは、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の長さは、少なくとも約9.5インチ(24.13cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の長さは、少なくとも約10インチ(25.4cm)であってもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の長さは、約10インチ(25.4cm)であってもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(606)の長さは、少なくとも約11.5インチ(29.2cm)であってもよい。内側の細長い部材(606)、中間の細長い部材(604)、及び外側の細長い部材(602)の様々な長さにより、内側の細長い部材(606)の遠位先端を外側の細長い部材(602)及び中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて前進させることにより、使用者が内側の細長い部材(606)で心膜を穿刺することが可能になり得る。
いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(200)が送達構成にあるとき、内側の細長い部材(606)の先端が中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在する距離を制限することが望ましくあり得る。同様に、中間の細長い部材(604)の遠位先端が外側の細長い部材(606)の遠位先端を越えて延在する距離を制限することが望ましくあり得る。中間の細長い部材(604)に対する内側の細長い部材(606)の延在の制限により、内側の細長い部材(606)が前進中に組織に引っ掛かったときに内側の細長い部材(606)が損傷される可能性が低減され得る一方で、外側の細長い部材(602)に対する中間の細長い部材(604)の延在の制限により、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)のうちのいずれかが前進中に組織に引っ掛かったときに内側の細長い部材(606)及び/または中間の細長い部材(604)が損傷される可能性が低減され得る。例えば、上述のように、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)の各々の遠位先端は、送達構成で位置付けられる場合、同一平面になり得る。係止部材(608)及び/または1つ以上のコネクタは、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)の相対位置付けを維持し得る。
他の変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端が中間の細長い部材(604)の先端をわずかに越えて延在することが望ましくあり得る。これらの変形形態では、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)の外径が小さいほど、中間の細長い部材(604)に対して組織を通じて前進するときに抵抗に直面する可能性が低くなり得、これによりアクセスデバイス(600)の前進が容易になり得る。さらに、内側の細長い部材(606)の遠位先端の延在を制限することにより、中間の細長い部材(604)は、(例えば、上述されるように、内側の細長い部材(606)の屈曲または捩れを最小化する助けとなるように)内側の細長い部材(606)の遠位先端を強化することができ、アクセスデバイス(600)の前進を容易にする助けとなり得る。いくつかの実施形態では、アクセスデバイスが送達構成にあるとき、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、約0.4インチ(10.16mm)未満の距離だけ中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在してもよい。いくつかの実施形態では、アクセスデバイスが送達構成にあるとき、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、約0.3インチ(7.62mm)以下の距離だけ中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、0.2インチ(5.08mm)未満の距離だけ中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在してもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端は、約0.1インチ(2.54mm)〜約0.2インチ(5.08mm)の距離だけ中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在してもよい。
内側の細長い部材(606)の遠位先端が送達構成で中間の細長い部材(604)の遠位先端を越えて延在するいくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、外側の細長い部材(602)の遠位先端と同一平面になり得る。他の変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて延在してもよい。いくつかの実施形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、約0.3インチ(7.62mm)未満の距離だけ外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて延在してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、約0.2インチ(5.08mm)未満の距離だけ外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて延在してもよい。いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端は、約0.05インチ(1.27mm)〜約0.2インチ(5.08mm)の距離だけ外側の細長い部材(602)の遠位先端を越えて延在してもよい。上述のように、係止部材(608)及び/または1つ以上のコネクタは、アクセスデバイス(600)が送達構成にある場合、この相対位置付けを維持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端と内側の細長い部材(606)の遠位先端との間の距離は、外側の細長い部材(602)の遠位先端と中間の細長い部材(604)の遠位先端との間の距離と同一であってもよい。他の実施形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端と内側の細長い部材(606)の遠位先端との間の距離は、外側の細長い部材(602)の遠位先端と中間の細長い部材(604)の遠位先端との距離よりも大きくあってもよく、またはその逆であってもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)の遠位先端が外側の細長い部材(602)の遠位先端及び中間の細長い部材(604)の遠位先端のうちの一方または両方の近位なってもよく、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材(604)の遠位先端が外側の細長い部材(602)の遠位先端の近位なってもよいことも理解されたい。
外側の細長い部材(602)の遠位先端、中間の細長い部材(604)の遠位先端、及び内側の細長い部材(606)の遠位先端は、組織開口の形成及び/または拡大を容易にするように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)の各々の先端は、組織を穿孔するように構成された斜角または端部を有してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)は各々、斜角先端を有してもよい。これらの変形形態では、外側の細長い部材(602)の先端の斜角度、中間の細長い部材(604)の先端の斜角度、及び内側の細長い部材(606)の先端の斜角度は、同一であっても異なってもよい。他の変形形態では、外側の細長い部材(602)、中間の細長い部材(604)、及び内側の細長い部材(606)のうちの1つ以上の遠位先端は、上述されるもの等の円周方向または半円形の刃先を有してもよい。
例えば、図8Aは、外側の細長い部材(802A)が円周方向または半円形の刃先(820)を有し、中間の細長い部材(804A)が円周方向または半円形の刃先(818)を有し、内側の細長い部材(806A)が斜角端部(822)を有する、アクセスデバイス(800A)の一変形形態を例証する。これらの変形形態のうちのいくつかでは、斜角端部(822)の斜角度は、刃先(818、820)の斜角度と同一であってもよく、これにより細長い部材間に均一な厚さの移行が提供され得る。他の変形形態では、これらの斜角度のうちのいくつかは、互いに異なってもよい。図8Bは、内側の細長い部材(806B)、中間の細長い部材(804B)、及び細長い部材(802B)が各々、(それぞれ830、832、及び834とラベル付けされる)円周方向または半円形の刃先を備える、アクセスデバイス(800B)の別の変形形態を示す。いくつかの変形形態では、円周方向または半円形の刃先(830、832、834)の各々の斜角度は、同一であってもよい。例えば、円周方向または半円形の刃先(830、832、834)が一緒に機械加工されてもよい一方で、外側の細長い部材(802B、中間の細長い部材(804B)、及び内側の細長い部材(806B)は同心的に配置されて、外側の細長い部材(802B)と、中間の細長い部材(804B)と、内側の細長い部材(806B)との間の円滑な移行を作り出す。
他の変形形態では、中間の細長い部材の遠位先端及び/または外側の細長い部材の遠位先端は鈍くてもよい。例えば、図8Cは、外側の細長い部材(802C)及び中間の細長い部材(804C)が各々、丸い遠位先端を有する、アクセスデバイス(800C)の一変形形態を示す。外側の細長い部材(802C)の遠位先端及び中間の細長い部材(804C)の遠位先端の各々の丸い部分は、任意の好適な曲率半径を備えてもよく(中間の細長い部材の先端及び外側の細長い部材の先端は、同一の曲率半径または異なる曲率半径を有してもよい)、外側の細長い部材(802C)及び中間の細長い部材(804C)が内側の細長い部材(806C)に沿って前進するときに組織開口の拡張を容易にすることができる。図8Dは、外側の細長い部材(802D)及び中間の細長い部材(804D)の各々の管状部材が平らな遠位先端(例えば、管状部材の長手方向軸に実質的に垂直な遠位表面)を有する、アクセスデバイス(800D)の別の実施形態を例証する。内側の細長い部材(806C、806D)が斜角遠位先端を有すると図8C及び8Dに示されているが、これらの変形形態では、内側の細長い部材(806C、806D)が任意の好適な組織穿孔先端(例えば、円周方向または半円形の刃先等)で構成されてもよいことを理解されたい。
図7Aに戻って、上述のように、アクセスデバイス(600)は、細長い部材のうちの2つ以上の相対移動を解放可能に拘束するように構成された係止部材(608)を備えてもよい。いくつかの実施形態では、係止部材(608)は、中間の細長い部材(604)の位置との関連で内側の細長い部材(606)の位置を一時的に拘束してもよい。他の実施形態では、係止部材(608)は、外側の細長い部材(602)との関連で中間の細長い部材(604)の位置を一時的に拘束してもよい。いくつかの実施形態では、係止部材(608)は、中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)の位置との関連で内側の細長い部材(606)の位置を一時的に固定してもよい。他の実施形態では、係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)と、中間の細長い部材(604)及び/または外側の細長い部材(602)との間の相対移動を制限するように構成されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)が中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に前進することができる量を制限するように位置付けられてもよい。
1つの係止部材(608)を有すると図7Aに示されているが、ある場合には、本アクセスデバイスは、2つの係止部材を備えてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(600)は、中間の細長い部材(604)と内側の細長い部材(606)との間の相対移動を拘束するように構成された第1の係止部材と、中間の細長い部材(604)と外側の細長い部材(602)との間の相対移動を拘束するように構成された第2の係止部材とを備えてもよい。他の変形形態では、本アクセスデバイスは、外側の細長い部材(602)と内側の細長い部材(606)との間の相対移動を拘束するように構成された第1の係止部材と、外側の細長い部材(602)と中間の細長い部材(604)との間の相対移動を拘束するように構成された第2の係止部材とを備えてもよい。
図2、3A、及び5A〜5Eに関して上述される係止部材のうちのいずれも、図6及び7Aに関して上述されるアクセスデバイスと共に使用されてもよい。例えば、図6A、6B、及び7Aに示されるアクセスデバイス(600)の変形形態では、アクセスデバイス(600)は、内側の細長い部材(606)を中間の細長い部材(604)に対して解放可能に接続するように構成された係止部材(608)を備えてもよい。ここに示されるように、係止部材(608)は、本体(622)及び本体(622)を通じて延在する内腔(634)を備えてもよい。本体(622)は、任意の好適な断面形状、例えば、円形、正方形、楕円形、三角形、六角形等を有してもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(608)は、本体(622)の外面から内腔(634)まで延在するスリットまたはチャネル(例えば、図6に示されるチャネル(628))を備えてもよく、スリットまたはチャネルは、より詳細に上述されるもの等の係止部材(608)の半径方向接続または除去を可能にし得る。係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)の周り(例えば、係止部材(608)の内腔(634)を通じて延在する内側の細長い部材(606)の管状部材(618)と共に)に設置されて、係止部材(608)を内側の細長い部材(606)のハンドル(620)と中間の細長い部材(604)のハンドル(616)との間に位置付けてもよい。これにより、係止部材(608)がスペーサの役割を果たすことが可能になり得、これにより、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)が、より詳細に上述されるもの等の中間の細長い部材(604)の内腔(632)内に前進する能力を制限し得る。
係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)のうちの一方または両方を解放可能に固定するように構成されてもよい。いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(600)は、図5D及び5Eに関して上述される係止部材(560)を備えてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(608)の内腔(634)は、管状部材(618)がより詳細に上述されるもの等の内腔(634)内に位置付けられると、内側の細長い部材(606)の管状部材(618)と摩擦保持を形成してもよい。さらにまたはあるいは、係止部材(608)は、1つ以上のコネクタを備えてもよい。例えば、図7Aに示される変形形態では、係止部材(608)は、近位コネクタ(624)及び遠位コネクタ(626)を備えてもよい。近位コネクタ(624)は、内側の細長い部材(606)に解放可能に接続する(例えば、内側の細長い部材(606)のハンドル(620)上の対となる片方のコネクタ(640)に解放可能に接続し得る)ように構成されてもよい。同様に、遠位コネクタ(626)は、中間の細長い部材(604)(例えば、中間の細長い部材(604)のハンドル(616)の対となる片方の近位コネクタ(642))に解放可能に接続するように構成されてもよい。近位コネクタ(624)及び遠位コネクタ(626)の各々(ならびに、これらのコネクタを含む変形形態では、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)の対となる片方のコネクタ(640)及び(642))は、例えば、ルアーロックコネクタ、ルアースリップ/スリップ先端コネクタ、スナップ嵌合コネクタ、ヒンジクリップコネクタ等の上述される任意の好適なコネクタであってもよい。
係止部材(608)が、それぞれ、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(642)上の対となる片方のコネクタ(640、642)に接続する変形形態では、より詳細に上述されるもの等の係止部材が除去された後、コネクタ(640、642)は互いに解放可能に接続して、内側の細長い部材(606)を中間の細長い部材(604)に対して固定してもよい。例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(606)が中間の細長い部材(604)に接続し得るように、内側の細長い部材(606)のコネクタ(640)は雄型ルアーロックコネクタを備えてもよく、中間の細長い部材(604)のコネクタ(642)は雌型ルアーロックを備えてもよく、またはその逆であってもよい。これらの変形形態では、係止部材(608)と、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)との接続を可能にするために、係止部材(608)の近位コネクタ(624)は雌型ルアーロックコネクタを備えてもよく、係止部材(608)の遠位コネクタ(626)は雄型ルアーロックを備えてもよく、またはその逆であってもよい。
近位コネクタ及び遠位コネクタの両方を有すると図6及び7Aに示されているが、ある場合には、係止部材(608)が1つのコネクタのみを含んでもよく、他の場合では、いかなるコネクタも備えなくてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(608)は、係止部材(608)を内側の細長い部材(606)の一部に接続するように構成された近位コネクタ(624)のみを備えてもよい。例えば、係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)のハンドル(620)上の対となる片方のコネクタ(640)に解放可能に接続してもよい。これらの変形形態では、係止部材(608)は、止め具の役割を果たして、内側の細長い部材(606)の、中間の細長い部材(604)に対する遠位の移動を制限することができる。例えば、内側の細長い部材(606)及び係止部材(608)は、係止部材(608)の遠位部分が中間の細長い部材(604)の近位部分に係合し、内側の細長い部材(606)のさらなる遠位移動を阻止するまで、一緒に前進することができる。これらの変形形態では、内側の細長い部材(606)及び係止部材(608)は、依然として中間の細長い部材(604)に対して自由に引き抜かれてもよい。
他の変形形態では、係止部材(608)は、係止部材(608)を中間の細長い部材(604)の一部に接続するように構成された遠位コネクタ(626)のみを備えてもよい。これらの変形形態では、係止部材(608)は、止め具の役割を果たして、内側の細長い部材(606)の中間の細長い部材(604)に対する遠位の移動を制限することができる(例えば、内側の細長い部材(606)は、内側の細長い部材(606)のハンドル(620)または別の部分が係止部材(608)の近位部分に係合し、内側の細長い部材(606)のさらなる遠位移動を阻止するまで、中間の細長い部材(604)及び係止部材(608)に対して前進することができる)。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(608)は、内側の細長い部材(606)及び中間の細長い部材(604)の位置が互いに対して一時的に固定されるように、内側の細長い部材(606)を摩擦保持するように構成された内腔(634)を備えてもよい。他の変形形態では、内側の細長い部材(606)は、係止部材(608)及び中間の細長い部材(604)に対して自由に引き抜かれてもよい。
係止部材(608)が内側の細長い部材及び中間の細長い部材を固定するか、または別様にそれらの間の相対移動を拘束するいくつかの変形形態では、中間の細長い部材及び外側の細長い部材は、互いに解放可能に固定されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、中間の細長い部材は、外側の細長い部材のコネクタに解放可能に接続するように構成されたコネクタを備えてもよい。例えば、図7Aに示される変形形態では、中間の細長い部材(604)のハンドル(616)は、遠位コネクタ(644)を備えてもよい。これらの変形形態では、遠位コネクタ(644)は、外側の細長い部材のハンドル(612)上の対応するコネクタ(646)に解放可能に接続してもよい。これらの変形形態では、コネクタ(644、646)は、中間の細長い部材(604)と外側の細長い部材(602)とを直接接続してもよい。いくつかの変形形態では、係止部材は、中間の細長い部材(604)を外側の細長い部材(602)に接続するように構成されてもよく、上述される任意の様式で構成されてもよい。係止部材が互換可能であり得、全ての細長い部材が接続可能であり得るように、用いられるコネクタの全てが適合可能であり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、利用されるコネクタの種類に基づいて、任意の構成要素にさらなるコネクタが追加されて、適合性を作り出してもよい。
システム及びキット
システム及びキット
上述のアクセスデバイスのいずれも、心膜腔にアクセスするためのシステムまたはキットの一部分として使用されてもよい。概して、そのようなシステムまたはキットは、アクセスデバイス及びアクセスデバイスを通じて前進する構成された少なくとも1つのガイドワイヤを備えてもよい。図2及び図3Aに示されるアクセスデバイス(200)の変形形態のうちの1つ等の、内側の細長い部材及び外側の細長い部材を有するアクセスデバイスを備えるシステムまたはキットは、第1のガイドワイヤをさらに備えてもよい。ある場合には、キットは、ポリマーシースまたはイントロデューサ及び/または第2のガイドワイヤも備えてもよい。他の変形形態では、システムまたはキットは、図6及び7Aに関して上述されるアクセスデバイス(600)の変形形態のうちの1つ等の、3つの細長い部材を有するアクセスデバイスを備えてもよく、第1のガイドワイヤをさらに備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、システムまたはキットは、第2のガイドワイヤを備えてもよい。ガイドワイヤは、以下でより詳細に論じられるように、心膜腔へのアクセス及び/または心膜腔内へのデバイスの前進を容易にするために使用されてもよい。
上述のように、本明細書に記載のシステム及びキットは、2つの細長い部材を有するアクセスデバイスを備えてもよい。具体的には、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材及び外側の細長い部材を備えてもよく、内側の細長い部材の管状部材は、外側の細長い部材の内腔内に摺動可能に位置付けられる。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材の位置を外側の細長い部材に対して固定または拘束するように構成された係止部材をさらに備えてもよい。内側の細長い部材、外側の細長い部材、及び係止部材は、図2及び図3Aに関して上述されるように、任意の好適な様式で構成されてもよい。
さらに、本システムは、1つ以上のガイドワイヤを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、外側の細長い部材内に嵌合するように構成された第1のガイドワイヤを備えてもよい。これらのシステムでは、以下でより詳細に論じられるように、内側の細長い部材が外側の細長い部材の内腔から除去されると、第1のガイドワイヤは、外側の細長い部材を通じて前進してもよい。内側の細長い部材が、内側の細長い部材を通じて延在する内腔を備える変形形態では、本システムは、第2のガイドワイヤをさらに備えてもよい。これらの変形形態では、第2のガイドワイヤは、内側の細長い部材の内腔内に嵌合するように寸法決めされてもよく(例えば、第2のガイドワイヤの直径は、内側の細長い部材の管状部材の内径未満であってもよい)、第1のガイドワイヤは、内側の細長い部材の管状部材よりも大きくてもよい(例えば、第1のガイドワイヤの直径は、内側の細長い部材の内腔の内径よりも大きく、かつ外側の細長い部材の内腔の内径未満であってもよい)。
本明細書に記載のシステム及びキットの一変形形態では、本アクセスデバイスは、約0.033インチ(0.838mm)の内径を有する18ゲージ管状部材を有する外側の細長い部材を備えてもよく、内側の細長い部材は、約0.0195インチ(0.495mm)の内径及び約0.032インチ(0.813mm)の外径を有する21ゲージ管状部材(針等)を備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、約0.033インチ(0.838mm)以下の直径を有するガイドワイヤを備えてもよい。他の変形形態では、本システムは、約0.02インチ(0.508mm)〜約0.03インチ(0.762mm)の直径を有する第1のガイドワイヤと、約0.195インチ(0.495mm)未満(例えば、約0.014インチ(0.356mm)〜約0.018インチ(0.457mm))の直径を有する第2のガイドワイヤとを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、約0.035インチ(0.889mm)以下の直径を有する第1のガイドワイヤと、第1のガイドワイヤの直径よりも小さい直径(約0.018インチ(0.457mm)以下であってもよい)を有する第2のガイドワイヤとを備えてもよい。
ある場合には、本明細書に記載のシステム及びキットは、本明細書に記載のアクセスデバイスと共に使用され得るポリマーシースまたはイントロデューサをさらに備えてもよい。イントロデューサまたはポリマーシースは、任意の好適な大きさであってもよく、例えば、それは、4フレンチ、5フレンチ、または6フレンチのシースであってもよい。ポリマーシースまたはイントロデューサは、拡張器部分を備えてもよいが、必ずしも備えている必要はない。拡張器部分は、組織内の開口を拡大及び/または拡張するように構成されたポリマーシースまたはイントロデューサの一部であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、拡張器部分は、勾配または角度のある表面を備えてもよい。いくつかの変形形態では、本明細書のシステム及びキットは、アクセスデバイスと、イントロデューサと、少なくとも1つのガイドワイヤとを備えてもよい。例えば、本システムまたはキットは、18ゲージ管状部材を有する外側の細長い部材及び21ゲージ管状部材を有する内側の細長い部材を備えるアクセスデバイスと、イントロデューサまたはポリマーシースと、約0.018インチ(0.457mm)の直径を有する少なくとも1つの第1のガイドワイヤとを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムまたはキットは、約0.035インチ(0.889mm)の直径を有する第2のガイドワイヤも備えてもよい。
上述の本システムは、キットとしてパッケージ化されてもよい。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、(上述の送達構成のうちの1つであり得る)送達構成でパッケージ化されてもよく、送達構成では、係止部材が内側の細長い部材及び外側の細長い部材を接続及び保持する。例えば、送達構成にあるとき、内側の細長い部材の遠位先端は、より詳細に上述されるもの等の外側の細長い部材の遠位先端からわずかに延在してもよい。システムがイントロデューサまたはポリマーシース及び1つ以上のガイドワイヤを備える変形形態では、本アクセスデバイスは、イントロデューサ及びガイドワイヤと一緒に、またはそれらと別個にパッケージ化されてもよい。キットが内側の細長い部材の内腔内に嵌合するように寸法決めされたガイドワイヤを備える変形形態では、本システムは、内側の細長い部材の内腔内に少なくとも部分的に位置付けられたガイドワイヤと共にパッケージ化されてもよい。
他の変形形態では、本システムは、3つの細長い部材を有するアクセスデバイスを備えてもよい。具体的には、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材と、中間の細長い部材と、外側の細長い部材とを備えてもよく、内側の細長い部材の管状部材は中間の細長い部材の内腔内に位置付けられ、中間の細長い部材の管状部材は外側の細長い部材の内腔内に位置付けられる。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材を中間の細長い部材に対して固定または拘束する第1の係止部材を備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、中間の細長い部材及び外側の細長い部材は、直接接続されてもよい。他の変形形態では、本アクセスデバイスは、外側の細長い部材を内側の細長い部材に対して固定または拘束する第2の係止部材を備えてもよい。内側の細長い部材、中間の細長い部材、外側の細長い部材、及び係止部材は、図6及び7Aに関して上述されるように、任意の好適な様式で構成されてもよい。
さらに、本システムは、1つ以上のガイドワイヤを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、外側の細長い部材内に嵌合するように構成された第1のガイドワイヤを備えてもよい。これらのシステムでは、以下でより詳細に論じられるように、内側の細長い部材及び中間の細長い部材が外側の細長い部材の内腔から除去されると、第1のガイドワイヤは、外側の細長い部材を通じて前進してもよい。内側の細長い部材が、内側の細長い部材を通じて延在する内腔を備える変形形態では、本システムは、第2のガイドワイヤをさらに備えてもよい。これらの変形形態では、第2のガイドワイヤは、内側の細長い部材の内腔内に嵌合するように寸法決めされてもよく(例えば、第2のガイドワイヤの直径は、内側の細長い部材の管状部材の内径未満であってもよい)、第1のガイドワイヤは、内側の細長い部材の内腔よりも大きくてもよい(例えば、第1のガイドワイヤの直径は、内側の細長い部材の管状部材の内径よりも大きく、かつ外側の細長い部材の管状部材の内径未満であってもよい)。これらの変形形態のうちのいくつかでは、第1のガイドワイヤは、中間の細長い部材の内腔よりも大きくてもよく、他の変形形態では、第1のガイドワイヤは、中間の細長い部材の内腔よりも小さくてもよい。
本明細書に記載のシステム及びキットの一変形形態では、本アクセスデバイスは、約0.038インチ(0.965mm)の内径を有する18ゲージ薄壁管状部材を有する外側の細長い部材と、約0.0255インチ(0.648mm)の内径及び約0.0355インチ(0.902mm)の外径を有する20ゲージ薄壁管状部材を有する中間の細長い部材と、約0.017インチ(0.438mm)の内径及び約0.025インチ(0.635mm)の外径を有する23ゲージ薄壁管状部材(針等)を有する内側の細長い部材とを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、約0.038インチ(0.965mm)以下(例えば、約0.02インチ(0.508mm)〜約0.03インチ(0.762mm))の直径を有するガイドワイヤを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、約0.035インチ(0.889mm)の直径を有するガイドワイヤを備えてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、ガイドワイヤは、外側の細長い部材の内腔内には嵌合するが、中間の細長い部材の内腔内には嵌合しないように構成されてもよい(例えば、ガイドワイヤは、約0.026インチ(0.660mm)〜約0.037インチ(0.940mm)の直径を有してもよい)。他の変形形態では、本システムは、約0.02インチ(0.508mm)〜約0.037インチ(0.940mm)の直径を有する第1のガイドワイヤと、約0.0125インチ(0.318mm)未満の直径を有する第2のガイドワイヤとを備えてもよい。いくつかの変形形態では、本システムは、約0.014インチ(0.355mm)の直径を有する第2のガイドワイヤを備えてもよい。
上述の本システムは、キットとしてパッケージ化されてもよい。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、(上述の送達構成のうちの1つであり得る)送達構成でパッケージ化されてもよい。例えば、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材を中間の細長い部材に接続する第1の係止部材と共に、かつアクセスデバイスを送達構成で保持するように外側の細長い部材に接続された中間の細長い部材と共にパッケージ化されてもよい。他の変形形態では、本アクセスデバイスは、内側の細長い部材を中間の細長い部材に接続する第1の係止部材、及びアクセスデバイスを送達構成で保持するように中間の細長い部材を外側の細長い部材に接続する第2の係止部材と共にパッケージ化されてもよい。例えば、送達構成にあるとき、内側の細長い部材の遠位先端は、中間の細長い部材の遠位先端をわずかに越えて延在してもよく、次いで、より詳細に上述されるもの等の外側の細長い部材の遠位先端をわずかに越えて延在してもよい。本システムが1つ以上のガイドワイヤを備える変形形態では、本アクセスデバイスは、ガイドワイヤと一緒に、またはそれらと別個にパッケージ化されてもよい。キットが内側の細長い部材の内腔内に嵌合するように寸法決めされたガイドワイヤを備える変形形態では、本システムは、内側の細長い部材の内腔内に少なくとも部分的に位置付けられたガイドワイヤと共にパッケージ化されてもよい。
方法
方法
上述のアクセスデバイス及びシステムを使用して、心膜を穿孔し、心膜腔にアクセスするか、または任意の流体で満たされた膜もしくは嚢、例えば、硬膜、腹膜、羊膜嚢等を穿孔し、その中の構造にアクセスすることができる。概して、本明細書に記載の方法は、アクセスデバイスを心膜まで前進させることと、内側の細長い部材を外側の細長い部材に対して前進させて、心膜を穿刺することとを含んでもよい。いくつかの変形形態では、本方法は、内側の細長い部材を前進させる前に係止部材を係脱することを含んでもよい。本アクセスデバイスは、イントロデューサまたはポリマーシース及び/または1つ以上のガイドワイヤとの組み合わせで使用することができる。概して、1つ以上のガイドワイヤ利用する本明細書に記載の方法は、アクセスデバイスを心膜まで前進させることと、内側の細長い部材を1つ以上の外側の細長い部材及び/または中間の細長い部材に対して前進させて、心膜を穿刺することと、第1のガイドワイヤを内側の細長い部材を通じて心膜腔内に前進させることと、細長い部材のうちの1つ以上を心膜腔から除去し、かつ所望される場合、第1のガイドワイヤを第2のガイドワイヤと置き換えることとを含む。ガイドワイヤが心膜腔内に設置されると、1つ以上のさらなるデバイスがガイドワイヤ上にわたって前進して、1つ以上の治療動作を心膜腔内で実行する。
図9A〜9Eは、外側の細長い部材(902)の内腔内に少なくとも部分的に位置付けられた第1の外側の細長い部材(902)及び第2の内側の細長い部材(904)を有するアクセスデバイス(900)を使用して、患者の心膜腔にアクセスする、秀抜な方法を示す。概して、アクセスデバイス(900)は、図9Aに示されるように、(剣状突起下アクセス部位であってもよい)体内の入口部位を通じて、アクセスデバイス(900)の遠位端が心膜(908)の外面にある位置まで前進してもよい。心膜、心臓、及び/または他の心構造に対するアクセスデバイス(900)の位置付けが識別され得るように、アクセスデバイス(900)は、前進中に、例えば、蛍光透視、超音波等を使用して可視化されてもよい。
アクセスデバイス(900)が図9Aに示されるように位置付けられるとき、アクセスデバイス(900)は送達構成で設置されてもよい。送達構成は、図2及び図3Aのアクセスデバイス(200)の変形形態に関して上述される送達構成のうちのいずれかであってもよい。より詳細に上述されるもの等の送達構成にあるとき、例えば、いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(904)の遠位先端は、外側の細長い部材(906)をわずかに越えて延在してもよい。(上述の係止部材のうちのいずれかであってもよい)係止部材(906)は、アクセスデバイスを送達構成で保持することができるか、または送達構成でのアクセスデバイス(900)の設置を容易にすることができる。
いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(900)は送達構成にある間、体内に前進し、心膜(908)に位置付けられてもよい。これらの変形形態では、外側の細長い部材(902)及び内側の細長い部材(904)は、一緒に前進して操作され得る。ある場合には、係止部材(906)は、アクセスデバイスの前進中に外側の細長い部材(902)を(例えば、送達構成で)内側の細長い部材(904)に対して保持してもよい。係止部材(906)は、アクセスデバイスの前進中に内側の細長い部材(904)の移動を拘束してもよい(例えば、係止部材(906)は、内側の細長い部材(904)の送達構成を越える前進を阻止してもよい)。他の場合では、内側の細長い部材及び外側の細長い部材は順次前進してもよい。例えば、外側の細長い部材(902)は体内に前進して、外側の細長い部材(904)の遠位先端を心膜の外面に位置付けてもよい。外側の細長い部材(902)が位置付けられた後、内側の細長い部材(904)の一部は外側の細長い部材(902)の内腔を通じて前進して、アクセスデバイス(900)を送達構成で設置してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、係止部材(906)は、(例えば、内側の細長い部材(904)の送達構成を越えた穿孔構成に向かう前進を阻止することによって)アクセスデバイスを送達構成で設置及び/または保持する助けとなり得る。例えば、内側の細長い部材(902)が外側の細長い部材(904)を通じて前進するとき、係止部材(906)は外側の細長い部材(904)に接続されてもよい。他の場合では、内側の細長い部材(902)が外側の細長い部材(904)を通じて前進するとき、係止部材(906)は内側の細長い部材(902)に接続されてもよい。さらに他の場合では、係止部材(906)は、内側の細長い部材の管状部材の周りに位置付けられ、内側の細長い部材の前進中に内側の細長い部材及び外側の細長い部材の各々のハンドルの間に位置付けられてもよい。
アクセスデバイス(900)が図9Aに示されるように位置付けられた後、アクセスデバイス(900)は送達構成から穿孔構成まで移動されてもよい。係止部材(906)が内側の細長い部材及び外側の細長い部材のうちの一方または両方に係合されるか、または別様に接続される変形形態では、係止部材(906)は、図9Bに示されるもの等の内側の細長い部材及び外側の細長い部材から係脱されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(906)は、より詳細に上述されるもの等のアクセスデバイス(900)から半径方向に係脱されてもよい。図9Cに示されるように、係止部材(906)が係脱されると、内側の細長い部材(904)は外側の細長い部材(902)に対して前進して、アクセスデバイス(900)を穿孔構成に移動させてもよい。内側の細長い部材(902)が外側の細長い部材(902)に対して前進するにつれて、内側の細長い部材(902)の遠位先端(組織を穿孔するように構成され得る、例えば、それは鋭利であり得る)は心膜(908)を穿刺して、心膜腔に進入してもよい。いくつかの変形形態では、アクセスデバイスが穿孔構成で位置付けられるとき、内側の細長い部材(904)は外側の細長い部材(902)に接続されてもよい(例えば、内側の細長い部材(904)のハンドル上のコネクタが、外側の細長い部材(902)のハンドルに解放可能に接続してもよい)。
いくつかの変形形態では、図9Dに示されるように、第1のガイドワイヤ(910)は、内側の細長い部材(904)の内腔を通じて前進して、第1のガイドワイヤ(910)の遠位部分を心膜腔内に位置付けてもよい。ある場合には、第1のガイドワイヤ(910)を使用して、内側の細長い部材が心膜腔に進入したことを確認することができる。第1のガイドワイヤ(910)が心膜腔内に前進するにつれて、それは、心臓の周りに巻きつくか、または別様に心膜内に拘束されてもよく、これは、間接的可視化を使用して(例えば、蛍光透視によって)確認することができる。いくつかの変形形態では、アクセスデバイスの部分が前進して操作されるため、第1のガイドワイヤの設置は心臓裂傷または穿刺の危険性を防止または低減することができる。さらにまたはあるいは、心膜腔内に流体または気体(例えば、二酸化炭素)を導入して、心膜を心臓から離れて持ち上げてもよい。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、身体から除去されて、第1のガイドワイヤ(910)を心膜腔内の適所に残すことができ、1つ以上のデバイスは、第1のガイドワイヤ(910)上にわたって前進することができる。
さらにまたはあるいは、1つ以上の拡張器を使用して、第1のガイドワイヤ(910)をより大きいガイドワイヤと置き換えてもよく、その上にわたって1つ以上のデバイスが前進してもよい。例えば、イントロデューサまたはポリマーシースは、第1のガイドワイヤ(910)上にわたって前進してもよく(すなわち、ガイドワイヤ(910)は、イントロデューサまたはポリマーシースの内腔内に少なくとも部分的に摺動可能に配設されてもよく)、アクセスデバイスが身体から除去された後、心膜腔内に前進してもよい。その後、第1のガイドワイヤ(910)はイントロデューサを通じて身体から引き抜かれてもよく、第2のより大きいガイドワイヤの少なくとも遠位部分はイントロデューサまたはポリマーシースを通じて心膜腔内に前進してもよい。ある場合には、より大きいデバイスが心膜腔にアクセスすることができるように、第1のガイドワイヤを除去し、それをより大きい第2のガイドワイヤと置き換えることが有益であり得る。
いくつかの変形形態では、ガイドワイヤは、外側の細長い部材(902)の内腔を通じて前進して、その遠位部分を心膜腔内に位置付けてもよい。例えば、内側の細長い部材(904)が心膜(908)を穿孔すると、外側の細長い部材(902)は、内側の細長い部材(904)にわたって前進して、外側の細長い部材(902)の遠位先端を心膜腔内に位置付けることができる。外側の細長い部材(902)が心膜腔内に位置付けられると、内側の細長い部材(904)は外側の細長い部材(902)から除去されてもよく、ガイドワイヤ(912)は、図9Eに示されるもの等の外側の細長い部材(902)の内腔を通じて前進してもよい。第1のガイドワイヤ(910)が内側の細長い部材(904)を通じて前進する変形形態では、第1のガイドワイヤ(910)はまた、ガイドワイヤ(912)の前進前に除去されてもよい。内側の細長い部材(904)の除去により、内側の細長い部材を通じて設置され得るものよりも大きい直径を有するガイドワイヤ(912)の前進が可能になり得る。外側の細長い部材(902)は、身体から除去されて、ガイドワイヤ(912)を心膜腔内の適所に残すことができる。ある場合には、1つ以上のデバイスは、ガイドワイヤ(912)にわたって前進してもよい。さらにまたはあるいは、1つ以上の拡張器を使用して、ガイドワイヤ(912)を、より大きいガイドワイヤと置き換えてもよく、その上にわたって1つ以上のデバイスが前進してもよい。図2及び図3A〜3Bに関して上述されるアクセスデバイス(200)の変形形態のうちのいずれも、これらの方法で使用され得ることを理解されたい。
図10A〜10Eは、第1の外側の細長い部材(1002)と、第2の中間の細長い部材(1004)と、第3の内側の細長い部材(1006)とを有するアクセスデバイス(1000)を使用して心膜腔にアクセスする方法を例証する。内側の細長い部材(1006)の管状部材は中間の細長い部材(1004)の内腔内に配置されてもよく、中間の細長い部材(1004)の管状部材は外側の管状部材(1002)の内腔内に配置されてもよい。アクセスデバイス(1000)は、図10Aに示されるように、体内の入口部位(例えば、剣状突起下アクセス部位)を通じて前進して、アクセスデバイスの遠位端を心膜(1012)の外面に位置付けてもよい。具体的には、アクセスデバイス(1000)が心膜(1012)に位置付けられるとき、アクセスデバイス(1000)は送達構成で設置されてもよい。送達構成は、図6及び7A〜7Bに上述されるアクセスデバイス(600)の変形形態に関して上述される送達構成のうちのいずれかであってもよい。例えば、いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(1000)が送達構成で位置付けられるとき、内側の細長い部材の遠位先端(1006)は、中間の細長い部材(1004)の遠位先端をわずかに越えて延在してもよく、次いで、より詳細に上述されるもの等の外側の細長い部材(1002)の遠位先端をわずかに越えて延在してもよい。
いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(1000)は、送達構成にある間、体内に前進し、心膜(908)に位置付けられてもよい。これらの変形形態では、内側の細長い部材、中間の細長い部材、及び外側の細長い部材は、一緒に前進して操作され得る。いくつかの変形形態では、1つ以上の係止部材またはコネクタは、アクセスデバイスを送達構成で保持してもよい。例えば、図11A及び11Bは、図10A〜10Eに関して記載される本方法の一変形形態を示し、アクセスデバイス(1100)は、係止部材(1112)を使用して送達構成で保持されてもよい。係止部材(1112)は、任意の好適な係止部材、例えば、上述の係止部材のうちのいずれかであってもよく、上述のように使用されてもよい。例えば、いくつかの変形形態では、係止部材(1112)は、処置の少なくとも一部の間、例えば、心膜への前進中、内側の細長い部材(1106)の中間の細長い部材(1104)に対する移動を解放可能に固定されるか、または別様に拘束してもよい。所望される場合、係止部材(1112)は、処置中の任意の時点、例えば、内側の細長い部材の遠位先端(1104)が心膜の外面に到達するとき、または内側の細長い部材(1106)、中間の細長い部材(1104)、及び/もしくは外側の細長い部材(1102)が心膜を穿刺した後に、アクセスデバイス(1100)から係脱されるか、または別様に除去されてもよい。いくつかの変形形態では、係止部材(1108)は、より詳細に上述されるもの等のアクセスデバイス(1100)から半径方向に係脱されてもよい。ある場合には、係止部材(1112)は、適所に残ってもよく、または別様に処置の間中アクセスデバイス(1100)と係合していてもよい。
いくつかの変形形態では、アクセスデバイス(1100)は、上述されるもの等の中間の細長い部材(1104)及び外側の細長い部材(1102)の相対位置を解放可能に固定されるか、または別様に拘束するように構成された第2の係止部材を備えてもよい。ある場合には、中間の細長い部材(1104)は、外側の細長い部材(1102)のコネクタ(1108)に解放可能に接続されたコネクタ(1110)を備えてもよい。さらに他の変形形態では、係止部材は、中間の細長い部材(1104)を外側の細長い部材(1102)に対して解放可能に固定または拘束するように構成されてもよく、内側の細長い部材(1106)のコネクタ(1116)は、中間の細長い部材(1104)のコネクタ(1110)に解放可能に接続して、内側の細長い部材(1106)を中間の細長い部材(1104)に対して解放可能に固定してもよい。
図10A〜10Eに戻って、いくつかの変形形態では、細長い部材のうちのいくつかまたは全ては順次前進してもよい。例えば、いくつかの変形形態では、外側の細長い部材(1002)が最初に体内に前進して、外側の細長い部材(1002)の遠位先端を心膜の外面に位置付けてもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、その後、中間の細長い部材(1004)の管状部材が外側の細長い部材(1002)の内腔内に前進してもよく、その後、内側の細長い部材(1006)の管状部材が中間の細長い部材(1004)の内腔内に前進して、アクセスデバイスを送達構成で位置付けてもよい。他の変形形態では、内側の細長い部材(1006)の管状部材が中間の細長い部材(1004)内に前進してもよく、内側の細長い部材(1006)及び中間の細長い部材(1004)の管状部材が一緒に外側の細長い部材の内腔に前進してもよい。アクセスデバイスを送達構成で保持するための係止部材及び/またはコネクタを含む変形形態では、上述されるように、これらの部材を使用して、本アクセスデバイスを送達構成で解放可能に固定することができ、かつ/またはアクセスデバイスの送達構成での設置を容易にすることができる。
アクセスデバイス(1000)が図10Aに示されるように位置付けられた後、アクセスデバイス(1000)は送達構成から穿孔構成まで移動されてもよい。係止部材が内側の細長い部材及び外側の細長い部材のうちの一方または両方に係合されるか、または別様に接続される変形形態では、係止部材は、内側の細長い部材及び中間の細長い部材から係脱されてもよい。内側の細長い部材(1006)は、中間の細長い部材(1004)及び外側の細長い部材(1002)に対して前進して、アクセスデバイス(1000)を図10Bに示される穿孔構成に移動させてもよい。内側の細長い部材(1006)が外側の細長い部材(1002)及び中間の細長い部材(1004)に対して前進するにつれて、(組織を穿孔するように構成され得る)内側の細長い部材(1002)の遠位先端は、心膜(1012)を穿刺して、心膜腔に進入してもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(1006)は、内側の細長い部材(1006)のハンドル(1016)が中間の細長い部材(1004)のハンドル(1010)に到達するまで前進してもよい。これらの変形形態のうちのいくつかでは、アクセスデバイスが穿孔構成で位置付けられるとき、内側の細長い部材(1006)は、中間の細長い部材(1004)に接続されてもよい(例えば、内側の細長い部材(1006)のハンドル(1008)上のコネクタが、中間の細長い部材(1004)のハンドル(1010)に解放可能に接続されてもよい)。ある場合には、内側の細長い部材(1006)、中間の細長い部材(1004)、外側の細長い部材(1002)の3つ全ては、アクセスデバイス(1000)が穿孔構成にあるときに取り付けられてもよい(例えば、内側の細長い部材(1006)のハンドル(1016)上のコネクタは、外側の細長い部材(1002)のハンドル(1008)上のコネクタに取り付けられ得る、中間の細長い部材(1004)のハンドル(1010)上のコネクタに取り付けられてもよい。いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(1006)は、中間の細長い部材(1004)の遠位先端から少なくとも約2インチ(5.08cm)延在してもよい。
いくつかの変形形態では、図10Bに示されるように、第1のガイドワイヤ(1014)は、内側の細長い部材(1006)の内腔を通じて前進して、第1のガイドワイヤ(1014)の遠位部分を心膜腔内に位置付けてもよい。ある場合には、第1のガイドワイヤ(1014)を使用して、内側の細長い部材が心膜腔に進入したことを確認することができる。第1のガイドワイヤ(1014)が心膜腔内に前進するにつれて、それは、心臓の周りに巻きつくか、または別様に心膜内に拘束されてもよく、これは、間接的可視化を使用して(例えば、蛍光透視によって)確認することができる。いくつかの変形形態では、アクセスデバイスの部分が前進して操作されるため、第1のガイドワイヤの設置は心臓裂傷または穿刺の危険性を防止または低減することができる。さらにまたはあるいは、心膜腔内に流体または気体(例えば、二酸化炭素)を導入して、心膜を心臓から離れて持ち上げてもよい。いくつかの変形形態では、本アクセスデバイスは、身体から除去されて、第1のガイドワイヤ(1014)を心膜腔内の適所に残すことができる。ある場合には、1つ以上のデバイスは、第1のガイドワイヤ(1014)にわたって前進してもよい。さらにまたはあるいは、1つ以上の拡張器を使用して、第1のガイドワイヤ(1014)をより大きいガイドワイヤと置き換えてもよく、その上にわたって1つ以上のデバイスが前進してもよい。
いくつかの変形形態では、内側の細長い部材(1006)が心膜(1012)を穿孔すると、外側の細長い部材(1002)及び/または中間の細長い部材(1004)が内側の細長い部材(1006)にわたって前進してもよい。内側の細長い部材(1006)は、外側の細長い部材(1004)及び/もしくは中間の細長い部材(1002)を前進させる際にガイドの役割を果たしてもよく、かつ/または心膜を通じた心膜腔内への外側の細長い部材及び中間の細長い部材の円滑な移行を提供する助けとなってもよい。いくつかの変形形態では、図10Cに示されるように、外側の細長い部材(1002)及び中間の細長い部材(1004)は、内側の細長い部材にわたって前進して、中間の細長い部材(1004)の遠位先端及び外側の細長い部材(1002)の遠位先端を心膜腔内に位置付けてもよい。内側の細長い部材及び外側の細長い部材は同時にまたは順次前進してもよい。外側の細長い部材(1002)が心膜腔内に位置付けられると、図10Dに示されるように、内側の細長い部材(1006)及び中間の細長い部材(1004)は、外側の細長い部材(1002)から除去されてもよく、ガイドワイヤ(1018)は、外側の細長い部材(1002)の内腔を通じて前進して、ガイドワイヤ(1018)を図10Eに示されるもの等の心膜腔内に位置付けてもよい。第1のガイドワイヤ(1014)が内側の細長い部材(1006)を通じて前進する変形形態では、第1のガイドワイヤ(1014)はまた、ガイドワイヤ(1018)の前進前に除去されてもよい。内側の細長い部材(1006)及び中間の細長い部材(1004)の除去により、ガイドワイヤ(1018)が内側の細長い部材または中間の細長い部材を通じて設置され得るよりも大きい直径を有することが可能になり得る。外側の細長い部材(1002)は、身体から除去されて、ガイドワイヤ(1018)を心膜腔内の適所に残すことができる。ある場合には、1つ以上のデバイスは、ガイドワイヤ(1018)にわたって前進してもよい。さらにまたはあるいは、1つ以上の拡張器を使用して、ガイドワイヤ(1018)を、より大きいガイドワイヤと置き換えてもよく、その上にわたって1つ以上のデバイスが前進してもよい。図6〜8に関して上述されるアクセスデバイス(600)の変形形態のうちのいずれも、これらの方法で使用され得ることを理解されたい。
前述の本発明が、明確さ及び理解のために、例証及び実施例のによって詳細に記載されているが、ある特定の変更及び修正が実施されてもよく、それらが添付の特許請求の範囲内に収まるよう意図されていることが明らかであろう。さらに、本明細書に記載のデバイスの構成要素及び特徴が任意の組み合わせで使用され得ることを理解されたい。特定の図面に関するある特定の要素または特徴の記載は、限定するようには意図されておらず、その要素が他の記載される要素のうちのいずれかとの組み合わせで使用することができないことを示唆するものと解釈されるべきでもない。
Claims (92)
- 心膜腔にアクセスするためのデバイスであって、
第1の細長い部材であって、それを通じて延在する内腔を有する、第1の細長い部材と、
組織を穿孔するように構成され、かつ前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端を有する、管状部材を有する第2の細長い部材と、
前記第1の細長い部材を前記第2の細長い部材に対して拘束するように前記第1及び前記第2の細長い部材に解放可能に接続可能な係止部材と、を備える、デバイス。 - 前記第2の細長い部材は、前記係止部材が接続されると、前記第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在する、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の長さが少なくとも3.5インチである、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材が針を備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記針がTuohy針を含む、請求項4に記載のデバイス。
- 前記針が斜角針を含む、請求項4に記載のデバイス。
- 前記針が18ゲージ針である、請求項4に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がハイポチューブを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がポリマーシースを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がルアーロックを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がハンドルを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材の長さが少なくとも6インチである、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材が針を備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記針がTuohy針を含む、請求項13に記載のデバイス。
- 前記針が斜角針を含む、請求項13に記載のデバイス。
- 前記針が21ゲージ針である、請求項13に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がルアーロックを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がハンドルを備える、請求項17に記載のデバイス。
- 前記係止部材が約1.5インチ〜約3インチの長さの本体を備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記本体の長さが約2インチである、請求項19に記載のデバイス。
- 前記係止部材が長手方向スリットを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記係止部材が、前記係止部材を前記第1の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第1のコネクタと、前記係止部材を前記第2の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第2のコネクタと、を備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1及び前記第2のコネクタは、前記係止部材が回転すると前記第1及び前記第2の細長い部材から接続解除するように構成されている、請求項22に記載のデバイス。
- 前記第1及び前記第2のコネクタがスナップ嵌合クロージャを備える、請求項22に記載のデバイス。
- 前記係止部材がヒンジ機構をさらに備える、請求項22に記載のデバイス。
- 前記係止部材がコネクタ及びコネクタペグを備え、前記コネクタペグがばねを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 前記係止部材が、それを前記第2の細長い部材に対して半径方向に変位させることにより、前記デバイスから原位置で除去されるように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の内径が前記第2の細長い部材の外径よりも大きい、請求項1に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の遠位先端がレーザーカットパターンを備える、請求項1に記載のデバイス。
- 心膜腔にアクセスするためのシステムであって、
内腔を有する第1の細長い部材と、内腔と、組織を穿孔するように構成され、かつ前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端とを有する第2の細長い部材と、前記第1の細長い部材を前記第2の細長い部材に対して拘束するように前記第1及び前記第2の細長い部材に解放可能に接続可能な係止部材と、を備えるアクセスデバイスと、
前記第2の細長い部材の前記内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成された第1のガイドワイヤと、を備える、システム。 - 前記第1のガイドワイヤの直径が約0.018インチである、請求項30に記載のシステム。
- 前記第2の細長い部材の内径が前記第1のガイドワイヤの直径よりも大きい、請求項30に記載のシステム。
- 前記システムがイントロデューサをさらに備える、請求項30に記載のシステム。
- 前記システムがキットとしてパッケージ化される、請求項33に記載のシステム。
- 前記イントロデューサが4フレンチまたは6フレンチのイントロデューサである、請求項33に記載のシステム。
- 前記イントロデューサが第2のガイドワイヤを受容するように構成されており、前記第2のガイドワイヤが前記第1のガイドワイヤよりも大きい直径を有する、請求項33に記載のシステム。
- 心膜と心臓との間の心膜腔にアクセスする方法であって、
アクセスデバイスの遠位部分を前記心膜まで前進させることであって、前記アクセスデバイスが、内腔を有する第1の細長い部材と、組織を穿孔するように構成され、かつ前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端を有する第2の細長い部材と、前記第1の細長い部材の前記第2の細長い部材に対する位置を拘束する係止部材と、を備える、前進させることと、
前記係止部材を係脱することと、
前記第2の細長い部材を前記第1の細長い部材に対して前進させて前記心膜を穿孔することと、を含む、方法。 - 第1のガイドワイヤの遠位部分を前記第2の細長い部材を通じて前記心膜腔内に前進させることをさらに含む、請求項37に記載の方法。
- 前記アクセスデバイスを前記心膜腔から除去することと、イントロデューサを前記第1のガイドワイヤに沿って前記心膜腔内に前進させることと、をさらに含む、請求項38に記載の方法。
- 前記第1のガイドワイヤの前記遠位部分を前記心膜腔から除去することと、第2のガイドワイヤの遠位部分を、前記イントロデューサを通じて前記心膜腔内に前進させることと、をさらに含む、請求項39に記載の方法。
- 心膜腔にアクセスするためのデバイスであって、
内腔を有する第1の細長い部材と、
前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた内腔を有する第2の細長い部材であって、前記第2の細長い部材を前記第1の細長い部材に対して拘束するように前記第1の細長い部材に解放可能に接続可能である、第2の細長い部材と、
組織を穿孔するように構成され、かつ前記第2の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端を有する第3の細長い部材と、を備える、デバイス。 - 前記第2の細長い部材を前記第3の細長い部材に対して拘束するように前記第2及び前記第3の細長い部材に解放可能に接続可能な係止部材をさらに備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第3の細長い部材は、前記係止部材が接続されると、前記第2の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在する、請求項42に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材は、前記第2の細長い部材が前記第1の細長い部材に解放可能に接続されると、前記第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在する、請求項43に記載のデバイス。
- 前記係止部材が、それを前記第3の細長い部材に対して半径方向に変位させることにより、前記デバイスから原位置で除去されるように構成されている、請求項42に記載のデバイス。
- 前記係止部材が約1.5インチ〜約3インチの長さの本体を備える、請求項42に記載のデバイス。
- 前記本体の長さが約2インチである、請求項46に記載のデバイス。
- 前記係止部材が長手方向スリットを備える、請求項42に記載のデバイス。
- 前記係止部材が、前記係止部材を前記第2の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第1のコネクタと、前記係止部材を前記第3の細長い部材に解放可能に接続するように構成された第2のコネクタと、をさらに備える、請求項42に記載のデバイス。
- 前記第1及び前記第2のコネクタは、前記係止部材が回転すると前記第2及び前記第3の細長い部材から接続解除するように構成されている、請求項49に記載のデバイス。
- 前記第1及び前記第2のコネクタがスナップ嵌合クロージャを備える、請求項49に記載のデバイス。
- 前記係止部材がヒンジ機構をさらに備える、請求項49に記載のデバイス。
- 前記係止部材がコネクタ及びコネクタペグを備え、前記コネクタペグがばねを備える、請求項42に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材は、前記第2の細長い部材が前記第1の細長い部材に解放可能に接続されると、前記第1の細長い部材の遠位先端を越えて遠位に延在する、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の長さが少なくとも約6インチである、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材が針を備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記針がTuohy針を含む、請求項56に記載のデバイス。
- 前記針が斜角針を含む、請求項56に記載のデバイス。
- 前記針が18ゲージ針である、請求項56に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がハイポチューブを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がポリマーシースを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がルアーロックを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材がハンドルを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材の長さが少なくとも約8インチである、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材が針を備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記針がTuohy針を含む、請求項65に記載のデバイス。
- 前記針が斜角針を含む、請求項65に記載のデバイス。
- 前記針が20ゲージ針である、請求項65に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の遠位先端がレーザーカットパターンを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がハイポチューブを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がポリマーシースを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がルアーロックを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材がハンドルを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第3の細長い部材の長さが少なくとも約10インチである、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第3の細長い部材が針を備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記針がTuohy針を含む、請求項75に記載のデバイス。
- 前記針が斜角針を含む、請求項75に記載のデバイス。
- 前記針が23ゲージ針である、請求項75に記載のデバイス。
- 前記第3の細長い部材がルアーロックを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第3の細長い部材がハンドルを備える、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第1の細長い部材の内径が前記第2の細長い部材の外径よりも大きい、請求項41に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材の内径が前記第3の細長い部材の外径よりも大きい、請求項81に記載のデバイス。
- 前記第2の細長い部材の内径が前記第3の細長い部材の外径よりも大きい、請求項41に記載のデバイス。
- 心膜腔にアクセスするためのシステムであって、
内腔を有する第1の細長い部材と、前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた内腔を有する第2の細長い部材であって、前記第2の細長い部材を前記第1の細長い部材に対して拘束するように前記第1の細長い部材に解放可能に接続可能である、第2の細長い部材と、内腔と、組織を穿孔するように構成され、かつ前記第2の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端とを有する第3の細長い部材と、を備えるアクセスデバイスと、
前記第3の細長い部材の前記内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成された第1のガイドワイヤと、
前記第1の細長い部材の前記内腔を通じて前進するように寸法決め及び構成された第2のガイドワイヤと、を備える、システム。 - 前記第1のガイドワイヤの直径が約0.014インチである、請求項84に記載のシステム。
- 前記第2のガイドワイヤの直径が約0.035インチである、請求項84に記載のシステム。
- 前記第1のガイドワイヤの直径が前記第3の細長い部材の内径よりも小さい、請求項84に記載のシステム。
- 前記第2のガイドワイヤの直径が、前記第1の細長い部材の内径よりも小さく、前記第2の細長い部材の内径よりも大きい、請求項87に記載のシステム。
- 前記第2のガイドワイヤの直径が、前記第1の細長い部材の内径よりも小さく、前記第2の細長い部材の内径よりも大きい、請求項84に記載のシステム。
- 心膜と心臓との間の心膜腔にアクセスする方法であって、
アクセスデバイスの遠位部分を前記心膜まで前進させることであって、前記アクセスデバイスが、内腔を有する第1の細長い部材と、前記第1の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた内腔を有する第2の細長い部材であって、前記第2の細長い部材を前記第1の細長い部材に対して拘束するように前記第1の細長い部材に解放可能に接続可能である、第2の細長い部材と、組織を穿孔するように構成され、かつ前記第2の細長い部材の前記内腔内に摺動可能に位置付けられた先端を有する第3の細長い部材と、を備える、前進させることと、
前記第3の細長い部材を前記第1及び前記第2の細長い部材に対して前記心膜に向かって前進させて前記心膜を穿孔することと、
第1のガイドワイヤの遠位部分を前記第3の細長い部材を通じて前記心膜腔内に前進させることと、
前記第2の細長い部材の遠位部分を前記心膜腔内に前進させることと、
前記第1の細長い部材の遠位部分を前記心膜腔内に前進させることと、
前記第3の細長い部材を前記心膜腔から除去することと、
前記第2の細長い部材を前記心膜腔から除去することと、
前記第1のガイドワイヤを前記心膜腔から除去することと、
第2のガイドワイヤを前記第1の細長い部材を通じて前記心膜腔内に前進させることと、を含む、方法。 - 前記アクセスデバイスが係止部材をさらに備える、請求項90に記載の方法。
- 前記係止部材を係脱することをさらに含む、請求項91に記載の方法。
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