JP2017222262A - 小型車両用サスペンション - Google Patents
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Abstract
【課題】 積載時における緩衝器の底付き頻度を低減するとともに、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与えることがなく、車両の乗り心地を良好にできる小型車両用サスペンションを提供する。【解決手段】 小型車両用サスペンションは、小型車両Vの車体Bと後輪W2,W3との間に介装される緩衝器A1,A2と、小型車両Vに運搬対象を積載した状態で、緩衝器A1,A2が所定量縮むと圧縮されて前記車体を弾性支持する弾性部材8とを備えている。【選択図】 図2
Description
本発明は、小型車両用サスペンションに関する。
小型モビリティ、又はシティコミュータ等と称される小型車両は、新たな地域の手軽な足となり、省エネルギー化、観光振興、高齢者、子育て支援等に役立つことを期待されている。そして、このような小型車両用サスペンションも、一般的な自動車用サスペンションと同様に、路面凹凸による衝撃を吸収する懸架ばねと、懸架ばねの振動を減衰する緩衝器(ダンパ)とを備えている(例えば、特許文献1)。
しかし、上記小型車両は車両重量が軽いため空積差による車高変化が大きく、積載時に車高が大きく下がって緩衝器の底付き(緩衝器が限界まで縮むこと)頻度が高くなると、車両の乗り心地が悪化する。そうかといって、懸架ばねのばね定数を上げて積載時に車高が大きく下がるのを抑制したのでは、積載時の底付き頻度は低くなるものの、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与え、やはり車両の乗り心地を悪化させてしまう。
そこで、本発明は、積載時における緩衝器の底付き頻度を低減するとともに、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与えることがなく、車両の乗り心地を良好にできる小型車両用サスペンションの提供を目的とする。
上記課題を解決する請求項1に記載の小型車両用サスペンションは、小型車両に運搬対象を積載した状態で、シリンダとロッドとを有する緩衝器が所定量縮むと圧縮されて前記車体を弾性支持する弾性部材を備えている。このため、車体を弾性支持するばねのばね定数を上げることなく積載時の底付き頻度を低くできる。
請求項2に記載の小型車両用サスペンションでは、請求項1に記載の構成を備えるとともに、前記弾性部材が前記シリンダ外へ突出する前記ロッドの外周に設けられている。このため、弾性部材を緩衝器と一体化できるので、小型車両用サスペンションの組付性を良好にできる。
請求項3に記載の小型車両用サスペンションでは、請求項1又は2に記載の構成を備えるとともに、前記緩衝器は、前記ロッドの一端に連結されるとともに前記シリンダ内を二つの部屋に区画するピストンと、前記ロッド内にポンプ室を形成するポンプシリンダと、一端が前記シリンダに連結されるとともに他端が前記ポンプシリンダ内に挿入されるポンプロッドと、前記シリンダ内を加圧するガス室と、液溜室と、前記二つの部屋を連通する減衰通路と、前記ポンプ室と前記液溜室とを連通するとともに前記液溜室から前記ポンプ室へ向かう液体の流れのみを許容する吸込通路と、一方の前記部屋と前記ポンプ室とを連通するとともに前記ポンプ室から一方の前記部屋へ向かう液体の流れのみを許容する吐出通路とを有し、前記ポンプロッドには、前記ポンプシリンダ内への前記ポンプロッドの進入量に応じて開閉されるとともに、前記進入量が所定量以上となった状態で開き、一方の前記部屋を前記液溜室へ連通するレベリングポートが形成されており、前記弾性部材は、少なくとも前記レベリングポートが開かれた状態で、自然長となっている。当該構成によっても緩衝器の底付きを抑制できるので、ばね定数を下げて車両の乗り心地を一層に良好にできるとともに、弾性部材にかかる負荷を軽減できる。
本発明の小型車両用サスペンションによれば、積載時における緩衝器の底付き頻度を低減するとともに、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与えることがなく、車両の乗り心地を良好にできる。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品を示す。
図1に示す本発明の一実施の形態に係る小型車両用サスペンションは、リヤサスペンションSであり、小型モビリティ、又はシティコミュータ等と称される小型車両Vに利用されている。当該小型車両Vは、車両重量が500kg以下であって非常に軽く、小型車両Vには、車体B前部に配置される運転席Dと、運転席Dの後方に配置されて同乗者又は荷物を載せるための積載スペースLが設けられている。さらに、小型車両Vは、車体B前方であって車幅方向の中央に位置する一つの前輪W1と、車体B後方であって車幅方向の両端部に位置する二つの後輪W2,W3とを備えた三輪自動車である。そして、前輪W1が操舵輪、後輪W2,W3が駆動輪であり、後輪W2,W3を電動モータ(図示せず)で駆動する。
なお、小型車両Vの構成は、上記の限りではなく、適宜変更できる。例えば、小型車両Vは、前輪二輪と後輪二輪を有する四輪自動車でもよく、運転席Dの横に助手席を有していてもよい。また、小型車両Vは、後輪操舵でも前輪駆動でもよく、駆動輪をエンジンで駆動するようにしてもよい。
つづいて、小型車両Vは、前輪W1を懸架するフロントサスペンション(図示せず)と、後輪W2,W3を懸架するリヤサスペンションSとを備えている。前述のように、運転席Dが車体B前部に設けられ、その後方に設けた積載スペースLに同乗者用の座席又は荷台が設けられるので、同乗者、荷物等の運搬対象を積載する積載時と、運搬対象の無い空荷時とでは、車体B後部の車高変化は大きくなるが、車体B前部の車高変化は比較的小さい。このため、小型車両Vでは、フロントサスペンションとして、公知の構成を採用できるので、ここでの詳細な説明を省略する。その一方、空積差による車高変化の大きい車体B後部に設けたリヤサスペンションSは、本発明の一実施の形態に係る小型車両用サスペンションであり、左右の後輪W2,W3と車体Bとの間にそれぞれ介装される車高調整機能付きの緩衝器A1,A2を備える。
左右の緩衝器A1,A2は、共通の構成を備えており、図2に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に移動可能に挿入されるピストン2と、図2中下端がピストン2に連結されて上端がシリンダ1外へ延びる有底筒状のロッド3と、シリンダ1の図2中上端部に取り付けられてロッド3を摺動自在に軸支する環状のロッドガイド10と、シリンダ1の外周に設けた外筒11と、外筒11の図2中上端部に取り付けられてシリンダ1及び外筒11の図2中上端開口を塞ぐ環状のヘッド部材12と、外筒11の図2中下端開口を塞ぐボトムキャップ13と、シリンダ1の図2中下端部に固定されるベース部材4と、ロッド3内にロッド3の軸方向に沿って設けられたポンプシリンダ5と、図2中下端がベース部材4に固定されて上端がポンプシリンダ5内に挿入される筒状のポンプロッド6と、シリンダ1と外筒11との間にシリンダ1の外周に沿って設けられ、シリンダ1の図2中下端から軸方向の略中央まで延びる筒部材7と、筒部材7の軸方向の両端部外周にそれぞれ取り付けられた環状のジョイント70,71と、図2中上端がジョイント70の外周に保持されるとともに下端がジョイント71の外周に保持される筒状のブラダ72とを備える。そして、緩衝器A1,A2において、シリンダ1及び外筒11から外方へ突出するロッド3の外周に、環状の弾性部材8が設けられている。
ボトムキャップ13は外筒11に溶接固定されており、ロッドガイド10及びベース部材4を装着したシリンダ1を外筒11内に挿入し、外筒11にヘッド部材12を螺合すると、ヘッド部材12とボトムキャップ13との間にシリンダ1、ロッドガイド10及びベース部材4が挟まれて固定される。そして、シリンダ1外へ突出するロッド3の図1中上端が車体Bに連結されるとともに、シリンダ1がボトムキャップ13に設けたブラケット14を介して後輪W2,W3の車軸に連結される。よって、路面凹凸による衝撃が後輪W2,W3に入力されると、ロッド3がシリンダ1に出入りして緩衝器A1,A2が伸縮する。
シリンダ1内は、ピストン2で二つの部屋に区画されており、ロッド3側の部屋である伸側室R1と、ピストン2側の部屋である圧側室R2には、それぞれ作動油等の液体が満たされている。ピストン2には、伸側室R1と圧側室R2を連通する伸側通路2aと圧側通路2bが形成されるとともに、ピストン2の図2中下側に伸側通路2aの出口を開閉する伸側バルブ20が積層され、ピストン2の図2中上側に圧側通路2bの出口を開閉する圧側バルブ21が積層されている。
伸側バルブ20と圧側バルブ21は、ともにリーフバルブであり、その外周側の撓みが許容された状態で内周側をピストン2とともにロッド3の先端部にナット30で固定されている。伸側通路2aの入口は、常に伸側室R1と連通しており、伸側バルブ20は、伸側室R1内の圧力を受けて撓むと伸側通路2aを開放する。その一方、圧側通路2bの入口は、常に圧側室R2と連通しており、圧側バルブ21は圧側室R2内の圧力を受けて撓むと圧側通路2bを開放する。
そして、伸側通路2aを移動する液体の流れに伸側バルブ20で抵抗を与えるとともに、圧側通路2bを移動する液体の流れに圧側バルブ21で抵抗を与えるようになっている。つまり、伸側通路2aと圧側通路2bが減衰通路として機能して、伸側室R1と圧側室R2の間を移動する液体の流れに抵抗を与える。緩衝器A1,A2では、減衰通路を移動する液体の流れに抵抗を与える減衰バルブが伸側バルブ20及び圧側バルブ21であり、これらが薄い環状板を積層したリーフバルブである。このため、緩衝器A1,A2が軸方向に嵩張らないが、減衰バルブはポペットバルブ、又はオリフィス等のリーフバルブ以外のバルブであってもよい。
つづいて、シリンダ1と外筒11との間の筒状の空間は、図2中上側のジョイント70を境に上下に分割されており、ジョイント70の図2中下側であって、筒部材7の外周側にできる空間がブラダ72を境に内周側と外周側に分割されている。そして、ジョイント70の図2中下側であって、筒部材7とブラダ72との間には、液体が充填される液室R3が形成されている。その一方、ジョイント70の図2中下側であって、ブラダ72と外筒11との間には、高圧の気体が封入されるガス室Gが形成されている。ブラダ72は弾性を有していて伸縮するので、当該ブラダ72の伸縮により液室R3とガス室Gの容積比を変えられるとともに、ガス室G内の圧力で液室R3を加圧できる。
また、図2中下側のジョイント71の内周には、切欠71aが設けられており、ジョイント71で液室R3内を区画しないように配慮されている。そして、液室R3は、ベース部材4のポート4aを介して圧側室R2に連通し、ポート4aは、圧側室R2と液室R3との間を移動する液体の双方向の流れを許容する。このため、ガス室G内の圧力がポート4aを介してシリンダ1内に伝わって、シリンダ1内がガス室Gで加圧されるとともに、シリンダ1の圧力もガス室Gに伝わる。
つづいて、ジョイント70の図2中上側の空間は、液溜室R4であり、液体が貯留されるとともに、その液面の上方に気体が封入されている。液溜室R4内は加圧されておらず、略大気圧である。そして、ジョイント70には、リリーフバルブ73が設けられており、このリリーフバルブ73は、液室R3内の圧力が所定圧力以上になると開弁して液室R3内の液体を液溜室R4へ逃し、シリンダ1内の圧力が過剰になるのを防止する。
また、ポンプシリンダ5内に挿入されるポンプロッド6の図2中上端には吸込バルブ60が設けられるとともに、ポンプシリンダ5の図2中上端には吐出バルブ50が設けられており、ポンプシリンダ5の内側であって吸込バルブ60と吐出バルブ50との間に液体が充填されるポンプ室R5が形成されている。
ポンプ室R5は、ポンプシリンダ5とロッド3との間にできる筒状の隙間と、ナット30とロッド3との間にできる隙間を介して圧側室R2に連通されている。そして、吐出バルブ50は、上記隙間を通ってポンプ室R5から圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容するチェックバルブである。このようにポンプ室R5と圧側室R2とを連通し、ポンプ室R5から圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する通路を、以下、吐出通路51とする。
また、前述のように、ポンプロッド6は筒状に形成されていて、ポンプ室R5は、ポンプロッド6の内部と、ベース部材4のポート4bと、シリンダ1と筒部材7との間にできる隙間とを介して液溜室R4に連通されている。そして、吸込バルブ60は、上記ポート4b、及びポンプロッド6の内部等を通って液溜室R4からポンプ室R5へ向かう液体の流れのみを許容するチェックバルブである。このように液溜室R4とポンプ室R5とを連通し、液溜室R4からポンプ室R5へ向かう液体の流れのみを許容する通路を、以下、吸込通路61とする。
さらに、ポンプロッド6には、その外周にポンプロッド6の図2中上端から図2中下側へ向けて軸方向に延びる縦溝6aが形成されるとともに、ポンプロッド6の側方に開口するレベリングポート6bが形成されている。このレベリングポート6bは、縦溝6aの終端よりも図2中下方であって当該終端近傍に位置し、ポンプロッド6の内部に通じている。そして、ポンプロッド6において、縦溝6aとレベリングポート6bが形成される部分を除いた部分の外周がポンプシリンダ5の内周に摺接する。
このため、縦溝6aがポンプシリンダ5から露出し、ポンプシリンダ5外に臨むと、縦溝6aによりポンプロッド6とポンプシリンダ5との間にできる隙間を介してポンプ室R5と圧側室R2が連通する。しかし、縦溝6aの全てがポンプシリンダ5内に配置されると、ポンプロッド6とポンプシリンダ5との間を通って液体がポンプ室R5と圧側室R2との間を行き来できなくなる。また、レベリングポート6bは、吸込通路61における吸込バルブ60よりも液溜室R4側に接続されていて、レベリングポート6bの開口がポンプシリンダ5から露出し、ポンプシリンダ5外に臨むと、レベリングポート6bを介して圧側室R2と液溜室R4が連通する。しかし、レベリングポート6bの開口の全てがポンプシリンダ5内に配置されると、ポンプロッド6内と圧側室R2の連通が遮断される。
つづいて、シリンダ1外へ突出するロッド3の外周に設けた弾性部材8は、環状のエラストマであり、その図2中下端をヘッド部材12で支持されている。そして、弾性部材8は、少なくともレベリングポート6bがポンプシリンダ5から露出した状態では、自然長となって、弾性変形しないように設定されている。
反対に、緩衝器A1,A2が収縮してレベリングポート6bがポンプシリンダ5で塞がれるとともに、緩衝器A1,A2の収縮量が所定量に達すると、弾性部材8の図2中上端が車体Bに当接する。さらに、それ以上緩衝器A1,A2が収縮すると、弾性部材8がヘッド部材12と車体Bとで圧縮されて、当該圧縮に抗する弾性力を発揮する。このような状態では、弾性部材8の一端が車体Bで支持されるとともに、他端がヘッド部材12、シリンダ1、及びボトムキャップ13を介して後輪W2,W3の車軸で支持されて、弾性部材8が車体Bと後輪W2,W3との間に介装された状態となる。すると、弾性部材8で車体Bを弾性支持できるようになる。
また、弾性部材8で緩衝器A1,A2の最収縮時(底付き時)の衝撃を緩和するとともに、弾性部材8が最圧縮された状態では、それ以上緩衝器A1,A2が収縮できなくなる。よって、弾性部材8は、緩衝器A1,A2の底付き時の衝撃を緩和するバンプクッションとして機能するとともに、緩衝器A1,A2の最収縮時のピストン位置を決めて、ピストン2がベース部材4に接触するのを防ぐ底付き規制部材としても機能する。
なお、弾性部材8は、車体Bに保持されて、緩衝器A1,A2が所定量収縮すると、弾性部材8の下端がヘッド部材12に当接するようにしてもよく、弾性部材8が緩衝器A1,A2と横並びに設けられるとしてもよい。また、弾性部材8は、コイルばね、又は皿ばね等の金属製のばねであってもよい。
以下、本実施の形態に係る小型車両用サスペンションであるリヤサスペンションSの作動について説明する。
ロッド3がシリンダ1から退出して緩衝器A1,A2が伸長する場合、ピストン2がシリンダ1内を図2中上方へ移動して伸側室R1が圧縮されるとともに圧側室R2が拡大する。すると、圧縮される伸側室R1の液体は、伸側バルブ20を押し開いて圧側室R2へ移動するとともに、シリンダ1から退出したロッド体積分の液体が液室R3からポート4aを介して圧側室R2へ供給される。伸側室R1から圧側室R2へ向かう液体の流れに対しては、伸側バルブ20で抵抗が与えられるので、伸側室R1の圧力が圧側室R2の圧力よりも高くなり、当該差圧がピストン2に作用して緩衝器A1,A2が伸長作動を妨げる減衰力を発揮する。
反対に、ロッド3がシリンダ1に進入して緩衝器A1,A2が収縮する場合、ピストン2がシリンダ1内を図2中下方へ移動して圧側室R2が圧縮されるとともに伸側室R1が拡大する。圧縮される圧側室R2の液体は、圧側バルブ21を押し開いて伸側室R1へ移動するとともに、シリンダ1に進入したロッド体積分の液体が圧側室R2からポート4aを介して液室R3へ排出される。圧側室R2から伸側室R1へ向かう液体の流れに対しては、圧側バルブ21で抵抗が与えられるので、圧側室R2の圧力が伸側室R1の圧力よりも高くなり、当該差圧がピストン2に作用して緩衝器A1,A2が収縮作動を妨げる減衰力を発揮する。
また、緩衝器A1,A2が伸長してシリンダ1から退出したロッド体積分の液体が液室R3から圧側室R2へ移動すると、液室R3内の液体の体積が減少するのでブラダ72が縮径し、液室R3の容積を縮小するとともにガス室Gの容積を拡大する。反対に、緩衝器A1,A2が収縮してシリンダ1に進入したロッド体積分の液体が圧側室R2から液室R3へ移動すると、液室R3内の液体の体積が増加するのでブラダ72が拡径し、液室R3の容積を拡大するとともにガス室Gの容積を縮小する。つまり、液室R3とガス室Gとを有してリザーバが構成されており、このリザーバで緩衝器A1,A2の伸縮に伴うロッド出没体積分のシリンダ内容積変化を補償する。また、温度変化による液体の体積変化もリザーバで補償できる。
さらに、前述のようにガス室Gは、緩衝器A1,A2の伸縮に応じてその容積が変化するので、緩衝器A1,A2の圧縮量に応じた弾性力を発揮する気体ばねPとして機能する。より詳しくは、ガス室G内の圧力は、ポート4aを介してシリンダ1内へ伝わり、ピストン2を介してロッド3を押し上げる方向、即ち、緩衝器A1,A2を伸長させる方向に作用する。そして、緩衝器A1,A2が収縮すると、ガス室Gの容積が縮小してガス室G内の気体が圧縮されるので、ガス室G内の圧力が上昇して圧縮に抗する気体の反発力が大きくなる。このように、気体ばねPは、緩衝器A1,A2の収縮量に見合った弾性力を発揮し、車体Bを弾性支持する懸架ばねとして機能する。
また、緩衝器A1,A2が伸長すると、ポンプシリンダ5からポンプロッド6が退出し、反対に緩衝器A1,A2が収縮すると、ポンプシリンダ5内にポンプロッド6が進入する。そして、緩衝器A1,A2の収縮量が大きくなると、縦溝6aによりポンプシリンダ5とポンプロッド6の間にできる隙間の図2中下側の開口と、レベリングポート6bの開口がポンプシリンダ5で塞がれる。
このように、緩衝器A1,A2の収縮量が大きい状態で緩衝器A1,A2が伸長し、ポンプロッド6がポンプシリンダ5から退出してポンプ室R5が拡大すると、吸込バルブ60が開き、液溜室R4の液体が吸込通路61を通ってポンプ室R5へ移動する。続いて、当該緩衝器A1,A2が収縮し、ポンプロッド6がポンプシリンダ5に進入してポンプ室R5を圧縮すると、吐出バルブ50が開き、ポンプ室R5の液体が吐出通路51を通って圧側室R2へ移動する。このような緩衝器A1,A2の伸縮動作に伴うポンピングにより液溜室R4からシリンダ1内へ液体が供給されると、ピストン位置が同じであっても液室R3内の液体が増えてガス室G内の圧力が高くなるので、緩衝器A1,A2のロッド反力(ロッド3がシリンダ1内へ押し込まれるのに抗する力)が増大する。
これに対して、緩衝器A1,A2の収縮量が小さく、レベリングポート6bの開口及び縦溝6aがポンプシリンダ5から露出した状態では、レベリングポート6bを介して圧側室R2とポンプロッド6内が連通するとともに、縦溝6aによりポンプロッド6とポンプシリンダ5との間にできる隙間を介して圧側室R2とポンプ室R5が連通する。このため、緩衝器A1,A2が伸長しても吸込バルブ60が開かず、液溜室R4からシリンダ1内への液体の供給が無くなる。また、レベリングポート6bが圧側室R2と連通した状態では、圧側室R2の液体がポンプロッド6内を通って液溜室R4へ流出するので、シリンダ1内及びガス室G内の圧力が低下して緩衝器A1,A2のロッド反力が低下する。
さらに、緩衝器A1,A2の収縮量が大きく、所定量以上になると、弾性部材8の図2中上端が車体Bに当接するので、収縮量が所定量以上の状態で緩衝器A1,A2が伸縮すると、弾性部材8が緩衝器A1,A2とともに伸縮する。しかし、緩衝器A1,A2が伸長して収縮量が小さくなり、レベリングポート6bの開口がポンプシリンダ5外に露出した状態では、弾性部材8が自然長となった状態に維持される。
このような緩衝器A1,A2を備えるリヤサスペンションSでは、同乗者又は荷物等の運搬対象を積載スペースLに積載すると、緩衝器A1,A2が圧縮されて車体B後部の車高が下がる。しかし、縦溝6a及びレベリングポート6bがポンプシリンダ5内に完全に入るまで緩衝器A1,A2が収縮した状態で小型車両Vが走行し、緩衝器A1,A2が伸縮すると、当該伸縮動作に伴うポンピングで液溜室R4の液体がシリンダ1内へ供給される。すると、緩衝器A1,A2のロッド反力大きくなるので、車体B後部の車高が上昇するとともに緩衝器A1,A2が伸長する。そして、縦溝6a及びレベリングポート6bがポンプシリンダ5外に出るまで緩衝器A1,A2が伸長すると、吸込バルブ60が開かなくなり、液溜室R4からシリンダ1内への液体の供給(ポンピング)が停止する。よって、車高が所定位置まで復帰すると、車高の上昇が止まる。
また、同乗者又は荷物等の運搬対象を降ろすと、車高が上昇するとともに緩衝器A1,A2が伸長するが、レベリングポート6bがポンプシリンダ5外に出るまで緩衝器A1,A2が伸長すると、レベリングポート6bを介してシリンダ1内と液溜室R4が連通するので緩衝器A1,A2のロッド反力が低下する。すると、レベリングポート6bをポンプシリンダ5で塞ぐ位置まで緩衝器A1,A2が収縮し、車高が下がる。つまり、リヤサスペンションSを搭載する小型車両Vでは、運搬対象の有無によらず、車高を略一定に保つことができる。
さらに、運搬対象を積載した小型車両Vの走行初期では、緩衝器A1,A2のポンピング回数が少なく、緩衝器A1,A2が収縮量の大きい状態で伸縮するが、緩衝器A1,A2の収縮量が所定量以上の状態では、弾性部材8の図2中上端が車体Bに当接する。よって、運搬対象を積載した小型車両Vの走行初期では、気体ばねPと弾性部材8の両方で車体Bを弾性支持した状態となる。しかし、緩衝器A1,A2のポンピングにより車高が上昇して緩衝器A1,A2が伸長すると、弾性部材8が車体Bから離れるので、リヤサスペンションSは、気体ばねPのみで車体Bを弾性支持した状態になる。
このように、リヤサスペンションSでは、全ストローク範囲で車体Bを弾性支持する懸架ばねとしてシリンダ1内を加圧する気体ばねPのみを利用し、これ以外の車体Bを弾性支持するのに特化した懸架ばね又はメインスプリングと称される金属製のコイルばね、及び気体ばねを備えていない。これを実現できるのは、車両重量が概ね700〜900kgである一般的な軽自動車と比較しても、小型車両Vの車両重量は非常に軽く、車体Bを支える緩衝器一本当たりロッド反力を小さくできるためである。具体的には、車両重量が500kg以下である場合には、リヤサスペンションSの左右の緩衝器A1,A2の初期(最伸長時)のロッド反力を1000N以下にでき、シリンダ1内を加圧する気体ばねPの弾性力のみでも足りる。
なお、単に、車体を弾性支持する懸架ばねを気体ばねにしたのでは、車両の乗り心地を良好にできない。なぜなら、気体ばねのばね定数を運搬対象の無い空荷時に合わせて設定すると、運搬対象のある積載時に緩衝器の圧縮側のストローク余裕が不足して底付き頻度が高くなり、車両の乗り心地を悪化させるが、そうかといって、気体ばね内の気体の封入圧を高めてばね定数を大きくしたのでは、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与えて、やはり車両の乗り心地が悪化するためである。
これに対して、リヤサスペンションSでは、緩衝器A1,A2の気体ばねPの弾性力を空荷時に合わせて設定し、積載時に一旦車高が下がったとしても、小型車両Vの走行により緩衝器A1,A2が伸縮すると、当該伸縮動作によるポンピングでロッド反力が増大して車高が復帰し、緩衝器A1,A2が伸長する。よって、気体ばねPのばね定数を空荷時に合わせて最適に設定したとしても、積載時に緩衝器A1,A2の圧縮側のストローク余裕を確保でき、緩衝器A1,A2の底付き頻度が低減されるので、小型車両Vの乗り心地が良好になる。
また、積載時における小型車両Vの走行初期では、一時的に車高が下がるが、緩衝器A1,A2が所定量収縮すると、弾性部材8が機能して、緩衝器A1,A2の伸縮に伴い伸縮する。つまり、車高が下がった状態では、気体ばねPと弾性部材8の両方で車体Bを弾性支持できるので、リヤサスペンションS全体としてのばね定数が高くなり、緩衝器A1,A2の底付きが抑制される。よって、積載時における小型車両Vの走行初期の乗り心地も向上する。さらに、小型車両Vの走行により車高が上がれば、弾性部材8が車体Bから離れるが、路面からの大きな突き上げ入力が作用した場合には弾性部材8が圧縮されて緩衝器A1,A2の最圧縮時の衝撃を緩和する。
このように、弾性部材8は、緩衝器A1,A2の最圧縮時の衝撃を緩和するバンプストッパとして機能するとともに、緩衝器A1,A2のポンピングによる車高復帰が間に合わないときに気体ばねPを補助する補助ばねとしても機能する。つまり、弾性部材8を設けることによっても、懸架ばねである気体ばねPのばね定数を大きくすることなく緩衝器A1,A2の底付きを抑制できるので、車両の乗り心地を一層向上できる。
また、弾性部材8は、少なくともレベリングポート6bがポンプシリンダ5外へ出た状態で車体Bから離れて機能しなくなる。そして、積載時における緩衝器A1,A2のポンピングが停止した後、及び空荷時等、車高が所定の高さになった状態で小型車両Vが通常のオンロードを走行する場合には、弾性部材8が車体Bに干渉しないようになっている。よって、車高が所定の高さになった状態で小型車両Vがオンロードを走行する場合、弾性部材8はバンプストッパとしてのみ機能して、緩衝器A1,A2の伸縮動作の妨げにならない。このため、補助ばねとして機能する弾性部材8を設けても、通常のオンロード走行時のばね定数が高くならないので、小型車両Vの乗り心地が良好に維持されるとともに、弾性部材8の作動頻度が減少するので、弾性部材8にかかる負荷が軽減される。
以下、本実施の形態に係る小型車両用サスペンションであるリヤサスペンションSの作用効果について説明する。
本実施の形態において、小型車両Vは、三輪車であって、車両重量が500kg以下であり、緩衝器A1,A2の最伸長時におけるロッド反力は、1000N以下である。つまり、車両重量が500kg以下の小型車両Vにおいて、三つの車輪と車体Bとの間にそれぞれ介装した計三本の緩衝器で車体重量を支えるとすると、上記構成によれば、各緩衝器のロッド反力を最適にできる。また、500kg以下の小型車両Vが四輪車であって四本の緩衝器で車体重量を支える場合にも同様の効果を得られる。なお、小型車両Vの車両重量は、500kg以下に限られず、それ以上でもよい。また、緩衝器のロッド反力は、緩衝器の数及び車両重量等に応じて適宜変更できる。
また、本実施の形態において、緩衝器A1,A2は、シリンダ1と、シリンダ1内を軸方向に移動するロッド3と、ロッド3の図2中下端(一端)に連結されるとともにシリンダ1内を伸側室(部屋)R1と圧側室(部屋)R2に区画するピストン2と、ロッド3内にポンプ室R5を形成するポンプシリンダ5と、図2中下端(一端)がシリンダ1に連結されるとともに上端(他端)がポンプシリンダ5内に挿入されるポンプロッド6と、シリンダ1内を加圧するガス室Gと、液溜室R4と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する伸側通路(伸側の減衰通路)2a及び圧側通路(圧側の減衰通路)2bと、ポンプ室R5と液溜室R4とを連通するとともに液溜室R4からポンプ室R5へ向かう液体の流れのみを許容する吸込通路61と、圧側室(一方の部屋)R2とポンプ室R5とを連通するとともにポンプ室R5から圧側室R2へ向かう液体の流れのみを許容する吐出通路51とを有する。さらに、ポンプロッド6には、ポンプシリンダ5内へのポンプロッド6の進入量に応じて開閉されるとともに、当該進入量が所定量以上となった状態で開き、圧側室R2を液溜室R4へ連通するレベリングポート6bが形成されている。そして、弾性部材8は、少なくともレベリングポート6bが開かれた状態で、自然長となっている。
上記構成によれば、緩衝器A1,A2の伸縮動作に伴うポンピングにより液溜室R4からシリンダ1内へ液体を供給すると、ガス室G内の圧力が高まってロッド反力が増大する。このため、積載時に車高が低くなったとしても、走行により緩衝器A1,A2が繰り返し伸縮することで車高を上昇させ、車高を復帰させられる。さらに、空荷時に車高が上昇するとともに緩衝器A1,A2が伸長し、ポンプシリンダ5内へのポンプロッド6の進入量が減少すると、レベリングポート6bが開いてシリンダ1内が液溜室R4に連通する。すると、シリンダ1内及びガス室G内の圧力が低下して、レベリングポート6bを閉じるまで緩衝器A1,A2が収縮するとともに車高が下がる。
このような車高調整機能を有する緩衝器A1,A2をリヤサスペンションSに利用すると、空積差による車高の変化を抑制できる。さらに、上記構成によっても、懸架ばねである気体ばねPのばね定数を大きくせずに、緩衝器A1,A2の底付きを抑制できるので、車両の乗り心地を一層良好にできる。加えて、上記構成によれば、レベリングポート6bが開いた状態で弾性部材8が自然長、即ち、最伸長状態となっている。つまり、レベリングポート6bが開くまで緩衝器A1,A2が伸長し、小型車両Vの車高が所定の高さになると、弾性部材8が緩衝器A1,A2の底付き時の衝撃を緩和するバンプストッパとして機能する。よって、弾性部材8にかかる負荷を軽減できる。
なお、弾性部材8が自然長となる緩衝器A1,A2の収縮量は、適宜変更できる。また、緩衝器A1,A2は車高調整機能を有していなくてもよく、車高調整機能付きの緩衝器A1,A2の構成も適宜変更できる。例えば、緩衝器A1,A2では、液溜室R4を圧側室R2に連通させているが伸側室R1に連通させたり、液室R3に連通させたりしてもよい。また、ガス室Gは液室R3を介して圧側室R2を加圧するが、伸側室R1を加圧するようにしてもよく、ガス室Gを仕切るブラダ又はフリーピストンが圧側室R2又は伸側室R1と接するとしてもよい。また、緩衝器A1,A2では、シリンダ1と外筒11との間に液溜室R4とガス室Gが形成されており、シリンダ1と外筒11とを有して液体や気体を貯留するタンクが構成されている。しかし、タンクをシリンダ1と横並びに設けて別置き型にしてもよい。さらに、タンク内は、ブラダ72を保持するジョイント70で仕切られており、ジョイント70の図2中上側に液溜室R4が形成され、下側にガス室Gと液室R3を有するリザーバが形成されている。しかし、液溜室R4とリザーバとを区画する仕切部材はジョイント70に限られず、適宜変更できる。そして、これらの変更は、小型車両Vの車両重量、及び緩衝器A1,A2のロッド反力によらず可能である。
また、本実施の形態において、リヤサスペンションSは、左右一対の緩衝器A1,A2を備えており、その両方が車高調整機能を有しているが、何れか一方の緩衝器のみが車高調整機能を有するとしてもよく、車高調整機能付きの一本の緩衝器のみを備えるとしてもよい。このように、リヤサスペンションSの備える緩衝器の数は、サスペンション形式、車両重量、ロッド反力等に応じて適宜変更できる。また、本実施の形態に係る小型車両用サスペンションはリヤサスペンションSであるが、フロントサスペンションであってもよい。そして、これらの変更は、小型車両Vの車両重量、緩衝器A1,A2のロッド反力、及び緩衝器A1,A2の構成によらず可能である。
また、本実施の形態において、弾性部材8は、シリンダ1外へ突出するロッド3の外周に設けられている。このため、弾性部材8と緩衝器A1,A2とを一体化し、一体的に取り扱うことができるので、リヤサスペンションSの小型車両Vへの組付性を良好にできる。さらに、弾性部材8と緩衝器A1,A2の取付スペースをコンパクトにできるので、取付スペースの確保が容易である。なお、弾性部材8の配置は、上記の限りではなく、適宜変更できる。例えば、弾性部材8と緩衝器A1,A2とを別置きにしてもよい。そして、当該変更は、小型車両Vの車両重量、緩衝器A1,A2のロッド反力、及び緩衝器A1,A2の構成によらず可能である。
また、本実施の形態において、リヤサスペンションSは、小型車両Vに運搬対象を積載した状態(積載時)で、緩衝器A1,A2が所定量縮むと圧縮されて車体Bを弾性支持する弾性部材8を備えている。このため、運搬対象を積載することにより車高が低くなり、収縮量が所定量以上となった状態で緩衝器A1,A2が伸縮する場合、弾性部材8と気体ばねPが並列に接続されて弾性力を発揮するので、ばね定数が大きくなって緩衝器A1,A2の底付きを抑制できる。また、車高が所定の高さになって緩衝器A1,A2の収縮量が所定量未満になると、弾性部材8が圧縮されずに弾性力を発揮しないので、空荷時のばね定数を下げられる。つまり、上記構成によれば、懸架ばねとして機能するばね(気体ばねP)のばね定数を大きくせずに、緩衝器A1,A2の底付きを抑制できる。よって、積載時における緩衝器A1,A2の底付き頻度を低減するとともに、空荷時に運転者にビジー感といった不快感を与えることがなく、小型車両Vの乗り心地を良好にできる。
さらに、小型車両Vの車両重量は軽く、前述のように車体を弾性支持するばねのばね定数を小さくできるので、シリンダ1内を加圧するガス室Gを気体ばねPとして機能させ、当該気体ばねPのみでも車体Bを弾性支持できる。よって、気体ばねPの他に車体Bを弾性支持するのに特化した懸架ばね(常に車体Bを弾性支持するばね)を設けなくてもよく、このような懸架ばねを廃止したり、削減したり、ばね定数を小さくしたりできる。よって、リヤサスペンションSの構成を簡易にするとともに、軽量化が可能になる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、及び変更が可能である。
A1,A2・・・緩衝器、B・・・車体、G・・・ガス室、R1・・・伸側室(部屋)、R2・・・圧側室(部屋)、R4・・・液溜室、R5・・・ポンプ室、S・・・リヤサスペンション(小型車両用サスペンション)、V・・・小型車両、W2,W3・・・後輪(車輪)、1・・・シリンダ、2・・・ピストン、2a・・・伸側通路(減衰通路)、2b・・・圧側通路(減衰通路)、3・・・ロッド、5・・・ポンプシリンダ、6・・・ポンプロッド、6b・・・レベリングポート、8・・・弾性部材、51・・・吐出通路、61・・・吸込通路
Claims (3)
- 小型車両の車体と車輪との間に介装されて、シリンダと、前記シリンダ内を軸方向に移動するロッドとを有する緩衝器と、
前記小型車両に運搬対象を積載した状態で、前記緩衝器が所定量縮むと圧縮されて前記車体を弾性支持する弾性部材とを備えている
ことを特徴とする小型車両用サスペンション。 - 前記弾性部材は、前記シリンダ外へ突出する前記ロッドの外周に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の小型車両用サスペンション。 - 前記緩衝器は、前記ロッドの一端に連結されるとともに前記シリンダ内を二つの部屋に区画するピストンと、前記ロッド内にポンプ室を形成するポンプシリンダと、一端が前記シリンダに連結されるとともに他端が前記ポンプシリンダ内に挿入されるポンプロッドと、前記シリンダ内を加圧するガス室と、液溜室と、前記二つの部屋を連通する減衰通路と、前記ポンプ室と前記液溜室とを連通するとともに前記液溜室から前記ポンプ室へ向かう液体の流れのみを許容する吸込通路と、一方の前記部屋と前記ポンプ室とを連通するとともに前記ポンプ室から一方の前記部屋へ向かう液体の流れのみを許容する吐出通路とを有し、
前記ポンプロッドには、前記ポンプシリンダ内への前記ポンプロッドの進入量に応じて開閉されるとともに、前記進入量が所定量以上となった状態で開き、一方の前記部屋を前記液溜室へ連通するレベリングポートが形成されており、
前記弾性部材は、少なくとも前記レベリングポートが開かれた状態で、自然長となっている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の小型車両用サスペンション。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2016118694A Pending JP2017222262A (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 小型車両用サスペンション |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2017222262A (ja) |
-
2016
- 2016-06-15 JP JP2016118694A patent/JP2017222262A/ja active Pending
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