JP2017222057A - 液体吐出装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】給排機構を備えないハンディ型の液体吐出装置において、容易かつ適切に記録を行うことができるようにし、かつ記録品質を向上させる。
【解決手段】被記録面に設定されるマスク単位領域のうち、液体の吐出による記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行するマスクデータ処理部を設ける。画像データと吐出口の位置とに基づいて吐出口に対応する画素を決定し、この画素に対応する被記録面上の記録ドット領域内に吐出口が存在するときに記録を行うが、記録ドット領域内に吐出口が存在するときであっても吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは記録を行わないようにする。
【選択図】図3
【解決手段】被記録面に設定されるマスク単位領域のうち、液体の吐出による記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行するマスクデータ処理部を設ける。画像データと吐出口の位置とに基づいて吐出口に対応する画素を決定し、この画素に対応する被記録面上の記録ドット領域内に吐出口が存在するときに記録を行うが、記録ドット領域内に吐出口が存在するときであっても吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは記録を行わないようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、被記録媒体に液体を吐出して記録を行う液体吐出装置に関し、特に、被記録媒体を搬送するための機構を備えない液体吐出装置と、そのような液体吐出装置による液体吐出方法とに関する。
家庭用のインクジェット記録装置などの液体吐出装置では、主として据え置いて使用されることを目的として、その装置において記録を行う位置にまで被記録媒体を搬送し、記録後の被記録媒体を排出する給排機構が設けられているのが一般的である。据え置いて使用されることを前提とした液体吐出装置は、据置型の液体吐出装置と呼ばれる。据置型の液体吐出装置は、情報処理装置によって被記録媒体でのレイアウトへの処理、変換された情報に基づいて、給排装置によって被記録媒体を搬送しつつ被記録媒体の全面に対して記録を行う。しかしながら、被記録媒体の給排機構を備える据置型の液体吐出装置は、その寸法が大きくなりがちであって携帯することが困難であり、任意の場所で使用する形態には適していない。
そこで、給排装置を備えない液体吐出装置であって、利用者が手に持って被記録媒体上で移動させることによりその被記録媒体に対する記録を行うことができる、ハンディ型の液体吐出装置が提案されている。利用者は、液体吐出装置の液体吐出ヘッドを被記録媒体の表面に近接させあるいは接触させ、そのまま液体吐出ヘッドを手で移動させることにより被記録媒体に対する走査を行う。この走査に応じて、液体吐出ヘッドに設けられている吐出口から記録用の液体が吐出される。ハンディ型の液体記録装置は、持ち運びが容易であり、小型、軽量、携帯性の面で据置型の液体吐出装置と比べて任意の場所で記録を行う使用形態に適している。
ハンディ型の液体吐出装置では、被記録媒体に対する液体吐出装置の移動方向が固定されておらず任意の方向を取り得るため、ある瞬間において、次のタイミングで液体を吐出して記録を行うドットの位置を特定することが困難となる。これに対して、液体吐出ヘッドがレール上を移動するような据置型の液体吐出装置では、レールに沿って液体吐出ヘッドを一直線に動くことがすでに分かっているので、被記録媒体の被記録面のどの位置を吐出口が通過するかがあらかじめ分かっている。そのため、被記録面上での記録を行うべきドットの位置を事前に決定することができる。特許文献1には、ハンディ型の液体吐出装置における上記の課題を解決するために、被記録面での記録ドットが形成されるべき位置の周囲を近傍領域とし、近傍領域内にいずれかの吐出口が存在するタイミングで吐出による記録を行うことが提案されている。さらに特許文献1には、重複記録を回避するために、吐出による記録を行った画素に関する情報を保持し、すでに記録を行った画素に対応する記録ドットの近傍領域内に吐出口が存在しても記録を行わないようにすることが示されている。
従来のハンディ型の液体吐出装置では、被記録媒体上の決められたドット位置に対して画像データを記録するために複雑な制御を必要とし、また、利用者がその液体吐出装置を移動させる際にもいくつかの制約がある。このため、適切な記録を行うために、利用者は高い熟練度が求められていた。特許文献1に示すように近傍領域を定めて吐出の可否を判断しかつ同一画素の重複記録を避けるようにする場合であっても、被記録面上で隣接する画素による記録のドットが重なり合うことなどがあって均質な記録とはならず、記録品質が低下するおそれがある。
本発明の目的は、給排機構を備えないハンディ型の液体吐出装置であって、容易かつ適切に記録を行うことができ、かつ記録品質を向上させることができる液体吐出装置と、そのような液体吐出装置における液体吐出方法とを提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、被記録媒体の被記録面に沿って移動させることにより、画素を有する画像データを被記録面に記録することが可能な液体吐出装置であって、液体を吐出する複数の吐出口が配列して設けられている液体吐出ヘッドと、被記録面に設定されて吐出による記録の基準となる基準位置を算出する基準処理部と、液体吐出ヘッドの移動量を検出する移動量検出部と、基準位置と移動量とに基づいて吐出口の位置を算出する位置計算部と、被記録面に設定されるマスク単位領域に対するマスク処理を行うマスクデータ処理部と、画像データと吐出口の位置とに基づいて吐出口ごとにその吐出口に対応する画素を決定し、決定された画素に対応する被記録面での位置に対して設定された記録ドット領域内に吐出口が存在するときに、その画素についてその吐出口による記録を行うように液体吐出ヘッドを駆動する制御部と、を有し、マスクデータ処理部は、記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行し、制御部は、記録ドット領域内に吐出口が存在するときであっても吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは記録を行わせないことを特徴とする。
本発明の液体吐出方法は、液体を吐出する複数の吐出口を有する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置を使用し、被記録媒体の被記録面に沿って液体吐出装置を移動させながら、画素を有する画像データを被記録面に記録する液体吐出方法であって、被記録面に設定されて吐出による記録の基準となる基準位置を算出する工程と、液体吐出ヘッドの移動量を検出する工程と、基準位置と移動量とに基づいて吐出口の位置を算出する工程と、画像データと位置とに基づいて吐出口ごとにその吐出口に対応する画素を決定する工程と、決定された画素に対応する被記録面での位置に対して設定された記録ドット領域内に吐出口が存在するときに、その画素についてその吐出口による記録を行うように液体吐出ヘッドを駆動する工程と、被記録面に設定されるマスク単位領域のうち、記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行する工程と、を有し、駆動する工程において、記録ドット領域内に吐出口が存在するときであっても吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは記録を行わないことを特徴とする。
本発明によれば、容易かつ適切に記録を行うことができるとともに、被記録面に対する液体の吐出位置が制御されるため、記録品質を向上させることができる
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の一形態の液体吐出装置を示しており、(a)は要部の外観を示す透視図であり、(b)はこの液体吐出装置の使用形態を示す図である。本実施形態の液体吐出装置は、給排機構を備えないハンディ型のものであり、大別すると、(b)に示すように、本体部90と、利用者の手92によって把持される把持部91とを備えている。利用者は、把持部91によってこの液体吐出装置を把持し、被記録媒体の被記録面上で被記録面に沿って、例えば図示S方向にこの液体吐出装置を動かす。液体吐出装置は、その移動方向や移動速度によらずに所望の記録が形成されるように、液体吐出装置の動きに応じた吐出制御を行って被記録面に対して液体を吐出して被記録媒体上に記録を形成する。
液体吐出装置の本体部90には、液体を吐出するための液体吐出ヘッド37が設けられるとともに、ここで述べたような吐出制御を行うためのセンサとして、読取り部4、距離検出部7、移動量検出部8及び傾き検出部9が設けられている。液体吐出ヘッド37には、液体を吐出する複数の吐出口が一列に配列した吐出口列45が、被記録面に対向するように形成されている。図示したものでは、6列の吐出口列45が設けられている。読取り部4は、記録のための基準位置の生成の元になるデータとして、被記録媒体に予め設けられている基準位置マークなどを読取るものである。この読取り結果から、被記録媒体に対する液体吐出装置、具体的には各吐出口の相対的な位置を決定することができる。距離検出部7は、被記録媒体の被記録面と液体吐出ヘッド37との距離を検出するものである。距離は、例えば光学式あるいは超音波方式の距離検出方法によって検出することができるが、特定の検出方法に限定されるものではない。移動量検出部8は、液体吐出装置の移動量を検出するものであり、例えば、加速度センサあるいはイメージセンサの検出結果から移動量を検出するが、移動量の検出方法はこれらに限定されるものではない。傾き検出部9は、水平面、すなわち重力方向に垂直な面に対する液体吐出ヘッド37の傾きを検出するものである。
図2は、液体吐出ヘッド37からの液体の吐出を制御するために液体吐出装置の内部に設けられる回路の構成を示している。液体吐出装置における制御を行うためにCPU1が設けられており、CPU1はバス41に接続している。バス41には、さらに、位置計算部11、基準処理部12、IF(インタフェース)制御部13、読取り制御部14、画像処理部16、メモリコントローラ21,23、ヘッド制御部38、調停回路40及び入出力制御部42が接続している。調停回路40は、バス41に接続するこれらの各部の間でのバス41の使用権を調停するものであり、CPU1はバス41と調停回路40を介して統括的に液体吐出装置の制御を行うものであり、この液体吐出装置の全体に対する制御部として機能する。IF制御部13には、この液体吐出装置と外部の他の装置との接続に用いられるインタフェース(IF)3が、入出力部(I/O)2aを介して接続している。IF制御部13は、CPU1からの指示に基づき、IF3を介した外部装置との接続及び通信を制御する。IF3を介してこの液体吐出装置に接続される外部装置は例えば情報処理装置であるが、本実施形態の液体吐出装置はハンディ型であるため、外部装置として接続される情報処理装置の環境も様々であると予想される。このためIF3としては、有線接続によるものと無線接続によるものとのどちらも利用可能であり、また有線接続機能と無線接続機能の両方を有するものも使用可能である。さらに複数の接続形態を有するものであってもよい。
基準位置生成の元になるデータを読み取る上述した読取り部4は、入出力部2bを介して読取り制御部14に接続しており、CPU1からの指示に基づき、読取り制御部14によって制御される。上述の距離検出部7、移動量検出部8及び傾き検出部9は、入出力制御部42に接続しており、入出力制御部42には、さらに、表示部5及び操作部6が接続している。表示部5は、液晶パネルなどの表示器を備え、表示器における表示によって液体吐出装置の状態を利用者に通知するものである。また操作部6は、押しボタンなどの入力装置を備え、利用者による液体吐出装置の操作を可能とする。表示部5、操作部6、距離検出部7、移動量検出部8及び傾き検出部9は、CPU1からの指示に基づき、入出力制御部42によって制御される。
位置計算部11は、移動量検出部8での検出結果から得られたデータに基づいて、液体吐出ヘッド37における吐出口ごとにその吐出口の位置を算出する。基準処理部12は、被記録媒体の被記録面における記録位置の相対的な基準となる記録基準位置の処理を行う。基準処理部12での記録基準位置の生成の方法としては、読取り部4で取り込んだデータに基づいて生成する方法や、利用者が操作部6を介して指定した位置を基準位置とする方法があるが、特定の手法に限定されるものではない。画像処理部16には画像データ処理部15が設けられている。画像データ処理部15は、記録に用いる画像データを外部装置からIF3を介して取得し、その画像データに対し、状況に応じて最適な、あるいは利用者によって指定された画像処理を行う。メモリコントローラ21は入出力部2cを介して不揮発性メモリ22に接続し、メモリコントローラ23は入出力部2dを介して揮発性メモリ24に接続している。不揮発性メモリ22は、画像データや設定データといった情報を格納するものであって、メモリコントローラ21経由で読み書きされる。揮発性メモリ24は、処理データの一時格納先として使用されるものであって、メモリコントローラ23経由で読み書きされる。特に揮発性メモリ24は、被記録媒体の被記録面全体に対応して展開した画像データ24aを格納し、また、吐出済マスクテーブル24bを格納するために用いられる。吐出済マスクテーブル24bは、画像データ24aを構成する各画素について画素ごとに吐出済みか否かなどの情報と後述するマスク処理の結果とを記憶するテーブルであって、マスク処理の結果についての記憶部として機能するものである。以下の説明において、2次元に配置した点であってそれぞれが記録の最小単位となる点によって画像データが構成されているとして、この点のことを画素と呼ぶ。「点」であるとしているが、画素自体は例えばある大きさを有するものとして扱われる。被記録面への画像データの記録は、被記録面上で2次元に配置した仮想的な点である記録予定位置に関し、画像データに基づいてその記録予定位置に向けて液体を吐出することである。記録予定位置に対して液体を吐出した結果、被記録面には、一定の大きさを有する記録ドットが形成される。
ヘッド制御部38は、液体を吐出して記録を行うために液体吐出ヘッド37に供給される記録データを生成して液体吐出ヘッド37を駆動するものであって、CPU1によって制御される。ヘッド制御部38は、吐出口制御部30、エネルギー制御部31、タイミング生成部32、ずれ量算出部33、マスクデータ処理部34、記録データ生成部35及びヘッド駆動部36を備えている。吐出口制御部30は、画像データの各画素を液体吐出ヘッド37のどの吐出口から吐出するかを状況に応じて制御する。タイミング生成部32は、吐出口からの液体の1回の吐出タイミングである記録タイミングを生成する。ずれ量算出部33は、液体吐出ヘッド37と被記録面との距離や、液体吐出ヘッド37の傾きに応じ、吐出口から吐出された液体が被記録媒体上で到達する位置(着弾位置という)についてのずれ量を算出する。エネルギー制御部31は、ずれ量算出部33などで得られた結果から、液体を吐出口から吐出する際の吐出エネルギーを制御する。マスクデータ処理部34は、画像データに含まれる画素に関し、同一画素が重複して記録されることを防ぐことを含むマスク処理を実行する。記録データ生成部35は、吐出口制御部30、エネルギー制御部31、タイミング生成部32、ずれ量算出部33及びマスクデータ処理部34からの情報に基づいて、液体吐出ヘッド37で出力するための記録データを生成する。生成された記録データは、液体吐出ヘッド37の各吐出口から液体を吐出するために液体吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動部36及び入出力部2eを経て、液体吐出ヘッド37に供給される。
記録ドットは、被記録面上で2次元に仮想的に配置した記録予定位置を目標として形成されるものであるが、特にハンディ型の液体吐出装置の場合、記録ドットの中心が記録予定位置に一致するとは限らない。隣接する2画素についてそれらの画素に対応する記録ドットが、その対応する記録予定位置から見て、相互に近づく方向にずれることがあり、その結果、被記録面上で記録ドットの重なりが生じ、記録品質の低下が生ずることがある。本実施形態のハンディ型の液体吐出装置では、画像データにおける画素ごとに吐出済みか否かを記録して重複記録を避けるだけではなく、隣接する画素の記録によって被記録面上に形成される記録ドットが重なり合わないような制御を行う。より詳しく言えば、マスク処理として、画像データにおける画素に基づいて同一画素についての重複記録を避けるための処理のほかに、実際に記録ドットが形成位置に基づいて被記録面上でその形成位置の近傍への記録を避ける処理を実行する。このようなマスク処理の詳細については後述する。
図3は、本実施形態の液体吐出装置の動作を示している。記録開始の指令を受けると、液体吐出装置では、まずステップ101において、CPU1によりIF3で受信した画像データ全体を揮発性メモリ24に展開する。画像データ全体とは、被記録媒体の被記録面の全面に対応した画素からなるデータの全体であることを意味する。次に、ステップ102において、被記録媒体に例えば画像などの記録を行う位置を定めるために用いる基準位置を設定し、読取り部4及び基準処理部12を用いてその位置を取得する。以上が、被記録媒体に対する記録を行うための準備段階となる処理である。ここから、記録のための処理が開始し、利用者に対して走査、すなわち被記録媒体の被記録面に沿って液体吐出装置を移動させることを促す表示が表示部5に表示される。
記録のための処理が開始すると、ステップ103において、位置検出と記録のためのタイミングがタイミング生成部32において生成され、ステップ104において、このタイミングに基づいて、移動量検出部8が、液体吐出装置の位置に関する情報を取得する。次に位置計算部11が、ステップ105において、取得された位置情報と基準位置とを比較して、基準位置から見た各吐出口の相対位置を算出する。この相対位置に基づいて、ステップ106において、吐出口制御部30は、液体吐出ヘッド37に設けられた各吐出口46が被記録媒体上でのどの記録予定位置に対応し、したがってどの画素に対応するかを決定する。そののちステップ107において、マスクデータ処理部34は、揮発性メモリ24にある吐出済マスクテーブル24bを参照して、参照結果に応じて画像データにおけるその画素のデータをマスクする。後述するように、本実施形態では、データのマスクは、同一画素についての重複記録を避けるために行われるとともに、被記録面上で隣接する記録ドットの配置や密度が適切なものとなるようにするためにも行われる。
本実施形態では、液体吐出装置が利用者の手によって保持されるものとしている。液体吐出装置が手によって保持される場合は、被記録媒体の被記録面と液体吐出装置との間の距離や傾き関係が安定しないことが想定されるので、距離や傾きに応じた補正を行うようにしてもよい。以下のステップ108〜110は、この補正のための処理である。ステップ108において、距離検出部7により、液体吐出ヘッド37と被記録面との間の距離を検出し、ステップ109において、傾き検出部9により、液体吐出ヘッド37の水平面に対する傾きを検出する。これらの情報を用いて、ステップ110において、ずれ量算出部33は、着弾位置のずれ量を算出する。この着弾位置のずれ量は、吐出口から被記録面に下した垂線の足の位置と、実際にその吐出口から吐出された液体が被記録面において到達する位置との間のずれの量ということになる。ステップ111においてエネルギー制御部31は、着弾位置のずれ量に基づいて吐出エネルギーを決定する。また場合によっては、ステップ112において吐出口制御部30は、吐出に用いる吐出口位置の補正を行う。ステップ108〜112の処理を実行することによって、吐出口から吐出される液体の着弾位置に対して液体吐出装置の姿勢などが与える影響が軽減される。
その後、記録データ生成部35は、上記のようにして画素に対応付けられ、かつ、マスクされていない吐出口から液体を吐出するための記録データを生成する。この記録データを液体吐出ヘッド37に転送して液体吐出ヘッド37を駆動することにより、ステップ113において吐出が行われる。記録データの液体吐出ヘッド37への転送が完了したら、ステップ114において、マスクデータ処理部34は、後述するように、記録した画素に関するマスク処理を行う。さらにマスクデータ処理部34は、ステップ115において、マスク処理の結果に応じ、揮発性メモリ24に保持されている吐出済マスクテーブル24bを更新する。ステップ103からステップ115までの処理が、1回の記録タイミングでの吐出までの一連の処理となる。
ステップ115に引き続くステップ116において、画像データの全画素について記録が行われたかを判定し、未記録の画素がある場合にはステップ103に戻ることによって、吐出までの一連の処理を繰り返す。利用者の走査のやり方によっては、記録を行える位置に吐出口が位置しなかったために記録がなされていない画素が残ることがある。そのような未記録の画素が存在する場合にはその旨を表示部5に表示し、その画素に対応した位置への再度の走査を利用者に促すようにする。再度の走査を促された利用者が、未記録の画素に対応する被記録媒体における領域を狙って液体吐出装置を移動させることにより、上記の処理が繰り返され、結果として、未記録であった画素の記録も行われるようになる。これにより、被記録媒体の被記録面に、画像データの全面に対応する記録がなされることになる。
次に、本実施形態の液体吐出装置におけるマスク処理について説明する。本実施形態の液体吐出装置では、画像データにおける同一画素について被記録面上に重複して記録を行うことを避けるだけではなく、被記録面上に形成される記録ドットの配置や密度が適切なものとなるようにするために、マスク処理を実行する。液体の吐出によって被記録面上に形成される記録ドットの配置や密度が適切であるとは、例えば、隣接する記録ドットが接近しすぎて重なり合ったり、記録ドットの間隔が空きすぎて不自然な空白領域として知覚されたりすることがない、ということである。本実施形態の液体吐出装置では、被記録面上での記録予定位置を中心にして所定の広がりの領域をドット領域として定め、記録予定のドット領域を吐出口が通過する際に、そのドット領域に対応して液体を吐出して記録を行う。そして、記録が完了したドット領域とその隣接するドット領域に対してマスク処理を行い、マスク処理がなされたドット領域には再度の記録がなされないようにする。これにより、隣接する記録ドットが接近しすぎて重なり合ったりすることが防止される。以下の説明において、記録が予定されるドット領域のことを記録ドット領域と呼ぶ。
(第1の処理例)
図4は、本実施形態の液体吐出装置におけるマスク処理の第1の処理例を説明する。第1の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。画像データにおける1画素の領域が、図4(a)において単位画素50として示されている。また、図における個々の四角形で表される領域は、マスク処理を行う単位となるマスク単位領域54である。ここでは、単位画素50の1つに対応する面積が9個のドット領域に分割されており、単位画素とドット領域との関係が9:1であり、ドット領域がマスク単位領域54と一致する場合を説明する。図4及びそれに引き続く各図において、ドット領域は、輪郭が太線で示される個々の四角形の領域で表されるが、ここでは、各マスク単位領域54の輪郭となる線が太線で示されることにより、ドット領域とマスク単位領域とが一致していることがわかる。しかしながら、本実施形態では、単位画素50とドット領域との関係は9:1に限定されるものではなく、ドット領域とマスク単位領域54とが1対1で対応することに限定されるものでもない。図4(b)は、単位画素50と画像データの解像度との関係を示す図である。単位画素50の一辺の長さをrとすると、解像度は、1/rで表され、一般に、25.4mm(1インチ)あたりの画素数で表される。また単位画素50の面積はrの二乗で表される。
図4は、本実施形態の液体吐出装置におけるマスク処理の第1の処理例を説明する。第1の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。画像データにおける1画素の領域が、図4(a)において単位画素50として示されている。また、図における個々の四角形で表される領域は、マスク処理を行う単位となるマスク単位領域54である。ここでは、単位画素50の1つに対応する面積が9個のドット領域に分割されており、単位画素とドット領域との関係が9:1であり、ドット領域がマスク単位領域54と一致する場合を説明する。図4及びそれに引き続く各図において、ドット領域は、輪郭が太線で示される個々の四角形の領域で表されるが、ここでは、各マスク単位領域54の輪郭となる線が太線で示されることにより、ドット領域とマスク単位領域とが一致していることがわかる。しかしながら、本実施形態では、単位画素50とドット領域との関係は9:1に限定されるものではなく、ドット領域とマスク単位領域54とが1対1で対応することに限定されるものでもない。図4(b)は、単位画素50と画像データの解像度との関係を示す図である。単位画素50の一辺の長さをrとすると、解像度は、1/rで表され、一般に、25.4mm(1インチ)あたりの画素数で表される。また単位画素50の面積はrの二乗で表される。
記録を行うまたは記録を行った位置に対応するマスク単位領域は、黒の塗りつぶしで示されている。ここで記録ドット領域51,52に対して記録を行う場合、隣接するマスク単位領域内に対して連続して記録を行うことを防ぐために、記録の実行後、記録ドット領域51,52とその周囲のマスク単位領域に対するマスク処理を行う。ここで周囲のマスク単位領域とは、記録ドット領域に対して縦方向、横方向及び斜め方向のいずれかに対して隣り合う合計8個のマスク単位領域のことである。もっとも、吐出された液体の被記録面上での広がりなどを考慮して、周囲のマスク単位領域の範囲をここでの述べたものよりも拡張してもよい。ここでは記録ドット領域とマスク単位領域とが1対1で対応しているから、マスク処理は、記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対して行われることになる。図において、波線状のハッチングにより描かれているマスク単位領域55は、マスク処理が行われた領域である。網点が付されている領域は、マスク処理が行われていないマスク単位領域を示している。このようなマスク処理の結果は、マスクデータ処理部34により、揮発性メモリ24内の吐出済マスクテーブル24bに書き込まれる。これ以降、記録済みの記録予定領域51,52とマスク処理されたマスク単位処理に吐出口46は位置した場合に液体の吐出による記録を行わないように、記録データ生成部35は制御を行う。これにより、記録ドットが被記録面上で接近しすぎたり重なり合ったりすることが防止される。またこの例では、画像データにおける画素密度よりも高密度に記録ドット領域を設定できるので、記録を行ったドット領域の周囲に対してマスク処理を行ったとしても、記録に必要な解像度を維持することができる。
(第2の処理例)
第1の処理例では、記録ドット領域が単位画素より狭く、記録が実際に行われたドット領域の周囲のマスク単位領域に対してマスク処理を行う例を説明したが、第2の処理例では、記録ドット領域と単位画素とが同じ大きさの場合を説明する。記録ドット領域と単位画素とが同じ大きさであるので、画像データにおける画素と被記録面に設定される記録ドット領域とは1対1に対応する。その代り、記録ドット領域に比べてマスク単位領域が高密度に配置する。図5は第2の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。図5において、太線による輪郭で表される記録ドット領域は、単位画素50と一致することが示されている。この場合もマスク単位領域54は、第1の処理例と同様に、単位画素50よりも狭くなる。ここでは、単位画素50すなわち記録ドット領域を縦横両方向にそれぞれ3等分した四角形の領域が、マスク単位領域54となっている。
第1の処理例では、記録ドット領域が単位画素より狭く、記録が実際に行われたドット領域の周囲のマスク単位領域に対してマスク処理を行う例を説明したが、第2の処理例では、記録ドット領域と単位画素とが同じ大きさの場合を説明する。記録ドット領域と単位画素とが同じ大きさであるので、画像データにおける画素と被記録面に設定される記録ドット領域とは1対1に対応する。その代り、記録ドット領域に比べてマスク単位領域が高密度に配置する。図5は第2の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。図5において、太線による輪郭で表される記録ドット領域は、単位画素50と一致することが示されている。この場合もマスク単位領域54は、第1の処理例と同様に、単位画素50よりも狭くなる。ここでは、単位画素50すなわち記録ドット領域を縦横両方向にそれぞれ3等分した四角形の領域が、マスク単位領域54となっている。
図5(a)に示すように記録ドット領域6aに含まれるマスク単位領域のうちマスク単位領域61に液体を吐出して記録を行い、同様に、記録ドット領域6b内のマスク単位領域62に記録を行ったものとする。この結果、記録ドット領域6a,6bに対する記録が完了したことになるから、マスクデータ処理部34は、記録予定画素ドット領域6a,6bの領域内のすべてのマスク単位領域に対してマスク処理を行う。さらにマスクデータ処理部34は、記録がなされた記録ドット領域に隣接する記録ドット領域内のマスク単位領域であって、実際に液体の吐出がなされたマスク単位領域の周囲となるマスク単位領域に対してもマスク処理を実行する。この場合も、記録が行われたマスク単位領域と、記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理が行われたことになる。図示した例では、記録が行われたマスク単位領域62の周囲のマスク単位領域として、記録ドット領域6bに隣接する記録ドット領域6d内の一部のマスク単位領域63も含まれるから、マスク単位領域63に対してもマスク処理を実行する。図4の場合と同様に、マスク処理が行われたマスク単位領域には、波線状のハッチングが施されている。記録ドット領域6aに隣接する記録ドット領域6cについては、そのいずれのマスク単位領域も記録が実際に行われたマスク単位領域の周囲とはなっていないから、記録ドット領域6c内のマスク単位領域に対してはマスク処理は行われない。
図5(b)は、図5(a)に示したマスク処理が行われたのちの記録タイミングでの記録を示している。記録ドット領域6cについては、その中に既にマスク処理が行われているマスク単位領域が存在しないため、例えば、記録ドット領域6aに隣接するマスク単位領域66に対して記録を行うことができる。一方、記録ドット領域6dでは、記録ドット領域6bに隣接する位置に既にマスク処理がされたマスク単位領域63が存在するため、このマスク単位領域63から外れた位置のマスク単位領域65に対して記録が行われる。図5(b)には、マスク単位領域65,66に対して記録を行ったことに伴ってマスク処理がなされたマスク単位領域も、波線状のハッチングによって示されている。第2の処理例においても、画像データにおける画素に関する重複記録が防止されるとともに、隣接するマスク単位領域に対して連続して記録されることがなくなる。これにより、被記録面上で記録ドット間の間隔が狭くなりすぎたり記録ドットが重なったりすることを防ぐことができる。
(第3の処理例)
第2の処理例では、隣接する記録ドット領域の間で記録ドットが接近しすぎるのを防ぐことができるが、記録ドットが離れすぎてしまうことを防ぐことはできない。そこで第3の処理例として、第2の処理例に対し、さらに、記録ドット間の距離が大きくなりすぎることを防ぐ処理を加えたものを説明する。図6は、第3の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。記録ドット領域7a,7bにおいてそれぞれマスク単位領域71,72に記録を行った場合、マスクデータ処理部35は、記録ドット領域7a,7b内のすべてのマスク単位領域に対してマスク処理を行う。第2の処理例と同様にマスクデータ処理部35は、記録が行われた記録ドット領域に隣接する未記録の記録ドット領域内に、記録が行われたマスク単位領域に関して周囲となるマスク単位領域があるときには、そのマスク単位領域に対してもマスク処理を行う。マスクデータ処理部35は、記録が行われた記録ドット領域に隣接する未記録の記録ドット領域内にあって、記録が行われたマスク単位領域から一定の距離以上離れたマスク単位領域に対してマスク処理を行う。図6に示した例では、記録ドット領域7aに隣接する記録ドット領域7cにおいて、3個のマスク単位領域73は、記録が行われたマスク単位領域71から一定の距離以上離れているので、マスク処理の対象となる。ここでは、マスク単位領域の4個分の長さを一定の距離としている。このように記録可能なマスク単位領域を制限することで、被記録面上での記録ドットの間隔が開きすぎることを防ぐことができる。
第2の処理例では、隣接する記録ドット領域の間で記録ドットが接近しすぎるのを防ぐことができるが、記録ドットが離れすぎてしまうことを防ぐことはできない。そこで第3の処理例として、第2の処理例に対し、さらに、記録ドット間の距離が大きくなりすぎることを防ぐ処理を加えたものを説明する。図6は、第3の処理例における記録ドット領域とマスク処理との関係を示している。記録ドット領域7a,7bにおいてそれぞれマスク単位領域71,72に記録を行った場合、マスクデータ処理部35は、記録ドット領域7a,7b内のすべてのマスク単位領域に対してマスク処理を行う。第2の処理例と同様にマスクデータ処理部35は、記録が行われた記録ドット領域に隣接する未記録の記録ドット領域内に、記録が行われたマスク単位領域に関して周囲となるマスク単位領域があるときには、そのマスク単位領域に対してもマスク処理を行う。マスクデータ処理部35は、記録が行われた記録ドット領域に隣接する未記録の記録ドット領域内にあって、記録が行われたマスク単位領域から一定の距離以上離れたマスク単位領域に対してマスク処理を行う。図6に示した例では、記録ドット領域7aに隣接する記録ドット領域7cにおいて、3個のマスク単位領域73は、記録が行われたマスク単位領域71から一定の距離以上離れているので、マスク処理の対象となる。ここでは、マスク単位領域の4個分の長さを一定の距離としている。このように記録可能なマスク単位領域を制限することで、被記録面上での記録ドットの間隔が開きすぎることを防ぐことができる。
上述した実施形態では、画像データにおける画素に対応する被記録面上の位置に対し、その近傍の領域を含める形態で記録ドット領域を設定することにより、この記録ドット領域に吐出口が位置するタイミングで記録を行うようにしている。その結果、液体吐出装置の移動に関する制約が緩和され、容易かつ適切に記録を行えるようになる。さらに本実施形態では、記録ドット領域と同一密度かそれよりも高密度で被記録面上にマスク単位領域を設定し、記録がなされた記録ドット領域であるか否かによらず、記録が行われたマスク単位領域の周囲のマスク単位領域に対してマスク処理を行っている。これにより、記録ドットの位置についての細かい制御が可能となり、記録ドット間の間隔が狭くなったり記録ドットが重なり合ったりすることが防がれる。その結果、記録品質の低下を抑えることができる。
Claims (8)
- 被記録媒体の被記録面に沿って移動させることにより、画素を有する画像データを前記被記録面に記録することが可能な液体吐出装置であって、
液体を吐出する複数の吐出口が配列して設けられている液体吐出ヘッドと、
前記被記録面に設定されて吐出による記録の基準となる基準位置を算出する基準処理部と、
前記液体吐出ヘッドの移動量を検出する移動量検出部と、
前記基準位置と前記移動量とに基づいて前記吐出口の位置を算出する位置計算部と、
前記被記録面に設定されるマスク単位領域に対するマスク処理を行うマスクデータ処理部と、
前記画像データと前記吐出口の位置とに基づいて前記吐出口ごとに当該吐出口に対応する前記画素を決定し、前記決定された画素に対応する前記被記録面での位置に対して設定された記録ドット領域内に前記吐出口が存在するときに、当該画素について当該吐出口による記録を行うように前記液体吐出ヘッドを駆動する制御部と、
を有し、
前記マスクデータ処理部は、記録が行われたマスク単位領域と、前記記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行し、
前記制御部は、前記記録ドット領域内に前記吐出口が存在するときであっても前記吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは前記記録を行わせないことを特徴とする液体吐出装置。 - 前記画像データにおける前記画素の解像度よりも前記記録ドット領域が高密度に配置し、前記記録ドット領域と前記マスク単位領域とが1対1に対応する、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記画像データにおける前記画素に対して前記記録ドット領域が1対1に対応し、前記記録ドット領域よりも前記マスク単位領域が高密度に配置する、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記マスクデータ処理部は、記録が行われた記録ドット領域に隣接する未記録の記録ドット領域内に位置し、記録が行われたマスク単位領域よりも一定の距離以上離れて存在するマスク単位領域に対してもマスク処理を実行する、請求項3に記載の液体吐出装置。
- 前記所定の範囲内にあるマスク単位領域は、前記記録が行われたマスク単位領域に対して縦方向、横方向及び斜め方向のいずれかで隣り合うマスク単位領域である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記マスク処理がなされた前記マスク単位領域を記憶するための記憶部を有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
- 前記液体吐出ヘッドから前記被記録面までの距離を検出する距離検出部と、
水平面に対する前記液体吐出ヘッドの傾きを検出する傾き検出部と、
前記距離及び前記傾きに基づいて、前記吐出口から吐出される液体が前記被記録面に到達する位置についてのずれ量を算出するずれ量算出部と、
をさらに備え、前記吐出口制御部は、前記ずれ量に基づく補正を行って前記吐出口ごとに当該吐出口に対応する画素を決定する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。 - 液体を吐出する複数の吐出口を有する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置を使用し、被記録媒体の被記録面に沿って前記液体吐出装置を移動させながら、画素を有する画像データを前記被記録面に記録する液体吐出方法であって、
前記被記録面に設定されて吐出による記録の基準となる基準位置を算出する工程と、
前記液体吐出ヘッドの移動量を検出する工程と、
前記基準位置と前記移動量とに基づいて前記吐出口の位置を算出する工程と、
前記画像データと前記位置とに基づいて前記吐出口ごとに当該吐出口に対応する前記画素を決定する工程と、
前記決定された画素に対応する前記被記録面での位置に対して設定された記録ドット領域内に前記吐出口が存在するときに、当該画素について当該吐出口による記録を行うように前記液体吐出ヘッドを駆動する工程と、
前記被記録面に設定されるマスク単位領域のうち、記録が行われたマスク単位領域と、前記記録が行われたマスク単位領域から所定の範囲内にあるマスク単位領域と、に対してマスク処理を実行する工程と、
を有し、
前記駆動する工程において、前記記録ドット領域内に前記吐出口が存在するときであっても前記吐出口がマスク処理されたマスク単位領域内にあるときは前記記録を行わないことを特徴とする液体吐出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016117794A JP2017222057A (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | 液体吐出装置及び方法 |
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JP2017222057A true JP2017222057A (ja) | 2017-12-21 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020029044A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | カシオ計算機株式会社 | 印刷装置、印刷システム、印刷方法及びプログラム |
-
2016
- 2016-06-14 JP JP2016117794A patent/JP2017222057A/ja active Pending
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JP2020029044A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | カシオ計算機株式会社 | 印刷装置、印刷システム、印刷方法及びプログラム |
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