JP2017227233A - 直動案内装置用案内レールの製造方法 - Google Patents

直動案内装置用案内レールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転動体がレール軌道溝と軌道溝底部の凹溝との境界に衝突したときに、転動体に発生するエッジロードの小さい直動案内装置用の案内レールの製造方法を提供する。
【解決手段】所定の断面形状に引き抜かれ、大気中で熱処理を施され、前記レールの素材の上面、下面及び側面を研削加工された直動案内装置用案内レール1であって、
前記レール素材の側面に形成された転動体転動溝用凹部13と前記転動体転動溝用凹部13に形成された保持器逃げ溝用凹部14とを研削加工する工程と、前記転動体転動溝用凹部13と前記保持器逃げ溝用凹部14との境界をR形状に切削加工する工程と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直動案内装置用案内レールの製造方法に関する。
従来の直動案内装置用案内レールの製造方法としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されたものがある。
前者は、図5に示されるように、トラックレール(案内レール)101上を、転動体群102を介してスライドユニット(スライダ)103が直動自在とされ、そのスライドユニット103の直動方向の両端面に端面シール113が取り付けられると共に、下面に下面シール116が取り付けられている直動転がり案内ユニット(直動案内装置)であって、その端面シール113のシールリップ114及び下面シール116のシールリップ117が摺接するところの、トラックレール101のレール軌道溝105及びそのレール軌道溝105の底部の傾斜面付き断面略U字状の凹溝106を含む側面全体が、精密に研削加工された研削面よりなるものである。
また、後者は、上記の直動転がり案内ユニットのトラックレール101の製作にあたって、図6に示されるように、上面部分120、下面部分124、及びレール軌道溝部分122や側面凹所部分123等の凹凸面を有する左右の側面部分121が引き抜き加工で形成されたトラックレール材119を用いて、そのレール軌道溝部分122に先に高周波焼入れを施し、次いで当該側面部分121を、図7示されるように、レール軌道溝105の形状、該レール軌道溝105の底部の傾斜面付き断面略U字状の凹溝106の形状等のレール側面全体104の形状が形成された総形砥石127をもって、一挙に研削するようにしたトラックレールの製作方法である。
一般的な従来のトラックレールの製作方法では、引き抜き加工で得られたトラックレール材119のレール軌道溝部分122の底部に、ボール保持器の逃げ溝としての凹溝106を切削加工(フライス加工)で形成した後に、レール軌道溝部分122に高周波焼入れを施して表面硬化させ、その後に図6に二点鎖線で示す上面部分120、レール軌道溝部分122、側面部分121及び下面部分124等の必要箇所を別々に研削加工することにより、レール上面115、レール軌道溝105、レール側面104、レール下面125を所定の形状・精度に仕上げている。
しかし、下記特許文献1に開示している技術によれば、そのようにトラックレール材119のレール軌道溝底部の凹溝106を切削加工することが不要となり、製作コストが低減される。ボール保持器の逃げ溝たる凹溝106とレール軌道溝105とを同時加工できるため両者の関係位置精度が高い。これによりボール保持器溝の幅をいたずらに拡大せず小さくできてレール軌道溝105の剛性を高くできる。シール部材のリップが均等にトラックレールに摺接できるから高い密封性能が得られるなどの効果があるとされている。
特開平4−370415号 特開2001−227539号
しかしながら、特許文献1にて、図7に示すように、レール軌道溝105の形状やその軌道溝底部の凹溝106の形状等を有するレール側面全体の形状が形成された総形砥石127をもって、一挙に研削する前記特許公報に開示の技術にあっては、レール軌道溝105と軌道溝底部の凹溝106との境界は面取りを施していない。そのため、転動体は、レール軌道溝105と軌道溝底部の凹溝106との境界に衝突したときに、高いエッジロードを発生するおそれがある。
また、特許文献2のように、レール軌道溝105と軌道溝底部の凹溝106との境界に研削加工を施すことはコストがかかるおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、転動体がレール軌道溝105と軌道溝底部の凹溝106との境界に衝突したときに、転動体に発生するエッジロードの小さい直動案内装置用案内レールの製造方法を提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る直動案内装置用案内レール製造方法は、レール素材を所定の断面形状に引き抜き加工する工程と、引き抜き加工する工程された前記レール素材に熱処理を大気中で施した後、前記レール素材の上面、下面及び側面を研削加工する工程と、を経て製造される直動案内装置用案内レールの製造方法であって、前記レール素材の側面に形成された転動体転動溝用凹部と前記転動体転動溝用凹部に形成された保持器逃げ溝用凹部とを研削加工する工程と、前記転動体転動溝用凹部と前記保持器逃げ溝用凹部との境界をR形状に切削加工する工程と、を備える特徴とする。
切削加工により転動体転動溝用凹部と保持器逃げ溝用凹部との境界をR形状にすることにより、転動体が転動体転動溝用凹部と保持器逃げ溝用凹部との境界に衝突してもエッジロードの小さくできる。そのため、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界にR形状が形成されていない直動案内装置に比べて、転動体転動溝用凹部と保持器逃げ溝用凹部との境界にR形状を備えた案内レールを備える直動案内装置は寿命が長くなる。
本発明の直動案内装置の一実施の形態の全体斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の案内レールの表面加工工程の説明図で、(a)は引き抜き加工材Aの右半分の正面形状、(b)はその孔明け加工及びレール上面部、レール下面部の研削加工の正面図、(c)は総形砥石によるレール側面の同時一体研削加工時の状態を示す右半分の正面図である。 総形砥石によるレール側面の同時一体研削加工後、保持器逃げ溝を切削加工す る説明図で、(a)は、バイトにて保持器逃げ溝用凹部の切削加工の正面図、(b)はバイトにて保持器逃げ溝用凹部におけるテーパー形状の切削加工の正面図、保持器逃げ溝を切削加工した後である。 従来の直動案内装置の、一部を断面して示す説明図である。 従来の研削加工の前後の状態を示す案内レールの右半分の正面図である。 従来の総形砥石による研削状態を示す案内レールの右半分の正面図である。
以下、本発明の実施の形態の図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の直動案内装置の一実施の形態を示したもので、図1は全体斜視図、図2はそのII−II断面図、図3はその案内レールの研削状態を示す右半分の正面図である。なお、従来と同一又は相当部分には同一の符号を付す。
先ず、この実施の形態の直動案内装置の全体構成を概略説明すると、図1に示すように、レール両側面1b,1bにそれぞれ一条ずつの軌道溝(転動体の転動溝)3を有する軌道部材としての案内レール1に、断面略コ字状でその袖部4の内面に前記レール軌道溝3に対向する軌道溝5を有するスライダ2を嵌合してなり、それら相対する両軌道溝内を転動しつつスライダ2内を循環する多数の転動体8の転動を介して相対直線運動を行うものである。なお、図中の符号9は、レール取付け用ボルト孔(レール取付け孔)である。
本発明の直動案内装置にあっては、スライダ2を案内レール1に組み付けない状態での転動体の脱落を防ぐ保持器10を備えたタイプと備えないタイプとがあり、これに対応して、案内レール1の転動体転動溝3の各溝底には、保持器10の逃げ溝3aが形成されている。
スライダ2は、スライダ本体2Aとその両端部に取り付けられたエンドキャップ2B,2Bとからなり、スライダ2の本体2Aはその両袖部の内側面に、図2に示すように案内レール1の転動体転動溝3に対向する負荷転動体転動溝5を有するとともに、袖部4の肉厚部分を軸方向に貫通する転動体戻し路6を有している。一方、エンドキャップ2Bは、スライダ本体2Aの前記負荷転動体転動溝5とこれに平行な前記転動体戻し路6とを連通させる湾曲路7を有しており、それらの負荷転動体転動溝5と転動体戻し路6と両端の湾曲路7とで転動体循環路が形成されている。その転動体循環路内には例えば鋼球からなる多数の転動体8が装填されている。
前記案内レール1の側面1bは、転動体転動溝3、その溝底の保持器逃げ溝3a等の凹部及び上下の面取り面11,12を含む全面が総形砥石による研削面とされている。
図3は、前記直動案内装置における案内レール1の製造工程を示したものである。ここで、前記案内レール1の製造方法の概要を述べると、素材としては、断面が角型である鋼素材を引き抜き加工してなる同図(a)に示すような断面形状の引き抜き加工材Aを用いる。この案内レールの引き抜き加工材Aには、レール上面部21a、転動体転動溝用凹部13及びその底部の保持器逃げ溝用凹部14、上面取り部21、下面取り部22等を含むレール側面部21b、レール下面部21cが形成されている。
先ず、前記引き抜き加工材Aの両レール側面部21bの転動体転動溝用凹部13の部分を高周波焼入れ(網目部分)して、その表面を硬化させる。次いで、当該熱処理による歪みを除去する。
次に、同図(b)に示すように、レール取付け孔9の孔明け加工を行い、その後にレール上面部21aの研削加工をしてレール上面1aに仕上げる。更に、レール下面部21cも研削加工して、レール下面1cに仕上げる。
続いて、同図(c)に示すように、レール引き抜き加工材Aにおける側面部1bの、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14、上下の面取り部21,22を含む全面に、総形砥石15により同時に研削加工を施して仕上げる。その総形砥石15には、予め、案内レール1の側面1bに対応する形状、即ち上面取り面11、転動体転動溝面3、その溝底部の保持器逃げ溝3a、下面取り面12等に対応する形状が形成されている。なお、上記の工程中の(b),(c)の順序は入れ換えても良い。
以上の工程を経て、所定の断面形状を有する案内レール1が完成する。かくして、引き抜き加工によるレール表面の粗い面が研削加工で除去されて平滑な面となる。
さらに、図4(a)に示すように、不図示のバイトは、保持器逃げ溝用凹部14を仕上げ加工し、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界に、R形状を切削加工する。鋼球7が転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界に衝突しても、鋼球7に発生するエッジロードは小さい。そのため、直動案内装置50の寿命は、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界にR形状が形成されていない直動案内装置に比べて、長くなる。
さらに、図4(b)に示すように、不図示のバイトは、保持器逃げ溝用凹部14をテーパー形状に仕上げ加工し、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界に、R形状を切削加工する。保持器逃げ溝用凹部14をテーパー形状にすることにより、不図示の保持器は保持器逃げ溝用凹部14に対する衝突力を緩和することができる。また、鋼球7が転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界に衝突しても、鋼球7に発生するエッジロードは小さい。そのため、直動案内装置1は、転動体転動溝用凹部13及び保持器逃げ溝用凹部14との境界にR形状が形成されていない直動案内装置に比べて、寿命は長くなる。
もっとも、この保持器逃げ溝用凹部14の形成されていない引き抜き加工材Aを、前記の保持器逃げ溝3aを有するタイプの案内レール1の製造に使用することもできる。但し、その場合には保持器逃げ溝3aの研削をも行う前記総形砥石15による研削加工時の研削代が多くなり、研削時間がその分増えることになる。
上記実施の形態では、案内レール1の両側面1b,1bにそれぞれ1条の転動体転動溝3を備えた片側1条の直動案内装置について説明したが、片側に1条以上の転動体転動溝を有する直動案内装置についても本発明を適用することができる。
また、転動体としては、球に限らず、ころでもよい。
1 案内レール
1a 案内レールの上面
1b 案内レールの側面
1c 案内レールの下面
2 スライダ
3 (案内レールの)転動体転動溝(凹部)
3a 保持器逃げ溝(凹部)
11 上面取り面
12 下面取り面
15 総形砥石
50 直動案内装置

Claims (2)

  1. レール素材を所定の断面形状に引き抜き加工する工程と、引き抜き加工する工程された前記レール素材に熱処理を大気中で施した後、前記レール素材の上面、下面及び側面を研削加工する工程とを経て製造される直動案内装置用案内レールの製造方法であって、前記レール素材の側面に形成された転動体転動溝用凹部と前記転動体転動溝用凹部に形成された保持器逃げ溝用凹部とを研削加工する工程と、前記転動体転動溝用凹部と前記保持器逃げ溝用凹部との境界をR形状に切削加工する工程と、を備えることを特徴とする直動案内装置の案内レールの製造方法。
  2. 請求項2記載の方法により前記保持器逃げ溝用凹部をテーパー形状に切削加工する工程と、を備えることを特徴とする直動案内装置の案内レールの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114700700A (zh) * 2022-06-06 2022-07-05 河北维迪自动化技术有限公司 一种直线导轨滑块加工工艺
CN114799763A (zh) * 2022-05-12 2022-07-29 丽水市华一自动化技术有限公司 一种降噪高精滑块的加工工艺

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