JP2017504337A - 単一細胞ピペットハンドル及び単一細胞ピペットチップを備える単一細胞ピペット組立体 - Google Patents

単一細胞ピペットハンドル及び単一細胞ピペットチップを備える単一細胞ピペット組立体 Download PDF

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Abstract

個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための装置において、当該装置は単一細胞ピペットチップを備えており、当該単一細胞ピペットチップは、遠位端を有する構造と、構造内に形成されているY字形状マイクロチャネルであって、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネル、を備えていて、基部マイクロチャネルは構造の遠位端へ延びており、第1分岐マイクロチャネルは第1圧力チャネルへ接続可能であり、第2分岐マイクロチャネルは第2圧力チャネルへ接続可能であり、単一細胞トラップが基部マイクロチャネルの中に、基部マイクロチャネルと第1分岐マイクロチャネル及び第2分岐マイクロチャネルとの収束点より遠位に配置されている、Y字形状マイクロチャネルと、を備えている、単一細胞ピペットチップを備えている装置。【選択図】図1

Description

係属中先行特許出願の参照
本特許出願は、2014年1月28日にザ・メソジスト・ホスピタル、リードン・チンらによって「単一細胞ピペット(SCP)及び単一細胞ピペットチップ(SCP−TIP)」として出願されている係属中の先行米国仮特許出願第61/932,493号(弁理士整理番号METHODIST−9 PROV)の恩典を主張し、同特許出願をこれにより参考文献としてここに援用する。
本発明は、概括的には細胞操作に、より厳密には個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することに関する。
現在の生物学的研究及び臨床細胞分析は、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所(例えば、一般的な96ウェルプレート又は384ウェルプレート、細胞培養皿、バイアル、顕微鏡スライド、など)へ移送することを頻繁に要する。理想的には、その様な単離及び移送は、十分に制御され、高効率で、操作が単純、実施が高速、そして安価であるべきだ。しかしながら、様々な理由で、これまでのところ利用できる手法で完全に満足のゆくものは1つもない。
而して、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための新しい手法が必要とされている。
米国仮特許出願第61/932,493号
本発明は、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための新しい手法を提供する。
より厳密には、本発明は、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための新規性のある単一細胞ピペット組立体を提供する。
発明の1つの好適な形態では、単一細胞ピペット組立体が、単一細胞ピペットハンドルと、単一細胞ピペットチップと、を備えている。単一細胞ピペットハンドルは、第1圧力チャネル及び第2圧力チャネルを備えている。単一細胞ピペットチップは、基部マイクロチャネルと、第1分岐マイクロチャネルと、第2分岐マイクロチャネルと、を有するY字形状マイクロチャネルを備えている。基部マイクロチャネルは、単一細胞ピペットチップの遠位端へ延びている。Y字形状マイクロチャネルの第1分岐マイクロチャネルは、単一細胞ピペットハンドルの第1圧力チャネルへ接続されている。Y字形状マイクロチャネルの第2分岐マイクロチャネルは、単一細胞ピペットハンドルの第2圧力チャネルへ接続されている。単一細胞トラップが、Y字形状マイクロチャネルの基部マイクロチャネルの中の、基部マイクロチャネルと第1分岐マイクロチャネル及び第2分岐マイクロチャネルとの収束部より遠位に配置されている。
上記の構築に因り、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネルにプライマ溶液で呼び水を差し、基部マイクロチャネルを細胞のスラリーの中に配置し、陰圧を第1圧力チャネルヘ印加すると、細胞のスラリーが基部マイクロチャネルの中へ、そして第1分岐マイクロチャネルの中へと引き上げられてゆき、スラリーからの単一細胞が単一細胞トラップに捕捉される。次に、基部マイクロチャネルを洗浄溶液の中に配置し、陰圧を第1圧力チャネルヘ印加すると、その結果、洗浄溶液が細胞のスラリーを基部マイクロチャネルから外へ洗い流し、単一細胞トラップに捕捉された細胞が留まることになる。その後、単一細胞トラップに捕捉されている単一細胞を所望場所へ移送しようとするとき、陽圧を第2圧力チャネルへ印加すると、その結果、プライマ溶液が第2分岐マイクロチャネルを通って基部マイクロチャネルに入り、次いで単一細胞ピペットチップの遠位端から外へと洗い流され、それにより、捕捉されている細胞を単一細胞トラップから出し基部マイクロチャネルを通し次いで単一細胞ピペットチップの遠位端から外へと洗い流す。
本発明の1つの好適な形態では、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための装置において、当該装置は、
単一細胞ピペットチップを備えており、当該単一細胞ピペットチップは、
遠位端を有する構造と、
前記構造内に形成されているY字形状マイクロチャネルであって、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネル、を備えていて、前記基部マイクロチャネルは前記構造の遠位端へ延びており、前記第1分岐マイクロチャネルは第1圧力チャネルへ接続可能であり、前記第2分岐マイクロチャネルは第2圧力チャネルへ接続可能であり、単一細胞トラップが前記基部マイクロチャネルの中に、当該基部マイクロチャネルと前記第1分岐マイクロチャネル及び前記第2分岐マイクロチャネルとの収束部より遠位に配置されている、Y字形状マイクロチャネルと、
を備えている、
単一細胞ピペットチップを備えている装置が提供されている。
発明の別の好適な形態では、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための方法において、
単一細胞ピペットチップを提供する段階であって、当該単一細胞ピペットチップは、
遠位端を有する構造と、
前記構造内に形成されているY字形状マイクロチャネルであって、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネル、を備えていて、前記基部マイクロチャネルは前記構造の遠位端へ延びており、前記第1分岐マイクロチャネルは第1圧力チャネルへ接続可能であり、前記第2分岐マイクロチャネルは第2圧力チャネルへ接続可能であり、単一細胞トラップが前記基部マイクロチャネルの中に、当該基部マイクロチャネルと前記第1分岐マイクロチャネル及び前記第2分岐マイクロチャネルとの収束部より遠位に配置されている、Y字形状マイクロチャネルと、
を備えている、単一細胞ピペットチップを提供する段階と、
前記基部マイクロチャネル、前記第1分岐マイクロチャネル、及び前記第2分岐マイクロチャネルにプライマ溶液で呼び水を差す段階と、
前記基部マイクロチャネルを細胞のスラリーの中に位置付ける段階と、
陰圧を前記1分岐マイクロチャネル及び前記基部マイクロチャネルへ印加して、細胞のスラリーを前記基部マイクロチャネルの中へ、そして前記第1分岐マイクロチャネルの中へと引き上げて、スラリーからの単一細胞が前記単一細胞トラップに捕捉されるようにする段階と、
前記基部マイクロチャネルを洗浄溶液の中に位置付ける段階と、
陰圧を前記第1分岐マイクロチャネル及び前記基部マイクロチャネルへ印加して、前記洗浄溶液が細胞のスラリーを前記基部マイクロチャネルから外へ洗い流し、前記単一細胞トラップに捕捉された細胞が留まるようにする段階と、
その後、前記単一細胞トラップに捕捉されている単一細胞を所望場所へ移送しようとするとき、陽圧を前記第2圧力チャネルへ印加して、前記プライマ溶液が前記第2分岐マイクロチャネルを通って前記基部マイクロチャネルへ入り次いで前記単一細胞ピペットチップの遠位端から外へ洗い流されるようにし、それにより、捕捉されている細胞を前記単一細胞トラップから出し前記基部マイクロチャネルを通し次いで単一細胞ピペットチップの前記遠位端から外へと洗い流す段階と、
を備えている方法、が提供されている。
本発明のこれら及び他の目的及び特徴は、次に続く本発明の好適な実施形態の詳細な説明が添付図面と併せて考察されることによってより十分に開示され、なおいっそう明らかになってゆくことであり、添付図面中、同様の符号は同様の部分を指す。
本発明により形成された新規性のある単一細胞ピペット組立体を示す概略図であり、単一細胞ピペット組立体は単一細胞ピペットハンドルと単一細胞ピペットチップを備えている。 図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体の単一細胞ピペットハンドルを示す概略図である。 図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体の単一細胞ピペットハンドルを、図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体の単一細胞ピペットチップへ接続するための接続管を示す概略図である。 単一細胞ピペットチップ内に配置されている単一細胞トラップを含め、図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体の単一細胞ピペットチップの詳細を示している概略図である。 単一細胞ピペットチップ内に配置されている単一細胞トラップを含め、図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体の単一細胞ピペットチップの詳細を示している概略図である。 図5に示されている単一細胞トラップの更なる詳細を示す概略図である。 図5に示されている単一細胞トラップの更なる詳細を示す概略図であり、単一細胞トラップが捕捉された細胞を保持しているところを示している。 図5に示されている単一細胞トラップの更なる詳細を示す概略図であり、単一細胞トラップが捕捉された細胞を解放しているところを示している。 どの様に、細胞のスラリーが単一細胞ピペットチップの単一細胞トラップを流れ過ぎてゆき、個別細胞が単一細胞トラップに捕捉され、その後に個別細胞が単一細胞トラップから解放されるかを示す概略図の1つである。 図9Aと共に、どの様に細胞のスラリーが単一細胞ピペットチップの単一細胞トラップを流れ過ぎてゆき、個別細胞が単一細胞トラップに捕捉され、その後に個別細胞が単一細胞トラップから解放されるかを示す概略図である。 図9A−図9Bと共に、どの様に細胞のスラリーが単一細胞ピペットチップの単一細胞トラップを流れ過ぎてゆき、個別細胞が単一細胞トラップに捕捉され、その後に個別細胞が単一細胞トラップから解放されるかを示す概略図である。 図9A−図9Cと共に、どの様に細胞のスラリーが単一細胞ピペットチップの単一細胞トラップを流れ過ぎてゆき、個別細胞が単一細胞トラップに捕捉され、その後に個別細胞が単一細胞トラップから解放されるかを示す概略図である。 単一細胞ピペットチップの基部マイクロチャネルを、単一細胞トラップによる単一細胞の捕捉を実現し易くするように構成する場合の様々なやり方を示す概略図である。 単一細胞トラップによる単一細胞捕捉の簡略モデルを示す概略図である。 様々な流体抵抗定量R/Rの下での単一細胞捕捉効率を示すグラフである。 様々な吸引時間及び細胞濃度の下での単一細胞捕捉効率を示すグラフである。 様々な迂回経路幅に係る単一細胞捕捉効率を示す表である。 様々な迂回経路長さに係る単一細胞捕捉効率を示す表である。 どの様に、図1の新規性のある単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図の1つである。 図11と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図12と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図13と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図14と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図15と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図16と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図17と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 図11−図18と共に、どの様に単一細胞ピペット組立体を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示す概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図11と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図12と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図13と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図14と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図15と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図16と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図17と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図18と同様の概略図である。 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送する単一細胞ピペット組立体の修正された形態を示していることを別にして図19と同様の概略図である。 単一細胞ピペットチップが複数の単一細胞トラップを備えている、単一細胞ピペット組立体の別の新規性のある形態を示す概略図である。 単一細胞ピペット組立体が複数の単一細胞ピペットチップを備えている、単一細胞ピペット組立体の別の新規性のある形態を示す概略図である。 単一細胞ピペットハンドルの修正された形態を示していることを別にして図29と同様の概略図である。 単一細胞ピペット組立体が複数の単一細胞ピペットチップを備えている、単一細胞ピペット組立体の別の新規性のある形態を示す概略図である。 単一細胞ピペットハンドルの修正された形態を示していることを別にして図31と同様の概略図である。 本発明により形成された単一細胞ピペットチップの別の形態を示す概略図であり、単一細胞ピペットチップの本体は、単一細胞トラップを各々備える複数のY字形状マイクロチャネルを備えており、更に複数のY字形状マイクロチャネルは、共通の遠位端入口/出口を共有している。 どの様に、Y字形状マイクロチャネルの単一細胞トラップに捕捉された細胞がY字形状マイクロチャネルからの解放に先立って培養されるかを示す概略図である。
本発明は、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための新しい手法を提供している。
より厳密には、本発明は、個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための新規性のある単一細胞ピペット組立体の提供及び使用を備えている。
これより図1−図5を見て、発明の1つの好適な形態では、単一細胞ピペット組立体5が提供されている。単一細胞ピペット組立体5は、単一細胞ピペットハンドル10と、単一細胞ピペットチップ15と、を備えている。単一細胞ピペットハンドル10及び単一細胞ピペットチップ15は、使用に先立って使用者によって組み立てられる別々の要素として形成されているのが好適であるが、それらは、更に、所望であれば単一の一体部材として形成されていてもよい。本発明の解釈上、単一細胞ピペットハンドル10及び単一細胞ピペットチップ15は使用に先立って使用者によって組み立てられる別々の要素として形成されているという文脈で論じられる。
単一細胞ピペットハンドル10は、本体20、第1圧力チャネル25、及び第2圧力チャネル30を備えている。発明の1つの好適な形態では、第1圧力チャネル25は、本体20を通って延びていて第1接続管40と連通している第1通路35を備え、第2圧力チャネル30は、本体20を通って延びていて第2接続管50と連通している第2通路45を備えている。発明の1つの好適な形態では、第1プランジャー55が第1通路35内に可動に配置されていて、第1通路35内での第1プランジャー55の運動が陽圧又は陰圧を第1接続管40へ印加するようになっており、また第2プランジャー60が第2通路45内に可動に配置されていて、第2通路45内での第2プランジャー60の運動が陽圧又は陰圧を第2接続管50へ印加するようになっている。理解しておくべきこととして、単一細胞ピペットハンドル10は、第1の機構(例えば第1プランジャー55)を動かすことによって作動させる陰圧チャネル(例えば第1圧力チャネル25)及び第2の機構(例えば第2プランジャー60)を動かすことによって作動させる陽圧チャネル(例えば第2圧力チャネル30)の提供について、所望であれば、当技術でよく知られている類の従来の空気置換式ピペット(ADP:Air Displacement Pipette)を備えていてもよい。同じく理解しておくべきこととして、第1接続管40及び第2接続管50は、単一細胞ピペットハンドル10の本体20から脱着可能であるのが好適であり、そうすれば第1接続管40及び第2接続管50を使用後に廃棄することができる(又は、所望であれば次の再使用に備えて適切に清浄化及び滅菌することができる)。
単一細胞ピペットチップ15は、Y字形状マイクロチャネル70が中に形成されている本体65を備えている。本体65は、遠位先端75を備えている。Y字形状マイクロチャネル70は、基部マイクロチャネル80、第1分岐マイクロチャネル85、及び第2分岐マイクロチャネル90、を備えており、基部マイクロチャネル80と第1分岐マイクロチャネル85と第2分岐マイクロチャネル90は収束点95に収束している。基部マイクロチャネル80は、収束点95から遠位先端75へ延びている。第1分岐マイクロチャネル85は、収束点95から第1連結部100へ延び、そこで第1分岐マイクロチャネル85は第1接続管40へ接続する。第2分岐マイクロチャネル90は、収束点95から第2連結部105へ延び、そこで第2分岐マイクロチャネル90は第2接続管50へ接続する。
単一細胞トラップ110が、基部マイクロチャネル80の中に、収束点95より遠位に配置されている。以下に論じられている様に、単一細胞トラップ110は、単一細胞が細胞群から捕捉され、それにより細胞群から単離され、そしてその後、所望場所への移送のために選択的に解放されることを可能にさせる。
より詳しくは、これより図5−図8を見て、単一細胞トラップ110は基部マイクロチャネル80の中に「島」として配置されていて、それにより基部マイクロチャネルを幅広経路115と幅狭経路120に分割している。幅広経路115は、細胞及び流体を通過させることができるサイズである。幅狭経路120は、流体だけを通過させるサイズである。単一細胞トラップ110は、流れ転向部130及び溜め135を備える本体125を備えている。流れ転向部130は、基部マイクロチャネル80の側壁から間隔を空けられていて、単一細胞トラップ110を通り過ぎてゆく流れを幅広経路115か又は幅狭経路120のどちらかへ転向させる。溜め135は、本体125の遠位側で流れ転向部130の外側(且つ流れ転向部130の最遠位部分より近位)に配置されており、流れ転向部130及び基部マイクロチャネル80の側壁と一体で1つの個別細胞のための座を提供する。
発明の1つの好適な形態では、単一細胞ピペットチップ15は、5mmの長さ及び300μmの遠位先端幅を有していてもよい。基部マイクロチャネル80は40μmの幅を有し、幅広経路115は22μmの幅、幅狭経路120は3μmの幅を有し、流れ転向部130は6μmの幅を有し、溜め135は12μmの幅及び10μmの深さを有していてもよい。
単一細胞ピペットチップ15は、先ず単一細胞ピペットチップをCADソフトウェアで設計し、次いで単一細胞ピペットチップをフォトリソグラフィ技法及びポリジメチルシロキサン(PDMS)成形技法を使用して製作することによって提供されるのが好適である。
以上の構築に因り、これより図9A−図9Dを見て、細胞Cのスラリーが基部マイクロチャネル80を近位方向に(即ち、遠位先端75から収束点95へ向かって)通るとき、流れ転向部130が、流れの一部に幅広経路115を通行してゆくように、そして流れの一部に幅狭経路120を通行してゆくように仕向ける。注目すべきは、スラリー中の細胞Cが単一細胞トラップ110の流れ転向部130に出合うと、細胞Cの殆どは幅広経路115を辿り単一細胞トラップ110をやり過ごす、ということである。図9A−図9Dを見られたし。とはいえ、場合に依っては、単一細胞Cは単一細胞トラップ110の溜め135の中へ転向されることになる。図9Cを見られたし。細胞Cはそれらが幅広経路115を通って進もうとする際に幅広経路115内で流れ転向部130に隣接して集塊化することがあり、この細胞集塊化は単一細胞が溜め135の中へ転向されるのを支援する、ということに注目されたい。その後、今度は図9Dを見て、捕捉された細胞Cは、流体を基部マイクロチャネル80を通して遠位方向に流すことによって(即ち、流体を収束点95から遠位先端75へ流すことによって)、単一細胞トラップ110から選択的に解放されることになる(例えば所望場所への移送のため)。
単一細胞トラップ110の周りには2つの潜在的流れ経路である捕捉経路(即ち幅狭経路120)と迂回経路(即ち幅広経路115)があることに注目されたい。流れプロファイルシミュレーションは、迂回経路(即ち幅広経路115)に沿った流量は捕捉経路(即ち幅狭経路120)に沿った流量よりはるかに大きいことを示しており、単一細胞は捕捉経路に沿って流れるより迂回経路に沿って流れる方を好み、それにより概して捕捉失敗という結果になる、ということが示唆される。単一細胞捕捉は、細胞濃度が約10細胞/mlより低い場合にはたまにしか起こらないことが判明している。また一方、細胞濃度が約10細胞/mlより高い場合、迂回経路(即ち幅広経路115)が他の細胞によって占められる頻度はこのレベルではより高くなることから、単一細胞捕捉はより度々起こり得る。言い換えれば、この高い濃度レベルでは、細胞が迂回経路(即ち幅広経路115)を通って進もうとする際に、細胞は迂回経路(即ち幅広経路115)の中で集塊化する可能性がより高くなり、この細胞集塊化は単一細胞が単一細胞トラップ110の溜め135の中へ転向されるのを支援することになる。
単一細胞捕捉効率に影響を与え得る要因は、流体抵抗比、吸引時間、及び細胞濃度を含む様々な要因が特定されている。実験結果は、迂回経路(即ち幅広経路115)の幅が捕捉されるべき細胞の直径より大凡1.67倍広いときに最も高い捕捉効率が達成されることを明らかにしている。捕捉経路に沿った流体抵抗(R)の迂回経路に沿った流体抵抗(R)に対する比の減少も同様に単一細胞トラップ110による単一細胞捕捉の公算を増加させることができる。言い換えれば、今度は図10を見て、幅広経路115の長さを幅狭経路120に対比して増加させ、それにより幅広経路115の流体抵抗Rを幅狭経路120の流体抵抗Rに対比して増加させることによって、単一細胞捕捉の公算を増加させることができる。
より長い吸引時間が単一細胞捕捉効率改善に有益であることも判明している。
捕捉経路に沿った流体抵抗の迂回経路に沿った流体抵抗に対する比(R/R)が36で、吸引時間が5秒、そして細胞懸濁液が10/mLの濃度を有しているとき、単一細胞捕捉効率は96.7%にも達し得る。
限定するわけではないが更なる実施例として、図10Aは単一細胞トラップ110による単一細胞捕捉の簡略モデルを示し、図10Bは様々な流体抵抗定量R/Rの下での単一細胞捕捉効率を示し、図10Cは様々な吸引時間及び細胞濃度の下での単一細胞捕捉効率を示し、図10Dは様々な迂回経路幅に係る単一細胞捕捉効率を示し、図10Eは様々な迂回経路長さに係る単一細胞捕捉効率を示している。
図11−図19は、どの様に単一細胞ピペット組立体5を使用して個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送することができるかを示している。
より詳しくは、1つの好適な使用の方法では、先ず、第1接続管40及び第2接続管50が単体細胞ピペットハンドル10の本体20へ事前に取り付けられていない場合、最初にそれら接続管を第1接続管40が第1圧力チャネル25と流体連通し第2接続管50が第2圧力チャネル30と流体連通するように単体細胞ピペットハンドル10へ取り付ける。図11及び図12を見られたし。第1接続管40が第1圧力チャネル25と流体連通し、第2接続管50が第2圧力チャネル30と流体連通しているとき、第1接続管40は事実上第1圧力チャネル25の延長部を構成し、第2接続管50は事実上第2圧力チャネル30の延長部を構成していることが理解されるであろう。
次いで、第1接続管40及び第2接続管50にプライマ溶液で呼び水を差すが、それは、即ち、第1接続管40及び第2接続管50の遠位端をプライマ溶液140の中に位置付け、次いで第1プランジャー55を第1通路35内で第2プランジャー60を第2通路45内で後退させることによって行われる。図13を見られたし。プライマ流体は単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35と第2通路45のどちらにも引き入れられないことに留意されたい。結果として、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35と第2通路45は非汚染である。次いで、第1接続管40及び第2接続管50の遠位端をプライマ溶液140から引き出す。図14を見られたし。
次に、第1接続管40を単一細胞ピペットチップ15の第1連結部100へ接続し、第2接続管50を単一細胞ピペットチップ15の第2連結部105へ接続することによって、単一細胞ピペットチップ15を単一細胞ピペットハンドル10へ取り付ける。図15を見られたし。次いで、単一細胞ピペットチップ15の中のY字形状マイクロチャネル70に、第1接続管40及び第2接続管50中のプライマ溶液を使用して呼び水を差し、即ち、第1プランジャー55を第1通路35内で第2プランジャー60を第2通路45内で前進させることによって行われる。図16を見られたし。第1プランジャー55を第1通路35内で、少なくとも幾らかのプライマ溶液を単一細胞ピペットチップ15の遠位端から外へ射出する程度に前進させ、また第2プランジャー60を第2通路45内で、少なくとも幾らかのプライマ溶液を単一細胞ピペットチップ15の遠位端から外へ射出する程度に前進させ、それにより確実にY字形状マイクロチャネル70がプライマ溶液で充満されるようにするのが好適である。
次に、単一細胞ピペット15の遠位先端75を細胞のスラリー145の中に配置し、陰圧を第1圧力チャネル25へ印加し、即ち第1プランジャー55を第1通路35内で後退させることによって陰圧を印加し、それにより細胞のスラリーを近位方向に基部マイクロチャネル80の中へそして第1分岐マイクロチャネル85の中へと引き上げる。図17を見られたし。この行為は、スラリーからの単一細胞が例えば図9A−図9Cに示されている方式で単一細胞トラップ110に捕捉されるように仕向ける。プライマ溶液140、細胞のスラリー145は、どちらも、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35にも第2通路45にも引き入れられないことに留意されたい。結果として、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35及び第2通路45は非汚染に保たれる。次いで、単一細胞ピペット15の遠位先端75を細胞のスラリー145から引き出し、洗浄溶液150の中に位置付ける。陰圧を第1圧力チャネル25へ印加し、即ち第1プランジャー55を第1通路45内で後退させることによって陰圧を印加すると、洗浄溶液が細胞のスラリーを基部マイクロチャネル80から外へ洗い流し、単一細胞トラップ10には捕捉された細胞が留まったままになる。図18を見られたし。この場合も同様に、プライマ溶液140、細胞のスラリー145、洗浄溶液150は、どれも、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35にも第2通路45にも引き入れられないことに留意されたい。結果として、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35及び第2通路45は非汚染に保たれる。
その後、単一細胞トラップ110の中に捕捉されている単一細胞を所望場所へ移送しようとするとき、陽圧を第2圧力チャネル30へ印加し、即ち第2プランジャー60を遠位方向に第2通路45を通して前進させることによって陽圧を印加すると、その結果、第2接続管50の中のプライマ溶液が、第2分岐マイクロチャネル90を通って基部マイクロチャネル80へ入り、次いで単一細胞ピペットチップ15の遠位先端75から外へと洗い流され、それにより、捕捉されている細胞を(例えば図9Dに示されている方式で)単一細胞トラップ110から外へ、而して単一細胞ピペットチップ15の遠位先端75から外へ、そして適切な受け器(又は支持体)155(例えば、一般的な96ウェルプレート又は384ウェルプレート、細胞培養皿、バイアル、顕微鏡スライド、など)の中へ(又は上へ)と洗い流す。
プロセス全体は10秒以内で完了させることができる。
而して、単一細胞ピペット組立体5を使用して単一細胞を細胞懸濁液から直接得ることができるということが分かるであろう。単一細胞ピペット組立体5は、操作の単純さ、効率の高さ、及び低いコストを特徴とする。
単一細胞ピペット組立体5は単一細胞トラップ110によって捕捉される個別細胞に害を与えないので、単一細胞ピペット組立体5は生きている単一細胞の単離及び移送に使用できる、ということは注目に値する。
同様に注目に値することとして、本発明に係り、単一細胞の単離及び移送は、空気置換式ピペット(ADP)を用いて液体を移送するのに使用される操作と概ね同様の操作を使用して行われ、それにより操作上の訓練及びコストが格段に最小化される。
単一細胞ピペット組立体5は、上記プロセスを繰り返すことによって追加の個別細胞を単離し移送するのに使用することができる。これに関し理解しておくべきこととして、細胞試料同士間の相互汚染を回避するのが望ましい場合、第1接続管40、第2接続管50、及び単一細胞ピペットチップ15を単一細胞ピペットハンドル10の本体20から取り外し、取り換えるようにしてもよい。プライマ溶液140、細胞のスラリー145、及び洗浄溶液150は、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35又は第2通路45の中へ決して引き上げられることがないため、単一細胞ピペットハンドル10の本体20の第1通路35及び第2通路45は非汚染に保たれることに留意されたい。而して、第1接続管40、第2接続管50、及び単一細胞ピペットチップ15を、細胞試料間で取り換えることにより、同じ単一細胞ピペットハンドル10を再使用することができるにもかかわらず相互汚染は防止される。
図1−図19に示されている単一細胞ピペット組立体5は、陽圧又は陰圧を第1圧力チャネル25及び第2圧力チャネル30へそれぞれ印加するための第1プランジャー55及び第2プランジャー60を備えている。とはいえ、所望であれば、陽圧又は陰圧を第1圧力チャネル25及び第2圧力チャネル30へそれぞれ印加するための他の手段が提供されていてもよい。限定するわけではないが一例として、これより図20−図28を見て、第1ねじ駆動部55及び第2ねじ駆動部60が、陽圧又は陰圧を第1圧力チャネル25及び第2圧力チャネル30へそれぞれ印加するために提供されていてもよい。
所望であれば、単一細胞ピペットハンドル10は、陽圧及び陰圧を単一細胞ピペットチップ15の第1連結部100へ印加することのできる第1圧力チャネルと陽圧及び陰圧を単一細胞ピペットチップ15の第2連結部105へ印加することができる第2圧力チャネルとを備える代わりの加圧/減圧装置、例えば適切な多チャネル加圧/減圧源、と置き換えられてもよい。
本発明の別の形態では、単一細胞ピペット組立体5は、1つより多い細胞を単一細胞ピペット組立体のサイクル1回毎に単離及び移送するように構成することもできる。より詳しくは、N個の細胞を単一細胞ピペット組立体5のサイクル1回毎に移送することが所望される場合、N個の単一細胞トラップ110を単一細胞ピペットチップ15の基部マイクロチャネル80の中に配置させる。結果として、単一細胞ピペット組立体5のサイクル1回毎にN個の細胞が捕捉され移送される。図28Aを見られたし。
更に、所望であれば、単一細胞ピペット組立体5は、複数の単一細胞ピペットチップ15を単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けるように構成されてもよく、そうすれば、単一細胞ピペット組立体5は、複数の細胞をそれら細胞を互いから空間的に分離させた状態で同時に捕捉し、次いで同時に移送することができる。この状況では、単一細胞ピペットハンドル10は、第1接続管40と第2接続管50の複数対を受け入れるように、また第1接続管40と第2接続管50の各対について第1接続管40を第1圧力チャネル25へ第2接続管50を第2圧力チャネル30へそれぞれ接続するように、構成されている。図29−図32を見られたし。
図29及び図30では、単一細胞ピペット組立体5は、単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けられた4つの単一細胞ピペットチップ15を(端面図で見て)直線状の構成に配列させて備えており、図31及び図32では、単一細胞ピペット組立体5は、単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けられた8つの単一細胞ピペットチップ15を(端面図で見て)直線状の構成に配列させて備えている。
より多い又はより少ない単一細胞ピペットチップ15が単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けられていてもよいものと理解しておきたい。
同じく、単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けられている複数の単一細胞ピペットチップ15は、(端面図で見て)直線状以外の構成に配列されていてもよいものと理解しておきたい。限定するわけではないが一例として、(単一細胞ピペットハンドル10へ取り付けられている)複数の単一細胞ピペットチップ15は、(端面図で見て)二次行列構成、例えば8x12行列構成又は16x24行列構成など、に配列されていてもよい。限定するわけではないが更なる例として、複数の単一細胞ピペットチップ15は、(端面図で見て)円形構成に配列されていてもよい。
所望であれば、複数の単一細胞ピペットチップ15は、単体構築物を形成するように互いへ固着されていてもよいし又は互いと一体に形成されていてもよい。
これより図33を見て、本発明の更に別の好適な形態では、複数のY字形状マイクロチャネル70が中に形成されている本体65を備える単一細胞ピペットチップ15が提供されており、複数のY字形状マイクロチャネル70は共通の遠位端入口/出口を共有している。より詳しくは、本発明のこの形態では、本体65は、遠位先端に通じる中央開口部160(図33に図示されていないが、図4及び図5に示されている遠位先端75に類似)を有している。以上に論じられている様に、各Y字形状マイクロチャネル70は、基部マイクロチャネル80、第1分岐マイクロチャネル85、及び第2分岐マイクロチャネル90を備えており、基部マイクロチャネル80と第1分岐マイクロチャネル85と第2分岐マイクロチャネル90は収束点95で収束している。基部マイクロチャネル80は、収束点95から中央開口部160へ、次いで遠位先端75へと延びている。第1分岐マイクロチャネル85は、収束点95から第1連結部100へ延びており、第1連結部100は、単一細胞ピペットハンドル10の第1圧力チャネル25へ(又は陽圧/陰圧源を提供している別の第1の圧力チャネルへ)接続するように構成されている。第2分岐マイクロチャネル90は、収束点95から第2連結部105へ延びており、第2連結部105は、単一細胞ピペットハンドル10の第2圧力チャネル30へ(又は陽圧/陰圧源を提供している別の第2の圧力チャネルへ)接続するように構成されている。この場合も同様に、単一細胞トラップ110(図33には縮尺が理由で概略的に示されている)が、各基部マイクロチャネル80の中に、収束点95より遠位に配置されている。以上に論じられている様に、各単一細胞トラップ110が複数のY字形状マイクロチャネル70及び適切な方式(順次式を含む)で作動する適切な陽圧/陰圧源と連携して働くことで、単一細胞が細胞群から捕捉され、それにより細胞群から単離され、その後所望場所への移送のために選択的に解放されることを可能にさせる。
而して、図33に示されている単一細胞ピペットチップ15は、単体構築物として一体に取り付けられてはいるが共通の遠位端入口/出口を共有するように修正されている複数の単一細胞ピペットチップ15から成る等価物を提供していることが分かるであろう。
図33に示されている単一細胞ピペットチップ15は、単一の遠位先端(図33には示されていないが、図4及び図5に示されている遠位先端75に類似)及び単一の中央開口部165を単一細胞ピペットチップ15に提供されているY字形状マイクロチャネル70の各々のための遠位端入口/出口として使用することができるので、極めて好都合であろう。而して、所望であれば、前述の呼び水を差す段階(プライマ溶液140を用いる)、単一細胞捕捉段階(細胞のスラリー145及び単一細胞トラップ110を用いる)、及び洗浄段階(洗浄溶液150を用いる)は、単一細胞ピペットチップ15の本体65内のY字形状マイクロチャネル70の各々について、プライマ溶液140の共通の供給源、細胞のスラリー145の共通の供給源、及び/又は洗浄溶液150の共通の供給源を使用して同時に行うようにし、次いで、上述の細胞解放段階(プライマ溶液140を用いての洗い流しによる)は、Y字形状マイクロチャネル70の各々について個別に(即ち、第2連結部105の各々へ一度に1つずつ選択的に陽圧を印加することによって)行うようにすることもできる。
更に、細胞が単一細胞トラップ110に捕捉された後であって細胞が単一細胞トラップ110から解放される前に当該細胞を培養することが実施可能である。限定するわけではないが一例として、図33に示されている単一細胞ピペットチップに係り、個別細胞を個々のY字形状マイクロチャネル70の単一細胞トラップ110に着座させた後、当該細胞を培養(例えば1時間から3時間)し、その後にY字形状マイクロチャネル70の単一細胞トラップ110から解放させてもよい。図34を見られたし。本発明のこの形態では、トリプシンが培養された細胞の単一細胞トラップ110からの解放を容易にすることができことから、プライマ溶液140はトリプシンを備えているのが望ましい。
好適な実施形態の修正形
本発明の特質を解説するためにここに説明され示されている諸部分の詳細事項、材料、工程、及び配列における多くの追加の変更が、当業者によって、なおも本発明の原理及び範囲内に留まりながらになされ得るものと理解されたい。
5 単一細胞ピペット組立体
10 単一細胞ピペットハンドル
15 単一細胞ピペットチップ
20 単一細胞ピペットハンドルの本体
25 第1圧力チャネル
30 第2圧力チャネル
35 第1通路
40 第1接続管
45 第2通路
50 第2接続管
55 第1プランジャー(第1ねじ駆動部)
60 第2プランジャー(第2ねじ駆動部)
65 単一細胞ピペットチップの本体
70 Y字形状マイクロチャネル
75 単一細胞ピペットチップの遠位先端
80 基部マイクロチャネル
85 第1分岐マイクロチャネル
90 第2分岐マイクロチャネル
95 収束点
100 第1連結部
105 第2連結部
110 単一細胞トラップ
115 幅広経路
120 幅狭経路
130 流れ転向部
135 溜め
140 プライマ溶液
145 細胞のスラリー
150 洗浄溶液
155 受け器
160 中央開口部
C 細胞

Claims (33)

  1. 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための装置において、当該装置は、
    単一細胞ピペットチップを備えており、当該単一細胞ピペットチップは、
    遠位端を有する構造と、
    前記構造内に形成されているY字形状マイクロチャネルであって、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネル、を備えていて、前記基部マイクロチャネルは前記構造の前記遠位端へ延びており、前記第1分岐マイクロチャネルは第1圧力チャネルへ接続可能であり、前記第2分岐マイクロチャネルは第2圧力チャネルへ接続可能であり、単一細胞トラップが前記基部マイクロチャネルの中に、当該基部マイクロチャネルと前記第1分岐マイクロチャネル及び前記第2分岐マイクロチャネルとの収束部より遠位に配置されている、Y字形状マイクロチャネルと、
    を備えている、
    単一細胞ピペットチップを備えている装置。
  2. 前記単一細胞トラップは、当該単一細胞トラップを通り過ぎてゆく流れを幅広経路又は幅狭経路の中へ転向するための流れ転向部を画定している本体を備えており、前記本体と前記構造は一体で、前記流れ転向部によって前記幅狭経路へ向けて転向された細胞を捕捉するための溜めを画定している、請求項1に記載の装置。
  3. 前記単一細胞トラップの前記本体は細胞がそれを通過するのを防止するのに十分に小さい距離だけ前記構造から隔てられている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記幅広経路の幅は捕捉されるべき前記細胞の直径より大凡1.67倍広い、請求項2に記載の装置。
  5. 前記幅狭経路に沿った流体抵抗(R)の前記幅広経路に沿った流体抵抗(R)に対する比は36である、請求項2に記載の装置。
  6. 前記基部マイクロチャネルは複数の単一細胞トラップを備えており、更に、前記単一細胞トラップは、どれも、共通の方向に方向決めされている各自の流れ転向部を有している、請求項2に記載の装置。
  7. 前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ接続可能な第1圧力チャネルと、前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ接続可能な第2圧力チャネルと、を備えている単一細胞ピペットハンドル、を更に備えている請求項1に記載の装置。
  8. 前記単一細胞ピペットチップは前記単一細胞ピペットハンドルから分離可能である、請求項7に記載の装置。
  9. 前記単一細胞ピペットハンドルの前記第1圧力チャネルは前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ第1接続管によって接続されており、前記単一細胞ピペットハンドルの前記第2圧力チャネルは前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ第2接続管によって接続されている、請求項7に記載の装置。
  10. 前記第1接続管は前記単一細胞ピペットハンドルの前記第1圧力チャネル及び前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ脱着可能に接続されており、前記第2接続管は前記単一細胞ピペットハンドルの前記第2圧力チャネル及び前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ脱着可能に接続されている、請求項9に記載の装置。
  11. 前記単一細胞ピペットチップは前記単一細胞ピペットハンドルと一体に形成されている、請求項7に記載の装置。
  12. 単体構築物を形成するように互いへ取り付けられた複数の構造を備えている請求項1に記載の装置。
  13. 前記複数の構造は互いへ固着されている、請求項12に記載の装置。
  14. 前記複数の構造は互いと一体に形成されている、請求項12に記載の装置。
  15. 前記構造は複数のY字形状マイクロチャネルを備えている、請求項1に記載の装置。
  16. 前記複数のY字形状マイクロチャネルの各基部マイクロチャネルは、当該複数のY字形状マイクロチャネルのどの他の基部マイクロチャネルとも別々に終端している、請求項15に記載の装置。
  17. 前記複数のY字形状マイクロチャネルの各基部マイクロチャネルは、当該複数のY字形状マイクロチャネルのどの他の基部マイクロチャネルとも共通の遠位端入口/出口に終端している、請求項15に記載の装置。
  18. 個別細胞を細胞群から単離し、当該の単離された細胞を所望場所へ移送するための方法において、
    単一細胞ピペットチップを提供する段階であって、当該単一細胞ピペットチップは、
    遠位端を有する構造と、
    前記構造内に形成されているY字形状マイクロチャネルであって、基部マイクロチャネル、第1分岐マイクロチャネル、及び第2分岐マイクロチャネル、を備えていて、前記基部マイクロチャネルは前記構造の遠位端へ延びており、前記第1分岐マイクロチャネルは第1圧力チャネルへ接続可能であり、前記第2分岐マイクロチャネルは第2圧力チャネルへ接続可能であり、単一細胞トラップが前記基部マイクロチャネルの中に、当該基部マイクロチャネルと前記第1分岐マイクロチャネル及び前記第2分岐マイクロチャネルとの収束部より遠位に配置されている、Y字形状マイクロチャネルと、
    を備えている、単一細胞ピペットチップを提供する段階と、
    前記基部マイクロチャネル、前記第1分岐マイクロチャネル、及び前記第2分岐マイクロチャネルにプライマ溶液で呼び水を差す段階と、
    前記基部マイクロチャネルを細胞のスラリーの中に位置付ける段階と、
    陰圧を前記1分岐マイクロチャネル及び前記基部マイクロチャネルへ印加して、前記細胞のスラリーを前記基部マイクロチャネルの中へ、そして前記第1分岐マイクロチャネルの中へと引き上げて、前記スラリーからの単一細胞が前記単一細胞トラップに捕捉されるようにする段階と、
    前記基部マイクロチャネルを洗浄溶液の中に位置付ける段階と、
    陰圧を前記第1分岐マイクロチャネル及び前記基部マイクロチャネルへ印加して、前記洗浄溶液が前記細胞のスラリーを前記基部マイクロチャネルから外へ洗い流し、前記単一細胞トラップに前記捕捉された細胞が留まるようにする段階と、
    その後、前記単一細胞トラップに捕捉されている前記単一細胞を所望場所へ移送しようとするとき、陽圧を前記第2圧力チャネルへ印加して、前記プライマ溶液が前記第2分岐マイクロチャネルを通って前記基部マイクロチャネルへ入り次いで前記単一細胞ピペットチップの遠位端から外へ洗い流されるようにし、それにより前記捕捉されている細胞を前記単一細胞トラップから出し前記基部マイクロチャネルを通し次いで単一細胞ピペットチップの前記遠位端から外へと洗い流す段階と、
    を備えている方法。
  19. 前記単一細胞トラップは、当該単一細胞トラップを通り過ぎてゆく流れを幅広経路又は幅狭経路の中へ転向するための流れ転向部を画定している本体を備えており、前記本体と前記構造は一体で、前記流れ転向部によって前記幅狭経路へ向けて転向された細胞を捕捉するための溜めを画定している、請求項18に記載の方法。
  20. 前記単一細胞トラップの前記本体は細胞がそれを通過するのを防止するのに十分に小さい距離だけ前記構造から隔てられている、請求項19に記載の方法。
  21. 前記幅広経路の幅は捕捉されるべき前記細胞の直径より大凡1.67倍広い、請求項19に記載の方法。
  22. 前記幅狭経路に沿った流体抵抗(Rc)の前記幅広経路に沿った流体抵抗(Rb)に対する比は36である、請求項19に記載の方法。
  23. 前記懸濁液は、10細胞/mLより大きい濃度を有している、請求項19に記載の方法。
  24. 前記懸濁液は、大凡10細胞/mLの濃度を有している、請求項23に記載の方法。
  25. 前記細胞のスラリーは前記基部マイクロチャネルの中へそして前記第1分岐マイクロチャネルの中へ大凡5秒の期間に亘って引き上げられる、請求項19に記載の方法。
  26. 前記基部マイクロチャネルは複数の単一細胞トラップを備えており、更に、前記単一細胞トラップは、どれも、共通の方向に方向決めされている各自の流れ転向部を有している、請求項19に記載の装置。
  27. 前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ接続可能な第1圧力チャネルと、前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ接続可能な第2圧力チャネルと、を備えている単一細胞ピペットハンドル、を更に備えている請求項18に記載の方法。
  28. 前記単一細胞ピペットチップは前記単一細胞ピペットハンドルから分離可能である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記単一細胞ピペットハンドルの前記第1圧力チャネルは前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ第1接続管によって接続されており、前記単一細胞ピペットハンドルの前記第2圧力チャネルは前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ第2接続管によって接続されている、請求項27に記載の方法。
  30. 前記第1接続管は前記単一細胞ピペットハンドルの前記第1圧力チャネル及び前記単一細胞ピペットチップの前記第1分岐マイクロチャネルへ脱着可能に接続されており、前記第2接続管は前記単一細胞ピペットハンドルの前記第2圧力チャネル及び前記単一細胞ピペットチップの前記第2分岐マイクロチャネルへ脱着可能に接続されている、請求項29に記載の方法。
  31. 前記単一細胞ピペットチップは前記単一細胞ピペットハンドルと一体に形成されている、請求項29に記載の方法。
  32. 前記洗浄溶液が前記細胞のスラリーを前記基部マイクロチャネルから洗い流し、前記捕捉された細胞が前記単一細胞トラップに留った状態になった後で、当該捕捉された細胞が当該単一細胞トラップから外へ洗い流される前に、前記捕捉された細胞を培養する、請求項18に記載の方法。
  33. 前記プライマ溶液はトリプシンを備えている、請求項32に記載の方法。
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