JP2017222471A - 乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気圧制御で乗りかご内外に気圧差が生じ、ドアがかご外側、内側どちらに押し出されても、気密性を維持する。【解決手段】乗りかごドア気密装置18は、回転可能な気密機構ボディ26と、気密性を保持する押込み気密部材27と、乗りかご内の加圧又は減圧に応じて弾性変形し、気密機構ボディと乗りかご間の隙間を塞ぐ気密封止弁28と、ロッド30と、係合ローラ31と、ドア12の閉扉時に係合ローラと乗りかご側で係合する傾斜カム32とを備え、係合ローラと傾斜カムが係合すると、気密機構ボディは回転して押込み気密部材をドアに接触させ、かつ、係合ローラ及び押込み気密部材の回転軸25からの距離は、係合ローラより押込み気密部材のほうが大きくなるように設けられ、係合ローラが傾斜カムと接触し加えられる力の向きが、乗りかご内の圧力が乗りかご外の圧力より高くなった際に、乗りかご内の気圧によりドアを押圧する方向と同一方向である。【選択図】図4

Description

本発明は乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置に係り、特に、乗りかご内の気圧を制御するかご内気圧制御装置を備えているものに好適な乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置に関する。
近年、建物の高層化に伴いエレベーターの昇降速度も増加する傾向にあり、1010m/分程度の高速エレベーターも実用化されている。
このような長行程の高速エレベーターでは、乗りかご内の急激な圧力変化によって、耳詰まりや不快感を乗客に与えることがある。
急激な気圧変動に伴う乗客の耳閉感を低減するものとして、乗りかご室の外部の気圧に応じて乗りかご室内の気圧を制御するかご内気圧制御装置が提案されている。乗りかご室内の気圧を最適な状態に変化させるためには、乗りかご室の気密性を高める必要がある。
このような乗りかご室の気密性を高める先行技術文献として、ドアと天枠との隙間を塞ぐ乗りかごドア気密装置が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されている乗りかごドア気密装置は、ドア内面と略平行な回転軸を中心に回転可能な気密機構ボディに設置された気密部材を、乗りかごドアの戸閉時にドアに接触させ気密化するものである。
国際公開第2012/066587号
ところで、特許文献1に記載の乗りかごドア気密装置では、気圧制御により乗りかご内の気圧が乗りかご外の気圧より高くなり、ドアが外側に押し出される傾向となる場合、ドアと天枠の間の距離の変化量よりもドアと気密部材との押しつけ量が大きいため、隙間が生じづらいことが記載されている。
一方で、ドアと天枠の間の距離の変化量よりもドアと気密部材との押しつけ量が大きいと気密部材の反力が大きくなり、ドアの開閉を妨げる可能性が生じる。そのため、ドアと気密部材との押しつけ量に依存せずに、ドアが外側に押し出された際も気密性を維持できるドア気密装置の開発が望まれている。
また、特許文献1に記載の実施例2の構成では、ドアと天枠の間の距離が大きくなった場合でも、気密部材がドアの変形方向に追従し隙間が生じづらくなっている。一方で、ドアと天枠との距離が大きくなった場合、完全に隙間を生じさせないドア気密装置の開発が必要である。
更に、気圧制御では、乗りかご内の気圧が乗りかご外の気圧より低くなり、ドアが内側に押される傾向となる場合がある。この際も、ドアと天枠の隙間を塞ぐドア気密装置の開発が必要である。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、気圧制御で乗りかご内外に気圧差が生じ、ドアがかご外側、内側どちらに押し出されても、ドアと乗りかご間の隙間を塞ぎ気密性が維持できる乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置を提供することにある。
本発明の乗りかごドア気密装置は、上記目的を達成するために、内部の気圧を制御するかご内気圧制御装置を備えた乗りかごと、該乗りかごに設けられたドアとの隙間を塞ぐ乗りかごドア気密装置において、前記乗りかごドア気密装置は、前記ドア内面と略平行な回転軸を中心に回転可能な気密機構ボディと、該気密機構ボディに設けられ、前記ドアに接触して該ドアと前記乗りかご間の隙間を塞いで気密性を保持する押込み気密部材と、前記乗りかご内の加圧又は減圧に応じて弾性変形し、前記気密機構ボディと前記乗りかご間の隙間を塞ぐ気密封止弁と、前記回転軸に対して垂直な方向に延伸するロッドと、前記ロッドの回転軸から所定の距離を離れた位置に設けられた係合ローラと、前記ドアに設けられ、該ドアの閉扉時に前記係合ローラと前記乗りかご側で係合する傾斜カムと、を備え、前記係合ローラと前記傾斜カムが係合すると、前記気密機構ボディは前記回転軸を中心に回転して前記押込み気密部材を前記ドアに接触させ、かつ、前記係合ローラ及び前記押込み気密部材の前記回転軸からの距離は、前記係合ローラより前記押込み気密部材のほうが大きくなるように設けられ、しかも、前記係合ローラが前記傾斜カムと接触し加えられる力の向きが、前記乗りかご内の圧力が前記乗りかご外の圧力より高くなった際に、前記乗りかご内の気圧により前記ドアを押圧する方向と同一方向であることを特徴とする。
また、本発明のエレベーター装置は、上記目的を達成するために、昇降路内を昇降する乗りかご及びつり合いおもりと、該乗りかご及びつり合いおもりを吊持する主ロープと、該主ロープが巻き掛けられるシーブを有する巻上機と、前記乗りかごの出入り口を開閉自在に閉塞するドアと、前記乗りかごに設けられ、該乗りかご内の気圧を制御するかご内気圧制御装置とを備えたエレベーター装置において、前記乗りかごは、前記ドアと前記乗りかごとの隙間を塞ぐ乗りかごドア気密装置を備え、前記乗りかごドア気密装置は、上記構成の乗りかごドア気密装置であることを特徴とする。
本発明によれば、気圧制御で乗りかご内外に気圧差が生じ、ドアがかご外側、内側どちらに押し出されても、ドアと乗りかご間の隙間を塞ぎ気密性が維持できる乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置を提供することができる。
本発明の乗りかごドア気密装置の実施例1が採用されるエレベーター装置の全体構成を示す側断面図である。 本発明の乗りかごドア気密装置の実施例1に係る乗りかごを示す斜視図である。 本発明の乗りかごドア気密装置の実施例1に係る乗りかごを示す正面図である。 図3におけるドアが閉じた際のA−A線に沿った断面を示す側断面図である。 図3におけるドアが開いた際のA−A線に沿った断面を示す側断面図である。 図4におけるB−B線に沿った断面を示す平断面図である。 図4における乗りかご内加圧時の気密封止弁の状態を示す側断面図である。 図4における乗りかご内減圧時の気密封止弁の状態を示す側断面図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の乗りかごドア気密装置及びエレベーター装置を説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の乗りかごドア気密装置の実施例1が採用されるエレベーター装置の全体構成を示す。
該図に示す如く、本実施例のエレベーター装置1は、昇降路2内を昇降する乗りかご3及びつり合いおもり4と、乗りかご3及びつり合いおもり4を吊持する主ロープ5と、主ロープ5が巻き掛けられるシーブ6を有する巻上機と、そらせ車7とから概略構成されている。本実施例では、巻上機とそらせ車7は、昇降路2の上部に配置された機械室8内に設けられている。
このように構成されたエレベーター装置1は、巻上機のシーブ6が回転することで主ロープ5が駆動され、乗りかご3及びつり合いおもり4が互いに反対に昇降路2内を昇降する。
なお、図1では模式的に最下階9と最上階10のみを示しているが、2階床以上あるものであってもよい。そして、各階床には乗場ドア11が設けられている。この乗場ドア11は、乗りかご3が停止した際に、乗りかご3に設けられたドア12と対向する状態となり、ドア12と共に開閉する。
図2は、本発明の乗りかごドア気密装置の実施例1に係る乗りかごを示す。
該図に示す如く、本実施例の乗りかご3は、乗場ドア11と対向する乗りかご3の正面に設けられたドア12と、乗りかご3の内部の気圧を制御するかご内気圧制御装置としての送風機13とを備えている。
また、乗りかご3は、上下に長い直方体形状をしており、側方の四方向に設けられる側面パネル14と、側面パネル14を下部で支持する床15と、側面パネル14の上部に設けられる天井16とを備え、乗りかご3の前側に設けられた側面パネル14には乗りかご出入り口17が設けられており、乗りかご出入り口17は、ドア12によって開閉される構造となっている。
乗りかご3は、ドア12、側面パネル14、床15、天井16、及びドア12が閉まる際に、ドア12と正面の側面パネル14との間の隙間を塞ぐための、後述する乗りかごドア気密装置18などにより、気密性が保たれている。
この気密性を有する乗りかご3の室内の気圧を制御するため、天井16の上に、乗りかご3の外部の空気を、その室内に圧送又は乗りかご3の室内の空気を外部に排出する送風機13が設置され、この送風機13により、乗りかご3の室内へ出し入れする空気量を調整することで、乗りかご3の内部の気圧を制御している。
なお、図2では送風機13は1台であるが、複数台設置してもよい。また、図2では送風機13の設置位置は乗りかご3の上部としているが、乗りかご3に対して、どの位置に設置しても構わない。
図3は、本発明の実施例1に係る乗りかごを正面から見た状態を示す。
該図に示すように、本実施例の乗りかご3は、その正面側に側面パネル14とドア12に重複している部分の長方形型の乗りかご出入り口17と、ドア12の上部に固定されたハンガー19と、このハンガー19に設けられた複数の回転可能なローラ20と、乗りかご3の正面側の側面パネル14の上部に、左右方向に延びるように固定され、ローラ20が摺動するハンガーレール21と、ドア12を開閉駆動するためのドアマシン22と、ドアマシン22の駆動力をローラ20に伝達する伝動ベルト23と、左右向に開閉できるドア12とを備えている。
図4は、図3におけるドア12が閉じた際のA−A断面を、図5は、図3におけるドア12が開いた際のA−A断面をそれぞれ示す。
該図に示す如く、乗りかご出入り口17の上部は、側面パネル14で構成された天枠24となっており、この天枠24には、ドア12の内面と平行な軸線である回転軸25を中心に回転可能な気密機構ボディ26が設けられている。この気密機構ボディ26のドア12側で回転軸25より下方には、ドア12と乗りかご3間の隙間を塞ぐための、柔らかい押込み気密部材27が設けられている。
また、天枠24には、乗りかご3内の加圧又は減圧に応じて弾性変形し、気密機構ボディ26と天枠24間の隙間を塞ぐ気密封止弁28が、取付け板29a及び取付けボルト29bにより取付けられ、気密封止弁28が天枠24に取付けられることで、ドア12が閉状態の際に、気密機構ボディ26と天枠24間から空気が漏洩するのを防止するようになっている。
気密封止弁28は、所定の高さ寸法を有しており、その根本部が取付け板29a及び取付けボルト29bにより天枠24に固定されることで、天枠24に片持ち支持されていると共に、その開放端が押込み気密部材27に向かって延設されている。
そして、送風機13による乗りかご3内の加圧に応じて、気密封止弁28の開放端が押込み気密部材27に押し付けられると共に、送風機13による乗りかご3内の減圧に応じて気密封止弁28の開放端がドア12に押し付けられ、気密機構ボディ26と天枠24間の隙間を塞ぐようになっている。
また、気密封止弁28は、可撓性の素材、例えばゴムシートからなるもので、送風機13による乗りかご3内の加圧又は減圧に応じて支障なく弾性変形すると共に、押込み気密部材27又はドア12に押し付けられた際に、撓みすぎて閉塞が解除されることのない厚さ寸法に設定されている。
なお、天枠24の下端には折り返し部が形成されており、この折り返し部に気密封止弁28の根本が固定されている。
一方、気密機構ボディ26には、回転軸25に対して垂直な方向に延伸するロッド30と、このロッド30の回転軸25から所定の距離を離れた位置に配置される係合ローラ31とが設けられている。
また、ドア12には、係合ローラ31と乗りかご3の内側で係合する傾斜カム32が、L字部材33により設置されている。
気密機構ボディ26の回転位置調整のため、回転軸25を中心に、気密機構ボディ26が回転可能な範囲内では、押込み気密部材27がドア12から離れる方向に向かって力が加わるようにする。そのため、気密機構ボディ26、押込み気密部材27、ロッド30、係合ローラ31を合わせた重心は、気密機構ボディ26が回転可能な範囲において、常に回転軸25よりドア12側に位置するよう設計する。このとき、重心位置を調整するため、気密機構ボディ26やロッド30に、付勢手段となる重り34を取り付けても良い。
なお、回転軸25を中心に、気密機構ボディ26が回転可能な範囲内で、押込み気密部材27がドア12から離れる方向に向かって力が加わるようにするため、付勢手段として、バネや別途駆動力を発生させる機械を用いてもよい。
このように、本実施例における乗りかごドア気密装置18は、気密機構ボディ26と、押込み気密部材27と、気密封止弁28と、ロッド30と、係合ローラ31と、付勢手段の必要があれば重り34と、傾斜カム32と及びL字部材33とを備えている。
図6は、図4におけるB−B断面を平面から見た状態を示す。
本実施例における気密機構ボディ26、押込み気密部材27及び気密封止弁28は、ドア12の幅方向の長さとほぼ同じ長さで設けられている。また、ドア12に固定されるL字部材33と、L字部材33に固定される傾斜カム32は、ドア12の開扉方向端に取り付けられる。また、係合ローラ31は、ドア12が完全に閉まる寸前に、傾斜カム32に当るように設けられている。なお、図6では、係合ローラ31、傾斜カム32及びL字部材33は一組であるが、複数組取り付けてもよい。
本実施例にあっては、ドア12が閉じる際、ドアマシン22の動力が伝動ベルト23を介してローラ20に伝達され、ハンガーレール21上を戸閉する方向にハンガー19を移動させ、それに伴いドア12は戸閉状態となり、ドア12に取り付けられる傾斜カム32と係合ローラ31は係合し、係合ローラ31は、回転軸25を中心としてドア12と近づく方向に押し付けられる。
係合ローラ31が傾斜カム32により押されることで、図4に示すように、気密機構ボディ26は、回転軸25を中心としてドア12に押込み気密部材27を押し付ける方向に回転される。気密機構ボディ26に取り付けられている押込み気密部材27は、傾斜カム32が係合ローラ31を押すにつれてドア12に近づき、ドア12が完全に戸閉する数ミリメートル前に、押込み気密部材27はドア12と接触する。その後、ドア12が完全に戸閉する数ミリメートルの間は、押込み気密部材27に接触し、滑りながらドア12は完全に戸閉する。ドア12が完全に戸閉した際、気密機構ボディ26の回転角度が最大となり、このようにして、押込み気密部材27によって、ドア12と天枠24の間の隙間が塞がれる。
図7及び図8は、図4における乗りかご3内の加圧時及び減圧時の気密封止弁の状態をそれぞれ示す。
前述のようにドア12が閉じ、押込み気密部材27によって、ドア12と天枠24の間の隙間が塞がれた状態で乗りかご3は、昇降すると共に乗りかご3の室内の気圧制御のため、送風機13が動作して乗りかご3の室内へ空気の出し入れが行われる。そして、送風機13が乗りかご3の室内へ空気を排出し加圧すると、気密機構ボディ26と天枠24間の隙間にあっては、乗りかご3の室内から室外に向かって空気が通過する。これに応じて気密封止弁28の開放端は、図7に示すように、まず、風圧により押込み気密部材27に当接する。この気密封止弁28の押込み気密部材27への当接により隙間が塞がれて空気の流れが止まった後は、乗りかご3の室内と室外の気圧差により、気密封止弁28に乗りかご3の室内から室外方向の圧力が掛かり、気密封止弁28は、更に押込み気密部材27に押し付けられ、確実に気密性が保持される。
このようにして、送風機13が乗りかご3の室内へ空気を排出すると、ドア12と天枠24の間の隙間が、乗りかごドア気密装置18により塞がれているため、乗りかご3の室外の気圧よりも乗りかご3の室内の気圧の方が高くなる。この気圧差によって、ドア12は乗りかご3の外側に押し出され、ドア12と天枠24の隙間量が増加する。
しかしながら、ドア12が押し出されると、同時にL字部材33と傾斜カム32、傾斜カム32と接触している係合ロー ラ31も乗りかご3の外側に押し出され、気密機構ボディ26が回転軸25を中心に、押込み気密部材27がドア12に近づくように回転する。回転軸25を支点、係合ローラ31を力点、押込み気密部材27を作用点と考えると、支点(回転軸25)と力点(係合ローラ31)の距離よりも、支点(回転軸25)と作用点(押込み気密部材27)の距離が離れているため、力点(係合ローラ31)が移動する距離より、作動点(押込み気密部材27)が移動する距離が多くなる。
このため、ドア12が外側に押し出された移動量よりも押込み気密部材27の移動量が多く、押込み気密部材27はドア12に押し付けられるため、ドア12と天枠24の間に隙間が生じない。
一方、乗りかご3の室内の気圧制御のため、送風機13が乗りかご3の室外へ空気を排出し減圧すると、気密機構ボディ26と天枠24間の隙間にあっては、乗りかご3の室外から室内に向かって空気が通過する。これに応じて気密封止弁28の開放端は、図8に示すように、まず、風圧によりドア12に当接する。この気密封止弁28のドア12への当接により隙間が塞がれて空気の流れが止まった後は、乗りかご3の室内と室外の気圧差により、気密封止弁28に乗りかご3の室外から室内方向の圧力が掛かり、気密封止弁28は、更にドア12に押し付けられ、確実に気密性が保持される。
このようにして、送風機13が乗りかご3の室外へ空気を排出すると、ドア12と天枠24の間の隙間が、乗りかごドア気密装置18により塞がれているため、乗りかご3の室内の気圧は、乗りかご3の室外の気圧より低くなる。この気圧差によって、ドア12は乗りかご3の内側に押し出され、同時にL字部材33と傾斜カム32と、傾斜カム32と接触している係合ローラ31も乗りかご3の内側に押し出され、気密機構ボディ26が回転軸25を中心に、押込み気密材27をドア12から離すように回転する。しかし、ドア12も内側に押し出されているため、ドア12と押込み気密部材27の隙間は増加しない。
また、ドア12が開く際、ドアマシン22の動力が伝動ベルト23を介してローラ20に伝達され、ハンガーレール21上を戸開する方向にハンガー19を移動させ、それに伴いドア12は戸開状態となり、ドア12に取り付けられる傾斜カム32と係合ローラ31は離れる。このとき、回転軸25を中心に気密機構ボディ26が回転可能な範囲で、押込み気密部材27がドア12から離れる方向に向かって力が付勢するようになっているため、傾斜カム32と係合ローラ31が離れると、ドア12と押込み気密部材27は離れていき、図5に示す状態となる。
このような本実施例に構成によれば、気圧制御で乗りかご3の内外に気圧差が生じ、ドア12が乗りかご3の外側、内側のどちらに押し出されても、ドア12と乗りかご3の間の隙間を塞ぐことができ、気密性を維持することができる。
なお、乗りかご3にドア12が複数枚備えられている時は、複数枚のドア12のそれぞれに乗りかごドア気密装置18を備えられていればよい。
また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エレベーター装置、2…昇降路、3…乗りかご、4…つり合いおもり、5…主ロープ、6…シーブ、7…そらせ車、8…機械室、9…最下階、10…最上階、11…乗場ドア、12…ドア、13…送風機、14…側面パネル、15…床、16…天井、17…乗りかご出入口、18…乗りかごドア気密装置、19…ハンガー、20…ローラ、21…ハンガーレール、22…ドアマシン、23…伝動ベルト、24…天枠、25…回転軸、26…気密機構ボディ、27…押込み気密部材、28…気密封止弁、29a…取付け板、29b…取付けボルト、30…ロッド、31…係合ローラ、32…傾斜カム、33…L字部材、34…重り。

Claims (8)

  1. 内部の気圧を制御するかご内気圧制御装置を備えた乗りかごと、該乗りかごに設けられたドアとの隙間を塞ぐ乗りかごドア気密装置において、
    前記乗りかごドア気密装置は、前記ドア内面と略平行な回転軸を中心に回転可能な気密機構ボディと、該気密機構ボディに設けられ、前記ドアに接触して該ドアと前記乗りかご間の隙間を塞いで気密性を保持する押込み気密部材と、前記乗りかご内の加圧又は減圧に応じて弾性変形し、前記気密機構ボディと前記乗りかご間の隙間を塞ぐ気密封止弁と、前記回転軸に対して垂直な方向に延伸するロッドと、前記ロッドの回転軸から所定の距離を離れた位置に設けられた係合ローラと、前記ドアに設けられ、該ドアの閉扉時に前記係合ローラと前記乗りかご側で係合する傾斜カムと、を備え、
    前記係合ローラと前記傾斜カムが係合すると、前記気密機構ボディは前記回転軸を中心に回転して前記押込み気密部材を前記ドアに接触させ、
    かつ、前記係合ローラ及び前記押込み気密部材の前記回転軸からの距離は、前記係合ローラより前記押込み気密部材のほうが大きくなるように設けられ、
    しかも、前記係合ローラが前記傾斜カムと接触し加えられる力の向きが、前記乗りかご内の圧力が前記乗りかご外の圧力より高くなった際に、前記乗りかご内の気圧により前記ドアを押圧する方向と同一方向であることを特徴とする乗りかごドア気密装置。
  2. 前記回転軸を中心に前記押込み気密部材が前記ドアから離れる方向に前記気密機構ボディを付勢する付勢手段を、更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗りかごドア気密装置。
  3. 前記気密封止弁は、前記乗りかご側に片持ち支持され、前記乗りかご内の加圧に応じて前記気密封止弁の開放端が前記押込み気密部材に押し付けられると共に、前記乗りかご内の減圧に応じて前記気密封止弁の開放端が前記ドアに押し付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗りかごドア気密装置。
  4. 前記気密封止弁は、その根元部が前記乗りかごの天枠に取付け板及び取付けボルトを介して固定されていることを特徴とする請求項3に記載の乗りかごドア気密装置。
  5. 前記傾斜カムと前記係合ローラは、L字部材を介して前記ドアに設置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の乗りかごドア気密装置
  6. 前記傾斜カムと前記係合ローラは、対となって少なくとも1組設けられていることを特徴とする請求項5に記載の乗りかごドア気密装置。
  7. 昇降路内を昇降する乗りかご及びつり合いおもりと、該乗りかご及びつり合いおもりを吊持する主ロープと、該主ロープが巻き掛けられるシーブを有する巻上機と、前記乗りかごの出入り口を開閉自在に閉塞するドアと、前記乗りかごに設けられ、該乗りかご内の気圧を制御するかご内気圧制御装置とを備えたエレベーター装置において、
    前記乗りかごは、前記ドアと前記乗りかごとの隙間を塞ぐ乗りかごドア気密装置を備え、
    前記乗りかごドア気密装置は、前記ドア内面と略平行な回転軸を中心に回転可能な気密機構ボディと、該気密機構ボディに設けられ、前記ドアに接触して該ドアと前記乗りかご間の隙間を塞いで気密性を保持する押込み気密部材と、前記乗りかご内の加圧又は減圧に応じて弾性変形し、前記気密機構ボディと前記乗りかご間の隙間を塞ぐ気密封止弁と、前記回転軸に対して垂直な方向に延伸するロッドと、前記ロッドの回転軸から所定の距離を離れた位置に設けられた係合ローラと、前記ドアに設けられ、該ドアの閉扉時に前記係合ローラと前記乗りかご側で係合する傾斜カムと、を備え、
    前記係合ローラと前記傾斜カムが係合すると、前記気密機構ボディは前記回転軸を中心に回転して前記押込み気密部材を前記ドアに接触させ、
    かつ、前記係合ローラ及び前記押込み気密部材の前記回転軸からの距離は、前記係合ローラより前記押込み気密部材のほうが大きくなるように設けられ、
    しかも、前記係合ローラが前記傾斜カムと接触し加えられる力の向きが、前記乗りかご内の圧力が前記乗りかご外の圧力より高くなった際に、前記乗りかご内の気圧により前記ドアを押圧する方向と同一方向であることを特徴とするエレベーター装置。
  8. 前記乗りかごに前記ドアが複数備えられており、複数枚の前記ドアのそれぞれに前記乗りかごドア気密装置が備えられていることを特徴とする請求項7に記載のエレベーター装置。
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