JP2017223402A - ボイラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ボイラの始動時に、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止するボイラシステムを提供すること。
【解決手段】ヘッダ圧力値が第1圧力値未満の状態であって、複数のボイラ20のそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部41と、第1状態検出部41により第1状態が検出され、運転スイッチ状態監視部40により最初に前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出される第1時刻t1を検知する第1時刻検知部42と、第1時刻t1から予め設定された第1時間が経過した場合、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第1制御対象ボイラ特定部43と、特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部48を備えるボイラシステム1。
【選択図】図2
【解決手段】ヘッダ圧力値が第1圧力値未満の状態であって、複数のボイラ20のそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部41と、第1状態検出部41により第1状態が検出され、運転スイッチ状態監視部40により最初に前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出される第1時刻t1を検知する第1時刻検知部42と、第1時刻t1から予め設定された第1時間が経過した場合、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第1制御対象ボイラ特定部43と、特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部48を備えるボイラシステム1。
【選択図】図2
Description
本発明は、蒸気集合部(以下、「蒸気ヘッダ」ともいう)の内部の蒸気圧が設定圧力範囲に収まるように、制御対象のボイラの燃焼量を制御する台数制御手段(台数制御装置)を備えるボイラシステムに関する。
複数のボイラからなるボイラ群により構成されるボイラシステムでは、ボイラ群において生成された蒸気を蒸気ヘッダに集合し、この蒸気ヘッダから負荷機器に対して蒸気を供給する。このようなボイラシステムでは、蒸気ヘッダ内の蒸気の圧力(蒸気圧)が設定圧力範囲に収まるように、台数制御手段(台数制御装置)により制御対象のボイラの燃焼量を制御することとしている。
また、各ボイラにはそれぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示等を行うボイラを選択するために用いられる。
また、ボイラシステムを構成する複数(n台)のボイラのうち、m台(m<n)を制御対象ボイラとして燃焼させ、残りの(n−m)台は予備ボイラとして常時停止するように予め設定することができる。
また、各ボイラにはそれぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示等を行うボイラを選択するために用いられる。
また、ボイラシステムを構成する複数(n台)のボイラのうち、m台(m<n)を制御対象ボイラとして燃焼させ、残りの(n−m)台は予備ボイラとして常時停止するように予め設定することができる。
ボイラシステムにおいて、ユーザ設備の稼働停止等によりすべてのボイラを停止させる場合、停止方法として2つの方法が知られている。
1番目の方法は、台数制御手段(台数制御装置)の備える一括待機機能又はプログラム待機機能により、台数制御手段(台数制御装置)からの指令によりすべてのボイラを停止させる方法である。この場合、各ボイラのボイラ運転スイッチはオン状態のままで、各ボイラは、停止状態となる。
2番目の方法は、台数制御手段(台数制御装置)の備える一括待機機能又はプログラム待機機能を使用せずに、各ボイラのボイラ運転スイッチを直接オンからオフに操作することで、各ボイラを停止状態にする方法である。
1番目の方法は、台数制御手段(台数制御装置)の備える一括待機機能又はプログラム待機機能により、台数制御手段(台数制御装置)からの指令によりすべてのボイラを停止させる方法である。この場合、各ボイラのボイラ運転スイッチはオン状態のままで、各ボイラは、停止状態となる。
2番目の方法は、台数制御手段(台数制御装置)の備える一括待機機能又はプログラム待機機能を使用せずに、各ボイラのボイラ運転スイッチを直接オンからオフに操作することで、各ボイラを停止状態にする方法である。
ボイラシステムが複数(n台)のボイラにより構成されている場合で、そのうちm台(m<n)を制御対象ボイラとして、残りの(n−m)台は予備ボイラとして常時停止するように予め設定されている場合、1番目の方法ですべてのボイラを停止させた場合と、2番目の方法ですべてのボイラを停止させた場合と、において、ボイラを始動させる際にその挙動は大きく異なる。
簡単のため、n=5、m=3として説明する。
1番目の方法(すなわち、台数制御手段からの指令によりすべてのボイラを停止させる方法)により各ボイラを停止させている状態で、台数制御手段(台数制御装置)によりボイラを始動させる場合、具体的には、すべてのボイラの運転スイッチがオンの状態で、台数制御手段(台数制御装置)により、すべてのボイラの一括待機状態又はプログラム待機状態を解除する場合には、各ボイラに設定されている優先順位に基づいて、燃焼指示がなされる。
具体的には、「1位」〜「3位」の優先順位が割り当てられているボイラのみが燃焼を開始し、「4位」及び「5位」の優先順位が割り当てられているボイラは、停止状態を継続する。
1番目の方法(すなわち、台数制御手段からの指令によりすべてのボイラを停止させる方法)により各ボイラを停止させている状態で、台数制御手段(台数制御装置)によりボイラを始動させる場合、具体的には、すべてのボイラの運転スイッチがオンの状態で、台数制御手段(台数制御装置)により、すべてのボイラの一括待機状態又はプログラム待機状態を解除する場合には、各ボイラに設定されている優先順位に基づいて、燃焼指示がなされる。
具体的には、「1位」〜「3位」の優先順位が割り当てられているボイラのみが燃焼を開始し、「4位」及び「5位」の優先順位が割り当てられているボイラは、停止状態を継続する。
これに対して、2番目の方法(すなわち、各ボイラの運転スイッチを直接オンからオフに操作する方法)により各ボイラを停止させている状態で、ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラを始動させる場合の動作を図6を参照しながら、説明する。
図6に示すように、5台のボイラは、それぞれ1号機(優先順位5位に設定)、2号機(優先順位4位に設定)、3号機(優先順位3位に設定)、4号機(優先順位2位に設定)、5号機(優先順位1位に設定)とする。
図6に示すように、5台のボイラは、それぞれ1号機(優先順位5位に設定)、2号機(優先順位4位に設定)、3号機(優先順位3位に設定)、4号機(優先順位2位に設定)、5号機(優先順位1位に設定)とする。
最初に、1号機の運転スイッチをオフからオンに操作して1号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、制御可能ボイラ台数が0台の状態から制御可能ボイラ台数が1台の状態に変化することを検知することから、1号機に設定されている優先順位に関係なく、1号機を制御対象ボイラとして燃焼を開始させる。
次に、2号機の運転スイッチをオフからオンに操作して2号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、制御可能ボイラ台数が2台の状態に変化することを検知することから、2号機に設定されている優先順位に関係なく、2号機を制御対象ボイラとして燃焼を開始させる。
次に、3号機の運転スイッチをオフからオンに操作して3号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、制御可能ボイラ台数が3台の状態に変化することを検知することから、3号機に設定されている優先順位に関係なく、3号機を制御対象ボイラとして燃焼を開始させる。
この時点で、台数制御手段(台数制御装置)は、制御対象ボイラを3台確保したと判断し、残りの2台のボイラは、予備ボイラとして常時停止するように制御されることとなる。
したがって、この後、4号機及び5号機の運転スイッチをオフからオンに操作してそれぞれ4号機及び5号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、4号機及び5号機を、予備ボイラとして常時停止するように制御することとなる。
そうすると、本来「1位」〜「3位」の優先順位が割り当てられている5号機〜3号機を燃焼すべきところ、運転スイッチをオフからオンに操作する順番の早かった1号機〜3号機が燃焼してしまうことになる。
次に、2号機の運転スイッチをオフからオンに操作して2号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、制御可能ボイラ台数が2台の状態に変化することを検知することから、2号機に設定されている優先順位に関係なく、2号機を制御対象ボイラとして燃焼を開始させる。
次に、3号機の運転スイッチをオフからオンに操作して3号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、制御可能ボイラ台数が3台の状態に変化することを検知することから、3号機に設定されている優先順位に関係なく、3号機を制御対象ボイラとして燃焼を開始させる。
この時点で、台数制御手段(台数制御装置)は、制御対象ボイラを3台確保したと判断し、残りの2台のボイラは、予備ボイラとして常時停止するように制御されることとなる。
したがって、この後、4号機及び5号機の運転スイッチをオフからオンに操作してそれぞれ4号機及び5号機を始動させる場合、台数制御手段(台数制御装置)は、4号機及び5号機を、予備ボイラとして常時停止するように制御することとなる。
そうすると、本来「1位」〜「3位」の優先順位が割り当てられている5号機〜3号機を燃焼すべきところ、運転スイッチをオフからオンに操作する順番の早かった1号機〜3号機が燃焼してしまうことになる。
このように、例えば、優先順位が5位、4位、3位、2位、1位のボイラを、この順番で運転スイッチをオフからオンに操作して始動させた場合、本来予備ボイラとして燃焼停止状態を継続すべき、優先順位が5位及び4位のボイラが燃焼を開始し、本来制御対象として燃焼すべき、優先順位が1位及び2位のボイラが燃焼停止状態を継続することとなる。
そうすると、その後は、台数制御手段(台数制御装置)の備える「最適燃焼移行制御」機能(負荷変動に伴い、自然に燃焼ボイラを優先順位どおりに入れ替える制御機能)が働き、本来燃焼すべき優先順位が1位及び2位のボイラが燃焼するとともに、本来燃焼停止継続すべき優先順位が5位及び4位のボイラが停止するため、最終的には、優先順位どおりのボイラが燃焼することになる。
このように、2番目の方法ですべてのボイラを停止させた状態で、運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラの始動を行う場合、その運転スイッチを操作する順番によっては、本来停止継続すべきボイラが無駄に燃焼してしまう状態が発生する。これにより、エネルギーロス(立ち上げ損失)が発生し、システム効率が悪化することになる。
そうすると、その後は、台数制御手段(台数制御装置)の備える「最適燃焼移行制御」機能(負荷変動に伴い、自然に燃焼ボイラを優先順位どおりに入れ替える制御機能)が働き、本来燃焼すべき優先順位が1位及び2位のボイラが燃焼するとともに、本来燃焼停止継続すべき優先順位が5位及び4位のボイラが停止するため、最終的には、優先順位どおりのボイラが燃焼することになる。
このように、2番目の方法ですべてのボイラを停止させた状態で、運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラの始動を行う場合、その運転スイッチを操作する順番によっては、本来停止継続すべきボイラが無駄に燃焼してしまう状態が発生する。これにより、エネルギーロス(立ち上げ損失)が発生し、システム効率が悪化することになる。
本発明は、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することでボイラを始動させる場合、ボイラの始動時に、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することを目的とする。
本発明は、複数のボイラからなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記台数制御部は、前記ボイラの運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する運転スイッチ状態監視部と、前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、前記複数のボイラのそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部と、前記第1状態検出部により第1状態が検出され、前記運転スイッチ状態監視部により最初に前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出される第1時刻t1を検知する第1時刻検知部と、前記第1時刻検知部により検知された前記第1時刻t1から予め設定された第1時間が経過した場合、前記運転スイッチ状態監視部により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第1制御対象ボイラ特定部と、前記第1制御対象ボイラ特定部により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部と、を備える、ボイラシステムに関する。
本発明は、複数のボイラからなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記台数制御部は、前記ボイラの運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する運転スイッチ状態監視部と、前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、前記複数のボイラのそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部と、前記第1状態検出部により第1状態が検出された後、前記運転スイッチ状態監視部により前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出された場合に予め設定された第2時間のカウントを開始するカウント部と、前記カウント部によりカウントされる前記第2時間以内に前記運転スイッチ状態監視部により、さらにオン状態に変化するボイラが検出されるかを判定する判定部と、前記判定部によりオン状態に変化するボイラが検出された場合に前記カウント部によるカウントをリセットして前記第2時間のカウントを再度開始するリセット部と、前記判定部によりオン状態に変化するボイラが検出されなかった場合に、前記運転スイッチ状態監視部により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第2制御対象ボイラ特定部と、前記第2制御対象ボイラ特定部により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部と、を備える、ボイラシステムに関する。
また、前記台数制御部は、さらに前記始動時台数制御部により制御対象とされるボイラのうち、優先順位の高いボイラについては、前記運転スイッチ状態監視部により前記ボイラの運転スイッチのオン状態が検出された時点で、前記ボイラの燃焼を開始させる優先燃焼制御部を備えることができる。
本発明によれば、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することでボイラを始動させる場合、ボイラの始動時に、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止するボイラシステムを提供することができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
図1に示すように、ボイラシステム1は、複数(5台)のボイラ20を含むボイラ群2と、ボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気集合部としての蒸気ヘッダ6と、蒸気圧測定手段としての蒸気圧センサ7と、台数制御手段としての台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6の上流側は、蒸気管11を介してボイラ群2(各ボイラ20)に接続されている。蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で発生させた蒸気を集合させて貯留することにより各ボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給するようになっている。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(ボイラ群2で発生した蒸気の圧力)を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御装置3に送信する。
ボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気によって運転される蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御時においては、この蒸気消費量に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御時においては、この蒸気消費量に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷が増加し、供給蒸気量が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷が減少し、供給蒸気量が過剰になれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が増加することになる。このため、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号により要求負荷の変動をモニターすることができる。ボイラシステム1は、この蒸気圧に基づいて蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じた目標蒸気量を算出するようになっている。
台数制御装置3は、台数制御部4と記憶部5とを備える。台数制御装置3は、ボイラ群2の燃焼制御に関して、例えば、記憶部5に記憶される設定条件(ボイラの優先順位等)を変更することができる。なお、設定条件の設定及び変更は、その全部又は一部を手動で行ってもよく、あるいは、その全部又は一部を自動で行ってもよい。
ボイラ20は、複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能な段階値制御ボイラ又は連続制御ボイラである。段階値制御ボイラとは、燃焼を選択的にオン/オフしたり、炎の大きさを調整したりすること等により燃焼量を制御して、選択された燃焼位置に応じて燃焼量を段階的に増減可能なボイラである。より具体的には、段階値制御ボイラとは、Nを任意の整数として、N位置制御すなわち、段階値制御ボイラの燃焼量を、燃焼停止状態を含めてN位置に段階的に制御可能なボイラ20である。
なお、5台のボイラ20を段階値制御ボイラとした場合、各ボイラ20においては、それぞれ、各燃焼位置における燃焼量及び燃焼能力(高燃焼状態における燃焼量)は、等しく設定されていてもよく、あるいは、異なって設定されていてもよい。
また、ボイラ20を段階値制御ボイラに換えて、連続制御ボイラとすることもできる。ここで、連続制御ボイラとは、燃焼率を連続的に変更して燃焼可能な連続制御ボイラである。例えば、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼率の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。連続制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
連続制御ボイラは、連続制御ボイラの燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更については、連続制御ボイラ(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
複数のボイラ20には、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示等を行うボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。例えば、図3に示すように、ボイラ20の1号機〜5号機のそれぞれに「5」〜「1」の優先順位が割り当てられている場合、5号機の優先順位が最も高く、1号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、台数制御部4の制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
なお、台数制御装置3は、強制的に優先順位どおりに各ボイラ20を燃焼させるのではなく、負荷変動に伴い、優先順位に従って、優先順位の高いボイラ20を燃焼させ、優先順位の低いボイラ20を燃焼停止させることで、自然に優先順位どおりに燃焼ボイラを入れ替える、最適燃焼移行制御機能を備える。
なお、台数制御装置3は、強制的に優先順位どおりに各ボイラ20を燃焼させるのではなく、負荷変動に伴い、優先順位に従って、優先順位の高いボイラ20を燃焼させ、優先順位の低いボイラ20を燃焼停止させることで、自然に優先順位どおりに燃焼ボイラを入れ替える、最適燃焼移行制御機能を備える。
複数のボイラ20のそれぞれは、信号線16を介して台数制御装置3と電気的に接続され、台数制御装置3の制御により燃焼位置(燃焼状態)が制御される。また、複数のボイラ20のそれぞれは、運転者の操作により又は自動的に台数制御装置3の制御から切り離された場合、運転者の手動制御により燃焼位置又は燃焼状態が制御される。
以上説明したボイラ20は、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21と、ボイラ20の燃焼位置又は燃焼状態を制御するローカル制御部22と、各ボイラ20の内部の蒸気圧を測定するローカル蒸気圧測定部(図示せず)と、を有する。
ローカル制御部22は、各ボイラ20を制御し、要求負荷に応じて燃焼位置又は燃焼状態を変更させることが可能とされている。ローカル制御部22は、台数制御時には、台数制御部4による台数制御信号に基づいて各ボイラ20を制御し、一方、ローカル制御時には、ボイラ20を直接制御する。
ローカル蒸気圧測定部は、例えば、蒸気圧センサ及び蒸気圧スイッチから、又は蒸気圧スイッチのみから構成され、各ボイラ20の内部の蒸気圧を測定する。ローカル蒸気圧測定部は、各ボイラ20のローカル制御を行う際に用いられる蒸気圧を測定する。
以上のように構成されたボイラシステム1では、ボイラ群2で発生させた蒸気が、蒸気ヘッダ6を介して蒸気使用設備18に供給される。
次に、台数制御装置3の詳細について説明する。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧力信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、台数制御部4と、記憶部5と、を備える。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧力信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、台数制御部4と、記憶部5と、を備える。
台数制御部4は、信号線16を介して各ボイラ20に各種の指示を行ったり、各ボイラ20から各種のデータを受信したりして、各ボイラ20の燃焼状態や優先順位を制御する。各ボイラ20は、台数制御部4から燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って当該ボイラ20を制御する。
台数制御部4の詳細な構成については後述する。
台数制御部4の詳細な構成については後述する。
記憶部5は、台数制御部4の制御により各ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各ボイラ20から受信した燃焼状態等の情報、複数のボイラ20の優先順位の設定の情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報等を記憶する。こうすることで、記憶部5は、各ボイラ20から出力される出力蒸気量、及び各ボイラ20それぞれから出力される出力蒸気量の合計値を記憶する。
次に台数制御部4の詳細な構成について説明する。図2は、台数制御部4の機能構成を示すブロック図である。
各ボイラ20の運転スイッチを直接オンからオフに操作することにより各ボイラ20を停止させている状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラ20を始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することを可能とするために、台数制御部4は、図2に示すように、運転スイッチ状態監視部40と、第1状態検出部41と、第1時刻検知部42と、第1制御対象ボイラ特定部43と、始動時台数制御部48と、優先燃焼制御部49と、を含んで構成される。
各ボイラ20の運転スイッチを直接オンからオフに操作することにより各ボイラ20を停止させている状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラ20を始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することを可能とするために、台数制御部4は、図2に示すように、運転スイッチ状態監視部40と、第1状態検出部41と、第1時刻検知部42と、第1制御対象ボイラ特定部43と、始動時台数制御部48と、優先燃焼制御部49と、を含んで構成される。
[運転スイッチ状態監視部40]
運転スイッチ状態監視部40は、各ボイラ20の運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する。
また、運転スイッチ状態監視部40は、運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出することができる。
同様に、運転スイッチ状態監視部40は、運転スイッチがオン状態からオフ状態に変化するボイラ20を検出することができる。
運転スイッチ状態監視部40は、各ボイラ20の運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する。
また、運転スイッチ状態監視部40は、運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出することができる。
同様に、運転スイッチ状態監視部40は、運転スイッチがオン状態からオフ状態に変化するボイラ20を検出することができる。
[第1状態検出部41]
第1状態検出部41は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、複数のボイラ20のそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する。
こうすることで、第1状態検出部41は、各ボイラ20の運転スイッチがオフ状態で所定時間以上停止状態を継続していることを検出することができる。
例えば、稼働中に何らかの理由ですべてのボイラ20の運転スイッチがオフ状態となった場合は、運転スイッチをオン状態にし、即燃焼状態にすべき場合もあることから、ボイラ群2始動時にのみ本発明を適用する。このため、本発明の適用にあたっては、第1状態検出部41により、各ボイラ20の運転スイッチがオフ状態で所定時間以上停止状態を継続していることを検出する必要がある。
第1状態検出部41は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、複数のボイラ20のそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する。
こうすることで、第1状態検出部41は、各ボイラ20の運転スイッチがオフ状態で所定時間以上停止状態を継続していることを検出することができる。
例えば、稼働中に何らかの理由ですべてのボイラ20の運転スイッチがオフ状態となった場合は、運転スイッチをオン状態にし、即燃焼状態にすべき場合もあることから、ボイラ群2始動時にのみ本発明を適用する。このため、本発明の適用にあたっては、第1状態検出部41により、各ボイラ20の運転スイッチがオフ状態で所定時間以上停止状態を継続していることを検出する必要がある。
[第1時刻検知部42]
第1時刻検知部42は、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20が検出される第1時刻t1を検知する。
具体的には、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出すると、第1時刻検知部42は、最初に運転スイッチがオン状態に変化するボイラ20が検出された時刻(第1時刻)を検知する。
第1時刻検知部42は、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20が検出される第1時刻t1を検知する。
具体的には、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出すると、第1時刻検知部42は、最初に運転スイッチがオン状態に変化するボイラ20が検出された時刻(第1時刻)を検知する。
[第1制御対象ボイラ特定部43]
第1制御対象ボイラ特定部43は、第1時刻検知部42により検知された第1時刻t1から予め設定された第1時間T1が経過した場合、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する。
ここで、第1時間T1として、ボイラシステム1を構成するボイラ20の台数をnとし、ユーザ設備担当者が、ボイラ20の運転スイッチをオンにする際の1台当たりの時間をT0とした場合、次の式1を満たす値を設定することができる。
T0×n≦ T1 (式1)
こうすることで、最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出してから、第1時間T1が経過するまでに、ボイラシステム1を構成するすべてのボイラ20の運転スイッチがオン状態にされたと判断することが可能となる。
第1制御対象ボイラ特定部43は、第1時刻検知部42により検知された第1時刻t1から予め設定された第1時間T1が経過した場合、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する。
ここで、第1時間T1として、ボイラシステム1を構成するボイラ20の台数をnとし、ユーザ設備担当者が、ボイラ20の運転スイッチをオンにする際の1台当たりの時間をT0とした場合、次の式1を満たす値を設定することができる。
T0×n≦ T1 (式1)
こうすることで、最初に運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化するボイラ20を検出してから、第1時間T1が経過するまでに、ボイラシステム1を構成するすべてのボイラ20の運転スイッチがオン状態にされたと判断することが可能となる。
[始動時台数制御部48]
始動時台数制御部48は、第1制御対象ボイラ特定部43により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる。
前述したように、第1制御対象ボイラ特定部43により、全台のボイラ20が特定されることになる。台数制御装置3は、全台のボイラ20から優先順位に従って、優先順位の高いボイラ20を燃焼制御対象とすることが可能となる。
以上のように、構成することで、各ボイラ20の運転スイッチを直接オンからオフに操作することにより各ボイラ20を停止させている状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラ20を始動させる場合であっても、優先順位の高いボイラ20を燃焼制御対象とすることができ、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することが可能となる。
始動時台数制御部48は、第1制御対象ボイラ特定部43により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる。
前述したように、第1制御対象ボイラ特定部43により、全台のボイラ20が特定されることになる。台数制御装置3は、全台のボイラ20から優先順位に従って、優先順位の高いボイラ20を燃焼制御対象とすることが可能となる。
以上のように、構成することで、各ボイラ20の運転スイッチを直接オンからオフに操作することにより各ボイラ20を停止させている状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラ20を始動させる場合であっても、優先順位の高いボイラ20を燃焼制御対象とすることができ、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することが可能となる。
[優先燃焼制御部49]
優先燃焼制御部49は、始動時台数制御部48により制御対象とされるボイラのうち、優先順位の高いボイラについては、運転スイッチ状態監視部40によりボイラの運転スイッチのオン状態が検出された時点で、ボイラの燃焼を開始させる。
これにより、第1時間を経過する前に、優先順位の高いボイラ20を燃焼開始させることができ、ボイラシステム1の立ち上げを早くすることが可能となる。
優先燃焼制御部49は、始動時台数制御部48により制御対象とされるボイラのうち、優先順位の高いボイラについては、運転スイッチ状態監視部40によりボイラの運転スイッチのオン状態が検出された時点で、ボイラの燃焼を開始させる。
これにより、第1時間を経過する前に、優先順位の高いボイラ20を燃焼開始させることができ、ボイラシステム1の立ち上げを早くすることが可能となる。
[ボイラ始動時の動作説明]
次に、各ボイラの運転スイッチのオフ操作によりすべてのボイラを停止させた状態で、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラを始動させる場合の第1実施形態に係る始動時台数制御を実施した場合の動作を図3を参照しながら、説明する。
次に、各ボイラの運転スイッチのオフ操作によりすべてのボイラを停止させた状態で、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラを始動させる場合の第1実施形態に係る始動時台数制御を実施した場合の動作を図3を参照しながら、説明する。
図6と同様に、5台のボイラは、それぞれ1号機(優先順位5位に設定)、2号機(優先順位4位に設定)、3号機(優先順位3位に設定)、4号機(優先順位2位に設定)、5号機(優先順位1位に設定)とする。また、各ボイラ20の運転スイッチのオン操作の順序についても、図6における場合と同様に、1号機から順番に運転スイッチをオフからオンに操作するものとする。
最初に、1号機の運転スイッチをオフからオンに操作した場合、第1時刻検知部42は、1号機の運転スイッチがオフ状態からオン状態に変化した時刻(第1時刻t1)を検知する。
その後、ユーザ設備担当者により、2号機〜5号機は、この順番で運転スイッチがオフからオンに操作される。
前述したように、第1時間T1を、第1時刻t1から5号機の運転スイッチがオン状態にされるまでに要する時間よりも大きな時間に予め設定しておくことで、第1制御対象ボイラ特定部43は、第1時刻検知部42により検知された第1時刻t1から予め設定された第1時間T1が経過した場合、1号機〜5号機のすべてのボイラ20を特定する。
前述したように、第1時間T1を、第1時刻t1から5号機の運転スイッチがオン状態にされるまでに要する時間よりも大きな時間に予め設定しておくことで、第1制御対象ボイラ特定部43は、第1時刻検知部42により検知された第1時刻t1から予め設定された第1時間T1が経過した場合、1号機〜5号機のすべてのボイラ20を特定する。
そうすることで、始動時台数制御部48は、第1制御対象ボイラ特定部43により特定された1号機〜5号機のすべてのボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。
台数制御装置3は、1号機〜5号機のすべてのボイラ20から優先順位に従って、優先順位の高い3号機〜5号機を燃焼制御対象として燃焼を開始させるとともに、優先順位の低い1号機及び2号機を予備ボイラとして常時停止するように制御する。
以上のように、第1実施形態に係る台数制御部4によると、1台目のボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作してから、予め設定された第1時間T1経過後に、台数制御を開始するため、優先順位の高いボイラ20のみを燃焼させることが可能となり、ボイラを運転スイッチのオン操作により始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することができる。
以上のように、第1実施形態に係る台数制御部4によると、1台目のボイラ20の運転スイッチをオフからオンに操作してから、予め設定された第1時間T1経過後に、台数制御を開始するため、優先順位の高いボイラ20のみを燃焼させることが可能となり、ボイラを運転スイッチのオン操作により始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することができる。
第1実施形態のボイラシステム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
第1実施形態のボイラシステム1に係る台数制御部4においては、1台目のボイラ20の運転スイッチがオフからオンに操作されてから、予め設定された第1時間T1経過後に、台数制御を開始するように構成される。
それにより、ボイラ運転スイッチのオン操作によりボイラを始動させる場合であっても、台数制御部4の記憶する優先順位に基づいて、制御対象として選択されたボイラ20のみを燃焼させ、予備ボイラを燃焼停止させたままとすることができる。それにより、ボイラ始動時に本来停止すべきボイラを燃焼させることがなく、エネルギーロスを抑止することができる。
それにより、ボイラ運転スイッチのオン操作によりボイラを始動させる場合であっても、台数制御部4の記憶する優先順位に基づいて、制御対象として選択されたボイラ20のみを燃焼させ、予備ボイラを燃焼停止させたままとすることができる。それにより、ボイラ始動時に本来停止すべきボイラを燃焼させることがなく、エネルギーロスを抑止することができる。
なお、台数制御部4(優先燃焼制御部49)においては、優先順位の高いボイラについては、予め設定された第1時間T1が経過する以前であっても、運転スイッチがオンとなった時点で燃焼開始させることができる。
それにより、前述した効果に加えて、運転スイッチオンとなったボイラの優先順位が高い場合には、当該ボイラは、台数制御部4(優先燃焼制御部49)により、即燃焼することで、ボイラ群2の立ち上げの遅延時間を少なくすることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、すべてのボイラ20の運転スイッチがオフ操作され、すべてのボイラ20が停止された状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオン操作することで、ボイラ群2を始動させる場合、1台目のボイラ20の運転スイッチがオン操作されてから、予め設定された第1時間T1経過後に、台数制御を開始するように構成した。
これに対して、第2実施形態に係る台数制御部4は、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、所定時間以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、その時点において、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させるように構成される。
第1実施形態では、すべてのボイラ20の運転スイッチがオフ操作され、すべてのボイラ20が停止された状態で、各ボイラ20の運転スイッチをオン操作することで、ボイラ群2を始動させる場合、1台目のボイラ20の運転スイッチがオン操作されてから、予め設定された第1時間T1経過後に、台数制御を開始するように構成した。
これに対して、第2実施形態に係る台数制御部4は、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、所定時間以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、その時点において、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させるように構成される。
以下、第2実施形態については、主として、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様な構成については詳細な説明を省略する。第2実施形態において、特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、第2実施形態においても第1実施形態と同様な効果が奏される。
第2実施形態における台数制御部4Aについて説明する。図4に示すように、台数制御部4Aは、運転スイッチ状態監視部40と、第1状態検出部41と、カウント部44と、判定部45と、リセット部46と、第2制御対象ボイラ特定部47と、始動時台数制御部48と、優先燃焼制御部49と、を含んで構成される。
運転スイッチ状態監視部40、第1状態検出部41、始動時台数制御部48、及び優先燃焼制御部49の各機能は、それぞれ第1実施形態における台数制御部4の備える運転スイッチ状態監視部40、第1状態検出部41、始動時台数制御部48、及び優先燃焼制御部49の各機能と同等であり、特に断らない限り、説明を省略する。
[カウント部44]
カウント部44は、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態に変化するボイラが新たに検出された場合に予め設定された第2時間T2のカウントを開始する。
ここで、第2時間T2として、ユーザ設備担当者がボイラ20の運転スイッチをオン操作してから、次のボイラ20の運転スイッチをオン操作するまでの時間を設定することができる。
そうすることで、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、第2時間T2以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった場合には、すべてのボイラ20の運転スイッチがオン状態にされたと判断することが可能となる。
カウント部44は、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態に変化するボイラが新たに検出された場合に予め設定された第2時間T2のカウントを開始する。
ここで、第2時間T2として、ユーザ設備担当者がボイラ20の運転スイッチをオン操作してから、次のボイラ20の運転スイッチをオン操作するまでの時間を設定することができる。
そうすることで、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、第2時間T2以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった場合には、すべてのボイラ20の運転スイッチがオン状態にされたと判断することが可能となる。
[判定部45]
判定部45は、カウント部44によりカウントされる第2時間T2以内に運転スイッチ状態監視部40により、さらにオン状態に変化する新たなボイラが検出されるか否かを判定する。
判定部45は、カウント部44によりカウントされる第2時間T2以内に運転スイッチ状態監視部40により、さらにオン状態に変化する新たなボイラが検出されるか否かを判定する。
[リセット部46]
リセット部46は、判定部45によりオン状態に変化する新たなボイラが検出された場合に、カウント部44による時間のカウントをリセットして、当該新たなボイラが検出された時点から第2時間のカウントをカウント部44に再度開始させる。
そうすることで、判定部45は、当該新たなボイラの運転スイッチがオン操作された時刻から第2時間T2以内に、運転スイッチ状態監視部40により、さらにオン状態に変化する新たなボイラを検出することができるか、判定することができる。
リセット部46は、判定部45によりオン状態に変化する新たなボイラが検出された場合に、カウント部44による時間のカウントをリセットして、当該新たなボイラが検出された時点から第2時間のカウントをカウント部44に再度開始させる。
そうすることで、判定部45は、当該新たなボイラの運転スイッチがオン操作された時刻から第2時間T2以内に、運転スイッチ状態監視部40により、さらにオン状態に変化する新たなボイラを検出することができるか、判定することができる。
[第2制御対象ボイラ特定部47]
第2制御対象ボイラ特定部47は、カウント部44によりカウントされる第2時間以内に、判定部45によりオン状態に変化する新たなボイラが検出されなかった時点で、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する。
第2制御対象ボイラ特定部47は、カウント部44によりカウントされる第2時間以内に、判定部45によりオン状態に変化する新たなボイラが検出されなかった時点で、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する。
[始動時台数制御部48]
始動時台数制御部48は、第2制御対象ボイラ特定部47により特定されたボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。
始動時台数制御部48は、第2制御対象ボイラ特定部47により特定されたボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。
[優先燃焼制御部49]
優先燃焼制御部49は、第1実施形態と同様に、始動時台数制御部48により制御対象とされるボイラ20のうち、優先順位の高いボイラ20については、運転スイッチ状態監視部40によりボイラ20の運転スイッチのオン状態が検出された時点で、当該ボイラ20の燃焼を開始させる。
優先燃焼制御部49は、第1実施形態と同様に、始動時台数制御部48により制御対象とされるボイラ20のうち、優先順位の高いボイラ20については、運転スイッチ状態監視部40によりボイラ20の運転スイッチのオン状態が検出された時点で、当該ボイラ20の燃焼を開始させる。
[ボイラ始動時の動作説明]
次に、各ボイラの運転スイッチのオフ操作によりすべてのボイラを停止させた状態で、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラを始動させる場合の第1実施形態に係る始動時台数制御を実施した場合の動作を図5を参照しながら、説明する。
次に、各ボイラの運転スイッチのオフ操作によりすべてのボイラを停止させた状態で、各ボイラの運転スイッチをオフからオンに操作することで、ボイラを始動させる場合の第1実施形態に係る始動時台数制御を実施した場合の動作を図5を参照しながら、説明する。
図3及び図6と同様に、5台のボイラは、それぞれ1号機(優先順位5位に設定)、2号機(優先順位4位に設定)、3号機(優先順位3位に設定)、4号機(優先順位2位に設定)、5号機(優先順位1位に設定)とする。また、各ボイラ20の運転スイッチのオン操作の順序についても、図6における場合と同様に、ユーザ設備担当者により、1号機から5号機まで順番に運転スイッチがオフからオンに操作されるものとする。
i号機(1≦i≦4)の運転スイッチがオン操作されてから、(i+1)号機の運転スイッチがオン操作されるまでの所要時間は、予め設定された第2時間T2以内とする。
5号機の運転スイッチがオン操作されてから第2時間T2を経過しても、運転スイッチがオン状態に変化するボイラ20は新たに検出されない。
それにより、第2制御対象ボイラ特定部47は、1号機〜5号機のすべてのボイラ20を特定することができる。
それにより、第2制御対象ボイラ特定部47は、1号機〜5号機のすべてのボイラ20を特定することができる。
そうすることで、始動時台数制御部48は、第2制御対象ボイラ特定部47により特定された1号機〜5号機のすべてのボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。
以降の台数制御装置3の処理は、第1実施形態の場合と同様に、1号機〜5号機のすべてのボイラ20から優先順位に従って、優先順位の高い3号機〜5号機を燃焼制御対象として燃焼を開始させ、優先順位の低い1号機及び2号機を予備ボイラとして常時停止するように制御する。
以降の台数制御装置3の処理は、第1実施形態の場合と同様に、1号機〜5号機のすべてのボイラ20から優先順位に従って、優先順位の高い3号機〜5号機を燃焼制御対象として燃焼を開始させ、優先順位の低い1号機及び2号機を予備ボイラとして常時停止するように制御する。
以上のように、第2実施形態に係る台数制御部4Aによると、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、予め設定された第2時間T2以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させるように構成される。
これにより、第1実施形態に係る台数制御部4と同様に、全台のボイラを対象として第2実施形態に係る台数制御部4が開始されるため、優先順位の高いボイラ20のみを燃焼させることが可能となり、ボイラを運転スイッチのオン操作により始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することができる。
これにより、第1実施形態に係る台数制御部4と同様に、全台のボイラを対象として第2実施形態に係る台数制御部4が開始されるため、優先順位の高いボイラ20のみを燃焼させることが可能となり、ボイラを運転スイッチのオン操作により始動させる場合であっても、エネルギーロス(立ち上げ損失)を抑止することができる。
第2実施形態のボイラシステム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
第2実施形態のボイラシステム1に係る台数制御部4Aにおいては、第2実施形態に係る台数制御部4は、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、所定時間以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、その時点において、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させるように構成される。
そのため、第2実施形態によれば、ボイラ運転スイッチのオン操作によりボイラを始動させる場合であっても、台数制御部4の記憶する優先順位に基づいて、制御対象として選択されたボイラ20のみを燃焼させ、予備ボイラを燃焼停止させたままとすることができる。それにより、ボイラ始動時に本来停止すべきボイラを燃焼させることがなく、エネルギーロスを抑止することができる。
そのため、第2実施形態によれば、ボイラ運転スイッチのオン操作によりボイラを始動させる場合であっても、台数制御部4の記憶する優先順位に基づいて、制御対象として選択されたボイラ20のみを燃焼させ、予備ボイラを燃焼停止させたままとすることができる。それにより、ボイラ始動時に本来停止すべきボイラを燃焼させることがなく、エネルギーロスを抑止することができる。
第2実施形態のボイラシステム1に係る台数制御部4Aにおいては、優先順位の高いボイラについては、運転スイッチがオンとなった時点で燃焼開始させることができる。
そのため、第2実施形態のボイラシステム1に係る台数制御部4Aによれば、前述した効果に加えて、運転スイッチオンとなったボイラ20の優先順位が高い場合には、即燃焼させることで、ボイラ20の立ち上げの遅延時間を少なくすることができる。
そのため、第2実施形態のボイラシステム1に係る台数制御部4Aによれば、前述した効果に加えて、運転スイッチオンとなったボイラ20の優先順位が高い場合には、即燃焼させることで、ボイラ20の立ち上げの遅延時間を少なくすることができる。
以上、本発明のボイラシステムの好ましい第1実施形態乃至第2実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第2実施形態に係る台数制御部4は、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、第2時間T2以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。この場合、仮にボイラ台数が多く、かつ各ボイラの運転スイッチをオフからオンに変更する時間が第2時間T2ぎりぎりの場合に台数制御を始動させるまでの時間が想定以上に延びる可能性がある。
これに対して、第2実施形態に係る機能に加えて、ボイラ台数に合わせて予め第3時間T3を設定しておき、第2制御対象ボイラ特定部47に対して、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態に変化するボイラが新たに検出された時点から第3時間T3経過したときに、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する機能を追加してもよい。
そうすることで、始動時台数制御部48は、第2制御対象ボイラ特定部47により特定されたボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させることができる。
それにより、仮にボイラ台数が多く、かつ各ボイラの運転スイッチをオフからオンに変更する時間が第2時間T2ぎりぎりの場合に台数制御を始動させるまでの時間が想定以上に延びるケースを排除することが可能となる。
例えば、第2実施形態に係る台数制御部4は、各ボイラ20の運転スイッチがオン操作された時刻から、第2時間T2以内に別ボイラの運転スイッチのオン操作が検知されなかった時点で、運転スイッチがオン状態にあるボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させる。この場合、仮にボイラ台数が多く、かつ各ボイラの運転スイッチをオフからオンに変更する時間が第2時間T2ぎりぎりの場合に台数制御を始動させるまでの時間が想定以上に延びる可能性がある。
これに対して、第2実施形態に係る機能に加えて、ボイラ台数に合わせて予め第3時間T3を設定しておき、第2制御対象ボイラ特定部47に対して、第1状態検出部41により第1状態が検出された後、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態に変化するボイラが新たに検出された時点から第3時間T3経過したときに、運転スイッチ状態監視部40により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する機能を追加してもよい。
そうすることで、始動時台数制御部48は、第2制御対象ボイラ特定部47により特定されたボイラ20を制御対象として、台数制御を開始させることができる。
それにより、仮にボイラ台数が多く、かつ各ボイラの運転スイッチをオフからオンに変更する時間が第2時間T2ぎりぎりの場合に台数制御を始動させるまでの時間が想定以上に延びるケースを排除することが可能となる。
第1実施形態乃至第2実施形態では、本発明を、5台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、6台以上のボイラ20からなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、1台から4台のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
第1実施形態乃至第2実施形態では、ボイラ20を連続制御ボイラとした場合、すべて同一のボイラ容量としたが、これに限らない。すなわち、連続制御ボイラ毎にその最小燃焼量、単位蒸気量、最大燃焼量としての燃焼能力が異なる場合にも適用可能である。
第1実施形態乃至第2実施形態では、ボイラ20を段階値制御ボイラとした場合、任意のN位置の燃焼位置を有することとしてもよい。
また、段階値制御ボイラにより構成する場合、段階値ボイラ毎に、ボイラ容量、燃焼位置の段階数N、及び各燃焼位置における燃焼率等を異なるものとしてもよい。
1 ボイラシステム
2、2A ボイラ群
3 台数制御装置
4、4A 制御部
40 運転スイッチ状態監視部
41 第1状態検出部
42 第1時刻検知部
43 第1制御対象ボイラ特定部
44 カウント部
45 判定部
46 リセット部
47 第2制御対象ボイラ特定部
48 始動時台数制御部
49 優先燃焼制御部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)
20 ボイラ
2、2A ボイラ群
3 台数制御装置
4、4A 制御部
40 運転スイッチ状態監視部
41 第1状態検出部
42 第1時刻検知部
43 第1制御対象ボイラ特定部
44 カウント部
45 判定部
46 リセット部
47 第2制御対象ボイラ特定部
48 始動時台数制御部
49 優先燃焼制御部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)
20 ボイラ
Claims (3)
- 複数のボイラからなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記台数制御部は、
前記ボイラの運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する運転スイッチ状態監視部と、
前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、前記複数のボイラのそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部と、
前記第1状態検出部により第1状態が検出され、前記運転スイッチ状態監視部により最初に前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出される第1時刻t1を検知する第1時刻検知部と、
前記第1時刻検知部により検知された前記第1時刻t1から予め設定された第1時間が経過した場合、前記運転スイッチ状態監視部により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第1制御対象ボイラ特定部と、
前記第1制御対象ボイラ特定部により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部と、
を備えるボイラシステム。 - 複数のボイラからなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記台数制御部は、
前記ボイラの運転スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを監視する運転スイッチ状態監視部と、
前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、前記複数のボイラのそれぞれの備える運転スイッチがすべてオフ状態である運転停止状態が所定時間以上継続する第1状態を検出する第1状態検出部と、
前記第1状態検出部により第1状態が検出された後、前記運転スイッチ状態監視部により前記運転スイッチがオン状態に変化するボイラが検出された場合に予め設定された第2時間のカウントを開始するカウント部と、
前記カウント部によりカウントされる前記第2時間以内に前記運転スイッチ状態監視部により、さらにオン状態に変化するボイラが検出されるかを判定する判定部と、
前記判定部によりオン状態に変化するボイラが検出された場合に前記カウント部によるカウントをリセットして前記第2時間のカウントを再度開始するリセット部と、
前記判定部によりオン状態に変化するボイラが検出されなかった場合に、前記運転スイッチ状態監視部により運転スイッチがオン状態であるすべてのボイラを特定する第2制御対象ボイラ特定部と、
前記第2制御対象ボイラ特定部により特定されたボイラを制御対象として、台数制御を開始させる始動時台数制御部と、
を備える、ボイラシステム。 - 前記台数制御部は、さらに
前記始動時台数制御部により制御対象とされるボイラのうち、優先順位の高いボイラについては、前記運転スイッチ状態監視部により前記ボイラの運転スイッチのオン状態が検出された時点で、前記ボイラの燃焼を開始させる優先燃焼制御部、
を備える、請求項1又は請求項2に記載のボイラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016118285A JP2017223402A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | ボイラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016118285A JP2017223402A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | ボイラシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017223402A true JP2017223402A (ja) | 2017-12-21 |
Family
ID=60688185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016118285A Pending JP2017223402A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | ボイラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017223402A (ja) |
-
2016
- 2016-06-14 JP JP2016118285A patent/JP2017223402A/ja active Pending
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