JP2017226127A - 縦型スクリーン印刷機及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被印刷物の印刷品質の低下を抑制するとともに、インキの無駄をなくすことのできる縦型スクリーン印刷機及び印刷方法を提供する。【解決手段】被印刷物の鉛直の印刷面にスクリーン印刷を施す縦型スクリーン印刷機において、インキを貯留し、この貯留したインキをスクリーンに塗布するとともにスクリーン上の余剰インキを受けて貯留するバケット32と、スクリーンの印刷エリアを押圧して被印刷物の印刷面にインキを転写するスキージ42とを有し、バケット32とスキージ42とは、バケット昇降機構10及びスキージ昇降機構20により独立して昇降可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、被印刷物の鉛直の印刷面にスクリーン印刷を施す縦型スクリーン印刷機及び印刷方法に関する。
近年、被印刷物の鉛直の印刷面にスクリーン印刷を施す縦型スクリーン印刷機として図16に示すものが知られている。この縦型スクリーン印刷機では、図16に示すように、平板状の被印刷物W1が鉛直に支持され、被印刷物W1の両面には各々、スクリーン枠90に張設されたスクリーン91が近接して平行に配置されている。各々のスクリーン91の下端には、インキを貯留するインキ受け皿94が固定されている。そして、スクリーン91を押圧して被印刷物W1に印刷を施すスキージ92と、インキ受け皿94からインキをすくい上げてスクリーン91にコートするドクター93とが上下一体として、被印刷物W1の両面にスクリーン91を挟んで設けられている。
この縦型スクリーン印刷機では、スキージ92がスクリーン91から離された状態で、ドクター93によりインキ受け皿94からインキがすくい上げられる。そして、ドクター93がスクリーン91に密着された状態でスキージ92とともに上昇する。これにより、図17に示すように、スクリーン91の第1エリア91aと第2エリア91bとにインキがコートされる。コート終了後、ドクター93がスクリーン91から離され、スキージ92がスクリーン91に押圧された状態でドクター93とともに第1エリア91aを下降して被印刷物W1に印刷が施され、一回の印刷工程が終了する。この工程が繰り返され、連続して被印刷物W1に印刷が施される。また、印刷時に流れ落ちた余剰インキがインキ受け皿94に溜まるようになっている。なお、第1エリア91aは、スキージ92がスクリーン91に押圧され、被印刷物W1に印刷される範囲である。
ここで、第1エリア91aは、印刷ごとにスキージ92がスクリーン91に押圧されるため、スクリーン91上に古いインキが残されることはほとんどない。これに対し、第2エリア91bは、スキージ92により印刷しきれない余剰インキが流れ落ちる上、常にスキージ92がスクリーン91から離されている。そして、インキ受け皿94がスクリーン91の下端に固定されているため、第2エリア91bの面積は広くなっている。これにより、第2エリア91bのインキの一部は空気に触れて揮発し、インキの濃度が変化してしまう。そのため、ドクター93によりインキ受け皿94からインキがすくい上げられる際、第2エリア91bのインキも一緒にすくい上げられ、第1エリア91aにコートされるインキの濃度も変化し、被印刷物W1への印刷品質が一定しない事態が生じる。このような縦型スクリーン印刷機の例として、特許文献1に示したものがある。
これに対し、特許文献2に示す縦型スクリーン印刷機が提案されている。この縦型スクリーン印刷機では、図18に示すように、平板状の被印刷物W2が鉛直に支持され、被印刷物W2の両面には各々、スクリーン枠95に張設されたスクリーン96が近接して平行に配置されている。また、スクリーン96のインキを押圧して被印刷物W2に印刷を施すスキージ97と、インキを貯留するとともにスクリーン96にインキをコートするバケット98とが上下一体として、被印刷物W2の両面にスクリーン96を挟んで設けられている。
この縦型スクリーン印刷機では、スキージ97がスクリーン96から離された状態で、バケット98がスクリーン96に密着されて傾斜され、バケット98からスクリーン96にインキが供給される。そして、バケット98及びスキージ97はその状態を保った状態のまま上昇する。これにより、図19に示すように、スクリーン96の第1エリア96aと第2エリア96bとにインキがコートされる。コート終了後、バケット98が水平に戻されスクリーン96から離される。そして、スキージ97がスクリーン96に押圧された状態でバケット98とともに第1エリア96aを下降して被印刷物W2に印刷が施される。印刷終了後、スキージ97がスクリーン96から離され、バケット98がスクリーン96に密着されて、一回の印刷工程が終了する。この際、印刷時に流れ落ちた余剰インキはバケット98に溜まるようになっている。この工程が繰り返され、連続して被印刷物W2に印刷が施される。なお、第1エリア96aは、スキージ97がスクリーン96に押圧され、被印刷物W2に印刷される範囲である。
この縦型スクリーン印刷機によれば、スキージ97とバケット98とが短い距離で固定されて一体として移動するため、第2エリア96bの面積は狭くなっている。また、スキージ97により印刷しきれずに第2エリア96bに流れ落ちた余剰インキがバケット98に溜まるとともに、そのままバケット98によりスクリーン96にコートされる。そのため、第2エリア96bのインキは空気に触れて揮発し難く、インキの濃度も変化し難い。
米国特許第5845572号明細書 特開平9−314797号公報
しかし、上記特許文献2記載の縦型スクリーン印刷機では、スキージ97とバケット98とが短い距離で固定されている上、スキージ97が印刷のため移動している間は、バケット98はスクリーン96から離れていなければならない。そのため、スキージ97により印刷しきれずに第2エリア96bに流れ落ちた余剰インキの量によっては、インキのすべてをバケット98が受け止めることができず、その一部がバケット98の下に流れ落ちてしまうことが起こり得る。このような事態が生じると、インキの無駄が生じるのみならず、印刷機自体や床面をインキで汚してしまう虞がある。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、被印刷物の印刷品質の低下を抑制するとともに、インキの無駄をなくすことのできる縦型スクリーン印刷機及び印刷方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る縦型スクリーン印刷機の特徴は、被印刷物の鉛直の印刷面にスクリーン印刷を施す縦型スクリーン印刷機において、インキを貯留し、この貯留したインキをスクリーンに塗布するとともに該スクリーン上の余剰インキを受けて貯留するバケットと、該スクリーンの印刷エリアを押圧して該被印刷物の印刷面にインキを転写するスキージとを有し、該バケットと該スキージとは、バケット昇降機構及びスキージ昇降機構により独立して昇降可能であることである。
請求項2に係る縦型スクリーン印刷機の特徴は、前記スクリーン上の余剰インキが回収されて貯留される前記バケットの水平姿勢と、該スクリーンにインキが塗布される該バケットの傾斜姿勢とを切替えるバケット姿勢切替手段と、該スクリーンに対し垂直方向に移動され、該スクリーンに当接される該バケットの当接位置と、該スクリーンから離間される該バケットの離間位置とを切替えるバケット位置切替手段と、前記スキージを該スクリーンを介して前記印刷面に押圧する印刷位置と、該スクリーンから離間する退避位置との間で該スキージを移動させるスキージ移動手段とを有することである。
請求項3に係る縦型スクリーン印刷機の特徴は、前記バケット姿勢切替手段は、前記バケットの前記スクリーンと接触する先端部を軸心として該バケットを回転させることである。
請求項4に係る印刷方法の特徴は、請求項2又は3記載の縦型スクリーン印刷機を用いた印刷方法であって、前記バケットは、前記バケット昇降機構により、前記印刷エリアの下方である待機位置に位置付けられ、前記バケット姿勢切替手段、及び前記バケット位置切替手段により前記水平姿勢、及び前記当接位置にされ、前記スキージ移動手段により前記印刷位置に位置付けられた前記スキージが前記印刷エリアの上方から下方へ移動して前記被印刷物の印刷面にインキを転写する間、余剰インキを受けて貯留することである。
請求項5に係る印刷方法の特徴は、請求項2又は3記載の縦型スクリーン印刷機を用いた印刷方法であって、前記スキージによる転写終了後、前記バケットは、前記水平姿勢、及び前記当接位置を維持したまま、前記バケット昇降機構により前記印刷エリアの下端まで上昇される間、余剰インキを回収して貯留し、該バケットは、前記バケット姿勢切替手段により該印刷エリアの下端において前記傾斜姿勢にされ、該バケット昇降機構により該印刷エリアの上端まで上昇される間、貯留されたインキを該印刷エリアに塗布し、該バケットは、該バケット姿勢切替手段により該印刷エリアの上端において該水平姿勢にされ、該バケット昇降機構により僅かな距離だけ上昇される間、余剰インキを回収して貯留することである。
請求項1に係る縦型スクリーン印刷機では、バケットとスキージとがバケット昇降機構及びスキージ昇降機構により独立して昇降可能であるため、バケットをスキージとともに移動させる必要がない。これにより、例えば、印刷のためにスキージを移動させている間、バケットをスクリーンの下端部に待機させて余剰インキの回収をすることができる。これにより、余剰インキの一部がバケットの下に流れ落ちるのを防止することができる。したがって、この縦型スクリーン印刷機によれば、被印刷物の印刷品質の低下を抑制することができるとともに、インキの無駄をなくすことができる。
請求項2に係る縦型スクリーン印刷機では、バケット姿勢切替手段によりバケットが余剰インキを回収して貯留する水平姿勢と、インキを塗布する傾斜姿勢とが切替えられる。また、バケット位置切替手段によりバケットがスクリーンに当接される当接位置と、スクリーンから離される離間位置とが切替えられる。さらに、スキージ移動手段によりスキージが印刷面に押圧される印刷位置と、スクリーンから離される退避位置とが切替えられる。このため、バケットとスキージとを連携させて最適な状態で動作させることができる。
請求項3に係る縦型スクリーン印刷機では、バケット姿勢切替手段は、バケットがスクリーンと接触する先端部を軸心としてバケットを回転させ、水平姿勢と傾斜姿勢とを切替えている。そのため、水平姿勢と傾斜姿勢との切替え時に、バケットとスクリーンとが離れることがなく、インキの漏れを抑制することができる。
請求項4に係る印刷方法では、スキージが被印刷物の印刷面にインキを転写する間、水平姿勢、及び当接位置にされたバケットが待機位置で余剰インキを受けて貯留する。この待機位置は印刷エリアの下方であり、スキージと離れているため、余剰インキを受け漏らすことがなく、インキの無駄をなくすことができる。
請求項5に係る印刷方法では、スキージによる転写終了後、バケットは水平姿勢、及び当接位置を維持したまま、印刷エリアの下端まで上昇されて余剰インキを回収して貯留するため、印刷エリアより下部に余剰インキが溜まることがない。さらに、インキを印刷エリアに塗布した後、バケットは水平姿勢にされて僅かな距離だけ上昇されて余剰インキを回収して貯留するため、印刷エリアの上端に余剰インキが残ることもない。したがって、この印刷方法によれば、余剰インキがスクリーンに付着するのを防止することができ、被印刷物の印刷品質の低下を抑制することができる。
実施形態1の縦型スクリーン印刷機の斜視図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の斜視図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の正面模式図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の側面模式図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、バケットユニットの斜視図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、バケット水平姿勢におけるバケットユニットの一部拡大図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、バケット傾斜姿勢におけるバケットユニットの一部拡大図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、スキージユニットの斜視図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、スクリーンユニットの正面図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機に係り、ワークユニットの正面図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機の印刷方法を示す模式図。 実施形態1の縦型スクリーン印刷機の印刷方法を示す模式図。 実施形態2の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の斜視図。 実施形態2の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の正面模式図。 実施形態2の縦型スクリーン印刷機に係り、昇降機構の側面模式図。 従来の縦型スクリーン印刷機の側面図。 従来の縦型スクリーン印刷機に係り、スクリーンの正面図。 従来の縦型スクリーン印刷機の側面図。 従来の縦型スクリーン印刷機に係り、スクリーンの正面図。
本発明に係る縦型スクリーン印刷機、及び印刷方法を具体化した実施形態1、2を図面に基づいて以下に説明する。まず、実施形態1の縦型スクリーン印刷機、及び印刷方法を説明する。図1は、この縦型スクリーン印刷機の斜視図であり、図示しないカバー、及びフレームを外して示したものである。図1に示すように、縦型スクリーン印刷機は、被印刷物Wにスクリーン印刷を施す印刷部1と被印刷物Wを着脱するワーク着脱部2とからなっている。印刷部1は昇降機構3と、スクリーン51を備えたスクリーンユニット4とを有している。この印刷部1は、外形が略直方体形状をなすフレーム、及びカバーに覆われている。ワーク着脱部2は被印刷物Wを着脱可能なワークユニット5を備えている。このワーク着脱部2も、外形が略直方体形状をなすフレーム、及びカバーに覆われている。
図2に示すように、昇降機構3は、バケット32が取付けられたバケットユニット30を昇降させるバケット昇降機構10と、スキージ42が取付けられたスキージユニット40を昇降させるスキージ昇降機構20とからなっている。バケットユニット30、及びスキージユニット40は、スクリーンユニット4のスクリーン51の両面に各々配置されている。バケット昇降機構10はバケット駆動源としてのバケット昇降モータ11aにより回転駆動されるバケットシャフト11を有し、スキージ昇降機構20はスキージ駆動源としてのスキージ昇降モータ21aにより回転駆動されるスキージシャフト21を有している。そして、バケットシャフト11とスキージシャフト21とは、スクリーンユニット4を挟んでスクリーン51と平行、かつスクリーン51の下方に配置されている。
バケットシャフト11の両端部には、2個のバケット締結プーリー12が締結されるとともに、このバケット締結プーリー12に隣接して2個スキージ回動プーリー13が取付けられている。バケット締結プーリー12は、図示しないキーによりバケットシャフト11に締結され、バケットシャフト11の回転とともに回転するようになっている。スキージ回動プーリー13は、図示しないベアリングによりバケットシャフト11に連結され、バケットシャフト11、及びスキージ回動プーリー13の回転は互いに影響を及ぼさないようになっている。
スキージシャフト21の両端部には、2個のスキージ締結プーリー22が締結されるとともに、このスキージ締結プーリー22に隣接して2個のバケット回動プーリー23が取付けられている。スキージ締結プーリー22は、図示しないキーによりスキージシャフト21に締結され、スキージシャフト21の回転とともに回転するようになっている。バケット回動プーリー23は、図示しないベアリングによりスキージシャフト21に連結され、スキージシャフト21、及びバケット回動プーリー23の回転は互いに影響を及ぼさないようになっている。
図3、図4にも示すように、2組のバケット締結プーリー12とバケット回動プーリー23とにはバケットベルト14が巻き掛けられ、2組のスキージ締結プーリー22とスキージ回動プーリー13とにはスキージベルト24が巻き掛けられている。そして、バケットベルト14とスキージベルト24とは、スクリーン51と平行に上方に引き上げられ、上方に配置されたプーリー15a、15b、25a、25bに巻き掛けられている。詳細には、外側のバケットベルト14とスキージベルト24とがプーリー15a、25aに巻き掛けられ、内側のバケットベルト14とスキージベルト24とがプーリー15b、25bに巻き掛けられている(図4参照)。なお、プーリー15a、15b、25a、25bは、回転自由にされている。これにより、バケットベルト14とスキージベルト24とは、スクリーン51と平行に上方に引き上げられた逆U字形のループを形成している。そのため、バケットベルト14とスキージベルト24とは、スクリーン51の両面において、スクリーン51に対して平行に昇降可能になっている。
同一方向に昇降する2本のバケットベルト14の同一高さの4箇所の位置には、バケットユニット30を取付けるバケット取付部14aが固着されている。そして、スクリーン51の両面において、各2個のバケット取付部14aにバケットユニット30が取付けられ、スクリーン51の両面に2個のバケットユニット30が配置される。また、同一方向に昇降する2本のスキージベルト24の同一高さの4箇所の位置には、スキージユニット40を取付けるスキージ取付部24aが固着されている。そして、スクリーン51の両面において、各2個のスキージ取付部24aにスキージユニット40が取付けられ、スクリーン51の両面に2個のスキージユニット40が配置される。なお、本実施形態においては、バケットシャフト11とスキージシャフト21とがスクリーン51の下方に配置されているが、これらをスクリーン51の上方に配置することもできる。この場合は、バケットベルト14とスキージベルト24とは、スクリーン51と平行に下方に引き下げられたU字形のループを形成する。また、図2に示すガイドバー70はフレームに固定され、バケットユニット30、及びスキージユニット40を安定して昇降させるものである。
図3、及び図4を用いて、バケットユニット30、及びスキージユニット40の昇降動作を説明する。バケット昇降機構10のバケット昇降モータ11aを正転させると、バケット締結プーリー12はキーによりバケットシャフト11に締結されているため、バケットシャフト11の回転とともに回転する。また、バケット回動プーリー23は、ベアリングによりスキージシャフト21に連結されているため、スキージシャフト21の軸心回りを自由に回転することができる。これにより、バケットベルト14は、図3、及び図4の矢印で示すように回転し、4個のバケット取付部14aは同一高さを維持して上昇する。そして、バケット取付部14aに取付けられた2個のバケットユニット30は平行かつ同一高さを維持して上昇する。また、バケット昇降機構10のバケット昇降モータ11aを逆転させると、バケットベルト14は図3、及び図4の矢印と反対方向に回転し、2個のバケットユニット30は平行かつ同一高さを維持して下降する。
また、スキージ昇降機構20のスキージ昇降モータ21aを正転させると、スキージ締結プーリー22はキーによりスキージシャフト21に締結されているため、スキージシャフト21の回転とともに回転する。また、スキージ回動プーリー13は、ベアリングによりバケットシャフト11に連結されているため、バケットシャフト11の軸心回りを自由に回転することができる。これにより、スキージベルト24のスキージ取付部24aに取付けられた2個のスキージユニット40は、バケットユニット30の場合と同様、スキージ昇降モータ21aの正転、逆転により、平行かつ同一高さを維持して上昇、下降する。
図5はバケットユニット30の斜視図である。このバケットユニット30は、ステー31、バケット32、回転プレート35、移動プレート36、支持プレート37、中間ブロック38を有している。ステー31は長尺状をなし、その両端が2個の回転プレート35に固定されている。バケット32は上面が開放された中空の柱状をなし、横断面が略半月形状である。バケット32は、先端部32aにおいてスクリーン51と当接するように、ステー31に取付けられている。そして、回転プレート35は、移動プレート36と中間ブロック38とを介し回転、及び前後に移動可能に、支持プレート37と連結されている。なお、以降の記載において、「バケットユニット30」には支持プレート37が含まれない場合もある。
支持プレート37は略長方形の板状をなし、バケットベルト14のバケット取付部14aに取付けられる。これにより、バケットユニット30がバケットベルト14に装架され、ガイドバー70に案内されて昇降することができる。支持プレート37には、被印刷物Wの印刷面に対し垂直方向に延在するガイドバー37aが凸設されている。中間ブロック38は、移動プレート36と支持プレート37との間に配置され、直進第1シリンダ38aが固定されている。直進第1シリンダ38aのロッドの先端部は支持プレート37に固定されているため、直進第1シリンダ38aのロッドが前進されると、ガイドバー37aに案内されて、バケットユニット30が被印刷物Wの印刷面に対し垂直方向に前進する。また、直進第1シリンダ38aのロッドが後退されると、バケットユニット30が被印刷物Wの印刷面に対し垂直方向に後退する。なお、以降の記載において、「バケットユニット30、バケット32、スキージユニット40、スキージ42、スクリーンユニット4、スクリーン51が前進、後退する。」とは、「バケットユニット30、バケット32、スキージユニット40、スキージ42、スクリーンユニット4、スクリーン51が被印刷物Wの印刷面に対し垂直方向に前進、後退する。」ことをいう。この直進第1シリンダ38aは、ワークユニット5の印刷部1への搬入時、及び印刷部1からの搬出時にバケットユニット30を後退させる場合や、印刷時にバケットユニット30を前進させる場合に用いられる。
移動プレート36には直進第2シリンダ36aが固定され、直進第2シリンダ36aのロッドの先端部が中間ブロック38に固定されている。そのため、直進第2シリンダ36aのロッドが前進されると、移動プレート36が中間ブロック38に対しスクリーン51の垂直方向に後退し、バケット32がスクリーン51から離れる(離間位置)。また、直進第2シリンダ36aのロッドが後退されると、移動プレート36が中間ブロック38に対しスクリーン51の垂直方向に前進し、バケット32がスクリーン51に当接する(当接位置)。この直進第2シリンダ36aは、バケット32によりインキを塗布する場合や、スクリーン51の余剰インキを回収する場合に用いられる。なお、直進第2シリンダ36aが「バケット位置切替手段」である。
また、移動プレート36には回転シリンダ36bが後端部を中心にして揺動可能に固定され、回転シリンダ36bのロッドの先端部が回転プレート35に固定されている。また、移動プレート36には円弧形状のガイドブロック36cが固定されている。図6、図7にも示すように、移動プレート36に対向する回転プレート35の表面には3個の挟持ポール35a、35b、35cが凸設され、移動プレート36のガイドブロック36cが挟持ポール35a、35b、35cに挟持されている。このため、図6に示すように、回転シリンダ36bのロッドを後退させると、バケット32は水平になり(水平姿勢)、スクリーン51上の余剰インキを回収して貯留することができる。また、図7に示すように、回転シリンダ36bのロッドを前進させると、バケット32は傾斜し(傾斜姿勢)、スクリーン51にインキを塗布することができる。ここで、バケット32は、ガイドブロック36cと挟持ポール35a、35b、35cとにより、先端部32aを軸心として回転するようになっている。なお、回転シリンダ36b、ガイドブロック36c、挟持ポール35a、35b、35cが「バケット姿勢切替手段」である。
図8はスキージユニット40の斜視図である。このスキージユニット40は、スキージホルダ41、スキージ42、移動ブロック45、中間ブロック46、支持プレート47を有している。スキージホルダ41は長尺状をなし、その両端が2個の移動ブロック45に固定されている。スキージ42は平板状をなし、スキージホルダ41に取付けられている。そして、移動ブロック45は、中間ブロック36を介し前後に移動可能に支持プレート47と連結されている。支持プレート47は略長方形の板状をなし、スキージベルト24のバケット取付部24aに取付けられる。これにより、スキージユニット40がスキージベルト24に装架され、ガイドバー70に案内されて昇降することができる。なお、以降の記載において、「スキージユニット40」には支持プレート47が含まれない場合もある。
支持プレート47には直進第1シリンダ47aが固定され、直進第1シリンダ47aのロッドの先端部は中間ブロック46に固定されているため、直進第1シリンダ47aのロッドが前進されるとスキージユニット40が後退する。また、直進第1シリンダ47aのロッドが後退されるとスキージユニット40が前進する。この直進第1シリンダ47aは、ワークユニット5の印刷部1への搬入時、及び印刷部1からの搬出時にスキージユニット40を後退させる場合や、印刷時にスキージユニット40を前進させる場合に用いられる。
中間ブロック46には直進第2シリンダ46aが固定され、直進第2シリンダ46aのロッドの先端部が移動ブロック45に固定されている。そのため、直進第2シリンダ46aのロッドが前進されると、移動ブロック45が中間ブロック46に対しスクリーン51の垂直方向に前進し、スキージ42が前進してスクリーン51に圧接される(印刷位置)。また、直進第2シリンダ46aのロッドが後退されると、移動ブロック45が中間ブロック46に対しスクリーン51の垂直方向に後退し、スキージ42が後退してスクリーン51から離される(退避位置)。この直進第2シリンダ36aは、スキージ42により被印刷物Wに印刷を施す場合に用いられる。なお、直進第2シリンダ46aが「スキージ移動手段」である。
図9はスクリーンユニット4の正面図である。スクリーンユニット4は、台座55上に四角形の額縁状の外枠56が鉛直に取付けられている。外枠56内には、スクリーン枠50がストッパ56a、56bにより取付けられている。このスクリーン枠50にはスクリーン51が鉛直に張設されている。スクリーン51の中央部には、四角形状の印刷エリア52が形成され、この印刷エリア52の上端52bから下端52aまでをスキージ42が押圧しつつ移動して被印刷物Wに印刷が施される。また、台座55の下部と外枠56の上部にはスクリーン移動モータ55a、56cが設けられ、このスクリーン移動モータ55a、56cの駆動によりスクリーンユニット4全体が前進、後退する。なお、スクリーンユニット4が後退して、ワークユニット5が印刷部1へ搬入、搬出される。また、スクリーンユニット4が前進すると、スクリーン51が被印刷物Wに接近し、スキージ42により被印刷物Wに印刷可能になる。
図10はワークユニット5の正面図である。ワークユニット5は、四角形の額縁状の外枠60内にクランプホルダ61、62が上下に設けられている。クランプホルダ61、62は、水平方向に延在した板状をなし、図示しないシリンダにより上下に移動可能になっている。また、クランプホルダ61、62にはクランププレート63、64が取付けられている。このクランププレート63、64により、被印刷物Wをワークユニット5に取付け、取外しが可能になっている。図10は、板状の被印刷物Wをワークユニット5に鉛直に取付けられた状態を示している。また、フレームの下方、及び上方にはガイドレール75、76が設けられ、ガイドレール76の一端にはワークモータ77が取付けられている。そして、ワークユニット5は、ワークモータ77の駆動により、ガイドレール75、76に案内されて水平方向に移動して、印刷部1への搬入、及び印刷部1からの搬出が可能になっている。
以上の構成をした縦型スクリーン印刷機により被印刷物Wにスクリーン印刷を施す方法について説明する。ただし、本実施形態の縦型スクリーン印刷機は両面印刷機であるが、便宜上、以下の図面では片面のみ示している。まず、ワークユニット5はワーク着脱部2にあり、被印刷物Wがクランププレート63、64に取付けられる。この際、印刷部1においては、スクリーンユニット4はスクリーン移動モータ55a、56cにより後退した状態にあり、図11(1)に示すように、スクリーン51も後退した状態になっている。そして、スキージ42はスクリーン51から離れた退避位置で印刷エリア52の上方に位置している。また、バケット32は水平姿勢かつ当接位置で印刷エリア52の下端52aより下方の待機位置に位置している。なお、この際、直進第1シリンダ38aのロッドは後退され、バケットユニット30全体が後退している。直進第2シリンダ36aのロッドが後退され、バケット32はスクリーン51に当接する当接位置にある。さらに、回転シリンダ36bのロッドが後退され、バケット32は水平姿勢になっている。また、直進第1シリンダ47aのロッドは前進され、スキージユニット40全体が後退している。直進第2シリンダ46aのロッドが後退され、スキージ42はスクリーン51から離れた退避位置にある。
そして、図示しないスタートスイッチが入れられると、ワークモータ77の駆動により、ワークユニット5がガイドレール75、76に案内されて印刷部1へ搬入される。このワークユニット5の印刷部1への搬入と同時に、バケット昇降モータ11aが正転され、バケット32が当接位置、かつ水平姿勢のまま印刷エリア52の下端52aまで上昇する。バケット32が下端52aまで上昇すると、バケット昇降モータ11aが停止される。これにより、印刷エリア52の下端52aより下部のスクリーン51に付着した余剰インキが回収される。
その後、回転シリンダ36bのロッドが前進され、挟持ポール35a、35b、35cに挟持されたガイドブロック36cに案内されて回転プレート35が回転する。これにより、図11(2)に示すように、バケット32が先端部32aを軸心として回転して傾斜姿勢になる。そして、バケット昇降モータ11aが正転されバケット32が傾斜姿勢のまま印刷エリア52の下端52aから上端52bまで上昇する。バケット32が上端52bまで上昇すると、バケット昇降モータ11aが停止される。これにより、印刷エリア52にインキが塗布される。
さらに、回転シリンダ36bのロッドが後退され、挟持ポール35a、35b、35cに挟持されたガイドブロック36cに案内されて回転プレート35が回転する。これにより、図11(3)に示すように、バケット32が先端部32aを軸心として回転して水平姿勢になる。そして、バケット昇降モータ11aが正転され、バケット32が水平姿勢のまま印刷エリア52の上端52bから僅かな距離だけスクリーン51上を上昇する。これにより、スクリーン51の上端52bにおいてバケット32の軸心32a部分に筋状に溜まった余剰インキを回収することができる。すなわち、印刷エリア52にインキが塗布された後、バケット32が水平姿勢になると、バケット32の軸心32a部分に当接したスクリーン51上に余剰インキが筋状に溜まる。そのため、バケット32を水平姿勢にして僅かな距離だけスクリーン51上を上昇させることにより、この余剰インキを回収することができる。
そして、直進第2シリンダ36aのロッドが前進され、図11(4)に示すように、バケット32はスクリーン51から離れて離間位置になる。さらに、バケット昇降モータ11aが逆転され、バケット32が水平姿勢のまま待機位置まで下降する。これと同時に、スクリーン移動モータ55a、56cが駆動され、スクリーンユニット4が前進する。また、直進第1シリンダ38aのロッドが前進され、バケットユニット30が前進する。さらに、直進第1シリンダ47aのロッドが後退され、スキージユニット40も前進する。
スクリーン51が被印刷物Wに接近すると、直進第2シリンダ36aのロッドが後退され、バケット32はスクリーン51に当接する当接位置になる。そして、図12(1)に示すように、直進第2シリンダ46aのロッドが前進され、スキージ42が印刷位置に移動されてスクリーン51に圧接される。そして、スキージ昇降モータ21aが逆転されスキージ42が印刷エリア52の上端52bから下端52aまで下降して、被印刷物Wに印刷が施される。この際、バケット32が水平姿勢かつ当接位置のまま待機位置に位置しているため、印刷時に印刷エリア52から垂れ落ちた余剰インキを受けて貯留することができる。
印刷が終了すると、図12(2)に示すように、直進第2シリンダ46aのロッドが後退され、スキージ42がスクリーン51から後退し退避位置に移動される。そして、スキージ昇降モータ21aが正転され、スキージ42が印刷エリア52の上方まで上昇する。その後、直進第1シリンダ38aのロッドが後退され、バケットユニット30が後退する。また、直進第1シリンダ47aのロッドが前進され、スキージユニット40も後退する。これと同時に、スクリーン移動モータ55a、56cが駆動され、スクリーンユニット4が後退する。また、ワークモータ77が駆動されて、ワークユニット5はガイドレール75、76に案内されて印刷部1から搬出されワーク着脱部2に搬入される。ワーク着脱部2において、被印刷物Wがクランププレート63、64から取外され、1回の印刷が終了する。この際、印刷部1は図11(1)に示す状態に戻っている。以上の動作が繰り返されることにより、連続して被印刷物Wに印刷が施される。
実施形態1の縦型スクリーン印刷機においては、バケット32とスキージ42とがバケット昇降機構10及びスキージ昇降機構20により独立して昇降可能であるため、バケット32をスキージ42とともに移動させる必要がない。これにより、例えば、印刷のためにスキージ42を移動させている間、バケット32をスクリーン51の下端部に待機させて余剰インキの回収をすることができる。これにより、余剰インキの一部がバケット32の下に流れ落ちるのを防止することができる。したがって、この縦型スクリーン印刷機によれば、被印刷物Wの印刷品質の低下を抑制することができるとともに、インキの無駄をなくすことができる。
また、この縦型スクリーン印刷機では、バケット姿勢切替手段35a、35b、35c、36b、36cによりバケット32が余剰インキを回収して貯留する水平姿勢と、インキを塗布する傾斜姿勢とが切替えられる。また、バケット位置切替手段36aによりバケット32がスクリーン51に当接される当接位置と、スクリーン51から離される離間位置とが切替えられる。さらに、スキージ移動手段46aによりスキージ42が印刷面に押圧される印刷位置と、スクリーン51から離される退避位置とが切替えられる。このため、バケット32とスキージ42とを連携させて最適な状態で動作させることができる。
さらに、この縦型スクリーン印刷機では、バケット姿勢切替手段35a、35b、35c、36b、36cは、バケット32がスクリーン51と接触する先端部32aを軸心としてバケット32を回転させ、水平姿勢と傾斜姿勢とを切替えている。そのため、水平姿勢と傾斜姿勢との切替え時に、バケット32とスクリーン51とが離れることがなく、インキの漏れを抑制することができる。
また、この印刷方法では、スキージ42が被印刷物Wの印刷面にインキを転写する間、水平姿勢、及び当接位置にされたバケット32が待機位置で余剰インキを受けて貯留する。この待機位置は印刷エリア52の下方であり、スキージ42と離れているため余剰インキを受け漏らすことがなく、インキの無駄をなくすことができる。
さらに、この印刷方法では、スキージ41による転写終了後、バケット32は水平姿勢、及び当接位置を維持したまま、印刷エリア52の下端52aまで上昇されて余剰インキを回収して貯留するため、印刷エリア52より下部に余剰インキが溜まることがない。さらに、インキを印刷エリア52に塗布した後、バケット32は水平姿勢にされて僅かな距離だけ上昇されて余剰インキを回収して貯留するため、印刷エリア52の上端52bに余剰インキが残ることもない。したがって、この印刷方法によれば、余剰インキがスクリーン51に付着するのを防止することができ、被印刷物Wの印刷品質の低下を抑制することができる。
次に、実施形態2の縦型スクリーン印刷機について説明する。実施形態2の縦型スクリーン印刷機においては、実施形態1の縦型スクリーン印刷機と同様の機械的構成を用いており、同様の機械的構成については同一の符号を用いる。図13は実施形態2の縦型スクリーン印刷機の昇降機構8の斜視図であり、図14は昇降機構8の正面模式図であり、図15は昇降機構8の側面模式図である。図13、図14、及び図15に示すように、昇降機構8は、バケットユニット30を昇降させるバケット昇降機構8aとスキージユニット40を昇降させるスキージ昇降機構8bとからなっている。バケットユニット30、及びスキージユニット40は、スクリーンユニット4のスクリーン51の片面のみに配置されている。バケット昇降機構8aはバケット駆動源としてのバケット昇降モータ11aにより回転駆動されるバケットシャフト11を有し、スキージ昇降機構8bはスキージ駆動源としてのスキージ昇降モータ21aにより回転駆動されるスキージシャフト21を有している。そして、バケットシャフト11とスキージシャフト21とは、スクリーン51の一面側の下方と上方とにおいて水平かつスクリーン51の一面と平行に配置されている。
バケットシャフト11、及びスキージシャフト21とバケット締結プーリー12、スキージ回動プーリー13、スキージ締結プーリー22、バケット回動プーリー23、バケットベルト14、スキージベルト24との関係は、実施形態1と同様である。また、バケットユニット30、及びスキージユニット40の昇降動作も実施形態1と同様である。ただし、実施形態2においては、バケットベルト14、及びスキージベルト24は、実施形態1と異なり、直線状のループを形成している。その他の構成、及び印刷方法についても実施形態1と同様である。なお、本実施形態2においては片面印刷としたが、昇降機構8をスクリーン51の両面に配置して両面印刷をすることもできる。
実施形態2の縦型スクリーン印刷機においては、バケットシャフト11及びスキージシャフト21がスクリーン51の一面側の下方及び上方において水平かつスクリーン51の一面と平行に配置され、バケットシャフト11及びスキージシャフト21の両端部において、バケット締結プーリー12とバケット回動プーリー23とにバケットベルト14が巻き掛けられ、スキージ締結プーリー22とスキージ回動プーリー13とにスキージベルト24が巻き掛けられている。そして、バケット取付部14a、及びスキージ取付部24aが同一方向に昇降する2本のバケットベルト14、及び2本のスキージベルト24の同一高さの位置に固着されるため、このバケット取付部14a、スキージ取付部24aにバケット32、スキージ42を取付ければ、スクリーン51の片面においてバケット32、スキージ42が昇降される。これにより、被印刷物Wへの片面印刷を確実に実現することができる。その他の作用、効果は実施形態1と同様である。
以上、本発明の縦型スクリーン印刷機、及び印刷方法を実施形態1、2に即して説明したが、本発明はこれらに制限されるものではなく、本発明の技術的思想に反しない限り、適宜変更して適用できることはいうまでもない。例えば、本実実施形態1、2においては、バケット昇降モータ11a、スキージ昇降モータ21aの回転運動伝達手段としてバケットベルト14、スキージベルト24を用いているが、これに限られることはなく、チェーンやボールナットを用いてもよい。また、被印刷物Wは板状であるが、被印刷面が鉛直であればよく、被印刷物W自体は立体状であってもよい。
10…バケット昇降機構、20…スキージ昇降機構、32…バケット、32a…先端部、35a、35b、35c、36b、36c…バケット姿勢切替手段(35a、35b、35c…挟持ボール、36b…回転シリンダ、36c…ガイドブロック)、36a…バケット位置切替手段(直進第2シリンダ)、42…スキージ、46a…スキージ移動手段(直進第2シリンダ)、51…スクリーン、52…印刷エリア、W…被印刷物。

Claims (5)

  1. 被印刷物の鉛直の印刷面にスクリーン印刷を施す縦型スクリーン印刷機において、
    インキを貯留し、この貯留したインキをスクリーンに塗布するとともに該スクリーン上の余剰インキを受けて貯留するバケットと、該スクリーンの印刷エリアを押圧して該被印刷物の印刷面にインキを転写するスキージとを有し、
    該バケットと該スキージとは、バケット昇降機構及びスキージ昇降機構により独立して昇降可能であることを特徴とする縦型スクリーン印刷機。
  2. 前記スクリーン上の余剰インキが回収されて貯留される前記バケットの水平姿勢と、該スクリーンにインキが塗布される該バケットの傾斜姿勢とを切替えるバケット姿勢切替手段と、
    該スクリーンに対し垂直方向に移動され、該スクリーンに当接される該バケットの当接位置と、該スクリーンから離間される該バケットの離間位置とを切替えるバケット位置切替手段と、
    前記スキージを該スクリーンを介して前記印刷面に押圧する印刷位置と、該スクリーンから離間する退避位置との間で該スキージを移動させるスキージ移動手段とを有することを特徴とする請求項1記載の縦型スクリーン印刷機。
  3. 前記バケット姿勢切替手段は、前記バケットの前記スクリーンと接触する先端部を軸心として該バケットを回転させることを特徴とする請求項2記載の縦型スクリーン印刷機。
  4. 請求項2又は3記載の縦型スクリーン印刷機を用いた印刷方法であって、
    前記バケットは、前記バケット昇降機構により、前記印刷エリアの下方である待機位置に位置付けられ、前記バケット姿勢切替手段、及び前記バケット位置切替手段により前記水平姿勢、及び前記当接位置にされ、前記スキージ移動手段により前記印刷位置に位置付けられた前記スキージが前記印刷エリアの上方から下方へ移動して前記被印刷物の印刷面にインキを転写する間、余剰インキを受けて貯留することを特徴とする印刷方法。
  5. 請求項2又は3記載の縦型スクリーン印刷機を用いた印刷方法であって、
    前記スキージによる転写終了後、前記バケットは、前記水平姿勢、及び前記当接位置を維持したまま、前記バケット昇降機構により前記印刷エリアの下端まで上昇される間、余剰インキを回収して貯留し、
    該バケットは、前記バケット姿勢切替手段により該印刷エリアの下端において前記傾斜姿勢にされ、該バケット昇降機構により該印刷エリアの上端まで上昇される間、貯留されたインキを該印刷エリアに塗布し、
    該バケットは、該バケット姿勢切替手段により該印刷エリアの上端において該水平姿勢にされ、該バケット昇降機構により僅かな距離だけ上昇される間、余剰インキを回収して貯留することを特徴とする印刷方法。
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