JP2017222581A - 肝臓組織再生用組成物 - Google Patents

肝臓組織再生用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2017222581A
JP2017222581A JP2016117367A JP2016117367A JP2017222581A JP 2017222581 A JP2017222581 A JP 2017222581A JP 2016117367 A JP2016117367 A JP 2016117367A JP 2016117367 A JP2016117367 A JP 2016117367A JP 2017222581 A JP2017222581 A JP 2017222581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
liver
human
stem cells
dental pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016117367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6894674B2 (ja
Inventor
健 八重垣
Ken Yaegaki
健 八重垣
川 博 石
Hiroshi Ishikawa
川 博 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENTAL UNIV
Original Assignee
NIPPON DENTAL UNIV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENTAL UNIV filed Critical NIPPON DENTAL UNIV
Priority to JP2016117367A priority Critical patent/JP6894674B2/ja
Publication of JP2017222581A publication Critical patent/JP2017222581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6894674B2 publication Critical patent/JP6894674B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

【課題】肝臓組織再生用組成物、特には、肝疾患の治療ための肝臓組織再生用組成物を提供する。
【解決手段】肝臓組織再生用組成物に、有効成分としてヒト歯髄幹細胞を含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、肝臓組織再生用組成物、特には、肝疾患の治療のための肝臓組織再生用組成物に関する。
従来、各種組織の修復や再生、疾患の治療を目的として細胞移植が行われてきた。細胞移植は、組織を構成する細胞自体または組織の構築を補助する細胞を成体に投与するものであることから直接的な治療効果が期待される。例えば、肝臓組織の再生や肝疾患の治療の分野において、これまでの前臨床研究および臨床研究では、例えばCD34陽性骨髄幹細胞を肝臓等に移植することがなされてきた(例えば、非特許文献1)。しかしながら、肝疾患の治療という観点からは、このようなCD34陽性骨髄幹細胞の移植では、肝疾患の若干の改善が見られるにとどまり、治癒には程遠く、余命または死体肝移植・生体肝移植を待つ期間を長くする程度の効果があるに過ぎなかった。
一方で、歯髄幹細胞は、乳歯や智歯といった、従来は廃棄されていた脱落歯や抜去歯から容易に採取可能であることから、組織の再生や疾患の治療に利用できる幹細胞として期待されている。しかしながら、これまで、歯髄幹細胞から肝臓細胞を分化・成熟させ、肝臓組織を哺乳動物体内で大量に作製(再生)する方法は未だ確立されていない。また、歯髄幹細胞を用いて肝疾患を治療する方法についても確立していないのが現状である。
Nakamura et al., Journal of Gastroenterology and Hepatology, Vol. 29, 2014, pages 1830-1838
本発明者は、今般、鋭意研究を行った結果、特定の歯髄幹細胞を用い、肝臓組織を効果的に再生し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づくものである。
したがって、本発明は、ヒト歯髄幹細胞を有効成分として含む、哺乳動物の肝臓組織再生用組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明としては、具体的には以下のものが例示される。
[1]ヒト歯髄幹細胞を有効成分として含む、哺乳動物の肝臓組織再生用組成物。
[2]前記ヒト歯髄幹細胞が肝細胞に分化している、[1]に記載の肝臓組織再生用組成物。
[3]前記ヒト歯髄幹細胞がヒト乳歯歯髄幹細胞である、[1]または[2]に記載の肝臓組織再生用組成物。
[4]前記ヒト歯髄幹細胞が、CD29、CD73、CD90、CD105およびCD166を発現し、CD34、CD45およびCD133を発現しない、[1]〜[3]のいずれか一つに記載の肝臓組織再生用組成物。
[5]ヒトの肝疾患を治療するための、[1]〜[4]のいずれか一つに記載の肝臓組織再生用組成物。
[6]非ヒト哺乳動物の肝疾患を治療するための、[1]〜[4]のいずれか一つに記載の肝臓組織再生用組成物。
[7]肝疾患の治療の対象となる前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物の体重15kg当たり5×10〜4×1010個のヒト歯髄幹細胞が、前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物に投与される、[5]または[6]に記載の肝臓組織再生用組成物。
[8]前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物の脾洞に投与される、[1]〜[7]のいずれか一つに記載の肝臓組織再生用組成物。
[9]前記肝疾患が、肝臓がん、肝不全、肝硬変、肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患および転移性がん、ならびに、がんの化学療法に起因する副作用に対し補助療法を必要とする病態からなる群から選択される、[5]〜[8]のいずれか一つに記載の肝臓組織再生用組成物。
本発明によれば、容易に採取可能なヒト歯髄幹細胞を用いて、哺乳動物の肝臓組織再生を行うことが可能となる。また、本発明によれば、非アルコール性肝疾患(Non-Alcoholic Fatty Liver Disease(NAFLD))をはじめとする肝疾患の治療を効果的に行うことが可能となる。
肝疾患(非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD))モデル動物(マイクロミニブタ)の肝臓組織の生検写真。 本発明の組成物の適用前、適用開始時および適用開始後4週間の血中アルブミン濃度を表すグラフ。 本発明の組成物の適用前、適用開始時および適用開始後4週間の血中総コレステロール濃度を表すグラフ。 本発明の組成物の適用前、適用開始時および適用開始後4週間の血中IV型コラーゲン濃度を表すグラフ。 本発明の組成物の適用前、適用開始時および適用開始後4週間の血中ヒアルロン酸濃度を表すグラフ。 本発明の組成物の適用前、適用開始時および適用開始後4週間の血中アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)濃度を表すグラフ。 脾臓に本発明の組成物を適用後4週間経過時の肝疾患モデル動物(マイクロミニブタ)の脾臓組織の生検写真。
発明の具体的説明
本発明の肝臓組織再生用組成物は、ヒト歯髄幹細胞を有効成分として含んでなる。本発明の組成物に含まれるヒト歯髄幹細胞は、ヒトの乳歯、永久歯または智歯(親知らず)のいずれに由来するものであってもよいが、脱落乳歯または智歯に由来する歯髄幹細胞であることが好ましい。
本発明において用いられる歯髄幹細胞は、本発明を実施する前に予め調製したものを使用してもよく、また、一般に市販されているものを使用してもよい。本発明の組成物における歯髄幹細胞を調製する場合、歯髄幹細胞を採取する個体は、当該歯髄幹細胞を含む本発明の組成物の適用対象となる個体と同一の個体または異なる個体のいずれであってもよい。歯髄幹細胞を採取する個体と、当該歯髄幹細胞を含む本発明の組成物の適用対象となる個体とが異なる場合、両個体のヒト白血球抗原(HLA:Human Leucocyte Antigen)型が一致していることが必須であり、両個体がHLA型の一致する近親個体であることがより好ましい。これらのうち、組成物適用時の拒絶反応の発生を抑制し生着効率および再生効率を高めるという観点から、本発明の組成物においては、本発明の組成物の適用対象となる個体と同一の個体から採取された歯髄幹細胞を用いることが最も好ましく、次いでHLA型が一致する近親者の歯髄幹細胞を用いることが好ましい。一方、一般に市販されているヒト歯髄幹細胞としては、例えば、ヒト歯髄幹細胞(CLI社製、製品番号:300702−SF)やhDPSC−歯髄幹細胞(ロンザジャパン株式会社製、製品番号:PT−5025)等が挙げられる。
本発明において、予め調製した歯髄幹細胞を用いる場合の、歯髄幹細胞の採取および処理方法の一例を以下に示す。この採取および処理方法では、(1)歯髄の採取、(2)酵素処理、(3)細胞培養、(4)細胞の回収を順に行う。
(1)歯髄の採取
自然脱落直前に抜去したヒトの乳歯または親知らずなどの永久歯をクロロヘキシジンまたはイソジン溶液で消毒した後、滅菌した抜髄針またはスプーンエキスカベータ―を用いて、歯根管または歯髄腔を介して歯髄組織を採取する。
(2)酵素処理
採取した歯髄組織を、それぞれ4mg/mlのコラゲナーゼIおよびディスパーゼにより、37℃で1時間処理する。
(3)細胞培養
酵素処理により得られた細胞懸濁液を、面積25cmのディッシュに播種し、10%ウシ胎仔血清(FBS)、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンおよび0.25μg/mlのアムホテリシンBを含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)で、CO濃度5%の下で培養する。培養細胞が85〜90%のコンフルエントに達するまで細胞を培養し、面積25cmの新たなディッシュに約10個/cmとなるように播種する。
(4)細胞の回収
培養細胞を、トリプシン処理等によりディッシュから剥離した後、遠心処理を施すことによって細胞を回収して、ハンクス平衡塩溶液(HBSS:Hanks’ Balanced Salt Solution)に約2×10個/100μlとなるように再懸濁する。このようにして回収した細胞を、本発明で使用する歯髄幹細胞として用いる。
調製された細胞が歯髄幹細胞であることを確認する方法としては、歯髄幹細胞に特異的なマーカーの発現パターンを指標として確認する方法が挙げられる。具体的には、歯髄幹細胞は、CD29、CD73、CD90、CD105およびCD166を発現しており、一方で、CD34、CD45およびCD133を発現していないことを一つの特徴としている。これらのマーカーの発現は、いずれも、例えば、免疫蛍光染色法やFACS(Fluorescence activated cell sorting)等によって検出・確認することができる。
本発明において用いられるヒト歯髄幹細胞は、肝細胞に分化させて用いることが好ましい。歯髄幹細胞を肝細胞に分化させる方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、歯髄幹細胞を従来公知の方法(例えば、Okada et al., “Hydrogen sulphide increases hepatic differentiation of human tooth pulp stem cells compared with human bone marrow stem cells,” International Endodontic Journalに記載の方法)に基づいて行うことができる。具体的には、歯髄幹細胞を、1%のインスリン−トランスフェリン−亜セレン酸ナトリウムおよび胚栄養因子を添加した無血清DMEMで、70%程度のコンフルエントになるまで培養した後、20ng/mlの肝細胞増殖因子(HGF)を添加して5日間処理し、その後、オンコスタチンMおよびデキサメタゾンを添加してさらに15日間処理する。
歯髄幹細胞が肝細胞に分化したことを確認する方法としては、特に限定されるものではないが、実際に生体の肝臓に移植してその分化能を確認する方法や、アルブミンやα−フェトプロテイン等の肝細胞分化に特徴的な遺伝子マーカーの発現レベルをELISAやリアルタイムRT−PCR等を用いて解析する方法により行われる。なお、歯髄幹細胞から分化した肝細胞を選択するにあたっては、α−フェトプロテインの免疫組織学的な発現が認められ、かつ、移植後のα−フェトプロテインの血中濃度が20ng/ml以上になる程度の幼弱な肝細胞を選択することが好ましい。このような肝細胞を用いた場合、肝臓組織に付随する脈管や胆管等を含めた肝臓組織の再生が見込まれる。
本発明の組成物に含まれるヒト歯髄幹細胞は、分離した状態の歯髄幹細胞であってもよいが、組成物適用時の歯髄幹細胞の生着効率および再生効率を高めるために、スフィア(sphere)を形成した状態の歯髄幹細胞を用いてもよい。また、本発明の組成物は、ヒト歯髄幹細胞を有効量含めば固体または液体のいずれの形態をとってもよく、組成物を適用する方法に応じて、薬学上許容される担体または添加剤を配合して、固体または液体状の組成物として調製することもできる。
本発明の組成物に含有されるヒト歯髄幹細胞の量は、肝臓組織を再生できる限り特に制限されないが、適用対象となる哺乳動物の種類や重量に合わせて適宜設定することができ、例えば、適用対象となる哺乳動物の体重15kgに対して、5×10〜4×1010個の歯髄幹細胞を含有させる。好ましくは、対象となる哺乳動物の体重15kgに対して、1×10〜4×10個の歯髄幹細胞を含有させる。
本発明の組成物を適用する対象は、哺乳動物であれば特に限定されるものではなく、ヒトであってもよく、非ヒト哺乳動物であってもよい。また、本発明の組成物は、例えば、霊長目、偶蹄目、鯨偶蹄目または奇蹄目等に属する高等哺乳動物に対して特に好ましく用いられる。
また、本発明の組成物の適用箇所としては、特に限定されるものではないが、肝臓、脾臓および腹膜等の臓器である。また、本発明の組成物の適用方法としては、適用箇所となる臓器または組織等に、注入、埋入、填入または塗布等の従来公知の方法によって適用される。適切な溶媒等の担体を用いて本発明の組成物を適度な流動性を有するゲル状に調製することにより、填入、注入または塗布等の、簡便な手法で適用することができる。また、ゲル状であれば、注射針等を用いて対象臓器等に容易に適用することができる。例えば、本発明の組成物を脾臓に適用する場合は、直接脾臓に適用してもよいが、脾洞に、注射器で注入して、血流により脾臓に搬送して適用してもよい。本発明の組成物を使用して、肝臓以外の臓器に肝臓組織を再生した場合、当該臓器の機能を損なうことなく肝臓組織を再生できることが確認されている。
本発明の組成物を用いて肝臓組織の再生を行う場合、組成物の適用による免疫反応を抑制するために、組成物の適用前に適用対象となる動物に対して免疫抑制処理を行うことが好ましい。免疫抑制処理は、市販の免疫抑制剤を使用して行うことができる。市販の免疫抑制剤としては、例えば、タクロリムス(製品名:プログラフ(登録商標)、アステラス製薬株式会社製)等を使用することができる。免疫抑制処理は、使用する免疫抑制剤ごとに従来公知の方法によって行うことができる。
免疫抑制剤としてプログラフを使用して本発明の組成物を適用する場合の、プログラフおよび本発明の組成物の適用スケジュールの一例を以下に示す。
まず、本発明の組成物の適用前日の早朝と夜のそれぞれに、プログラフ顆粒1mg包(顆粒500mg)および0.2mg包(顆粒100mg)を用いて、顆粒0.075mg/kg体重の量で経口投与する(1日の合計投与量0.15mg/kg体重)。適用当日は、0.15mg/kg体重の量のプログラフ注射液(5mg/ml)を生理食塩水200mlに溶解したプログラフ生理食塩水溶液を、早朝と夜にそれぞれ100mlずつ、2時間の持続点滴により静脈内投与する(1日の合計投与量は0.15mg/kg体重)。適用の翌日から適用後28日までは、0.10mg/kg体重の量のプログラフ注射液(5mg/ml)を生理食塩水200mlに溶解したプログラフ生理食塩水溶液を、早朝と夜にそれぞれ100mlずつ、2時間の持続点滴により静脈内投与する(1日の合計投与量は0.10mg/kg体重)。体重が15kgの個体に投与する場合は、本発明の組成物の適用前日の朝と夕方にそれぞれ、プログラフ1125mg(プログラフ顆粒1mg包を2包と0.2mg包を1と1/4包)を経口投与する。適用当日は、2.25mg(プログラフ注射液(5mg/ml)を450μl)を200mlの生理食塩水に溶解したプログラフ生理食塩水溶液を、早朝と夜にそれぞれ100mlずつ、2時間の持続点滴により静脈内投与する。適用の翌日から適用後28日までは、1.5mg(プログラフ注射液(5mg/ml)を300μl)を200mlの生理食塩水に溶解したプログラフ生理食塩水溶液を、早朝と夜にそれぞれ100mlずつ、2時間の持続点滴により静脈内投与する。なお、本発明の組成物適用の翌日以降は、プログラフの血中濃度を毎日測定し、血中濃度が0.01mg/ml以下とならないように、1.5mg(プログラフ注射液(5mg/ml)300μ)を200mlの生理食塩水に溶解したプログラフ生理食塩水溶液を適宜静脈内投与することが好ましい。
本発明の組成物の適用後4〜10週間に、適用した本発明の組成物に含まれるヒト歯髄幹細胞およびそこから分裂・増殖した細胞を含む組織(細胞群)を採取する。肝臓組織の再生がされているかどうかの確認は、採取された組織(細胞群)と正常個体の肝臓組織とを、組織染色等の組織学的解析、各種肝臓マーカーに対する免疫染色、in situハイブリダイゼーション、ELISA、RT−PCRもしくはリアルタイムRT−PCRを用いた分析、または電子顕微鏡解析等を用いて比較して行う。各種肝臓マーカーとしては、特に限定されるものではないが、アルブミン、α−フェトプロテインおよびCPS(カルバモイルリン酸合成酵素)、ならびに、ミトコンドリア等が挙げられる。これらの肝臓マーカーが、正常個体の肝臓における発現量と同程度に発現している場合、また、肝臓の機能が欠損している対象に適用する場合には、欠損した肝臓の機能が改善および/または補完されている場合に、採取された細胞群は肝臓組織に分化したもの、すなわち肝臓組織が再生したものと判断する。
本発明の組成物は、哺乳動物の肝疾患の治療に用いることができる。したがって、本発明の別の態様によれば、本発明の組成物を含む医薬組成物が提供される。また、本発明の別の態様によれば、医薬組成物の製造における、本発明の組成物の使用が提供される。また、本発明の好ましい態様によれば、上記医薬組成物は、哺乳動物の肝疾患の治療に用いられる。上記医薬組成物においては、本発明の組成物をそのまま用いてもよく、本発明の組成物に、薬学上許容可能な担体を適宜添加して用いてもよい。
本発明の組成物の治療対象となる肝疾患は、特に限定されるものではないが、肝臓がん、肝不全、肝硬変、肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患および転移性がん、ならびに、がんの化学療法に起因する副作用に対し補助療法を必要とする病態などである。がんの化学療法に起因する副作用に対し補助療法が必要な病態とは、具体的には、肝不全や肝転移がんのような病態のことを意味する。また、本発明の組成物の適用対象となる哺乳動物は、上記肝疾患とともに、肥満、糖尿病、高脂血症または高血圧などの生活習慣病を併発していてもよい。
本発明の組成物における肝疾患の治療効果の確認は、本発明の組成物を適用した後に、本発明の組成物を適用した臓器または組織の全体の組織染色による病理学的所見、および/または通常行われている血液検査に基づいて行うことができる。ここで、「本発明の組成物を適用した臓器または組織の全体」とは、適用された本発明の組成物に含まれるヒト歯髄幹細胞およびそこから分裂・増殖した細胞からなる細胞群を含む臓器または組織を意味する。
本発明の組成物の肝疾患治療効果の確認を血液検査に基づいて行う場合、以下の(1)〜(6)から選択される少なくとも1つのパラメータについて正常個体と比較することにより行われる。
(1)血中総コレステロール濃度
(2)血中アルブミン濃度
(3)ヘパプラスチンテスト(HPT)の値
(4)血中IV型コラーゲン濃度
(5)血中アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)濃度
(6)血中ヒアルロン酸濃度
具体的には、肝疾患に罹患した哺乳動物の個体において、本発明の組成物を適用した場合に、上記パラメータの少なくとも1つが正常個体と同程度の値となるか、または、正常個体の値に近づく傾向を示した場合に、本発明の組成物が肝疾患に対する治療効果を有するものであると判断する。
また、本発明の別の態様によれば、哺乳動物における上記肝疾患を治療する方法であって、本発明の組成物の有効量を、哺乳動物に投与することを含む方法が提供される。
本発明の組成物の有効量は、特に限定されるものではないが、対象となる哺乳動物の種類、年齢、性別、状態等に応じて医師により適宜決定される。
本発明の組成物の投与方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上述した肝臓組織の再生と同様の手順により行うことができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は、これら実施例により制限されるものではない。
歯髄幹細胞の調製
常法に従い、6〜12歳の健常なヒトから乳歯を採取した。なお、乳歯の採取、ならびに採取した乳歯の歯髄幹細胞の調製および使用については、事前に対象またはその保護者に説明し、同意を得てから行った。採取した乳歯から、滅菌した抜髄針を用いて歯根管を介して歯髄組織を採取した。採取した歯髄組織を、4mg/mlのディスパーゼII(GIBCO社製、製品番号:1728484)および4mg/mlのコラゲナーゼI(和光純薬工業株式会社製、製品番号:CTH2297)を用いて37℃で1時間消化した。消化後の細胞懸濁液を、面積25cmのディッシュ(TPP社製)を用いて、10%ウシ胎仔血清(FBS)を含むダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)(Invitrogen社製、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシンおよび0.25μg/mlのアムホテリシンBを含有)で、CO濃度5%の雰囲気下、37℃の環境下で培養した。培養細胞が85〜90%のコンフルエントに達するまで培養した後、新たなディッシュに1×10個/cmとなるように継代した。
10%FBSを含むDMEM培地で3回継代した後、トリプシンを用いて細胞をディッシュから剥離した。剥離した細胞をManual MACS(登録商標) Cell Separation protocolに供して、CD117歯髄幹細胞を単離した。CD117歯髄幹細胞を、20ng/mlの肝細胞増殖因子(HGF社製)を含む血清非含有DMEMで5日間培養し、その後、10ng/mlのオンコスタチンM(R&D社製)および10nMのデキサメタゾン(和光純薬株式会社製)を培地に添加して、さらに15日間培養した。培養終了後の細胞をハンクス平衡塩溶液(Gibco社製)に懸濁して約1×10個/mlとし、本発明の組成物として用いた。
肝疾患罹患動物モデルの作製
マイクロミニブタを用いて、以下の手順で肝疾患(非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD))罹患の動物モデルを作製した。
約7ヶ月齢(体重約10kg)の雄マイクロミニブタ(系統:Fuji Micromini Pig)を富士マイクラ株式会社から購入し、12個体について、自然換気、温度:20±5℃、相対湿度:55±25%、照明サイクル:7:00〜19:00が明、19:00〜7:00が暗の飼育環境の下、通常飼料である固形飼料MP−A(オリエンタル酵母株式会社製、含有コリン:0.29%、含有粗タンパク質:15.3%)を飼料として、1日300g給餌して馴化を行った。なお、給餌は各日の8:00頃に行った。
一週間程度の馴化期間の終了後の正常な12個体(正常個体)の血液検査を行った。具体的には、正常な12個体のそれぞれについて静脈血の採血を行い血清を得、得られた血清試料を用いて、以下の(1)〜(6)の各項目について測定を行い、その測定値を「正常値」とした。(1)〜(6)の各項目と、その正常値は以下の通りであった。
(1)血中総コレステロール濃度:214mg/dl
(2)血中アルブミン濃度:4.192mg/dl
(3)ヘパプラスチンテスト(HPT)の値:21.9%
(4)血中IV型コラーゲン濃度:0.095μg/ml
(5)血中アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)濃度:32U/l
(6)血中ヒアルロン酸濃度:32ng/ml
上記(1)〜(6)の各項目の測定は、以下の手法およびキット等を用いて行った。
(1)血中総コレステロール濃度については、コレステロール脱水素酵素(UV)法を用いて測定した。
(2)血中アルブミン濃度については、ネフェロメトリー(BCP改良法)を用いて測定した。
(3)ヘパプラスチンテスト(HPT)値については、凝固時間測定を用いて測定した。
(4)血中IV型コラーゲン濃度については、Type IV collagen ELISA kit, ACB(フナコシ株式会社製)を用いて測定した。
(5)血中アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)濃度については、JSCC標準化対応法を用いて測定した。
(6)血中ヒアルロン酸濃度については、ラテックス凝集免疫比濁法を用いて測定した。
正常値を測定した後、タンパク質を実質的に含有しないCDAA飼料(RESERCH DIETS社製、製品番号:A15022101)を飼料として、1日300g給餌して、同一の飼育環境の下、16週間にわたり自由摂餌により飼育した。なお、給餌は各日の8:00頃に行った。16週間にわたる自由摂餌により飼育した後の12個体を肝疾患罹患モデルとした。12個体の肝疾患罹患モデルについて、正常個体と同様に血液検査を行った。
得られた肝疾患罹患モデルのうちの1個体の肝臓組織を取り出して生検写真を得た。生検写真を図1に示す。図1の生検写真において、灰色で示す部分は肝細胞を示し、白色の小さな粒状部分は脂肪(脂肪滴)を示す。本発明の方法により得られたマイクロミニブタの肝臓組織においては、正常の肝臓組織では認められないような、多量の脂肪(脂肪滴)の肝細胞への沈着が生じており、生検写真からも肝疾患の所見が認められた。
また、12個体の肝疾患罹患モデルの血液検査の結果は以下の通りであった。これらの測定値を「罹患値」とした。
(1)血中総コレステロール濃度:87mg/dl
(2)血中アルブミン濃度:1.768mg/dl
(3)ヘパプラスチンテスト(HPT)の値:6.9%
(4)血中IV型コラーゲン濃度:0.998μg/ml
(5)血中アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)濃度:246U/l
(6)血中ヒアルロン酸濃度:51ng/ml
上記血液検査の結果から、肝疾患の所見(マーカー)である、(1)血中総コレステロール濃度の低下、(2)血中アルブミン濃度の低下、(3)HPT値の低下、(4)血中IV型コラーゲン濃度の上昇、(5)血中ALT濃度の上昇、および(6)血中ヒアルロン酸濃度の上昇が認められた。
このように、得られた肝疾患罹患モデルは、生検写真による所見および血液検査による所見から、肝疾患(NAFLD)に外挿可能な肝疾患罹患モデルであった。
<実施例:歯髄幹細胞を含む組成物の適用による肝疾患の治療効果の検討>
上述した方法により調製された、歯髄幹細胞を含む本発明の組成物を、上述した方法により作製された肝疾患罹患モデルの脾臓に適用して、本発明の組成物の肝疾患治療効果について検討した。
上述した方法により作製された12個体の肝疾患罹患モデルを、本発明の組成物を適用する6個体の適用群と、適用しない6個体のコントロール群とに分けた。
適用群には、以下の方法により、歯髄幹細胞を含む本発明の組成物を肝疾患罹患モデルの脾臓に適用した。まず、適用群の6個体に対して、本発明の組成物の適用開始の前日に、タクロリムス(製品名:プログラフ(登録商標)顆粒、アステラス製薬株式会社製)を、1回のプログラフ投与量が0.075mg/kg体重となるように、早朝と夜の2回経口投与して免疫抑制を行った(1日の合計投与量は0.15mg/kg体重)。次に、上述した方法により作製された本発明の組成物(歯髄幹細胞を約1×10個/ml含む)を、1ml注射器(Terumo社製、製品番号:SS-01T)を用いて、適用群の6個体の脾洞に注射した。適用開始4週間後に、各個体について静脈血の採血を行い血清を得、得られた血清試料を用いて血液検査を行った。なお、本発明の組成物適用の当日に、プログラフ(登録商標)注射液(5mg/ml)を、1回のプログラフ投与量が0.075mg/kg体重となるように、生理食塩液(大塚製薬株式会社製、製品番号:D05352)100mlに溶解して、早朝と夜の2回静脈内投与して免疫抑制を行った(1日の合計投与量は0.15mg/kg体重)。本発明の組成物適用の翌日以降は、プログラフ(登録商標)注射液(5mg/ml)を、1回のプログラフ投与量が0.05mg/kg体重となるように、生理食塩水100mlに溶解して、早朝と夜の2回静脈内投与して免疫抑制を行った(1日の合計投与量は0.10mg/kg体重)。なお、本発明の組成物適用の翌日以降は、各個体のプログラフの血中濃度を毎日測定し、静脈血中のプログラフ濃度が約0.013mg/mlとなるように、1.5mg(プログラフ注射液(5mg/ml)300μl)のプログラフを200mlの生理食塩水に溶解したプログラフ生理食塩水溶液を適宜静脈内投与して免疫抑制を維持した。コントロール群ではプログラフに代えて同量の生理食塩水を投与した。
適用群およびコントロール群のそれぞれの血液検査の結果(6個体の平均値:「処置値」)と、正常値および罹患値を項目ごとにまとめたグラフを図2〜6に示す。図2〜6の結果から明らかなように、適用群においては、血液検査における肝疾患の各マーカーが、本発明の組成物の適用開始4週間で正常値に近づいており(罹患値から処置値への推移)、これは、本発明の組成物を適用したことにより肝疾患が治癒していることを意味するものである。なお、図には示していないが、本発明の組成物の適用開始4週間後の血液検査において、ヘパプラスチンテスト(HPT)の値は11.0%であり、血中IV型コラーゲン濃度は0.382μg/mlであった。これらの肝疾患マーカーも、本発明の組成物の適用開始4週間で正常値に近づく傾向を示しており、本発明の組成物を適用したことにより肝疾患が治癒していることを示すものである。
一方、コントロール群においては、肝疾患の各マーカーが、罹患値と処置値の間でほとんど変化がなかった。具体的には、処置値が正常値にわずかに近づく傾向を示すか、処置値が罹患値よりも正常値から離れる結果となった。これらの結果は、肝疾患がほとんど治癒されていないか、むしろ進展していることを示すものである。
また、適用群から、本発明の組成物の適用開始4週間後に1個体の脾臓組織を取り出して、ジアミノベンジジン(DAB)を用いて染色した。染色後の生検写真を図7に示す。図7の生検写真において、黒色の小さな粒状部分が肝臓細胞を示す。この生検写真から、本発明の組成物を適用した脾臓においては、肝臓組織が再生しており、肝臓の機能を補完する、いわば第2の肝臓が作出されていることが分かる。病理学的所見に基づけば、この生検写真の結果は、さらなる時間の経過に伴って肝臓組織の再生がさらに進行し、肝臓疾患の治癒に至る病理像を示すものである。
以上より、血液検査および生検写真に基づき、ヒト歯髄幹細胞を含む本発明の組成物を適用することにより、肝臓組織の再生、およびそれに伴う肝疾患の治療という効果が奏されることが明らかとなった。また、この結果から、ヒト歯髄幹細胞を含む本発明の組成物が、肝臓組織の再生および肝疾患の治療に用いられ得ると言える。
本発明により、脱落歯や抜去歯から容易に採取可能なヒト歯髄幹細胞を用いて、肝臓組織の再生および肝疾患の治療のための組成物を製造することが可能となる。

Claims (9)

  1. ヒト歯髄幹細胞を有効成分として含む、哺乳動物の肝臓組織再生用組成物。
  2. 前記ヒト歯髄幹細胞が肝細胞に分化している、請求項1に記載の肝臓組織再生用組成物。
  3. 前記ヒト歯髄幹細胞がヒト乳歯歯髄幹細胞である、請求項1または2に記載の肝臓組織再生用組成物。
  4. 前記ヒト歯髄幹細胞が、CD29、CD73、CD90、CD105およびCD166を発現し、CD34、CD45およびCD133を発現しない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の肝臓組織再生用組成物。
  5. ヒトの肝疾患を治療するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の肝臓組織再生用組成物。
  6. 非ヒト哺乳動物の肝疾患を治療するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の肝臓組織再生用組成物。
  7. 肝疾患の治療の対象となる前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物の体重15kg当たり5×10〜4×1010個のヒト歯髄幹細胞が、前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物に投与される、請求項5または6に記載の肝臓組織再生用組成物。
  8. 前記ヒトまたは非ヒト哺乳動物の脾洞に投与される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の肝臓組織再生用組成物。
  9. 前記肝疾患が、肝臓がん、肝不全、肝硬変、肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患および転移性がん、ならびに、がんの化学療法に起因する副作用に対し補助療法を必要とする病態からなる群から選択される、請求項5〜8のいずれか一項に記載の肝臓組織再生用組成物。
JP2016117367A 2016-06-13 2016-06-13 肝臓組織再生用組成物 Active JP6894674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117367A JP6894674B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 肝臓組織再生用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117367A JP6894674B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 肝臓組織再生用組成物

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036031A Division JP2020079329A (ja) 2020-03-03 2020-03-03 肝臓組織再生用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017222581A true JP2017222581A (ja) 2017-12-21
JP6894674B2 JP6894674B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=60687640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117367A Active JP6894674B2 (ja) 2016-06-13 2016-06-13 肝臓組織再生用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6894674B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022531709A (ja) * 2019-05-08 2022-07-08 インダストリー-アカデミック コーポレーション ファウンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ 歯周組織由来の分化多能性幹細胞を含む男性不妊症予防又は治療用薬学的組成物
JP2022546856A (ja) * 2019-09-06 2022-11-09 インダストリー-アカデミック コーオペレイション ファウンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ 歯周組織由来の多分化能幹細胞を含む肥満または非アルコール性脂肪肝の予防または治療用薬学的組成物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150299661A1 (en) * 2009-07-21 2015-10-22 Unversitat Internacional De Catalunya Pluripotent stem cells obtained from dental pulp
WO2016001839A1 (en) * 2014-06-30 2016-01-07 Stempeutics Research Pvt. Ltd. Management of liver disease using pooled mesenchymal stromal cells

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150299661A1 (en) * 2009-07-21 2015-10-22 Unversitat Internacional De Catalunya Pluripotent stem cells obtained from dental pulp
WO2016001839A1 (en) * 2014-06-30 2016-01-07 Stempeutics Research Pvt. Ltd. Management of liver disease using pooled mesenchymal stromal cells

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ISHKITIEV, N. ET AL.: "Transplantation of hepatic-like cells differentiated from human dental pulp cells", THE 60TH ANNUAL MEETING OF JAPANESE ASSOCIATION FOR DENTAL RESEARCH PROGRAM AND ABSTRACTS OF PAPERS, JPN6018037518, 2012, pages p. 70 *
J. TISSUE ENG. REGEN. MED., vol. Vol. 11, JPN6018037521, September 2015 (2015-09-01), pages pp. 1888-1896 *
STEM CELLS TRANSL. MED., vol. Vol. 5, JPN6018037520, 8 June 2016 (2016-06-08), pages pp. 1416-1424 *
TISSUE ENG. PART A, vol. Vol. 21, No. 3-4, JPN6018037517, 2015, pages pp. 586-593 *
再生医療, vol. Vol. 15 Suppl., JPN6018037522, 1 February 2016 (2016-02-01), pages p. 131 *
日小外会誌, vol. Vol. 50, No. 3, JPN6018037519, 2014, pages p. 694 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022531709A (ja) * 2019-05-08 2022-07-08 インダストリー-アカデミック コーポレーション ファウンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ 歯周組織由来の分化多能性幹細胞を含む男性不妊症予防又は治療用薬学的組成物
JP2022546856A (ja) * 2019-09-06 2022-11-09 インダストリー-アカデミック コーオペレイション ファウンデーション キョンサン ナショナル ユニバーシティ 歯周組織由来の多分化能幹細胞を含む肥満または非アルコール性脂肪肝の予防または治療用薬学的組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6894674B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103989710B (zh) 分离的肝脏干细胞
JP4749331B2 (ja) 脂肪由来前駆細胞の細胞分化
US11821005B2 (en) Umbilical cord mesenchymal stem cells (MSCs) and culture method and application thereof
US20150202234A1 (en) Injectable Brown Adipose Microtissues for Treatment and Prevention of Obesity and Diabetes
JP2008188021A (ja) 脂肪組織から幹細胞を調製するための方法およびシステム
KR20180114073A (ko) 향상된 성체 간 전구 세포 제제
CN103930542A (zh) 棕色脂肪细胞组合物及方法
CN103585177A (zh) 间充质干细胞和基因修饰的间充质干细胞的用途
WO2008018190A1 (fr) Cellules de la crête neurale dérivées de tissu adipeux
JP6883904B2 (ja) 線維芽細胞の製造方法及びg−csf陽性線維芽細胞集団
TW202020144A (zh) 源自齒髓的細胞之製造方法
KR20080042761A (ko) 렙틴을 이용한 줄기세포 증식방법
JP5388297B2 (ja) アディポクラスター
JP6894674B2 (ja) 肝臓組織再生用組成物
JP2021029174A (ja) ヒト脂肪肝モデル細胞
JP6147419B2 (ja) 心臓内膜由来の成体幹細胞及びこれの製造方法
TW202146033A (zh) 包含源自牙髓的細胞之醫藥組成物
KR20180130625A (ko) 인간 성체 간세포 리프로그래밍 배지 조성물
CN103619342B (zh) 用于治疗肥胖症和/或代谢综合征的方法
EP4366744A1 (en) Mesenchymal stem cells for use in the treatment of chronic gingivostomatitis
KR102549781B1 (ko) 간 조직 재생용 조성물
JP2020079329A (ja) 肝臓組織再生用組成物
TWI752077B (zh) 肝臟組織再生用組成物
JP7003283B2 (ja) 末梢血から間葉系幹細胞集団を製造する方法及びその使用
JP3898467B2 (ja) ヒト臍帯血有核細胞由来の肝細胞

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180928

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190607

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191203

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200303

C116 Written invitation by the chief administrative judge to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C116

Effective date: 20200313

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200413

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201016

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210202

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210326

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210507

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6894674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250