JP6746766B1 - 噴射セットおよびその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器の内容物を良好に噴射できる噴射セット及びその使用方法を提供する。【解決手段】 噴射セットは、第1容器と第1キャップを備える。第1容器は、容器本体と、ノズル座と、ノズル座から突出するステムノズルを有し容器本体の内部に位置する流入孔および容器本体の外部に位置する流出孔を含む流路が形成されたステムと、ステムを付勢する弾性体と、容器本体の内部に設けられ少なくともステムノズルの突出量が最大となるときに流入孔を塞ぐパッキンとを含む。第1キャップの挿入孔にステムノズルが挿し込まれた状態において、流路と外気が遮断され且つ第1キャップとノズル座との間の距離がパッキンにより流入孔が閉塞される位置から当該閉塞が解除されて流路が容器本体の内部に連通する位置までのステムの移動距離よりも大きい。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の内容物を噴射するための噴射セットおよびその使用方法に関する。
コンクリート構造物や金属製タンク等の種々の設備に、ライニング材としてポリウレアを施工することにより、構造物の防食、防水、延命または補強等に優れた効果を発揮することが知られている。ポリウレアは、他のライニング材にはない種々の特徴を有するが、一方でその施工には高圧ラインを含む大掛かりな専用装置を使用しなければならなかった。
例えば、特許文献1および特許文献2には、高圧二液衝突混合型吹付装置を用いたポリウレアの吹き付け工法が開示されている。この吹付装置は、イソシアネート成分およびポリアミン成分のドラム缶から両成分を圧送するドラムポンプと、塗剤の各成分に高圧をかけて所定量だけ送り出す高圧メタリング装置とを備えている。ドラムポンプの駆動にはエアコンプレッサが必要であり、高圧メタリング装置の駆動には電源が必要である。
また、このような吹付装置は、大型で一人では使用が困難であり、例えばガンの操作やホースの操作を複数の作業者が分担して行う必要があった。操作方法も複雑であるため、不慣れな作業者には扱いづらい。さらには、ドラム缶等で提供された材料を使用するため、小規模な施工では材料を使い切れずに無駄にする可能性もある。
一方、特許文献3においては、携行型のポリウレア噴射装置が提案されている。このポリウレア噴射装置は、イソシアネートを主成分とするA剤等が充填された容器(スプレー缶)と、ポリアミンを主成分とするB剤等が充填された容器と、これら容器に装着されたノズルと、各容器のバルブを解放するトリガとを備えている。トリガにより各容器のバルブが解放されたとき、各容器から供給されるA剤とB剤が混合されてポリウレアが生成され、このポリウレアがノズルから噴射される。
特開平8−238453号公報 特開平8−281198号公報 特開2017−221889号公報
ポリウレアを生成するための材料は、高い反応性を有している。そのため、バルブが備えるステムや流路を開閉するためのパッキンに当該材料が付着すると、ステムの動作に支障を来たす可能性がある。
このような問題は、ポリウレアだけでなく、例えばポリウレタンのような他の材料を噴射するための装置においても生じ得る。
本発明は、容器の内容物を良好に噴射できる噴射セットおよびその使用方法を提供することを目的の一つとする。
本発明に係る噴射セットは、第1容器と、第1キャップとを備えている。前記第1容器は、噴射剤を含む材料が充填された容器本体と、前記容器本体に設けられたノズル座と、前記ノズル座から突出するステムノズルを有するとともに前記容器本体の内部に位置する流入孔および前記容器本体の外部に位置する流出孔を含む流路が形成されたステムと、前記ノズル座からの前記ステムノズルの突出量が増大する方向に前記ステムを付勢する弾性体と、前記容器本体の内部に設けられ少なくとも前記ステムノズルの突出量が最大となるときに前記流入孔を塞ぐパッキンと、を含む。前記第1キャップは、前記ステムノズルを挿し込むことが可能な挿入孔を有している。さらに、前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態において、前記流路と外気が遮断され、且つ、前記第1キャップと前記ノズル座との間の距離が、前記パッキンにより前記流入孔が閉塞される位置から当該閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置までの前記ステムの移動距離よりも大きい。前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態において前記ステムノズルが前記ノズル座に押し込まれ、前記パッキンによる前記流入孔の閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通した場合であっても、前記第1キャップにより前記流路と外気が遮断される。
前記噴射セットは、前記ステムノズルを挿し込むことが可能な連結部材および噴射孔を含む噴射ノズルをさらに備えてもよい。この場合、前記第1キャップに代えて前記連結部材に前記ステムノズルを挿し込んだ状態において、前記噴射孔と前記流路とが連通し、且つ、前記連結部材を介して前記ステムを押し込むことで前記パッキンによる前記流入孔の閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通してもよい。
前記噴射セットは、前記容器本体、前記ノズル座、前記ステム、前記弾性体および前記パッキンを含む第2容器と、前記第2容器の前記容器本体に対して着脱可能であり、当該容器本体に装着された状態において前記ステムノズルを囲って前記ステムノズルの押し込みを防ぐ第2キャップと、をさらに備えてもよい。さらに、第1容器にはイソシアネートを主成分とする第1内容物が収容され、前記第2容器にはポリアミンを主成分とする第2内容物が収容されてもよい。他の例として、前記第2キャップは、前記第2容器の前記ステムが有する前記ステムノズルを挿し込むことが可能な挿入孔を有してもよい。この場合、前記第2キャップの前記挿入孔に前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた状態において、前記流路と外気が遮断され、且つ、前記第2キャップと前記ノズル座との間の距離が、前記パッキンにより前記流入孔が閉塞される位置から当該閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置までの前記ステムの移動距離よりも大きくてもよい。
前記噴射セットは、噴射ノズルと、ホルダとをさらに備えてもよい。前記噴射ノズルは、前記第1容器の前記ステムノズルを挿し込むことが可能な第1連結部材と、前記第2容器の前記ステムノズルを挿し込むことが可能な第2連結部材と、第1連結部材および前記第2連結部材に接続された噴射孔と、を含んでもよい。前記ホルダは、前記第1容器および前記第2容器に装着されるベースと、前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材および前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材を押すトリガと、を含んでもよい。このような構成において、前記トリガで前記第1連結部材および前記第2連結部材を押すことにより、前記第1容器および前記第2容器の各々において前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置まで前記ステムが押し込まれた際に、前記第1内容物および前記第2内容物の混合物が前記噴射孔から噴射されてもよい。
一例として、前記混合物は、ポリウレアであってもよい。
前記ホルダは、第1位置と第2位置との間で移動可能なストッパをさらに含んでもよい。前記第1位置において、前記ストッパは、前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材と前記第1容器の前記ノズル座との間、および、前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材と前記第2容器の前記ノズル座との間に介在する。また、前記第2位置において、前記ストッパは、前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材と前記第1容器の前記ノズル座との間、および、前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材と前記第2容器の前記ノズル座との間に介在しない。
前記ホルダは、第1係合要素をさらに含んでもよい。また、前記噴射ノズルは、前記第1係合要素と係合可能な第2係合要素を有するとともに前記第1連結部材および前記第2連結部材が接続されたアダプタと、前記アダプタに装着可能であり先端に前記噴射孔を有するスタティックミキサと、をさらに含んでもよい。この場合において、前記第1係合要素と前記第2係合要素の係合および係合解除により、前記噴射ノズルを前記ホルダに対して着脱可能であってもよい。
本発明に係る噴射セットの使用方法は、前記第1容器の内容物を噴射する前に、前記第1容器の前記ステムノズルを前記第1キャップの前記挿入孔に挿し込むこと、前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態で、前記パッキンにより前記流入孔が塞がれる位置から前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置まで前記第1キャップを複数回にわたって押すこと、前記第1キャップを前記ステムノズルから取り外すとともに前記ステムノズルを通じて前記内容物を噴射すること、を含んでもよい。
本発明によれば、容器の内容物を良好に噴射できる噴射セットおよびその使用方法を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る噴射セットの概略的な斜視図である。 図2は、組み立てられた第1容器、ホルダおよび噴射ノズルの概略的な側面図である。 図3は、組み立てられた第1容器、第2容器、ホルダおよび噴射ノズルの概略的な上面図である。 図4は、第1連結部材が取り付けられた第1容器の概略的な断面図である。 図5は、ステムを押し下げる外力が第1連結部材に加えられた状態を示す第1容器の概略的な断面図である。 図6は、第1キャップが取り付けられた第1容器の概略的な断面図である。 図7は、ステムを押し下げる外力が第1キャップに加えられた状態を示す第1容器の概略的な断面図である。 図8は、第1キャップと同様の構造の第2キャップを備える噴射セットの一部を概略的に示す斜視図である。
本発明の一実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る噴射セットの概略的な斜視図である。噴射セットは、第1容器1Aと、第2容器1Bと、ホルダ2と、噴射ノズル3とを備えている。本実施形態において、第1容器1Aおよび第2容器1Bは、いわゆるスプレー缶である。ただし、第1容器1Aおよび第2容器1Bは、スプレー缶以外の容器であってもよい。
第1容器1Aは、円筒形の容器本体10を備えている。容器本体10は、上面から突出するノズル座10aと、ノズル座10aを囲うリング状突起10bとを有している。容器本体10の各部は、例えば金属材料で形成することができる。ノズル座10aの中央には小孔が設けられ、この小孔からステムノズル61aが突出している。第2容器1Bも第1容器1Aと同様の構造を有している。
ホルダ2は、ベース20と、トリガ21と、グリップ22と、ストッパ23と、一対のヒンジ24とを備えている。ホルダ2の各部は、例えば樹脂材料で形成することができる。ベース20は、第1容器1Aおよび第2容器1Bに対して着脱可能である。トリガ21、グリップ22およびストッパ23は、ベース20に取り付けられている。本実施形態においては、グリップ22がベース20と一体的に形成されているが、この例に限られない。トリガ21は、一対のヒンジ24によってベース20に対し回動可能に連結されている。
図1の例において、ベース20は、一対の前壁20aと、一対の後壁20bとを有している。トリガ21は、これら前壁20aおよび後壁20bで囲われた空間に配置されている。一対のヒンジ24は、一対の前壁20aにそれぞれ設けられている。
噴射ノズル3は、第1連結部材31Aと、第2連結部材31Bと、第1チューブ32Aと、第2チューブ32Bと、アダプタ33と、スタティックミキサ34と、固定具35とを備えている。
第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bは、例えば同じ形状であり、それぞれ第1容器1Aおよび第2容器1Bのステムノズル61aに連結可能である。第1チューブ32Aは、第1連結部材31Aとアダプタ33とを接続している。第2チューブ32Bは、第2連結部材31Bとアダプタ33とを接続している。
アダプタ33は、先端が開口した円筒形のボス33aを有している。ボス33aの根本には雄ねじ33bが形成されている。ボス33aの先端には先細る形状のテーパ部33cが形成されている。
スタティックミキサ34は、混合部34aと、混合部34aの一端に形成された拡径部34bと、混合部34aの他端に形成された噴射孔34cとを有している。混合部34aの内部には、通過する材料を撹拌および混合するための螺旋状のエレメントが設けられている。
固定具35は、円筒状であり、内部に雌ねじ35aを有している。固定具35にスタティックミキサ34を通し、さらに雌ねじ35aに雄ねじ33bをねじ込むと、アダプタ33に対してスタティックミキサ34を固定することができる。このとき、第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bから、第1チューブ32A、第2チューブ32B、アダプタ33およびスタティックミキサ34の混合部34aを通って噴射孔34cに至る流路が形成される。
ベース20は、一対の前壁20aの間に第1係合要素20cを有している。さらに、アダプタ33は、第2係合要素33dを有している。図1の例において、第1係合要素20cは3つの小孔であり、第2係合要素33dは先端の幅が拡大した3つの突起である。これら3つの小孔にそれぞれ突起を挿入することで、ベース20に対しアダプタ33を取り付けることができる。また、取り付け後においては、3つの突起をそれぞれ小孔から抜くことでアダプタ33をベース20から取り外すことができる。
本実施形態において、第1容器1Aおよび第2容器1Bには、それぞれポリウレアの材料が収容されている。
具体的には、第1容器1Aには、イソシアネートを主成分とするA剤に硬化遅延剤および噴射剤を加えた材料(第1内容物)が充填されている。
イソシアネートは、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)等の芳香族イソシアネートであることが好ましい。なお、イソシアネートは、脂肪族イソシアネートであってもよい。A剤は、これらのイソシアネートの一部をポリオールと反応させてウレタンプレポリマーとした混合物であってもよい。
硬化遅延剤は、A剤と相溶してA剤の粘度を低下させる。硬化遅延剤の一例は、メチルエチルケトン(MEK)である。なお、硬化遅延剤は、イソシアネートやポリアミンへの相溶性が優れた溶剤であればよく、アセトン等の種々の汎用溶剤を使用できる。
噴射剤としては、液化ガス系の噴射剤や圧縮ガス系の噴射剤を使用できる。液化ガス系の噴射剤としては、例えばジメチルエーテル(DME)や液化石油ガス(LPG)等の液化ガス系の噴射剤が挙げられる。圧縮ガス系の噴射剤としては、圧縮された炭酸ガスや窒素ガスが挙げられる。本実施形態においては、液化ガス系の噴射剤を用いることが好ましい。液化ガス系の噴射剤は容器で液相であるため、A剤の粘度低下に寄与する。
第2容器1Bには、ポリアミンを主成分とするB剤に第1容器1Aと同様の硬化遅延剤と噴射剤とを加えた材料(第2内容物)が充填されている。硬化遅延剤や液化ガス系の噴射剤は、B剤の粘度を低下させる。
A剤またはB剤に対する硬化遅延剤および噴射剤の配合比(体積比)の一例は、A剤またはB剤:メチルエチルケトン:ジメチルエーテル(液相)=7:3:10である。A剤(B剤)および硬化遅延剤の合計100mLに対して、硬化遅延剤が20〜40mL含まれることが好ましい。硬化遅延剤が20mL未満であると、A剤(B剤)の反応開始が早まるために材料を十分に混合できなくなるおそれがある。硬化遅延剤が40mL超であると、壁などに施工した際に液だれが発生するおそれがある。噴射剤は、液相の場合、体積比でA剤(B剤)および硬化遅延剤の合計と同量程度であることが好ましい。
B剤は、平均分子量1000〜10000のポリアミンに芳香族ジアミンを加えた混合物である。ポリアミンとしては、例えば、ポリオキシプロピレンジアミン等のポリアルキレンアミンが好適である。芳香族ジアミンとしては、例えば、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−メチレンビス(N−sec−ブチルアニリン)、あるいはこれらの混合物が挙げられる。B剤の配合比は、例えばポリアミン100重量部に対して芳香族ジアミン20〜40重量部である。
第1容器1Aのステムノズル61aを容器本体10の内部に所定量以上押し込むと、第1容器1Aの容器本体10に収容されたA剤が当該ステムノズル61aから噴射される。また、第2容器1Bのステムノズル61aを容器本体10の内部に所定量以上押し込むと、第2容器1Bの容器本体10に収容されたB剤が当該ステムノズル61aから噴射される。
図1に示すように、本実施形態に係る噴射セットは、第1キャップ4と、第2キャップ5とをさらに備えている。第1キャップ4は、破線で示すように第1容器1Aのステムノズル61aに装着可能である。第1キャップ4を装着した状態においても、第1容器1Aのステムノズル61aを容器本体10に押し込むことが可能である。第1キャップ4は、メクラボタンまたはメクラキャップと呼ぶこともできる。
第2キャップ5は、破線で示すように第2容器1Bのステムノズル61aを囲うように装着可能である。図1の例においては、第2キャップ5が第2容器1Bのリング状突起10bの内側に嵌め込まれている。第2キャップ5が装着された状態においては、外部からステムノズル61aに触ることができない。したがって、第2容器1Bに収容されたB剤の噴射が禁止される。
本実施形態に係る噴射セットは、例えば第1容器1Aのステムノズル61aに第1キャップ4が装着され、かつ第2容器1Bの容器本体10に第2キャップ5が装着された状態で提供(出荷、輸送、輸出、輸入または販売等)される。なお、第1キャップ4が装着された第1容器1Aに対し、さらに第2キャップ5が装着されていてもよい。また、噴射セットの提供時には第1容器1Aに第2キャップ5が装着されるとともに、第1キャップ4が付属していてもよい。
噴射セットの使用に際しては、第1キャップ4および第2キャップ5が第1容器1Aおよび第2容器1Bからそれぞれ取り外され、ホルダ2が第1容器1Aおよび第2容器1Bに装着される。さらに、噴射ノズル3がホルダ2に装着され、第1容器1Aおよび第2容器1Bの各ステムノズル61aにそれぞれ第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bが接続される。
図2は、組み立てられた第1容器1A、ホルダ2および噴射ノズル3の概略的な側面図である。図3は、組み立てられた第1容器1A、第2容器1B、ホルダ2および噴射ノズル3の概略的な上面図である。なお、図3においては噴射ノズル3を省略するとともに、トリガ21がベース20に対して開かれた状態を示している。
図2および図3に示すように、ベース20は、第1保持構造25Aおよび第2保持構造25Bを有している。本実施形態において、第1保持構造25Aおよび第2保持構造25Bは、円弧状の凹部250と、凹部250の内周面から突出する円弧状の爪251とを有している。
図3に示すように、第1保持構造25Aの凹部250には第1容器1Aのリング状突起10bが嵌められる。また、図2に示すように、リング状突起10bの外周面には段差が設けられており、この段差に第1保持構造25Aの爪251が引っ掛けられている。
同様に、第2保持構造25Bの凹部250には第2容器1Bのリング状突起10bが嵌められ、リング状突起10bの外周面の段差に第2保持構造25Bの爪251が引っ掛けられている。
なお、第1保持構造25Aおよび第2保持構造25Bは、ホルダ2を第1容器1Aおよび第2容器1Bに装着できれば図2および図3の例に限られない。
図2の例において、トリガ21は、第1容器1Aのステムノズル61aが挿し込まれた第1連結部材31Aの上面に接触している。このとき、トリガ21は、第2容器1Bのステムノズル61aが挿し込まれた第2連結部材31Bの上面にも接触している。
図2の状態からトリガ21のグリップ22側の部分を矢印Pで示す方向に押すと、トリガ21がヒンジ24を中心に回動する。このとき、トリガ21が第1連結部材31Aを下方に押し、これにより第1容器1Aのステムノズル61aが容器本体10の内部に押し込まれる。
同様に、トリガ21が矢印Pで示す方向に押されたときには、トリガ21が第2連結部材31Bを下方に押す。これにより第2容器1Bのステムノズル61aが容器本体10の内部に押し込まれる。
第1容器1Aのステムノズル61aが所定量以上に押し込まれると、第1容器1A内のA剤がステムノズル61a、第1連結部材31A、第1チューブ32Aおよびアダプタ33を通じてスタティックミキサ34に供給される。
同様に、第2容器1Bのステムノズル61aが所定量以上に押し込まれると、第2容器1B内のB剤がステムノズル61a、第2連結部材31B、第2チューブ32Bおよびアダプタ33を通じてスタティックミキサ34に供給される。
これらA剤およびB剤は、スタティックミキサ34において混合され、ポリウレアが生成される。生成されたポリウレアは、スタティックミキサ34の噴射孔34c(図1参照)から噴射される。
上述のストッパ23により、第1容器1AからのA剤の噴射および第2容器1BからのB剤の噴射の禁止と、その解除とを切り替え可能である。
図3の例において、ストッパ23は、矩形状の開口230を有している。また、ベース20は、開口230に挿入された一対のガイド20dを有している。これらガイド20dは、例えばフック状であり、開口230の対向する長辺にそれぞれ引っ掛けられている。
開口230の長手方向における幅よりも、各ガイド20dの同方向における幅の方が小さい。したがって、ストッパ23は、開口230の長手方向に沿ってスライド可能である。
図3に示すように、ストッパ23は、第1保持構造25Aおよび第2保持構造25Bと重なる位置まで延びている。さらに、ストッパ23は、第1保持構造25Aの近傍に設けられた第1ノッチ231と、第2保持構造25Bの近傍に設けられた第2ノッチ232とを有している。第1ノッチ231および第2ノッチ232は、いずれもストッパ23の前縁側(図中の上側)に設けられている。
ストッパ23は、例えば図3において実線で示す第1位置と、一点鎖線で示す第2位置との間でスライドさせることができる。
第1位置においては、第1容器1Aのノズル座10aが第1ノッチ231の内側に入り、第2容器1Bのノズル座10aが第2ノッチ232の内側に入る。さらに、第1容器1Aのノズル座10aと第1連結部材31Aとの間にストッパ23の一部が介在するとともに、第2容器1Bのノズル座10aと第2連結部材31Bとの間にストッパ23の一部が介在する。
一方、第2位置においては、第1容器1Aのノズル座10aと第1連結部材31Aの間、および、第2容器1Bのノズル座10aと第2連結部材31Bの間のいずれにもストッパ23が介在しない。
ストッパ23が第1位置にあるとき、トリガ21により第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bを押したとしても、ストッパ23が介在するためにA剤およびB剤が噴射される位置まで各ステムノズル61aを押し込むことができない。
一方、ストッパ23が第2位置にあるときには、A剤およびB剤が噴射される位置まで各ステムノズル61aを押し込むことができる。
図4は、第1連結部材31Aが取り付けられた第1容器1Aの概略的な断面図である。第1容器1Aは、バルブ6と、チューブ7と、アタッチメント8とを容器本体10の内部に備えている。
チューブ7は、例えば第1容器1Aの底部に達する十分な長さを有している。アタッチメント8は、大径部と、大径部よりも直径が小さい小径部とを有する筒状である。アタッチメント8の大径部は、チューブ7の一端に挿入されている。チューブ7の他端は、容器本体10の内容物の液相部に没している。
バルブ6は、ハウジング60と、ステム61と、コイルスプリング62と、パッキン63(ステムラバー)とを備えている。ハウジング60は、上筒部60aと、上筒部60aよりも直径が小さい下筒部60bとを有した筒状に形成されている。上筒部60aは、ノズル座10aの下方において容器本体10に固定されている。下筒部60bは、アタッチメント8の小径部に挿入されている。
ステム61は、ノズル座10aから一部が突出した上述のステムノズル61aと、ステムノズル61aよりも直径が大きく、ハウジング60の上筒部60aに挿入された基端部61bとを有している。ステムノズル61aは、容器本体10の内部に位置する流入孔61cと、容器本体10の外部に位置する流出孔61dとを含む流路を有している。図4の例においては流入孔61cを1つのみ示しているが、このような流入孔61cがステムノズル61aの周方向に複数形成されてもよい。
コイルスプリング62は、ハウジング60の上筒部60aの内部において、当該上筒部60aの内壁とステム61の基端部61bとの間に介在している。コイルスプリング62は、ノズル座10aからのステムノズル61aの突出量が増大する方向にステム61を付勢する。なお、このような機能を発揮する弾性体はコイルスプリング62に限られず、他種の弾性体であってもよい。
パッキン63は、中央に貫通孔が空いた円盤状に形成され、可撓性を有している。パッキン63は、ハウジング60の上筒部60aの上端部と、ノズル座10aとの間に固定されている。パッキン63の材質としては、例えばブチルゴム(IIR)やパーフロロエラストマー(FFKM)が好適である。ブチルゴムのパッキン63は、第1容器1Aの内容物に含まれるイソシアネート、メチルエチルケトン、ジメチルエーテル等に耐性がある。一方、パーフロロエラストマーのパッキン63は、ブチルゴムよりもさらに耐性に優れる。
第1連結部材31Aは、挿入孔31aを有している。挿入孔31aにはステムノズル61aの先端が挿入されている。この状態においては、ステムノズル61aの流路が流出孔61dを通じて第1チューブ32Aに連通する。
また、図4の例においては、ステム61を押し下げる外力が第1連結部材31Aに加えられていない。この状態においては、コイルスプリング62によりステム61が最大限に押し上げられ、ノズル座10aからのステムノズル61aの突出量も最大となる。また、パッキン63の内周面がステム61の流入孔61cを塞ぎ、容器本体10の内部が気密に保たれる。
図5は、ステム61を押し下げる外力が第1連結部材31Aに加えられた状態を示す第1容器1Aの概略的な断面図である。図5の例においては、当該外力によりステムノズル61aがコイルスプリング62の付勢力に抗してノズル座10aに押し込まれている。
このとき、流入孔61cがパッキン63から開放され、ステムノズル61a内の流路が容器本体10の内部に連通する。その結果、第1容器1Aの内容物がチューブ7、アタッチメント8、ステム61の基端部61bとハウジング60の間、ステムノズル61a内の流路、および第1連結部材31Aの内部を通じて第1チューブ32Aに供給される。
ここで、ステム61がノズル座10aから最大限突出した状態から、図5に示すようにパッキン63による流入孔61cの閉塞が解除されるまでのステム61や第1連結部材31Aの移動距離をDminと定義する。第1連結部材31Aの挿入孔31aにステムノズル61aを最大限挿入し、かつ図4に示すようにステム61がノズル座10aから最大限突出した状態において、第1連結部材31Aとノズル座10aの距離は、距離Dminよりも十分に大きい。
なお、第2容器1Bの構造は、第1容器1Aと同様である。すなわち、第2容器1Bのステムノズル61aを第2連結部材31Bに挿し込むとともに第2連結部材31Bを押し下げると、第2容器1Bの内容物がチューブ7、アタッチメント8、ステム61の基端部61bとハウジング60の間、ステムノズル61a内の流路、および第2連結部材31Bの内部を通じて第2チューブ32Bに供給される。
図6は、第1キャップ4が取り付けられた第1容器1Aの概略的な断面図である。第1キャップ4は、挿入孔4aを有している。挿入孔4aにはステムノズル61aの先端が挿入されている。第1キャップ4は、挿入孔4a以外の開口を有していない。したがって、第1キャップ4をステムノズル61aに取り付けると、ステムノズル61aの流路と外気が遮断される。
図6の状態においては、ステム61を押し下げる外力が加えられておらず、ステムノズル61aがノズル座10aから最大限突出している。また、第1キャップ4の挿入孔4aにステムノズル61aが最大限挿入されている。この状態において、第1キャップ4とノズル座10aの間の距離Dは、上述の距離Dminよりも十分に大きい。
図7は、ステム61を押し下げる外力が第1キャップ4に加えられた状態を示す第1容器1Aの概略的な断面図である。図7の例においては、当該外力によりステムノズル61aがコイルスプリング62の付勢力に抗してノズル座10aに押し込まれている。
このとき、流入孔61cがパッキン63から開放され、ステムノズル61a内の流路が容器本体10の内部に連通する。ただし、第1キャップ4がステムノズル61aに取り付けられているので、第1容器1Aの内容物はステムノズル61aから噴射されない。
第1容器1Aおよび第2容器1Bは、爆発の危険を避けるために換気の良好な環境で製造されることが好ましい。しかしながら、例えばイソシアネートのように水分に敏感な内容物を高湿度の環境下で第1容器1Aに封入すると、容器本体10の内部でイソシアネートと水分とが反応し得るので、第1容器1Aを貯蔵できる期間が著しく短くなってしまう。
また、使用前の第1容器1Aにおいて、イソシアネートと水分の反応による生成物等がバルブ6に付着したり、イソシアネート等がパッキン63と反応したりすると、ステム61の流入孔61cが目詰まりして部分的あるいは完全に塞がれる可能性がある。この場合、本実施形態に係る噴射セットの使用時に、第1容器1AのA剤と第2容器1BのB剤の混合割合が正常でなくなり、所望の特性のポリウレアを噴射することができなくなる虞がある。
これに対し、第1キャップ4を第1容器1Aのステムノズル61aに取り付け、第1キャップ4を介してステムノズル61aを複数回に亘ってノズル座10aに押し込むと、上記目詰まりが解消される。
続いて、本実施形態に係る噴射セットの一連の使用方法(ポリウレアの噴射方法)について説明する。
先ず、第1容器1Aのステムノズル61aに第1キャップ4が装着された状態において、第1キャップ4を指で複数回(例えば10回)に亘って押す。このとき、第1キャップ4の下部がノズル座10aに密着するまでステムノズル61aを押し込むことが好ましい。
仮にバルブ6に第1容器1Aの内容物やその他の生成物が付着していると、その抵抗により第1キャップ4から指を離してもステムノズル61aの戻りが悪くなる。このような場合には、コイルスプリング62の付勢力によりステムノズル61aが自然に元の位置に戻るようになるまで第1キャップ4を何回か押し下げる。これにより、ステム61の流入孔61cの目詰まりが解消される。
続いて、第1容器1Aおよび第2容器1Bを上下に振り、第1容器1Aおよび第2容器1Bからそれぞれ第1キャップ4および第2キャップ5を取り外す。さらに、第1容器1Aおよび第2容器1Bにホルダ2を装着するとともに、ホルダ2に噴射ノズル3を取り付ける。このとき、ストッパ23は図3に示した第1位置にセットする。この状態において、第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bを強く押し込む。
その後、スタティックミキサ34をアダプタ33から取り外すとともにストッパ23を第2位置にスライドさせ、トリガ21を押して試し吹きを行う。アダプタ33からは、A剤およびB剤が左右に分かれて噴射される。これを目視することにより、A剤およびB剤が均等であることを確認する。
試し吹きに問題がなければ、スタティックミキサ34をアダプタ33に取り付ける。そして、ポリウレアを塗装する作業箇所やワークにスタティックミキサ34の先端を向け、トリガ21を押す。このとき、スタティックミキサ34においてA剤およびB剤が混合され、噴射孔34cからはポリウレアが噴射される。A剤およびB剤の反応性を考慮すると、例えば30分程度の短時間で第1容器1Aおよび第2容器1Bを使い切ることが好ましい。
以上説明した本実施形態に係る噴射セットを用いれば、大型の装置を用いることなく簡単にポリウレアを施工できる。第1容器1Aおよび第2容器1Bがスプレー缶のように小容量であれば、ポリウレアの材料が余りにくい。
また、特に第1容器1Aにおいて使用前に目詰まりが発生したとしても、第1キャップ4を用いた上述の手順により当該目詰まりを解消できる。したがって、第1容器1Aおよび第2容器1Bの内容物を良好に噴射できるので、噴射セットの品質や施工結果を安定させることができる。
また、ホルダ2と噴射ノズル3が着脱可能であることから、パーツの再利用も容易となる。すなわち、噴射ノズル3のスタティックミキサ34等にはポリウレアが付着するが、ホルダ2にはポリウレアが付着しにくい。そのため、噴射セットを一回使用した後であっても、ホルダ2を他の第1容器1A、第2容器1Bおよび噴射ノズル3とともに使用することができる。
また、ホルダ2がストッパ23を有しているために、第1連結部材31Aおよび第2連結部材31Bをステムノズル61aに装着する際に第1容器1Aおよび第2容器1Bの内容物が噴射されたり、意図せぬタイミングでポリウレアを誤噴射したりすることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、ポリウレアを噴射する噴射セットを例示した。しかしながら、本実施形態にて開示した構成は、例えばポリウレタン等の他種の材料を噴射する噴射セットにも適用できる。この場合においては、第1容器1Aおよび第2容器1Bに噴射すべき材料を得るための適宜の内容物が収容される。
噴射セットが備える容器(スプレー缶)の数は2つに限られず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。容器の数に合わせてホルダ2が備える保持構造の数や噴射ノズル3が有する連結部材およびチューブの数を変更すればよい。
第2容器1Bに装着される第2キャップは、第1キャップ4と同様の構造を有してもよい。図8は、このような第2キャップ50を備える噴射セットの一部を概略的に示す斜視図である。第2キャップ50は、第1キャップ4と同様の挿入孔を有しており、当該挿入孔に第2容器1Bのステムノズル61aを挿入することが可能である。第2キャップ50は、当該挿入孔以外の開口を有していない。したがって、第2キャップ50をステムノズル61aに取り付けると、ステムノズル61aの流路と外気が遮断される。
図6に示した第1容器1Aおよび第1キャップ4の例と同様に、第2容器1Bのステムノズル61aがノズル座10aから最大限突出し、且つ、第2キャップ50の挿入孔にステムノズル61aが最大限挿入された状態においては、第2キャップ50とノズル座10aの間の距離Dが上述の距離Dminよりも十分に大きい。
一方、ステム61を押し下げる外力が第2キャップ50に加えられると、ステムノズル61aがコイルスプリング62の付勢力に抗してノズル座10aに押し込まれる。このとき、図7に示した第1容器1Aおよび第1キャップ4の例と同様に、流入孔61cがパッキン63から開放され、ステムノズル61a内の流路が第2容器1Bの容器本体10の内部に連通する。ただし、第2キャップ50がステムノズル61aに取り付けられているので、第2容器1Bの内容物はステムノズル61aから噴射されない。
このように、噴射セットが第1キャップ4と同様の第2キャップ50を備える場合、第2容器1Bの使用前に当該第2キャップ50を複数回にわたって押すことにより、第2容器1Bに目詰まりが生じていた場合であってもそれを事前に解消することが可能である。なお、第2キャップ50は、第2容器1Bのステムノズル61aの流路と外気が遮断される構造であれば、第1キャップ4と完全に同一の構造を有する必要はない。
1A…第1容器、1B…第2容器、2…ホルダ、3…噴射ノズル、4…第1キャップ、5,50…第2キャップ、6…ノズル、10…容器本体、10a…ノズル座、20…ベース、21…トリガ、23…ストッパ、33…アダプタ、34…スタティックミキサ、35…固定具、60…ハウジング、61…ステム、61a…ステムノズル、61b…基端部、61c…流入孔、61d…流出孔、62…コイルスプリング、63…パッキン。

Claims (9)

  1. 噴射剤を含む材料が充填された容器本体と、前記容器本体に設けられたノズル座と、前記ノズル座から突出するステムノズルを有するとともに前記容器本体の内部に位置する流入孔および前記容器本体の外部に位置する流出孔を含む流路が形成されたステムと、前記ノズル座からの前記ステムノズルの突出量が増大する方向に前記ステムを付勢する弾性体と、前記容器本体の内部に設けられ少なくとも前記ステムノズルの突出量が最大となるときに前記流入孔を塞ぐパッキンと、を含む第1容器と、
    前記ステムノズルを挿し込むことが可能な挿入孔を有する第1キャップと、
    を備え、
    前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態において、前記流路と外気が遮断され、且つ、前記第1キャップと前記ノズル座との間の距離が、前記パッキンにより前記流入孔が閉塞される位置から当該閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置までの前記ステムの移動距離よりも大きく、
    前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態において前記ステムノズルが前記ノズル座に押し込まれ、前記パッキンによる前記流入孔の閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通した場合であっても、前記第1キャップにより前記流路と外気が遮断さ
    前記第1容器にはイソシアネートを主成分とする第1内容物が収容され、
    前記第1キャップは前記挿入孔以外の開口を有していない、
    噴射セット。
  2. 前記ステムノズルを挿し込むことが可能な連結部材および噴射孔を含む噴射ノズルをさらに備え、
    前記第1キャップに代えて前記連結部材に前記ステムノズルを挿し込んだ状態において、前記噴射孔と前記流路とが連通し、且つ、前記連結部材を介して前記ステムを押し込むことで前記パッキンによる前記流入孔の閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通する、
    請求項1に記載の噴射セット。
  3. 前記容器本体、前記ノズル座、前記ステム、前記弾性体および前記パッキンを含む第2容器と、
    前記第2容器の前記容器本体に対して着脱可能であり、当該容器本体に装着された状態において前記ステムノズルを囲って前記ステムノズルの押し込みを防ぐ第2キャップと、
    をさらに備え、
    記第2容器にはポリアミンを主成分とする第2内容物が収容されている、
    請求項1に記載の噴射セット。
  4. 前記容器本体、前記ノズル座、前記ステム、前記弾性体および前記パッキンを含み、第2内容物を収容した第2容器と、
    前記第2容器の前記ステムが有する前記ステムノズルを挿し込むことが可能な挿入孔を有する第2キャップと、
    をさらに備え、
    前記第2キャップの前記挿入孔に前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた状態において、前記流路と外気が遮断され、且つ、前記第2キャップと前記ノズル座との間の距離が、前記パッキンにより前記流入孔が閉塞される位置から当該閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置までの前記ステムの移動距離よりも大きく、
    前記第2キャップの前記挿入孔に前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた状態において当該ステムノズルが前記第2容器の前記ノズル座に押し込まれ、前記パッキンによる前記流入孔の閉塞が解除されて前記流路が前記容器本体の内部に連通した場合であっても、前記第2キャップにより前記流路と外気が遮断される、
    請求項1に記載の噴射セット。
  5. 前記第1容器の前記ステムノズルを挿し込むことが可能な第1連結部材と、前記第2容器の前記ステムノズルを挿し込むことが可能な第2連結部材と、第1連結部材および前記第2連結部材に接続された噴射孔と、を含む噴射ノズルと、
    前記第1容器および前記第2容器に装着されるベースと、前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材および前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材を押すトリガと、を含むホルダと、
    をさらに備え、
    前記トリガで前記第1連結部材および前記第2連結部材を押すことにより、前記第1容器および前記第2容器の各々において前記流路が前記容器本体の内部に連通する位置まで前記ステムが押し込まれた際に、前記第1内容物および前記第2内容物の混合物が前記噴射孔から噴射される、
    請求項3又は4に記載の噴射セット。
  6. 前記混合物は、ポリウレアである、
    請求項5に記載の噴射セット。
  7. 前記ホルダは、前記ベースに対して第1位置と第2位置との間でスライド可能に取り付けられたストッパをさらに含み、
    前記ストッパは、第1ノッチと、第2ノッチとを有し、
    前記第1位置において、前記第1容器の前記ノズル座が前記第1ノッチの内側に入るとともに前記第2容器の前記ノズル座が前記第2ノッチの内側に入り、前記ストッパの一部が前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材と前記第1容器の前記ノズル座との間、および、前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材と前記第2容器の前記ノズル座との間にそれぞれ介在し、この状態においては前記トリガで前記第1連結部材および前記第2連結部材を押したとしても前記第1内容物および前記第2内容物が噴射される位置まで前記第1容器および前記第2容器の各々の前記ステムノズルを押し込むことができず、
    前記第2位置において、前記ストッパは、前記第1容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第1連結部材と前記第1容器の前記ノズル座との間、および、前記第2容器の前記ステムノズルが挿し込まれた前記第2連結部材と前記第2容器の前記ノズル座との間に介在せず、この状態においては前記トリガで前記第1連結部材および前記第2連結部材を押すことにより前記第1内容物および前記第2内容物が噴射される位置まで前記第1容器および前記第2容器の各々の前記ステムノズルを押し込むことができる、
    請求項5または6に記載の噴射セット。
  8. 前記ホルダは、第1係合要素をさらに含み、
    前記噴射ノズルは、前記第1係合要素と係合可能な第2係合要素を有するとともに前記第1連結部材および前記第2連結部材が接続されたアダプタと、前記アダプタに装着可能であり先端に前記噴射孔を有するスタティックミキサと、をさらに含み、
    前記第1係合要素と前記第2係合要素の係合および係合解除により、前記噴射ノズルを前記ホルダに対して着脱可能である、
    請求項7に記載の噴射セット。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の噴射セットの使用方法であって、
    前記第1容器の内容物を噴射する前に、前記第1容器の前記ステムノズルを前記第1キャップの前記挿入孔に挿し込み、
    前記挿入孔に前記ステムノズルが挿し込まれた状態で、前記パッキンにより前記流入孔が塞がれる位置から、前記流路が前記容器本体の内部に連通するとともに前記第1キャップの下部が前記ノズル座に密着する位置まで前記第1キャップを複数回にわたって押し、
    前記第1キャップを前記ステムノズルから取り外すとともに前記ステムノズルを通じて前記内容物を噴射する、
    使用方法。
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