JP6678960B2 - スプレー缶セット並びに該スプレー缶セットを用いた第1スプレー缶及び二液混合スプレー装置の製造方法 - Google Patents

スプレー缶セット並びに該スプレー缶セットを用いた第1スプレー缶及び二液混合スプレー装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、噴射剤と、該噴射剤を含まない内容物とを互いに隔離した状態で保管するスプレー缶セットに関する。
互いに隔離された二本のスプレー缶にそれぞれ内容物を保管し、使用前に一方のスプレー缶から他方のスプレー缶に内容物を充填して二種類の内容物を化学反応させるスプレー缶セットが知られている。
例えば、特許文献1には、ベース塗料及びこのベース塗料を噴射する噴射剤が充填されたエアゾール容器と、硬化剤及び噴射剤よりも高圧の加圧ガスが充填された硬化剤容器とからなる二液硬化型エアゾール塗料の噴射装置が提案されている。エアゾール容器の噴射バルブに硬化剤容器を接続し、加圧ガスの圧力によって硬化剤容器の硬化剤を充填すると、二液硬化型塗料を噴射できるエアゾール容器が用意される。
また、例えば、特許文献2には、第1実施例として、耐圧容器(B)に充填された第二内容物を耐圧容器(A)に圧入し、第一内容物と第二内容物との化学反応によって炭酸ガスを発生させる内容物混合装置が提案されている。耐圧容器(A)は、発生した炭酸ガスによって内圧が高まり、他の反応生成物であるガラスクリーナーを噴射できる
また、例えば、特許文献2には、第2実施例として、耐圧容器(B)に充填された第二内容物を耐圧容器(A)に圧入し、第一内容物と第二内容物との反応熱によって低沸点溶剤を気化させる内容物混合装置が提案されている。耐圧容器(A)は、膨張した低沸点溶剤によって内圧が高まり、反応生成物であるウレタンフォームを噴射できる。
特開2000−140714号公報 特開昭62−235083号公報
ところで、液化ガス系の噴射剤は、スプレー缶内で部分的に気化して、液相部だけでなく気相部にも充満する。噴射剤に霧化されて、内容物も気相部に充満する。直立させたスプレー缶において、バルブは気相部に接触している。
特許文献1に記載の発明では、ベース塗料と噴射剤とが同じエアゾール容器に充填されている。噴射剤によって霧化されたベース塗料がバルブを攻撃するため、ベース塗料の種類によっては、エアゾール容器を貯蔵できる期間が著しく短くなってしまう。
特許文献2に記載の発明であれば、噴射剤を含まない第二内容物を耐圧容器(B)に保管できる。しかしながら、特許文献2に記載の発明は、第一内容物と第二内容物との反応によって耐圧容器(A)の内圧を高める必要がある。耐圧容器(B)から噴射できる内容物は、未反応の第一内容物ではなく反応生成物に限られる。しかも、第一内容物及び第二内容物が圧力を発生させる組み合わせに限られるため、噴射できる反応生成物を自由に選択できない。また、反応速度は気温、スプレー缶の震盪回数、貯蔵期間その他諸々の要因に左右されるため、噴射圧力が安定しない問題がある。
一実施形態の第1スプレー缶の製造方法は、液化ガス系の噴射剤Aと、該噴射剤Aを含まない第1内容物と、を互いに異なる第2スプレー缶及び第1スプレー缶にそれぞれ保管する。第1スプレー缶を使用する前に、逆さにした第2スプレー缶を第1スプレー缶のバルブに連結する。重力及び第2スプレー缶の内圧によって液相の噴射剤Aを第2スプレー缶から噴射し、該噴射剤Aを第1スプレー缶に充填する。
また、一実施形態のスプレー缶セットは、第1ステムを有する第1バルブを備えた第1スプレー缶と、第2ステムを有する第2バルブを備えた第2スプレー缶と、連結部材と、を備えている。第1スプレー缶には、噴射剤Aを含まない第1内容物が封入されている。第2スプレー缶には、第1スプレー缶の内圧よりも高い圧力で液化ガス系の噴射剤Aが充填されている。また、第2スプレー缶は、液相の噴射剤Aを含む液相部及び気相の噴射剤Aを含む気相部を内部に有する。連結部材は、一端及び他端を有する筒状に形成されている。一端及び他端の内径は、第1ステム及び第2ステムの外径とそれぞれ同じである。第1ステムを連結部材の一端に装着し、逆さにした第2スプレー缶の第2ステムを連結部材の他端に装着し、連結部材を介して第2バルブを第1バルブに押し付けて第1バルブ及び第2バルブを開放すると、第2スプレー缶の液相の噴射剤Aが気相の噴射剤Aの圧力によって第1スプレー缶に充填される。
また、一実施形態の二液混合スプレー装置の製造方法は、第1スプレー缶から噴射した第1内容物と、第1スプレー缶とは異なる第3スプレー缶から噴射した第3内容物と、を攪拌混合して吐出する二液混合スプレー装置を製造する。第1スプレー缶と、第1内容物と反応する第3内容物を噴射する第3スプレー缶と、スタティックミキサーを備えた二液混合ガンと、を用意する。第1スプレー缶及び第3スプレー缶を二液混合ガンに接続する。第1スプレー缶から第1内容物を噴射し、同時に、第3スプレー缶から第3内容物を噴射する。第1スプレー缶及び第3スプレー缶の内圧によってスタティックミキサーの基端に第1内容物及び第3内容物を流し込み、攪拌混合された該第1内容物及び該第3内容物をスタティックミキサーの先端から吐出する。
また、一実施形態の二液混合スプレー装置の製造方法は、第2スプレー缶と、第1スプレー缶と、第3スプレー缶と、二液混合ガンと、を用意する。第2スプレー缶には、液化ガス系の噴射剤Aが封入されている。第1スプレー缶には、噴射剤Aを含まない第1内容物が封入されている。第3スプレー缶は、第1内容物と反応する第3内容物を噴射できる。二液混合ガンは、ホルダー、連結チューブ及びスタティックミキサーを備えている。第1スプレー缶及び第2スプレー缶をホルダーに固定する。第1スプレー缶及び第2スプレー缶のバルブに連結チューブの一端及び基端をそれぞれ装着する。一端及び他端を同時に押下して第1スプレー缶及び第2スプレー缶を互いに連通させ、第2スプレー缶の内圧によって噴射された液相の噴射剤Aを第1スプレー缶に充填する。第1スプレー缶及び第3スプレー缶をスタティックミキサーに接続する。第1スプレー缶から第1内容物を噴射し、同時に、第3スプレー缶から第3内容物を噴射する。第1スプレー缶及び第3スプレー缶の内圧によってスタティックミキサーの基端に第1内容物及び第3内容物を流し込み、攪拌混合された第1内容物及び第3内容物をスタティックミキサーの先端から吐出する。
一実施形態の第1スプレー缶の製造方法によれば、第1内容物と、該第1内容物を噴射する噴射剤Aとを互いに隔離した状態で保管でき、使用したいときに噴射剤Aが充填された第1スプレー缶を製造できる。
また、一実施形態のスプレー缶セットによれば、第1内容物と、該第1内容物を噴射する噴射剤Aとが互いに隔離した状態で保管される。噴射剤Aによって第1内容物が霧化されないため、第1スプレー缶の気相部に接触しているバルブの劣化を抑制できる。第1内容物がバルブを傷める性質を有していても、第1スプレー缶を長期貯蔵できる。
また、一実施形態の二液混合スプレー装置の製造方法によれば、スプレー缶セットを組み立てるだけで小規模な施工や補修工事、施工後のタッチアップ等に対応可能な二液混合スプレー装置を製造できる。この二液混合スプレー装置は、材料となる二液をスプレー缶から供給し、噴射剤A,Bの圧力によって該二液を攪拌混合する。二液を計量及び攪拌混合する高圧メタリング装置や、該高圧メタリング装置にドラム缶の材料を供給するドラムポンプ等の大掛かりな装置を用意しなくてもよい。それらの装置を駆動する電源やコンプレッサーも必要としない。ハンドリングに優れ、作業者の負担を軽減できる。
図1は、スプレー缶セットの一例を示す断面図である。 図2は、第2スプレー缶を第1スプレー缶に連結する手順を説明する断面図である。 図3は、第2スプレー缶の噴射剤Aを第1スプレー缶に充填する手順を説明する断面図である。 図4は、二液混合スプレー装置の組み立て手順を説明する平面図である。 図5は、第2実施形態に係るスプレー缶セットを示す断面図である。
第1実施形態の二液混合スプレー装置及びその製造方法について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、スプレー缶セット10の一例を示す断面図である。スプレー缶セット10は、少なくとも第1スプレー缶セット11を含んでいる。第1スプレー缶セット11を図2及び図3に示された手順で組み立てると、噴射剤A22が充填された状態の第1スプレー缶1Eを製造できる。また、スプレー缶セット10を図2乃至図4に示された手順で組み立てると、図1中に二点鎖線で示す二液混合スプレー装置10Eを製造できる。以下、各構成について詳しく説明する。
図1に示すように、スプレー缶セット10は、第1スプレー缶1と、第2スプレー缶2と、第3スプレー缶3と、第4スプレー缶4と、連結部材5と、二液混合ガン6と、を備えている。第1乃至第4スプレー缶1,2,3,4は、使い捨てのスプレー缶であり、バルブ7をそれぞれ備えている。連結部材5は、バルブ7と嵌合する円筒状に形成されている。連結部材5については、図3を参照して後で説明する。
以下の説明において、とりわけ、第1及び第2スプレー缶1,2並びに連結部材5を、スプレー缶セット(第1スプレー缶セット)11と呼ぶことがある。スプレー缶セット10,11は、いずれも本実施形態のスプレー缶セットの一例である。
第1スプレー缶1には、第1内容物21が封入されている。本実施形態に係る第1内容物21は、液化ガス系の噴射剤Aを含まないことが特徴の一つである。第1内容物21は、霧化するとバルブ7を攻撃して劣化させる性質を有している。第1内容物21の一例は、イソシアネートを主成分とするA剤である。バルブ7を構成するガスケット64(図3に示す)には、充填材として炭酸カルシウム等が含まれている。イソシアネートを噴射剤と一緒にスプレー缶に封入すると、充填材中の炭酸カルシウムの含有量によっては、イソシアネートが炭酸カルシウムと反応してガスケット64を徐々に硬化させるおそれがある。
第2スプレー缶2には、液化ガス系の噴射剤A(第2内容物)22が充填されている。噴射剤A22は、例えば、ジメチルエーテル(DME)や液化石油ガス(LPG)である。本実施形態に係る噴射剤A22は、ジメチルエーテルが好適である。ジメチルエーテルは、スプレー缶から噴射したとき、液化石油ガスよりも急激に膨張して非常に細かい霧状の内容物を形成できる。
第3スプレー缶3には、第3内容物23が封入されている。第3内容物23は、例えば、ポリアミンを主成分とするB剤である。ポリアミンを主成分とするB剤を、イソシアネートを主成分とするA剤に加えて攪拌混合すると、ポリウレアを形成できる。なお、第1及び第3内容物21,23の組み合わせはこれに限られず、他の組み合わせであってもよい。例えば、イソシアネートを主成分とする第1内容物21と、ポリオールを主成分とする第3内容物23とを組み合わせてポリウレタンを噴射する二液混合スプレー装置10Eを構成してもよい。
A剤及びB剤を攪拌混合してポリウレアを噴射する二液混合スプレー装置10Eを構成する場合、A剤の一例は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)等の芳香族イソシアネートである。なお、イソシアネートは、脂肪族イソシアネートであってもよい。A剤は、これらのイソシアネートの一部をポリオールと反応させてウレタンプレポリマーとした混合物であってもよい。
B剤の一例は、平均分子量1000〜10000のポリアミンに芳香族ジアミンを加えた混合物である。ポリアミンは、例えば、ポリオキシプロピレンジアミン等のポリアルキレンアミンが好適である。複数の芳香族ジアミンを混合してもよい。B剤の配合比は、ポリアミン100重量部に対して芳香族ジアミン5〜20重量部である。
第4スプレー缶4には、噴射剤B(第4内容物)24が充填されている。噴射剤B24は、噴射剤A22と同種の噴射剤である。なお、第4スプレー缶4は、本実施形態における必須の構成ではない。あらかじめ噴射剤B24を充填した第3スプレー缶3Eを用意して第4スプレー缶4を省略してもよい。
第1スプレー缶1には、第1内容物21とともに窒素ガス等の不活性ガスを封入してもよい。同様に、第2乃至第4スプレー缶2には、各々の内容物22,23,24とともに窒素ガス等の不活性ガスを封入してもよい。また、第1乃至第4内容物21,22,23,24は、硬化遅延剤や乾燥剤をさらに含んでもよい。
硬化遅延剤は、A剤やB剤と相溶してそれらの粘度を低下させるとともに、B剤が混合されたA剤の硬化を遅延させる。硬化遅延剤の一例は、メチルエチルケトン(MEK)等の溶剤である。なお、硬化遅延剤は、A剤やB剤への相溶性に優れた溶剤であればよく、アセトン等の種々の汎用溶剤を使用できる。乾燥剤は、内容物と一緒に封入されたスプレー缶内の水分を除去する。乾燥剤の一例は、パウダー状又は粒状のモレキュラーシーブである。
二液混合ガン6は、スタティックミキサー31と、グリップ32と、アタッチメント33A,33Bと、チューブ34A,34Bと、ホルダー35と、を備えている。スタティックミキサー31は、グリップ32に装着されている。スタティックミキサー31については、図4を参照して後で説明する。
グリップ32は、例えば、片手で把持しやすい大きさの桿状に形成されている。なお、グリップ32の形状はこれに限られず、他の形状であってもよい。アタッチメント33A,33Bは、第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7にそれぞれ装着される。チューブ34A,34Bは、グリップ32から延びてアタッチメント33A,33Bとスタティックミキサー31とを接続している。
ホルダー35には、図1中に二点鎖線で示すように、バルブ7を上方に向けて第1及び第3スプレー缶1E,3Eが装着される。ホルダー35は、第1及び第3スプレー缶1E,3Eを固定する固定部36と、第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7を開閉する操作部37と、を備えている。操作部37は、アタッチメント33A,33Bに上方から対向する昇降板38と、昇降板38と固定部36との間隔を調整する高さ調節ねじ39と、を備えている。昇降板38を下降させてアタッチメント33A,33Bを押下すると、第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7が開放される。
図1に示す例では、二液混合ガン6は、第1及び第3スプレー缶1E,3Eからスタティックミキサー31に向かう流路中に設けられたバルブ40と、バルブ40の開閉を操作するトリガー41と、をさらに備えている。バルブ40は、グリップ32に内蔵されて例えばチューブ34A,34Bの末端に接続されている。トリガー41は、グリップ32に付設されている。なお、バルブ40及びトリガー41は、必須の構成ではなく省略してもよい。
図2は、第2スプレー缶2を第1スプレー缶1に連結する手順を説明する断面図である。図3は、第2スプレー缶の噴射剤Aを第1スプレー缶に充填する手順を説明する断面図である。まず、図2を参照して第1及び第2スプレー缶1,2の内部構造も説明し、図3を参照してバルブ7の内部構造を説明する。次いで、図2及び図3を参照して噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eの製造方法を説明する。なお、噴射剤B24が充填された第3スプレー缶3Eの製造方法は、第1スプレー缶1Eの製造方法と略同一の手順である。そのため、第1スプレー缶1Eの製造方法について詳しく説明し、第3スプレー缶3Eの製造方法については重複する説明を省略する。
図2に示すように、第1スプレー缶1は、気相部1Gと、第1内容物21で占められた液相部1Lとを有している。同様に、第2スプレー缶2は、気相部2Gと、液相の噴射剤A22Lで占められた液相部2Lと、を有している。第2スプレー缶2の気相部2Gには、液相の噴射剤A22Lから気化した気相の噴射剤A22Gが充満している。一方、第1スプレー缶1の気相部1Gには、気相の噴射剤A22Gが存在していない。気相部1Gは、窒素ガス等の不活性ガスで占められている。
第1スプレー缶1は、円筒状に形成され、胴部51と、底部52と、蓋部53と、を備えている。底部52は、胴部51と一体に形成されていてもよい。バルブ7は、蓋部53に設けられている。バルブ7には、チューブ54が接続されている。なお、第3スプレー缶3は、第1スプレー缶1と略同一の機能及び形状を有している。また、第2及び第4スプレー缶2,4は、チューブ54が省略されていることを除いて第1スプレー缶1と略同一の機能及び形状を有している。そのため、第1スプレー缶1について詳しく説明し、第2乃至4スプレー缶2,3,4については重複する説明を省略する。
蓋部53は、中央に開口53Aを有している。開口53Aには、マウンテンカップ55が被せられている。バルブ7は、マウンテンカップ55に固定され、第1及び第2スプレー缶1の気相部1Gに位置している。チューブ54は、第1スプレー缶1の底部52に達する十分な長さを有している。チューブ54は、バルブ7に接続された一端54Aと、一端54Aとは反対側の他端(遊端)54Bと、を有している。他端54Bは、第1内容物21に没している。
本実施形態に係るバルブ7は、スプレー缶用として入手しやすい汎用品のバルブである。図3に示す例では、バルブ7は、ハウジング61と、ステム62と、コイルスプリング63と、ガスケット(ステムラバー)64と、を備えている。ハウジング61は、上筒部61Aと、上筒部61Aよりも直径が小さい下筒部61Bと、を有した筒状に形成されている。上筒部61Aは、マウンテンカップ55に固定されている。下筒部61Bには、チューブ54の一端54Aが接続されている。
ステム62は、スプレー缶の外へ突出した先端部62Aと、先端部62Aよりも直径が大きくハウジング61の上筒部61Aに挿入された基端部62Bと、を有した棒状に形成されている。先端部62A及び基端部62Bの間には、複数の流入孔が形成されている。先端部62Aの突出端には、噴射孔が形成されている。
ステム62は、ハウジング61の内部に設けられたコイルスプリング63により、ハウジング61の外部に向かって付勢されている。ステム62は、先端部62Aがハウジング61から突出した閉位置と、閉位置よりも先端部62Aがハウジング61に相対的に没入した開位置との間で突没自在に移動できる。
ガスケット64は、中央に貫通孔が空いた円盤状に形成され、可撓性を有している。ガスケット64は、ハウジング61の上筒部61Aに設けられ、マウンテンカップ55に覆われている。バルブ7は、ガスケット64の変形によって第1スプレー缶1の開口53Aを開放又は閉塞する。例えば、ガスケット64は、ステム62が閉位置に位置した状態において、ステム62の流入孔を閉塞する。コイルスプリング63の付勢力に抗してステム62が押下された状態において、ステム62の流入孔を開放する。
ガスケット64の材質の一例は、ブチルゴム(IIR)である。仮に、ガスケットの材質がニトリルゴム(NBR)であると、A剤のイソシアネートや硬化遅延剤のメチルエチルケトンによってガスケットが膨潤するおそれがあるので好ましくない。フッ素ゴム(FKM)であると、噴射剤のジメチルエーテルや硬化遅延剤のメチルエチルケトンによってガスケットが膨潤するおそれがあるので好ましくない。
ガスケットの材質がブチルゴムであれば、ニトリルゴムやフッ素ゴムと比較して、第1内容物21に含まれるイソシアネートや第2内容物に含まれるジメチルエーテル等に耐性がある。しかしながら、入手しやすい汎用品のバルブでは、ガスケットにブチルゴムの充填材として炭酸カルシウム等が含まれている。そのようなガスケットは、長期に亘ってイソシアネートと接触すると徐々に硬化するおそれがある。
連結部材5の一端5Aの内径は、第1スプレー缶1のステム62の先端部62Aの外径と略同一に形成されている。他端5Bの内径は、第2スプレー缶2のステム62の先端部62Aの外径と略同一に形成されている。図3示す例では、第1及び第2スプレー缶1,2のステム62の先端部62Aの外径は、略同一に形成されている。
第1スプレー缶セット11を用いて噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eを製造するには、まず、図2に示すように、連結部材5の他端5Bを第2スプレー缶2のバルブ7に装着し、第2スプレー缶2を逆さまにして連結部材5の一端5Aを第1スプレー缶1のバルブ7に装着する。
このとき、第2スプレー缶2の内部では、図3に示すように、重力によって液相の噴射剤A22Lが底部52側から蓋部53側に移動し、液相の噴射剤A22Lに追いやられて気相の噴射剤A22Gが蓋部53側から底部52側に移動する。
連結部材5を介して第2スプレー缶2のバルブ7を第1スプレー缶1のバルブ7に押し付けると、第1及び第2スプレー缶1,2のステム62が互いに押下されて開位置に移動する。第1及び第2スプレー缶1,2は、第2スプレー缶2のバルブ7、連結部材5、第1スプレー缶1のバルブ7を介して互いに連通する。
第2スプレー缶2のバルブ7は、重力によって移動した液相の噴射剤A22Lに没している。気相の噴射剤A22Gが存在するため、第2スプレー缶2は第1スプレー缶1よりも内圧が高い。第2スプレー缶2において、底部52側に位置した気相の噴射剤A22Gは、液相の噴射剤A22Lを蓋部53に向かって押圧している。第1及び第2スプレー缶1,2が連通すると、気相の噴射剤A22Gの圧力によって液相の噴射剤A22Lが第1スプレー缶1に充填される。
以上説明した図2及び図3の手順によって、噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eが製造される。なお、第1スプレー缶1に連結する前に、あらかじめ第2スプレー缶2を加温しておくことが好ましい。ただし、第2スプレー缶2の加温は、第1スプレー缶1Eの製造方法における必須の手順ではない。加温する場合、例えば、温水を張った桶に投入すれば、第2スプレー缶2を加温できる。加温方法は、湯浴に限られず他の方法であってもよい。
第2スプレー缶2を加温すると、第2スプレー缶2の気相部2Gに充満する気相の噴射剤A22Gが膨張して第2スプレー缶2の内圧が高まる。第1スプレー缶1に液相の噴射剤A22Lを充填するために使用され、第2スプレー缶2に残る気相の噴射剤A22Gの量を削減できる。
液化ガス系の噴射剤A22や噴射剤B24に加えて、第2及び第4スプレー缶2,4に圧縮ガス系の噴射剤をさらに充填してもよい。圧縮ガス系の噴射剤として、圧縮された炭酸ガスや窒素ガスが挙げられる。圧縮ガス系の噴射剤は、圧縮しても容易には液化しないため、第2及び第4スプレー缶2,4の缶内を噴射剤A22や噴射剤B24の蒸気圧よりも高圧に調整できる。圧縮ガス系の噴射剤を充填すれば、第2スプレー缶2の内圧を高めて第2スプレー缶2に残る気相の噴射剤A22Gの量を削減できる。
図4は、二液混合スプレー装置の組み立て手順及び概略的な構成を説明する平面図である。図4に示すように、スタティックミキサー31は、基端31A及び先端31Bを有する円筒状に形成されている。スタティックミキサー31の基端31Aは、グリップ32に対して着脱自在に構成されている。装着されたスタティックミキサー31は、例えば、グリップ32と螺合するキャップ42によって固定されている。なお、グリップ32に対するスタティックミキサー31の固定方法はこれに限られず、ルアーロック式のコネクタ等であってもよい。
スタティックミキサー31は、左エレメント31L及び右エレメント31Rを含んでいる。交互に配置された左エレメント31L及び右エレメント31Rは、直列に接続されている。左エレメント31Lは、スタティックミキサー31を通過する流体を二分割するとともに左回転させる。右エレメント31Rは、スタティックミキサー31を通過する流体を二分割するとともに右回転させる。スタティックミキサー31を通過する二液は、回転方向が交互に切り替わる左エレメント31L及び右エレメント31Rによって攪拌混合される。
二液混合スプレー装置10Eを組み立てるには、まず、図2及び図3に示す手順によって、噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eと、噴射剤B24が充填された第3スプレー缶3Eとを用意する。図1に示すように、用意した第1及び第3スプレー缶1E,3Eをホルダー35の固定部36に固定する。
図4に示すように、固定された第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7にアタッチメント33A,33Bを装着する。グリップ32にスタティックミキサー31を装着する。これにより、二液混合スプレー装置10Eが製造される。
二液混合スプレー装置10Eを使用するには、高さ調節ねじ39(図1に示す)を締めて昇降板38を下降させる。昇降板38によってアタッチメント33A,33Bが押下され、第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7が開放される。
バルブ7が開放されると、噴射剤A22及び噴射剤B24の圧力によって第1及び第3内容物21,23がスタティックミキサー31の基端31Aに流れ込む。スタティックミキサー31を流れる第1及び第3内容物21,23は、左エレメント31L及び右エレメント31Rによって攪拌混合され、スタティックミキサー31の先端31Bから吐出される。遅延硬化剤や液化ガス系の噴射剤A22L及び噴射剤B24Lは、スタティックミキサー31を流れやすいように、第1及び第3内容物21,23の粘度を下げる。
以上のように構成された本実施形態の第1スプレー缶セット11及び該第1スプレー缶セット11を用いる第1スプレー缶1Eの製造方法は、液化ガス系の噴射剤A22と、噴射剤A22を含まない第1内容物21と、を互いに異なる第2スプレー缶2及び第1スプレー缶1にそれぞれ保管する。
第1スプレー缶セット11及びこれを用いる第1スプレー缶1Eの製造方法によれば、第1内容物21と、該第1内容物21を噴射する噴射剤A22とを互いに隔離した状態で保管でき、使用したいときに噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eを製造できる。保管中、噴射剤A22によって第1内容物21が霧化されないため、第1スプレー缶1の気相部1Gに設けられたバルブ7の劣化を抑制できる。第1内容物21がバルブ7を傷める性質を有していても、第1スプレー缶1を長期貯蔵できる。
第1スプレー缶セット11を構成する第1スプレー缶1のバルブ7は、汎用品をそのまま使用できる。バルブ7は、ガスケット64の材質が例えばブチルゴムである。スプレー缶用のバルブにおいて、一般に、ブチルゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム等のガスケットが用いられている。従来のスプレー缶において、仮に、耐薬品性に優れたパーフロロエラストマー等のガスケットに置換すれば、イソシアネートやジメチルエーテルを長期貯蔵してもバルブが劣化しづらいスプレー缶を構成できるとも考えられる。
しかしながら、そのようなガスケットを用いたスプレー缶用のバルブは一般的ではない。特注品のバルブを用意するとなると、スプレー缶の製造コストが増大する。安価で手軽に使い捨てることができるというスプレー缶の長所が損なわれてしまう。本実施形態によれば、安価で入手しやすい汎用品のバルブ7をそのまま使用して長期貯蔵できる第1スプレー缶セット11を構成でき、簡単な手順で第1スプレー缶1Eを製造できる。
また、本実施形態のスプレー缶セット10及び該スプレー缶セット10を用いる二液混合スプレー装置10Eの製造方法によれば、スプレー缶セット10を組み立てるだけで二液混合スプレー装置10Eを製造できる。この二液混合スプレー装置10Eは、材料となる二液を第1及び第3スプレー缶1E,3Eから供給し、噴射剤A22及び噴射剤B24の圧力によって該二液を攪拌混合して吐出する。例えば、第1スプレー缶1Eの第1内容物21がイソシアネートを主成分とするA剤であり、第3スプレー缶3Eの第3内容物23がポリアミンを主成分とするB剤であれば、二液混合スプレー装置10Eから吐出される二液はポリウレアである。
ポリウレアは、他のライニング材にはない種々の特長を有する反面、その施工に高圧ラインで構成された大掛かりな専用装置が必要だった。例えば、高圧二液衝突混合型吹付装置を用いたポリウレアの吹き付け工法では、イソシアネート成分及びポリアミン成分のドラム缶から両成分を圧送するドラムポンプと、塗剤の各成分に高圧をかけて所定量だけ送り出す高圧メタリング装置とを施工現場に搬入しなければならない。
そのような装置は、大型で一人では取り回しが困難であり、ガンの操作と、ホースの操作と、複数の作業者が連携しなければならない。また、そのような装置は、ドラム缶等で提供された材料を使用するため、小規模な施工では材料を使い切れずに無駄にすることがある。さらに、それらの装置を駆動する電源やコンプレッサーも必要となる。
これに対し、本実施形態のスプレー缶セット10及びこれを用いる製造方法によれば、電源もコンプレッサーも必要としない二液混合スプレー装置10Eを製造できる。二液混合スプレー装置10Eの動力は、第1及び第3スプレー缶1,3に充填された噴射剤A22及び噴射剤B24でよい。使い切りのスプレー缶という形態でスプレー缶セット10が提供されるため、大量の材料を使い切れずに無駄にすることがない。使用する本数だけを図2及び図3の手順によって施工現場でも手軽に用意できる。小規模な施工や補修工事、施工後のタッチアップ等に対応できる。ハンドリングに優れ、作業者の負担を軽減できる。
本実施形態で製造される二液混合スプレー装置10Eは、噴射剤A22及び噴射剤B24として液化ガス系の噴射剤を使用する。さらに、硬化遅延剤を加えてもよい。液相の噴射剤A22及び噴射剤B24や硬化遅延剤によって粘度が低下したA剤及びB剤であれば、噴射剤A22及び噴射剤B24の圧力だけでも二液をスタティックミキサー31に流し込み十分に攪拌できる。
二液混合スプレー装置10Eにおいて、第1及び第3スプレー缶1E,3Eの内圧が大きく異なると、第1及び第3内容物21,23のいずれか一方だけが偏って吐出されるおそれがある。
本実施形態は、噴射剤B24が充填された状態の第3スプレー缶3Eを、図2及び図3の手順によって用意する。同じ条件で同種の噴射剤が充填された第1及び第3スプレー缶1E,3Eを使用するため、第1及び第3内容物21,23をバランスよくスタティックミキサー31に流し込むことができる。
次に、図5を参照して第2実施形態の二液混合スプレー装置及びその製造方法について説明する。なお、第1実施形態の構成と同一又は類似の機能を有する構成は、同一の符号を付して対応する第1実施形態の記載を参酌することとし、ここでの説明を省略する。また、その外の構成は、第1実施形態と同一である。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の二液混合スプレー装置110Eの製造に用いるスプレー缶セット110を示す断面図である。第2実施形態は、連結部材5ではなく、二液混合ガン106に付属した連結チューブ105によって、第2スプレー缶2から噴射された噴射剤A22を第1スプレー缶1に充填する点が第1実施形態と異なる。
図5に示すように、第2実施形態に係るスプレー缶セット110は、第1スプレー缶1と、第2スプレー缶2と、第3スプレー缶3Eと、二液混合ガン106と、を備えている。第1乃至第3スプレー缶1,3Eは、第1実施形態と同一である。第2スプレー缶2は、図2に示されたチューブ54を備えていることを除いて第1実施形態と同一である。なお、第1実施形態と同様に、第3スプレー缶3Eを、液化ガス系の噴射剤B24が封入された第4スプレー缶4と、噴射剤B24を含まない第3内容物23が封入された第3スプレー缶3とに分けて保管してもよい。
二液混合ガン106は、第1実施形態と同様に、スタティックミキサー31と、アタッチメント33A,33Bと、チューブ34A,34Bと、を備えている。図2に示す例では、スタティックミキサー31、アタッチメント33A,33B、チューブ34A,34Bを一体的に形成している。
第2実施形態に係る二液混合ガン106は、連結チューブ105と、ホルダー135と、をさらに備えている。連結チューブ105の一端には、アタッチメント133Aが設けられている。他端には、アタッチメント133Bが設けられている。アタッチメント133A,133Bは、第1及び第2スプレー缶1,2のバルブ7にそれぞれ装着される。
ホルダー135は、スプレー缶(1,1E,2,3,3E,4)を固定する固定部136と、スプレー缶のバルブ7を開閉する昇降板138と、を備えている。固定部136には、グリップ132が付設されている。昇降板138は、バルブ7に装着されたアタッチメント(33A,33B,133A,133B)に上方から対向しており、ヒンジ139を中心にして回動自在に支持されている。昇降板138を押し下げてアタッチメントを押下すると、スプレー缶のバルブ7が開放される。
スプレー缶セット110を用いて噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eを製造するには、まず、噴射剤A22が充填されていない状態の第1スプレー缶1を第2スプレー缶とともにホルダー135に固定する。第1及び第2スプレー缶1,2のバルブ7に連結チューブ105の一端及び他端に設けられたアタッチメント133A,133Bをそれぞれ装着する。
昇降板138を押し下げると、アタッチメント133A,133Bが同時に押下されて第1及び第2スプレー缶1,2のバルブ7が開放される。第1及び第2スプレー缶1,2が互いに連通し、第2スプレー缶2の内圧によって噴射された液相の噴射剤A22が第1スプレー缶1に充填される。これにより、噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eが製造される。なお、同様の手順で、噴射剤B24が充填されていない状態の第3スプレー缶3と、第4スプレー缶4とから噴射剤B24が充填された第3スプレー缶3Eを製造してもよい。
二液混合スプレー装置110Eを組み立てるには、第2スプレー缶2と第3スプレー缶3Eとを交換し、連結チューブ105とスタティックミキサー31とを交換する。詳しくは、ホルダー135から第2スプレー缶2を取り外し、代わりに第3スプレー缶3Eを装着する。第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7にスタティックミキサー31に接続されたアタッチメント33A,33Bを装着する。
昇降板138を押し下げると、アタッチメント33A,33Bが同時に押下されて第1及び第3スプレー缶1E,3Eのバルブ7が開放される。バルブ7が開放されると、噴射剤A22及び噴射剤B24の圧力によって第1及び第3内容物21,23がスタティックミキサー31の基端31Aに流れ込む。スタティックミキサー31を流れる第1及び第3内容物21,23は、左エレメント31L及び右エレメント31R(図4に示す)によって攪拌混合され、スタティックミキサー31の先端31Bから吐出される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、第1内容物21と、該第1内容物21を噴射する噴射剤A22とを互いに隔離した状態で保管でき、使用したいときに噴射剤A22が充填された第1スプレー缶1Eを製造できる。保管中、噴射剤A22によって第1内容物21が霧化されないため、第1スプレー缶1の気相部1G(図2示す)に設けられたバルブ7の劣化を抑制できる。第1内容物21がバルブ7を傷める性質を有していても、第1スプレー缶1を長期貯蔵できる。
本発明は、以上説明した各実施形態の構成に種々の変形を加えて実施することができる。例えば、各実施形態において開示した構成は適宜組み合わせてもよい。発明の要旨を逸脱しない範囲で変形された形態は、特許請求の範囲に記載された発明及びその均等の範囲に含まれる。
1…第1スプレー缶、1E…噴射剤が充填された状態の第1スプレー缶、2…第2スプレー缶、3…第3スプレー缶、3E…噴射剤が充填された状態の第3スプレー缶、4…第4スプレー缶、5…連結部材、6…二液混合ガン、7…バルブ、10E…二液混合スプレー装置、11…スプレー缶セット(第1スプレー缶セット)、21…第1内容物、22…噴射剤A、22L…液相の噴射剤A、23…第3内容物、24…噴射剤B、24L…液相の噴射剤B、31…スタティックミキサー、62…ステム、105…連結チューブ、135…ホルダー。

Claims (10)

  1. 液化ガス系の噴射剤Aと、該噴射剤Aを含まない第1内容物と、を互いに異なる第2スプレー缶及び第1スプレー缶にそれぞれ保管し、
    前記第1スプレー缶を使用する前に、逆さにした前記第2スプレー缶を前記第1スプレー缶のバルブに連結し、
    重力及び前記第2スプレー缶の内圧によって液相の前記噴射剤Aを前記第2スプレー缶から噴射し、該噴射剤Aを前記第1スプレー缶に充填する、第1スプレー缶の製造方法。
  2. 前記噴射剤Aを含んだ前記第1内容物は、時間の経過とともに前記第1スプレー缶のバルブを傷める性質を有している、請求項1に記載の第1スプレー缶の製造方法。
  3. 前記第1内容物は、イソシアネートを主成分とするA剤を含んでいる、請求項2に記載の第1スプレー缶の製造方法。
  4. 前記第1スプレー缶に前記第2スプレー缶を連結する前に、前記第2スプレー缶を加温して該第2スプレー缶の内圧を高める、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の第1スプレー缶の製造方法。
  5. 前記第2スプレー缶には、圧縮ガス系の噴射剤がさらに充填されており、
    前記第2スプレー缶の内圧は、前記噴射剤Aの蒸気圧よりも高く調整されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の第1スプレー缶の製造方法。
  6. 第1スプレー缶から噴射した第1内容物と、該第1スプレー缶とは異なる第3スプレー缶から噴射した第3内容物と、を攪拌混合して吐出する二液混合スプレー装置の製造方法であって、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の製造方法によって得られた第1スプレー缶と、
    前記第1内容物と反応する第3内容物を噴射する第3スプレー缶と、
    スタティックミキサーを備えた二液混合ガンと、を用意し、
    前記第1スプレー缶及び前記第3スプレー缶を前記二液混合ガンに接続し、
    前記第1スプレー缶から前記第1内容物を噴射し、同時に、前記第3スプレー缶から第3内容物を噴射し、
    前記第1スプレー缶及び前記第3スプレー缶の内圧によって前記スタティックミキサーの基端に前記第1内容物及び前記第3内容物を流し込み、攪拌混合された該第1内容物及び該第3内容物を前記スタティックミキサーの先端から吐出する、二液混合スプレー装置の製造方法。
  7. 前記噴射剤Aと同種の噴射剤Bと、該噴射剤Bを含まない第3内容物と、を互いに異なる第4スプレー缶及び前記第3スプレー缶にそれぞれ保管し、
    逆さにした前記第4スプレー缶を前記第3スプレー缶のバルブに連結し、
    重力及び前記第4スプレー缶の内圧によって液相の前記噴射剤Bを前記第4スプレー缶から噴射し、該噴射剤Bが充填された前記第3スプレー缶を用意する、請求項6に記載の二液混合スプレー装置の製造方法。
  8. 前記第3内容物は、ポリアミンを主成分とするB剤を含んでいる、請求項7に記載の二液混合スプレー装置の製造方法。
  9. 第1ステムを有する第1バルブを備え、噴射剤Aを含まない第1内容物が封入された第1スプレー缶と、
    第2ステムを有する第2バルブを備え、前記第1スプレー缶の内圧よりも高い圧力で液化ガス系の噴射剤Aが充填され、液相の前記噴射剤Aを含む液相部及び気相の前記噴射剤Aを含む気相部を内部に有する第2スプレー缶と、
    一端及び他端を有する筒状に形成され、該一端及び該他端の内径が前記第1ステム及び前記第2ステムの外径とそれぞれ同じである連結部材と、を備え、
    前記第1ステムを前記連結部材の前記一端に装着し、逆さにした前記第2スプレー缶の前記第2ステムを前記連結部材の前記他端に装着し、前記連結部材を介して前記第2バルブを前記第1バルブに押し付けて前記第1バルブ及び前記第2バルブを開放すると、前記第2スプレー缶の前記液相の噴射剤Aが前記気相の噴射剤Aの圧力によって前記第1スプレー缶に充填される、スプレー缶セット。
  10. 液化ガス系の噴射剤Aが封入された第2スプレー缶と、
    前記噴射剤Aを含まない第1内容物が封入された第1スプレー缶と、
    前記第1内容物と反応する第3内容物を噴射する第3スプレー缶と、
    ホルダー、連結チューブ及びスタティックミキサーを備えた二液混合ガンと、を用意し、
    前記第1スプレー缶及び前記第2スプレー缶を前記ホルダーに固定し、
    前記第1スプレー缶及び前記第2スプレー缶のバルブに前記連結チューブの一端及び基端をそれぞれ装着し、
    前記一端及び前記他端を同時に押下して前記第1スプレー缶及び前記第2スプレー缶を互いに連通させ、前記第2スプレー缶の内圧によって噴射された液相の前記噴射剤Aを前記第1スプレー缶に充填し、
    前記第1スプレー缶及び前記第3スプレー缶を前記スタティックミキサーに接続し、
    前記第1スプレー缶から前記第1内容物を噴射し、同時に、前記第3スプレー缶から第3内容物を噴射し、
    前記第1スプレー缶及び前記第3スプレー缶の内圧によって前記スタティックミキサーの基端に前記第1内容物及び前記第3内容物を流し込み、攪拌混合された該第1内容物及び該第3内容物を前記スタティックミキサーの先端から吐出する、二液混合スプレー装置の製造方法。
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