JP2017223390A - 冷凍庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることが可能な冷凍庫を提供すること。
【解決手段】物品Mを収容する収容室11を形成する冷却容器部10を備え、冷却容器部10は、収容室11の内周を形成し、冷却パイプ35aが外周に沿って配索されて冷却パイプ35aと熱交換を行う内側ケース41と、内側ケース41の外周に設けられ、冷却パイプ35aによる内側ケース41の外周の凹凸を埋めるパテ層42と、冷却パイプ35aを含むパテ層42の外周に設けられた水密性を有するシール層43と、シール層43の外側に設けられ、シート状断熱材44a,44bにより形成された断熱層44と、断熱層44の外側に設けられ、シート状断熱材44a,44bをシール層に当接した状態に保持する保持層45と、保持層45の外側に設けられ、冷却容器部10の外周を形成する外側ケース46と、を備えることを特徴とする冷凍庫Aとした。
【選択図】図6

Description

本発明は、小型化を図ることが可能な冷凍庫に関する。
従来、冷蔵庫、冷凍庫において用途によっては小型のものが必要となる場合があり、それに対応して小型のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、収納室と機械室とを備え、収容室の周囲には、断熱材が設けられた構造となっている。
特開2010−190491号公報
しかしながら、従来、断熱材として発泡材を使用しているため、冷凍庫として必要な断熱効果を得るには、断熱材の厚さが厚くなり、その分、収容室容積に対して全体容積が大きくなり、必要収容容積を確保しつつ装置全体の小型化を図るのが難しかった。
また、厚さの薄い断熱材としては、真空断熱材が知られているが、真空断熱材は内部に芯材を収容した構造であるため、変形自由度に劣り、小型の冷凍庫のように小面積で形状変化が大きなものに適用するのが難しい。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、小型化を図ることが可能な冷凍庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の冷凍庫は、
物品を収容する収容室を形成する冷却容器部と、冷凍サイクル機器を収容する機械室を形成する機械部と、を備えた冷凍庫であって、
前記冷却容器部は、前記収容室の底部およびこの底部を囲む周壁部を形成する本体部と、前記収容室を開閉する扉部と、を備え、
前記冷却容器部は、
前記収容室の内周を形成し、前記冷凍サイクルにおいて冷媒の蒸発に伴い吸熱を行う冷却パイプが外周に沿って配索されて前記冷却パイプと熱交換を行う内側ケースと、
前記内側ケースの外周に設けられ、前記冷却パイプによる前記内側ケースの外周の凹凸を埋めるパテ層と、
前記冷却パイプを含む前記パテ層の外周に設けられた水密性を有するシール層と、
前記シール層の外側に設けられ、シート状断熱材により形成された断熱層と、
前記断熱層の外側に設けられ、前記シート状断熱材を前記シール層に当接した状態に保持する保持層と、
前記保持層の外側に設けられ、前記冷却容器部の外周を形成する外側ケースと、
を備えることを特徴とする冷凍庫とした。
本発明の冷凍庫では、断熱層をシート状断熱材により形成したため、断熱材として発泡材を用いたものと比較して断熱層の厚さを薄くして収容室容積に対する全体容積を抑えることができるとともに、真空断熱材と比較して変形自由度が高く形状変化に容易に対応可能であり、小型化が可能となる。
また、冷却パイプにより内側ケースの外周に生じた凹凸を埋めるパテ層を設けたため、内側ケースの外周の凹凸を抑えることができ、パテ層を設けないものと比較して、シール層および断熱層の形成が容易になるとともに、空気の介在を抑制し、結露の発生を抑えることができる。
さらに、シート状断熱材を用いた断熱層の内側に、シール層を設けたため、冷却パイプを含むパテ層に結露が生じても、シート状断熱材が濡れて変質することがなく、安定した断熱性能を得ることができる。
実施の形態1の冷凍庫の扉部を閉じた状態を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍庫の扉部を開いた状態を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍庫の内部構造を示す斜視図である。 実施の形態1の冷凍庫における冷凍サイクルを模式的に示す概略構造説明図である。 実施の形態1の冷凍庫の冷却パイプの配索状態を示す側面図である。 実施の形態1の冷凍庫の冷却パイプの配索状態を示す正面図である。 実施の形態1の冷凍庫の冷却パイプの配索状態を示す底面図である。 実施の形態1の冷凍庫における冷却容器部の断面図であって、図2のS6−S6線の位置での切断状態を示す。 実施の形態1の冷凍庫における扉部の断面図であって、図2のS7−S7線の位置での切断状態を示す。
以下、本発明の冷凍庫を実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態1に基づいて説明する。
(実施の形態の構成)
まず、実施の形態1の冷凍庫Aの構成を説明する。
図1は、実施の形態1の冷凍庫Aを示す斜視図である。
この冷凍庫Aは、冷却対象の物品Mを収容する収容室11(図2、図3参照)を形成する冷却容器部10と、機械室21(図4、図5A参照)を形成する機械部20と、を備える。
冷却容器部10は、図2に示すように、上方(矢印UP方向)に開口部11aを有した直方体形状の収容室11を形成する箱状の本体部12と、本体部12に一端縁部を回動可能に取り付けられて開口部11aを開閉する長方形板状の扉部13と、を備える。
なお、扉部13は、閉状態で収容室11を除き見ることができる覗き窓13aが形成されている。
また、本体部12は、収容室11の底を形成する底部121と、この底部121を囲むように、四角筒状の周壁部122を備える。また、周壁部122において左右(矢印L、R方向)の側壁122a,122aは、冷凍庫Aの前方から、覗き窓13aを介して収容室11を見やすいように、上面が前方(矢印FR方向)に向かって徐々に低くなるよう傾斜した台形形状に形成されている。
なお、冷却容器部10には、本体部12の周壁部122の前面に、一対の発光ダイオード製の照明部123,123が左右に離れて設けられている。また、扉部13の覗き窓13aの後方縁部と、本体部12と機械部20との段差部分とに沿って、装飾用の一対の発光ダイオード製の照明部124,124が、前後に並んで設けられている。したがって、照明部123,124を点灯させることにより、冷凍庫Aへの注目を集めることを促進するとともに、内部の物品Mを照明して覗き窓13aを介した視認性を向上できる。
機械部20は、冷却容器部10の背面(矢印RR方向側の面)に一体的に設けられ、直方体の箱状に形成されたもので、樹脂や金属などにより形成されている。また、機械部20の側部には、熱交換を行った送風を排出可能な排気穴22が形成され、機械部20の内側に形成された機械室21(図3、図4参照)には、冷凍サイクル30を構成する機器(後述のコンプレッサ31、コンデンサ32、ドライヤ33、キャピラリチューブ34)が収容されている。
次に、冷凍サイクル30について、図4に基づいて説明する。
冷凍サイクル30は、コンプレッサ31、コンデンサ32、ドライヤ33、キャピラリチューブ34、エバポレータ35を順に備えたサイクルである。この冷凍サイクル30では、周知のように、冷媒をコンプレッサ31により圧縮して、高温高圧ガスとし、コンデンサ32において放熱して液化(凝縮)し高圧液とする。そして、ドライヤ33にて冷媒の水分およびゴミを除去した後、キャピラリチューブ34にて低圧化し、エバポレータ35にて気化し、その際に、熱交換し冷却し、この低圧ガス化した冷媒を、再びコンプレッサ31により圧縮することを繰り返す。
この冷凍サイクル30において、エバポレータ35を除く、コンプレッサ31、コンデンサ32、ドライヤ33、キャピラリチューブ34が機械室21に収容されている。さらに、機械室21には、コンデンサ32と熱交換を行った高温空気を前述の排気穴22から排出する送風を形成するファン36が設けられている。
エバポレータ35は、熱伝導性に優れた冷却パイプ35aにより形成され、一方の端部がキャピラリチューブ34に接続され、もう一方の端部がコンプレッサ31に接続されている。そして、この冷却パイプ35aは、機械室21から外部に延び冷却容器部10の本体部12の後述する内側ケース41に沿って配索されている。なお、冷却パイプ35aに用いる熱伝導性に優れる素材としては、銅、アルミなどの金属が一般的であるが、本実施の形態では、可撓性を有し、熱伝導率が1(W/m・K)以上の高熱伝導性樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン)系樹脂)を用いた。これにより、冷却パイプ35aとして、金属製のものを用いた場合と比較して、内側ケース41に沿って配索する際の形状追従性に優れ、内側ケース41との密着性を確保することで熱伝達性能(冷却性能)を確保できる。なお、可撓性を有した高熱伝導性の樹脂としては、上記したものに限らず、フッ素系樹脂などの樹脂と、黒鉛化炭素繊維、銅、アルミニウムなどの高熱伝導性フィラーとを融合させたものなどの他の樹脂を用いることができる。
次に、この内側ケース41を含む本体部12の構成について説明する。
本体部12は、図6の断面図に示すように、内側(収容室11側)から順に、内側ケース41とパテ層42とシール層43と断熱層44と保持層45と外側ケース46とを備える。
内側ケース41は、熱伝導性に優れた金属薄板(例えば、アルミニウム、銅など)により形成され、収容室11の内周を形成する。よって、内側ケース41は、本体部12と同様に、図5A〜図5Cに示すように、底部41aと、この底部41aを囲む四角筒断面形状の周壁部41bとを備え、上方に開口した箱状に形成されている。なお、内側ケース41は、側方から見た形状は、本体部12の側壁122aと同様に、上端部が前下がりとなる台形形状に形成されている。
前述のように、内側ケース41の外周に沿って冷却パイプ35aが配索されている。
すなわち、図4、図5Cに示すように、キャピラリチューブ34に連続する冷却パイプ35aは、まず、内側ケース41の底部41aに沿ってU字状に配索された後、図5A,図5Bに示すように、内側ケース41の周壁部41bの外周に沿って下から上に向かって螺旋状に巻き付けられ、内側ケース41の上部から機械室21に戻り、コンプレッサ31に接続されている(図4参照)。
図6に戻り、パテ層42は、内側ケース41の外周に設けられ、冷却パイプ35aによる内側ケース41の外周面の凹凸を抑制する。本実施の形態1では、パテ層42の厚みを冷却パイプ35aの外径寸法に一致させ、パテ層42の外表面に冷却パイプ35aによる凸状が生じることの無い平面形状としており、その厚みは、6mm程度の寸法とする。
なお、パテ層42を形成するパテ材としては、オイルパテ、ラッカーパテ、ポリエステルパテなどを用いることができるが、本実施の形態1では、発泡ウレタンを用いた。冷却パイプ35aの配索後、内側ケース41の外周に発泡ウレタンを吹き付けて発泡させ、この発泡の際に、内側ケース41と、これに沿って配索された冷却パイプ35aの湾曲形状部分との間に満遍なく行き渡らせ、この部分に隙間が生じないようにしている。また、発泡時に生じる表面の凹凸は、凸部分を削ることにより、パテ層42の厚みを冷却パイプ35aの外径寸法に一致させ、パテ層42の表面に凹凸が生じないようにした。さらに、パテ層42に発泡ウレタンを用いることにより、断熱性も確保している。
シール層43は、水密性を有したシートをパテ層42の外周を全周に亘って覆った状態で接着して形成されている。なお、シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどを用いることができ、その厚みは1mm程度である。このシール層43は、要は、シール性を確保できればよいものであり、その素材は、上記に限定されるものではなく、また、シートは、1枚のみではなく、複数枚積層してもよい。
断熱層44は、シール層43の上に、断熱性を有したシート状断熱材44a、44bを2枚積層し接着することで形成されている。内側のシート状断熱材44aとしては、主体繊維と、エアロゲルと、カチオン性ポリマー及び両性ポリマーからなる群から選択される水溶性ポリマーと低融点合成繊維を含むバインダーと、を含む断熱材(例えば、主体繊維として紙を用いたオゾンセーブ株式会社製商品名:デックスペーパー)を用いる。
また、外側のシート状断熱材44bとしては、主体繊維として、ガラス繊維不織布を用いるとともに、アルミなどの撥水性、遮熱性を有する素材で覆った断熱材(例えば、オゾンセーブ株式会社製商品名:デックスペーパー+D1)を用いる。
なお、断熱層44としては、上述のシート状断熱材44a、44bのいずれか一方のみを1枚用いてもよいし、いずれか一方あるいは両方を複数枚重ねてもよい。前者のシート状断熱材44aを2枚重ねした場合は、断熱層44は厚さは2mm程度となり、シート状断熱材44a、44bを1枚ずつ重ねた場合は、断熱層44は厚さは7mm程度となる。
保持層45は、断熱層44の外側に設けられ、シート状断熱材44a,44bを外側からシール層43側に押し付けて、シート状断熱材44a,44bがシール層43に当接した状態を保持する。この保持層45は、平面状でシート状断熱材44a,44bに面接触するものであれば、その素材は樹脂、金属、木材などのいずれを用いてもよいが、本実施の形態では、発泡性断熱材として発泡プラスチック系断熱材(例えば、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォームなど)製の板を断熱層44の上に接着して形成した。この保持層45の厚さは、5mm程度である。
外側ケース46は、冷却容器部10の本体部12の外周面を形成するもので、樹脂(例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)により形成され、その厚さは、2〜3mm程度である。
したがって、本体部12の厚さは、21mm前後の寸法である。
なお、図6では、冷却容器部10の本体部12の周壁部122の断面を示したが、底部121においても、図6に示す断面構造と同様の構造である。
次に、扉部13について説明する。
扉部13は、図1、図2に示すように、中央部に設けた平面形状が長方形の覗き窓13aを四角枠状のフレーム部13bにより囲った形状に形成されている。
覗き窓13aは、ガラスあるいは樹脂などの透明の板材により形成されている。
フレーム部13bは、図7の断面図に示すように、樹脂により形成された内板部131と外板部132との間に、断熱層133を介在した断面構造に形成されている。なお、この断熱層133は、前述したシート状断熱材44a、44bと同様のシート状断熱材により形成されている。このフレーム部13bにあっても、断熱層133は、2種類のシート状断熱材44a、44bのいずれか一方を1枚のみ使用してもよいし、いずれか一方あるいは両方を、複数枚重ねて形成してもよい。
(実施の形態の作用)
実施の形態1の冷凍庫Aでは、冷凍サイクル30を運転し、エバポレータ35を形成する冷却パイプ35aと、本体部12の内側ケース41との間で熱交換を行って内側ケース41を冷却し、収容室11に収容した物品M(例えば、アイスクリーム)を冷凍保存する。
また、エバポレータ35を形成する冷却パイプ35aを配置したパテ層42により、内側ケース41の外表面の冷却パイプ35aによる凹凸を無くし、外周面を平面状に形成した。このため、冷却パイプ35aに空気が触れにくく、冷却パイプ35aに結露が生じにくい。また、パテ層42の外側には、シール層43を設けているため、仮に冷却パイプ35aに結露が生じても、その水分が断熱層44へ浸入することはない。このため、断熱層44を形成するシート状断熱材44a,44bが濡れて変質することがなく、安定した断熱性能を得ることができる。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1の冷凍庫にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
1)実施の形態1の冷凍庫Aは、
物品Mを収容する収容室11を形成する冷却容器部10と、冷凍サイクル30の機器(コンプレッサ31、コンデンサ32、ドライヤ33、キャピラリチューブ34)を収容する機械室21を形成する機械部20と、を備えた冷凍庫であって、
冷却容器部10は、収容室11の底部121およびこの底部121を囲む周壁部122を形成する本体部12と、収容室11を開閉する扉部13と、を備え、
冷却容器部10は、
収容室11の内周を形成し、冷凍サイクル30において冷媒の蒸発に伴い吸熱を行う冷却パイプ35aが外周に沿って配索されて冷却パイプ35aと熱交換を行う内側ケース41と、
内側ケース41の外周に設けられ、冷却パイプ35aによる内側ケース41の外周の凹凸を埋めるパテ層42と、
冷却パイプ35aを含むパテ層42の外周に設けられた水密性を有するシール層43と、
シール層43の外側に設けられ、シート状断熱材44a,44bにより形成された断熱層44と、
断熱層44の外側に設けられ、シート状断熱材44a,44bをシール層に当接した状態に保持する保持層45と、
保持層45の外側に設けられ、冷却容器部10の外周を形成する外側ケース46と、
を備えることを特徴とする。
上記のように、収容室11を形成する本体部12の断熱層44を、シート状断熱材44a,44bにより形成しているため、断熱層44を発泡材により形成した場合と比較して、厚さ寸法を抑えつつ、必要な断熱性能を得ることができる。具体的には、実施の形態1の断熱層44と保持層45とを合計した厚さ寸法は、発泡ウレタンのみで断熱層を形成して同等の断熱性能を発揮するようにした場合の厚さ寸法の1/6程度の寸法とすることができた。より具体的には、実施の形態1前者の厚さ寸法が12mm程度であるのに対し、後者の厚さ寸法は75mm程度であった。
したがって、断熱層44を発泡材により形成したものと比較して、本体部12の全体容積に対する収容室11の収容容積の割合を大きく確保できる。よって、収容対象(物品M)により決まる収容室11として必要な容積を確保しつつ、本体部12の小型化を図ることができる。
加えて、パテ層42を設け、内側ケース41の外表面の冷却パイプ35aによる凹凸を無くし、外周面を平面状に形成したため、冷却パイプ35aに空気が触れにくく、結露が生じにくいとともに、シール層43、断熱層44を設ける際の両層43,44の形状変化を抑え、製造作業性に優れる。
さらに、パテ層42の外側には、シール層43を設けているため、仮に冷却パイプ35aに結露が生じても、その水分が断熱層44へ浸入することはなく、断熱層44を形成するシート状断熱材44a,44bが濡れて変質することがなく、安定した断熱性能を得ることができる。
2)実施の形態1の冷凍庫Aは、
断熱層44は、シート状断熱材44a,44bを複数積層して形成されていることを特徴とする。
したがって、単層のものよりも断熱性能を向上することができる。加えて、断熱層44では、シール層43に隣接する紙を素材とするシート状断熱材44aの外側に撥水性を有したシート状断熱材44bを重ねたため、断熱層44への水の浸入を外側でも規制し、上記1)の断熱層44の濡れによる変質を、より一層、防止できる。
3)実施の形態1の冷凍庫Aは、
保持層45は、発泡断熱材により形成されていることを特徴とする。
したがって、保持層45を、金属など断熱性に劣るものを用いた場合と比較して、冷却容器部10の本体部12の断熱性能を向上させることができる。
4)実施の形態1の冷凍庫Aは、
冷却パイプ35aを、可撓性を有した高熱伝導性樹脂により形成したことを特徴とする。
したがって、冷却パイプ35aを、内側ケース41に沿って配索するのにあたり、小径の湾曲形状で折り曲げるような形状変化に追従して、内側ケース41との密着性を確保しつつ、必要な熱伝達性を確保することができる。
すなわち、冷却パイプ35aとして金属製のパイプを用いた場合、特に内側ケース41が小容積であると、周壁部41bに巻き付ける際に、周壁部41bに沿うように折曲げ加工するのが難しく、冷却パイプ34aが周壁部41から浮き上がるおそれがある。本実施の形態1では、冷却パイプ35aにポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン)系樹脂を用いることで、これを抑制することができる。
5)実施の形態1の冷凍庫Aは、
パテ層42を、発泡ウレタンにより形成したことを特徴とする。
したがって、発泡時に、内側ケース41と冷却パイプ35aとが接触している部分を除き、両者の間に隙間なく発泡ウレタンを介在させ、両者の間に隙間が生じるのを抑制できる。
6)実施の形態1の冷凍庫Aは、
扉部13のフレーム部13bに、シート状断熱材による断熱層133を設けたことを特徴とする。
したがって、扉部13にあっても、厚さ寸法を抑えつつ、必要な断熱性能を確保して、冷却容器部10の一層の小型化を図ることができる。また、本体部12とシート状断熱材の共用化を図ることができ、これによりコスト低減を図ることができる。
7)実施の形態1の冷凍庫Aは、
扉部13に除き窓13aを設けたことを特徴とする。
したがって、扉部13を閉じたまま、収容室11内の物品Mを視認でき、扉部13を開いた状態でしか収容室11内の確認ができないものと比較して、冷凍状態保持性能を向上できる。
8)実施の形態1の冷凍庫Aは、
冷却パイプ35aを、内側ケース41の底部41aおよび周壁部41bに沿って配索したことを特徴とする。
したがって、冷却パイプ35aを、内側ケース41の底部41aのみや周壁部41bのみに配索したものと比較して、高い冷却性能を得ることができる。
そして、このように周壁部41bにも冷却パイプ35aを配索しても、上記1)のようにパテ層42を設けることにより、内側ケース41の外周面の凹凸を抑制し、上記1)のように、結露を抑制できるとともに、シール層43、断熱層44の形状変化を抑えて製造作業性に優れる。
以上、本発明の冷凍庫を実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、冷却容器部の本体部は、底部を下部に有し、扉部を上部に備えて、上方に開口するものを示したが、開口および扉部の位置は、これに限定されず、底部を側方に配置し、その対面の側部を開口するものであってもよい。また、扉部は、一端縁部を中心に回動するものを示したが、スライドにより開閉するようにしてもよい。
また、冷却容器部の本体部の形状や大きさは、実施の形態で示したものに限定されず、収容室に収容する物品や、その収容数に応じて任意に決定することができる。
また、実施の形態では、パテ層の厚みを、冷却パイプの外径寸法と同一としたものを示したが、これに限定されず、その厚みを、外径寸法よりも小さな寸法としてもよいし、逆に、外径寸法よりも大きな寸法としてもよい。パテ層の厚みを冷却パイプの外径寸法より小さなものであっても、パテ層を設けないものと比較すれば、内側ケースの凹凸を抑えることができ、冷却パイプの結露抑制およびシール層や断熱層の形状変化抑制を達成できる。
また、実施の形態では、断熱層を2枚のシート状断熱材を重ねて形成した例を示したが、シート状断熱材を重ねる枚数は、これに限定されず、1枚のシート状断熱材により形成してもよいし、3以上の複数枚としてもよい。そして、この場合、実施の形態で示した2種類のシート状断熱材のいずれか一方、あるいは両方を混在させてもよいし、あるいは、他のシート状断熱材を用いてもよい。
また、実施の形態では、押さえ層として、発泡断熱材を用いたがこれに限定されない。押さえ層は、要は、断熱層を形成するシート状断熱材が冷却層から剥がれるのを防止して、シート状断熱材を保持することができればよいもので、木、粘着テープ、樹脂など他の素材のものを用いることができる。
また、実施の形態では、冷却容器部の本体部の周壁部および底部に沿って冷却パイプを配索したため、パテ層も周壁部および底部に沿って設けたが、冷却パイプを周壁部と底部とのいずれか一方のみに配索した場合、本発明は、冷却パイプが配索された側のみ適用してパテ層を設け、冷却パイプが配索されない側は、本発明を適用せず、パテ層を設けない構造としてもよい。
10 冷却容器部
11 収容室
12 本体部
13 扉部
20 機械部
21 機械室
30 冷凍サイクル
35a 冷却パイプ
41 内側ケース
42 パテ層
43 シール層
44 断熱層
44a シート状断熱材
44b シート状断熱材
45 保持層
46 外側ケース
121 底部
122 周壁部
A 冷凍庫
M 物品

Claims (4)

  1. 物品を収容する収容室を形成する冷却容器部と、冷凍サイクル機器を収容する機械室を形成する機械部と、を備えた冷凍庫であって、
    前記冷却容器部は、前記収容室の底部およびこの底部を囲む周壁部を形成する本体部と、前記収容室を開閉する扉部と、を備え、
    前記冷却容器部は、
    前記収容室の内周を形成し、前記冷凍サイクルにおいて冷媒の蒸発に伴い吸熱を行う冷却パイプが外周に沿って配索されて前記冷却パイプと熱交換を行う内側ケースと、
    前記内側ケースの外周に設けられ、前記冷却パイプによる前記内側ケースの外周の凹凸を埋めるパテ層と、
    前記冷却パイプを含む前記パテ層の外周に設けられた水密性を有するシール層と、
    前記シール層の外側に設けられ、シート状断熱材により形成された断熱層と、
    前記断熱層の外側に設けられ、前記シート状断熱材を前記シール層に当接した状態に保持する保持層と、
    前記保持層の外側に設けられ、前記冷却容器部の外周を形成する外側ケースと、
    を備えることを特徴とする冷凍庫。
  2. 請求項1に記載の冷凍庫において、
    前記断熱層は、前記シート状断熱材を複数積層して形成されていることを特徴とする冷凍庫。
  3. 請求項1または請求項2に記載の冷凍庫において、
    前記保持層は、発泡断熱材により形成されていることを特徴とする冷凍庫。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の冷凍庫において、
    前記冷却パイプが、可撓性を有した高熱伝導性樹脂により形成されていることを特徴とする冷凍庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110671855A (zh) * 2019-10-10 2020-01-10 海信(山东)冰箱有限公司 一种冷柜

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