JP2017225418A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エプロンの跳ね上げのアシストを許容するアシスト機能と、エプロンを圃場に向かって加圧する加圧機能と、を有する作業機において、小型化及び部品点数の低減を実現することができる作業機を提供する。【解決手段】フレームと、前記フレームの後部に設けられるエプロンと、前記フレームに設けられる第1支点と前記エプロンに設けられる第2支点との間の距離を変化させる力を作用させることによって前記エプロンを跳ね上げる方向に力を作用させるガススプリングと、前記ガススプリングの一端部が支持される筒状の第1筒状部材と、前記ガススプリングの他端部が支持され、前記第1筒状部材が内部に挿入される筒状の第2筒状部材と、前記第2筒状部材が前記第1筒状部材に沿ってスライドするのを許容可能及び規制可能な許容規制機構と、を備える作業機。【選択図】図2

Description

本発明は作業機に関する。特に、走行機体の後部に装着され、耕うんロータを回転させながら走行機体の前進走行に伴って進行して圃場を耕うんするロータリ作業機に関する。
このようなロータリ作業機は走行機体と接続されるフレームと、フレームの後方に設けられ、フレームに固定された回動支点を中心にして下降及び跳ね上げ回動可能なエプロンを有している。エプロンの前面部分(耕うんロータに面した側)や耕うんロータに付着した土を掻き落としたり、耕うんロータに設けられた耕うん爪を取り替えたりする場合には、エプロンを跳ね上げた状態に保持する。但し、エプロンはそれなりの重量があり、作業者にとってエプロンを跳ね上げる作業は重労働である。
この一方、ロータリ作業機による作業中には、エプロンを圃場表面に接地させ圃場表面を均平に仕上げることが望まれる。
こうした中、エプロンの跳ね上げをアシストできると共にエプロンを圃場表面に対して加圧できる特許文献1の作業機が開示されている。特許文献1には、ガススプリングの弾性力を利用して跳ね上げる力をアシストするエプロン跳ね上げアシスト機構と、コンプレッションロッドのコイルスプリングによりエプロンを下方に押圧する加圧機構と、を有する作業機に関する発明が開示されている。この作業機は、エプロン跳ね上げアシスト機構とエプロン加圧機構とが上下に並ぶ構成である。
特開2010−63367号公報
しかしながら、特許文献1に記載の作業機では、エプロンの跳ね上げのアシストを許容するアシスト機構と、エプロンを圃場に向かって加圧する加圧機構とが上下に並んで配置されるので各々にスペースが必要となり、また、双方の機構には部品を兼用する余地が残っている。
本発明は、エプロンの跳ね上げのアシストを許容するアシスト機能と、エプロンを圃場に向かって加圧する加圧機能と、を有する作業機において、小型化及び部品点数の低減を実現することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の実施形態による作業機は、走行機体の後部に装着され、耕うんロータを回転させながら前記走行機体の前進走行に伴って進行して圃場を耕うんする作業機において、前記走行機体の後部に接続されるフレームと、前記フレームの後部に設けられ、前記フレームに対して下降及び跳ね上げ回動可能に支持され、圃場を整地するエプロンと、前記フレームに設けられる第1支点と前記エプロンに設けられる第2支点との間の距離を変化させる力を作用させることによって前記エプロンを跳ね上げる方向に力を作用させるガススプリングと、前記ガススプリングの一端部が支持される筒状の第1筒状部材と、前記ガススプリングの他端部が支持され、前記第1筒状部材が内部に挿入される筒状の第2筒状部材と、前記第2筒状部材が前記第1筒状部材に沿ってスライドするのを許容可能及び規制可能な許容規制機構と、を備える。
本発明の作業機によれば、エプロンの跳ね上げのアシストを許容するアシスト機能と、エプロンを圃場に向かって加圧する加圧機能と、を有する作業機において、小型化及び部品点数の低減を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る作業機の背面図である。 (A)は、作業機のエプロン跳ね上げ前の側面図である。(B)は、ガススプリングの他端部に挿入されたピンの部分を上方から見た断面図である。(C)は、第2支点の部分を上方から見た断面図である。 (A)は、ガススプリングが伸びる前の状態を示す断面図であり、(B)は、ガススプリングが伸びた後の状態を示す断面図である。 (A)は、許容規制機構におけるピンが第1孔と第2孔から外された状態を示す断面図である。(B)は、許容規制機構におけるピンが第1孔と第2孔に挿入された状態を示す断面図である。(C)は、回動部の拡大側面図である。 作業機のエプロンを跳ね上げた状態を示す側面図である。 作業機のエプロンを跳ね上げた後にロックした状態を示す側面図である。 エプロン下降時に許容規制機構におけるピンが第1孔と第2孔に挿入された状態を示す側面図である。 (A)は、ホルダの構成を示す第2筒状部材の軸方向から見た正面図である。(B)は、第2筒状部材の凹部の構成を示す第2筒状部材の軸方向と直交する方向から見た側面図である。(C)は、第2筒状部材にホルダを嵌合した状態を示す第2筒状部材の軸方向から見た正面図である。(D)は、第2筒状部材にホルダを嵌合した状態を示す第2筒状部材の軸方向と直交する方向から見た側面図である。 ホルダの凸部が第2筒状部材の複数の凹部のうちの前の方の凹部に嵌合された状態を示す作業機の側面図である。 ホルダの凸部が第2筒状部材の複数の凹部のうちの後の方の凹部に嵌合された状態を示す作業機の側面図である。 第2実施形態に係る許容規制機構の断面図である。 第3実施形態に係る許容規制機構の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の作業機の実施例について説明する。但し、本発明の作業機は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、説明の便宜上、上方(上部)又は下方(下部)という語句を用いて説明するが、上方(上部)又は下方(下部)はそれぞれ作業機100の作業状態における向きを示す。また、同様に、前方(前側)又は後方(後側)という語句を用いて説明するが、前方(前側)は作業機100に対する作業機100を牽引する走行機体300の方向を示し、後方(後側)は走行機体300に対する作業機100の方向を示す。
(第1実施形態)
図1から図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る作業機100の全体構成及び許容規制機構141の構成について説明する。本発明の実施例に係る作業機100は、耕うん作業機や代かき機のように、例えばトラクタなどの走行機体300の後部に連結され、耕うん爪11を回転させることで土壌を耕し又は撹拌する作業機である。実施例では、作業機100の一例として耕うん作業機を用いて本発明の構成を説明するが、本発明に係る作業機は代かき機であってもよく、耕うん作業機又は代かき機以外の作業機であってもよい。
(作業機100の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る作業機100の背面図である。図2(A)は、作業機100のエプロン20の跳ね上げ前の側面図である。図2(B)は、ピン35の部分を上方から見た断面図である。図2(C)は、第2支点32の部分を上方から見た断面図である。図1に示されるように、実施例に係る作業機100は、フレーム10(主フレーム110とシールドカバー120とを含む)、耕うんロータ102、エプロン20等から構成されている。
主フレーム110は、トラクタ等の走行機体300の後部に装着される。主フレーム110は円筒形であり、内部に動力伝達軸を有する。主フレーム110にはギアボックス125が取付けられている。前進走行するトラクタ等の走行機体300からの回転動力は、作業機100のPICシャフト106(power intake connection shaft)、ギアボックス125内の図示しないギア、主フレーム110の左側内の図示しないシャフトに伝達されて、この回転動力は、作業機100の進行方向左へと向きを変えてチェーンケース105に更に伝達されていく。主フレーム110内の動力伝達軸は作業機100の側部のチェーンケース105に接続され、このチェーンケース105内の図示しないチェーン伝達機構によって、耕うんロータ102の回転軸104(図2(A)参照)に動力が伝達される。
図2(A)に示されるように、耕うんロータ102は、回転軸104と、この回転軸104に設けられた多数の耕うん爪11と、を有し、圃場を耕うんするロータである。図1に示されているように、多数の耕うん爪11は進行方向右又は左に曲げられており、個々の耕うん爪11が土を掘り起こす領域(幅)は隣接する耕うん爪11との間で重なりあいがある。この耕うんロータ102は進行方向前方から後方に向かって土をかき上げるよう回転する。その結果、エプロン20の内側には土が付着する。
図2(A)に示されるように、エプロン20は、シールドカバー120の後方に設けられ、シールドカバー120に固定された回動支点22を中心に下降及び跳ね上げ回動可能に支持され、圃場を整地するために用いられる。エプロン20の重心は回動支点22よりも後方にある。したがって、エプロン20は自重により下降しようとする。
エプロン20の先端にはステンレス等で形成された整地板21が溶接されている。整地板21はエプロン20の内側から外側に向かってループを描くように構成されている。この整地板21が耕うんロータ102によって掘り起こされた圃場を平坦にする。なお、エプロン20の内側には土が付着する場合があるため、図示しないゴムシートでエプロン20の内側が覆われていても良い。また、シールドカバー120の内側も図示しないゴムシートで覆われていても良い。
整地板21の両端には可動式の延長整地板132が設けられている(図1参照)。延長整地板132を開くことによって整地板21とともに広い幅範囲を整地することが可能になる。
(許容規制機構)
実施例においては、上記構成に加えて、さらに、エプロン20の跳ね上げに関して、アシスト動作を許容する許容機構と、アシスト動作を規制する規制機構と、を複合した許容規制機構141が備えられている。許容規制機構141は、第2筒状部材50が第1筒状部材40に沿ってスライドするのを許容可能であると共に規制可能である。本実施形態では、許容規制機構141は、大きく分けて以下の3つの動作をする。
(アシスト動作を許容)
許容規制機構141は、エプロン20の跳ね上げのアシスト動作を許容するにあたって、第2筒状部材50が第1筒状部材40に沿ってスライドするのを許容する。そうすることで、ガススプリング30が伸びることができ、主フレーム110に設けられた台座111に配置される第1支点31と、エプロン20に設けられた台座134に配置される第2支点32と、の間の距離が縮まることができるようになる。その結果、第2支点32と接続されたエプロン20には、跳ね上がる方向に回動力が生じる。
(アシスト動作を規制)
また、許容規制機構141は、エプロン20の跳ね上げのアシスト動作を規制するにあたって、第2筒状部材50が第1筒状部材40に沿ってスライドするのを規制する。そうすることで、ガススプリング30が伸びることが規制され、その結果、エプロン20の跳ね上げアシスト動作が規制される。
(圃場に対して加圧)
さらに、許容規制機構141は、エプロン20の跳ね上げのアシスト動作が規制される間に、圧縮バネ80の前側で位置を変えることができるホルダ91を配置して、圧縮バネ80を後方に付勢する位置によってエプロン20が圃場に対して加圧する構成を有している。以下、これらの具体的な構成に関して詳述していく。
許容規制機構141は、第1筒状部材40(内側筒状部材)、第2筒状部材50(外側筒状部材)と、その中に位置するガススプリング30(図3参照)等を有する。先にガススプリング30の方を説明し、その後に第1筒状部材40と第2筒状部材50を説明していく。
(ガススプリングの構成)
図3(A)は、ガススプリング30が伸びる前の状態を示す断面図である。図3(B)は、ガススプリング30が伸びた後の状態を示す断面図である。ガススプリング30は、内側に空間を包摂する円筒形のシリンダー251と、シリンダー251の内部に挿入されたピストン256と、このピストン256から延長されるピストンロッド252と、を有する。
ピストンロッド252の先端にはブラケットが設けられ、ここではこの部分をガススプリング30の一端部38という。また、シリンダー251の先端にはブラケットが設けられ、ここではこの部分をガススプリング30の他端部37という。ピストンロッド252とシリンダー251の一端近傍には、ピストンロッド252を安定させるためのロッドガイド258が設けられている。
ピストン256とシリンダー251の先端との間の第1部屋261(図3においてはピストン256の左側の部屋)には窒素が充填されている。この窒素の体積が変化することによって、ガススプリング30はスプリングのように伸び縮みし、他端部37(ブラケット)と一端部38(ブラケット)との間隔が小さい場合はこれを大きくする方向で力を作用させる。
ガススプリング30の内部のピストン256とロッドガイド258との間の第2部屋280(図3においてはピストン256の右側のピストンロッド252を除いた部屋)にはオイルと窒素が充填されている。
ピストン256には、ガススプリング30の伸長方向に沿ってオリフィス(孔)259が形成されている。第2部屋280に充填された窒素は、ピストン256に形成されたオリフィス259を介して相互に移動する。具体的には、ピストンロッド252がシリンダー251の外側に向かって伸長するに従って、第2部屋280内の窒素がオリフィス259を介して第1部屋261に移動し、ピストン256とシリンダー251とで形成される第1部屋261の体積が大きくなる。こうしてガススプリング30が伸びる。
(第1筒状部材及び第2筒状部材の組み合わせの構成)
図4(A)は、許容規制機構141におけるピン61が耕うん用孔41fと第2孔51から外された状態を示す断面図である。図4(B)は、許容規制機構141におけるピン61が耕うん用孔41fと第2孔51に挿入された状態を示す断面図である。許容規制機構141は、ガススプリング30が前方に向かって伸びると第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して相対的に前方に移動するように構成されている。また、許容規制機構141は、第2筒状部材50の第1筒状部材40に対する位置を固定することで、ガススプリング30が前方に向かって伸びないように構成されている。第1筒状部材40と第2筒状部材50とは、同一軸上で移動可能である。
第1筒状部材40は、複数の第1孔41を有する筒状の部材であり、第2筒状部材50は、第2孔51を有する筒状の部材である。第2筒状部材50は、第1筒状部材40が内部に挿入されている。両者の間には図示しない樹脂製の筒状のカラー(樹脂カラー)が設けられており、第1筒状部材40と第2筒状部材50との摺動による異音の発生を防止している。
ガススプリング30の一端部38は、ピン36によって第1筒状部材40に支持されている。ガススプリング30の他端部37は、ピン35によって第2筒状部材50に支持されている。ピン35は、第1筒状部材40に形成された長穴40Xに沿って前後に移動する。
また、第1支点31は、第1筒状部材40の前側部に設けられる。第2支点32は、第2筒状部材50の外周面の移動部55に設けられる。図4(A)の状態では、ガススプリング30は、伸びようとする方向に付勢されているものが圧縮されている状態にある。従って、シリンダー251は、図4(A)のような圧縮状態では、一端部38から遠ざかる方向(前側に向かう方向)に移動しようとしている。
ピン61が耕うん用孔41fと第2孔51から外されてエプロン20が持ち上げられるときには、ガススプリング30が伸びる。そして、ガススプリング30の他端部37に取り付けられるピン35が長穴40Xに沿って前側に移動する。第2筒状部材50は、ピン35が接続されているので、前側に移動して、第2筒状部材50に固定される後側フランジ59も前側に移動する。クッションバネ70、前側フランジ58、移動部55、第2支点32は、後側フランジ59と共に、前側に移動する。このうち第2支点32が前側に移動することにより、エプロン20には、跳ね上げる方向にアシスト力が加わって回動する。
さらに、第1支点31が第1筒状部材40の前側部と主フレーム110の台座111との接続部に設けられ、第2筒状部材50が第1支点31よりも前側に移動しないことから、許容規制機構141が作業機100の第1支点31よりも前側に突き出さない構成となっている。そのために、前述した特許文献1の発明の場合に比べて機構の動きを小さくできる。
(複数の第1孔)
また、第1筒状部材40の第1孔41は、跳ね上げ用孔41a(最高位置孔)と、複数の耕うん用孔41b〜41f(中途位置孔)と、を有する。
(跳ね上げ用孔)
図5は本発明の実施例に係る作業機100のエプロン20を跳ね上げているときの側面図である。図6は本実施例に係る作業機100のエプロン20を跳ね上げた後にロックした状態の側面図である。跳ね上げ用孔41aは、エプロン20が最高位置Y2に跳ね上げられたときにピン61が挿入される。エプロン20が最高位置Y2に跳ね上げられた状態では、第2筒状部材50、ロック機構60、ガススプリング30の他端部37は、第1筒状部材40に対して進行方向Lで最も前側に位置する。
ユーザが、第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して進行方向Lで最も前側に位置する図5の状態で、ロック機構60の回動部66を第1方向J1に回動すると、図6に示されるようにピン61が第2孔51と跳ね上げ用孔41aに挿入される。そして、第2筒状部材50と接続されているエプロン20が最高位置Y2で固定される。なお、ユーザによっては、ピン61を跳ね上げ用孔41aの位置に挿入した状態でも耕うん爪11を回転させる耕耘作業をすることは可能である。そういった意味では、跳ね上げ用孔41aといっても耕うん用孔と呼ぶことはできる。
(耕うん用孔)
ここで、図4と図2(A)を参照しつつ、複数の耕うん用孔41b〜41fについて説明する。複数の耕うん用孔41b〜41fは、耕うんロータ102が圃場を耕うんするときにピン61が挿入される。耕うんロータ102が回動するときには、エプロン20は最高位置Y2(図5参照)よりも低い耕うん位置に配置され、第2筒状部材50、ロック機構60、ガススプリング30の他端部37は、エプロン20が跳ね上げられたときに比べると、第1筒状部材40に対して相対的に後側に移動した位置に配置される。
このような状態で、ユーザがロック機構60の回動部66を第1方向J1に回動すると、ピン61が第2孔51に挿入され、これと重畳する耕うん用孔41b〜41fのいずれか(図4(B)と図2では耕うん用孔41f)に挿入される。そして、ガススプリング30の伸びが規制される。なお、ガススプリング30の伸びが規制されるものの、整地板21が圃場に当たって圃場から反作用を受けてエプロン20が跳ね上がることまでは規制されない(これに関しては図7〜図10を参照しつつ後述する)。
(跳ね上げ用孔と耕うん用孔の前後関係)
跳ね上げ用孔41a(複数の第1孔41の一部)は、複数の耕うん用孔41b〜41f(複数の第1孔の一部)よりも前側に配置される。エプロン20の跳ね上げ中にアシストが許容されるときに、第2筒状部材50を第1筒状部材40に対して相対的に前側に移動させ、エプロン20の跳ね上げのアシストが規制されるときに、第2筒状部材50を第1筒状部材40に対して相対的に後側に移動させて固定させるためである。
第1筒状部材40の表面には、第1筒状部材40の軸方向に沿って長穴40Xが形成されている。この長穴40Xは、第1筒状部材40において、ガススプリング30が伸縮するときに他端部37が移動する範囲に設けられる。また、この長穴40Xは、第1支点31よりも進行方向Lの後側に配置される。
ガススプリング30の他端部37の穴37aと、第2筒状部材50の側壁の穴50aと、前述の長穴40Xと、に対して、ピン35が挿入されている(図2(B)参照)。従って、第2筒状部材50が前方に移動すると、ピン35が長穴40Xに沿って前方に移動し、他端部37が前方に移動してガススプリング30が伸びることになる。また、第2筒状部材50が後方に移動すると、ピン35が長穴40Xに沿って後方に移動し、他端部37が後方に移動してガススプリング30が縮むことになる。
なお、本実施形態では、跳ね上げ用孔41aと耕うん用孔41bとの間隔は、耕うん用孔41b〜41f同士の間隔よりも大きく設定されている。これは、耕うんロータ102をメンテナンスするときのエプロン20及び第2筒状部材50の位置と、耕うんするときに高さ調整するためのエプロン20及び第2筒状部材50の位置と、が大きく異なるからである。
また、耕うんのときに圃場に対して整地板21が取る位置を小刻みに調整可能にするために、耕うん用孔41b〜41fの間隔を小さく設定している。
(耕うん用孔同士の前後関係)
ピン61が複数の耕うん用孔41b〜41fのうち前側のものに挿入されるほどに第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して相対的に前側に固定される。これにより、耕うんロータ102が圃場を耕うんするときに、エプロン20及び整地板21が相対的に高く設定され、走行速度を速くできたり、土塊を大きくするなどの粗起こしや石が多い、湿田、粘土圃場(圃場条件による影響)などでは土はけがよくなり所要動力の低減などが可能となる。例えば、図4のピン61が第2孔51と耕うん用孔41bに挿入されるとエプロン20及び整地板21が高く設定される。
ピン61が複数の耕うん用孔41b〜41fのうち後側のものに挿入されるほどに第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して相対的に後側に固定される。これにより、耕うんロータ102が圃場を耕うんするときに、エプロン20及び整地板21が相対的に低く設定される。例えば、図4のピン61が第2孔51と耕うん用孔41fに挿入されると、エプロン20及び整地板21が低く設定される。
(ロック機構の構成)
ここで図4を参照しつつロック機構60について説明する。許容規制機構141はロック機構60を有する。ロック機構60は、第2筒状部材50に固定されている。第1支点31と第2支点32との距離を縮める方向の力を作用させないようにする。この結果、耕うん時に許容規制機構141のエプロン20の跳ね上がりのアシストを規制できる。
本実施形態では、ロック機構60は、ピン61と、バネ62と、棒状部63と、バネ64と、支持部67と、回動部66と、を備える。ピン61は、第1孔41と第2孔51に挿入可能な部材である。バネ62には、ピン61が挿入される。棒状部63は、ピン61と略平行に配置されてピン61と一体的に移動する棒状の部材である。バネ64には、棒状部63が挿入される。
支持部67は、ピン61及び棒状部63を軸方向に移動可能に支持する。支持部67は、ここでは筐体で形成される。また、支持部67の内部には、ピン61と棒状部63が軸方向に移動するのをガイドするガイド部材53が設けられている。回動部66は、棒状部63に設けられる所定の回動中心63Xを中心に回動可能に支持され、カム部66aを有する。回動部66のカム部66aが支持部67に当接しながら回動すると、回動中心63Xの位置がピン61の軸方向に移動し、棒状部63が軸方向に移動し、ピン61が軸方向に移動する。
図4(C)に示されるように、回動部66はカム部66aを有する。カム部66aは、回動中心63Xからの回動半径が大きい回動半径r1の第1突状部66a1と、回動中心63Xからの回動半径が小さい回動半径r2の第2突状部66a2と、を有する。
回動部66が第1方向J1に回動すると、カム部66aは、カム部66aの第1突状部66a1が支持部67に当接した第1当接位置M1からカム部66aの第2突状部66a2が支持部67に当接した第2当接位置M2に回動する。これに伴って、棒状部63が支持部67に対して下降して第2筒状部材50の第3孔52に挿入される。これと同時に、棒状部63とピン61が嵌合部材65に嵌合されて一体化されていることから、ピン61が支持部67に対して下降して第1孔41と第2孔51とに挿入され、第1筒状部材40に対する第2筒状部材50の位置が固定される。
反対に、回動部66が第2方向J2に回動すると、カム部66aは、カム部66aの第2突状部66a2が支持部67に当接した第2当接位置M2からカム部66aの第1突状部66a1が支持部67に当接した第1当接位置M1に回動する。これに伴って、棒状部63が支持部67に対して上昇して第2筒状部材50の第3孔52から外れていく。これと同時に、棒状部63とピン61が嵌合部材65に嵌合されて一体化されていることから、ピン61が支持部67に対して上昇して第1孔41と第2孔51から外れ、第1筒状部材40に対する第2筒状部材50の位置の固定が解除される。
棒状部63の径は、ピン61の径よりも大きい。棒状部63の下端の方がピン61の下端よりも第1筒状部材40の軸の中心から見て離れた位置に位置する。なお、前述の例では、棒状部63が第3孔52に挿入されたり第3孔52から外れたりする構成であったが、この構成に限定されず、棒状部63の径をピン61と同じ大きさに形成して、棒状部63も第1孔41に挿入される構成にしても良い。この場合には、ピン61が第1孔41と第2孔51に挿入され、その隣で、棒状部63が第1孔41と第3孔52に挿入される。そうすると、エプロン20の跳ね上げのアシストを規制するときに、第1筒状部材40に対する第2筒状部材50の位置の固定をより強固にすることができる。
耕うん時には、ピン61が、重畳された第1孔41と第2孔51に挿入される。そうすると、ガススプリング30が伸びられず、第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して前側に移動することが規制される。その結果、エプロン跳ね上げアシスト機能が発揮されない。
なお、これとは反対に、ピン61が、重畳された第1孔41と第2孔51から外される。そうすると、ガススプリング30が伸びることができ、第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して前側に移動することができる。その結果、エプロン跳ね上げアシスト機能が発揮される。
(圧縮バネ)
また、第2筒状部材50の外側の表面には、圧縮バネ80と、移動部55と、が配置される。圧縮バネ80の進行方向Lの後側に移動部55が配置される。圧縮バネ80は、第2筒状部材50が内部に通される、所定の長さより圧縮されることで伸長方向に弾性力を発揮する。移動部55は、環状に形成され、内部に第2筒状部材50が通される。また、移動部55の前側には圧縮バネ80の後端が配置され、この移動部55は第2筒状部材50に対して移動可能に設けられる。
(クッションバネ)
第2筒状部材50の外側の表面には、クッションバネ70と、後側フランジ59と、前側フランジ58と、が配置される。クッションバネ70における進行方向Lの後側に後側フランジ59が配置され、クッションバネ70における進行方向Lの前側に進行方向Lの前側フランジ58が配置される。なお、本実施形態では前側フランジ58が設けられるが、前側フランジ58が無い構成であっても良い。
クッションバネ70は、第2筒状部材50の外側の表面(外周面)に配置され、所定の長さよりも圧縮されることで伸長方向に弾性力を発揮する。後側フランジ59は、第2筒状部材50の外側の表面(外周面)に固定され、クッションバネ70の後端部の後方に配置される。前側フランジ58は、第2筒状部材50の外側の表面(外周面)に移動可能に配置される。
(凹部とホルダ)
図7を参照しつつ、第2筒状部材50が通される圧縮バネ80の機能に関して説明する。この圧縮バネ80は、エプロン20が下降状態にあるときに、エプロン20及び整地板21を圃場に一定の圧力で押さえつける働きをする。圧縮バネ80が作用する力の大きさは、作業者がホルダ91の位置を変える操作によって調整可能である。
(凹部)
図7に示されるように、第2筒状部材50の表面には、凹部57a〜57fが複数形成される。複数の凹部57a〜57fは、第2筒状部材50の表面で軸方向に並んで所定間隔毎に形成される。
(ホルダ)
図8(A)は、ホルダ91の構成を示す第2筒状部材50の軸方向から見た正面図である。図8(B)は、第2筒状部材50の凹部57の構成を示す第2筒状部材50の軸方向と直交する方向から見た側面図である。図8(C)は、第2筒状部材50にホルダ91を嵌合した状態を示す第2筒状部材50の軸方向から見た正面図である。図8(D)は、第2筒状部材50にホルダ91を嵌合した状態を示す第2筒状部材50の軸方向と直交する方向から見た側面図である。前述の第2筒状部材50の凹部57に対しては、ホルダ91が着脱可能である。
図8(A)に示される様に、ホルダ91は、一方の挟持片92と、他方の挟持片93と、挟持片92と挟持片93との間で挟持力が発生するように設けられる挟持バネ94と、を有する。挟持バネ94は、挟持片92と挟持片93の外側で環状部94aと、環状部94aと繋がる挟持片92と挟持片93とに沿って設けられている円弧状部94bと、を有する。挟持片92の内周側には平面状の挟持面92aが形成され、挟持片93の内周側には平面状の挟持面93aが形成される。
図8(B)に示される様に、第2筒状部材50を軸方向と直交する方向から見た側面視では、第2筒状部材50の凹部57は、第2筒状部材50の外周よりも中心側の位置で広がる平面で形成される底面部57Aと、その底面部57Aと外周面とを繋ぐ段差部57Bと、を有する。
これらの凹部57は、第2筒状部材50における走行機体300の進行方向Lと直交する幅方向N側の一方の側面と他方の側面の2箇所に形成されている。ユーザは、ホルダ91の挟持片92と挟持片93とを広げ、挟持バネ94の付勢力によって挟持片92と挟持片93とで凹部57を挟ませる。このときに、図8(C)に示されるように、挟持片92の挟持面92aが一方の底面部57Aと接触し、挟持片93の挟持面93aが他方の底面部57Aと接触して、挟持片92と挟持片93とが凹部57を挟む。但し、凹部57の位置は、ホルダ91が挟める形状であれば、第2筒状部材50における幅方向Nの一方の側面と他方の側面である必要はなく、上下に形成されても良い。
図8(D)に示されるように、ホルダ91が凹部57を挟持した状態で凹部57に嵌合された状態では、ホルダ91は、第2筒状部材50の表面で圧縮バネ80よりも高い凸部を形成する。すなわち、ここでは、ホルダ91の径が圧縮バネ80の径よりも広く形成されている。また、圧縮バネ80がホルダ91と第2支点32との間に配置される。
ホルダ91が凹部57に嵌合することで、ホルダ91は圧縮バネ80が前側に向かうのを防止する。そして、圧縮バネ80の前側の端部がホルダ91に当接した状態では、エプロン20が圃場に当たって反作用を受けて移動部55が前方に移動すると、圧縮バネ80が後側に伸びようとし、移動部55に取付けられるエプロン20が下方に付勢される。
(ホルダが前側に嵌合する一例)
図9は、作業機100の耕うん時の過程を示し、ホルダ91が複数の凹部57のうちの前側(図10と比較した場合)の凹部57dに嵌合された状態を示す作業機100の側面図である。ホルダ91が複数の凹部57のうちの進行方向Lの前側の凹部57に嵌合される程に、圧縮バネ80がホルダ91と移動部55との間で受ける圧縮力が小さい。そのために、圧縮バネ80が第2筒状部材50を進行方向Lで後側に付勢する力が弱まる。このときに、整地板21は高さY3に設定される。
(ホルダが後側に嵌合する一例)
図10は、作業機100の耕うん時の過程を示し、ホルダ91が複数の凹部57のうちの後側(図9と比較した場合)の凹部57fに嵌合された状態を示す作業機100の側面図である。ホルダ91が複数の凹部57のうちの進行方向Lの後側の凹部57に嵌合される程に、圧縮バネ80がホルダ91と移動部55との間で受ける圧縮力が大きい。そのために、圧縮バネ80が第2筒状部材50を進行方向Lで後側に付勢する力が強まる。このときに、整地板21は高さY4に設定される。
(エプロン跳ね上げ動作)
以下、作業機100の動作に関して説明していく。まず、図2〜図6を参照しつつ、エプロン20を跳ね上げる動作に関して説明する。図2(A)に示されるように、回動部66を寝かした状態に動作させると、ピン61が上昇し、ピン61が第1孔41の複数の耕うん用孔41b〜41fのいずれか(図2(A)では耕うん用孔41f)と第2孔51から外される。そうすると、ガススプリング30が伸びて、第2筒状部材50、エプロン20、ガススプリング30の他端部37は、一体的に進行方向Lで前側に移動可能となる。
このような状態で、図5に示されるように、エプロン20を跳ね上げると、ガススプリング30の他端部37が進行方向Lの前側に伸び、第2筒状部材50が前方に移動する。そして、エプロン20の跳ね上げ動作に起因して、ガススプリング30のアシスト力が発揮されて、エプロン20が跳ね上げ易くなる。
それから、図6に示されるように、ユーザが回動部66を第1方向J1に回転して、ピン61を、重畳した跳ね上げ用孔41aと第2孔51とに挿入して固定する。
(圃場加圧動作)
次に、図7、図9、図10を参照しつつ、耕うんするときの許容規制機構141の動作に関して説明する。図7に示されるように、回動部66が直立状態に回動されると、ピン61が耕うん用孔41fと第2孔51とに挿入された状態となる。第1筒状部材40に対して第2筒状部材50が後方に寄って配置される。そして、エプロン20が下降した状態に維持される。
そして、図9に示されるように、作業機100が進行方向Lに進み、圃場がエプロン20に当たることで、エプロン20が上昇し、第2支点32と移動部55とが進行方向Lに移動し、ホルダ91と移動部55との間の圧縮バネ80が縮む。ホルダ91はこれ以上前方に移動することができないので、エプロン20は圃場に常に付勢され、整地板21が圃場を整地する。
また、ホルダ91がそれ以上に前方に移動することができないので、ガススプリング30の他端部37も前方に移動することができず、整地板21により圃場を整地する間は、ガススプリング30が作用しないようにすることができる。この図9の状態のときには、圃場に対する整地板21が付勢されているので、一般的な耕深ではホルダ91を嵌合させていない場合より土塊を細かくすることができる。
もし圃場に対する整地板21の高さが低い(耕うん爪11の最下点に対する整地板21の高さが高さY4)状態にしたい場合には、図10に示されるように、ホルダ91が後方の凹部57fに嵌合されるようにして、第2筒状部材50が後方に保持されるようにして、エプロン20が上昇するのを抑える必要がある。この場合には、整地板21による整地が図9の場合よりも容易に行え、土塊をより細かくすることができる。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態に係る許容規制機構241の断面図であり、図11(A)はピン61の挿入前の断面図であり、図11(B)はピン61の挿入後の断面図である。図11に示されるように、ロック機構60を用いる替わりに、ユーザがピン61を第1筒状部材40の第1孔41と第2筒状部材50の第2孔51とに挿入可能な構成にしても良い。本実施形態では、第1孔41は、第1筒状部材40の軸中心を通りつつ半径方向に貫通して形成される。そのため、第1孔41は、第1筒状部材40の上と下とで2箇所に形成される。第2孔51は、第2筒状部材50の軸中心を通りつつ半径方向に貫通して形成される。そのため、第2孔51は、第2筒状部材50の上と下とで2箇所に形成される。
ピン61は、ピン本体部61aと、頭部61bと、を有する。ピン本体部61aは、第1孔41と第2孔51とに挿入されるピン61の部分である。頭部61bは、ピン本体部61aの端部に設けられて第2孔51よりも大きい寸法のピン61の部分である。ピン61は、第1孔41と第2孔51に対して着脱可能に構成される。
重畳された第1孔41と第2孔51にピン本体部61aが挿入された状態で、第2筒状部材50の表面に頭部61bが引っ掛かる。これにより、第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して移動不可となる。すなわち、移動が規制される。重畳された第1孔41と第2孔51からピン本体部61aが外された状態で、第2筒状部材50が第1筒状部材40に対して移動可能となる。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態に係る許容規制機構341の断面図であり、図12(A)はピン61の挿入前の断面図であり、図12(B)はピン61の挿入後の断面図である。図12に示されるように、ロック機構60は、棒状部63を有しない構成にしても良い。本実施形態では、ロック機構60は、ピン61と、バネ62と、支持部67と、回動部66と、を備える。
ピン61は、第1孔41と第2孔51に挿入可能な部材である。バネ62にはピン61が挿入される。支持部67は、ピン61を軸方向に移動可能に支持する部材である。回動部66は、支持部67の外側に位置する所定の回動中心61Xを中心に回動可能に支持される。本実施形態でも、回動部66にはカム部66aが形成され、カム部66aは、第1突状部66a1と、第2突状部66a2と、を有する。
回動部66が第1方向J1に回動すると、カム部66aは、カム部66aの第1突状部66a1が支持部67に当接した第1当接位置M1からカム部66aの第2突状部66a2が支持部67に当接した第2当接位置M2に回動する。これに伴って、ピン61が支持部67に対して下降して耕うん用孔41fと第2孔51とに挿入され、第1筒状部材40に対する第2筒状部材50の位置が固定される。
反対に、回動部66が第1方向J2に回動すると、カム部66aは、カム部66aの第2突状部66a2が支持部67に当接した第2当接位置M2からカム部66aの第1突状部66a1が支持部67に当接した第1当接位置M1に回動する。これに伴って、ピン61が支持部67に対して上昇して耕うん用孔41fと第2孔51から外され、第1筒状部材40に対する第2筒状部材50の位置の固定が解除される。
(実施形態による作用効果)
以上の構成により、以下の様な作用効果を奏する。第1に、本発明の第1実施形態〜第3実施形態の構成を前提にすれば、エプロン20の跳ね上げをアシストすると共にエプロン20が圃場を加圧する機能を有する作業機において、小型化及び部品点数の低減を実現することができる。すなわち、従来は、エプロン20の跳ね上げをアシストするガススプリング30を用いた機構と、エプロン20が圃場を加圧するコンプレッションロッドの機構とが、個別に設けられる構成であったが、本実施形態の構成によれば双方の軸が共用(兼用)され、小型化されたり部品点数が低減されたりする。
第2に、本発明の第2実施形態の構成を前提にすれば、ピン61が直接に第1孔41及び第2孔51に挿入される構成にすることで、許容規制機構141の構成の簡略化が実現され、部品点数が低減される。また、ピン61が第1筒状部材40の上下の孔と第2筒状部材50の上下の孔に貫通して挿入されるので、第2筒状部材50の第1筒状部材40に対する固定強度が増加する。
第3に、本発明の第3実施形態の構成を前提とすれば、棒状部63が省略される構成であり、許容規制機構141の簡略化が実現され、部品点数が低減される。また、回動部66がピン61を一つ昇降させれば良いので、ユーザが操作するのに要する負荷が低減される。
(変形例1)
上記実施例においては、図1に示されるように、許容規制機構141が2つ設けられる例を示したが、許容規制機構141は更に多く設けられても良い。特に、重量のあるエプロンを有する大型の耕うん作業機や代かき機等においては、ガススプリングは複数本用いることが望ましい。この場合に、例えば許容規制機構141が4つ設けられても良い。このようにすれば、ユーザは更に楽にエプロン20を跳ね上げることができる。また、この許容規制機構141は、3つ以上設けられる場合には、エプロン20等の重量を均等に受けられるように、互いに均等な間隔となるように配置されることが望ましい。
(変形例2)
上記実施例においては、図3に示されるように、一つの許容規制機構141の内部には1つのガススプリング30が設けられる例を示したが、一つの許容規制機構141は複数本のガススプリング30を有する構成であっても良い。この場合には、一つの許容規制機構141毎のエプロン跳ね上げアシスト力を強くでき、構成的に簡略化することができる。また、このように複数のガススプリング30を有する構成にする場合には、第1筒状部材40の内部のスペースを無駄なく使用できるようにするために、ガススプリング30の断面が前述した実施形態のように円筒形状ではなく、長方形等の角型筒状に形成しても良い。そのようにすると、ガススプリング30が第1筒状部材40の中で鉛直方向や水平方向で並べやすいためである。なお、第1筒状部材40や第2筒状部材50の方も、円筒でなく、断面が楕円の楕円筒状、断面が長方形の角型筒状であってもかまわない。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100:作業機、40:第1筒状部材、50:第2筒状部材、30:ガススプリング

Claims (10)

  1. 走行機体の後部に装着され、耕うんロータを回転させながら前記走行機体の前進走行に伴って進行して圃場を耕うんする作業機において、
    前記走行機体の後部に接続されるフレームと、
    前記フレームの後部に設けられ、前記フレームに対して下降及び跳ね上げ回動可能に支持され、圃場を整地するエプロンと、
    前記フレームに設けられる第1支点と前記エプロンに設けられる第2支点との間の距離を変化させる力を作用させることによって前記エプロンを跳ね上げる方向に力を作用させるガススプリングと、
    前記ガススプリングの一端部が支持される筒状の第1筒状部材と、
    前記ガススプリングの他端部が支持され、前記第1筒状部材が内部に挿入される筒状の第2筒状部材と、
    前記第2筒状部材が前記第1筒状部材に沿ってスライドするのを許容可能及び規制可能な許容規制機構と、
    を備える作業機。
  2. 前記許容規制機構は、
    前記第1筒状部材に形成される第1孔と、
    前記第2筒状部材に形成される第2孔と、
    重畳した前記第1孔と前記第2孔に挿入可能なピンと、
    を有し、
    前記ピンが前記第1孔と前記第2孔に挿入されると、前記第1筒状部材に対する前記第2筒状部材の位置が固定され、前記ピンが前記第1孔と前記第2孔から外されると、前記第1筒状部材に対する前記第2筒状部材の位置の固定が解除される請求項1に記載の作業機。
  3. 前記第2筒状部材が内部に通される圧縮バネと、
    前記第2筒状部材が内部に通され、前記圧縮バネの後端が前方に配置され、前記第2筒状部材に対して移動可能に設けられる移動部と、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の作業機。
  4. 前記第2支点が前記移動部に固定されている、請求項3に記載の作業機。
  5. 前記第2筒状部材の表面に形成される凹部と、
    前記凹部に着脱可能で、前記凹部に嵌合されると前記第2筒状部材の表面で前記圧縮バネよりも高い凸部を形成するホルダと、
    を備え、
    前記圧縮バネが前記ホルダと前記第2支点との間に配置される、請求項3又は請求項4に記載の作業機。
  6. 前記凹部は、前記第2筒状部材の表面で軸方向に並んで複数形成され、
    前記ホルダが前記複数の凹部のうちの前記走行機体の進行方向の前側の凹部に嵌合される程に、前記圧縮バネが前記第2筒状部材を前記走行機体の進行方向の後側に付勢する力が弱まり、
    前記ホルダが前記複数の凹部のうちの前記後側の凹部に嵌合される程に、前記圧縮バネが前記第2筒状部材を前記後側に付勢する力が強まる、請求項5に記載の作業機。
  7. 前記第1孔は、前記エプロンが最高位置に跳ね上げられたときに前記ピンが挿入される跳ね上げ用孔と、前記耕うんロータが圃場を耕うんするときに前記ピンが挿入される複数の耕うん用孔と、を有する、請求項2に記載の作業機。
  8. 前記跳ね上げ用孔は、前記複数の耕うん用孔よりも前記走行機体の進行方向の前側に配置される、請求項7に記載の作業機。
  9. 前記ピンが前記複数の耕うん用孔のうち前記走行機体の進行方向の前側のものに挿入されるほどに前記第2筒状部材が前記第1筒状部材に対して前記前側に固定されて前記エプロンが相対的に高く設定され、
    前記ピンが前記複数の耕うん用孔のうち前記走行機体の進行方向の後側のものに挿入されるほどに前記第2筒状部材が前記第1筒状部材に対して前記後側に固定されて前記エプロンが相対的に低く設定される、請求項7又は請求項8に記載の作業機。
  10. 前記ピンが前記複数の耕うん用孔のいずれかから外されると、前記第2筒状部材、前記エプロン、及び、前記ガススプリングの前記他端部は、一体的に移動可能であり、
    前記ガススプリングの前記他端部が前記走行機体の進行方向の前側に伸び、
    前記第2筒状部材が前記前側に移動し、
    前記エプロンが跳ね上げ動作に起因して跳ね上がる請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の作業機。
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