JP2017223626A - 認識用ツール - Google Patents

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Abstract

【課題】文書中の文字や画像が読み取れなくなる程度に、文書を細断できるか否か容易に判断可能な認識用ツールを提供する。【解決手段】本発明の認識用ツール1は、文字や画像の記載された文書10がシュレッダーによって細断された場合に、一の細断片に表示される文書10中の文字や画像の範囲を認識させることが可能なものである。認識用ツール1は、シート材2を備える。シート材2には、裏面側に配置される文書10を、表面側から視ることの可能な窓部3が形成されており、窓部3は、細断片と一致するサイズを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、文字や画像の記載された文書がシュレッダーによって細断された場合に、一の細断片に表示される文書中の文字や画像の範囲を認識させることが可能な認識用ツールに関する。
従来、シュレッダーを販売するための営業活動において、シュレッダーを特定する情報(シュレッダーの型番や写真等)や、シュレッダーによる細断片の縦横の寸法が記載されたカタログが使用されている。
シュレッダーの営業活動で使用される一般的なカタログは、細断片の縦横の寸法を数字で示すものであり、顧客に対して、細断片の形状や、細断片に表示される文字の範囲を、視覚的に認識させるものではなかった(上記の「細断片に表示される文字の範囲」とは、文字の記載された文書がシュレッダーで細断された場合に、一の細断片に表示される文字の範囲を意味する)。このため、顧客は、カタログに紹介されるシュレッダーで、文字が読み取れなくなる程度に文書を細断できるか否か直ちに判断できず、上記細断片に表示される文字の範囲を予想すべく、細断片と同じ形状の図形(例えば細断片に対応する長方形)を文書に書いてみて、図形と重なる文字のうち、どのくらいの範囲が図形の内側に入っているか確認するような手間を要していた。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであって、その目的は、文書中の文字や画像が読み取れなくなる程度に、文書を細断できるか否か容易に判断可能な認識用ツールを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、次の項に記載の主題を包含する。
項1.文字や画像の記載された文書がシュレッダーによって細断された場合に、一の細断片に表示される文書中の文字や画像の範囲を認識させるための認識用ツールであって、
シート材を備え、
前記シート材には、裏面側に配置される前記文書を、表面側から視ることの可能な窓部が形成されており、
前記窓部は、前記細断片と一致するサイズを有する、認識用ツール。
項2.前記窓部は、前記シート材の透明な部分によって構成されるものであり、色の相違により、前記窓部と、その周辺の部分とを区別可能である、項1に記載の認識用ツール。
項3.前記シート材には、前記窓部とサイズが一致する前記細断片に関する情報が、前記窓部と対応付けて記載されている、項1又は2に記載の認識用ツール。
項4.前記シート材には、サイズの異なる前記窓部が複数形成されているとともに、各前記窓部とサイズが一致する前記細断片に関する情報が、各前記窓部と対応付けて記載されている、項3に記載の認識用ツール。
項5.前記細断片に関する情報は、前記窓部とサイズが一致する細断片の縦横の寸法、又は当該縦横の寸法の細断片に文書を細断可能なシュレッダーを特定する情報である、項3又は4に記載の認識用ツール。
項6.前記シート材の表面に積層される表面フィルムと、前記シート材の裏面に積層される裏面フィルムとをさらに備え、
前記表面フィルムや前記裏面フィルムにおいて、少なくとも前記窓部の上側や下側に積層される部分が透明であることで、前記窓部の位置において、前記表面フィルム側から、前記裏面フィルム側に配置される前記文書を視ることが可能である、項1乃至5のいずれかに記載の認識用ツール。
項7.前記シート材と対向配置される他のシート材をさらに備え、
前記シート材と前記他のシート材とにおける、一部の端辺がつながり、残余の端辺が開放縁とされることで、前記シート材と前記他のシート材との間に文書を挟み込んで保持可能である、項1乃至6のいずれかに記載の認識用ツール。
本発明によれば、文書に記載されている文字や画像と窓部とが重なり合うように、認識用ツールの裏面側に文書を配置して、窓部に内側に視える文字等の範囲を確認することで、細断片に表示される文字等の範囲を視覚的に認識できる。したがって文字等が読み取れなくなる程度に、文書を細断できるか否か容易に判断できる。
本発明の第1実施形態に係る認識用ツールを示す図であり、(a)は認識用ツールの正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 文字の記載された文書や、当該文書をシート材の裏面側に配置した状態を示す正面図である。 窓部を通じて視ることのできる文字の範囲を示す正面図である。 本発明の第2実施形態の認識用ツールを示す図であり、(a)は認識用ツールの正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 文字の記載された文書や、当該文書をシート材の裏面側に配置した状態を示す正面図である。 本発明の第3実施形態の認識用ツールを示す正面図である。 第3実施形態の認識用ツールを製造するために使用される基材シートを示す正面図である。 文字の記載された文書や、2つのシート材の間に文書を挟み込んだ状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本発明における「細断片に表示される文字等の範囲」とは、「文字や画像の記載された文書がシュレッダーによって細断された場合に、一の細断片に表示される文書中の文字や画像の範囲」を意味する。
図1は本発明の第1実施形態に係る認識用ツール1を示しており、(a)は認識用ツール1の正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
第1実施形態の認識用ツール1は、シュレッダーを販売する目的の営業活動で使用されるものである。販売対象とされるシュレッダーは複数種あり、認識用ツール1は、各種シュレッダーの細断片に表示される文字等の範囲を認識させることが可能なものである。
認識用ツール1は、プラスチックを材料とするシート材2から構成される。シート材2には、複数の窓部3が縦方向に間隔をあけて形成されており、窓部3の各々において、シート材2の表面側(図1(a)の手前側)から、シート材2の裏面側(図1(a)の奥側)に配置される文書10(後述の図2)を視ることができる。窓部3の各々は、シート材2の無色透明な部分によって構成されたものであり、その周辺部分が有色の不透明或いは透明とされることで、窓部3の各々と、その周辺部分とが、色の相違で区別可能とされている。シート材2に形成される複数の窓部3は、それぞれサイズが異なっており、窓部3の各々は、販売対象とされる複数のシュレッダーのうち、いずれかのシュレッダーによって細断される細断片と同一のサイズを有している。例えば、上から5番目の窓部3Aは、約3×14mmのサイズを有している。これは、約3×14mmの寸法に細断可能なシュレッダーが販売対象に含まれることによる。
シート材2には、窓部3毎に、当該窓部3とサイズが一致する細断片に関する情報4が記載されている。この情報4には、窓部3とサイズが一致する細断片の縦横の寸法5や、当該寸法の細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6が含まれており、各情報4は、窓部3の近傍に記載されることで、窓部3との対応関係が明確とされている。例えば、シート材2には、窓部3Aとサイズが一致する細断片に関する情報4Aが記載されている。この情報4Aには、細断片の縦横の寸法5A:約3×14mmや、約3×14mmの細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6A:fgh567が含まれている(細断片の縦横の寸法5A:約3×14mmは、窓部3Aの縦横の寸法に相当する)。情報4Aが窓部3Aの近傍に記載されていることで、情報4Aが窓部3Aに対応する情報であることが明確とされており、この情報4A(寸法5A・情報6A)によって、窓部3Aの寸法が約3×14mmであることや、約3×14mmの細断片に細断可能なシュレッダーの機種名がfgh567であることが把握できる。なお図1(a)では、窓部3の左側に情報4(寸法5や情報6)を記載する例を示しているが、情報4の記載位置は、窓部3の右側・直上・直下など、窓部3の近傍における任意の位置とされ得る。また、窓部3の近傍から情報4の近傍へ延びる引出し線(図示せず)がシート材2の表面に記載されることで、窓部3と情報4との対応関係が明確とされてよい。
第1実施形態の認識用ツール1は、以下の手順(a),(b)が順次実行されることで製造される。
(a)無色透明のプラスチックからなるシート材2を準備する。
(b)UV(紫外線)の照射で瞬間的に硬化するインク7を用いるUV印刷法により、シート材2の表面又は裏面における、窓部3以外の範囲に、背景色や情報4を印刷する。この印刷で使用されるインク7は、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインクを組み合わせたものであり、これら4色の混合割合が調整されることで、背景色や情報4の色が、表現される。
以上の(a),(b)の手順により、無色透明の窓部3と、その周辺部分とが色の相違で区別可能とされているとともに、情報4が記載された認識用ツール1が得られる。なお図1は、背景色や情報4をシート材2の裏面に印刷する場合を示しており、この場合には、シート材2の材料が透明なプラスチックであることで、背景色や情報4がシート材2の表面側から透けて視える。また上記(a),(b)の手順は、窓部3以外の範囲を有色の透明とする場合(背景色や情報4を透き通る色で表現する場合)の手順であり、窓部3以外の範囲を有色の不透明とする場合(背景色や情報4を透き通らない色で表現する場合)には、上記の(b)の手順において、シート材2の表面又は裏面における、窓部3以外の範囲に、UV(紫外線)の照射で瞬間的に硬化する白色インク(図示せず)を塗布することが行われる。白色インクを塗布する面やタイミングは、背景色や情報4をシート材2の表面と裏面のいずれに印刷するかに応じて異なり、背景色や情報4をシート材2の表面に印刷する場合には、この印刷よりも先に、白色インクがシート材2の表面に塗布される(白色インクを塗布した後に、背景色や情報4の印刷が行われる)。背景色や情報4をシート材2の裏面に印刷する場合には、この印刷の後に、白色インクがシート材2の裏面に塗布される(背景色や情報4を印刷した後に、白色インクの塗布が行われる)。以上のように白色インクを塗布することによって、窓部3以外の範囲が不透明となって、背景色や情報4がはっきりとした見栄えになる。
認識用ツール1がシュレッダーの営業活動で使用される際には、図2に示すように、認識用ツール1(シート材2)の裏面側に文書10を配置することで行われる。そして図3(a)に示すように、認識用ツール1(シート材2)に形成されるいずれかの窓部3と、文書10に記載される文字或いは画像(以下、文字等)とを重ね合わせてみて、窓部3の内側に視える文字等の範囲から、文字等を読み取ることが可能か否か判断することが行われる。窓部3の内側に視える文字等の範囲は、窓部3とサイズが一致する細断片に文書10が細断された場合に、一の細断片の表面に表示される文字等の範囲に相当する。図3(a)は、「たち」という文字を窓部3Bと重ね合わせた状態を示しており、「たち」という文字の全体が窓部3Bの内側に視えている。これは、窓部3Bとサイズが一致する細断片(約6×14mmの細断片)に文書10が細断された場合に、「たち」の文字の全体が、細断片の表面に表示される虞があることを意味している。
そして窓部3の内側に視える文字等の範囲から、文字等の読み取りが可能と判断された場合には、図3(b)に示すように、縦或いは横の寸法がより小さな他の窓部3と、文書10に記載される文字等とを重ね合わせてみて、他の窓部3の内側に視える文字等の範囲から、文字等を読み取れるか否か判断することが行われる。文字等の読み取りが不可能と判断された場合には、他の窓部3の近傍に記載された情報4に基づき、文字等を読み取れなくなる細断片のサイズや、当該細断片に細断可能なシュレッダーが把握される。図3(b)は、「たち」という文字を他の窓部3Aと重ね合わせた状態を示しており、窓部3Aの縦寸法が窓部3Bの縦寸法よりも小さいことで、窓部3Aから視える「たち」の範囲は、窓部3Bから視える「たち」の範囲よりも小さくなっている。窓部3Aから視える「たち」の範囲からでは、「たち」という文字を読み取れないと判断される場合には、窓部3Aの近傍にある情報4A(寸法5A・情報6A)から、文字等を読み取れなくなる細断片の縦横の寸法が約3×14mmであることや、約3×14mmの細断片に細断可能なシュレッダーの機種名がfgh567であることが把握される。
本実施形態の認識用ツール1によれば、文書10に記載される文字等と窓部3とが重なり合うように、認識用ツール1の裏面側に文書10を配置して、窓部3の内側に視える文字等の範囲を確認することで、細断片に表示される文字等の範囲を視覚的に認識できる。したがって文字等が読み取れなくなる程度に、文書10を細断できるか否か容易に判断できる。
さらにシート材2の表面に、各窓部3とサイズが一致する細断片の寸法5や、当該寸法の細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6が、各窓部3と対応付けて記載されていることで、文字等が読み取れなくなる細断片のサイズや、当該サイズの細断片に細断可能なシュレッダーを、顧客に認識させることができる。このため、シュレッダーに対する顧客の購入意欲を高めることができる。
次に本発明の第2実施形態に係る認識用ツール20について説明する。図4は本発明の第2実施形態に係る認識用ツール20を示しており、(a)は認識用ツール20の正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
第2実施形態の認識用ツール20は、第1実施形態の認識用ツール1と同様、シュレッダー販売目的の営業ツールとして使用されるものである。図4に示すように、認識用ツール20は、第1実施形態に示したシート材2に加えて、表面フィルム21や裏面フィルム22をさらに備えている。表面フィルム21や裏面フィルム22は、プラスチックから形成されるものであり、表面フィルム21はシート材2の表面に積層され、裏面フィルム22はシート材2の裏面に積層されており、表面フィルム21や裏面フィルム22の寸法がシート材2の寸法よりも大きいことで、表面フィルム21の外縁21aや裏面フィルム22の外縁22aは、シート材2の外側に延び出ている。そして上記のように積層された表面フィルム21やシート材2や裏面フィルム22が、熱溶着や超音波溶着等で全面接合されることで、表面フィルム21と裏面フィルム22との間にシート材2が挟み込まれた状態が維持される。また、表面フィルム21や裏面フィルム22の全体が透明であることで、窓部3の位置において、表面フィルム21側(認識ツールの表面側)から裏面フィルム22側(認識ツールの裏面側)に配置される文書10(後述の図5)を視ることができる。なお必ずしも表面フィルム21や裏面フィルム22の全体を透明にする必要はない。窓部3の位置において表面フィルム21側から裏面フィルム22側に配置される文書10を視認可能とすべく、表面フィルム21や裏面フィルム22における、少なくとも窓部3の上側や下側に積層される部分が、透明とされればよい。
認識用ツール20は、第1実施形態に示した手順(a),(b)の後に、以下の(c),(d)の手順が実行されることで製造される。
(c)表面フィルム21の外縁21aや裏面フィルム22の外縁22aがシート材2の外側に延び出るように、表面フィルム21や裏面フィルム22を、それぞれシート材2の表面や裏面に重ね合わせる。
(d)重ね合わせた表面フィルム21とシート材2と裏面フィルム22とを、熱溶着や超音波溶着等で全面接合する。
第2実施形態の認識用ツール20によれば、図5に示すように、裏面フィルム22側(シート材2の裏面側)に文書10を配置して、窓部3の内側に視える文字等の範囲を確認することで、細断片に表示される文字等の範囲を視覚的に認識できる。したがって文字等が読み取れなくなる程度に、文書10を細断可能か否か容易に判断できる。
また第1実施形態と同様、窓部3の近傍に、細断片の縦横の寸法5や、シュレッダーを特定する情報6が記載されていることで、文字等が読み取れなくなる細断片のサイズや、当該サイズの細断片に文書10を細断可能なシュレッダーを顧客に認識させることができる。
さらに表面フィルム21や裏面フィルム22がシート材2の保護フィルムとして機能することで、シート材2に損傷が生じることを防止できる。
次に本発明の第3実施形態に係る認識用ツール30について説明する。図6は第3実施形態に係る認識用ツール30を示しており、(a)は認識用ツール30の正面図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。
図6に示す第3実施形態に係る認識用ツール30は、シュレッダー販売目的の営業ツールとしての用途の他、文書を保持するファイルとしても使用可能なものである。認識用ツール30は、シート材31と、これと対向配置される他のシート材32とを備える。この認識用ツール30では、シート材31,32の一部の端辺同士が繋がり、シート材31,32の残余の端辺が開放縁とされることで、シート材31とシート材32との間に文書を挟み込んで保持することができる。
具体的には、図6に示す認識用ツール30は、図7に示す基材シート40を、幅中央の折り曲げ線41に沿って折り曲げて、その表側部分をシート材31とし、その裏側部分をシート材32としたものである。図6に示す認識用ツール30では、シート材31,32の一方の縦辺31a,32aが折り曲げ線41から構成されて、シート材31,32の下辺31b,32b同士が熱溶着や超音波溶着で接合されることで、縦辺31a,32a同士や下辺31b,32b同士が繋がっており、シート材31,32の残余の縦辺31c,32cや上辺31d,32dが開放縁とされている(縦辺31a・下辺31b、縦辺31c・上辺31dはシート材31の辺であり、縦辺32a・下辺32b・縦辺32c・上辺32dはシート材32の辺である)。
販売対象のシュレッダーが複数種あることで、シート材31には、複数の窓部3が形成されており、窓部3の各々において、シート材31の表面側(図1(a)の手前側)から、シート材31とシート材32との間に配置される文書10を視ることができる(すなわちシート材31の裏面側に配置される文書10を視ることができる)。窓部3の各々は、シート材31の無色透明な部分によって構成されたものであり、その周辺部分が有色の不透明或いは透明とされることで、窓部3の各々と、その周辺部分とが、色の相違で区別可能とされている。シート材31に形成される複数の窓部3は、それぞれサイズが異なっており、窓部3の各々は、販売対象とされる複数のシュレッダーのうち、いずれかのシュレッダーによって細断される細断片と同一のサイズを有している。例えば、シート材31の中央に形成される窓部3Aは、約6×10mmのサイズを有している。これは、約6×10mmの寸法に細断可能なシュレッダーが販売対象に含まれることによる。
シート材31には、窓部3毎に、当該窓部3とサイズがそれぞれ一致する細断片に関する情報4が記載されている。この情報4には、窓部3とサイズが一致する細断片の縦横の寸法5や、当該寸法の細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6が含まれている。情報4の各々は、当該情報4が窓部3の近傍に記載されること、或いは、引出し線50が窓部3の近傍に記載されることによって、窓部3との対応関係が明確とされている。引出し線50は、窓部3の近傍から情報4(寸法5や情報6)の近傍へ延びる線分である。
例えば、情報4A(寸法5A,5B,5C・情報6A,6B)は、窓部3A,3B,3Cとサイズが一致する3種の細断片に関するものである。当該3種の細断片は、細断寸法を切替可能な一つのシュレッダーから発生するものであり、上記の情報4Aには、3種の細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6A,6Bや、3種の細断片の寸法5A,5B,5Cが含まれている(窓部3A,3B,3Cの寸法は、それぞれ細断片の寸法5A,5B,5Cに一致する)。情報6Aは、「細断寸法を3つのサイズに切替できる」というシュレッダーの性能から、シュレッダーを特定するものである。情報6Bは、シュレッダーの画像や機種名(b01)から、シュレッダーを特定するものである。上記の情報4A(寸法5A,5B,5C・情報6A,6B)は、窓部3A,3B,3Cの近傍に記載されることや、引出し線50Aが記載されることによって、窓部3A,3B,3Cに対応する情報であることが明確とされている。
シート材32は、有色の不透明或いは透明とされるものであり、その色は、シート材31における窓部3以外の範囲の色と同一である(図6(a),図8では、シート材32をシート材31よりも薄い色で表現しているが、これはシート材31の裏面側にシート材32が存在することを明確にすべく行っていることであり、シート材31の色とシート材32の色とが異なることを意味するものではない)。
上述の第3実施形態の認識用ツール30は、以下の手順(a)〜(e)が順次実行されることで製造される。
(a)無色透明のプラスチックからなる基材シート40を準備する。
(b)UV(紫外線)の照射で瞬間的に硬化するインク7を用いるUV印刷法により、基材シート40の一方面に、背景色や、情報4の有色部分(シュレッダーの画像等)を、印刷する(上記基材シート40の一方面は、認識用ツール30が仕上がった際の内側となる面である)。この印刷で使用されるインク7は、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインクを組み合わせたものであり、これら4色の混合割合が調整されることで、背景色や、情報4の有色部分の色が表現される。なおこの際には、窓部3となる範囲や、情報4(寸法5・情報6)の白色部分となる範囲や、引出し線50となる範囲には、印刷は行われない。
(c)基材シート40の一方面における窓部3以外の範囲に、白色インク(図示せず)を塗布する。この白色インクも、UV(紫外線)の照射で瞬間的に硬化するものである。この白色インクの塗布により、背景色や、情報4の有色部分がはっきりとした見栄えとなるとともに、情報4の白色部分や引出し線50が、白色インクによって表現される(すなわち、基材シート40は、図7に示す状態になる)。
(d)基材シート40の一方面が内側となるように、基材シート40を折り曲げ線41に沿って折り曲げる。
(e)基材シート40の表側部分の下辺31b(シート材31の下辺31b)と、基材シート40の裏側部分の下辺32b(シート材32の下辺32b)とを、熱溶着或いは超音波溶着で接合する。
以上の(a)〜(e)の手順により、無色透明の窓部3と、その周辺部分とが色の相違で区別可能とされ、情報4や引き出し線50が記載された認識用ツール30が得られる(背景色や情報4や引き出し線50は、シート材31,32の内側面に印刷されたものとなるが、シート材31,32の材料が透明なプラスチックであることで、背景色や情報4や引き出し線50は、外側から透けて視える)。なお上記(a)〜(e)の手順は、認識用ツール30における窓部3以外の範囲を有色の不透明とする場合の手順であり、窓部3以外の範囲を有色の透明とする場合には(すなわち背景色・情報4・引出し線50を透き通る色で表現する場合には)、(c)の白インクの塗布は省略される。このようにすることで、シート材31,32の全体が透明である認識用ツール30が得られる(すなわち窓部3が無色透明であり、窓部3以外の範囲が有色透明である認識用ツール30が得られる)。また、情報4や引出し線50は、必ずしも(c)に示す白色インクで表現される必要はなく、(b)に示すシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのインクの組み合わせで任意の色に表現され得る。
第3実施形態の認識用ツール30によれば、図8に示すようにシート材31とシート材32との間に文書10を配置して(すなわちシート材31の裏面側に文書10を配置して)、窓部3の内側に視える文字等の範囲を確認することで、細断片に表示される文字等の範囲を視覚的に認識できる。したがって文字等が読み取れなくなる程度に、文書10を細断できるか否か容易に判断できる。
またシート材31の表面に、各窓部3とサイズが一致する細断片の寸法5や、当該寸法の細断片に細断可能なシュレッダーを特定する情報6が、各窓部3と対応付けて記載されていることで、文字等が読み取れなくなる細断片のサイズや、当該サイズの細断片に文書10を細断可能なシュレッダーを顧客に認識させることができる。
また認識用ツール30は、シート材31とシート材32との間に文書10を挟み込むことで、文書を保持するファイルとしても使用できる。このため認識用ツール30は、顧客にとっても実用性に優れる。シート材31,32を透明なものとすることで、認識用ツール30を、外側からシート材31,32の間に挟み込んだ文書10を視ることのできるクリアファイルにすることができる。
なお本発明の認識用ツールは、上記の実施形態に示すものに限定されず、特許請求の範囲において種々改変することができる。
例えば、第1〜第3実施形態のシート材2,31に形成する窓部3の数は、販売対象のシュレッダーの数に応じて単数或いは任意の複数に設定され得る。またシート材2,31に記載される情報4(寸法5・情報6)の数も、窓部3の数に応じて単数或いは任意の複数に設定され得る。
また第3実施形態の認識用ツール30(図6〜図8)では、シート材31だけでなくシート材32にも窓部3が形成されてもよく、これに伴い、シート材32にも情報4(寸法5・情報6)が記載されてもよい。
また上述した第1〜第3実施形態では、窓部3を無色透明とする例を示したが、窓部3から文字等を視ることができる限りにおいて、窓部3に色が付けられていてもよい。この場合、上述した第1〜第3実施形態の認識用ツール1,20,30を製造する(a),(b)の手順は、例えば以下のように変更される。
(a)有色透明のプラスチックからなるシート材2或いは基材シート40を準備する。
(b)プラスチックとは異なる色のインクを用いるUV印刷法により、シート材2の表面又は裏面や、基材シート40の一方面における、窓部3以外の範囲に、背景色や情報4や引出し線50(第3実施形態)を印刷する。
以上のように(a),(b)の手順が変更されることで、有色透明の窓部3と、その周辺部分とが、色の相違で区別可能とされた認識用ツール1,20,30が得られる。なお上記のように(a),(b)の手順が変更される場合でも、シート材2の表面又は裏面や、基材シート40の一方面における、窓部3以外の範囲に、白色インクを塗布することで、窓部3以外の範囲を不透明にすることができる。白色インクを塗布するタイミングは、上記第1〜第3実施形態で示したものと同様である。
また第3実施形態の認識用ツール30を製造する際には、基材シート40の他方面における、窓部3以外の範囲に、背景色・情報4・引出し線50が印刷されてもよい(基材シート40の他方面とは、認識用ツール30の外側面となる面、つまり、基材シート40を折り曲げ線41に沿って折り曲げた後に、外側面となる面である)。またさらに背景色・情報4・引出し線50をはっきりとした見栄えとすべく、基材シート40の他方面における、窓部3以外の範囲に、白色インクが塗布されてもよい。この白色インクの塗布は、背景色・情報4・引出し線50の印刷後に行われる。なお上記第3実施形態で示したように、認識用ツール30の内側面となる基材シート40の一方面に、背景色・情報4・引出し線50・白色インクを印刷又は塗布すれば、これらの色落ちを小さく抑えることができる。
また、シート材2や基材シート40に色・情報4・引出し線50を印刷する方法は、上記のUV印刷法に限定されず、プラスチックに適用可能な種々の着色方法とすることができる。例えば、シート材2や基材シート40を構成するプラスチックに顔料を添加することで、色・情報4・引出し線50がシート材2や基材シート40に付されてもよい。
また、第1〜第3実施形態の認識用ツール1,20,30では、情報4や引出し線50は記載されなくてもよい。この場合でも、顧客に対して口頭で、窓部3に対応する細断片のサイズや、当該サイズの細断片に細断可能なシュレッダーを説明すれば、文字等が読み取れなくなる細断片のサイズや、当該サイズの細断片に文書を細断可能なシュレッダーを顧客に認識させることができる。
また第1及び第2実施形態の認識用ツール1,20では、製造コストを安価とすべく、シート材2を紙材から形成して、当該紙材の貫通孔によって窓部3を構成してもよい。この場合、上述した第1及び第2実施形態の認識用ツール1,20を製造する(a),(b)の手順は以下のように変更される。
(a)紙材からなるシート材2を準備する。
(b)シート材2の適宜の箇所をくり抜くことで、窓部3となる貫通孔を形成し、シート材2における各窓部3の近傍に、細断片に関する情報4を印刷する。
1,20,30 認識用ツール
2 シート材
10 文書
3 窓部
4 細断片に関する情報
5 細断片の縦横の寸法
6 シュレッダーを特定する情報
21 表面フィルム
22 裏面フィルム
31 他のシート材

Claims (7)

  1. 文字や画像の記載された文書がシュレッダーによって細断された場合に、一の細断片に表示される文書中の文字や画像の範囲を認識させることが可能な認識用ツールであって、
    シート材を備え、
    前記シート材には、裏面側に配置される前記文書を、表面側から視ることの可能な窓部が形成されており、
    前記窓部は、前記細断片と一致するサイズを有する、認識用ツール。
  2. 前記窓部は、前記シート材の透明な部分によって構成されるものであり、色の相違により、前記窓部と、その周辺の部分とを区別可能である、請求項1に記載の認識用ツール。
  3. 前記シート材には、前記窓部とサイズが一致する前記細断片に関する情報が、前記窓部と対応付けて記載されている、請求項1又は2に記載の認識用ツール。
  4. 前記シート材には、サイズの異なる前記窓部が複数形成されているとともに、各前記窓部とサイズが一致する前記細断片に関する情報が、各前記窓部と対応付けて記載されている、請求項3に記載の認識用ツール。
  5. 前記細断片に関する情報は、前記窓部とサイズが一致する細断片の縦横の寸法、又は当該縦横の寸法の細断片に文書を細断可能なシュレッダーを特定する情報である、請求項3又は4に記載の認識用ツール。
  6. 前記シート材の表面に積層される表面フィルムと、前記シート材の裏面に積層される裏面フィルムとをさらに備え、
    前記表面フィルムや前記裏面フィルムにおいて、少なくとも前記窓部の上側や下側に積層される部分が透明であることで、前記窓部の位置において、前記表面フィルム側から、前記裏面フィルム側に配置される前記文書を視ることが可能である、請求項1乃至5のいずれかに記載の認識用ツール。
  7. 前記シート材と対向配置される他のシート材をさらに備え、
    前記シート材と前記他のシート材とにおける、一部の端辺がつながり、残余の端辺が開放縁とされることで、前記シート材と前記他のシート材との間に文書を挟み込んで保持可能である、請求項1乃至6のいずれかに記載の認識用ツール。
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