JP2017223751A - 焦点調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一被写体であると考えられる場合にはレンズの駆動を禁止する閾値を大きくすることにより、急加速や急減速などの変化を伴う移動を行った際にも被写体に追従し続ける焦点調節装置を提供する。【解決手段】焦点調節装置であって、被写体の特徴情報に基づいて追尾を行う追尾部101と、デフォーカス量を検出する焦点検出部102と、複数回のデフォーカス量に基づいて、予想デフォーカス量を決定する予測部103と、予想デフォーカス量と検出されたデフォーカス量との差を判定する判定部104と、予想デフォーカス量とデフォーカス量との差が閾値より小さいと判定された場合にのみ、レンズを駆動させる焦点調節部105とを備え、判定部104は追尾部101により特定された被写体の変化量が所定の移動閾値より大きい場合には第1の閾値を設定し、被写体の変化量が所定の移動閾値より小さい場合には第1の閾値よりも大きい第2の閾値を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラ等の撮像装置に関し、特に被写体に対して焦点調節制御を行う撮像装置に関する。
従来、焦点調節装置はピント精度向上のために予測手段を備え、焦点検出領域において検出された過去複数回の検出デフォーカス量に基づいて被写体の将来の像面位置を予測するのが一般的である。また、撮影者の意図する被写体への追従性を向上させるため、被写体の輝度情報などから成る特徴情報に基づいて画像平面上で被写体追尾を行い、特定された座標位置の近傍の焦点検出領域において検出されたデフォーカス量に基づいて撮影レンズを駆動させる方法が知られている。さらに、背景や別の被写体に誤って焦点検出した場合の撮影レンズの誤動作を防止するため、過去複数回の検出デフォーカス量に基づいて決定される今回の予想デフォーカス量と実際に今回検出されたデフォーカス量との差が所定の値よりも大きく乖離している場合には、撮影レンズの駆動を禁止して誤動作を防止する方法が知られている。
しかしながら、被写体が急加速や急減速のような光軸方向に急激な変化を伴う移動をする場合、過去とは異なる動きとなるので予測と実際の被写体の像面位置が乖離し、予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差が大きくなる傾向がある。例えば、急加速する場合には予想デフォーカス量よりも実際には光軸方向に至近側のデフォーカス量が検出され、急減速する場合には予想デフォーカス量よりも実際には光軸向に無限側のデフォーカス量が検出される。そのため、撮影者の意図する被写体でありながら誤って別の被写体であると判定して撮影レンズの駆動を禁止し、正しく追従し続けられないという問題があった。
この問題について図8を用いて詳細に説明する。
図8は被写体が光軸方向に急減速する例を示したものである。
図中のグラフは、時刻ti−nからtiにおいて、被写体に対して焦点検出を行った場合の像面位置を示している。また、vi−nからviはそれぞれ時刻ti−nからtiにおいて焦点調節装置側から見た被写体の様子である。時刻tiにおいて焦点検出を行う前に、過去の時刻ti−nからti−1までの過去複数回の検出デフォーカス量に基づく像面位置に対して予測曲線を適用し、時刻tiにおける被写体の像面位置Pfを予測して予想デフォーカス量を決定する。そして、背景や別の被写体を誤って焦点検出した場合の誤動作防止のための乖離閾値が設定される。時刻ti−1から時刻tiの間に被写体が急減速をすると、時刻tiにおいて実際に検出されるデフォーカス量に対応する像面位置はPiとなり、検出デフォーカス量と予想デフォーカス量との差が乖離閾値よりも大きくなる。そのため、別の被写体であると判定されて撮影レンズの駆動が禁止され、被写体に追従し続けることができない。急加速の場合も同様である。
このような問題に対して、特許文献1には、被写体が動体であると判定された場合には撮影レンズの駆動の禁止を解除する方法が開示されている。
特開平6−337346号公報
しかしながら、上述の特許文献1の従来技術では、追尾により誤って別の被写体が検出された場合などに予想デフォーカス量と検出デフォーカス量の差が大きくても撮影レンズの駆動を駆動させてしまい、撮影者の意図する被写体に正しく追従できなくなることがあった。
そこで、本発明は、追尾により特定される座標位置の過去からの変化量に基づいて予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差に対する乖離閾値の大きさを変化させる。これにより、背景や別の被写体に対して不用意に撮影レンズを駆動させる誤動作を防止しながら、追尾による座標位置の変化量から同一被写体である可能性が高い場合には、被写体が急加速や急減速のような光軸方向に急激な変化を伴う移動をしても追従し続けることを可能とする焦点検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る焦点調節装置は、
被写体の特徴情報に基づいて追尾を行い画面上における被写体の座標位置を特定する追尾手段と、
画面内に設定された焦点検出領域におけるデフォーカス量を検出する焦点検出手段と、
前記検出手段により検出された過去複数回のデフォーカス量に基づいて将来の被写体の像面位置を予測し、予想デフォーカス量を決定する予測手段と、
前記予測手段により決定された前記予想デフォーカス量と、前記焦点検出手段により今回検出されたデフォーカス量との差が所定の乖離閾値より小さいか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記予想デフォーカス量と今回検出されたデフォーカス量との差が前記乖離閾値より小さいと判定された場合にのみ、今回検出されたデフォーカス量に基づいて撮影レンズを駆動させる焦点調節手段と、
を備え、
前記判定手段は前記追尾手段により特定された今回の被写体の座標位置の前回からの変化量が所定の移動閾値より大きい場合には前記乖離閾値に第1の乖離閾値を設定し、今回の被写体の座標位置の前回からの変化量が所定の移動閾値より小さい場合には前記乖離閾値に第1の乖離閾値よりも大きい第2の乖離閾値を設定することを特徴とする。
本発明によれば、背景や別の被写体などに対して不用意に撮影レンズを駆動させない一方で、追尾による被写体の座標位置の変化量に基づき同一被写体であると考えられる場合には撮影レンズの駆動を禁止する閾値を大きくすることにより、被写体が急加速や急減速などの光軸方向に急激な変化を伴う移動を行った際にも被写体に追従し続けることを可能とする焦点調節装置を提供することができる。
第1の実施形態による、焦点調節装置の機能構成例を示すブロック図 第1の実施形態による、一眼レフカメラの構成を示すブロック図 第1の実施形態による、焦点調節処理を示すフローチャート 第1の実施形態による、一眼レフカメラの焦点検出領域を示す図 第2の実施形態による、焦点調節動作を示すフローチャート 第2の実施形態による、被写体の座標位置の規則的な変化を示す図 第1の実施形態による、自装置の振れ量に基づく追尾座標の減算を示す図 本発明の解決しようとする課題を示した図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の実施形態による焦点調節装置の機能構成を示すブロック図である。図示の機能部は、図2により後述するマイクロコンピュータ221の制御下で、図2に示すハードウェアとソフトウェアの協働により実現される。
図1において、本実施形態における焦点調節装置の追尾部101は、撮影レンズを通過して入力された輝度情報から成る被写体の顔や色についての特徴情報に基づいて被写体の画像平面上における座標位置を特定する。
焦点検出部102は、画面内に設定された焦点検出領域において焦点検出を行い、デフォーカス量を検出する。
予測部103は、過去複数回の検出デフォーカス量に基づいて将来の被写体の像面位置を予測し、予想デフォーカス量を決定する。
判定部104は、焦点検出部102の検出デフォーカス量と予測部103による予想デフォーカス量との差が所定の閾値より小さいか否かを判定する。
焦点調節部105は、判定部104により、焦点検出部102の検出デフォーカス量と予測部103の予測デフォーカス量との差が所定の閾値より小さい場合にのみ、焦点検出部102の検出デフォーカス量に基づいて撮影レンズを駆動させる。
振れ検出部106は、自装置の振れ量を検出し、追尾部101において検出された被写体の座標位置に対して検出された自装置の振れ量を減算する。
次に、本発明を一眼レフデジタルカメラに適用した例について具体的に説明する。
図2は実施形態による一眼レフデジタルカメラ(以下、デジタルカメラ)の構成例を示すブロック図である。
図2において、オートフォーカス駆動回路(以下、AF駆動回路)202は、例えばDCモータや超音波モータによって構成され、マイクロコンピュータ221の制御によって撮影レンズ201のフォーカスレンズ位置を変化させてピントを合わせる。絞り駆動回路204は、マイクロコンピュータ221によって算出された駆動量で絞り203を駆動し、光学的な絞り値を変化させる。振れ検出回路227はジャイロセンサなどによって構成され、自装置の振れ量を検出する。
主ミラー205は、撮影レンズ201から入射した光束をファインダ側と撮像素子側とに切替える。主ミラー205は、常時はファインダ側へと光束を導くよう反射させるように配されているが、撮影が行われる場合には、撮像素子213へと光束を導くように上方に跳ね上がり、光束中から待避する。主ミラー205で反射した光束の一部は、測光用のAEセンサを有する測光回路226に導かれ、被写体の輝度情報などが検出される。また主ミラー205は、その中央部が光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、焦点検出を行うための一対のAFセンサにその一部が入射するように光束を透過させる。
サブミラー206は、主ミラー205から透過してきた光束を反射させ焦点検出を行うためのAFセンサを有する焦点検出回路210に導く。
焦点検出回路210は、例えば、位相差方式により焦点検出を行うものであり、本例では一対のAFセンサを含むものとする。
主ミラー205の中央部を透過し、サブミラー206で反射された光束は、焦点検出回路210の内部に配置された光電変換を行うための一対のAFセンサに至る。
被写体に対する撮影レンズの焦点調節状態を示すデフォーカス量は、一対のAFセンサの出力を演算することによって求められる。
本例では、測光回路226および焦点検出回路210を独立構成としているが、撮像素子213および映像信号処理回路217に測光機能や焦点検出機能を備えてもよい。
ファインダは、ペンタプリズム207、ピント板208、アイピース209などによって構成される。
マイクロコンピュータ221は演算結果を評価してAF駆動回路202に指示し、フォーカスレンズを駆動させる。
シャッタ駆動回路212は、マイクロコンピュータ221の制御下でフォーカルプレーンシャッタ211を駆動する。従って、フォーカルプレーンシャッタの開口時間はマイクロコンピュータ221によって、制御される。
撮像素子213には、CCDやCMOSセンサなどが用いられ、撮影レンズ201によって結像された被写体像を電気信号に変換する。
クランプ回路214やAGC回路215は、A/D変換をする前の基本的なアナログ信号処理を行い、マイクロコンピュータ221により、クランプレベルやAGC基準レベルの変更が行われる。
A/D変換器216は撮像素子213のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
映像信号処理回路217は、ゲートアレイなどのロジックデバイスにより実現される。映像信号処理回路217は、デジタル化された画像データに、フィルター処理、色変換処理、ガンマ処理を行うと共に、JPEGなどの圧縮処理を行い、メモリコントローラ218に出力する。メモリコントローラ218は、メモリ219、バッファメモリ220へのデータの格納、取り出しを制御する。映像信号処理回路217は、必要に応じて撮像素子213の信号の露出情報やホワイトバランスなどの情報をマイクロコンピュータ221に出力することが可能である。それらの情報を基にマイクロコンピュータ221はホワイトバランスやゲイン調整の指示を行う。連続撮影動作の場合においては、映像信号処理回路217は、一旦、未処理画像のままバッファメモリ220に撮影データを格納し、メモリコントローラ218を通して未処理の画像データを読み出し、画像処理や圧縮処理を行う。連像撮影枚数は、バッファメモリ220の大きさに左右される。
メモリコントローラ218は、映像信号処理回路217から入力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ220に格納し、処理済みのデジタル画像データをメモリ219に格納する。また、メモリコントローラ218は、逆にバッファメモリ220やメモリ219から画像データを映像信号処理回路217に出力する。メモリ219は取り外し可能としてもよい。
操作部材222は、マイクロコンピュータ221にその状態を伝え、マイクロコンピュータ221は操作部材222の変化に応じて各部をコントロールする。
223は第1スイッチ(以後、スイッチSW1)、224は第2スイッチ(以後、スイッチSW2)である。スイッチSW1とスイッチSW2は、レリーズボタンの操作でオンオフするスイッチであり、それぞれ操作部材222の入力スイッチのうちの1つである。スイッチSW1のみオンの状態はレリーズボタン半押し状態であり、この状態でオートフォーカスの動作や、測光動作が行われる。スイッチSW1、スイッチSW2が共にオンの状態はレリーズボタンの全押し状態であり、この状態で撮影が行われる。またスイッチSW1,スイッチSW2がともにONし続けている間は、連続撮影動作が行われる。
操作部材222には、他に、ISO設定ボタン、画像サイズ設定ボタン、画質設定ボタン、情報表示ボタンなど不図示のスイッチが接続されており、それぞれのスイッチの状態が検出されている。電源部225は、各ICや駆動系に必要な電源を供給する。
本実施形態では、以上のように構成されたデジタルカメラにより、追尾による被写体の座標位置の変化量に基づき同一被写体であると考えられる場合に、撮影レンズの駆動を禁止するためデフォーカス量に関する乖離閾値を大きくする。これにより、急激な変化を伴う移動被写体に対しても追従し続けることを可能とする。
以下では、実施形態に係る焦点調節動作について図3のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の動作は、マイクロコンピュータ221が所定のプログラムを実行することで実現される。
撮影者によりスイッチSW1がONされると、ステップS301において、追尾部101は、測光回路226から出力された輝度情報から成る被写体の特徴情報に基づいて、被写体の画像平面上における座標位置を特定する。決定された被写体の座標位置は検出時刻とともにメモリ219に記憶される。なお、被写体追尾の方法についてはさまざまな手法が提案されており、本発明に直接係るものではないから詳細な説明は省略するが、例えば被写体の特徴色を抽出してテンプレートを作成し、テンプレートマッチングなどにより被写体を追尾して座標位置を特定する方法などが挙げられる。また、追尾部101により特定された被写体の座標位置に対しては、振れ検出部106により検出された自装置の振れ量が減算され、自装置の振れ量を差し引いた座標位置で表現されることが好ましい。
図7を用いて追尾による被写体の座標位置に対する自装置の振れ量の減算の一例について説明する。図中のθは振れ検出部106により検出される振れ量である。簡単のため、ここでは振れは画面の水平方向のみを考える。
hは自装置の振れによる被写体の移動量であり、h’は自装置の振れによる像面上における被写体像の移動量である。aは撮影レンズから被写体までの距離であり、bは撮影レンズから撮像面までの距離であるとする。このとき、自装置の振れ量が追尾による座標位置に与える量はh’=b×tanθで表現されるため、追尾による被写体のx座標からこの量を減算する。垂直方向の振れ量についても同様に考えることができる。
ステップS302において、焦点検出部102は、ステップS101において追尾部101により検出された被写体の座標位置の近傍の焦点検出領域において焦点検出回路210によりデフォーカス量を検出する。図4は焦点検出部102の焦点検出領域の一例を示す図である。図中に四角で示された焦点検出領域に配置された不図示のラインセンサにより2像の像ずれ量に基づいてデフォーカス量が検出される。検出されたデフォーカス量は検出時刻とともにメモリ219に記憶される。
ステップS303において、予測部103はメモリ219に記憶された過去複数回のデフォーカス量に基づいて今回の被写体の像面位置を予測し、予想デフォーカス量を算出する。なお、予測の方法については本発明に直接係るものではないから詳細な説明は省略するが、例えば被写体が等速直線運動をすると見なして予測を行う方法などが挙げられる。
ステップS304において、判定部104は追尾部101により決定された前回の被写体の座標位置と今回の被写体の座標位置の差が所定の移動閾値より小さいか否かを判定する。前回と今回の座標位置の差が移動閾値より大きい場合はステップS305へ処理を進め、前回と今回の座標位置の差が移動閾値より小さい場合はステップS306へ処理を進める。
ステップS305において、判定部104は過去複数回の検出デフォーカス量に基づく予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差に関する乖離閾値に第1の乖離閾値を設定する。
ステップS306において、判定部104は乖離閾値に第2の乖離閾値を設定する。なお、第2の乖離閾値は第1の乖離閾値よりも大きいものとする。先述の通り、乖離閾値は背景や別の被写体などに対して誤って焦点検出した場合の誤動作防止のために設定される閾値である。なお、被写体が等速直線運動をしていても、焦点調節装置に対して被写体が近い場合の像面位置の変化量は、焦点調節装置から被写体が離れている場合の像面位置の変化量に比べて大きい。そのため、第1の乖離閾値や第2の乖離閾値の大きさは被写体の像面位置に応じて可変にすることが実用上好ましい。
ステップS307において、判定部104は予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差が乖離閾値より小さいか否かを判定する。予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差が乖離閾値より小さい場合は、前回と同一被写体に対して焦点検出を行ったと判定して処理をステップS308へ進め、予想デフォーカス量と今回の検出デフォーカス量との差が乖離閾値より大きい場合は、背景や別な被写体に対して焦点検出を行ったと判定して処理をステップS309へ進める。
ステップS308において、焦点調節部105は今回の検出デフォーカス量に基づいて撮影レンズ201のフォーカスレンズを駆動させて、被写体にピントを合わせる。
ステップS309において、マイクロコンピュータ221は、スイッチSW1がON状態か否かを判定する。スイッチSW1がOFF状態であれば焦点調節動作を終了し、スイッチSW1がON状態であれば処理をステップS301に戻して以後スイッチSW1がOFF状態になるまで焦点調節動作を繰り返す。
以上、第1の実施形態によれば、撮影者が誤って別の被写体や背景などに対して焦点検出領域を合わせてしまった場合には不用意な撮影レンズの駆動を禁止することができる。さらに、追尾部により決定される被写体の座標位置の変化量が小さい場合には同一被写体であると見なし、被写体が急加速や急減速などの光軸方向に急激な変化を伴う移動を行う際にも追従し続けることが可能となる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、被写体の座標位置の変化量に基づく判定方法を変形したものを説明する。第1の実施形態との変更点は、図3におけるステップS304が図5におけるステップS504に変わったことである。
以下では、第2の実施形態による焦点調節動作を図5のフローチャートを参照して説明する。ただし、図5のステップS501からステップS503、およびステップS505からステップS509は、それぞれ図3のステップS301からステップS303、およびステップS305からステップS309に対応するので説明を省略し、ステップS504の内容のみを説明する。
ステップS504において、判定部104は追尾部により決定された過去複数回の被写体の座標位置の変化が規則的か否かを判定する。過去複数回の被写体の座標位置の変化が規則的でないと判定された場合には処理をステップS505へ進め、過去複数回の被写体の座標位置の変化が規則的であると判定された場合には処理をステップS506へ進める。
図6を用いて被写体移動が規則的であるか否かの判定について説明する。
図6には、画面内における3回分の被写体の座標位置がそれぞれP0(x0、y0)、P1(x1、y1)、P2(x2、y2)として示されている。ここでは被写体の顔を追尾しているものとする。今回の座標位置がP2であり、過去2回分の座標位置がP0およびP1で示されている。また、Δx0=x1−x0、Δx1=x2−x1、Δy0=y1−y0、Δy1=y2−y1である。このとき、被写体移動が規則的であるとは、例えば、所定の正の定数α、βを用いて、
|Δx0−Δx1|<α、|Δy0−Δy1|<β
が成立する場合などである。
なお、図6の説明では追尾による被写体の座標位置を3点としたが、必ずしもこれに限定される必要はない。また、規則的であってもあまりに大きな変化をする場合は同一被写体ではない可能性があるため、x座標またはy座標における変化量が所定の値よりも大きい場合には規則的ではないと見なすようにしてもよい。
以上、第2の実施形態によれば、被写体の座標位置の変化量が比較的大きくても、その変化が規則的であれば同一被写体であると見なすことにより、被写体が急加速や急減速などの光軸方向に急激な変化を伴う移動を行う場合に追従し続けることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
なお、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101 追尾部、102 焦点検出部、103 予測部、104 判定部、
105 焦点調節部、106 振れ検出部、201 撮影レンズ、
202 オートフォーカス駆動回路、203 絞り、204 絞り駆動回路、
205 主ミラー、206 サブミラー、207 ペンタプリズム、208 ピント板、
209 アイピース、210 焦点検出回路、211 フォーカルプレーンシャッタ、
212 シャッタ駆動回路、213 撮像素子、214 クランプ回路、
215 AGC回路、216 A/D変換器、217 映像信号処理回路、
218 メモリコントローラ、219 メモリ、220 バッファメモリ、
221 マイクロコンピュータ、222 操作部材、223 第1スイッチ、
224 第2スイッチ、225 電源部、226 測光回路、227 振れ検出回路

Claims (3)

  1. 被写体の特徴情報に基づいて追尾を行い画面上における被写体の座標位置を特定する追尾手段(101)と、
    画面内に設定された焦点検出領域におけるデフォーカス量を検出する焦点検出手段(102)と、
    前記検出手段により検出された過去複数回のデフォーカス量に基づいて将来の被写体の像面位置を予測し、予想デフォーカス量を決定する予測手段(103)と、
    前記予測手段(103)により決定された前記予想デフォーカス量と、前記焦点検出手段(102)により今回検出されたデフォーカス量との差が所定の乖離閾値より小さいか否かを判定する判定手段(104)と、
    前記判定手段(104)により、前記予想デフォーカス量と今回検出されたデフォーカス量との差が前記乖離閾値より小さいと判定された場合にのみ、今回検出されたデフォーカス量に基づいて撮影レンズを駆動させる焦点調節手段(105)と、
    を備え、
    前記判定手段(104)は前記追尾手段(101)により特定された今回の被写体の座標位置の前回からの変化量が所定の移動閾値より大きい場合には前記乖離閾値に第1の乖離閾値を設定し、今回の被写体の座標位置の前回からの変化量が所定の移動閾値より小さい場合には前記乖離閾値に第1の乖離閾値よりも大きい第2の乖離閾値を設定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 被写体の特徴情報に基づいて追尾を行い画面上における被写体の座標位置を特定する追尾手段(101)と、
    画面内に設定された焦点検出領域におけるデフォーカス量を検出する焦点検出手段(102)と、
    前記検出手段により検出された過去複数回のデフォーカス量に基づいて将来の被写体の像面位置を予測し、予想デフォーカス量を決定する予測手段(103)と、
    前記予測手段(103)により決定された前記予想デフォーカス量と、前記焦点検出手段(102)により今回検出されたデフォーカス量との差が所定の乖離閾値より小さいか否かを判定する判定手段(104)と、
    前記判定手段(104)により、前記予想デフォーカス量と今回検出されたデフォーカス量との差が前記乖離閾値より小さいと判定された場合にのみ、今回検出されたデフォーカス量に基づいて撮影レンズを駆動させる焦点調節手段(105)と、
    を備え、
    前記判定手段(104)は前記追尾手段(101)により特定された過去複数回の被写体の座標位置が規則的でない場合には第1の乖離閾値を設定し、過去複数回の被写体の座標位置が規則的である場合には第1の乖離閾値よりも大きい第2の乖離閾値を設定することを特徴とする焦点調節装置。
  3. 自装置の振れ量を検出する、振れ検出手段(106)と、をさらに備え、前記追尾手段(101)は特定された画面上における被写体の座標位置に対して、前記振れ検出手段により検出された自装置の振れ量を減算したものを被写体の座標位置として特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の焦点調節装置。
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