JP2017223165A - Pmセンサ有効性判断装置およびpmセンサ有効性判断方法 - Google Patents

Pmセンサ有効性判断装置およびpmセンサ有効性判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】NOxセンサが正常な値を出力しているとは限らないような場合でも、PMセンサの有効性を正確に判断することができるPMセンサ有効性判断装置およびPMセンサ有効性判断方法を提供する。
【解決手段】DPF11の下流側の排気管内の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量を検出するNOxセンサ(第2NOxセンサ15)と、NOxセンサの検出値であるNOxセンサ値と、ディーゼルエンジン1から排出されるNOx量の理論値に基づいて算出されるNOxモデル値と、に基づいて、PMセンサ25の検出値の有効性を判断するECU26と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気中に含まれる微粒子を浄化するPMセンサの有効性を判断する有効性判断装置およびPMセンサの有効性判断方法に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関が搭載された車両では、内燃機関から大気までの排ガスの排出流路にディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)が設置され、このDPFに粒子状物質(PM:Particulate Matter)が捕集される。DPFは、多孔質セラミックからなるハニカム細孔状のフィルタにPMを一時的に捕集する部材である。
DPFが故障してしまうと、DPFにより本来捕集されるべきPMが排気ガス中に漏れ出してしまう。このため、DPFの信頼性を判断するために、排気ガス中のPMを検出することが必要となる。排気ガス中のPMを検出するために、排気管中にPMセンサが設けられる。
しかし、PMセンサが故障していた場合には、DPFの信頼性を正確に診断することができない。このため、PMセンサの故障を検出する方法として、例えば特許文献1には、DPFに流入する排気中のPMの量である流入PM量と、PMセンサによって検出される流出PM量とに基づいて、フィルタのPM捕集率を連続的に算出し、算出されたPM捕集率が100%に張り付いた場合、PMセンサに故障が生じたと判定する故障検出装置が開示されている。
特開2012−013058号公報
ディーゼルエンジンの排気ガスには、上述したPMの他に、窒素酸化物(NOx)が含まれる。NOxには、PMを除去する性質があるため、PMセンサが故障していなくても、PMセンサから正しいPM値が得られるとは限らない。このため、排気ガス中のNOx量をNOxセンサ等により取得し、NOxセンサ値に基づいて、PMセンサから得られる値の有効性を判断する必要がある。
しかしながら、このようにNOxセンサ値の大きさに基づいてPMセンサ値の有効性を判断する技術では、例えばNOxセンサの故障等によりNOxセンサが正常な値を出力しない場合には、PMセンサ値の有効性を正確に判断することができなくなってしまう。
本発明は、NOxセンサが正常な値を出力しているとは限らないような場合でも、PMセンサの有効性を正確に判断することができるPMセンサ有効性判断装置およびPMセンサ有効性判断方法を提供することである。
本発明のPMセンサ有効性判断装置は、ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質(PM)を漉し取って前記排気ガスを浄化するディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF)と、前記DPFの下流側の排気管内の前記排気ガス中のPM量を検出するPMセンサと、を有する排気ガス浄化システムにおいて、PMセンサの有効性を判断するPMセンサ有効性判断装置であって、前記DPFの下流側の排気管内の前記排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量を検出するNOxセンサと、前記NOxセンサの検出値であるNOxセンサ値と、前記ディーゼルエンジンから排出されるNOx量の理論値に基づいて算出されるNOxモデル値と、に基づいて、前記PMセンサの検出値の有効性を判断する判断部と、を有する。
本発明のPMセンサ有効性判断方法は、ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質(PM)を漉し取って排気ガスを浄化するディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF)を有する排気ガス浄化システムにおけるPMセンサの有効性判断方法であって、前記DPFの下流側の排気管内の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量であるNOxセンサ値を取得するステップと、前記ディーゼルエンジンの特性に基づいて、前記ディーゼルエンジンから排出されるNOx量の理論値であるNOxモデル値を算出するステップと、前記NOxセンサ値と前記NOxモデル値とに基づいて、前記DPFの下流側の排気管内の排気ガス中のPM量を検出するPMセンサの検出値の有効性を判断するステップと、を有する。
本発明によれば、NOxセンサが正常な値を出力しているとは限らないような場合でも、PMセンサの有効性を正確に判断することができる。
本発明の実施の形態に係るPMセンサ有効性判断装置の構成の一例を示す図 ECUによるPMセンサ有効性判断処理の動作例を示すフローチャート エンジン回転数と燃料噴射量と吸気温度の関係に基づいて、ディーゼルエンジンから排出されるNOx量の理論値を算出する方法の一例を示す図 触媒温度、NH吸蔵量とNOx浄化効率との関係を示すマップ
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るPMセンサ有効性判断装置100の構成の一例を示す図である。トラックやバス等の車両に搭載されたディーゼルエンジン1の排気管10には、DPF11およびSCR装置12が接続されている。SCR装置12の上流側には、SCR装置12の還元剤として働く尿素水を噴射するドージングバルブ13が設けられる。また、排気管10におけるSCR装置12の上流側および下流側には、それぞれ第1NOxセンサ14および第2NOxセンサ15が設けられる。
DPF11は、排気ガス中のPMをフィルタによって漉し取ることで排気ガスを浄化する。また、SCR装置12は、ドージングバルブ13から噴射される尿素水が排気ガスの高温により加水分解され生成されたアンモニアを用いて、SCR装置12内の触媒によってNOxを窒素ガスと水蒸気に還元することで排気ガスを浄化する。なお、図1においてはDPF11の下流側にSCR装置12が設けられているが、本発明はこれに限定されない。DPF11およびSCR装置12の設置順序は、逆でもよい。
第1NOxセンサ14は、ディーゼルエンジン1から排出され、SCR装置12に入る排気ガス中のNOxを検出する。第2NOxセンサ15は、SCR装置12およびDPF11による浄化後の排気ガス中のNOxを検出する。第1NOxセンサ14および第2NOxセンサ15は、計測値をDCU16へ送信する。
DCU(Dosing Control Unit)16は、SCR装置12の動作制御を行う。具体的には、DCU16は、第1NOxセンサ14および第2NOxセンサ15からの検出値等に基づいてSCR装置12へ供給すべき尿素水の量やタイミングを算出し、サプライモジュール17により尿素水タンク18内の尿素水を規定圧まで高め、ドージングバルブ13を開閉して算出したタイミングで算出した量の尿素水を噴射させる。これにより、SCR装置12は、排気管10内の排気ガスを脱硝して浄化する。
サプライモジュール17は、以下のような構成を有する。尿素水は、尿素水タンク18に貯留されている。尿素水は、サクションライン19からサプライポンプ20に吸引され圧送ライン21にてドージングバルブ13に圧送され、ドージングバルブ13が開状態のとき、排気管内に噴射される。この際、フィルタ22を通して尿素水中の異物が除去される。また、余剰の尿素水は、フィルタ22の吐出側の圧送ライン21から戻しライン23によって尿素水タンク18内に戻される。圧送ライン21内の尿素水の圧力は、圧力センサ24によって計測され、DCU16に送信される。
さらに、排気管10におけるDPF11およびSCR装置12の下流側に、排気管10内のPM量を検出するPMセンサ25が設けられる。PMセンサ25は、検出したPM量をECU26に送信する。
ECU(Engine Control Unit、あるいはElectronic Control Unit)26は、ディーゼルエンジン1に対する制御を行うとともに、PMセンサ25から受信したPM量に応じて、DPF11により本来捕集されるべきPMが、DPF11の故障等により排気管10に漏れ出していないかを判断する。なお、ECU26は、本発明の判断部に対応している。
なお、ECU26は、図示は省略するが、例えばCPUとメモリとを有し、CPUがメモリに格納されたプログラムを読み出し、実行することで本実施の形態にて説明する動作を行う。
また、図1において、DCU16あるいはECU26とPMセンサ有効性判断装置100の各構成とは、例えばCAN(Controller Area Network)等により、互いに通信可能に接続されている。
DPF11は、多孔質性の隔壁で区画された多数のセルを排気の流れ方向に沿って配置し、これらセルの上流側と下流側とを交互に目封止して形成されている。DPF11は、排気中のPMを隔壁の細孔や表面によって捕集する。DPF11中のPM堆積量が所定量に達すると、ECU26の制御により、これを燃焼除去する燃焼再生が実行される。ECU26は、DPF11の燃焼再生を行うべきか否かを判断し、燃焼再生を行うべきと判断した場合には、排気管内噴射器27によって排気管10内に燃料を供給し、DPF11に流入する排気温度をPM燃焼温度(例えば、約600℃)まで昇温することで、DPF11の燃焼再生を行う。
DPF11が故障した場合には、PMがDPF11を通過し、排気管10内に漏れ出すことになる。ECU26は、PMセンサ25の検出値に基づいて、DPF11にて本来捕集されるべきPMが漏れ出していないかを診断する。具体的には、ECU26は、PMセンサ25の検出値が所定のしきい値を超えた場合に、DPF11からPMが漏れ出ている、すなわちDPF11が故障していると判断する。
しかしながら、PMセンサ25の検出値は、常に信頼できるとは限らない。例えば、NOxにはPMを除去する性質があるため、DPF11およびSCR装置12の下流側の排気管10内にNOxが多い場合には、DPF11およびSCR装置12の下流側の排気管10に設置されたPMセンサ25の検出値は、DPF11が除去できずに排気管10に排出されたPM量よりも小さい値となる可能性がある。
このような可能性を考慮して、ECU26は、DPF11およびSCR装置12の下流側の排気管10に設置された第2NOxセンサ15の検出値が所定のしきい値より高い場合には、PMセンサ25の検出値は、DPF11の故障診断を行うか否かを判断するために使用する値としての有効性が低いと判断する。このしきい値は、例えば経験的に決定される値である。
しかし、第2NOxセンサ15の検出値も、常に信頼できるとは限らない。例えば、第2NOxセンサ15が故障している場合には、第2NOxセンサ15は排気管10内の排気ガス中のNOx量を正確に検出することができない。また、SCR装置12において脱硝に使用されるアンモニアが何らかの原因でSCR装置12から排出されてしまう場合がある。NOxセンサは一般にアンモニアに対する感度も有しているので、このような場合にも、第2NOxセンサ15は排気管10内の排気ガス中のNOx量を正確に検出することができない。さらに、ディーゼルエンジン1における排気ブレーキ動作時等に、排気が不安定になる場合があり、このような場合にも第2NOxセンサ15は排気管10内の排気ガス中のNOx量を正確に検出することができない。
このため、ECU26は、ディーゼルエンジン1から排出されるNOx量の理論値と、SCR装置12によるNOxの浄化効率の理論値とに基づいて、DPF11およびSCR装置12の下流側の排気管10内の排気ガス中のNOx量の理論値を算出し、この値に基づいてPMセンサ25の検出値の有効性の判断を行うPMセンサ有効性判断処理を任意のタイミングで行う。以下では、ECU26によるPMセンサ有効性判断処理について詳細に説明する。
図2は、ECU26によるPMセンサ有効性判断処理の動作例を示すフローチャートである。ステップS1において、ECU26は、DPF11およびSCR装置12の下流側のNOxセンサ値である第2NOxセンサ15の検出値(以下、NOxセンサ値と称する)を取得する。なお、図1においては、第2NOxセンサ15の検出値はDCU16に送信されるため、そのような場合、ECU26はDCU16を介してNOxセンサ値を取得すればよい。本発明はこれに限定されず、例えば第2NOxセンサ15の検出値をECU16が直接受信するようにしてもよい。
ステップS2において、ECU26は、NOxモデル値の算出を行う。ECU26によるNOxモデル値の算出は、例えば以下のように行われる。
まず、ECU26は、ディーゼルエンジン1のエンジン回転数、燃料噴射量、吸気温度センサ等のパラメータを図1に図示しないエンジン回転数センサ、燃料圧力センサ、吸気温度センサ等から取得する。そして、ECU26は、これらのパラメータに基づいて、エンジンから排出されるNOx濃度値を出力するマップを予め作成してメモリ等に格納しておき、その数値を参照することにより、その運転状態でのエンジンの排出するNOx濃度値を求める。このようにして求められるNOx濃度値は、エンジンから排出されるNOx量の理論値(NOx理論値)である。
エンジン回転数、燃料噴射量、吸気温度等のパラメータに基づいて、ECU26がNOx濃度値を算出する方法については、本発明では特に限定しない。図3には、エンジン回転数と燃料噴射量と吸気温度の関係に基づいて、ディーゼルエンジンから排出されるNOx濃度値を算出する方法の一例を示す。
図3に示すように、ECU26は、例えばエンジン回転数および燃料噴射量とNOx濃度値との関係を示すマップを参照し、センサから取得したエンジン回転数および燃料噴射量の検出値に対応するNOx濃度値を得る。また、ECU26は、上記関係を低い吸気温度(例えば−10℃)のマップ(Map1)、常温(例えば20℃)のマップ(Map2)、高い吸気温度(例えば35℃)のマップ(Map3)を用意しておき、運転時の吸気温度に応じて、複数のMapからの直線補間値を算出する。具体的には、例えば、ECU26は、吸気温度が−10℃と20℃の丁度中間となる5℃であれば、−10℃でのエンジン回転数および燃料噴射量とNOx濃度値との関係を示すマップ(Map1)と、20℃でのエンジン回転数および燃料噴射量とNOx濃度値との関係を示すマップ(Map2)の平均値を演算することで、5℃におけるNOx濃度値を算出する。これにより、吸気温度によるNOx濃度値の変化に対してよりロバストなNOx濃度値を算出することができる。
図3に例示した方法により取得したNOx濃度値は、定常状態でのディーゼルエンジン1から排出されるNOx量の参照値である。また、さらに精度よくNOx濃度値を求めるために、ECU26は、上記取得したNOx濃度値に対して水温、大気圧、EGR開度等による補正を行ってもよい。
さらに、ECU26は、SCR装置12によるNOx浄化効率eNOxを取得する。ECU26は、例えば図4に示すような触媒温度、NH吸蔵量とNOx浄化効率との関係を示すマップに基づいて、SCR装置12のNOx浄化効率eNOxを取得すればよい。そして、ECU26は、下記数式(1)を用いてNOxモデル値NOxds,modelを算出する。
NOxds,model=NOxus,model(1−eNOx) (1)
ここで、NOxus,modelはSCR装置12の上流側のNOxモデル値、すなわち上記算出したNOx濃度値である。
なお、上記の演算は、PMセンサ25がSCR触媒下流に設置されている場合に行われるものである。PMセンサ25がSCR触媒よりも上流に設置されている場合には、この演算は不要である。このような場合、ECU26は、上記算出したNOx濃度値をNOxモデル値とすればよい。
図2の説明に戻る。ステップS3において、ECU26は、ステップS1で取得したNOxセンサ値と、ステップS2で算出したNOxモデル値との差分を算出する。
ステップS4において、ECU26は、ステップS3において算出した、NOxセンサ値とNOxモデル値との差分が所定値以上であるか否かを判定する。この判定の基準となる所定値は、例えばNOxモデル値およびNOxセンサのトレランス(許容範囲)から決定される値であり、例えば、そのときのNOxモデル値の30%である。この値以上NOxセンサ値とNOxモデル値とが離れている場合は、ECU26はPMセンサ25の有効性が低いと判断する。ステップS4において、NOxセンサ値とNOxモデル値との差分が所定値以上であると判定された場合、処理はステップS7に進み、そうでない場合、ステップS5に進む。
ステップS5において、ECU26は、NOxセンサ値とNOxモデル値の大きさを比較し、大きい方が所定のしきい値未満であるか否かの判定を行う。この判定の基準となる所定のしきい値は、例えば経験的に算出された値であり、NOx量がこの値より大きい場合にはPMセンサ25の有効性が低いと判断される値である。ステップS5において、NOxセンサ値とNOxモデル値のうちの大きい方が所定のしきい値未満であると判定された場合、処理はステップS7に進み、そうでない場合、ステップS6に進む。このように、NOxセンサ値とNOxモデル値の大きい方の値を採用することにより、例えばセンサ値のみを使用する場合よりも確実に、PMセンサの有効性判定をすることができる。
ステップS6において、ECU26は、そのときのPMセンサ25の検出値は有効であると判断する。ECU26は、PMセンサ25の検出値が有効であると判断すると、図示は省略するが、PMセンサ25の検出値に基づいて、DPF11にて本来捕集されるべきPMが、排気管10に漏れ出していないかの判断、換言すれば、DPF11が故障しているか否かの診断を行う。
一方、ステップS7において、ECU26は、そのときのPMセンサ25の検出値が有効でないと判断する。ECU26は、PMセンサ25の検出値が有効でないと判断すると、DPF11の故障診断の判断を停止する。
なお、図2に示すフローチャートにおいて、例えばステップS1におけるNOxセンサ値の取得と、ステップS2においてNOxモデル値の算出は、必ずしもこの順番で行われる必要はなく、NOxモデル値の算出がNOxセンサ値の取得よりも先に行われるようにしてもよい。また、ステップS4における判定と、ステップS5における判定とも同様に、ステップS4の方が先に行われる必要はなく、ステップS5の方が先に行われるようにしてもよい。
また、図2に示すフローチャートでは、ステップS4とステップS5における2種類の判定に基づいてPMセンサ25の有効性を判断していたが、本発明はこれには限定されず、例えばステップS4とステップS5のいずれかのみの判定に基づいてPMセンサ25の有効性を判断するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るPMセンサ有効性判断装置100は、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質(PM)を漉し取って排気ガスを浄化するDPF11と、DPF11の下流側の排気管10内の排気ガス中のPM量を検出するPMセンサ25と、を有する排気ガス浄化システムにおいて、PMセンサ25の有効性を判断するPMセンサ有効性判断装置100であって、DPF11の下流側の排気管内の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量を検出するNOxセンサ(第2NOxセンサ15)と、NOxセンサの検出値であるNOxセンサ値と、ディーゼルエンジン1から排出されるNOx量の理論値に基づいて算出されるNOxモデル値と、に基づいて、PMセンサ25の検出値の有効性を判断するECU26と、を有する。
このような構成により、本発明の実施の形態に係るPMセンサ有効性判断装置100は、NOxセンサ値だけではなく、ディーゼルエンジン1が排出するNOx量の理論値であるNOxモデル値も用いてPMセンサの検出値の有効性を判断している。このため、例えば、第2NOxセンサ15が故障している場合や、ディーゼルエンジン1における排気ブレーキ動作時等に、排気が不安定になった場合等、第2NOxセンサ15の検出値(NOxセンサ値)が正常な値とは限らないような場合でも、PMセンサの有効性を正確に判断することができるようになる。これにより、DPF11の故障診断を行うべきか否かの判定を好適に行うことができるようになり、DPF11を交換する必要がないにもかかわらず交換する、といった事態を回避することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ディーゼルエンジン1の回転数と燃料噴射量と吸気温度の関係に基づいてディーゼルエンジン1から排出されるNOx量の理論値を算出していたが、これは一例であり、本発明はこれに限定されない。NOxモデル値は、例えば、吸気中の酸素濃度等のパラメータを用いて算出されてもよい。
本発明は、排気ガス中を浄化するDPFの故障診断を行う際に利用されるPMセンサの有効性を判断するPMセンサ有効性判断装置に有用である。
100 PMセンサ有効性判断装置
1 ディーゼルエンジン
10 排気管
11 DPF
12 SCR装置
13 ドージングバルブ
14 第1NOxセンサ
15 第2NOxセンサ
16 DCU
17 サプライモジュール
18 尿素水タンク
19 サクションライン
20 サプライポンプ
21 圧送ライン
22 フィルタ
23 戻しライン
24 圧力センサ
25 PMセンサ
26 ECU
27 排気管内噴射器

Claims (6)

  1. ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質(PM)を漉し取って前記排気ガスを浄化するディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF)と、前記DPFの下流側の排気管内の前記排気ガス中のPM量を検出するPMセンサと、を有する排気ガス浄化システムにおいて、PMセンサの有効性を判断するPMセンサ有効性判断装置であって、
    前記DPFの下流側の排気管内の前記排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量を検出するNOxセンサと、
    前記NOxセンサの検出値であるNOxセンサ値と、前記ディーゼルエンジンから排出されるNOx量の理論値に基づいて算出されるNOxモデル値と、に基づいて、前記PMセンサの検出値の有効性を判断する判断部と、
    を有するPMセンサ有効性判断装置。
  2. 前記排気ガス中のNOxを浄化するための選択触媒還元(SCR)装置をさらに有し、
    前記判断部は、前記NOx量の理論値と、前記SCR装置の浄化効率と、に基づいて、前記NOxモデル値を算出する、
    請求項1に記載のPMセンサ有効性判断装置。
  3. 前記判断部は、前記NOx量の理論値を、エンジン回転数と燃料噴射量と吸気温度の関係に基づいて算出する、
    請求項1または2に記載のPMセンサ有効性判断装置。
  4. 前記判断部は、前記NOxセンサ値と前記NOxモデル値との差分を算出し、当該差分が所定値以上である場合に前記PMセンサの検出値が有効ではないと判断する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のPMセンサ有効性判断装置。
  5. 前記判断部は、前記NOxセンサ値と前記NOxモデル値のいずれか大きい方の値が所定のしきい値未満である場合に、前記PMセンサの検出値が有効ではないと判断する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のPMセンサ有効性判断装置。
  6. ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質(PM)を漉し取って排気ガスを浄化するディーゼルパーティキュレートフィルタ(DPF)を有する排気ガス浄化システムにおけるPMセンサの有効性判断方法であって、
    前記DPFの下流側の排気管内の排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量であるNOxセンサ値を取得するステップと、
    前記ディーゼルエンジンの特性に基づいて、前記ディーゼルエンジンから排出されるNOx量の理論値であるNOxモデル値を算出するステップと、
    前記NOxセンサ値と前記NOxモデル値とに基づいて、前記DPFの下流側の排気管内の排気ガス中のPM量を検出するPMセンサの検出値の有効性を判断するステップと、
    を有するPMセンサ有効性判断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111044684A (zh) * 2019-12-30 2020-04-21 潍柴动力股份有限公司 氮氧传感器篡改的判断方法及设备

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