JP2017221264A - 骨整復装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨の整復施術の効率化を実現する。【解決手段】骨整復装置1は、骨係合部16、軸部20及び把持部26を有する骨矯正具10と、ワイヤWを骨係合部16の近傍に直線状に案内するワイヤ案内部60と、ワイヤ案内部60と骨矯正具10を連結して、ワイヤ案内部60を軸部20に対して軸直角方向に離れた位置に保持するガイド位置決め機構50と、を備えるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、外科手術等において骨を整復する骨整復装置に関する。
従来、骨折等における外科手術では、折れた骨を整復する施術が行われる。例えば、大腿骨の近位部骨折の場合、図13に示すように、大腿骨の骨体内部にネイルNと呼ばれる髄内釘を長手方向に沿って挿入し、更に、このネイルNと連結されるラグスクリューLを、折れた骨頭部側に向かって斜め上方にねじ込むことで、両者を固定する(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−112594号
ネイルNやラグスクリューLを挿入する前に、骨折により分離している転子部と骨頭部の相対位置を合わせる作業が必要となるが、骨を移動させる際に適した器具や装置が存在しない。従って、医師は、汎用の開創器や鉗子等を適宜利用して骨を移動させているが、その作業が難しいという問題があった。
また、骨折部位の骨片の相対位置を調整した後に、骨頭部と頚部あるいは転子部をワイヤ等で互いに仮固定する場合、外部からの視認性が悪いために、最適な位置にワイヤを挿入することが難しいという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑みてなされたものであり、様々な骨折の外科手術等において、骨の整復を容易にする装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成する本発明は、骨と係合して該骨の姿勢を矯正する骨係合部、先端に前記骨係合部が設けられる軸部、及び前記軸部に設けられて作業者に把持される把持部を有する骨矯正具と、ワイヤを前記骨係合部の近傍に直線状に案内するワイヤ案内部と、前記ワイヤ案内部と前記骨矯正具を連結し、前記ワイヤ案内部を、前記軸部に対して軸直角方向に離れた位置に保持するガイド位置決め機構と、を備えることを特徴とする骨整復装置である。
上記骨整復装置に関連して、前記ガイド位置決め機構は、前記軸部に対して、前記ワイヤ案内部の周方向の相対位置を変更可能であることを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記ガイド位置決め機構は、前記ワイヤ案内部から連続して前記軸部の軸方向に延びる第一棒部と、前記第一棒部から連続して前記軸直角方向に延び、前記骨矯正具に回動自在に接続される第二棒部と、を有することを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記ガイド位置決め機構は、前記骨矯正具に対して着脱自在に配設されることを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記ガイド位置決め機構と前記骨矯正具の相対位置を固定する固定機構を備えることを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記ワイヤ案内部は、前記ワイヤを、前記軸部に対して軸直角方向にずれた位置へ案内することを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記ワイヤ案内部は、前記ワイヤを、前記骨係合部に対して軸方向にずれた位置へ案内することを特徴とする。
上記骨整復装置に関連して、前記骨係合部は、前記軸部に対して軸直角方向へ突出する突出領域を有しており、前記ワイヤ案内部は、前記軸部及び前記突出領域により形成される段部の近傍に、前記ワイヤを案内することを特徴とする。
本発明の骨整復装置によれば、例えば、骨折した骨の整復作業と、整復後の骨をワイヤで位置決めする作業を連続して行うことが可能となり、施術効率を飛躍的に高めることができる。
本発明の実施形態に係る骨整復装置の(A)側面断面図、(B)正面図、(C)平面図、(D)底面図である。 (A)は同骨整復装置の固定機構の着脱構造を示す拡大断面図であり、(B)は骨係合部を拡大して示す斜視図であり、(C)は骨係合部とワイヤの位置関係を示す底面図である。 同骨整復装置の使用手順を示す図である。 同骨整復装置の使用手順を示す図である。 同骨整復装置によって骨を矯正する事例を示す断面図である。 同骨整復装置によって骨を矯正する事例を示す断面図である。 同骨整復装置によって骨を矯正する事例を示す断面図である。 同骨整復装置によって骨を整復する事例を示す断面図である。 同骨整復装置における骨係合部の他の構成例を示す斜視図である。 同骨整復装置におけるワイヤ挿入位置の他の構成例を示す斜視図である。 同骨整復装置における骨係合部の他の構成例を示す(A)正面図であり、(B)は(A)におけるB−B矢視断面図である。 同骨整復装置におけるワイヤ案内部の他の構成例を示す底面図である。 大腿骨頸部骨折の整復手法を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態の骨整復装置1の全体構成を示す。この骨整復装置1は、骨の姿勢を矯正する骨矯正具(レトラクター)10と、この骨矯正具に対して着脱自在に配設されてワイヤWを適切な位置に案内するワイヤ挿入具50と、骨矯正具10とワイヤ挿入具50を互いに固定する固定機構80を備える。
骨矯正具10は、骨と係合する骨係合部16と、断面円形の棒状部材であってその先端に骨係合部16が設けられる軸部20と、軸部20の後端側に設けられて作業者(医師)に把持される把持部26を有する。
なお説明の便宜上、軸部20の長手方向を軸方向と定義し、その半径方向を軸直角方向と定義し、必要に応じて軸部20の先端側を近位側、軸部20の後端側を遠位側と称することにする。
骨係合部16は、図1(A)に示すように、軸部20の先端に形成される雄ねじ部と螺合して、軸部20の先端に固定される。この骨係合部16は、図2(B)に示すように、軸部20と軸方向に連続する基部18と、基部18に対して、軸直角方向へ突出する突出領域17を有する。なお、基部18は軸部20の一部と定義することもできる。突出領域17は、軸方向に延びるプレート形状となっており、その両側に突出側係合平面17Aを有する。従って、この突出側係合平面17Aを骨に当接させながら、突出領域17を揺動させることで、骨を移動させることができる。
また、基部18の周囲にも、軸方向に拡がる基部側係合平面18Aが形成される。基部側係合平面18Aと突出側係合平面17Aは、軸視すると互いに約90°の角度を有するL字状態となっている。基部側係合平面18Aと突出側係合平面17Aによって形成されるL字状の凹み(段部)に骨を係合させることができる。
突出領域17における遠位側の軸方向端縁17Bと、軸部20の周面とによって、軸方向の段部19が形成される。詳細は後述するが、この段部19近傍にワイヤWが案内される。
図1に戻って、把持部26は、軸部20の遠位側に固定されており、軸直角方向に拡がるプレート状の部材となっている。この把持部26を作業者が握って、前後及び回動させることで、骨係合部16を自在に動かすことができる。
図1(C)に示すように、把持部26の拡張方向と、骨係合部16の突出領域17の突出方向は互いに直交しており、把持部26を軸視した際に、突出領域17の突端17Cが把持部26よりも突出する。このようにすると、作業中において医師が突端17Cを視認しやすく、更に、骨矯正具10を軸方向からX線撮影する際に、突端17Cの位置を映像に映し出すことができる。換言すると、把持部26の厚みは、突出領域17の突端17Cを軸方向から視認できる程度に薄く設定される。
ワイヤ挿入具50は、ワイヤWを骨係合部16の近傍に直線状に案内するワイヤ案内部60と、このワイヤ案内部60を保持するガイド位置決め機構70を有する。ガイド位置決め機構70は、ワイヤ案内部60と骨矯正具10を連結することで、ワイヤ案内部60を、軸部20に対して軸直角方向に離れた位置に保持する。
ワイヤ案内部60は、軸直角方向に延びる部材であって、ワイヤ挿入孔62を有する。このワイヤ挿入孔62の内径はワイヤWの直径と略同じに設定される。ワイヤWは、ワイヤ挿入孔62の仮想軸線64に沿って直線状に案内される。なお、ここでは孔62によってワイヤWを案内する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、溝やガイド等によって直線状に案内することもできる。
ガイド位置決め機構70は、軸部20の軸方向に延びる第一棒部72と、軸部20の軸直角方向に延びる第二棒部74を有する。第一棒部72の一端は、ワイヤ案内部60と連続しており、他端は第二棒部74と連続する。第二棒部74の一端は、第一棒部72(の他端)と連続しており、他端は骨矯正具10に対して着脱自在且つ回動自在に接続される。
図2(A)に示すように、第二棒部74の他端には、軸部20の軸方向に延びる軸孔75が形成される。この軸孔75には、回動軸86が着脱自在に配設される。回動軸86と第二棒部74は、回動軸86を利用して、軸部20の軸心に対して周方向に回動自在となる。従って、ガイド位置決め機構70の全体が、軸部20に対して回動自在となり、これに連動して、ワイヤ案内部60も軸部20の周囲を旋回する。結果、ワイヤ案内部60は、軸部20に対する周方向の相対位置を自在に変位できる。また、回動軸86を軸部20の後端から離脱させれば、ガイド位置決め機構70を骨矯正具10から軸直角方向に取り外すこともできる。
なお、ここでは、軸部20と回動軸86が別部材で着脱自在となる場合を例示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば軸部20そのものと、ガイド位置決め機構70が回動自在に係合しても良い。
本実施形態の回動軸86は、固定機構80の一部の部品を兼ねている。具体的に固定機構80は、固定用雄ねじ体84と、軸部20の後端に軸方向に形成される雌ねじ孔88を有する。固定用雄ねじ体84は、頭部84Aと、回動軸86を兼ねるねじ軸84Bと、ねじ軸84Bの先端側に形成される雄ねじ部84Cを有する。
従って、第二棒部74の軸孔75に挿入される固定用雄ねじ体84を、雌ねじ孔88に螺合させて互いに締め付けることにより、ガイド位置決め機構70と骨矯正具10を互いに固定できる。また、固定用雄ねじ体84を多少緩めれば、ねじ軸84Bが回動軸86となって、ガイド位置決め機構70と骨矯正具10を相対回転させることができる。
第二棒部74に形成される軸孔75は、内径の大きい大径部75Aと、これよりも内径の小さい小径部75Bを有しており、この大径部75Aと小径部75Bの境界の段差が、ねじ軸84Bと雄ねじ部84Cの段差と係合する。また、大径部75A内に、雄ねじ部84C全体が収容される。従って、固定用雄ねじ体84を雌ねじ孔88から開放して、更に固定用雄ねじ体84を遠位側に引き出すと、固定用雄ねじ体84の先端の雄ねじ部84Cが大径部75Aに収容されるので、第二棒部74を、軸直角方向に離脱させることができる。なお、固定用雄ねじ体84は、頭部84Aと雄ねじ部84Cによって、軸孔75に対して軸双方向に係合するので、第二棒部74から脱落しないようになっている。
図1(D)に戻って、ワイヤ案内部60は、ワイヤWの先端を、軸部20に対して軸直角方向にずれた位置へ案内する。具体的にワイヤ挿入孔62の仮想軸線64は、軸部20と干渉しないようにしつつ、軸部20の周面に接近している。ここでは特に、図1(D)の視点において、軸部20の右側(時計回り側)の周面に、ワイヤWの先端を案内する場合を例示しているが、軸部20の左側(反時計回り側)の周面に、ワイヤWの先端を案内するようにしても良い。更に二種類のワイヤ挿入具50を用意しておき、状況に応じて選択できるようにしても良い。
更に図1(A)及び(B)に示すように、ワイヤ案内部60は、ワイヤWを、骨係合部16に対して軸方向にずれた位置へ案内する。具体的にワイヤ挿入孔62の仮想軸線64は、骨係合部16と干渉しないようにしつつ、段部19に接近している。仮想軸線64は、軸直角方向に対して2〜6°ずれることが好ましい。またワイヤ案内部60は、ワイヤ挿入孔62が30mm〜50mmの長さを有する筒状部材であるのが好ましい。これにより、ワイヤ挿通時にワイヤがブレることを抑制できる。
このワイヤ案内部60により、骨係合部16によって矯正された骨片に対して、その近くにワイヤWを案内して固定することが可能となる。また、図2(C)に示すように、ワイヤWを挿入する際において、骨係合部16がどのような角度となっていても、ワイヤWと骨矯正具10が常に干渉しない。
次に本骨整復装置1の使用方法について説明する。なお、ここでは大腿骨頸部骨折の整復施術を例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図3(A)に示すように、医師が、骨矯正具10の骨係合部16を骨折部位に挿入して、骨の位置を調整する。例えば図5(A)に示すように、大腿骨Dの骨頭Tと頚部Hの亀裂の間に骨係合部16の突出領域17を挿入し、図5(B)に示すように、骨係合部16の突端17Cを骨頭T側に揺動させることで、突出側係合平面17Aで骨頭Tを掬い上げるように移動させて整復する。また例えば、図6(A)に示すように、大腿骨Dの骨頭Tと頚部Hの亀裂の間に骨係合部16の突出領域17を挿入し、図6(B)に示すように、骨係合部16の突端17Cを頚部H側に揺動させることで、基部側係合平面18Aによって骨頭Tを押し込むように移動させて整復する。また図7に示すように、頚部Hに、ネイル用の孔HAが形成されている場合は、この孔HA内に骨係合部16を挿入して、突端17Cで骨頭Tを移動させることもできる。
骨矯正具10による骨の位置調整が完了したら、図3(B)に示すように、骨矯正具10に対して、固定機構80を利用してワイヤ挿入具50を装着する。更に図3(C)に示すように、ワイヤ挿入具50を、骨矯正具10に対して旋回させながら、適した挿入角度を検討し、角度が決定したら、固定機構80の固定用雄ねじ体84を増し締めして骨矯正具10とワイヤ挿入具50を完全に固定する。次いで、図3(D)に示すように、ワイヤ案内部60のワイヤ挿入孔62にワイヤWを挿入し、ワイヤWの先端を、骨係合部16の近傍に通過させながら、大腿骨Dに差し込む(図5(C)、図6(C)、図7(B)参照)。この結果、図4(A)乃至(C)に示すように、骨矯正具10によって矯正された骨を、ワイヤWによって保持することが可能となる。
ワイヤWの挿入が完了したら、図4(D)に示すように、固定機構80の固定用雄ねじ体84を開放し、骨矯正具10からワイヤ挿入具50をワイヤWに沿って取り外す。その後、図4(E)に示すように、骨矯正具10を体内から取り出すことで、ワイヤWのみが大腿骨Dに残存する。その後、図8に示すように、ワイヤWで保持された大腿骨Dに対して、ネイルNとラグスクリューLを挿入して骨折部位を強固に固定してからワイヤWを引き抜けば、整復作業が完了する。なお、この骨整復装置1によれば、図5(C)、図6(C)、図7(B)に示すように、ワイヤWを、頚部Hの中心からずれた位置に挿入することが可能となり、その後に挿入されるネイルNやラグスクリューLとの干渉も抑制できる。
本実施形態の骨整復装置1は、骨矯正具10とワイヤ挿入具50を備えるので、骨矯正具10で矯正した骨の近傍にワイヤWを正確に差し込むことができる。従って、骨の矯正作業と骨の仮固定作業を連動させることができるので、施術精度及び施術効率を大幅に高めることができる。
更に本ガイド位置決め機構70は、ワイヤ案内部60の周方向の相対位置を自在に調整できるので、X線照射装置で骨の状態を確認しながら、最適なワイヤ挿入角度でワイヤWを挿入することができる。特にこのガイド位置決め機構70は、L字状に屈曲又は湾曲する第一棒部72及び第二棒部74によって、骨矯正具10の遠位端側から大腿骨周囲を迂回するようにワイヤ案内部60を保持しているので、ワイヤ挿入具50と肉体との干渉を極力低減できる。
また更に本実施形態の骨整復装置1は、ガイド位置決め機構70が、骨矯正具10に対して着脱自在となっているので、骨矯正具10を利用した骨の矯正作業中は、ガイド位置決め機構70を取り外しておくことができる。また、骨矯正具10に対してガイド位置決め機構70を装着して、ワイヤWの挿入角度を決めた後は、骨矯正具10とガイド位置決め機構70を固定機構80で固定できるので、安定してワイヤWを挿入することができる。
更にまた、ワイヤ案内部60は、ワイヤWの先端を、軸部20に対して軸直角方向にオフセットした位置に案内できるので、ワイヤWと骨矯正具10の干渉を回避できる。また、図7に示すように、骨矯正具10を、骨幹部の中心に挿入して、骨頭Tを移動させる場合であっても、ワイヤWは、骨幹部の中心からオフセットする位置に挿入できることから、ワイヤWとネイルNの干渉を回避できる。
なお、上記実施形態では、軸部20(又は骨係合部16の基部18)が断面円形の棒状部材となる場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図9(A)に示すように、軸部20(又は基部18)が、板状の部材であっても良い。この場合、骨係合部16の突出領域17は、板状の軸部20の幅方向中央から軸直角方向に突出することが好ましく、この骨係合部16を軸視するとT字形状となる。また例えば、図9(B)に示すように、骨係合部16の突出領域17は、板状の軸部20の側縁から軸直角方向に突出することが好ましく、この骨係合部16を軸視するとL字、U字又はV字形状等となる。更に図9(C)に示すように、軸部20の先端を平板形状にし、その平板を平面直角方向に湾曲又は屈曲させた態様によって骨係合部16を形成しても良い。また更に、図9(D)に示すように、軸部20の先端を平板形状にし、この平板を軸部20に対して板幅方向に突出させることで、骨係合部16を形成しても良い。
また、上記実施形態では、図10(A)に示すように、突出領域17の遠位側の段部19に、ワイヤWを案内する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図10(B)に示すように、突出領域17の突端17Cの近傍にワイヤWを案内しても良く、図10(C)に示すように、突出領域17の近位側の軸方向端縁17Bの近傍にワイヤWを案内しても良い。更に、図10(D)に示すように、軸部20の突端近傍にワイヤWを案内しても良い。更に、図10(E)に示すように、軸部20の突端側を骨係合部16よりも近位側に突出させ、近位側の軸方向端縁17Bと軸部20の間に形成される近位側の段部19の近傍にワイヤWを案内することも好ましい。
本実施形態では、ガイド位置決め機構70が、軸部20の遠位側端に回動自在に連結される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図11(A)に示すように、軸部20における把持部26よりも近位側に対して、ガイド位置決め機構70が回動自在に連結されるようにしても良い。この際、図11(B)に示すように、第二棒部74の他端に、断面U字形状の切欠き74Aを形成し、この切欠き74Aに軸部20を挿入することで、両者を連結させるようにしても良い。
更に本実施形態では、ワイヤ案内部60が、軸部20の軸直角方向と略平行となるようにワイヤWを案内する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図11に示すワイヤ案内部60B,60Cのように、軸直角方向に対して傾斜角度を有する状態でワイヤWを案内しても良い。更に、単一のガイド位置決め機構70に対して、案内角度が異なる複数のワイヤ案内部60A,60B,60Cを予め用意しておくことで、ワイヤWの挿入角度を選択できるようにしても良い。
また更に本実施形態では、ワイヤ案内部60が、軸部20に対して軸直角方向の一方にずれた位置にワイヤWを案内する場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図12に示すように、ワイヤ案内部60に、少なくとも2つのワイヤ挿入孔62A,62Bを形成し、一方のワイヤ挿入孔62Aに挿入されるワイヤWは、軸部20の一方側にオフセットされた位置に案内され、一方のワイヤ挿入孔62Bに挿入されるワイヤWは、軸部20の他方側にオフセットされた位置に案内されるようにしても良い。
尚、本発明の骨整復装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 骨整復装置
10 骨矯正具
16 骨係合部
17 突出領域
17A 突出側係合平面
17B 軸方向端縁
17C 突端
18 基部
18A 基部側係合平面
19 段部
20 軸部
26 把持部
50 ワイヤ挿入具
50 機構
60,60A,60B,60C ワイヤ案内部
62 ワイヤ挿入孔
64 仮想軸線
70 ガイド位置決め機構
72 第一棒部
74 第二棒部
75 軸孔
75A 大径部
75B 小径部
80 固定機構
86 回動軸
W ワイヤ

Claims (8)

  1. 骨と係合して該骨の姿勢を矯正する骨係合部、先端に前記骨係合部が設けられる軸部、及び前記軸部に設けられて作業者に把持される把持部を有する骨矯正具と、
    ワイヤを前記骨係合部の近傍に直線状に案内するワイヤ案内部と、
    前記ワイヤ案内部と前記骨矯正具を連結し、前記ワイヤ案内部を、前記軸部に対して軸直角方向に離れた位置に保持するガイド位置決め機構と、
    を備えることを特徴とする骨整復装置。
  2. 前記ガイド位置決め機構は、前記軸部に対して、前記ワイヤ案内部の周方向の相対位置を変更可能であることを特徴とする、
    請求項1に記載の骨整復装置。
  3. 前記ガイド位置決め機構は、
    前記ワイヤ案内部から連続して前記軸部の軸方向に延びる第一棒部と、
    前記第一棒部から連続して前記軸直角方向に延び、前記骨矯正具に回動自在に接続される第二棒部と、を有することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の骨整復装置。
  4. 前記ガイド位置決め機構は、前記骨矯正具に対して着脱自在に配設されることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の骨整復装置。
  5. 前記ガイド位置決め機構と前記骨矯正具の相対位置を固定する固定機構を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の骨整復装置。
  6. 前記ワイヤ案内部は、
    前記ワイヤを、前記軸部に対して軸直角方向にずれた位置へ案内することを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の骨整復装置。
  7. 前記ワイヤ案内部は、
    前記ワイヤを、前記骨係合部に対して軸方向にずれた位置へ案内することを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の骨整復装置。
  8. 前記骨係合部は、前記軸部に対して軸直角方向へ突出する突出領域を有しており、
    前記ワイヤ案内部は、前記軸部及び前記突出領域により形成される段部の近傍に、前記ワイヤを案内することを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の骨整復装置。
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