JP2017221889A - ポリウレア噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリウレアを施工する際、作業者の負担を軽減できるポリウレア噴射装置を提供する。【解決手段】ポリウレア噴射装置1は、第1容器2と、第2容器3と、吹き付けガン10と、を備えている。第1容器2には、イソシアネートを主成分とするA剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填されている。第2容器3には、ポリアミンを主成分とするB剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填されている。吹き付けガン10は、装着部11と、ノズル14と、アダプタ20と、第1チューブ21と、第2チューブ22と、第1バルブ23と、第2バルブ24と、トリガー13と、を備えている。把持部12と一体的に形成された装着部11に第1容器2及び第2容器3が装着されている。ノズル14は二液を混合吐出する。トリガー13は、第1容器2とノズル14とを連通させる第1バルブ23、及び第2容器3とノズル14とを連通させる第2バルブ24を開放する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、携行型のポリウレア噴射装置に関する。
コンクリート構造物や金属製タンク等の種々の設備に、ライニング材としてポリウレアを施工することにより、防食・防水、構造物の延命・補強等に優れた効果を発揮することが知られている。ポリウレアは、他のライニング材にはない種々の特長を有する反面、その施工に高圧ラインで構成された大掛かりな専用装置を使用しなければならなかった。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、高圧二液衝突混合型吹付装置を用いたポリウレアの吹き付け工法が開示されている。高圧二液衝突混合型吹付装置は、イソシアネート成分及びポリアミン成分のドラム缶から両成分を圧送するドラムポンプと、塗剤の各成分に高圧をかけて所定量だけ送り出す高圧メタリング装置と、を備えている。ドラムポンプの駆動にはエアコンプレッサー、高圧メタリング装置の駆動には電源が必要になる。
従来の装置は、大型で一人では取り回しが困難であり、ガンの操作と、ホースの操作と、複数の作業者が連携しなければならなかった。操作が複雑であるため、施工に従事する作業者はあらかじめ講習会等に参加して装置の取り扱いを習得しなければならなかった。また、従来の装置は、ドラム缶等で提供された材料を使用するため、小規模な施工では材料を使い切れずに無駄にすることがあった。
特開平8−238453号公報 特開平8−281198号公報
本発明の目的は、ポリウレアを施工する際、作業者の負担を軽減できるポリウレア噴射装置を提供することである。
一実施形態のポリウレア噴射装置は、第1容器と、第2容器と、吹き付けガンと、を備えている。第1容器には、イソシアネートを主成分とするA剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填されている。第2容器には、ポリアミンを主成分とするB剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填されている。吹き付けガンは、把持部と、装着部と、ノズルと、アダプタと、第1チューブと、第2チューブと、第1バルブと、第2バルブと、トリガーと、を備えている。把持部と一体的に形成された装着部に第1容器及び第2容器が装着されている。ノズルは二液を混合吐出する。アダプタはノズルを装着部に固定している。第1チューブは、第1容器とアダプタとを接続している。第2チューブは、第2容器とアダプタとを接続している。トリガーは、第1チューブに設けられた第1バルブ及び第2チューブに設けられた第2バルブを開放する。
一実施形態のポリウレア噴射装置によれば、作業者の負担を軽減できる。
第1実施形態のポリウレア噴射装置を示す斜視図である。 図1に示された吹き付けガンの内部を模式的に示す平面図である。 図2に示された吹き付けガンを分解して模式的に示す平面図である。 図3に示された第1バルブが閉塞された状態を示す断面図である。 図4に示された第1バルブが開放された状態を示す断面図である。 第2実施形態のポリウレア噴射装置を示す斜視図である。 図6に示された吹き付けガンの内部を模式的に示す平面図である。 第3実施形態のポリウレア噴射装置の要部を示す断面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態のポリウレア噴射装置について、図1から図5を参照して説明する。図1は、ポリウレア噴射装置1を示す斜視図である。図1に示すように、ポリウレア噴射装置1は、第1容器2と、第2容器3と、吹き付けガン10と、を備えている。
第1容器2は、例えば使い捨てのスプレー缶であって、開閉可能なバルブ4が設けられている。第1容器2には、イソシアネートを主成分とするA剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填されている。
イソシアネートは、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)等の芳香族イソシアネートが好適である。なお、イソシアネートは、脂肪族イソシアネートであってもよい。A剤は、これらのイソシアネートの一部をポリオールと反応させてウレタンプレポリマーとした混合物であってもよい。
硬化遅延剤は、A剤と相溶してA剤の粘度を低下させる。硬化遅延剤の一例は、メチルエチルケトン(MEK)である。なお、硬化遅延剤は、イソシアネートやポリアミンへの相溶性が優れた溶剤であればよく、アセトン等の種々の汎用溶剤を使用できる。
噴射剤として、液化ガス系の噴射剤や圧縮ガス系の噴射剤を使用できる。液化ガス系の噴射剤として、例えばジメチルエーテル(DME)や液化石油ガス(LPG)等の液化ガス系の噴射剤が挙げられる。圧縮ガス系の噴射剤として、圧縮された炭酸ガスや窒素ガスが挙げられる。本実施形態には、液化ガス系の噴射剤が好適である。液化ガス系の噴射剤は缶内で液相であるため、A剤の粘度低下に寄与する。
第2容器3は、例えば使い捨てのスプレー缶であって、開閉可能なバルブ5が設けられている。第2容器3には、ポリアミンを主成分とするB剤に第1容器2と同様の硬化遅延剤と噴射剤とを加えた材料が充填されている。硬化遅延剤や液化ガス系の噴射剤は、B剤の粘度を低下させる。
A剤又はB剤に対する硬化遅延剤及び噴射剤の配合比(体積比)の一例は、A剤又はB剤:メチルエチルケトン:ジメチルエーテル(液相)=7:3:10である。A剤(B剤)及び硬化遅延剤の合計100mLに対して、硬化遅延剤20〜40mLが好ましい。硬化遅延剤が20mL未満であると、A剤(B剤)の反応開始が早まるために材料を十分に混合できなくなるおそれがある。硬化遅延剤が40mL超であると、壁などに施工した際に液だれが発生するおそれがある。噴射剤は、液相の場合、体積比でA剤(B剤)及び硬化遅延剤の合計と同量程度が好ましい。
B剤は、平均分子量1000〜10000のポリアミンに芳香族ジアミンを加えた混合物である。ポリアミンは、例えば、ポリオキシプロピレンジアミン等のポリアルキレンアミンが好適である。芳香族ジアミンとして、例えば、ジエチルトルエンジアミンや4,4’−メチレンビス(N−sec−ブチルアニリン)が挙げられる。複数の芳香族ジアミンを混合してもよい。B剤の配合比は、ポリアミン100重量部に対して芳香族ジアミン20〜40重量部である。
吹き付けガン10は、装着部11と、把持部12と、トリガー13と、ノズル14と、アダプタ20と、を備えている。
装着部11は、吹き付けガン10を把持するための把持部12と一体的に形成されている。把持部12には、トリガー13が付設されている。装着部11には、バルブ4,5を上方に向けて第1容器2及び第2容器3が装着されている。ノズル14は、把持部12とは反対側から装着部11に取り付けられている。ノズル14の基端は、装着部11の内部に取り付けられたアダプタ20と接続されている。
図2は、吹き付けガン10の内部を模式的に示す平面図である。図2に示すように、第1チューブ21は、一端21Aが第1容器2のバルブ4に接続され、他端21Bがアダプタ20に接続されている。第1チューブ21の長さは、第1容器2の最大長よりも短い。第1チューブ21に接続されたバルブ4は、装着部11により開放状態でロックされている。
同様に、第2チューブ22は、一端22Aが第2容器3のバルブ5に接続され、他端22Bがアダプタ20に接続されている。第2チューブ22の長さは、第2容器3の最大長よりも短い。第2チューブ22に接続されたバルブ5は、装着部11により開放状態でロックされている。
図3は、図2に示された吹き付けガン10を分解して模式的に示す平面図である。図3に示すように、アダプタ20は、装着部11から取り外し可能に構成されている。アダプタ20は、ポリウレア樹脂やその材料である第1容器2のA剤及び第2容器3のB剤が付着しづらい材料から形成されている。アダプタ20の材料として、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンが挙げられる。
アダプタ20は、第1チューブ21の他端21Bと接続可能な第1入口部20Aと、第2チューブ22の他端22Bと接続可能な第2入口部20Bと、ノズル14の基端と接続可能な出口部20Cと、を有している。アダプタ20の内部において、第1入口部20Aから流入した材料と、第2入口部20Bから流入した材料とは、互いに独立した流路を通じて出口部20Cに向かう。
アダプタ20の第1入口部20Aに接続される第1チューブ21の他端21Bには、開閉可能な第1バルブ23が設けられている。同様に、アダプタ20の第2入口部20Bに接続される第2チューブ22の他端22Bには、開閉可能な第2バルブ24が設けられている。第1バルブ23及び第2バルブ24については、図4及び図5を参照して後で詳しく説明する。
ノズル14の基端は、アダプタ20の出口部20Cに対して着脱自在に構成されている。アダプタ20に装着されたノズル14は、例えばアダプタ20の出口部20Cと螺合するキャップ25に固定されている。なお、ノズル14及びアダプタ20の固定方法はこれに限られず、ルアーロック式のコネクタ等であってもよい。ノズル14は、第1チューブ21を通じて送られてきた第1容器2の内容物と、第2チューブ22を通じて送られてきた第2容器3の内容物とを混合して先端から吐出する。
ノズル14の一例は、使い捨てのスタティックミキサーである。スタティックミキサーの内部では、交互に配置された左エレメント14A(図8に示す)と、右エレメント14B(図8に示す)とが直列に並んでいる。左エレメント14Aは、スタティックミキサーの内部を通過する流体を二分割するとともに左回転させる。右エレメント14Bは、スタティックミキサーの内部を通過する流体を二分割するとともに右回転させる。スタティックミキサーの内部を通過する二液は、回転方向が交互に切り替わるエレメント14A,14Bにより攪拌混合されて先端から吐出される。
図4は、第1バルブ23が閉塞された状態を示す断面図である。図5は、第1バルブ23が開放された状態を示す断面図である。図4及び図5を参照して第1バルブ23及び第2バルブ24について説明する。なお、第2バルブ24は、第1バルブ23と略同一の形状及び機能を有している。そのため、代表して第1バルブ23を詳しく説明し、第2バルブについては重複する説明を省略する。
図4及び図5に示すように、第1バルブ23は、例えばスプレー缶のバルブと同様の構成を備えている。具体的には、第1バルブ23は、ステムホルダ31と、ステム32と、付勢部材33と、ガスケット34と、を備えている。
ステムホルダ31は、筒状に形成され、第1端部31Aに第1チューブ21が接続されている。ステム32は、縮径部32Bと、縮径部32Bよりも直径が大きい拡径部32Aと、を有した棒状に形成されている。ステム32の拡径部(基端部)32Aは、第1チューブ21とは反対側からステムホルダ31に内嵌されている。
ステム32は、縮径部(先端部)32Bがステムホルダ31から突出した閉位置(図4に示す)と、閉位置よりも縮径部32Bがステムホルダ31に相対的に没入した開位置(図5に示す)との間で突没自在に移動できる。なお、開位置であってもステム32の突出端はステムホルダ31から突出して露出した状態である。ステム32は、ステムホルダ31の内部に設けられた付勢部材33により、ステムホルダ31の外部に向かって付勢されている。
縮径部32Bは、突出端に形成された噴射孔35と、周面に形成された吸引孔36と、内部空間37と、を有している。内部空間37は、噴射孔35及び吸引孔36を接続している。縮径部32Bの突出端は、アダプタ20の第1入口部20Aに挿入されている。
ガスケット34は、中央に貫通孔が空いた円盤状に形成され、可撓性を有している。ガスケット34は、ステムホルダ31の第1端部31Aとは反対側の第2端部31Bに設けられている。第2端部31Bには、ガスケット34を覆うように金属被覆材38が被せられている。金属被覆材38は、ガスケット34の変形をステムホルダ31の内部に撓む方向のみに規制する。
付勢部材33によってステムホルダ31の外部へ付勢されたステム32は、拡径部32Aがガスケット34と当接する。ガスケット34の変形が金属被覆材38によって規制され、ステム32が図4に示す閉位置に位置決めされる。
ガスケット34は、ステム32が閉位置に配置された状態において、吸引孔36を閉塞する。付勢部材33の付勢力に抗してステム32が押下された状態において、吸引孔36を開放する。トリガー13を操作すると、第1バルブ23及び第2バルブ24のステムホルダ31がアダプタ20に向かって押圧される。ステムホルダ31とアダプタ20との距離が縮まると、ステム32がアダプタ20に押下され、第1バルブ23及び第2バルブ24が開放される。
本実施形態のポリウレア噴射装置1は、トリガー13を操作して第1バルブ23及び第2バルブ24を開放すると、第1容器2に充填された噴射剤の圧力により、第1チューブ21を通じて第1容器2の内容物がノズル14に送り込まれる。第2容器3に充填された噴射剤の圧力により、第2チューブ22を通じて第2容器3の内容物がノズル14に送り込まれる。
噴射剤の圧力でノズル14に送り込まれた二液は、ノズル14の内部を通過するうちに攪拌混合され、ノズル14の先端から噴射される。第1バルブ23及び第2バルブ24を開放している間、材料を使用した分だけノズル14に第1容器2及び第2容器3から新たな材料が供給される。
トリガー13を操作して。第1バルブ23及び第2バルブ24を閉塞すると、ノズル14への材料の供給が停止する。二液は、第1バルブ23及び第2バルブ24よりも下流側のノズル14で攪拌混合される。つまり、第1バルブ23及び第2バルブ24よりも上流側では、二液が互いに混合されていない。第1容器2及び第1チューブ21に残っている材料は、第2容器3の内容物と混合されていない状態である。第2容器3及び第2チューブ22に残っている材料は、第1容器2の内容物と混合されていない状態である。
すでに混合されてしまったノズル14の内部の材料は、使い捨てのノズル14ごと取り除くことができる。アダプタ20に付着した第1容器2の内容物や第2容器3の内容物は、アダプタ20ごと取り外して洗浄できる。アダプタ20は、ポリウレア樹脂やその材料が付着しづらい材料(塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等)で形成されており、簡単に洗浄できる。
以上のように構成された本実施形態のポリウレア噴射装置1は、硬化遅延剤によってA剤及びB剤の粘度を低下させることができる。噴射剤の圧力によって粘度が低下したA剤及びB剤をノズル14に供給できる。ポリウレタンの材料であるA剤及びB剤は硬化が速い。しかしながら、本実施形態によれば、ノズル14の内部でA剤及びB剤が硬化しないように硬化遅延剤が二液の硬化を遅延させるため、噴射剤の圧力だけでノズル14の内部を通過するポリウレアの材料を攪拌混合できる。
本実施形態によれば、エアコンプレッサーも電源も必要とすることなくA剤及びB剤を混合でき、ノズル14の先端からポリウレアを噴射できる。ポリウレア噴射装置1を一人で携行できるサイズに小型化できるため、取回しが良好で作業者の負担を軽減できる。また、小規模な施工にも対応できる。
本実施形態は、材料を使用した分だけポリウレアの材料がノズル14に供給される。トリガー13を操作して材料の供給を停止できる。残っている材料は互いに混合されていない状態で保存されるため、小規模な施工に対応できる。
本実施形態は、第1容器2及び第2容器3としてスプレー缶を使用する。ポリウレアを施工するための従来の装置は、ドラム缶等で提供された材料を使用するため、材料を使い切れずに無駄にすることがあった。本実施形態によれば、小規模な施工に対応できる。
本実施形態は、装着部11が把持部12と一体構造物として構成されている。そのため、第1チューブ21及び第2チューブ22の長さを短くできる。第1チューブ21の長さは、第1容器2の最大長よりも短い。第2チューブ22の長さは、第2容器3よりも短い。第1チューブ21及び第2チューブ22を短くすることにより、第1チューブ21及び第2チューブ22における圧力損失を小さくできる。また、第1チューブ21及び第2チューブ22に残る材料を削減できる。
本実施形態は、ノズル14として使い捨てのスタティックミキサーが取り付けられている。スタティックミキサーであれば、材料を十分に混合することができる。さらに、使用後にノズル14ごと交換して、ノズル14の内部の材料を簡単に取り除くことができる。
本実施形態は、ポリウレア樹脂やその材料が付着しづらい材料から形成され、吹き付けガン10から取り外せるように構成されたアダプタ20を備えている。ノズル14と、第1チューブ21及び第2チューブ22とを接続するアダプタ20にA剤やB剤が付着しても簡単に洗浄できるため、作業者の負担を軽減できる。
本実施形態は、第1チューブ21の他端21Bに設けられた第1バルブ23と、第2チューブ22の他端22Bに設けられた第2バルブ24と、互いに独立した二系統の流路が形成されたアダプタ20と、を備えている。
第1バルブ23により、第1チューブ21の内部のA剤が劣化しないように封止できる。第2バルブ24により、第2チューブ22の内部のB剤が劣化しないように封止できる。ノズル14と第1バルブ23及び第2バルブ24との間に介在したアダプタ20により、第1バルブ23と第2バルブ24とが接触して互いに汚染されることを防止できる。
第1バルブ23及び第2バルブ24は、金属被覆材38を備えている。金属被覆材38によってステム32を閉位置に位置決めできる。ガスケット34の変形を規制し、缶内の圧力が高くなっても第1チューブ21及び第2チューブ22の内部を確実に封止できる。
続いて、第2実施形態及び第3実施形態について説明する。第2実施形態及び第3実施形態は、第3容器を備える点が第1実施形態と相違している。それ以外の構成は第1実施形態と同様である。そのため、第2実施形態及び第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
[第2実施形態]
第2実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。図6に示すように、第2実施形態のポリウレア噴射装置1は、第3容器40と、第3容器40に接続された第3チューブ41と、をさらに備えている。
図7に示すように、第3容器40は、例えば使い捨てのスプレー缶であって、開閉可能なバルブ42が設けられている。第3容器40には、噴射剤が充填されている。噴射剤として、圧縮ガス系の噴射剤や液化ガス系の噴射剤を使用できる。第2実施形態には、圧縮ガス系の噴射剤が好適である。圧縮ガス系の噴射剤が充填された容器の内圧は、常温で例えば3〜5気圧である。液化ガス系の噴射剤が充填された容器の内圧は、常温で例えば2〜4気圧である。圧縮ガス系の噴射剤を用いると、第3容器40の缶内を液化ガス系の噴射剤よりも高圧に調整し易い。
第3チューブ41の第1端41Aは、第3容器40のバルブ42に接続されている。第3チューブ41の第2端41Bは、吹き付けガン10のアダプタ20に接続されている。アダプタ20に接続されたノズル14において、第1容器2の内容物と、第2容器3の内容物と、第3容器40の噴射剤とが混合される。ノズル14は、第1乃至第3容器2,3,40の内容物を合流させる合流部の一例である。
第2実施形態によれば、第1容器2及び第2容器3に充填された噴射剤に加え、さらに第3容器40に充填された噴射剤よって第1容器2の内容物と第2容器3の内容物との混合及び噴射を補助できる。第1容器2及び第2容器3に液化ガス系の噴射剤を充填するとともに、第3容器40に圧縮ガス系の噴射剤を充填し、第3容器40の缶内の圧力が第1容器2及び第2容器3の缶内の圧力よりも高くなるように調整できる。ジメチルエーテル等の液化ガス系の噴射剤では圧力が足りないとき、第1容器2及び第2容器3よりも高い第3容器40の内圧によって、ポリウレアをより円滑に噴射させることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について、図8を参照して説明する。第3実施形態は、図6及び図7に示された第2実施形態の変形例である。第3チューブ41の第2端41Bをアダプタ20ではなく、ノズル14の先端に取り付けたノズルチップ43に接続する。
第3容器40に充填された噴射剤は、第3チューブ41を通ってノズル14の先端に取り付けられたノズルチップ43に送られる。第1容器2の内容物と、第2容器3の内容物とは、ノズル14を通過する間に混合されて、ノズル14の先端から吐出される。ノズル14の先端から噴射された材料は、ノズルチップ43で第3容器40の噴射剤と合流し、勢いを増して噴射される。ノズルチップ43は、第1乃至第3容器2,3,40の内容物を合流させる合流部の一例である。第3実施形態のポリウレア噴射装置1によれば、第2実施形態と同様、第3容器40に充填された噴射剤よってポリウレアの混合及び噴射を円滑に補助できる。
本発明は、以上説明した各実施形態の構成に種々の変形を加えて実施できる。例えば、各実施形態において開示した構成は適宜組み合わせてもよい。発明の要旨を逸脱しない範囲で変形された形態は、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等の範囲に含まれる。
1…ポリウレア噴射装置、2…第1容器、3…第2容器、10…吹き付けガン、11…装着部、12…把持部、13…トリガー、14…ノズル、20…アダプタ、21…第1チューブ、21A…第1チューブの一端、21B…第1チューブの他端、22…第2チューブ、22A…第2チューブの一端、22B…第2チューブの他端、23…第1バルブ、24…第2バルブ、31…ステムホルダ、32…ステム、33…付勢部材、34…ガスケット、35…噴射孔、36…吸引孔、37…内部空間、40…第3容器、41…第3チューブ。

Claims (8)

  1. イソシアネートを主成分とするA剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填された第1容器と、
    ポリアミンを主成分とするB剤に硬化遅延剤及び噴射剤を加えた材料が充填された第2容器と、
    前記第1容器及び第2容器が装着された吹き付けガンと、
    を具備し、
    前記吹き付けガンは、
    前記吹き付けガンを把持するための把持部と、
    前記把持部と一体構造物として形成され、前記第1容器及び前記第2容器が装着された装着部と、
    前記第1容器の内容物及び前記第2容器の内容物を混合吐出するノズルと、
    前記装着部に設けられ、前記ノズルを固定するアダプタと、
    一端が前記第1容器に接続され、他端が前記アダプタに接続された第1チューブと、
    一端が前記第2容器に接続され、他端が前記アダプタに接続された第2チューブと、
    前記第1チューブの他端に設けられた第1バルブと、
    前記第2チューブの他端に設けられた第2バルブと、
    前記把持部に設けられ、前記第1バルブ及び前記第2バルブを開放するトリガーと、
    を備えたことを特徴とするポリウレア噴射装置。
  2. 前記ノズルがスタティックミキサーであることを特徴とする請求項1に記載のポリウレア噴射装置。
  3. 前記アダプタが前記装着部から取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリウレア噴射装置。
  4. 前記アダプタが塩化ビニル樹脂、ポリエチレン又はポリプロピレンから形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポリウレア噴射装置。
  5. 前記第1チューブの長さが前記第1容器の最大長よりも短く、前記第2チューブの長さが前記第2容器の最大長よりも短いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のポリウレア噴射装置。
  6. 前記第1容器及び前記第2容器とは異なる種類の噴射剤が充填された第3容器と、
    前記第1容器の内容物及び前記第2容器の内容物に前記第3容器の噴射剤を合流させる第3チューブと、
    をさらに具備し、
    前記第3容器に充填された噴射剤の圧力は、前記第1容器に充填された噴射剤よりも大きく、前記第2容器に充填された噴射剤よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のポリウレア噴射装置。
  7. 前記第1容器及び前記第2容器には、液化ガス系の噴射剤が充填され、前記第3容器には、圧縮ガス系の噴射剤が充填されていることを特徴とする請求項6に記載のポリウレア噴射装置。
  8. 前記第1バルブ及び前記第2バルブは、
    筒状に形成されたステムホルダと、
    棒状に形成され、突出端に形成された噴射孔、周面に形成された吸引孔、及び該噴射孔及び該吸引孔を接続する内部空間を有し、該突出端を突出させた状態で前記ステムホルダに内嵌されたステムと、
    前記ステムホルダに設けられたガスケットと、
    前記ステムホルダに設けられ、前記ステムホルダの外部に向かって前記ステムを付勢する付勢部材と、をそれぞれ備え、
    前記ステムは、
    閉位置と、該閉位置よりも前記ステムホルダに没入した開位置との間を突没自在に移動し、
    前記ガスケットは、前記ステムが前記閉位置に配置された状態において、前記吸引孔を閉塞し、前記付勢部材の付勢力に抗して前記ステムが押下された状態において、前記吸引孔を開放することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のポリウレア噴射装置。
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