JP2017227301A - 車輪支持用転がり軸受ユニット - Google Patents

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Harumi Takanashi
晴美 高梨
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Abstract

【課題】内部空間内の圧力変化を抑えられる構造を実現する。【解決手段】ハブ3aの内周面に設けられた内側円筒部23に、ピストン29のヘッド部30を、気密に、且つ、軸方向変位を可能に嵌装する。温度上昇に伴い、内部空間17a内の圧力が上昇傾向になると、前記ピストン29が軸方向外方に変位してこの内部空間17aの容積を増大させる。これに対し、温度低下に伴い、前記内部空間17a内の圧力が低下傾向になると、前記ピストン29が軸方向内方に変位してこの内部空間17aの容積を減少させる。【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に使用する、車輪支持用転がり軸受ユニットの改良に関する。
図7は、自動車の懸架装置に対して車輪を回転自在に支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットとして、特許文献1に記載された従来構造の1例を示している。車輪支持用転がり軸受ユニット1は、外輪2の内径側にハブ3を、複数個の転動体4、4を介して、回転自在に支持している。このうちの外輪2は、内周面に複列の外輪軌道5a、5bを、外周面に静止側フランジ6を、それぞれ有する。又、前記ハブ3は、外周面に複列の内輪軌道7a、7bと回転側フランジ8とを有し、使用時に、この回転側フランジ8に結合固定した車輪及び制動用回転体と共に回転する。前記各転動体4、4は、前記複列の外輪軌道5a、5bと前記複列の内輪軌道7a、7bとの間に、保持器9、9に保持された状態で、各列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。
又、前記ハブ3は、ハブ本体10と内輪11とを結合固定して成る。このうちのハブ本体10は、軸方向外端寄り部分(軸方向に関して「外」とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側を言い、図1〜7の左側。反対に、車両の幅方向中央側となる、図1〜7の右側を、軸方向に関して「内」と言う。)の外周面に前記回転側フランジ8を、軸方向中間部外周面に、前記複列の内輪軌道7a、7bのうち軸方向外側列の内輪軌道7aを、それぞれ直接設けている。前記内輪11は、外周面に前記複列の内輪軌道7a、7bのうち軸方向内側列の内輪軌道7bを設けている。この様な内輪11は、前記ハブ本体10の軸方向内端寄り部分に設けられた小径段部12に外嵌固定した状態で、軸方向内端面をこのハブ本体10の軸方向内端部に設けたかしめ部13により抑え付けて、このハブ本体10に対し結合固定している。
又、前記外輪2の軸方向外端部内周面と前記ハブ3の軸方向中間部外周面との間にシールリング14を設け、前記外輪2の内周面とこのハブ3の外周面との間に存在し、前記各転動体4、4を設けた転動体設置空間15の軸方向外側開口を塞いでいる。又、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16により塞いでいる。
上述の様な従来構造の車輪支持用転がり軸受ユニット1は、外部空間(大気下)に晒された状態で車体に取り付けられ、前記シールリング14と前記カバー16とにより、前記外輪2の内径側に存在する内部空間17(前記転動体設置空間15を含む)が密封されている。この為、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1を構成する各部材(外輪2、ハブ3、転動体4、4及びカバー16等)の温度が変化する事に伴い、前記内部空間17内の圧力が変化する。前記車輪支持用転がり軸受ユニット1は、使用時に車重が加わった状態で、前記ハブ3が車輪と共に回転する為、前記各転動体4、4の転動面と、前記複列の外輪軌道5a、5b及び前記複列の内輪軌道7a、7bとの転がり接触部分での発熱量が相当多くなる。又、制動時に、前記制動用回転体で発生した熱は、前記回転側フランジ8から前記ハブ3に伝わる。この様に、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1を構成する各部材の温度は大きく変化する為、前記内部空間17内の圧力変化も大きくなり易い。特に、この内部空間17内の圧力が負圧状態になり、前記シールリング14を構成するシールリップが前記ハブ3の外周面に貼り付くと、回転トルクが増大したり、このシールリップの著しい摩耗を発生し易くなる。又、泥水等の異物を、外部空間から前記転動体設置空間15内に引き込み易くなる。一方、前記内部空間17内の圧力が大きく上昇すると、前記カバー16が脱落する可能性がある。
これに対し、特許文献2には、外輪を径方向に貫通する(転動体設置空間と外部空間とを連通する)ガス流通路を設け、このガス流通路の外部空間側開口にガスバルブを設けた構造が記載されている。この様な特許文献2に記載された構造は、前記転動体設置空間内の圧力変化に応じて前記ガスバルブの開閉状態を調節する事により、この転動体設置空間内の圧力を一定に保持できる。しかしながら、前記特許文献2に記載された構造の場合にも、次の様な問題を生じる可能性がある。即ち、自動車の走行時に、路面から跳ね上げられた雨水や泥水等が外輪にかかってこの外輪の温度が急激に低下すると、この外輪の内径側に存在する転動体設置空間内の圧力が急激に低下して負圧になる可能性がある。この状態で、この転動体設置空間内の圧力を一定に保持すべくガスバルブを開くと、このガスバルブの周辺部分に付着した雨水や泥水等が、このガスバルブから前記転動体設置空間内に侵入する可能性がある。
特開2016−41949号公報 特開2010−38250号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、内部空間内の圧力変化を抑えられる、車輪支持用転がり軸受ユニットの構造を実現する事を目的としている。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、シールリングと、カバーとを備える。
前記外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有する。
前記ハブは、前記外輪の内径側にこの外輪と同時に配置され、外周面のうち、前記複列の外輪軌道に対向する部分に複列の内輪軌道を有する。
前記各転動体は、前記複列の外輪軌道とこれら複列の内輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けられている。
前記シールリングは、前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側開口を塞ぐ。
前記カバーは、前記外輪の軸方向内側開口を塞ぐ。
特に、本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットにおいては、シリンダ部と、ピストンとから成る内圧調整機構を備える。このうちのシリンダ部は、前記外輪と同軸に設けられている。前記ピストンは、このシリンダ部に軸方向変位を可能に嵌装(内嵌)されている。そして、この様な内圧調整機構により、前記外輪の内径側に存在し、前記シールリングと前記カバーとにより軸方向両側開口を塞がれた内部空間の容積を調節可能としている。
尚、上述の様な本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットの使用状態では、前記外輪は懸架装置に対し結合固定され回転しない。一方、前記ハブには、車輪及び制動用回転体が結合固定され、このハブは、これら車輪及び制動用回転体と共に回転する。
上述の様な本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合、具体的には、請求項2に記載した発明の様に、前記シリンダ部を前記ハブの内周面に設ける。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記シリンダ部を前記カバーの内周面に設ける。
上述の様な本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットを実施する場合、前記シリンダ部の内径を、好ましくは前記外輪の軸方向内端部の外径以下とし、より好ましくはこの外輪の軸方向内端部の内径以下とする。
上述の様な本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットによれば、内部空間内の圧力変化を抑える事ができる。
本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットは、外輪の内径側に存在し、シールリングとカバーとにより軸方向両側開口を塞がれた内部空間(転動体設置空間を含む)の容積を、内圧調整機構により調節可能としている。従って、前記内部空間内の圧力(内圧)が上昇傾向にある場合には、前記内部空間の容積を増大させる事により、この内圧の上昇を抑えられる。一方、この内圧が低下傾向にある場合には、前記内部空間内の容積を減少させる事により、この内圧の低下を抑えられる。この様にして、この内部空間内の圧力が変化するのを抑える(圧力を一定に保つ)事ができる。
又、本発明の車輪支持用転がり軸受ユニットは、前記内部空間内の圧力変化を抑えられる構造を、前述の特許文献2に記載された構造の様に、開閉状態を切り換え可能なガスバルブを設ける事なく実現できる。従って、車両の走行時に、路面から跳ね上げられた雨水や泥水等の異物が前記外輪にかかってこの外輪の温度が急激に低下しても、この異物がガスバルブを通じて前記内部空間のうちの転動体設置空間内に侵入する事はない。
更に、本発明の場合、内圧調整機構を構成するシリンダ部を、前記外輪と同軸に設けている為、この内圧調整機構の小型化を図り易い。
本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。 同第2例について、ピストンを取り出して示す断面図。 同第3例を示す、図2と同様の図。 同第4例を示す断面図。 同第5例を示す断面図。 同第6例を示す断面図。 従来構造の1例を示す断面図。
[実施の形態の第1例]
図1は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、従動輪用のもので、外輪2と、ハブ3aと、複数個の転動体4、4と、シールリング14aと、カバー16aとを備える。このうちの外輪2は、中炭素鋼製で、内周面に複列の外輪軌道5a、5bを、外周面に静止側フランジ6を、それぞれ有する。この静止側フランジ6の円周方向複数箇所には、軸方向に貫通するねじ孔18が設けられている。前記外輪2は、使用時にはこれら各ねじ孔18に螺合されたボルトにより、懸架装置を構成するナックルに支持固定され、回転する事はない。
前記ハブ3aは、前記外輪2の内径側にこの外輪2と同軸に配置されており、外周面のうち、前記複列の外輪軌道5a、5bに対向する部分に複列の内輪軌道7a、7bを、同じく前記外輪2の軸方向外端部よりも軸方向外方に突出した部分に回転側フランジ8を、それぞれ有する。この回転側フランジ8の円周方向複数箇所には、軸方向に貫通する通孔19が設けられており、これら各通孔19の内側にそれぞれスタッド20の基端部が圧入固定されている。使用時には、これら各スタッド20により、ディスクロータやドラムブレーキ等の制動用回転体及び車輪を構成するホイールを前記回転側フランジ8に支持固定する。
この様なハブ3aは、ハブ本体10aと内輪11とを結合固定して成る。このうちのハブ本体10aは、中炭素鋼製で、外周面のうち、軸方向外端寄り部分に車輪及び制動用回転体を結合固定する為の回転側フランジ8を、同じく軸方向中間部に前記複列の内輪軌道7a、7bのうち軸方向外側列の内輪軌道7aを、それぞれ設けている。又、前記ハブ本体10aは、内周面のうち、軸方向中間部に径方向内方に突出した内向鍔部21を、同じく軸方向外半部に、前記ハブ本体10aの軸方向外端面の中央部に開口する外側円筒部22を、同じく軸方向内半部に、このハブ本体10aの軸方向内端面の中央部に開口する内側円筒部23を、それぞれ設けている。このうちの内向鍔部21の内周面には、低摩擦材製のブッシュ24を締り嵌めで内嵌固定している。尚、この内向鍔部21の円周方向1乃至複数箇所に、前記内部空間17a内に進入した雨水や泥水等の水分を外部空間に排出する為の排出孔を軸方向に貫通する状態で設ける事もできる。又、前記外側円筒部22及び前記内側円筒部23は、前記外輪2と同軸の(この外輪2の中心軸を中心とする)円筒面である。更に、この内側円筒部23には、研磨加工等の仕上加工を施している。尚、本例の場合、前記外側円筒部22の内径を、この内側円筒部23の内径よりも大きくしている。前記内輪11は、軸受鋼製で、外周面に前記複列の内輪軌道7a、7bのうち軸方向内側列の内輪軌道7bを設けている。この様な内輪11は、前記ハブ本体10aの軸方向内端寄り部分に設けられた小径段部12に外嵌固定した状態で、軸方向内端面をこのハブ本体10aの軸方向内端部に設けたかしめ部13により抑え付けて、このハブ本体10aに対し結合固定されている。
前記各転動体4、4は、軸受鋼或いはセラミック製で、前記複列の外輪軌道5a、5bと前記複列の内輪軌道7a、7bとの間に、保持器9、9に保持された状態で、各列毎に複数個ずつ、転動自在に設けられている。尚、図示の例では、前記各転動体4、4として玉を使用しているが、玉に代えて円すいころを使用する事もできる。又、図示の例では、両列の転動体4、4のピッチ円直径を互いに等しくしているが、これら両列の転動体4、4のピッチ円直径を異ならせる事もできる。これら両列の転動体4、4のピッチ円直径を異ならせる場合には、これら両列の転動体(玉)4、4の直径(玉径)を互いに異ならせても良い。
前記シールリング14aは、金属板製の芯金により、ゴムの如きエラストマー製の弾性材を補強して、全体を円環状に構成して成る。この様なシールリング14aを、前記外輪2の軸方向外端部内周面と、前記ハブ3aの軸方向中間部(軸方向に関して前記回転側フランジ8と軸方向外側列の内輪軌道7aとの間に位置する部分)外周面との間に設け、前記外輪2の内周面と前記ハブ3aの外周面との間に存在し、前記各転動体4、4を設けた転動体設置空間15の軸方向外側開口部を塞いでいる。即ち、前記芯金を前記外輪2の軸方向外端部内周面に内嵌固定すると共に、前記弾性材を構成する3本のシールリップを、前記ハブ本体3aの軸方向中間部内周面と前記回転側フランジ8の軸方向内側面に全周に亙って摺接させている。
前記カバー16aは、金属板製で、略円板状の底板部25と、この底板部25の外周縁から180度折り返された突き当て部26と、この突き当て部26の内周縁から軸方向外方に直角に折れ曲がる状態で設けられた嵌合筒部27とから構成される。この様なカバー16aは、この嵌合筒部27を前記外輪2の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌する事により、この外輪2の軸方向内側開口を塞いでいる。
更に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、前記外輪2の内径側に存在する(前記転動体設置空間15を含む)内部空間17a内の圧力(内圧)変化に応じてこの内部空間17aの容積を変化させる(調節する)事により、この内圧変化を抑える(この内圧を一定に保つ)為の内圧調整機構28を備える。この様な内圧調整機構28は、特許請求の範囲に記載したシリンダ部に相当する前記内側円筒部23と、ピストン29とから構成されている。
前記ピストン29は、前記内側円筒部23に嵌装(内嵌)されるヘッド部30と、このヘッド部30の軸方向外端面中央部から軸方向外方に突出する状態で設けられたロッド部31とから構成されている。このうちのヘッド部30は、外径が軸方向長さよりも大きな円柱状に構成されており、前記内側円筒部23に、気密に、且つ、軸方向変位を可能に嵌装されている。この為に、このヘッド部30の外周面の軸方向外端寄り部分に係止凹溝32を全周に亙って形成し、この係止凹溝32に弾性リング33を係止している。この弾性リング33は、Oリングの如く、自由状態での断面形状が円形のもので、断面形状に関する外径は、自由状態で、前記係止凹溝32の深さよりも大きい。この様な弾性リング33を、前記ヘッド部30を前記内径側円筒部23内に嵌装した状態で、前記係止凹溝32の底面とこの内径側円筒部23との間で弾性的に圧縮している。尚、本例の場合、初期状態(前記内部空間17a内の圧力が大気圧と等しい状態)で、前記ヘッド部30の軸方向内半部を、前記内側円筒部23の軸方向内端縁よりも軸方向内方に突出させている。これにより、前記内部空間17aの容積を小さく抑えている。
又、前記ロッド部31は、軸方向に長い円柱状であり、前記ブッシュ24の内側に、このロッド部31の外周面とこのブッシュ24の内周面との間に微小な径方向隙間を設け、この径方向隙間を空気が流通するのを可能にした状態で挿通している。この様なロッド部31の先端部(軸方向外端部)に止め輪34を係止して、このロッド部31の先端部が前記ブッシュ24の内側から、前記ヘッド部30が前記内側円筒部23から、それぞれ軸方向内方に抜け出るのを防止している。尚、前記ピストン29が最も軸方向内側に位置した状態(前記止め輪34の軸方向内側面が前記内向鍔部21の軸方向外側面に当接した状態)でも、前記ヘッド部30が前記ハブ3aの軸方向内端面から突出しない様に、前記止め輪34の係止位置を規制している。これにより、前記ピストン29の軸方向位置にかかわらず、前記ヘッド部30と前記カバー16aとが接触しない様にしている。一方、前記ピストン29が最も軸方向外側に位置した状態(前記ヘッド部30の軸方向外側面が前記内向鍔部21の軸方向内側面に当接した状態)でも、前記ロッド部31の先端部が前記ハブ3aの軸方向外側面から突出しない様に、このロッド部31の軸方向長さを規制している。尚、前記ピストン29の材質は特に問わない。金属製であっても、合成樹脂製であっても良いが、軽量である事が好ましい。
上述の様な本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、前記内部空間17a内の圧力変化を抑える事ができる。
即ち、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、前記転動体設置空間15を含む内部空間17a(外径側を前記外輪2の内周面により、軸方向外側を前記シールリング14aと前記ハブ3aの軸方向内端面と前記ピストン29のヘッド部30とにより、軸方向内側を前記カバー16aにより、それぞれ画成される空間)の容積を、前記内圧調整機構28を構成するピストン29を軸方向に変位させる事により調節可能としている。要するに、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1aを構成する各部材の温度上昇に伴い、前記内部空間17a内の圧力(内圧)が上昇傾向になると、前記ヘッド部30の軸方向内端面が軸方向外方に向けて押圧され、前記ピストン29が軸方向外方に変位する。この結果、前記内部空間17aの容積が増大し、この内部空間17a内の圧力が上昇するのを抑える(圧力を大気と略同一の状態に保つ)事ができる。一方、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1aを構成する各部材の温度低下に伴い、前記内部空間17a内の圧力が低下傾向になると、前記ヘッド部30が軸方向内方に引っ張られ(このヘッド部30の軸方向外側面が大気により軸方向内方に向けて押圧され)、前記ピストン29が軸方向内方に変位する。この結果、前記内部空間17aの容積が減少し、この内部空間17a内の圧力が低下するのを抑える(圧力を大気と略同一の状態に保つ)事ができる。この様にして、この内部空間17a内の圧力が変化するのを抑える(圧力を一定に保つ)事ができる。
又、本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、前記内部空間17a内の圧力変化を抑えられる構造を、前述の特許文献2に記載の構造の様に、開閉状態を切り換え可能なガスバルブを設ける事なく実現できる。従って、車両の走行時に、路面から跳ね上げられた雨水や泥水等の異物が前記外輪2にかかってこの外輪2の温度が急激に低下しても、この異物がガスバルブを通じて前記内部空間17aのうちの転動体設置空間15内に侵入する事はない。
更に、本例の場合、シリンダ部に相当する前記内側円筒部23を前記外輪2と同軸に設け、この内側円筒部23に前記ピストン29のヘッド部30を嵌装する事により、前記内圧調整機構28を構成している。この為、前記内部空間17a内の圧力変化を抑えられる構造の小型化を図り易い。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例について、上述の図1に加え、図2を参照しつつ説明する。上述した実施の形態の第1例の車輪支持用転がり軸受ユニット1aは、ハブ3aの周囲に、外輪2、転動体4、4及びシールリング14aを組み付け、ロッド部31をブッシュ24の内側に挿通すると共に、ヘッド部30を内側円筒部23に嵌装した後で、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞ぐ必要がある。この為、このカバー16aをこの外輪2の軸方向内端部に内嵌する前に、ピストン29の軸方向の位置合わせを行う必要があり、組立作業が面倒になる可能性がある。
これに対し、本例の車輪支持用転がり軸受ユニットは、ピストン29aを構成するロッド部31aの先端面(軸方向外端面)に、テーパ状の内周面を有する凹部35を設け、この凹部35の内周面に雌ねじ部を設けている。そして、この凹部35の底面とヘッド部30aの軸方向内端面とを連通する状態で通気孔36を設けている。この通気孔36の軸方向外側開口は、使用状態で、前記凹部35に、外周面に雄ねじ部を設けた盲栓37を螺合する事により塞がれている。この様な本例の車輪支持用転がり軸受ユニットは、次の様にして組み立てる。先ず、ハブ3aの周囲に、外輪2、転動体4、4及びシールリング14aを組み付け、前記ロッド部31aをブッシュ24の内側に挿通すると共に、前記ヘッド部30aを内側円筒部23に嵌装する。次いで、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞いだ後、前記ピストン29aの軸方向の位置合わせを行う。最後に、前記凹部35に前記盲栓37を螺合し、前記通気孔36の軸方向外側開口を塞ぐ。この様に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニットによれば、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞いだ後で、前記ピストン29aの軸方向の位置合わせを行う事ができる為、前記実施の形態の第1例と比較して組立作業を容易化できる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例について、前述の図1に加え、図3を参照しつつ説明する。本例の車輪支持用転がり軸受ユニットは、ピストン29bの中心部にこのピストン29bを軸方向に貫通する(このピストン29bを構成するヘッド部30bの軸方向内端面とロッド部31bの軸方向外端面とを連通する)通気孔36aを設け、この通気孔36aの軸方向内端寄り部分にチェック弁38を設けている。このチェック弁38は、軸方向外向きに所定以上の圧力が加わると、開状態に切り換わる。具体的には、内部空間17a内の圧力に基づいて前記ヘッド部30bの軸方向内端面に加わる軸方向外方に向いた力が、このヘッド部30bの内側円筒部23に対する嵌装強度よりも(この軸方向外方に向いた力により前記ピストン29bが軸方向外方に変位する圧力を超えて)大きくなると、前記チェック弁38が開状態となる様にしている。但し、前記ピストン29bが軸方向外方に変位し始める際の前記内部空間17a内の圧力が、外輪2の軸方向外端部に内嵌固定したシールリング14aの耐圧(このシールリング14aを構成するシールリップが軸方向に弾性変形させられて、このシールリップがハブ3aの外周面に過度に押し付けられたり、このシールリップとこのハブ3aの外周面との間に隙間が生じる事がない程度の圧力)以下となる様に、前記嵌装強度を規制している。
本例の車輪支持用転がり軸受ユニットを組み立てる際には、先ず、前記ハブ3aの周囲に、前記外輪2、転動体4、4及び前記シールリング14aを組み付ける。次に、前記ロッド部31bをブッシュ24の内側に挿通すると共に、前記ヘッド部30bを内側円筒部23に嵌装し、前記ピストン29bを軸方向に関する最外位置まで移動させる(前記ヘッド部30bの軸方向外端面を内向鍔部21の軸方向内側面に突き当てる)。次いで、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞ぐ。その後、前記ピストン29bを、前記チェック弁38が開状態に切り換わるまで、軸方向内方に変位させる。このチェック弁38は、前記内部空間17a内の空気が排出され、圧力が下がると、閉状態に切り換わる。この様に、本例の車輪支持用転がり軸受ユニットの場合も、上述した実施の形態の第2例と同様に、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞いだ後で、前記ピストン29bの軸方向の位置合わせを行える為、組立作業の容易化を図れる。
その他の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1〜2例と同様である。
[実施の形態の第4例]
図4は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1bは、ハブ3bを構成するハブ10bの内周面を、軸方向外半部に設けられた外側円筒部22aと、軸方向内半部に設けられた内側円筒部23aとを、段部39により連続させた段付円筒面状としている。そして、この内側円筒部23aにピストン29cを、軸方向変位を可能に、且つ、軸方向両端部をこの内側円筒部23aの軸方向両側開口から突出させた状態で嵌装する事により、内圧調整機構28aを構成している。前記ピストン29cは、外周面のうち、軸方向両端部に1対の止め輪34a、34aを係止すると共に、同じく軸方向中間部2箇所位置に全周に亙って1対の係止凹溝32a、32aを設け、これら1対の係止凹溝32a、32aに1対の弾性リング33a、33aを係止している。この様なピストン29cの外周面は、前記1対の止め輪34a、34a及び前記1対の係止凹溝32a、32aを設けた部分を除き、軸方向に亙って外径が変化しない単一円筒面状としている。
前記内側円筒部23aに前記ピストン29cを嵌装して前記内圧調整機構28aを構成するには、先ず、このピストン29cの1対の係止凹溝32a、32aに前記1対の弾性リング33a、33aを係止すると共に、前記ピストン29cの軸方向両端部のうちの片端部(例えば軸方向外端部)に前記止め輪34aを係止する。次いで、このピストン29cを前記内側円筒部23aに軸方向片側から嵌装(挿入)し、このピストン29cの軸方向両端部のうちの他端部を、この内側円筒部23aの軸方向他側開口から突出させる。その後、前記ピストン29cの他端部に前記止め輪34aを係止する。
上述の様な本例の場合も、前記車輪支持用転がり軸受ユニット1bを構成する各部材の温度変化に伴う、内部空間17a内の圧力変化に応じて前記ピストン29cを軸方向に変位させ、この内部空間17aの容積を調節する事により、この内部空間17aの圧力変化を抑える事ができる。又、本例の場合、前記ピストン29cの外周面を、前記1対の止め輪34a、34a及び前記1対の係止凹溝32a、32aを設けた部分を除き単一円筒面状としている為、前記ピストン29c、延いては前記車輪支持用転がり軸受ユニット1b全体の製造コストを、前述した実施の形態の第1例に係る車輪支持用転がり軸受ユニット1aと比較して抑える事ができる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第5例]
図5は、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1cを構成する内圧調整機構28bは、ハブ3aの軸方向内半部内周面に設けられた内側円筒部23に、ピストン29dのヘッド部30cを嵌装している。このピストン29dの中心部にこのピストン29dを軸方向に貫通する(前記ヘッド部30cの軸方向内端面とロッド部31cの軸方向外端面とを連通する)通気孔36bを設けている。又、ゴム質材料製で風船状の封止部材40を前記ロッド部31cの先端部に取り付け、前記通気孔36bの軸方向外側開口を封止している。この様な封止部材40は、例えば、前記ロッド部31cの先端部に係止された止め輪34により、このロッド部31cの先端部に取り付けられる。
本例の場合、内部空間17a内の圧力上昇に伴って前記封止部材40が膨張する事に対する抵抗(膨張抵抗)を、同じく前記ピストン29dが軸方向外方に変位する事に対する抵抗(変位抵抗)よりも大きくしている。即ち、前記内部空間17a内の圧力が上昇すると、先ず、前記ピストン29dが軸方向外方に変位し、この内部空間17aの容積が増大する。この内部空間17a内の圧力上昇が大きくなり、このピストン29dのヘッド部30cの軸方向外端面と、内向鍔部21の軸方向内側面とが当接すると、図5に二点鎖線で示す様に、前記封止部材40が膨張して前記内部空間17aの容積が更に増大する。この様な本例によれば、この内部空間17aの容積の変化量(増大可能量)を、前述した実施の形態の第1例よりも大きくする事ができる。又、本例の場合、前記封止部材40の膨張抵抗を前記ピストン29dの変位抵抗よりも大きくして、このピストン29dが軸方向に関する最外位置まで変位した後、前記封止部材40が膨張する様にしている。要するに、この封止部材40は、前記ハブ3aの軸方向外端部に設けられた、車輪及び制動用回転体を外嵌する為のパイロット部41の内径側で膨張する。この様に、前記封止部材40を比較的広い空間で膨張させられる為、この封止部材40が圧迫されて破裂するのを防止できる。
上述の様な車輪支持用転がり軸受ユニット1cを組み立てる際には、先ず、前記ハブ3aの周囲に、外輪2、転動体4、4及びシールリング14aを組み付ける。そして、前記ロッド部31cをブッシュ24の内側に挿通すると共に、前記ヘッド部30cを内側円筒部23に嵌装する。次いで、前記外輪2の軸方向内側開口をカバー16aにより塞いだ後、前記ピストン29dの軸方向の位置合わせを行う。最後に、前記ロッド部31cの先端部に前記封止部材40を取り付け、前記通気孔36bの軸方向外側開口を封止する。この様に、本例によれば、前記外輪2の軸方向内側開口を前記カバー16aにより塞いだ後で、前記ピストン29dの軸方向の位置合わせを行える為、組立作業を容易化できる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様である。
[実施の形態の第6例]
図6は、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1dは、ハブ3bを構成するハブ本体10bを中実状とし、内圧調整機構28cを外輪2の軸方向内側開口を塞ぐカバー16bの内径側に設けている。このカバー16bは、この外輪2と同軸に設けられており、円輪板状の底板部25aと、内径側円筒部42と、外径側円筒部43と、突き当て部26aと、嵌合筒部27aとを備える。このうちの内径側円筒部42は、前記底板部25aの内周縁から軸方向内方に直角に折れ曲がった状態で設けられており、内周面にブッシュ24aを締り嵌めで内嵌固定している。前記外径側円筒部43は、前記底板部25aの外周縁から軸方向外方に直角に折れ曲がった状態で設けられており、下端部(車両への取付状態で下方に位置する部分)に、前記カバー16bの内側に侵入した雨水等の水分を排出する為の排水孔44を、径方向に貫通する状態で設けている。前記突き当て部26aは、前記外径側円筒部43の軸方向外端縁を軸方向外方に直角に折り曲げた後、180度折り返す事により形成されている。前記嵌合筒部27aは、前記突き当て部26aの内周縁から軸方向外方に直角に折れ曲がった状態で設けられている。
前記内圧調整機構28cは、特許請求の範囲に記載したシリンダ部に相当する前記外径側円筒部43の内周面に、ピストン29eのヘッド部30dを嵌装して成る。このピストン29eは、このヘッド部30dと、このヘッド部30dの軸方向内端面中央部から軸方向内方に突出する状態で設けられたロッド部31dと、このヘッド部30dの軸方向外端面中央部に設けられた凸部45とから構成されている。このうちのヘッド部30dを、前記外径側円筒部43の内周面に、気密に、且つ、軸方向変位を可能に嵌装している。この為に、前記ヘッド部30dの外周面に全周に亙って設けられた係止凹溝32bに、自由状態での断面形状が円形の弾性リング33bを係止し、前記ヘッド部30dを前記外径側円筒部43の内周面に嵌装した状態で、この弾性リング33bを前記係止凹溝32bの底面とこの外径側円筒部43の内周面との間で弾性的に圧縮している。
前記ロッド部31dは前記ブッシュ24aの内側に、このロッド部31dの外周面とこのブッシュ24aの内周面との間に径方向隙間を介在させた状態で挿入されている。この様なロッド部31dの先端部(軸方向内端部)に止め輪34bを係止し、このロッド部31dが前記ブッシュ24aの内側から抜け出して、前記ピストン29eが軸方向外方に過度に変位して、使用時に回転する前記ハブ3bと接触するのを防止している。
又、前記凸部45の外径を、前記ハブ3bの軸方向内端面中央部に開口する状態で設けられた凹部46の内径よりも小さくしている。これにより、前記ピストン29eが軸方向外方に変位した場合に、前記凸部45が前記凹部46の内径側に収まる様にしている。この様な凸部45は、前記外輪2の内径側に存在する内部空間17aの容積を小さく抑える為の部分である。
上述の様な本例の車輪支持用転がり軸受ユニット1dの場合も、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記内部空間17a内の圧力変化を抑える事ができる。
即ち、温度上昇に伴い、この内部空間17a内の圧力が上昇傾向になると、前記ヘッド部30d及び前記凸部45の軸方向内端面が軸方向内方に向けて押圧され、前記ピストン29eが軸方向内方に変位する。この結果、前記内部空間17aの容積が増大し、この内部空間17a内の圧力の上昇が抑えられる。一方、温度低下に伴い、この内部空間17a内の圧力が低下傾向になると、前記ピストン29eが軸方向外方に引っ張られる、この結果、前記内部空間17aの容積が減少し、この内部空間17a内の圧力の低下が抑えられる。又、本例の場合、前記内圧調整機構28cを、前記カバー16bの外径側円筒部43の内周面に前記ピストン29eのヘッド部30dを嵌装する事により構成している為、前記内圧調整機構28cの小型化を図り易い。
上述の様な本例の構造は、上述した実施の形態の第2、3、5例の構造と組み合わせて実施する事もできる。即ち、前記ピストン29eの中心部にこのピストン29eを軸方向に貫通する通気孔を設け、この通気孔の軸方向内側開口を盲栓により塞いだり、この通気孔の軸方向中間部乃至軸方向内端寄り部分にチェック弁を設けたりしても良い。或いは、この通気孔の軸方向内側開口を風船状の封止部材により封止する事もできる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例と同様である。
1、1a〜1b 車輪支持用転がり軸受ユニット
2 外輪
3、3a〜3b ハブ
4 転動体
5a、5b 外輪軌道
6 静止側フランジ
7a、7b 内輪軌道
8 回転側フランジ
9 保持器
10、10a ハブ本体
11 内輪
12 小径段部
13 かしめ部
14、14a シールリング
15 転動体設置空間
16、16a、16b カバー
17、17a、17a 内部空間
18 ねじ孔
19 通孔
20 スタッド
21 内向鍔部
22 外側円筒部
23、23a 内側円筒部
24、24a ブッシュ
25、25a 底板部
26、26a 突き当て部
27、27a 嵌合筒部
28、28a〜28c 内圧調整機構
29、29a〜29e ピストン
30、30a〜30d ヘッド部
31、31a〜31d ロッド部
32、32a、32b 係止凹溝
33、33a、33b 弾性リング
34、34a、34b 止め輪
35 凹部
36、36a〜36b 通気孔
37 盲栓
38 チェック弁
39 段部
40 封止部材
41 パイロット部
42 内径側円筒部
43 外径側円筒部
44 排水孔
45 凸部
46 凹部

Claims (3)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
    前記外輪の内径側にこの外輪と同軸に配置され、外周面のうち、前記複列の外輪軌道に対向する部分に複列の内輪軌道を有するハブと、
    前記複列の外輪軌道とこれら複列の内輪軌道との間に、それぞれ複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、
    前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間の軸方向外側開口を塞ぐシールリングと、
    前記外輪の軸方向内側開口を塞ぐカバーとを備える車輪支持用転がり軸受ユニットにおいて、
    前記外輪と同軸に設けられたシリンダ部と、このシリンダ部に軸方向変位を可能に嵌装されたピストンとから成る内圧調整機構を備え、この内圧調整機構により、前記外輪の内径側に存在し、前記シールリングと前記カバーとにより軸方向両側開口を塞がれた内部空間の容積を調節可能としている事を特徴とする車輪支持用転がり軸受ユニット。
  2. 前記シリンダ部が前記ハブの内周面に設けられている、請求項1に記載の車輪支持用転がり軸受ユニット。
  3. 前記シリンダ部が前記カバーの内周面に設けられている、請求項1に記載の車輪支持用転がり軸受ユニット。
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