JP2017502072A - Do3a−トラネキサム酸コンジュゲートを含むガドリニウム錯体 - Google Patents

Do3a−トラネキサム酸コンジュゲートを含むガドリニウム錯体 Download PDF

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Abstract

本発明は、ガドリニウム錯体を含有するMRI造影剤に関し、より具体的に、化学式1の構造を有するDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物とそれらのガドリニウム錯体に関する。本発明によれば、DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を製造でき、前記化合物を利用してガドリニウム錯体を製造できる。本発明によって製造されたガドリニウム錯体は、熱力学的及び速度論的安定性を示し、現在商用中の臨床的造影剤に匹敵する弛緩率を示した。したがって、本発明によるガドリニウム錯体は、磁気共鳴映像(MRI)の造影剤として広く使用され得る。【選択図】図4

Description

本発明は、ガドリニウム錯体を含有するMRI造影剤に関し、より具体的に、化学式1の構造を有する新規のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物とそれらのガドリニウム錯体に関する。
本発明は、韓国未来創造科学部の支援下に課題番号2013029618によって行われたものあって、前記課題の研究管理専門機関は、韓国研究財団、研究事業名は、「核心研究支援事業」、研究課題名は、「多重エネルギー帯域幅を有する高敏感度CT分子映像ナノ複合体研究」、主管機関は、慶北大学校産学協力団、研究期間は、2013年5月1日から2014年4月30日である。
また、本発明は、韓国未来創造科学部の支援下に課題番号2013069507によって行われたものであって、前記課題の研究管理専門機関は、韓国研究財団、研究事業名は、「基礎研究事業」、研究課題名は、「中性子捕獲治療用ガドリニウムナノ構造体基礎研究室」、主管機関は、慶北大学校産学協力団、研究期間は、2013年12月1日から2014年10月31日である。
磁気共鳴映像(MRI)は、優れた空間的解像度(resolution)及び対照度(contrast)に基づき、人体解剖学、生理学及び病態生理学の非侵襲的診断のための最も強力な技術中の1つである。現在、多数のMRI技術は、人体内で水プロトン弛緩率(relaxation rate)を増加させて、映像対照度を向上させるために、Gd(III)錯体を利用して実施された。Gd(III)イオンを利用した代表的な利点は、高い磁性モーメント及び長い電子スピン弛緩時間のような独特の特性からもたらされる。しかし、それらの広範且つ成功的な臨床的応用にもかかわらず、従来のGd(III)に基づく造影剤(GBCAs)は、大部分速い腎臓(renal)排出を示す細胞外液(extracel lular fluid;ECF)造影剤であった。そのため、向上した性能及び特異的機能性を同時に有する新しいMRI造影剤に対する必要性が提起された。器官(organ)標的MRI造影剤として使用するための新しいクラスのMRI造影剤を開発するために多大な努力が行われてきた。
肝(Liver)特異性MRI造影剤は、2つのカテゴリーに分けられる:(i)肝胆汁(hepatobiliary)特異性(または肝胆汁性)造影剤、(ii)細網内皮細胞(reticuloendothelial cell)特異性(またはナノ粒子性)造影剤。前者(the former)クラスの造影剤は、機能的肝細胞によって吸収され、胆汁(bile)として排出され、それらの常磁性(paramagnetic)性質は、肝及び胆ツリーの縦軸(longitudinal)弛緩時間(T1)の短縮をもたらす。このクラスの現在使用可能な造影剤は、Gd−EOB−DTPA(Primovist(登録商標))及びGd−BOPTA(Multihance(登録商標))のようなGd−キレートに基づく。注射時に、それらは、初期にECF CAs区画に分布(distribute)され、後続的に肝細胞(hepatocytes)によって吸収される。一方、後者(the latter)クラスは、細網内皮系システムのクッパー(Kupffer)細胞を標的化し、そこで、造影剤の食作用(phagocytosis)が生じ、鉄(iron)イオンの効果によって、肝信号の強度が減少し、肝細胞特異性造影剤で典型的に観察される「白色(white)」肝の代わりに、「黒色(black)」肝を示す。
本発明者は、最近、いくつかのDO3A−トラネキサメート(2a−2b、チャート1)のガドリニウム錯体を合成し、それらが肝胆汁に特異的な性質を示すことを報告した(Gu、S.;Kim、H.K.;Lee、G.H.;Kang、B.S.;Chang、Y.;Kim、T.J.J.Med.Chem.2011、54、143.)。これらの観察と最近の多機能性(multifunctional)造影剤を開発しようとする研究活動に動機を得て、本発明者は、新しいクラスの肝特異性造影剤として使用するために、いくつの追加的なDO3A−トラネキサメート(lc−1e)とそれに対応するGd−錯体(2c−2e)を製造した。また、本発明者は、肝特異性に対する構造活性相関(SAR)分析を実施した。
したがって、本発明の主な目的は、化学式1の構造を有するDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記化合物を含む錯体リガンド(L)用組成物及び前記化合物をリガンドとして含むガドリニウム錯体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、高い弛緩率と熱力学及び速度論的安定性及びpH安定性を有するガドリニウム錯体を含有するMRI造影剤を提供することにある。
本発明の一様態によれば、本発明は、下記化学式1の構造を有するDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を提供する:
前記化学式で、Rは、H、NHまたはCONH(CHNHである。
本発明の他の様態によれば、本発明は、下記工程を含む前記DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式で、R=CONH(CHNH;化合物1c)の製造方法を提供する:
a)トランス−4(アミノメチル)シクロヘキサンエチルカルボキシレートヒドロクロライド(trans一4(aminomethyl)cyclohexaneethycarboxylate hydrochloride)にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
b)前記混合物にDO3A(BuO)を添加して撹拌し、DO3A(BuO)−トラネキサミックエチルエステルコンジュゲートを作る工程;
c)前記 DO3A(BuO)−トラネキサミックエチルエステルコンジュゲートに1、2−ジアミノエタンを添加する工程;
d)前記混合物を低圧で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
e)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert−butylグループを脱保護させる工程;及び
f)前記物質を真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を得る工程。
本発明の他の様態によれば、本発明は、下記工程を含む前記DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式で、 R=NH;化合物1d)の製造方法を提供する:
a)トランス−1、4−ジアミンシクロヘキサン(trans-l、4-diaminocyclohexane)に二炭酸ジ−tert−ブチル(Di−tert−butyl dicarbonate)を添加して撹拌する工程;
b)前記混合物にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
c)前記混合物にDO3A(BuO)を添加して撹拌し、DO3A(BuO)−トラネキサミックアミンコンジュゲートを作る工程;
d)前記混合物を真空で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
e)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert−butylグループを脱保護させる工程;及び
f)前記真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサミックアミン化合物を得る工程。
本発明の他の様態によれば、本発明は、下記工程を含む前記DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式でR=H;化合物1e)の製造方法を提供する:
a)アミノメチルシクロヘキサン((aminomethyl)cyclohexane)にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
b)前記混合物にDO3A(BuO)を添加して撹拌し、DO3A(BuO)−トラネキサミックコンジュゲートを作る工程;
c)前記混合物を低圧で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
d)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert−butylグループを脱保護させる工程;及び
e)真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を得る工程。
本発明の他の様態によれば、本発明は、前記DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を含む錯体リガンド(L)用組成物を提供する。
本発明の一様態によれば、本発明は、前記DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物をリガンド(L)として含み、前記リガンドに配位結合する金属原子を含む錯体を提供する。
本発明において、前記金属原子は、ガドリニウム(Gd)であることを特徴とする。
また、前記リガンドに配位結合する金属原子を含む錯体は、[Gd(L)(HO)]の化学式を有することを特徴とする。
本発明の金属原子を含む錯体は、上述したように、合成されたDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(1c−1e化合物)を利用して製造する。それぞれの1c〜1e化合物と、GdCl・6HO(gadolinium chloride hexahydrate)を反応させて、ガドリニウム錯体を製造する。
本発明の一様態によれば、前記錯体を有効成分として含有する磁気共鳴映像(MRI)造影剤を提供する。
本発明において、前記造影剤は、ECF(Extracelluar fluid)造影剤機能を有することを特徴とする。本発明の実施例では、5個の錯体(2a−2e)に対して構造活性相関性分析を実施した結果、ただ2aのみが肝特異性を示した。2b及び2cが肝で強い向上を示したにもかかわらず、肝特異性造影剤と呼ばれる程度の胆汁排出が観察されなかった。残りは、Dotarem(登録商標)のような通常のECF造影剤と非常に類似した行動をした。また、本願の新規シリーズは、生体内で使用されるのに何らの毒性を有しなかった。
本発明において、前記造影剤は、高い弛緩率、向上した熱力学及び速度論的安定性、及びpH安定性を有することを特徴とする。本発明の実施例を通じて、本願シリーズがpH3〜11の広い範囲にわたって高い速度論的安定性を示すことを証明した。
具体的に、本発明の実施例では、シリーズのDO3A−トラネキサメート(tranexamates)コンジュゲート(1c−1e)及び肝特異性MRI造影剤として使用されるためのそれらのGd錯体(2c−2e)を合成した。すべてのこれら錯体は、Dotarem(登録商標)のような構造的に関連する臨床的造影剤に匹敵する熱力学的(thermodynamic)及び速度論的(kinetic)安全性を示した。また、それらのR弛緩率(relaxivities)は、3.68〜4.84mM−1s−1範囲であって、商業的造影剤に匹敵した。2a−2eとしてのマウス生体内(In vivo)MRイメージは、2aのみが肝(liver)特異性を示すことが分かる。2b及び2cが肝(liver)で強い増強(enhancement)を示したにもかかわらず、肝特異性造影剤と言える程度の胆汁(bile)排出は観察されない。残りは、Dotarem(登録商標)のような一般的なECF造影剤と非常に類似した態度を示した。これら新規シリーズは、生体内(in vivo)で使用されるのに毒性を有しなかった。
前述したように、新しいシリーズの肝特異性MRI造影剤に対する調査は、2aがHSA標的だけでなく、ある程度の肝特異性を示すGd錯体の速度論的不活性(inert)生体適合性キレートとして作用するという本発明者の先行発見に基づくものである。新しいシリーズのDO3A−トラネキサメートコンジュゲートは、2c−2eを含み、それらの合成は、典型的に2aの合成に基づいく少しの変形から製造された。すなわち、前記合成は、初期にDO3A(BuO)トラネキサメートコンジュゲートの形成から始まって、引き続いてTFAによってtert−ブチル基を脱保護してシリーズ1を形成し、ガドリニウムクロライドで錯体化した後、シリーズ2を収得した(図1〜図3参照)。それらの合成は、マイクロ分析及び多様な分光(spectroscopic)技術によって確認された。
以上説明したように、本発明の新しいシリーズのDO3Aトラネキサメートコンジュゲート(1c−1e)とそれらのGd錯体(2c−2e)が、肝特異性MRI造影剤として使用されるために製造された。すべてのこれら錯体は、熱力学的及び速度論的安定性を示し、Dotarem(登録商標)のような構造的に関連する臨床的造影剤に匹敵するR1弛緩率を示した。5個の錯体(2a−2e)に対して構造活性相関性分析を実施した結果、ただ2aのみが肝特異性を示した。2b及び2cが肝で強い向上を示したにもかかわらず、肝特異性造影剤と呼ばれる程度の胆汁排出が観察されなかった。残りは、Dotarem(登録商標)のような通常のECF造影剤と非常に類似した行動をした。新規シリーズは、生体内で使用されるのに何らの毒性を有しなかった。
図1は、本発明によるDO3A−トラネキサム酸(1c)及びそのガドリニウム錯体(2c)の合成模式図を示したものである。
図2は、本発明によるDO3A−トラネキサム酸(1d)及びそのガドリニウム錯体(2d)の合成模式図を示したものである。
図3は、本発明によるDO3A−トラネキサム酸(1e)及びそのガドリニウム錯体(2e)の合成模式図を示したものである。
図4は、多様なMRI造影剤に対する時間に対する関数としてRP(t)/RP(0)の進化(Evolution)を示す。
図5(A)は、造影剤の注射後5分後のICRマウスの冠状面(coronal)及び軸面(axial)T1−加重(weighted)イメージを示す。K、腎臓;A、腹部大動脈。
図5(B)は、造影剤の注射後1h後の冠状面及び軸面T1−加重イメージを示す。H、心臓;L、肝;B、膀胱;G、胆嚢。
図6は、Gd−DOTA及び2b−2eによって得られた正常結膜線維芽細胞の相対的細胞毒性(%)を示す。標準偏差(±SD)は、三重分析(n=3)で得られた。
図7a〜図7cは、リガンドに対するGd3+の結合熱力学のITC決定を示す。結合等温は、Gd3+/1a−1eのモル比の関数として積分熱(heats)のプロットに該当する。実線は、数学的に決定された1セットのサイトモデル内でデータの最上フィットカーブに該当し、各リガンドに1分子(Gd3+)結合を示す。解離定数(K)、結合定数(K)、リガンド当たりの結合されたGd3+数(N)、及び連合エンタルピー変化(ΔH)は、データ分析で得られた。解離及び結合定数は、リガンド(1a−1e)に比較した相対的安定性を決定するのに重要な接近方法である。
図8は、肝及び腎臓に対する多様な造影剤によって得られたCNRプロファイルを示す。
図9は、互いに異なるpH条件の下でインキュベーション時間の関数としてPBSで2([Gd]=1.0mM)に対するRの進化(Evolution)を示す。
以下、実施例を通じて本発明をより詳しく説明する。これら実施例は、ただ本発明を例示するためのもので、本発明の範囲がこれら実施例によって制限されるものと解釈されない。
本実施例で、すべての反応は、標準Schlenk技術を利用して二窒素(dinitrogen)の環境の下で実施した。溶媒は、標準手続を利用して精製されて乾燥した。1、4、7、10−テトラアザシクロドデカン(DOTA)は、Strem(U.S.)から購入し、トランス−4−(アミノメチル)−シクロヘキサンカルボン酸(トラネキサム酸)及びトランス−1,4−ジアミノシクロヘキサンは、Aldrichで購入し、アミノメチルシクロヘキサンは、TCIで購入した。すべての他の商業的試薬は、Aldrichで購入し、他の表示がない限り、受けたものをそのまま使用した。脱イオン水(DI water)は、すべての実験に使用された。1H実験は、KBSIにあるBruker Advance 400または500 spectrometer上で実施した。化学的シフト(Chemical shifts)は、内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)に対する比較値としてδ値で与えられた。カップリング定数は、Hzで示し、FABマススペクトルは、JMS−700 model(Jeol,Japan)mass spectrophotometerを利用して得た。MALDI−TOFマススペクトルは、Voyager DE−STR(Applied biosystems,U.S.)を利用して得た。成分(elemental)分析は、KNUのCenter for Scientific Instrumentsで実施された。
実施例1.リガンド(Ligand)合成:
1)1a及び1bの合成
1a及び1bは、従来文献(Gu,S.;Kim,H.K.;Lee,G.H.;Kang,B.S.;Chang,Y.;Kim,T.J.J.Med.Chem.2011,54,143)によって製造された。
2)1cの合成
従来文献の方法(Gu,S.;Kim,H.K.;Lee,G.H.;Kang,B.S.;Chang,Y.;Kim,T.J.J.Med.Chem.2011,54,143)によって製造されたDO3A(BuO)−トラネキサミックエチルエステルコンジュゲート(6.8mmol)(cf,R=COEt,Chart1)をニット(neat)1,2−ジアミノエタン(2.3mL,33.8mmol)に添加した。前記混合物を室温(RT)で72hの間に撹拌した後、クロロホルムを添加して水で抽出した(30mL×3times)。有機(organic)抽出物をMgSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗(crude)産物を得、それをシリカ状のクロマトグラフィー(gradient elution CHCl to 10% MeOH−CHCl、R=0.6(MeOH/CHCl=2:8))によってさらに精製し、黄色固体を得た。これをジクロロメタン(10mL)に溶解させ、トリフルオロアセト酢酸を添加し、tert−ブチル基を脱保護させた。前記混合物を一晩中室温で撹拌し、溶媒を真空の下に除去し、オイル状残基(oily residue)のみを残して、これを水に吸収させた。アセトンを添加して、生成物を白色固体で沈殿させ、これを数回アセトンで洗浄し、真空の下に乾燥させた:収率:0.36g(92%)。1H NMR(DO):δ=3.82(s,4H,−NCHCO−),3.62(2H,−NCHCO−),3.67(s,2H,−CHCON),3.44(m,10H,overlapped−NCHCHN−in the ring(8H)&-CONHCH−(2H)),3.08(d,2H,−CONHCH−2C−),2.24/1.52(m,2H,−CONH),1.85/1.41(m,8H,−CH−,cyclohexyl),1.03(m,2H,−CH−,cyclohexyl)。Anal. Calcd for C2647・2HO:C,50.23;H,8.27;N,15.77.Found:C,50.66;H,8.24;N,16.01.MALDI−TOF MS(m/z):Calcd for C2647:585.35,Found:586.74([MH]+),608.70([MNa]+)。
3)1dの合成
従来文献の方法(Lee,D.W.;Ha,H.J.Synthetic Commun 2007,37,737 Roth,G.J.;Heckel,A.;Colbatzky,F.;Handschuh,S.;Kley,J.;Lehmann−Lintz,T.;Lotz,R.;Tontsch−Grunt,U.;Walter,R.;Hilberg,F.J.Med.Chem.2009,52,4466)によってトランス−1,4−シクロヘキサンから製造されたクロロホルム(100mL)中のトランス−[4−(2−クロロアセチルアミノ)シクロヘキシル]カルバミックtert−ブチルエステル(1.0g,3.4mmol)溶液にDO3A−(BuO)(1.6g,3.1mmol)を添加した。前記混合物を室温で24hの間に撹拌し、すべての固体を濾過で除去し、濾過液を真空の下に蒸発させて、黄色オイル状残基を残した。引き続いて、シリカ状のカラムクロマトグラフィー(gradient elution:CHCl to 10% MeOH−CHCl,R=0.4(MeOH/CHCl=1:9))を実施して、黄白色(off−white)固体を得た。これをジクロロメタンに再溶解させ、過量のTFAを添加した。一晩中撹拌を継続した後、メタノールを添加して白色固体を沈殿させ、常用法でさらに精製した。収率:0.62g(87%)。1H NMR(DO):δ=3.72(m,10H,overlapped−NCHCO−(8H),−CONHCH−&HNCH−(2H)),3.40/3.21(m,16H,−NCHCHN−),2.06/1/55/1.38(m,8H,−CH−,cyclohexyl)。Anal.Calcd for C2240・2CFCOOH・2HO:C,39.00;H,6.29;N,10.50.Found C,39.13;H,6.05;N,9.35.MALDI−TOF MS(m/z):Calcd for C2240:500.30,Found:501.33[MH]+,523.33[MNa]+。
4)1eの合成
従来文献の方法(Cho,S.D.;Song,S.Y.;Kim,K.H.;Zhao,B.X.;Ahn,C.;Joo,W.H.;Yoon,Y.J.;Falck,J.R.;Shin,D.S.B Kor.Chem.S℃.2004,25,415)によって製造されたアセトニトリル(30mL)中の2−クロロ−N−シクロヘキシルメチルアセトアミド(1.2g,6.4mmol)溶液にDO3A−(BuO)(3.0g,5.8mmol)を添加した。前記溶液を室温で24hの間に撹拌した。固体不純物を濾過によって除去し、濾過液を真空の下に蒸発させて、オイル状残基を得た。引き続いて、シリカ状のカラムクロマトグラフィー(gradient elution:CHCl to 10% MeOH−CHCl,R=0.4(MeOH/CHCl=1:9))を実施し、減圧の下に蒸発させて、黄白色の固体を得た。前記1dの製造に記述した通り、TFAによる脱保護を実施し、黄白色の固体を生成物として得た。収率:2.4g(82%)。1H NMR(DO):δ=3.74/3.57(m,8H,−NCHCO−),3.30(m,10H,overlapped-NCHCHN−(8H)&-CONHCH−(2H)),3.10(m,8H,−NCHCHN−),1.98/1.44/1.27(m,4H,−CH−,cyclohexyl),1.88(m,1H,−NHCHCH−)。Anal.Calcd for C2239・3CFCOOH・3HO:C,38.14;H,5.49;N,7.94.Found:C,37.83;H,5.76;N,8.44.MALDI−TOF MS(m/z):Calcd for C2239,:485.28,Found:486.42([MH]+),508.44([MNa]+)。
実施例2.Gd錯体(complex)の合成:
1)2a及び2bの合成
2a及び2bは、従来文献(Gu,S.;Kim,H.K.;Lee,G.H.;Kang,B.S.;Chang,Y.;Kim,T.J.J.Med.Chem.2011,54,143)によって製造された。
2)2cの合成
水中(50mL)1c(1.0g,1.7mmol)溶液にガドリニウムクロライド(0.64g,1.7mmol)を添加し、混合物を50℃で48hの間に撹拌した。pHは、周期的にチェックして1 N NaOHを使用し、7.0〜7.5に調整した。前記反応混合物を真空の下に乾燥させて、オイル状残基を残し、これを水に吸収させた。前記溶液にアセトンを添加して、白色の固体を沈殿させ、濾過によって分離させ、アセトンで洗浄し、真空の下に乾燥させた。その生成物は、吸湿性(hygroscopic)のアイボリー色の固体として得た。収率:0.75g(86%)。Anal. Calcd for C2644GdN・2CFCOOH・8HO:C,32.40;H,5.62;N,8.82.Found:C,31.99;H,5.22;N,9.00.HR−FABMS(m/z):Calcd for C2645GdN,741.26([MH-HO]+)。Found:741.2567;Calcd for C2644GdNNa,763.24([MNa-H2O]+)。Found:763.2397。
3)2dの合成
標題化合物は、1cを1dに代替したことを除いて、前記製造方法と同一に製造された。その生成物は、吸湿性の黄白色の固体として得た。収率:1.15g(88%)。Anal. Calcd for C2237GdN・2CFCOOH・5HO:C,32.10;H,5.08;N,8.64.Found:C,31.55;H,5.09;N,9.06.HR−FABMS(m/z):Calcd for C2238GdN,656.21([MH-H2O]+)。Found:656.2045;Calcd for C2644GdNNa,678.19([MNa-H2O]+)。Found:678.1867。
4)2eの合成
標題化合物は、1cを1eに代替したことを除いて、前記製造方法と同一に製造された。その生成物は、吸湿性の黄白色の固体として得た。収率:0.75g(86%)。Anal.Calcd for C2338GdN・4HO:C,38.06;H,6.39;N,9.65.Found:C,38.59;H,6.09;N,9.69。HR−FAB MS(m/z):Calcd for C2339GdN,655.21([MH-HO]+)。Found:655.2093。
実施例3.弛緩率(Relaxivity)の測定
T1測定は、1.5T(64MHz)で変動逆転時間(TI)で逆転回収法(inversion recovery method)を利用して実施した。MRイメージは、50〜1750ms範囲の35個互いに異なるTI値として得た。T1弛緩時間は、各TI値で測定された信号強度の非線形最小二乗法(nonlinear least−squares fit)から得た。T2 CPMG(Carr−Purcell−Meiboon−Gill)パルスシーケンス測定のために、多重スピン−エコー測定に適応された。34個のイメージを10〜1900ms範囲の34個互いに異なるエコー時間(TE)値として得た。T2弛緩時間は、各エコー時間で多重スピン−エコー測定のための平均(mean)ピクセル値の非線形最小二乗法から得た。次に、弛緩率(R及びR)をmM当たり弛緩時間の逆数で計算した。決定された弛緩時間(T1及びT2)と弛緩率(R及びR)を最終的にイメージプロセッシングして、弛緩時間マップと弛緩率をそれぞれ得た。
2a−2eは、Gd−DOTA(Dotarem(登録商標))及びGd−BT−DO3A(Gadovist(登録商標))のような臨床的に利用可能なMRI造影剤に匹敵するか、これらより良好なPBSでのR弛緩率を示した(表1)。シリーズ中で比較したとき、R’sの観察に値する差異は発見されなかった。測定は、それらがどんな血液−プール(blood−pool)効果を示すかどうかを調べるために、2つの互いに異なる媒体、PBS(pH=7.4)及びHSAのPBS溶液で実施した。PBSでのR’sに比べてHSAでRのどんな有意的な増加が観察され、これは、本願の新規シリーズとHSAとの間に少しの相互作用があることを示す。
実施例4.金属交換速度論(Transmetalation Kinetics)
この実験は、従来文献の方法(Laurent,S.Elst,L.V.;Copoix,F.;Muller,R.N.Investigative radiology 2001,36,115)によって用意した。それは、2.5mmol/Lガドリニウム錯体及び2.5mmol/L ZnClを含有する緩衝溶液(phosphate buffer,pH7.4)の水プロトン縦軸弛緩率(RP)の進化(evolution)の測定に基づく。次に、10μLのZnCl 250mmol/L溶液を1nkの常磁性(paramagnetic)錯体緩衝溶液に添加した。その混合物を強く撹拌し、300μLを取って、弛緩測定(relaxometric)の研究に使用した。Gd−DOTA、Gd−BOPTA、Gd−DTPA−BMA、及びGd−EOB−DTPAに対して実施した対照群研究は、ZnClの存在の下に得られたものと同一の結果を示した。観察された弛緩率R=(1/T1)から水プロトン弛緩の半磁性(diamagnetic)寄与を控除した後、RP弛緩率を得た。測定は、室温で3T whole body system(Magnetom Tim Trio,Simens,Korea Institute of Radiological & Medical Science)上で実施した。
図4は、多様なMRI造影剤に対する時間に対する関数としてRP(t)/RP(0)の進化(Evolution)を示す。
正常の常磁性縦軸弛緩率RP(t)/RP(0)の評価は、本シリーズ2a−2e及び比較目的のDotarem(登録商標)、Primovist(登録商標)、Multihance(登録商標)、Omniscan(登録商標)で観察された(図4)。試験に使用された錯体は、進化パターンによって2つのグループに分けられる:(i)巨大環(macrocyclic)キレートを採用するもの、(ii)非環(acyclic)キレートを有するもの。本シリーズは、巨大環リングを採用し、非常に高い速度論的非活性(inertness)を有する確率が高いため、72hの間に初期測定中に90%以上の常磁性弛緩率を維持した。しかし、対照的に、後者グループに属するものは、顕著に減少した弛緩率が観察された。例えば、Primovist(登録商標)及びMultihance(登録商標)は、勾配(slope)が非常に急激で、同一の測定期間中にわずか50%の初期弛緩率を維持した。
実施例5.等温滴定カロリメーター(Isothermal titration calorimeter:ITC)
リガンド溶液に対する常磁性金属イオンGd3+の結合等温(binding isotherms)を定量するために、VP−ITC isothermal titration microcalorimeter(Microcal,USA)でITC実験を実施した。データ収集、分析及びプロッティング(plotting)Microcalで供給されたsoftware package Origin、version 8.0の助けで実施した。試料セル(cell)は、1.43mLの体積を有する。そこに1a−1eリガンド(0.2mM)の水性緩衝溶液で満たした。Gd3+(1.0mM)の水性緩衝溶液を300μL連続撹拌された(300rpm)シリンジーに入れ、10μL分液(aliquots)でセル内に注射し、3分間隔で20sにわたって伝達した。データポイントは、毎2sごとに収集した。測定は、25℃で実施した。すべての滴定(titrations)は、3回実施して、データの一貫性と溶液の安定性を確保した。これら滴定等温(titration isotherms)を積分し、各注射時にエンタルピー(enthalpy)変化を求めた。2つの数学的に互いに異なるセットのサイトモデルに良好にフィッティングするために、等温を分析した。カロリー測定分析を通じて、結合定数(K)、エンタルピー変化(ΔH)、及び結合の化学量論(N)を含むパラメータを計算した。次に、自由エネルギー(ΔG)及びエントロピー(ΔS)の変化を次の錯体化(complexation)等式を利用して決定した:Mn++nL⇔MLn:ΔG=−RT・lnK=ΔH−TΔS、前記式で、Rは、普遍的(universal)ガス定数であり、Tは、ケルビン(Kelvin)温度である。
本シリーズは、等温滴定カロリーメーターによって測定したとき、4次数(order)の高い形成定数(K)を有する点から、本シリーズの高い熱力学的安定性に留意する必要がある(表2及び図7参照)。シリーズ内で比較したとき、1bは、未知の理由で、Gd3+イオンに対する最高選好度(preference)を示す。図7は、リガンドに対するGd3+の結合熱力学のITC決定を示す。結合等温は、Gd3+/1a−1eのモル比の関数として積分熱(heats)のプロットに該当する。実線は、数学的に決定された1セットのサイトモデル内でデータの最上−フィットカーブに該当し、各リガンドに1分子(Gd3+)結合を示す。解離定数(Kd)、結合定数(Ka)、リガンド当たり結合されたGd3+数(N)、及び連合エンタルピー変化(ΔH)は、データ分析で得られた。解離及び結合定数は、リガンド(1a−1e)に比較した相対的安定性を決定するのに重要な接近方法である。
実施例6.生体内(In vivo)MR実験
生体内(in vivo)研究は、慶北大学校動物研究委員会の規則に従って実施した。29〜31g体重の6週齢雄性ICRマウスを生体内研究に使用した。マウス(n=3)を酸素中に1.5%イソプルランで麻酔した。測定は、尾静脈を通じた2a−2eの注射前後に実施した。各注射当たり造影剤の量は、次の通りである:MRイメージのために、0.1mmolのGd/kg。各測定後に、マウスを麻酔から覚めさせた後、飼料及び食べ物の自由接近が可能なケージに入れた。これら測定中に、動物は、暖かいウォーターブランケットを利用して約37℃に維持させた。MRイメージは、手作り小型動物RFコイルが装着された1.5 T MR unit(GE Healthcare,Milwaukee,WI)で撮影した。前記コイルは、50mmの内径を有するレシーバータイプであった。スピンエコー(SE)のイメージングパラメータは、次の通りである:繰り返し時間(TR)=300msec;エコー時間(TE)=13msec;8mmフィールドのビュー(FOV);192×128マトリックスサイズ1.2mmスライス厚さの収得個数(NEX)=8。MRイメージは、注射後に24hの間に得た。向上した対照度(contrast)を有する解剖学的位置は、ポストコントラスト(post contrast)MRイメージ上で肝(liver)、胆管(bile duct)、及び腎臓(kidney)に対して同定された。定量的測定のために、特定関心領域(ROI)での信号強度をAdvantage Window software(GE medical,U.S.)を利用して測定した。CNRは、次の等式(1)を利用して計算した。下記式で、SNRは、信号−対−ノイズの比率である。
CNR=SNRpost−SNRpre(1)
図5(A)は、造影剤の注射後5分後のICRマウスの冠状面(coronal)及び軸面(axial)T1−加重(weighted)イメージを示す。K、腎臓;A、腹部大動脈。図5(B)は、造影剤の注射後1h後の冠状面及び軸面T1−加重イメージを示す。H、心臓;L、肝;B、膀胱;G、胆嚢。
図8は、肝及び腎臓に対する多様な造影剤によって得られたCNRプロファイルを示す。
心臓及び腹部大動脈(abdominal aorta)の両方で強い信号向上(enhancement)が2a−2eで5分内に観察された(図5A)。5個のうち、初めて3個(2a−2c)は、初期1時間の間に肝で向上を示すという点から、典型的な肝特異性造影剤であるPrimovist(登録商標)及びMultihance(登録商標)に匹敵した。しかし、Primovist(登録商標)及びMultihance(登録商標)に比較してみれば、ただ2aだけが胆汁(bile)を通じて排出されるという点から、真正な肝特異性造影剤に分類され得る(図5B)。たとえ、2eも、また、胆汁−排出を示すが、肝特異性造影剤と命名するには信号向上が非常に弱い。2eの信号強度は、典型的ECF造影剤であるGadovist(登録商標)のように弱い(図5A)。たとえ、2dが、腎臓及び腹部大動脈の両方で初期に強い向上を示すが、Gadovist(登録商標)のように1時間以内に排出がほぼ完了するという点から、ECF造影剤に分類され得る。2b及び2cに対しても、肝での強い向上が発見されるが(図5A及び図8)、胆汁−排出は観察されない。2b及び2cで観察されるそのような異常態度を説明するために、2つの仮定が設定され得る:有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)を通じて肝細胞に入った後、細胞の細管膜に存在する輸送分子である多剤耐性タンパク質2(MRP2)が2b及び2cを輸送(transport)する能力がないかまたはMRP3または双方向OATPを通じた2b及び2cの洞様血管(sinusoids)への復帰(return)のためである。
典型的な肝特異性造影剤であるPrimovist(登録商標)及びMultihance(登録商標)の場合、受動的拡散が正常肝細胞の基底側膜上に存在するOATP1を通じて起きるということに注意する必要がある。引き続いて、胆汁への排出がMRP2の作用によって起きる。Primovist(登録商標)及びMultihance(登録商標)で親脂質性エトキシベンジルの存在がすべてのこのようなプロセスで重要な役目をすると信じられる。このような点から、2aで親脂質性シクロヘキシル部分の存在が類似の役目をすることができる。このような問題は、追加的な研究が必要である。
実施例7.細胞生存率(Cell viability)測定
正常結膜線維芽細胞を使用した。細胞を熱−不活性化されたFCS(10%)、ペニシリン(100IU/mL)、ストレプトマイシン(100mg/mL)、及びゲンタマイシン(200mg/mL)(すべてGibco(登録商標)で購入)が補充されたDMEM(Gibco)で維持した。培地は、毎2日ごとに交替し、細胞を96−ウェルプレート(1×104 cells/well/200μL)に分注した。多様なGd(III)濃度(50〜500μM)の造影剤を培養無血清培地に添加し、24hの間にインキュベートした。次に、CCK−8(10μL)を各ウェルに添加して細胞生存率を評価した。溶液は、37℃で4h後に除去した。マイクロプレートリーダー(Molecular Device,USA Bio−rad 550 Reader)を使用して450nmでのO.D.(Optical Density)値を読み出して、細胞生存率/毒性を決定した。
図6は、Gd−DOTA及び2b−2eによって得られた正常結膜線維芽細胞の相対的細胞毒性(%)を示す。標準偏差(±SD)は、三重分析(n=3)で得られた。
2b−2eの細胞生存率は、Dotarem(登録商標)に匹敵する(図6)。すなわち、24hの間にインキュベートしたとき、何らの細胞増殖及び生存率に影響がなかった。MRイメージで強度向上を得るのに必要な濃度範囲でどんな細胞毒性も示さないという点から、本シリーズ内にほとんど差異が発見されなかった。
実施例8.多様なpH領域での速度論的(Kinetic)安定性
安定性は、室温でインキュベーション時間に対する関数として多様なpH条件(pH:1,3,5,7,9及び11)でPBSで2([Gd]=1.0mM)に対する水プロトン弛緩率(R)の進化(evolution)で与えられた。測定は、1.5 T whole body system(GE Healthcare,Milwaukee,WI,USA)上に実施した。
図9は、互いに異なるpH条件の下でインキュベーション時間の関数としてPBSで2([Gd]=1.0mM)に対する Rの進化(Evolution)を示す。
本シリーズは、pH3〜11の広い範囲にわたって高い速度論的安定性を示した(図9)。2aは、pH1でも充分に安定していることが分かる。
実施例9.H Oで加水分解に対する安定性
造影剤100mgを蒸留水10mLにとかした後、50℃で72時間放置した。その後、HPLCを使用して197nmでO.D.(Optical Density)値を読み出して物質の安定性を決定した。また、分解産物の正確な同定のために、各retention timeでの物質をLC Mass Spectroscopyを利用して確認した。
下記表3は、2a化合物の72時間後の加水分解安全性を示す表である。2aは、HOで72時間放置した結果、2b(Gd−acid)で加水分解が起き、安定性が劣った。2a化合物は、trans及びcisの2つの異性体が存在することを確認した。
下記表4は、2b化合物の72時間後の加水分解安全性を示す表である。2bは、HOで72時間放置した結果、unknown impurityが増加した。2b化合物は、trans及びcisの2つの異性体が存在することを確認した。
下記表5は、2c化合物の72時間後の加水分解安全性を示した表である。2cは、HOで72時間放置した結果、unknown impurityが微量増加したが、比較的安定したものと現われた。2c化合物は、trans及びcisの2つの異性体が存在することを確認した。
下記表6は、2d化合物の72時間後の加水分解安全性を示した表である。2dは、HOで72時間放置した結果、unknown impurityが微量増加したが、比較的安定したものと現われた。
下記表7は、2e化合物の72時間後の加水分解安全性を示した表である。2eは、HOで72時間放置した結果、 unknown impurityが微量増加したが、比較的安定したものと現われた。

Claims (10)

  1. 下記化学式1の構造を有するDO3A−トラネキサム酸(tranexamic acid)またはそのエステル化合物:
    前記化学式でRは、H、NHまたはCONH(CHNHである。
  2. 下記工程を含む請求項1に記載のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式で、R=CONH(CHNH;化合物lc)の製造方法:
    a)トランス−4(アミノメチル)シクロヘキサンエチルカルボキシレートヒドロクロライド(trans一4(aminomethyl)cyclohexaneethycarboxylate hydrochloride)にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
    b)前記混合物にDO3A−(BuO)を添加して撹拌し、DO3A−(BuO)-トラネキサミックエチルエステルコンジュゲートを作る工程;
    c)前記 DO3A−(BuO)−トラネキサミックエチルエステルコンジュゲートに1、2−ジアミノエタンを添加する工程;
    d)前記混合物を低圧で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
    e)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert - butylグループを脱保護させる工程;及び
    f)前記物質を真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を得る工程。
  3. 下記工程を含む請求項1に記載のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式でR=NH;化合物1d)の製造方法:
    a)トランス−1,4−ジアミンシクロヘキサン(trans−1,4−diaminocyclohexane)に二炭酸ジ−tert−ブチル(Di−tert−butyldicarbonate)を添加して撹拌する工程;
    b)前記混合物にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
    c)前記混合物にDO3A−(BuO)を添加して撹拌し、DO3A(BuO)−トラネキサミックアミンコンジュゲートを作る工程;
    d)前記混合物を真空で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
    e)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert−butylグループを脱保護させる工程;及び
    f)前記真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサミックアミン化合物を得る工程。
  4. 下記工程を含む請求項1に記載のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物(化学式でR=H;化合物1e)の製造方法:
    a)アミノメチルシクロヘキサン((aminomethyl)cyclohexane)にブロモアセチルブロマイド(bromoacetyl bromide)を添加して撹拌する工程;
    b)前記混合物にDO3A−(BuO)を添加して撹拌し、DO3A−(BuO)−トラネキサミックコンジュゲートを作る工程;
    c)前記混合物を低圧で溶媒をすべて除去した後、メタノールを入れてとかした後、シリカゲルクロマトグラフィーを行う工程;
    d)前記クロマトグラフィーから得た物質にTFAを添加し、tert−butylグループを脱保護させる工程;及び
    e)真空状態で乾燥し、DO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を得る工程。
  5. 請求項1に記載のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物を含む錯体リガンド(L)用組成物。
  6. 請求項1に記載のDO3A−トラネキサム酸またはそのエステル化合物をリガンド(L)として含み、前記リガンドに配位結合する金属原子を含む錯体。
  7. 前記金属原子は、ガドリニウム(Gd)であることを特徴とする請求項6に記載の錯体。
  8. 請求項6または7に記載の錯体を有効成分として含む磁気共鳴映像(MRI)造影剤。
  9. 前記造影剤は、ECF(Extracelluar fluid)造影剤機能を有することを特徴とする請求項8に記載の磁気共鳴映像(MRI)造影剤。
  10. 前記造影剤は、向上した熱力学及び速度論的安定性及びpH安定性を有することを特徴とする請求項8に記載の磁気共鳴映像(MRI)造影剤。
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