JP2017221078A - ホルダ構造の製造方法及びホルダ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダと積層体との間に作用する荷重を、積層体とホルダとの嵌合部分の全体に亘って均一することができるホルダ構造の製造方法及びホルダ構造を提供する。
【解決手段】磁性を有するプレート22が軸方向に積層された筒状のステータコア11を、筒状のホルダ12に嵌合する嵌合工程を有し、ホルダ12の小径筒部52のうち、高剛性部でのステータコア11との締め代を低剛性部でのステータコア11との締め代に比べて小さくする。
【選択図】図7

Description

本発明は、ホルダ構造の製造方法及びホルダ構造に関するものである。
車両駆動や回生発電等に用いられる回転電機のステータは、筒状のステータコアと、ステータコアが圧入されたホルダと、を有している。ステータコアは、磁性を有するプレート(電磁鋼板)がステータコアの軸方向に積層されて構成されている。
上述したホルダは、ステータコアが圧入された筒部と、筒部から径方向に突設されたフランジ部と、を有している(例えば、下記特許文献1参照)。フランジ部は、締結部材によってハウジングに固定される。これにより、ステータは、ハウジング内で保持される。
特開2014−90533号公報
ところで、上述したホルダの筒部のうち、フランジ部に近接した部分(以下、高剛性部という。)は、フランジ部から離間した部分(以下、低剛性部という。)に比べて径方向の剛性(円管剛性)が高くなる。高剛性部では、圧入時の変形量が低剛性部に比べて少ない。そのため、高剛性部からステータコアに作用する荷重は、低剛性部からステータコアに作用する荷重に比べて大きくなる。この場合には、ステータコアを構成するプレートのうち、高剛性部に接触しているプレートが、低剛性部に接触しているプレートに対して径方向に位置ずれするおそれがある。その結果、ステータコアのうち高剛性部に保持されている部分と、ロータと、の径方向のクリアランスにばらつきが生じるため、モータ性能の低下に繋がるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ホルダと積層体との間に作用する荷重を、積層体とホルダとの嵌合部分の全体に亘って均一することができるホルダ構造の製造方法及びホルダ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、磁性を有するプレート(例えば、実施形態におけるプレート22)が軸方向に積層された筒状の積層体(例えば、実施形態におけるステータコア11)を、筒状のホルダ(例えば、実施形態におけるホルダ12)に嵌合する嵌合工程を有し、前記ホルダにおける前記積層体との嵌合部分(例えば、実施形態における小径筒部52)のうち、高剛性部での前記積層体との締め代を低剛性部での前記積層体との締め代に比べて小さくする。
請求項2に記載した発明では、磁性を有するプレートが軸方向に積層された筒状の積層体が嵌合され、前記積層体に同軸上に配置された筒状のホルダを備え、前記ホルダにおける前記積層体との嵌合部分のうち、高剛性部での前記積層体との締め代は、低剛性部での前記積層体との締め代に比べて小さくなっている。
請求項3に記載した発明では、前記ホルダは、前記積層体が嵌合された筒部(例えば、実施形態における筒部41)と、前記筒部から径方向に突設された突出部(例えば、実施形態におけるフランジ部42)と、を有し、前記高剛性部は、前記筒部のうち、前記突出部との接続部分及び前記接続部分の周辺部分である。
請求項4に記載した発明では、前記ホルダには、径方向で前記積層体に向けて膨出するとともに、前記積層体に接触する凸部(例えば、実施形態における凸部55)が前記軸方向に間隔をあけて形成され、前記凸部のうち、前記高剛性部に形成された凸部(例えば、実施形態における凸部55a)の前記径方向での膨出量は、前記低剛性部に形成された凸部(例えば、実施形態における凸部55b)の前記径方向での膨出量に比べて低くなっている。
請求項1,2に記載した発明によれば、積層体が嵌合された状態において、ホルダのうち、嵌合時の変形量が多い低剛性部の内径と、変形量が少ない高剛性部の内径と、を同等にすることができる。これにより、高剛性部及び積層体間に作用する荷重と、低剛性部及び積層体間に作用する荷重と、を同等にすることができる。そのため、ホルダと積層体との間に作用する荷重を、積層体とホルダとの嵌合部分の全体に亘って均一化できる。その結果、積層体のプレートのうち、嵌合時に変形量の少ない高剛性部に接触しているプレートが、低剛性部に接触しているプレートに対して径方向に位置ずれするのを抑制できる。
請求項3に記載した発明によれば、筒部のうち、突出部との接続部分及び接続部分の周辺部分の締め代を、突出部から離間する部分の締め代に比べて小さくすることで、上述した作用効果がより奏功される。
請求項4に記載した発明によれば、ホルダの嵌合部分全体が積層体に接触した状態で嵌合される場合に比べて、ホルダの嵌合部分と積層体との接触面積を低減できる。これにより、積層体とホルダとの間に作用する面圧を増加させ、ホルダ内に積層体を強固に保持できる。
また、ホルダの嵌合部分と積層体との接触面積を低減できるので、嵌合後の残留応力が軽減され易くなり、磁気特性への影響を抑えることができる。
さらに、凸部の膨出量を変更することで、積層体とホルダとの間の締め代を高剛性部と低剛性部とで変更できるので、締め代の調整が容易になる。
第1実施形態に係るステータの分解斜視図である。 第1実施形態に係るステータの部分平面図である。 図1のIII−III線に相当する断面図である。 図3のIV部に相当する断面図である。 ホルダ形成工程を説明するための工程図である。 圧入工程を説明するための工程図であって、ステータコア及びホルダの断面図である。 圧入工程を説明するための工程図であって、ステータコア及びホルダの拡大断面図である。 第2実施形態に係るステータの断面図である。 第3実施形態に係るロータの断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、ステータ1の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のステータ1は、電気自動車やハイブリッド車両等の車両駆動や回生発電に用いられる回転電機に搭載される。回転電機は、ステータ1の内側に図示しないロータが回転可能に配置されて構成されている。ロータは減速機構等を介して車両の車軸に動力伝達可能に連結されている。
[ステータ]
ステータ1は、筒状のステータコア(積層体)11と、ステータコア11が圧入されたホルダ(ホルダ構造)12と、を備えている。なお、以下の説明では、ステータコア11の軸線Oに沿う方向を単に軸方向といい、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O周りの方向を周方向という場合がある。
ステータコア11は、筒状のバックヨーク部13と、バックヨーク部13から径方向の内側に突設されたティース部14と、を有している。
上述したステータコア11は、複数の分割コア21が周方向に配列されることで形成されている。分割コア21は、プレス加工等により打ち抜かれた磁性を有するプレート22(図3参照)が軸方向に積層されて構成されている。本実施形態において、各プレート22は、それぞれ同形同大に形成されている。
図2は、ステータ1の部分平面図である。
図1、図2に示すように、分割コア21は、軸方向から見た平面視でT字状に形成されている。具体的に、各分割コア21は、バックヨーク片24と、バックヨーク片24から径方向の内側に突設された上述したティース部14と、を有している。なお、各分割コア21は、それぞれ同等の構成により形成されている。
バックヨーク片24は、ステータコア11におけるバックヨーク部13のうち、周方向の一部を構成している。バックヨーク片24の外周面(径方向の外側を向く面)は、軸方向から見た平面視で、ホルダ12の内面形状に倣う円弧状に形成されている。
周方向で隣り合う分割コア21同士は、バックヨーク片24における周方向で対向する端面同士を突き合わせた状態で配列されている。なお、図2に示すように、バックヨーク片24には、軸方向で隣り合うプレート22同士を連結するためのカシメ部33が形成されている。カシメ部33の形状や位置、数等は、適宜変更が可能である。但し、カシメ部33は、分割コア21のうち、磁束の通過量の少ない部分(磁気回路影響が少ない部分)に形成することが好ましい。また、軸方向で隣り合うプレート22同士の連結方法は、適宜変更が可能であり、例えば接着剤等を用いて連結しても構わない。
ティース部14は、各分割コア21毎に一つずつ設けられている。ティース部14は、バックヨーク片24の内周面(径方向の内側を向く面)のうち、周方向の中央部から径方向の内側に向けて突設されている。図1に示すように、ティース部14には、図示しないインシュレータを介してコイル25が装着される。なお、一の分割コア21に対して複数のティース部14を設けても構わない。
図3は、図1のIII−III線に相当する断面図である。
図3に示すように、ホルダ12は、ステータコア11と同軸上に配置された筒部41と、筒部41の外周面に形成されたフランジ部42と、を備えている。
筒部41は、ステータコア11を径方向の外側から取り囲んでいる。筒部41は、軸方向の第1端側に位置するものほど大径に形成された多段筒状に形成されている。具体的に、筒部41は、筒部41のうち軸方向の第1端部に位置する大径筒部51と、軸方向の第2端部に位置する小径筒部52と、大径筒部51及び小径筒部52間を接続する接続筒部53と、を有している。なお、図3の例において、筒部41における軸方向の長さは、ステータコア11の軸方向の長さよりも短くなっている。但し、筒部41やステータコア11の軸方向の長さは、適宜変更が可能である。
大径筒部51は、内径がステータコア11の外径(最大外径部)よりも大きくなっている。
接続筒部53は、軸方向の第2端側に向かうに従い漸次内径が縮小している。
小径筒部52は、ステータコア11に外嵌されている。ステータコア11は、外周面の一部が小径筒部52の内周面に接触した状態で、小径筒部52内に圧入されている。図3の例において、ステータコア11は、軸方向の第1端部をホルダ12から突出させた状態で、小径筒部52内に圧入されている。なお、小径筒部52の詳細な説明は、後述する。
図1に示すように、フランジ部42は、筒部41(大径筒部51)における軸方向の第1端縁から径方向の外側に張り出している。フランジ部42における周方向の一部には、フランジ部42を軸方向に貫通する貫通孔43が形成されている。貫通孔43内には、ホルダ12を図示しないステータハウジングに固定するための締結部材が挿通される。
ここで、上述した筒部41の小径筒部52では、フランジ部42から軸方向に離間するに従い径方向の剛性が低くなっている。以下の説明では、小径筒部52のうち、フランジ部42に近接する部分(小径筒部52の第1端部)を単に高剛性部といい、フランジ部42から離間する部分(小径筒部52の第2端部)を単に低剛性部という場合がある。なお、本実施形態において、フランジ部42は大径筒部51に形成されているため、大径筒部51から接続筒部53を経て小径筒部52の第1端部に至る部分が高剛性部となっている。
図4は、図3のIV部に相当する断面図である。
図4に示すように、小径筒部52の内周面には、径方向の内側に向けて膨出する凸部55が形成されている。凸部55は、周方向から見た側面視で、径方向の内側に向けて凸の円弧状に形成されている。凸部55の表面は、全体に亘って緩やかに湾曲している。凸部55は、小径筒部52の内周面において、周方向の全体に亘って連続的に形成されている。なお、凸部55は、表面の全体が緩やかに湾曲していれば、曲率半径が一様な円弧で形成されていても、曲率半径の異なる複数の円弧が連なって形成されていても構わない。
上述した凸部55は、小径筒部52の内周面のうち、少なくともステータコア11と径方向で対向する部分に軸方向に複数形成されている。軸方向で隣り合う凸部55同士の接続部56は、径方向の内側に向けて窪む円弧状に形成されている。これにより、軸方向で隣り合う凸部55同士が滑らかに連なっている。また、周方向から見た側面視における接続部56の形状は適宜変更が可能である。例えば、接続部56は、軸方向で隣り合う凸部55同士を、直線状に接続しても構わない。
小径筒部52のうち凸部55の径方向の内端での内径は、ステータコア11がホルダ12に圧入される前の状態において、ステータコア11の外径よりも小さくなっている。したがって、小径筒部52のうち凸部55が位置する部分は、ステータコア11との間に締め代を有している。例えば小径筒部52は、凸部55における径方向の内端がステータコア11の最大外径部よりも小さく、接続部56における径方向の外端がステータコア11の最大外径部よりも大きくなるように、凸部55の膨出量が設定されていることが好ましい。本実施形態において、凸部55の膨出量とは、接続部56における径方向の外端と、凸部55における径方向の内端と、の間の径方向寸法である。そのため、小径筒部52内には、凸部55や小径筒部52自体が径方向の外側に変形(弾性変形)した状態で、かつステータコア11の外周面が接続部56に接触しない状態でステータコア11が圧入されている。
ここで、上述した凸部55のうち、小径筒部52の高剛性部(第1端部)に位置する凸部55aの膨出量Aは、小径筒部52の低剛性部(第2端部)に形成された凸部55bの膨出量Bよりも低くなっている。本実施形態では、凸部55のうち、最も第1端側に位置する凸部55aの膨出量Aが、凸部55bの膨出量Bに比べて低くなっている。したがって、小径筒部52のうち、凸部55a(高剛性部)とステータコア11との締め代は、凸部55b(低剛性部)とステータコア11との締め代に比べて小さくなっている。
[ステータの製造方法]
次に、上述したステータ1の製造方法について説明する。
本実施形態のステータ1の製造方法は、ステータコア形成工程と、ホルダ形成工程と、圧入工程と、を主に有している。
ステータコア形成工程では、複数の分割コア21を周方向に配列し、筒状のステータコア11とする。このとき、周方向で隣り合う分割コア21同士は、バックヨーク片24における周方向で対向する端面同士を突き合わせた状態で配列する。
ホルダ形成工程は、外形形成工程と、内周面加工工程と、を有している。
図5は、ホルダ形成工程を説明するための工程図であって、ホルダ12の断面図である。
図5に示すように、外形形成工程では、ホルダ12の母材に対してプレス加工を施し、ホルダ12の外形(筒部41及びフランジ部42)を成形する。
内周面加工工程では、筒部41の内周面に対して加工チップ80を押し当て、筒部41の内周面を切削する。これにより、筒部41の内周面に凸部55が形成される。
以上により、ホルダ形成工程が終了する。
図6は、圧入工程を説明するための工程図であって、ステータコア11及びホルダ12の断面図である。
図6に示すように、圧入工程では、まずステータコア形成工程で形成されたステータコア11をステージ71上にセットする。この状態で、ホルダ形成工程で形成されたホルダ12内にステータコア11を圧入する。具体的には、ホルダ12のフランジ部42をステータコア11に軸方向で対向させた状態で、ホルダ12及びステータコア11を軸方向に接近移動させる。すると、ステータコア11は、ホルダ12の大径筒部51から筒部41内に進入する。その後、ステータコア11は、ホルダ12の接続筒部53に案内されながら、小径筒部52内に圧入される。
図7は、圧入工程を説明するための工程図であって、ステータコア11及びホルダ12の拡大断面図である。
図7に示すように、上述した圧入工程において、ステータコア11とホルダ12とが軸方向に接近移動する際、小径筒部52の内周面には、凸部55の表面の法線方向に向けて圧入荷重Fがステータコア11から作用する。上述した圧入荷重Fの分力のうち、軸方向(圧入方向)に沿う成分は、凸部55への衝突力F1(せん断力)として作用する。一方、圧入荷重の分力のうち、径方向に沿う成分は、ホルダ12を押し広げる力F2として作用する。したがって、ステータコア11は、凸部55を介してホルダ12を押し広げながら、小径筒部52内に圧入される。
以上により、ステータ1が完成する。
ここで、本実施形態では、小径筒部52のうち、高剛性部とステータコア11との締め代が、低剛性部とステータコア11との締め代に比べて小さくなっている。
この構成によれば、ステータコア11が圧入された状態において、小径筒部52のうち、圧入工程時の変形量が多い低剛性部の最小内径部(凸部55bにおける径方向の内端)と、変形量が少ない高剛性部の最小内径部(凸部55aにおける径方向の内端)と、を同等にすることができる。これにより、高剛性部及びステータコア11間に作用する荷重と、低剛性部及びステータコア11間に作用する荷重と、を同等にすることができる。そのため、小径筒部52とステータコア11との間に作用する荷重を、ステータコア11と小径筒部52との圧入部分の全体に亘って均一化できる。その結果、ステータコア11のプレート22のうち、圧入工程時に変形量の少ない高剛性部に接触しているプレート22が、低剛性部に接触しているプレート22に対して径方向に位置ずれするのを抑制できる。したがって、ロータとステータコア11との径方向のクリアランスを軸方向の全体に亘って均一にすることができ、メンテナンス頻度の低下を図ることができるとともに、高性能な回転電機を提供できる。
本実施形態では、小径筒部52のうち、高剛性部であるフランジ部42に近接する部分の締め代をフランジ部42から離間する部分の締め代に比べて小さくすることで、上述した作用効果がより奏功される。
本実施形態では、凸部55のうち、高剛性部に形成された凸部55aの径方向の膨出量を、低剛性部に形成された凸部55bよりも低くする構成とした。
この構成によれば、ホルダ12の内周面とステータコア11の外周面との全体が接触した状態で圧入される場合に比べて、ホルダ12の内周面のうち、ステータコア11の外周面との接触面積を低減できる。これにより、ステータコア11の外周面とホルダ12の内周面との間に作用する面圧を増加させ、ホルダ12内にステータコア11を強固に保持できる。
また、ホルダ12の内周面のうち、ステータコア11の外周面との接触面積を低減できるので、圧入後の残留応力が軽減され易くなり、磁気特性への影響を抑えることができる。
さらに、凸部55の膨出量を変更することで、ステータコア11と小径筒部52との間の締め代を高剛性部と低剛性部とで変更できるので、締め代の調整が容易になる。
上述した実施形態では、ステータコア11を圧入によってホルダ12内に嵌合する構成について説明したが、これに限らず、焼嵌め等によって嵌合しても構わない。
上述した実施形態では、凸部55が全周に亘って形成された場合について説明したが、これに限らず、周方向に断続的に形成したり、螺旋状に形成したりしても構わない。
さらに、フランジ部42の位置は、適宜変更が可能である。
なお、上述した実施形態では、凸部55のうち、最も軸方向の第1端側に位置する凸部55aのみの膨出量を凸部55bに対して低くする構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、凸部55のうち、第1端側に位置する複数の凸部55aの膨出量を他の凸部55bに比べて低くしても構わない。
上述した実施形態では、筒部41とフランジ部42とが一体に形成された構成について説明したが、筒部とフランジ部とを別体で形成しても構わない。また、ホルダを軸方向で分割しても構わない。すなわち、ステータコア11の第1端部に圧入された第1ホルダと、ステータコア11の第2端部に圧入された第2ホルダと、を有する構成にしても構わない。
上述した実施形態では、凸部55の膨出量を変更することで、ステータコア11と小径筒部52との間の締め代を高剛性部と低剛性部とで調整する場合について説明したが、凸部55を有さない構成にしても構わない。この場合には、筒部41におけるステータコア11との圧入部分のうち、高剛性部の内径を低剛性部の内径に比べて大きくすることで、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する。
上述した実施形態では、ステータコア11が筒部41の小径筒部52内に圧入される構成について説明したが、この構成のみに限らず、筒部41の少なくとも一部に圧入される構成であれば構わない。
上述した実施形態では、筒部41から径方向の外側に向けて突出する突出部として、環状のフランジ部42を例にして説明したが、この構成のみに限られない。例えば、筒部41における周方向の一部に、ステータハウジングへの固定に使用する取付片等を径方向の外側に突設させても構わない。この場合は、筒部41のうち、取付片との接続部分及び接続部分の周辺部分が高剛性部となるため、筒部41における周方向の一部でステータコア11との締め代を他の部分に比べて小さくしても構わない。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係るステータ1の断面図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、筒部41における軸方向の両端部にフランジ部101,102が形成されている点で上述した実施形態と相違している。
図8に示すホルダ100において、筒部41における軸方向の両端部には、径方向の外側に突出するフランジ部101,102が筒部41の全周に亘って形成されている。そのため、筒部41のうち、軸方向の両端部(フランジ部101,102)に近接する部分は、軸方向の中央部に比べて剛性が高い高剛性部となっている。なお、各フランジ部101,102には、ホルダ100をステータハウジングに取り付けるための貫通孔103,104がそれぞれ形成されている。
筒部41の内周面には、径方向の内側に向けて膨出する凸部55が形成されている。各凸部55のうち、軸方向の両端部に位置する凸部55aの径方向への膨出量は、軸方向の中央部に位置する凸部55bの径方向への膨出量よりも低くなっている。
本実施形態によれば、フランジ部101,102が複数形成されている場合であっても、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態に係るロータ200の断面図である。本実施形態では、本発明のホルダ構造をロータ200に採用した点で上述した実施形態と相違している。
図9に示すように、本実施形態のロータ200は、ロータシャフト(ホルダの一種でありホルダ構造)201と、ロータシャフト201に外嵌されたロータコア(積層体)202と、を有している。
ロータシャフト201は、内側筒部210と、内側筒部210を径方向の外側から囲繞する外側筒部211と、内側筒部210及び外側筒部211間を接続する接続フランジ部(突出部)212と、を有している。
接続フランジ部212は、内側筒部210における軸方向の第1端部から径方向の外側に突設されている。
外側筒部211は、内側筒部210と同軸上に配置されている。外側筒部211は、軸方向の長さが内側筒部210よりも長くなっている。外側筒部211における軸方向の中央部には、接続フランジ部212における径方向の外側端部が接続されている。したがって、外側筒部211のうち、軸方向の中央部(接続フランジ部212との接続部分を含む領域)は、軸方向の両端部(低剛性部)に比べて剛性が高い高剛性部になっている。
外側筒部211の外周面には、径方向の外側に向けて膨出する凸部255が形成されている。凸部255は、例えば外側筒部211の全周に亘って延びる環状に形成されている。また、凸部255は、軸方向に間隔をあけて複数形成されている。各凸部255のうち、高剛性部に位置する凸部255aは、低剛性部に位置する凸部255bに比べて径方向への膨出量が低くなっている。
ロータコア202は、プレス加工等により打ち抜かれた磁性を有するプレート220が軸方向に積層されて筒状に形成されている。ロータコア202の図示しないスロットには、永久磁石が収容されている。
ロータコア202における径方向の中央部には、ロータコア202を軸方向に貫通する圧入孔221が形成されている。圧入孔221内には、上述した外側筒部211が圧入されている。本実施形態において、圧入孔221と外側筒部211の凸部255との間には締め代が設定されている。したがって、圧入孔221内には、凸部255や外側筒部211自体が径方向の内側に変形(弾性変形)した状態でステータコア11が圧入されている。
ここで、本実施形態では、凸部255のうち、高剛性部(外側筒部211と接続フランジ部212との接続部分を含む領域)に位置する凸部255aの膨出量が、低剛性部に位置する凸部255bの膨出量に比べて低くなっている。そのため、ロータシャフト201がロータコア202に圧入された状態において、外側筒部211のうち、圧入工程時の変形量が多い低剛性部の最大外径部(凸部255bにおける径方向の外端)と、変形量が少ない高剛性部の最大外径部(凸部255aにおける径方向の外端)と、を同等にすることができる。これにより、高剛性部及びロータコア202間に作用する荷重と、低剛性部及びロータコア202間に作用する荷重と、を同等にすることができる。そのため、外側筒部211とロータコア202との間に作用する荷重を、ロータコア202と外側筒部211との圧入部分の全体に亘って均一化できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
11…ステータコア(積層体)
12…ホルダ(ホルダ構造)
41…筒部
42…フランジ部(突出部)
52…小径筒部(嵌合部分)
55,55a,55b,255,255a,255b…凸部
202…ロータコア(積層体)
201…ロータシャフト(ホルダ構造)
211…外側筒部(嵌合部分)
212…接続フランジ部(突出部)

Claims (4)

  1. 磁性を有するプレートが軸方向に積層された筒状の積層体を、筒状のホルダに嵌合する嵌合工程を有し、
    前記ホルダにおける前記積層体との嵌合部分のうち、高剛性部での前記積層体との締め代を低剛性部での前記積層体との締め代に比べて小さくすることを特徴とするホルダ構造の製造方法。
  2. 磁性を有するプレートが軸方向に積層された筒状の積層体が嵌合され、前記積層体に同軸上に配置された筒状のホルダを備え、
    前記ホルダにおける前記積層体との嵌合部分のうち、高剛性部での前記積層体との締め代は、低剛性部での前記積層体との締め代に比べて小さくなっていることを特徴とするホルダ構造。
  3. 前記ホルダは、
    前記積層体が嵌合された筒部と、
    前記筒部から径方向に突設された突出部と、を有し、
    前記高剛性部は、前記筒部のうち、前記突出部との接続部分及び前記接続部分の周辺部分であることを特徴とする請求項2に記載のホルダ構造。
  4. 前記ホルダには、径方向で前記積層体に向けて膨出するとともに、前記積層体に接触する凸部が前記軸方向に間隔をあけて形成され、
    前記凸部のうち、前記高剛性部に形成された凸部の前記径方向での膨出量は、前記低剛性部に形成された凸部の前記径方向での膨出量に比べて低くなっていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のホルダ構造。
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