JP2017506397A - 金融ローンを容易にするシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】【解決手段】 金融ローンを容易にするシステムを開示する。本願システムは、ネットワークプロバイダによってホストされる中央貸付貯蓄ファシリテータを備え、中央貸付貯蓄ファシリテータは、ネットワークプロバイダを介して有資格借り手から送信されるローン要求の受信時に、ローン要求が有資格借り手からのものであるか否かを認証し、有資格借り手からのものである場合には、有資格借り手に対して電子申請インターフェースを提供するように動作可能であり、ローン承認の条件として、電子申請フォームは、有資格借り手によってなされる貯蓄額のプレッジを含む。【選択図】 図２

Description

本発明は、金融ローンを容易にするシステム及び方法に関する。特に、本願システム及び方法は、モバイル装置を使用して金融ローンを容易にすることに適しており、これについて説明する。

発明の背景技術についての以下の説明は、本発明の理解を容易にする目的のためのみになされる。尚、このような説明は、言及される内容のいずれも、本発明の優先日にいずれの管轄においても当業者の一般常識として公開又は知られていると認識又は容認するものではない。

多くの国において、例えば銀行等の組織化されたローンプロバイダを介して金融ローンを受けるためには、記入が必要な物理的フォーム、添付収入証明、及び／又はその他の書類要件等の大量の書類を要する。これによって、ローンプロセスが、ローンを受けようとするいずれの人物に対してもストレスを与えるだけでなく、当該人物にとって面倒なものとなる。更に、ローンを受けようとする人物は、通常、書類要件を満たすために出向く必要がある。多くの場合において、これは不便であり、多大な時間を要する。このような厳密且つ複雑な要件は、潜在借り手が合法なローンを受ける資格が十分にあるにも拘らず複雑な手続きに対して嫌悪感を持つことにより、これらの潜在借り手を違法な高利貸しに向かわせるプッシュ要因となり得る。

更に、世界中の政府及び政策立案者は、人々の間で支出とローンと貯蓄とのバランスを得ようと努めている。

上記を考慮すると、貯蓄を促進するだけでなく、迅速且つ効率的な方法で金融ローンを提供するシステム及び方法が必要である。

本明細書において文脈上特に要求されない限り、用語「備える、含む（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」又はその変化形（「ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ」又は「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ」）は、記載される構成要素又は構成要素群を含むことを意味するが、その他の構成要素又は構成要素群を除外することを意味するものではない。

更に、本明細書において文脈上特に要求されない限り、用語「備える、有する、含む（ｉｎｃｌｕｄｅ）」又はその変化形（「ｉｎｃｌｕｄｅｓ」又は「ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ」）は、記載される構成要素又は構成要素群を含むことを意味するが、その他の構成要素又は構成要素群を除外することを意味するものではない。

本発明の一態様によれば、金融ローンを容易にするシステムがある。本願システムは、ネットワークプロバイダによってホストされる中央貸付貯蓄ファシリテータを備え、中央貸付貯蓄ファシリテータは、ネットワークプロバイダを介して有資格借り手から送信されるローン要求の受信時に、ローン要求が有資格借り手からのものであるか否かを認証し、有資格借り手からのものである場合には、有資格借り手に対して電子申請インターフェースを提供するように動作可能であり、ローン承認の条件として、電子申請フォームは、有資格借り手によってなされる貯蓄額のプレッジを含む。

好ましくは、中央貸付貯蓄ファシリテータは、ホワイトリストデータベースとデータ通信するように動作可能であり、ホワイトリストデータベースは、事前承認された有資格借り手に関する情報を含む。

好ましくは、中央貸付貯蓄ファシリテータは、有資格借り手に関連付けられる規制機関とデータ通信するように動作可能であり、規制機関は、借り手の適格性を査定及び事前承認するように動作可能である。

好ましくは、中央貸付貯蓄ファシリテータは、借り手の適格性の判断後、ローン承認のためにローンプロバイダと通信するように動作可能である。

好ましくは、ローンプロバイダは、有資格借り手への提供のために、中央貸付貯蓄ファシリテータに対して電子申請インターフェースを送信するように動作可能である。

好ましくは、ローン要求は、簡素なテキスト又はショートメッセージサービス（ＳＭＳ）テキストメッセージ、或いは、非構造付加サービスデータ（ＵＳＳＤ）メッセージとして受信される。

好ましくは、ネットワークプロバイダは、電気通信事業者である。

好ましくは、有資格借り手は、電気通信事業者にモバイル加入者アカウントを有する。

好ましくは、有資格借り手のモバイル加入者アカウントは、ローンプロバイダにリンクする。

好ましくは、貯蓄額のプレッジによって利息が生じ、貯蓄額及び利息は、蓄積され、ローン満期時に引き出し可能である。

好ましくは、貯蓄額のプレッジは、保険契約にリンクする。

本発明の別の態様によれば、金融ローンを容易にする方法がある。本願方法は、（ａ）有資格借り手のリストをホワイトリスト化する工程であって、有資格借り手のホワイトリストは、規制機関に関連付けられる、工程と、（ｂ）ローン要求を受信する工程と、（ｃ）有資格借り手のホワイトリストに対してローン要求を照合する工程と、照合時に（ｄ）有資格借り手に対してローン申請インターフェースを提供する工程と、を含み、ローン承認の条件として、ローン申請インターフェースは、有資格借り手によってなされる貯蓄額のプレッジを含む。

好ましくは、ホワイトリスト化工程は、規制機関によって行われる。好ましくは、照合工程は、ローンプロバイダによって行われる。

添付の図面を参照して、本発明を例として説明する。

本発明の一実施形態に係る金融ローンを容易にする方法のフロー図である。 本発明の別の実施形態に係る金融ローンを容易にするシステムのシステム図である。 金融ローンを容易にするためのシステムブロック図である。 有資格ユーザによって実行可能な付加的機能を示す表である。

本発明のその他の構成が可能であるため、添付の図面は、本発明の説明の一般性を失うものとして理解されない。

図１を参照して、本発明の一実施形態において、金融ローンを容易にする方法１０を説明する。当該方法１０は、事前資格付与工程１００と、申請工程２００と、完了／実施工程３００と、ローン処理承認工程４００と、ローンリリース工程５００と、を含む。方法１０に関する工程又はその一部は、電気通信ネットワーク又は通信事業者と接続するように動作可能なモバイル装置を介してサポート及び実施可能である。方法１０は、公共又は民間の団体の予め選定された雇用者グループに対するローンの提供に特に適している。事前選定又は事前承認工程は、公共の団体等であり得る規制組織によってなされる。

図１を参照すると、事前資格付与工程１００において、政府系機関等の規制組織は、そのデータベースに存在する全ての雇用者に対して事前資格付与又はホワイトリスト化を行い、「モバイルローン」制度に関わる適格雇用者を「ホワイトリスト化」又は事前選定する必要がある。事前資格付与条件は、例えば、規定又は事前定義される最低手取額の維持等を含む。その他の条件は、借り手の返済負担率を含み得る。

「ホワイトリスト」には、雇用者の関連項目が当然含まれる。関連項目は、人口統計データ、モバイル識別子又はＭＳＩＳＤＮを含む連絡先情報、給与の詳細（給与総額、賃金等）、並びに、その他の個人情報を含む（これに限定されない）。銀行等のローンプロバイダに対する提出前に、人事（ＨＲ）部長による付加的な認定工程１２０を行ってもよい。政府系機関を担当する銀行支店が、貯蓄貸付サーバ（ＳＬＳ）へのアップロード処理を行う指定ローンプロバイダであってもよい。アップロードされると、ホワイトリスト内の雇用者は、ローンプログラムに対する「事前資格付与」借り手として資格を有する。

事前資格付与又は事前承認雇用者リストのアップロード後、ローンプロバイダは、政府系機関に対して、ホワイトリスト内の「事前資格付与」雇用者がローンプログラム用モバイル装置を使用して（雇用者が希望した場合に）ローン申請可能であることを通知する。モバイル装置は、ユーザが電子的に要求を出すための専用ソフトウェアアプリケーションを備える。「モバイル申請」工程は、適格雇用者／借り手自身がローンプログラムの利用意思を示す第１の電子工程として機能する。

一例として、雇用者／借り手は、ローン要求を送信する必要があり、当該ローン要求は、以下のメッセージ構文を有するＳＭＳメッセージの形式をとる：
５３６３（サーバコード及び識別子）に送信される「ＬＯＡＮ ＜ｓｐａｃｅ＞ ＥＭＰＬＯＹＥＥ ＮＵＭＢＥＲ ＜ｓｐａｃｅ＞ ＡＧＥＮＣＹ ＣＯＤＥ」

ＳＬＳは、ホワイトリストデータベースの確認によって送信されたＳＭＳメッセージを有効化し、必要に応じて付加的な認証方法も使用する。潜在借り手に対して有効化がなされたときに、潜在借り手に対して確認書が返信される。当該応答メッセージが、通常、以下のようなテキストメッセージの形式をとる：
「この度はありがとうございます。モバイル貸付貯蓄プログラムにおいて事前資格付与がなされました。登録Ｅメールアドレスに申請完了用リンクが送信されます。オンライン申請用パスコードは、ＸＸＸＸＸＸです。何卒宜しくお願い致します。」（日付）（参照番号）

そして、潜在借り手は、「パスコード」を入力する必要がある。当該パスコードは、潜在借り手のローン申請完了用オンラインフォームであり得る安全な電子インターフェースに潜在借り手がアクセスするためのランダムに作成された一連の英数字であり得る。

ローン詳細を完了するオンライン実施／完了工程３００において、潜在借り手は、その登録Ｅメールアドレスに送信された安全なＵＲＬリンクを用いてオンラインフォームにアクセスする。モバイル装置に対して先に送信された「パスコード」の入力後、潜在借り手は、オンライン申請画面に進み、当該画面において、潜在借り手は、ローン登録を完了するために以下の情報を入力する必要がある：
（ｉ）希望ローン金額；
（ｉｉ）規制組織及びローンプロバイダの双方によって指定／事前規定される１２ヶ月、２４ヶ月、３６ヶ月、又はその他の期間である、希望ローン期間；並びに、
（ｉｉｉ）給与日毎の最低額から最高額までのオプションに基づく、「自動貯蓄」額として知られる貯蓄額の誓約。これは、潜在借り手に対するローンが利用可能な間、ローン承認の条件の一部として、潜在借り手が確実に一定額の貯蓄を行うために重要な条件である。

潜在借り手が上記３つの情報の全てを決定し、それらを入力した後、ＳＬＳは、気配推定純融資額を算出する（当該融資額は、全ての費用及び任意のサービス手数料の控除後の純融資額である）。尚、この工程では未だ最終的なローンの承認に至っておらず、これは承認を行うローンプロバイダ又は機関（例えば、不動産銀行等）のローン入金プロセスが更に行われるためである。

借り手は、また、全ての条件に同意するように求められ、当該条件は、「同意」ボタンとして設けられるユーザインターフェース、開示フォーム、約束手形、並びに、オンラインで使用可能なその他の必要書類の形式であってもよく、借り手は、フォームの「サブミット」ボタンをクリックする前に、ｅ署名部を用いてローン契約に署名する。

また、借り手が写しを希望する場合には、フォーム全体を印刷するオプションが借り手に対して与えられる。

処理承認工程４００において、ローンプロバイダは、電子ローン申請書にアクセスすることによって提出されたオンライン申請フォームの全てを処理し、ローンを審査し、借り手／申請人に対する内部監査を行う。借り手が信用調査を通過した場合には、システムにおいてローンが「処理済」として処理され、ローンの詳細が確定される。

承認工程において、ローンプロバイダ銀行（恐らく、銀行を代表する高位の人物）は、電子ローン申請書にアクセスし、全ての処理済ローン申請の見直し確認を行う。全てが適切であると判断された場合に、ＳＬＳシステムにおいてローンが「承認」される。

以下のようなＳＭＳ／テキストメッセージが、借り手に対してローンの承認を通知するために、借り手に自動的に送信される：
「おめでとうございます。モバイル貸付貯蓄申請が承認されました。ローン融資額の不動産銀行給与振込口座への入金については３銀行営業日お待ちください。何卒宜しくお願い致します。」（日付）（参照番号）

ローンリリース工程５００は、１日の終わりに処理される、その日に承認されたローンであって、参照記録としてシステムからダウンロードされるローンの全てを含む。このファイルは、純ローン融資額の借り手／雇用者の給与振込口座への入金のために、翌日にローンプロバイダのＣＡＳＡシステムにアップロードされ処理される。

そして、借り手は、ローンリリース工程５００が完了すると、以下のテキスト／ＳＭＳメッセージを受信する：
「おめでとうございます。モバイル貸付貯蓄アカウントが承認されました。ローン融資額の不動産銀行給与振込口座への入金については１〜３銀行営業日お待ちください。何卒宜しくお願い致します。」（日付）（参照番号）

借り手がローンプロバイダに有する「ＣＡＳＡ」アカウントに対してローン金額分の預け入れが行われる。当該アカウントは、普通預金口座、当座預金口座、並びに、ローンプロバイダによって時折発表され、その他の任意の個人（単複問わず）に対して単独又は併用して適用可能なその他の任意のアカウントを含む。尚、有資格借り手は、ローン提供サービスの利用のために、ローンプロバイダにて給与振込口座を有する必要がある。

本発明の別の実施形態によれば、規制機関３０及びローンプロバイダ７０と、ネットワークプロバイダ５０とをリンクさせ、１人以上のユーザに対して対象サービスを提供するシステム２０がある。当該対象サービスの一例は、規制機関３０に関する職員に対する金融ローンの円滑化及び／又は提供であり、当該職員は、例えば、規制機関の雇用者を含むが、これに限定されない。

図２を参照すると、本願システムは、ネットワークプロバイダ５０によってホストされる貯蓄貸付サーバ（ＳＬＳ）４０を備え、ＳＬＳ４０は、潜在借り手からのローン要求を受信するように動作可能である。ネットワークプロバイダ５０は、ＳＭＳセンター６０又はＵＳＳＤサーバ（ゲートウェイ）６５等の通信サーバを更にホスト可能である。ＳＭＳセンター６０及び／又はＵＳＳＤサーバ６５は、簡素なテキストメッセージ又はＵＳＳＤメッセージ形式のローン要求を受信するように動作可能であり、潜在借り手に対するテキスト、ＳＭＳ、及び／又はＵＳＳＤ通知の送信に関与する。

ネットワークプロバイダ５０は、電気通信事業者であり得る。電気通信事業者５０は、各種サービスを提供し、当該サービスは、前払い及び後払い加入者アカウントの両方を含む加入者アカウントの作成及び維持を含む。当該加入者アカウント及び情報は、データベース８０に保存可能である。ＳＬＳ４０は、インターネット等のネットワークへの接続のためのプロキシゲートウェイサーバ内にある。ローン要求は、簡素なテキスト又はショートメッセージサービス（ＳＭＳ）テキストメッセージ、非構造付加サービスデータ（ＵＳＳＤ）メッセージ、或いは、その他の電子信号／メッセージの形式をとってもよい。

規制機関３０は、データベース８０へのアップロードのために、有資格借り手の事前承認されたホワイトリストを提供するように配置される公共又は民間の機関である。

ＳＬＳ４０は、通信サーバ及びデータベース８０とデータ通信するように動作可能である。ＳＬＳ４０は、テキストベースのメッセージ機能のためのＳＭＳＣ６０に直接接続され、ウェブベースのアプリケーションを有してもよい。ＳＬＳ４０は、ローンを受ける資格がある職員のホワイトリストを受信するために、規制機関とデータ通信するように動作可能である。

一実施形態において、規制機関３０は、その職員に対して給与サービスを提供するように、ローンプロバイダ７０と共に配置される。ローンプロバイダ７０は、それによって保持される職員給与口座に対して給与を入金するために、規制機関３０とデータ通信可能に配置される預託給与データベースを備える。

ＳＬＳ４０は、データベース８０の更新に関する以下の機能を実行するように動作可能である：
・会員／借り手情報及び状態の監視及び維持
・会員／借り手の貯蓄及びローン情報の監視
・ローンプロバイダ７０と規制機関３０との情報交換によるローン申請の処理
・該当する場合、柔軟なローン処理要件の設定
・資金、積立金、株、貯蓄、又はその他の定義に基づくローン算出
・柔軟なローン控除及び手数料（ローン利息、各種手数料、及び支払頻度を含む）の設定
・貯蓄預金及びローン返済に対応可能

更に、ＳＬＳ４０は、以下の機能を提供及び操作するように動作可能である：
・ローンプロバイダ７０によって提供されるオンラインローン申請フォームとの連動
・Ｅメール通知のため、ＳＭＴＰアーキテクチャ９０との一体化
・ＳＭＳＣ６０を介して受信されたテキストベースのローン支払額との連動
・ローンプロバイダ７０（即ち、不動産銀行）のサーバ／ポータル及びローンデータベースに対する情報の送受信
・ＳＭＳＣ６０及びデータベース８０との連動
・ローン残高のテキスト及びウェブベースの照会

次に、本願システムの適用例及び使用例を説明する。

ローン要求の受信前に、政府系機関等の規制機関３０は、上記実施形態において述べたような工程１００に基づいてローンを受ける資格を有するとされる職員（雇用者）に対して事前資格付与又は事前承認を行う。そして、資格を有する雇用者又は職員に対してホワイトリストが作成される。事前承認職員を含むホワイトリストは、ローンプロバイダ７０及び／又は規制機関３０にサービスを提供する金融機関を介して、データベース８０にアップロードされる。

事前承認されると、有資格借り手は、モバイル装置９５を利用して、ローン要求をＳＬＳ４０．Ａに対して送信可能である。

使用前に、モバイル装置９５は、識別子を確認することによって、システム２０の加入者として登録されているか否かを確認する。当該識別子は、モバイル装置９５のＭＳＩＳＤＮを含むが、これに限定されない。また、モバイル装置９５が適切に登録されているか否かを確認するために、当業者に既知のその他の方法も使用可能である。モバイル装置９５が加入者ではない場合に、モバイル装置９５のユーザは、ユーザとしての加入者に対するソフトウェアアプリケーションによるメッセージで指示される。

モバイル装置９５がシステム１０の加入者として既に登録されている場合には、モバイル装置９５のユーザは、ＳＭＳ／ＵＳＳＤメッセージとしてのローン要求を送信可能であり、ローンプロバイダ７０のインターネットホストを介して電子オンライン登録フォームにアクセス可能である。電子オンライン登録フォームに対するアクセスは、モバイルデータプランを通じて電気通信事業者５０を介してなされるか、インターネットにアクセスするその他の手段を介してなされる。

ＳＬＳ４０がローン要求ＳＭＳ／ＵＳＳＤメッセージの形式のローン要求を受信すると、モバイル装置９５のＭＳＩＳＤＮ及び／又はその他の詳細は、ホワイトリストデータベース８０に対して確認される。ＳＬＳ４０は、ホワイトリストデータベース８０の確認によって送信されたローン要求を有効化し、必要に応じて付加的な認証方法も使用する。ユーザに対して有効化がなされたときに、借り手に対して確認書が返信される。当該応答メッセージが、以下のようなテキストメッセージの形式をとる：
「この度はありがとうございます。モバイル貸付貯蓄プログラムにおいて事前資格付与がなされました。登録Ｅメールアドレスに申請完了用リンクが送信されます。オンライン申請用パスコードは、ＸＸＸＸＸＸです。何卒宜しくお願い致します。」（日付）（参照番号）

この点に関して、Ｅメールアドレスは、第２の識別子の一例である。第２の識別子は、また、ユーザのソーシャルネットワークアカウント又はモバイルウォレットに関する情報であり得る（該当する場合）。

そして、潜在借り手は、「パスコード」を入力する必要がある。当該パスコードは、申請工程２００において潜在借り手のローン申請を完了するために、安全なオンラインフォームに潜在借り手がアクセスするためのランダムに作成された一連の数字である。

上述のように、オンライン実施／完了工程３００において、安全なオンラインフォームに対して詳細情報の記入が可能である。尚、ローン金額は、プレッジ金額と連動し、ローンを受ける条件の一部として強制的な貯蓄が促される。

そして、ローン申請が、工程４００における処理及び承認のために、ローンプロバイダ７０に対して送信される。承認されると、ローンリリース工程５００において、借り手の指定アカウントに対してローン金額分が入金される。

借り手の指定アカウントは、電子ウォレットアカウントの形式をとってもよい。或いは、借り手がローンプロバイダ７０に有する給与預託口座が、ローン金額分の入金のために利用可能である。個別の預金口座が、プレッジされた預託貯蓄について開設されてもよい。

上記実施形態に関する顕著な効果は、以下の通りである：
上述のシステム及び方法は、自動貯蓄コンポーネントと連動する全電子給与貸付設備である。本願システム及び方法は、国の国立／政府銀行等のローンプロバイダと提携した実施に適している。このような構成は好適ではあるが、公務員に限られない。

本発明は、ローンプロバイダの預託給与ベースとデータ通信するように動作可能な既存の電気通信事業者での実施に適している。

システム２０は、事前選定された借り手のそれぞれに対して、電子ユーザインターフェースを提供し、給与貸付及び貯蓄商品に対するアクセスは、ローンプロバイダ７０に有する給与口座によってサポートされている。本願システム及び方法によって提供される差別化要因は、それらが、全電子的なものであり、紙が必要なく、処理時間が早いということである。ローンの支払いは、より良好な利便性のために、借り手がローンプロバイダ７０に有する給与口座から給与日毎に自動的に控除可能である。また、借り手は、その支払い及び貯蓄を、ネットワークプロバイダ５０を介して時宜送信されるＳＭＳ通知を用いて容易に記録可能である。

本願システム及び方法は、事前承認工程によって処理時間が大幅に短縮される点で特に有利である。従来の手動プロセスと比較して、金融ローンの処理、並びに、提示貸付限度額の照合が１〜３銀行営業日程度の速さで可能である。その後直ぐに、ローンプロバイダ７０に借り手が有する給与口座に対して入金がなされる。借り手は、また、ＡＴＭ機械を用いてローン金額分を引き出し可能である。特に、規制機関の各局の雇用者に対して「ホワイトリスト」事前資格付与を行う規制機関によって行われる事前承認工程によって、書類要件が軽減され、これによって、ローン申請の全期間が短縮される。全て電子的（ＳＭＳ及びオンライン）に行われるため、ローン必要書類の提出に要する時間と労力とを省く。事前資格付与工程において、ローンの資格を有さない不適切な候補者は除外される。

全ての口座入金については、ローンプロバイダに借り手が有するアカウントを用いてアクセス可能であり、借り手は、単にメールを打つか、専用モバイルソフトウェアアプリケーションを用いることによって、何時でも何処においても残高を確認可能である。

労働力の軽減により、ローンプロバイダ７０は、相場と比較して比較的低い利息を提供可能である。従って、事前選定潜在借り手（雇用者）に対して相場よりも利率が良く提供される利息のローンが収入ブースタとなる。

本願システム及び方法は、公共政府組織又は民間組織等の各種規制機関に対して利用可能である。

図３に示すような別の実施形態のシステム２５において、同様の要素については同様の符号を付してあり、モバイル装置９５には、その特定のモデルに応じて、専用モバイルソフトウェアアプリケーションがインストール可能である。ｉＰｈｏｎｅ（登録商標）又はＡｎｄｒｏｉｄ（登録商標）プラットフォームで動作するスマートフォン９５である通常のモバイル装置９５に対して、専用ソフトウェアアプリケーションは、口語的に「ａｐｐ」として知られるものであり得る。

有資格借り手が有するスマートフォン９５は、有資格借り手自身がローンサービスを利用するために、統合コンピューティング機能、インターネットアクセス機能、及び「ａｐｐ」ダウンロード機能を有する。モバイルａｐｐは、ＡＰＩゲートウェイ５５を介してＳＬＳ４０とデータ通信するように動作可能である。

有資格借り手は、そのモバイル番号（ＭＳＩＳＤＮ）を登録することによって、モバイルａｐｐを用いて新規の借り手として申請可能である。そして、当該番号は、データベース８０によって特定され、有効化された場合には、ローン申請に進むことが可能である。ａｐｐによって、ローン金額、ローン期間、及び自動貯蓄額の打ち込み、条件同意用のユーザインターフェースの提供、並びに、これらの項目のサブミットの上述と同一のプロセスに続いて、ローン申請用メニューオプションの形式のユーザインターフェース（電子インターフェース）が提供される。このような場合において、ユーザインターフェース及びａｐｐのメニューオプションは、オンライン申請フォームとして機能する。承認されると、全てのローン活動に対して通常のＳＭＳ通知がなされる。

モバイルａｐｐの使用による利点は、借り手／貯蓄者は、ここで述べるようなフィーチャーフォン（非スマートフォン）を有する顧客でも利用可能な通常のＳＭＳ／テキストベースのプロセスに代わって、モバイルａｐｐに何時でもログインすることによって、状態、分割弁済、残高等についてアカウントを確認可能であることである。

図３の実施形態において、有資格借り手は、また、ウェブポータル７５を介してＳＬＳ４０にアクセスすることも可能である。ウェブポータル７５は、ローン電子フォームに対してもアクセス可能である。そして、ユーザは、個別のコンピューティング装置９８を使用して、工程４００に関する詳細を入力可能である。尚、有資格借り手がデータプランの加入者である場合には、ウェブポータル７５を介してローン電子フォームにアクセスするためにスマートフォン９５を続けて利用可能である。

別の実施形態において、自動貯蓄コンポーネントによって、預金口座利息が生じ得る。当該利息は、蓄積され、ローン満期時に引き出される。このような構成機能は、事故による借り手の不慮の死又は機能喪失の場合における何らかの形での支払いを提供する保険契約と同様である。このような場合において、全てのローンの支払いが完了し、利息を含む合計貯蓄額が借り手の近親者のものとなる。

図４において、ユーザによって利用可能な付加的なアドオン機能の事例について表で示す。

上述の特徴について、代替又は置換ではなく、変更及び組み合わせを行い、本発明の範囲内で更に別の実施形態を形成可能であることは当業者には明らかである。特に、図２及び図３に示す実施形態が組み合わせ可能である。

Claims (13)

1. 金融ローンを容易にするシステムにおいて、
   ネットワークプロバイダによってホストされる中央貸付貯蓄ファシリテータを備え、
   前記中央貸付貯蓄ファシリテータは、前記ネットワークプロバイダを介して有資格借り手から送信されるローン要求の受信時に、前記ローン要求が前記有資格借り手からのものであるか否かを認証し、前記有資格借り手からのものである場合には、前記有資格借り手に対して電子申請インターフェースを提供するように動作可能であり、
   ローン承認の条件として、前記電子申請フォームは、前記有資格借り手によってなされる貯蓄額のプレッジを含む、システム。
2. 前記中央貸付貯蓄ファシリテータは、ホワイトリストデータベースとデータ通信するように動作可能であり、前記ホワイトリストデータベースは、事前承認された有資格借り手に関する情報を含む、請求項１に記載のシステム。
3. 前記中央貸付貯蓄ファシリテータは、前記有資格借り手に関連付けられる規制機関とデータ通信するように動作可能であり、前記規制機関は、前記借り手の適格性を査定及び事前承認するように動作可能である、請求項２に記載のシステム。
4. 前記中央貸付貯蓄ファシリテータは、前記借り手の適格性の判断後、ローン承認のためにローンプロバイダと通信するように動作可能である、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のシステム。
5. 前記ローンプロバイダは、前記有資格借り手への提供のために、前記中央貸付貯蓄ファシリテータに対して電子申請インターフェースを送信するように動作可能である、請求項４に記載のシステム。
6. 前記ローン要求は、簡素なテキスト又はショートメッセージサービス（ＳＭＳ）テキストメッセージ、或いは、非構造付加サービスデータ（ＵＳＳＤ）メッセージとして受信される、請求項１乃至５のいずれか一項に記載のシステム。
7. 前記ネットワークプロバイダは、電気通信事業者である、請求項１乃至６のいずれか一項に記載のシステム。
8. 前記有資格借り手は、前記電気通信事業者にモバイル加入者アカウントを有する、請求項７に記載のシステム。
9. 前記有資格借り手のモバイル加入者アカウントは、前記ローンプロバイダにリンクする、請求項８に記載のシステム。
10. 前記貯蓄額のプレッジによって利息が生じ、前記貯蓄額及び前記利息は、蓄積され、ローン満期時に引き出し可能である、請求項１乃至９のいずれか一項に記載のシステム。
11. 前記貯蓄額のプレッジは、保険契約にリンクする、請求項１０に記載のシステム。
12. 金融ローンを容易にする方法において、
    （ａ）有資格借り手のリストをホワイトリスト化する工程であって、前記有資格借り手のリストは、規制機関に関連付けられる、工程と、
    （ｂ）ローン要求を受信する工程と、
    （ｃ）前記有資格借り手のホワイトリストに対して前記ローン要求を照合する工程と、照合時に
    （ｄ）前記有資格借り手に対してローン申請インターフェースを提供する工程と、を含み、
    ローン承認の条件として、前記ローン申請インターフェースは、前記有資格借り手によってなされる貯蓄額のプレッジを含む、方法。
13. 前記ホワイトリスト化工程は、前記規制機関によって行われる、請求項１２に記載の方法。