JP2017502110A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. プロピレンの製造のための方法であって、
   （ｉ）重質油の残余と（ａ）天然ガス凝縮物および（ｂ）ナフサの一方または両方の組合せである残留油供給流を溶媒と混合して、該残留油供給流中に含まれる少なくともアスファルテンの留分を沈殿させて溶媒と脱瀝された油との混合物および該アスファルテンの留分を製造する工程、および；
   （ｉｉ）該溶媒および脱瀝された残留油の混合物を、下降流流動接触分解ユニット中、約５００℃〜約６５０℃の温度、約１Ｋｇ／ｃｍ ^２ 〜約５Ｋｇ／ｃｍ ^２ の圧力にて、約０．１秒〜約１０秒間、約２：１〜約４０：１のフィードに対する触媒の比で流動接触分解反応に付してプロピレンを含む軽質のオレフィン留分を製造する工程、ここで、該軽質のオレフィン留分はＣ５−Ｃ７の炭化水素を含む、方法。
2. 溶媒と脱瀝された残留油との混合物が、流動接触分解反応前に溶媒回収に付されない、請求項１に記載の方法。
3. 流動接触分解ユニットにおける反応温度が約５７０℃〜約６１０℃である、請求項１に記載の方法。
4. 流動接触分解ユニットにおける反応圧力が約１Ｋｇ／ｃｍ^２〜約３Ｋｇ／ｃｍ^２である、請求項１に記載の方法。
5. 流動接触分解ユニットにおける反応物質と触媒との間の接触時間が約０．１秒〜約５秒である、請求項１に記載の方法。
6. 流動接触分解ユニットにおけるフィードに対する触媒の比が約２：１〜約３０：１である、請求項１に記載の方法。
7. 溶媒と脱瀝された残留油との混合物のＣ５およびより低級の成分の一部を、流動接触分解反応より前に取り除く、請求項１に記載の方法。
8. 取り除いたＣ５およびより低級の成分の一部を、残留油供給流と溶媒とを混合する工程のための溶媒の少なくとも一部として再生する、請求項７に記載の方法。
9. 残留油供給流を混合する工程における溶媒が、Ｃ５またはそれを超える炭素数の範囲のナフサまたは天然ガス凝縮物である、請求項１に記載の方法。
10. 残留油供給流を混合する工程における溶媒が、初期軽質流の軽質部分であり、および流動接触分解反応のために、初期軽質流の重質部分を溶媒と脱瀝された残留油との混合物と混合する、請求項１に記載の方法。
11. 初期軽質流が、Ｃ５またはそれを超える炭素数の範囲のナフサまたは天然ガス凝縮物である、請求項１０に記載の方法。
12. 残留油供給流を混合する工程における残留油が初期重質流の重質部分であり、および流動接触分解反応のために、初期重質流の軽質部分を、溶媒と脱瀝された残留油との混合物と混合する、請求項１に記載の方法。
13. 残留油供給流が常圧蒸留および／または減圧蒸留から得られる直留残油である、請求項１に記載の方法。