JP2017224107A - センタ及び運転支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】局地的な気象現象の変化によって自動運転の解除が必要となる場合にも、余裕をもって自動運転の解除を行うことを可能にする。
【解決手段】複数の車両から逐次送信されてくる、自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、気象関連センサで検出した雨量の情報とを逐次取得する収集部21と、収集部21で逐次取得する複数の車両の自動運転情報、車両位置、及び雨量の情報をもとに、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる過去の対象地域を単位時間別に決定する地域決定部23と、地域決定部23で決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の自動運転不可地域を予測する予測部24と、予測部24で予測した将来の自動運転不可地域とその将来の時点を示す時刻情報とを車両側ユニットに送信する配信部25とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動運転を行う車両の運転を支援するセンタ及び運転支援システムに関するものである。
従来、車両の加速、制動、及び操舵の一部若しくは全部を自動で制御する自動運転が知られている。自動運転は、車両の周辺を監視する周辺監視センサを用いて行うため、周辺監視センサの検出精度が低下した場合には、自動運転から手動運転に復帰できるようにする必要がある。
そこで、この問題を解決する手段として、例えば、特許文献1には、自車のカメラ及びレーザスキャナといった周辺監視センサでの検出結果についての自信度をもとに、自動運転を継続できる継続率を自車のナビゲーション装置で算出し、継続率が閾値以下の場合に自動運転を解除する技術が開示されている。
特開2015−179037号公報
特許文献1に開示の技術では、自車の周辺監視センサでの検出結果についての自信度をもとに、継続率を自車のナビゲーション装置で算出し、自動運転を解除するので、周辺監視センサの検出精度が急に低下する状況では、自動運転の解除を急に行う必要が生じる。周辺監視センサの検出精度が急に低下する状況としては、例えば局地的な豪雨及び霧等の気象現象の変化が挙げられる。自動運転の解除を急に行う場合、ドライバは余裕をもって手動での運転操作に移行することが難しい。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、局地的な気象現象の変化によって自動運転の解除が必要となる場合にも、余裕をもって自動運転の解除を行うことを可能にするセンタ及び運転支援システムを提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明のセンタは、自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサ(61)を搭載する複数の車両から逐次送信されてくる、自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、気象関連センサでのセンシング結果とを逐次取得する収集部(21)と、収集部で逐次取得する複数の車両の自動運転情報、車両位置、及びセンシング結果をもとに、自動運転が不実施且つ気象現象が生じている対象地域を単位時間別に決定する地域決定部(23)と、地域決定部で決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の対象地域を予測する予測部(24)と、予測部で予測した将来の対象地域をもとに、自動運転を行う車両においてその将来の対象地域での自動運転の不実施に対する準備を行わせるための通知をその車両に行う通知部(25,25a)とを備える。
また、上記目的を達成するために、運転支援システムに係る第1の発明は、本発明のセンタ(2,2a)と、自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサを搭載する車両で用いられる車載装置(10,10a)とを含み、車載装置は、自動運転の実施不実施についての自動運転情報と、車両位置と、気象関連センサでのセンシング結果とをセンタへ逐次送信させる送信処理部(103)を備える。
他にも、上記目的を達成するために、運転支援システムに係る第2の発明は、本発明のセンタ(2,2a)と、自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサを搭載する車両で用いられる車載装置(10,10a)とを含み、車載装置は、自動運転が不実施の場合に、自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、気象関連センサでのセンシング結果とをセンタへ逐次送信させる一方、自動運転が実施の場合には、自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、気象関連センサでのセンシング結果とをセンタへ送信させない送信処理部(103)を備える。
これによれば、複数の車両から送信されてくる自動運転の不実施についての自動運転情報、車両位置、及び自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサでのセンシング結果をもとに、自動運転が不実施且つその気象現象が生じている対象地域を単位時間別に決定するので、実際にその気象現象によって自動運転が不実施となっている可能性が高い対象地域を決定することができる。また、気象関連センサでのセンシング結果は、各車両の気象関連センサでのセンシング結果を用いて対象地域を決定するので、局地的な気象現象であっても、自動運転が不実施且つその気象現象が生じている対象地域を決定することができる。また、決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の対象地域を予測するので、局地的な気象現象の変化によって自動運転が不実施となる可能性が高い将来の対象地域を予測することが可能になる。そして、この将来の対象地域での自動運転の不実施に対する準備を行わせるための通知を、自動運転を行う車両に行うので、この車両において、この将来の対象地域に到る前に、自動運転の不実施に対する準備を行うことが可能になる。その結果、局地的な気象現象の変化によって自動運転の解除が必要となる場合にも、余裕をもって自動運転の解除を行うことが可能になる。
運転支援システム3の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット1の概略的な構成の一例を示す図である。 運転支援ECU10の概略的な構成の一例を示す図である。 センタ2の概略的な構成の一例を示す図である。 時刻t1の時点での対象地域の決定の具体例について説明を行うための模式図である。 時刻t2の時点での対象地域の決定の具体例について説明を行うための模式図である。 時刻t3の時点での自動運転不可地域の予測の具体例について説明を行うための模式図である。 センタ2での配信関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 センタ2aの概略的な構成の一例を示す図である。 運転支援ECU10aの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び/又は変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<運転支援システム3の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示すように、運転支援システム3は、複数台の車両の各々に用いられる車両側ユニット1、及びセンタ2を含んでいる。
車両側ユニット1は、加速、制動、及び操舵の少なくともいずれかを自動で制御する自動運転を行う車両に用いられて、センタ2と通信を行う。センタ2は、例えばサーバ装置であり、複数台の車両に搭載されている各車両側ユニット1から送信される情報を収集する。また、収集した情報から、気象現象によって自動運転が実施できなくなった、過去の対象地域を決定する。さらに、過去の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来的に自動運転が実施できなくなる地域(以下、自動運転不可地域)を予測し、予測した自動運転不可地域を車両側ユニット1に送信する。なお、センタ2は、1つのサーバ装置からなるものであってもよいし、複数のサーバ装置からなっているものであってもよい。
<車両側ユニット1の概略構成>
続いて、図2を用いて車両側ユニット1の概略構成を説明する。車両側ユニット1は、自動運転を行う車両に用いられるものであり、図2に示すように、運転支援ECU10、通信機20、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems)ロケータ30、HMI(Human Machine Interface)システム40、周辺監視センサ50、ボデーECU60、気象関連センサ61、及び車両制御ECU70を含んでいる。運転支援ECU10、通信機20、ADASロケータ30、HMIシステム40、ボデーECU60、及び車両制御ECU70は、例えば車内LANに接続されており、通信によって互いに情報をやり取りすることができる。
通信機20は、センタ2との間で通信を行う。通信機20は、携帯電話網,インターネット等の公衆通信網を介した通信を行うための通信モジュールを用いてセンタ2と通信を行う構成とすればよい。例えばDCM(Data Communication Module)といったテレマティクス通信に用いられる車載通信モジュールによって、テレマティクス通信で用いる通信網を介してセンタ2と通信を行う構成とすればよい。通信機20は、センタ2からダウンロードした情報を車内LANへ出力したり、車内LANを介して運転支援ECU10から送信されてきた情報をセンタ2へアップロードしたりする。なお、通信機20は、路側機を介してセンタ2との間で通信を行う構成としてもよい。
ADASロケータ30は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機31、慣性センサ32、地図データを格納した地図データベース(以下、DB)33を備えている。GNSS受信機31は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。慣性センサ32は、例えば3軸ジャイロセンサ及び3軸加速度センサを備える。地図DB33は、不揮発性メモリであって、リンクデータ、ノードデータ、道路形状等の地図データを格納している。
ADASロケータ30は、GNSS受信機31で受信する測位信号と、慣性センサ32の計測結果とを組み合わせることにより、ADASロケータ30を搭載した自車の車両位置を逐次測位する。車両位置は、例えば緯度経度の座標で表されるものとする。なお、車両位置の測位には、自車に搭載された車輪速センサから逐次出力されるパルス信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。そして、測位した車両位置を車内LANへ出力する。また、ADASロケータ30は、地図DB33から地図データを読み出し、車内LANへ出力することも行う。なお、地図データは、通信モジュールを用いて自車の外部から取得する構成としてもよい。
HMIシステム40は、図2に示すように、HCU(Human Machine Interface Control Unit)41、操作デバイス42、表示装置43、及び音声出力装置44を備えている。HMIシステムは、自車のドライバからの入力操作を受け付けたり、自車のドライバに向けて情報提示を行ったりする。
操作デバイス42は、自車のドライバが操作するスイッチ群である。操作デバイス42は、各種の設定を行うために用いられる。例えば、操作デバイス42としては、自車のステアリングのスポーク部に設けられたステアリングスイッチ、表示装置43と一体となったタッチスイッチ等がある。
表示装置43は、テキスト及び/又は画像の表示によって情報提示を行う。表示装置43としては、例えばコンビネーションメータ、CID(Center Information Display)、HUD(Head-Up Display)等がある。音声出力装置は、音声の出力によって情報提示を行う。音声出力装置44としては、例えばオーディオスピーカ等がある。
HCU41は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。HCU41は、運転支援ECU10からの指示に従って、表示装置43及び/又は音声出力装置44に情報提示を行わせる。
周辺監視センサ50は、歩行者、人間以外の動物、自転車、オートバイ、及び他車等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、及び樹木等の静止物体といった自車周辺の障害物を検出する。他にも、自車周辺の走行区画線、停止線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ50は、例えば、自車周囲の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周囲の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)等のセンサである。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として運転支援ECU10へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として運転支援ECU10へ逐次出力する。
気象関連センサ61は、自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する。実施形態1では、気象関連センサ61は、雨量を検出するレインセンサであるものとして以降の説明を行う。一例としては、気象関連センサ61は、ウィンドシールドにおける検知面から反射した光の反射率に基づき、検知面上のワイパーブレードにより運ばれる雨滴の量を検出し、雨量を検出する構成とすればよい。雨量としては、単位時間あたりの雨量に換算して検出する構成とすればよい。
ボデーECU60は、ワイパー,照明装置等を制御する電子制御装置である。例えばボデーECU60は、気象関連センサ61で検出した雨量に応じて、ワイパーを動作させる制御を実行する。また、ボデーECU60は、気象関連センサ61で検出した雨量の情報を車内LANへ出力する。
車両制御ECU70は、自車の加減速制御及び/又は操舵制御を行う電子制御装置である。車両制御ECU70としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU70は、自車に搭載されたアクセルポジションセンサ、ブレーキ踏力センサ、舵角センサ、車輪速センサ等の各センサから出力される検出信号を取得し、電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力する。また、車両制御ECU70は、上述の各センサの検出信号を車内LANへ出力可能である。
運転支援ECU10は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで自車の運転支援に関する各種の処理を実行する。なお、運転支援ECU10が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。運転支援ECU10の詳細については以下で述べる。
<運転支援ECU10の概略構成>
ここで、図3を用いて、運転支援ECU10の概略構成を説明する。図3に示すように、運転支援ECU10は、走行環境認識部100、走行計画生成部101、自動運転機能部102、送信処理部103、通知取得部104、及び報知判定部105を備えている。この運転支援ECU10が請求項の車載装置に相当する。
走行環境認識部100は、ADASロケータ30から取得した自車の車両位置及び地図データ、周辺監視センサ50から取得したセンシング情報等から、自車の走行環境を認識する。一例として、走行環境認識部100は、周辺監視センサ50のセンシング範囲内については、周辺監視センサ50から取得したセンシング情報から、自車の周囲の物体の形状及び移動状態を認識し、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。加えて走行環境認識部100は、周辺監視センサ50のセンシング範囲外については、地図データ及び通信機20から取得した各情報を用いて、走行環境の認識を行う。
走行計画生成部101は、自動運転によって自車を走行させるための走行計画を生成する。走行計画生成部101で生成された走行計画は、自動運転機能部102に出力される。走行計画生成部101は、一例として、ADASロケータ30から取得した自車の車両位置及び地図データを用いて、中長期の走行計画として、自車を目的地へ向かわせるための推奨経路を生成する。また、走行計画生成部101は、走行環境認識部100によって生成された自車周囲の仮想空間を用いて、短期の走行計画を生成する。具体例としては、車線変更のための操舵、速度調整のための加減速、及び障害物回避のための操舵及び制動等の実行を決定する。
自動運転機能部102は、走行計画生成部101から出力される走行計画に従い、自車の加速、制動、及び/又は操舵を車両制御ECU70に自動で行わせることで、自動運転を行わせる。自動運転の機能の一例としては、駆動力及び制動力を調整することで、先行車との目標車間距離を維持するように自車の走行速度を制御するACC(Adaptive Cruise Control)機能がある。また、走行区画線への接近を阻む方向への操舵力を発生させることで、走行中の車線を維持して車両HVを走行させるLKA(Lane Keeping Assist)機能がある。他にも、隣接車線へと車両HVを自動で移動させるLCA(Lane Change Assist)機能がある。さらに、前方のセンシング情報をもとに制動力を発生させることで、自車を強制的に減速させるAEB(Autonomous Emergency Braking)機能もある。なお、ここで述べたのは、あくまで一例であり、自動運転の機能として他の機能を備えている構成としてもよい。
また、自動運転機能部102は、自動運転の実施不実施を切り替えられるものとする。自動運転の実施とは、自車のブレーキ,ステアリング,スロットル,原動力といった主操縦系統について自動化を行っている状態を示す。自動運転の不実施とは、自車のブレーキ、ステアリング、スロットル、原動力といった主操縦系統について自動化を行わずにドライバが少なくとも1つ以上操作することを示す。つまり、自動運転の不実施とは、部分的な操作或いは全ての操作を手動で行う手動運転である。自動運転機能部102での自動運転の実施不実施の切り替えは、操作デバイス42へのドライバの入力操作に従って行われる。他にも、自動運転機能部102での自動運転の実施不実施の切り替えは、周辺監視センサ50でのセンシングができなくなることや、及び走行環境認識部100で認識した走行環境が自動運転に向かないことにより自動運転の継続が困難な場合に、自律的に行われる。周辺監視センサ50でのセンシングに関する例としては、豪雨によって撮像画像の画像認識ができなくなったり、探査波の反射波が十分に得られなくなったりすることが挙げられる。
送信処理部103は、自車の車両位置、その車両位置での自動運転の実施不実施についての自動運転情報、その車両位置での気象関連センサ61で検出した雨量の情報を含む車両情報を、通信機20を介してセンタ2へ、例えば1分ごと等の逐次送信させる。この自動運転の実施不実施についての自動運転情報が、請求項の自動運転の不実施についての自動運転情報に相当する。車両位置については、ADASロケータ30から取得し、自動運転情報については、自動運転機能部102から取得する。また、雨量の情報は、ボデーECU60を介して気象関連センサ61から取得する。なお、ボデーECU60を介さずに、気象関連センサ61から直接的に雨量の情報を取得する構成としてもよい。
自動運転の実施不実施についての自動運転情報としては、ドライバの入力操作に従って行われる自動運転の実施不実施についての情報、及び自動運転の継続が困難な場合に自律的に行われる自動運転の実施不実施についての情報がある。ドライバの入力操作に従って行われる自動運転の実施不実施についての情報は、自動運転を実施するか否かの情報と言い換えることができる。また、自動運転の継続が困難な場合に自律的に行われる自動運転の実施不実施についての情報は、自動運転を実施できているか否かの情報と言い換えることができる。自動運転情報としては、自動運転を実施するか否かの情報と自動運転を実施できているか否かの情報とのうちの自動運転を実施できているか否かの情報のみを用いる構成が好ましい。ただし、自動運転が実施できなくなりそうだとドライバが判断した場合に、ドライバの入力操作によって自動運転を実施しないように切り替えることも想定される。よって、自動運転情報として、自動運転を実施するか否かの情報と自動運転を実施できているか否かの情報とを用いる構成としてもよい。
車両情報には、車両位置、自動運転情報、及び雨量の情報に加え、例えばタイムスタンプ、走行計画生成部101で生成した自動運転時の推奨経路(以下、自動運転経路)、及び自車を特定するための識別情報を含む構成とすればよい。タイムスタンプは、一例として車両情報の送信時刻を示すタイムスタンプとすればよいが、車両位置の測位時刻を示すタイムスタンプとしてもよい。また、自車を特定するための識別情報は、例えば自車の車両ID等とすればよい。
通知取得部104は、センタ2から送信されてくる、将来的に自動運転が実施できなくなると予測される自動運転不可地域の情報と、その将来の時点を示す予測時刻情報とを、通信機20を介して取得する。例えば、自動運転不可地域の情報については、緯度経度の座標の集合として表されている構成とすればよい。予測時刻情報については、時刻で表されている構成とすればよい。通知取得部104は、取得した自動運転不可地域と予測時刻情報とを報知判定部105に出力する。
報知判定部105は、通知取得部104で取得した自動運転不可地域の情報と予測時刻情報とを用いて、予測時刻情報が示す時点において、自車が自動運転不可地域に進入するか否かを判定する。一例としては、ADASロケータ30から逐次取得する車両位置の経時的な変化から、予測時刻情報が示す時点における自車の車両位置を予測する。そして、予測した車両位置が自動運転不可地域内である場合に、予測時刻情報が示す時点において、自車が自動運転不可地域に進入すると判定する。この判定は、自動運転時に行う一方、自動運転時でない場合には行わない構成とすればよい。自動運転時か否かについては、自動運転機能部102をモニタすることで報知判定部105が判定する構成とすればよい。
なお、走行計画生成部101で生成した自動運転時の推奨経路と、自車の自動運転時の平均車速若しくは自動運転時に予定する設定車速とから、予測時刻情報が示す時点における自車の車両位置を予測する構成としてもよい。
報知判定部105は、予測時刻情報が示す時点において、自車が自動運転不可地域に進入すると判定した場合には、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを報知させる指示をHCU41に送る。この指示を受けたHCU41では、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを、表示装置43及び/又は音声出力装置44から報知させる。なお、報知判定部105は、予測時刻情報をもとに、自車が自動運転不可地域に進入する時刻及び/又は進入するまでの残り時間も報知させる構成としてもよい。
<センタ2の概略構成>
続いて、図4を用いてセンタ2の概略構成を説明する。センタ2は前述したように例えばサーバ装置であって、図4に示すように、収集部21、車両情報格納部22、地域決定部23、予測部24、及び配信部25を備えている。
収集部21は、車両側ユニット1から逐次送信されてくる車両情報を逐次取得する。収集部21は、複数台の車両の各々で用いられる車両側ユニット1からそれぞれ送信されてくる車両情報を車両情報格納部22に逐次格納していくことにより、複数台の車両についての車両情報を収集する。車両情報格納部22としては電気的に読み書き可能な不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
収集部21で取得した車両情報は、車両位置と自動運転情報と雨量の情報とタイムスタンプとを対応付けて車両情報格納部22に格納する構成とすればよい。また、取得した車両情報に含まれる車両IDと自動運転経路とを対応付けて車両情報格納部22に格納する構成とすればよい。なお、既に格納済みの車両IDと同じ車両IDを含む車両情報を収集部21で取得した場合には、格納済みの車両IDに対応付けられた自動運転経路を新たに取得した自動運転経路に更新する構成とすればよい。
地域決定部23は、車両情報格納部22に格納された、複数台の自動運転車両についての車両位置、自動運転情報、雨量の情報、及びタイムスタンプから、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる車両位置の群に相当する過去の対象地域を単位時間別に決定する。つまり、閾値以上の雨量の雨によって自動運転が実施できなくなった過去の対象地域を単位時間別に決定する。予測部24は、地域決定部23で決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の対象地域を予測することで、前述の自動運転不可地域を予測する。
ここで、図5〜図7を用いて、単位時間別の対象地域の決定及び自動運転不可地域の予測の具体例について説明を行う。図5〜図7のxが経度の座標軸を示し、yが緯度の座標軸を示している。図5〜図7の例では、例えば10分単位である時刻別の対象地域の決定、及び自動運転不可地域の予測を行う場合について説明を行う。図5が時刻t1の時点での対象地域を説明するための図であり、図6が時刻t2の時点での対象地域を説明するための図であり、図7が時刻t3の時点での自動運転不可地域を説明するための図である。時刻t1〜t3は、過去から未来に向かって、時刻t1,時刻t2,時刻t3の順に並び、時刻t3は将来にあたる時刻とする。時刻t1から時刻t2までの時間間隔、及び時刻t2から時刻t3までの時間間隔は、10分間隔である必要はなく、均等でなくてもよい。時刻t2から時刻t3までの時間間隔を1時間以上とすることで、1時間以上将来の自動運転不可地域の予測を行う構成としてもよい。
まず、地域決定部23は、対応付けられたタイムスタンプをもとに、時刻t1に該当する車両位置、自動運転情報、及び雨量の情報の組を車両情報格納部22から抽出する。続いて、抽出した組から、自動運転情報及び雨量の情報をもとに、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる車両位置を抽出する。一例として、自動運転情報が、自動運転を実施できていないことを示す情報であった場合に、自動運転が不実施とすればよい。また、ここで言うところの閾値は、例えば豪雨と言える程度の雨量とすればよい。この閾値が請求項の第1の閾値に相当する。
地域決定部23は、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる車両位置(図5のA参照)を抽出した後、図5に示すように、抽出した車両位置を含む地域(以下、抽出地域)を囲む最小面積の地域R1を作成する。図5のBは、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上、とならない車両位置を示している。抽出地域は、基準地域メッシュよりも細かな区分のメッシュ単位とすればよい。例えば、1辺の長さが約125mである8分の1地域メッシュ単位,1辺の長さが約250mである4分の1地域メッシュ単位等とすればよい。また、抽出地域を囲む最小面積の地域R1の作成については、画像処理におけるラベリングと同様にして、抽出地域が連続している部分を同じまとまりとして連結することで、このまとまりを地域R1として作成すればよい。そして、作成した地域R1を、時刻t1の時点での対象地域と決定する。
続いて、地域決定部23は、時刻t2に該当する車両位置、自動運転情報、及び雨量の情報の組を車両情報格納部22から抽出し、地域R1を作成したのと同様にして、図6に示すように、抽出地域を囲む最小面積の地域R2を作成する。そして、作成した地域R2を、時刻t2の時点での対象地域と決定する。
予測部24は、時刻t1から時刻t2までの時間をかけて地域R1から地域R2にモーフィングするモーフィング関数を求める。そして、時刻t2から時刻t3まで、このモーフィング関数によるモーフィングを地域R2にかけて求めた地域R3(図7のR3参照)を、時刻t3の時点での対象地域(つまり、自動運転不可地域)と予測する。なお、自動運転不可地域の予測には、他の方法、例えば、R1,R2を降雨の領域とみなして、降雨予測などに用いられるような、いわゆる数値予報モデルのような方法を用いる構成としてもよい。
配信部25は、予測部24で予測した将来の自動運転不可地域と、その将来の時点を示す予測時刻情報を、車両側ユニット1へ逐次送信する。この配信部25が請求項の通知部に相当する。一例としては、車両情報を送信してきた車両側ユニット1に対して、この車両情報に含まれる自動運転経路における進路前方に存在する自動運転不可地域を送信する構成とすればよい。これによれば、予測部24で予測した全ての自動運転不可地域を送信する構成に比べ、車両側ユニット1で必要としない可能性の高い自動運転不可地域を送信する無駄を省くことが可能になる。
他の例としては、配信部25が、センタ2と通信網で繋がった路側機へ自動運転不可地域と予測時刻情報とを送信し、この路側機から路側機の通信範囲内に位置する車両側ユニット1へ向けて自動運転不可地域と予測時刻情報とを送信させる構成としてもよい。この場合、この路側機の設置位置周辺の所定範囲内(例えば半径数km内)の自動運転不可地域を配信部25が送信する構成とすればよい。
配信部25から送信された自動運転不可地域と予測時刻情報とを受信した車両側ユニット1では、前述したように、予測時刻情報が示す時点において、自車が自動運転不可地域に進入すると判定した場合に、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを報知することになる。この報知によって、ドライバは、将来の自動運転不可地域での自動運転の不実施に対する準備を行うことが可能になる。よって、この配信部25が請求項の通知部に相当する。
<センタ2での配信関連処理について>
ここで、図8のフローチャートを用いて、センタ2での自動運転不可地域の送信に関する処理(以下、配信関連処理)の流れの一例について説明を行う。図8のフローチャートは、センタ2の電源がオンになったときに開始され、センタ2の電源がオフになるまで繰り返される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、収集部21が、車両側ユニット1から送信されてくる車両情報を取得する。ステップS2では、収集部21が、S1で取得した車両情報を車両情報格納部22に格納する。
ステップS3では、地域決定部23が、車両情報格納部22に車両情報が十分に蓄積されているか否か判断する。ここで言うところの車両情報が十分に蓄積されているとは、単位時間別に対象地域を精度良く決定できると推定されるだけのサンプル数の車両情報が蓄積されていることを示す。S3では、車両情報が十分に蓄積されていると判断した場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。一方、車両情報が十分に蓄積されていないと判断した場合(S3でNO)には、S1に戻り、車両情報が十分に蓄積されていると判断されるまで処理を繰り返す。
ステップS4では、地域決定部23が、車両情報格納部22に格納された、複数台の自動運転車両についての車両位置、自動運転情報、雨量の情報、及びタイムスタンプから、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる車両位置の群に相当する過去の対象地域を単位時間別に決定する。一例として、直近の過去にあたる時間帯の対象地域と、例えば数十分前の過去にあたる時間帯の対象地域とを決定する等すればよい。
ステップS5では、予測部24が、S4で決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の自動運転不可地域を予測する。ステップS6では、S5で予測した将来の自動運転不可地域と、その将来の時点を示す予測時刻情報を、車両側ユニット1へ送信し、S1に戻って処理を繰り返す。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、センタ2が、車両側ユニット1から自動運転情報と雨量の情報とを収集し、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる過去の対象地域を決定することになる。自動運転情報と雨量の情報とのうちの雨量の情報のみを収集する場合には、自動運転が不実施とならない地域も誤って対象地域に含んでしまう可能性が増加するが、実施形態1の構成によれば、自動運転情報と雨量の情報とを用いて対象地域を決定するので、自動運転が不実施とならない地域を誤って対象地域に含んでしまう可能性を抑えることができる。
さらに、実施形態1の構成によれば、実際に走行している車両の車両側ユニット1からリアルタイムに自動運転情報と雨量の情報とを収集するので、気象レーダでは捉えられないような局地的な豪雨によって自動運転が不実施となった過去の対象地域も精度良く決定することができる。また、この対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の自動運転不可地域を予測するので、局地的な豪雨によって自動運転が不実施となる可能性が高い自動運転不可地域であっても精度良く予測することが可能になる。そして、この将来の自動運転不可地域と予測時刻情報とを車両側ユニット1へ送信し、車両側ユニット1において、この将来の自動運転不可地域に進入する予定であることを報知させる。従って、局地的な気象現象の変化によって自動運転の解除が必要となる場合にも、余裕をもって自動運転の解除を行うことが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、センタ2から送信された将来の自動運転不可地域とその将来の時点を示す予測時刻情報とをもとに車両側ユニット1で報知の要否を判定して報知を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、センタ側において報知の有無を判定して車両側ユニット1へ報知を行わせる指示を行う構成(以下、実施形態2)としてもよい。
以下、本発明の実施形態2について図面を用いて説明する。実施形態2の運転支援システム3は、センタ2の代わりにセンタ2aを含む点、及び車両側ユニット1が運転支援ECU10の代わりに運転支援ECU10aを含む点を除けば、実施形態1の運転支援システム3と同様である。実施形態2の運転支援ECU10aは、通知取得部104及び報知判定部105の代わりに通知取得部104a及び報知判定部105aを備える点を除けば、実施形態1の運転支援ECU10と同様である。
まず、図9を用いて、センタ2aについての説明を行う。図9に示すように、センタ2aは、収集部21、車両情報格納部22、地域決定部23、予測部24、及び配信部25aを備えている。センタ2aは、配信部25の代わりに配信部25aを備える点を除けば実施形態1のセンタ2と同様である。
配信部25aは、予測部24で予測した将来の自動運転不可地域と、車両情報格納部22に格納された車両情報に含まれる車両ID及び自動運転経路とから、自動運転経路の進路前方に将来の自動運転不可地域が存在する車両の車両IDを特定する。そして、特定した車両IDを含む車両情報を送信してきた車両側ユニット1に対して、将来の自動運転不可地域に進入する予定であることを示す情報(以下、進入予定通知)を送信する。
なお、配信部25aは、車両情報に含まれる車両位置の履歴と車両情報に含まれる自動運転経路とを用いて車両の将来の走行位置を予測することで、将来の自動運転不可地域にその将来の時点において進入する予定の車両の車両IDを特定する構成としてもよい。この構成を採用した場合にも、特定した車両IDを含む車両情報を送信してきた車両側ユニット1に対して、進入予定通知を送信する構成とすればよい。また、この構成を採用する場合には、進入予定通知に前述の予測時刻情報も含むことが好ましい。
続いて、図10を用いて、運転支援ECU10aについての説明を行う。図10に示すように、運転支援ECU10aは、走行環境認識部100、走行計画生成部101、自動運転機能部102、送信処理部103、通知取得部104a、及び報知判定部105aを備えている。この運転支援ECU10aも請求項の車載装置に相当する。
通知取得部104aは、センタ2から送信されてくる進入予定通知を、通信機20を介して取得し、報知判定部105aに出力する。報知判定部105aは、通知取得部104aで進入予定通知をした場合、自動運転機能部102をモニタすることで自動運転時か否かを判定する。そして、自動運転時と判定した場合には、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを報知させる指示をHCU41に送る。一方、自動運転時でないと判定した場合には、この指示をHCU41に送らない。この指示を受けたHCU41では、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを、表示装置43及び/又は音声出力装置44から報知させる。
なお、進入予定通知に予測時刻情報も含む構成であった場合、報知判定部105aは、予測時刻情報をもとに、自車が自動運転不可地域に進入する時刻及び/又は進入するまでの残り時間も報知させる構成とすればよい。
実施形態2の構成は、自車運転を行う車両が将来的に自動運転不可地域に進入する予定であることを車両側ユニット1で判定する代わりにセンタ2aで判定する点を除けば、実施形態1の構成と同様であるので、実施形態1の構成と同様に、局地的な気象現象の変化によって自動運転の解除が必要となる場合にも、余裕をもって自動運転の解除を行うことが可能になる。
なお、配信部25aは、進入予定通知を送信する代わりに、自動運転不可地域に進入する予定であることを報知させる指示(以下、報知指示)を送信する構成としてもよい。この場合にも、報知判定部105aは、自動運転時と判定した場合には、将来的に自車が自動運転不可地域に進入する予定であることを報知させる指示をHCU41に送る構成とすればよい。また、自動運転時でないと判定した場合には、この指示をHCU41に送らない構成とすればよい。
(変形例1)
前述の実施形態では、地域決定部23が、自動運転が不実施且つ雨量が閾値以上となる車両位置の群に相当する過去の対象地域を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自動運転が不実施且つ雨量の差が閾値以上となる車両位置同士の間を境界として囲った地域を過去の対象地域として決定する構成(以下、変形例1)としてもよい。
変形例1では、地域決定部23は、車両情報格納部22に格納された、複数台の自動運転車両についての車両位置、自動運転情報、雨量の情報、及びタイムスタンプから、自動運転が不実施且つ雨量の差が閾値以上となる車両位置同士の間を境界として囲った地域を、過去の対象地域として単位時間別に決定する。つまり、周辺との雨量の差が閾値以上の雨によって自動運転が実施できなくなった過去の対象地域を単位時間別に決定する。一例を以下に述べる。
まず、地域決定部23は、対応付けられたタイムスタンプをもとに、過去の時間帯に該当する車両位置、自動運転情報、及び雨量の情報の組を車両情報格納部22から抽出する。続いて、抽出した組から、自動運転情報及び雨量の情報をもとに、自動運転が不実施且つ雨量の差が閾値以上となる車両位置の組を抽出する。ここで言うところの閾値は、例えば豪雨と言える程度の雨量に相当する雨量の差とすればよい。この閾値が請求項の第2の閾値に相当する。
地域決定部23は、自動運転が不実施且つ雨量の差が閾値以上となる車両位置の組を抽出した後、抽出した車両位置の組をそれぞれ含むメッシュ単位の地域同士の境界を境界として囲む地域を対象地域と決定する。メッシュ単位としては、前述した8分の1地域メッシュ単位,1辺の長さが約250mである4分の1地域メッシュ単位等とすればよい。抽出した車両位置の組をそれぞれ含むメッシュ単位の地域同士の間に複数のメッシュ単位の地域が存在する場合には、雨量が多かった車両位置が属する地域の境界を対象地域の境界とすればよい。
変形例1の構成によれば、局地的に雨量が急激に変化するような豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)によって自動運転が不実施になるような対象地域を、より精度良く決定することが可能になる。
変形例1の予測部24でも、地域決定部23で決定した単位時間別の対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の対象地域を予測することで、前述の自動運転不可地域を予測する。
(変形例2)
また、自動運転が不実施且つ雨量の検出有りである車両位置の群に相当する過去の対象地域を決定する構成(以下、変形例2)としてもよい。変形例2を採用する場合には、雨量の情報が示す雨量が0である場合に雨量の検出無しとし、雨量の情報が示す雨量が0よりも多い場合に雨量の検出有りとすればよい。なお、車両側ユニット1の送信処理部103から雨量の情報を送信する代わりに、気象関連センサ61で雨量を検出したか否かの情報を送信する構成としてもよい。この場合は、気象関連センサ61で雨量を検出したか否かの情報に応じて、雨量の検出有りか否かを地域決定部23が判断すればよい。
(変形例3)
前述の実施形態では、気象関連センサ61としてレインセンサを用いることで、局地的な気象現象として豪雨を対象とする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、気象関連センサ61として、霧を検出する霧センサを用いることで、局地的な気象現象として霧を対象とする構成(以下、変形例3)としてもよい。
霧センサとしては、照射した光の後方散乱光を検出することで霧を検出するセンサであってもよいし、対向して配置された発光部と受光部の間で霧によって遮断されるレーザ光線のパルスの個数をカウントすることで霧を検出するセンサであってもよい。また、霧の粒子が流入する程度の隙間を設けて遮光した、内部壁面が黒色のハウジング内でライトを一瞬点灯させて撮像装置で撮像した画像の一定以上の白さをもとに霧を検出するセンサであってもよい。画像の一定以上の白さは、例えば画像の全画素の平均輝度が一定以上の明るさであるか否かで判断する等すればよい。
変形例3を採用する場合には、地域決定部23が、自動運転が不実施且つ霧センサでの霧の検出有りとなる車両位置の群に相当する過去の対象地域を決定する構成とすればよい。なお、霧の濃さを霧センサで検出できる場合には、地域決定部23が、自動運転が不実施且つ霧の濃さが閾値以上となる車両位置の群に相当する過去の対象地域を決定する構成としてもよい。
(変形例4)
前述の実施形態では、局地的な気象現象として豪雨若しくは霧を対象とする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。自動運転の実施に影響を与える局地的な気象現象であって、気象関連センサ61で検出可能な気象現象であれば、他の気象現象を対象とする構成としてもよい。
(変形例5)
前述の実施形態では、運転支援ECU10,10aが、自動運転の実施不実施に関わらず、自動運転情報を含む車両情報を、送信処理部103から通信機20を介してセンタ2,2aへ逐次送信させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転支援ECU10,10aは、自動運転の実施時には車両情報を送信させない一方、自動運転の不実施時に限って、自動運転を不実施であることを示す自動運転情報を含む車両情報を送信させる構成としてもよい。この場合、自動運転を不実施であることを示す自動運転情報が、請求項の自動運転の不実施についての自動運転情報に相当することになる。
(変形例6)
前述の実施形態では、自動運転情報及び気象関連センサ61でのセンシング結果を含む車両情報を送信してきた車両側ユニット1に対して、センタ2,2aが将来の自動運転不可地域と予測時刻情報とを送信したり、進入予定通知を送信したりする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、自動運転情報及び気象関連センサ61でのセンシング結果を送信してこない車載装置に対して、センタ2,2aが将来の自動運転不可地域と予測時刻情報とを送信したり、進入予定通知を送信したりする構成としてもよい。この車載装置は、自動運転を行う車両で用いられ、通知取得部104,104a及び報知判定部105,105aと同様の機能を有するものとする。また、この車載装置が通知取得部104a及び報知判定部105aと同様の機能を有する場合、この車載装置は自車の車両位置及び/又は自動運転経路をセンタ2aに送信するものとする。
(変形例7)
前述の実施形態では、走行計画生成部101において自動運転時の推奨経路を生成する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転支援ECU10,10aが、車外のサーバ装置等に自動運転時の推奨経路を生成させ、生成させた推奨経路を取得する構成としてもよい。
(変形例8)
前述の実施形態では、運転支援ECU10,10aとHCU41とが別体に設けられる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、運転支援ECU10,10aとHCU41とが一体に設けられる構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 車両側ユニット、2,2a センタ、3 運転支援システム、10,10a 運転支援ECU(車載装置)、21 収集部、23 地域決定部、24 予測部、25,25a 配信部(通知部)、61 気象関連センサ、103 送信処理部

Claims (13)

  1. 自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、前記自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサ(61)を搭載する複数の車両から逐次送信されてくる、前記自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、前記気象関連センサでのセンシング結果とを逐次取得する収集部(21)と、
    前記収集部で逐次取得する複数の車両の前記自動運転情報、車両位置、及び前記センシング結果をもとに、前記自動運転が不実施且つ前記気象現象が生じている対象地域を単位時間別に決定する地域決定部(23)と、
    前記地域決定部で決定した単位時間別の前記対象地域の時系列に沿った遷移をもとに、将来の前記対象地域を予測する予測部(24)と、
    前記予測部で予測した将来の前記対象地域をもとに、前記自動運転を行う車両においてその将来の前記対象地域での前記自動運転の不実施に対する準備を行わせるための通知をその車両に行う通知部(25,25a)とを備えるセンタ。
  2. 請求項1において、
    前記通知部(25)は、前記自動運転を行う車両に、前記通知として、前記予測部で予測した将来の前記対象地域とその将来の時点との通知を行うセンタ。
  3. 請求項1において、
    前記通知部(25a)は、前記予測部で予測した将来の前記対象地域に進入する予定である前記自動運転を行う車両に、前記通知として、前記対象地域に進入する予定であることを示す通知を行うセンタ。
  4. 請求項1において、
    前記収集部で逐次取得する前記気象関連センサでのセンシング結果は、雨量を検出するレインセンサでのセンシング結果であるセンタ。
  5. 請求項4において、
    前記収集部で逐次取得する前記レインセンサでのセンシング結果は、前記レインセンサでの雨量の検出有無であり、
    前記地域決定部は、前記収集部で逐次取得する複数の車両の前記自動運転情報、車両位置、及び前記レインセンサで検出される雨量の検出有無をもとに、前記自動運転が不実施且つ前記レインセンサで雨量の検出有りである車両位置の群に相当する地域を前記対象地域として決定するセンタ。
  6. 請求項4において、
    前記収集部で逐次取得する前記レインセンサでのセンシング結果は、前記レインセンサで検出する雨量であり、
    前記地域決定部は、前記収集部で逐次取得する複数の車両の前記自動運転情報、車両位置、及び前記レインセンサで検出される雨量をもとに、前記自動運転が不実施且つ前記レインセンサで検出される雨量が第1の閾値以上となる車両位置の群に相当する地域を前記対象地域として決定するセンタ。
  7. 請求項4において、
    前記収集部で逐次取得する前記レインセンサでのセンシング結果は、前記レインセンサで検出する雨量であり、
    前記地域決定部は、前記収集部で逐次取得する複数の車両の前記自動運転情報、車両位置、及び前記レインセンサで検出される雨量をもとに、前記自動運転が不実施且つ前記レインセンサで検出される雨量の差が第2の閾値以上となる車両位置同士の間を境界として囲った地域を前記対象地域として決定するセンタ。
  8. 請求項1において、
    前記収集部で逐次取得する前記気象関連センサでのセンシング結果は、霧を検出する霧センサでのセンシング結果であるセンタ。
  9. 請求項8において、
    前記収集部で逐次取得する前記霧センサでのセンシング結果は、前記霧センサでの霧の検出有無であり、
    前記地域決定部は、前記収集部で逐次取得する複数の車両の前記自動運転情報、車両位置、及び前記霧センサで検出される霧の検出有無をもとに、前記自動運転が不実施且つ前記霧センサで霧の検出有りである車両位置の群に相当する地域を前記対象地域として決定するセンタ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記収集部で取得する前記自動運転の不実施についての前記自動運転情報は、前記自動運転を実施できていないことを示す情報であるセンタ。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記収集部で取得する前記自動運転の不実施についての前記自動運転情報は、前記自動運転を実施していないことを示す情報及び前記自動運転を実施できていないことを示す情報であり、
    前記地域決定部は、前記自動運転情報が、前記自動運転を実施していないことを示す情報及び前記自動運転を実施できていないことを示す情報のいずれかである場合に、前記自動運転が不実施とするセンタ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンタ(2,2a)と、
    自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、前記自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサを搭載する車両で用いられる車載装置(10,10a)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記自動運転の実施不実施についての自動運転情報と、車両位置と、前記気象関連センサでのセンシング結果とを前記センタへ逐次送信させる送信処理部(103)を備える運転支援システム。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンタ(2,2a)と、
    自車の周辺を監視する周辺監視センサを用いて自動運転を行うとともに、前記自動運転の実施に影響を与える気象現象についての情報を逐次検出する気象関連センサを搭載する車両で用いられる車載装置(10,10a)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記自動運転が不実施の場合に、前記自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、前記気象関連センサでのセンシング結果とを前記センタへ逐次送信させる一方、前記自動運転が実施の場合には、前記自動運転の不実施についての自動運転情報と、車両位置と、前記気象関連センサでのセンシング結果とを前記センタへ送信させない送信処理部(103)を備える運転支援システム。
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