JP2017503574A5 - - Google Patents

Description

液体塞栓は、主にシリンジからカテーテルへ吐液された後、カテーテルから患者の血管系内の位置へと送られる。塞栓材料は、シリンジを通してカテーテルハブに流れ込み、ハブ２２は、直径がより小さな流路２６およびカテーテルの残り部分に繋がるテーパ状の貯液用内腔部２４を含む（図１を参照）。

貯液用内腔部２４がテーパ形状であるため、生理食塩水もしくはＤＭＳＯまたは他の流体は、カテーテルハブの貯液用内腔部２４およびハブ２２の洗い流しに用いられた後も、貯液用内腔部中に留まることが可能である。液体塞栓が吐液されると、残りの洗い流し用液体（例えば、生理食塩水またはＤＭＳＯ）を液体塞栓と混合して、液体塞栓を希釈してもよい。アダプタは、液体塞栓をシリンジからカテーテルへ送る一方で、カテーテルハブの貯液用内腔部との接触を最小限にするインタフェースを提供することにより、洗い流し用液体によるどんな液体塞栓の希釈も最小限にするか、あるいは不要にさえする。

アダプタは、マイクロチューブ２０を含み、マイクロチューブ２０を通して液体塞栓が吐液され、マイクロチューブ２０はカテーテルハブ内に設けられる。図１において、マイクロチューブ２０は、カテーテルハブの貯液用内腔部２４の遠位部内に設けられるため、貯液用内腔部２４内に保持された何らかの洗い流し用流体と混合する可能性を最小限にできる。

図２において、マイクロチューブ２０は、貯液用内腔部を完全に迂回して、直径がより小さい流路２６内に設けられる。記載されるアダプタは、貯液用内腔部２４のサイズおよびマイクロチューブ２０の長さに基づいて、図１〜図２に示すカテーテルハブ２２内のいずれかの構成を採るものでよい。

図３〜図５に示す実施形態のマイクロチューブ２０は、カテーテルハブの貯液用内腔部２４において終端してもよいし、あるいは、カテーテルハブの貯液用内腔部２４全体を迂回してもよい。一例において、マイクロチューブ２０の遠位端は、遠位コネクタ２８を越えて約５〜４０ｍｍ延びる。別の例において、マイクロチューブ２０の遠位端は、遠位コネクタ２８を越えて約１０〜２０ｍｍ延びる。別の例において、マイクロチューブ２０の遠位端は、遠位コネクタ２８を越えて約１５ｍｍ延びる。

それぞれのカテーテルは、ハブおよび貯液用内腔部のサイズが異なる。図３〜図７に示す実施形態は、マイクロチューブの長さを様々なカテーテルハブに適合するようにカスタマイズする必要が無いため、ユニバーサルアダプタとみなすことができるであろう。マイクロチューブ２０は、カテーテルハブ２２内においてできるだけ遠位に配置される。したがって、遠位コネクタ２８および／または遠位回転要素３４を牽引するか（バネブリッジングピースの実施形態）または回転させる（ねじ型ブリッジングピースの実施形態）ことにより、遠位コネクタ２８（図３の実施形態）または遠位回転要素３４（図４〜図６の実施形態）がカテーテルハブと噛み合う。この位置に牽引／回転させると、回転要素３４または遠位コネクタ２８（実施形態に応じる）は、カテーテルハブ上にねじ留めされて、接続が確保される。

Claims (4)

1. シリンジに接続するよう適合された第１のコネクタと、
   前記第１のコネクタと独立し、貯液用内腔部が設けられたカテーテルハブに接続するよう適合された第２のコネクタと、
   前記第２のコネクタが前記カテーテルハブに接続されたときに、前記カテーテルハブの遠位端に向かって前記第１のコネクタから該第２のコネクタを通って前記貯液用内腔部の遠位部内に達するまで延在し、前記貯液用内腔部の遠位部内に保持された遠位端部を有する管と、
   を備え、前記貯液用内腔部の前記遠位部内に保持された前記管の遠位端部は、前記貯液用内腔部を迂回して前記カテーテルハブの遠位端に向けて吐液可能に構成された開口を有し、前記第２コネクタの位置は、前記管上で調整可能に構成されている、
   ことを特徴とするアダプタ。
2. 前記第１のコネクタを前記第２のコネクタと接続させるバネを有するブリッジングピースを更に備えることを特徴とする請求項１に記載のアダプタ。
3. ねじ山を有するブリッジングピースを更に備えることを特徴とする請求項１に記載のアダプタ。
4. 前記第２のコネクタは、第１のコネクタに対して独立して回転可能であることを特徴とする請求項１に記載のアダプタ。