JP2017220135A - 車載機器ログ収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】分散して試験されている開発中の車載機器から、開発者が真に必要とするログ情報を過不足なく効率的に取得する。【解決手段】本発明の車載機器ログ収集システムは、車載機器のログ情報からログ情報のうち優先的な解析対象となるサマリ情報を抽出するための条件、及び、抽出したサマリ情報をログ管理装置に送信する旨の指示が記載された解析スクリプトを車載ログ収集装置に送信し、車載機器に不具合が発生した時点のログ情報をサマリ情報から抽出するログ管理装置と、解析スクリプトに基づき、ログ情報からサマリ情報を抽出し、抽出したサマリ情報、及び、不具合が発生した時点をログ管理装置に送信する車載ログ収集装置と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、車載機器ログ収集システムに関する。
ログ情報とは、ある機器についてのハードウェア又はソフトウェアの時系列の動作記録である。機器がパーソナルコンピュータである場合を例にとると、ハードウェアのログ情報とは、例えば、電源投入時刻、CPU(Central Processing Unit)の温度、冷却ファンの回転速度等である。ソフトウェアのログ情報とは、例えば、ソースコード内に埋め込まれたデバッグ情報、エラー情報、CPUの使用量等である。機器の不具合(異常)は、ログ情報の変化となって現れ、その変化を解析することによって、具体的な症状を特定することができる。
機器が自身の不具合を監視する場合もある。しかしながら、メーカが多くの機器を出荷した後、多くの機器が稼働している場合、個々の機器は、ネットワークを介してメーカのサーバに接続され、そのサーバによって一括的に監視される場合が多い。この場合、サーバがすべての機器のすべてのログ情報を解析することになると、ログ情報の取得、蓄積、送信、解析等に使用されるリソースの量は膨大になる。そこで、蓄積等の処理対象となるログ情報の量を、不具合を特定するのに充分な量に絞り込む技術が一般化されている。
特許文献1のログ収集システムは、端末装置及びサーバを有する。サーバは、端末装置からログ情報をネットワーク経由で取得し解析する。そして、サーバは、解析した異常状態の内容に応じて、異常状態を検出する方法を変え、蓄積するログ情報の粒度、内容、蓄積頻度を変えるように端末装置に指示する。サーバはさらに、解析した異常状態の内容に応じて、端末装置から収集するログ情報の内容、収集頻度を自ら変える。
特開2012−198796号公報
特許文献1においては、機器の開発がすでに終了した後量産体制に入り、ハードウェア及びソフトウェアが成熟した状態で稼働していることが前提になっている。しかしながら、機器の開発中の時点で、遠隔地に分散する多くの機器の不具合を1つのサーバが解析しなければならない場合も多い。
例えば、カーナビゲーション、カーオーディオ等の車載機器が世界各国のテストコース等において試験されている場合、車載機器のログ情報を、ある国の1地点に配置されたサーバが解析することがある。このような開発中には、車載機器の開発者は、各国に分散する試験者(テストドライバー)と協力して必要なログ情報を車載機器から取得し、分析することになる。このとき一般的に、試験者は、車載機器の不具合を記載した不具合報告書を開発者に送付するとともに、不具合の起こった時点のログ情報をログ情報全体から切り出してサーバに格納する。開発者は、不具合報告書を参照しつつ、サーバに格納されたログ情報をさらに絞り込む。
このような協力体制においては、ログ情報を解析するのは開発者であるのに対して、必要なログ情報を最初に切り出すのは試験者である、という本質的な矛盾が存在する。このことに起因して例えば以下のような問題が発生し得る。
・開発者が必要であると判断する部分のログ情報が切り出されておらず、開発者は試験者に対し、ログ情報の切り出しを再度依頼することになる。
・試験者が不具合発生時のログ情報にマーカを埋め込むことが一般的である。しかしながら、例えば複数のハードウェア又はソフトウェアに跨って不具合が継続している場合、関連するすべてのハードウェア又はソフトウェアのログ情報にマーカを埋め込むことは難しい。
車載機器の開発中において、ログ情報の切り出し及びサーバへの格納を完全に自動化することも考えられる。しかしながら、そのための機材及び環境がすべての拠点に備わっていることは実際には稀である。無理に自動化すると、不具合の誤検知が発生し開発効率が低下することがある。結局、開発者と試験者とがシームレスに連携することが必要になる。
一方で、開発者から見れば、試験中のログ情報は非常に有益な情報を多く含んでいる。例えば、試験者から見れば一見車載機器が正常に動作している様子であっても、ソフトウェアが不具合を検知している場合もある。開発者としては、仮に不具合が発生していなくても、予め指定した範囲のログ情報をすべて解析したいというニーズもある。
そこで、本発明は、分散して試験されている開発中の車載機器から、開発者が真に必要とするログ情報を過不足なく効率的に取得することを目的とする。
本発明の車載機器ログ収集システムは、ログ管理装置と、車載ログ収集装置とを備え、ログ管理装置は、車載ログ収集装置が車載機器から収集したログ情報のうち優先的な解析対象となるサマリ情報を当該車載ログ収集装置において抽出するための条件、及び、抽出したサマリ情報を送信する旨の指示が記述された解析スクリプトを生成し、通信装置を介して車載ログ収集装置に送信する機能と、車載ログ収集装置が解析スクリプトに基づいて抽出して送信したサマリ情報を、通信装置を介して受信する機能と、車載機器に不具合が発生した時点のログ情報を受信したサマリ情報から抽出する機能と、を有する管理装置側制御装置を具備し、車載ログ収集装置は、車載機器からログ情報を収集する機能と、ログ管理装置が送信した解析スクリプトを、通信装置を介して受信する機能と、受信した解析スクリプトの記述に基づき、収集したログ情報からサマリ情報を抽出する機能と、抽出したサマリ情報、及び、不具合が発生した時点の時刻情報を、通信装置を介してログ管理装置に送信する機能と、を有する収集装置側制御装置を具備したことを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、分散して試験されている開発中の車載機器から、開発者が真に必要とするログ情報を過不足なく効率的に取得することができる。
車載機器ログ収集システムの構成を説明する図である。 ログ情報データベースの一例を示す図である。 マーカ割当情報の一例を示す図である。 解析スクリプト登録画面の一例を示す図である。 警告画面の一例を示す図である。 (a)は、マーカ確認・修正画面の一例を示す図であり、(b)は、不具合報告書の一例を示す図である。 (a)は、マーカ確認・修正画面の他の一例を示す図であり、(b)は、不具合報告書の他の一例を示す図である。 (a)は、全体ログ管理画面の一例を示す図であり、(b)は、サマリ確認画面の一例を示す図である。 ログダウンロード画面の一例を示す図である。 (a)は、関係解析画面(車両)の一例を示す図であり、(b)は、関係解析画面(バージョン)の一例を示す図である。 処理手順のシーケンス図である。 解析スクリプトの一例を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。
(車載機器ログ収集システムの構成)
図1に沿って、車載機器ログ収集システム1の構成を説明する。車載機器ログ収集システム1は、車載ログ収集装置2、ログ管理装置3及び拠点サーバ4を備える。これらは、有線又は無線のネットワーク5で相互に接続されている。車載機器ログ収集システム1のユーザは、典型的には、カーナビゲーション、カーオーディオ等の車載機器のメーカである。メーカは、自身の組織として本部と多くの拠点を有する。各拠点にはテストコースがあり、テストコースを車両が走行する。車両は車載機器6及び車載ログ収集装置2を搭載している。
車載ログ収集装置2は、車載機器6に対して接続される一般的なコンピュータである。なお、車載ログ収集装置2は、車載機器6の一部を構成していてもよい。車載ログ収集装置2は、中央制御装置11(収集装置側制御装置)、入力装置12、出力装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15及び通信装置16を有している、これらはバスで相互に接続されている。補助記憶装置15は、解析スクリプト32、マーカ割当情報33、不具合報告書34及びサマリ情報データベース35を格納している(詳細後記)。
主記憶装置14におけるログ収集部21はプログラムである。以降、“ログ収集部21は”と動作主体を記した場合、それは、中央制御装置11が補助記憶装置15からログ収集部21を読み出し、主記憶装置14にロードしたうえで、ログ収集部21の機能(詳細後記)を実現するものとする。車載ログ収集装置2及びそれを搭載した車両は、通常、拠点ごとに複数台配置される。車載ログ収集装置2を操作するユーザは、車載機器6の試験者である。拠点サーバ4は、ログ情報データベース31を格納している。拠点サーバ4は、通常、拠点ごとに1台配置される。
ログ管理装置3もまた、一般的なコンピュータである。ログ管理装置3は、中央制御装置41(管理装置側制御装置)、入力装置42、出力装置43、主記憶装置44、補助記憶装置45及び通信装置46を有している、これらはバスで相互に接続されている。補助記憶装置45は、解析スクリプト32、マーカ割当情報33、不具合報告書34及びサマリ情報データベース35を格納している。これらは、車載ログ収集装置2の補助記憶装置15が格納するそれぞれの情報と同じものである。
主記憶装置44におけるログ管理部22はプログラムである。以降、“ログ管理部22は”と動作主体を記した場合、それは、中央制御装置41が補助記憶装置45からログ収集部22を読み出し、主記憶装置44にロードしたうえで、ログ管理部22の機能(詳細後記)を実現するものとする。ログ管理装置3は、通常、本部に1台配置される。ログ管理装置3を操作するユーザは、車載機器6の開発者である。
(ログ情報データベース)
図2に沿って、拠点サーバ4のログ情報データベース31を説明する。ログ情報データベース31においては、国欄101に記憶された国IDに関連付けて、拠点欄102には拠点IDが、車両欄103には車両IDが、車載ログ収集装置欄104には車載ログ収集装置IDが、試験者欄105には試験者名が、ログ種類欄106にはログ種類が、項目欄107には項目が、バージョン欄108にはバージョンが、状態値欄109には状態値が、取得時点欄110には取得時点が記憶されている。
国欄101の国IDは、拠点が属する国を一意に特定する識別子である。
拠点欄102の拠点IDは、拠点を一意に特定する識別子である。
車両欄103の車両IDは、車載機器6を搭載する車両を一意に特定する識別子である。
車載ログ収集装置欄104の車載ログ収集装置IDは、車載ログ収集装置2を一意に特定する識別子である。
試験者欄105の試験者名は、試験者の氏名である。
ログ種類欄106のログ種類は、制御用ソフトウェア(図示せず)が制御する車載機器6のログ情報の種別である。なお、ログ種類は、制御用ソフトウェアが制御するハードウェアの名称であってもよい。
項目欄107の項目は、制御用ソフトウェアが取得する状態値が何を示すものかを説明する情報である。
バージョン欄108のバージョンは、制御用ソフトウェアのバージョンである。
状態値欄109の状態値は、制御用ソフトウェアが取得した具体的な値である。状態値は、数値、発停を示す記号、不具合(異常)等の有無を示すフラグ、動作・不具合の状態を示す文字列等である(図では省略的に“・・”と表現している)。
取得時点欄110の取得時点は、状態値が取得された時点の年月日時分秒である。
(マーカ割当情報)
図3に沿って、マーカ割当情報33を説明する。マーカ割当情報33においては、マーカ欄111に記憶されたマーカIDに関連付けて、車載ログ収集装置欄112には車載ログ収集装置IDが、不具合ボタン押下時点欄113には不具合ボタン押下時点が記憶されている。
マーカ欄111のマーカIDは、マーカを一意に特定する識別子である。マーカとは、車載ログ収集装置2と不具合ボタン押下時点(直ちに後記)との組合せを示す情報である。
車載ログ収集装置欄112の車載ログ収集装置IDは、図2の車載ログ収集装置IDと同じである。
不具合ボタン押下時点欄113の不具合ボタン押下時点は、試験者が車載機器6に不具合が発生していることを認識し、不具合ボタン(図示せず)を押下した時点の年月日時分秒である。
以降では、本実施形態の内容をより理解し易いように、まず表示画面を説明し、その後に処理手順を説明する。
(解析スクリプト登録画面)
図4に沿って、解析スクリプト登録画面51を説明する。解析スクリプト32(図1)は、ログ管理装置3が車載ログ収集装置2に対して送信する指示書である。ログ管理装置3のログ管理部22は、出力装置43に解析スクリプト登録画面51を表示する。当該画面を見た開発者は、解析スクリプトアップロード欄52に例えば“qqq-analyze”を入力する。これはいわゆるファイルパスであり、解析スクリプト32が格納されるネットワーク上の位置情報である。
次に、開発者は、解析スクリプト欄53に、入力装置42を介して例えば以下のデータを入力したとする。なお、これらの入力データは、ログ情報から優先的な解析対象となるサマリ情報を抽出するための条件となっている。
・ログ種類欄53aに、“CAN(Controller Area Network)”を入力。
・キーワード欄53bに、“処理遅延時間”を入力。
・数値判定欄53cに、“120ms以上”を入力。なお、“以上”は、ラジオボタンで選択する。
・アクション欄53dに、“試験者へ不具合通知”、“音1”及び“サマリ情報通知”を入力(チェック欄にチェックマークを入力)。
さらに開発者は、同様に、解析スクリプト欄54にも、図4のように入力したとする。そして、解析スクリプト登録画面51において登録した情報を車載ログ収集装置2に送信したとする。
すると、解析スクリプト32を受信した車載ログ収集装置2のログ収集部21は、車載機器6が出力するログ情報のうち、“CANの処理遅延時間が120ms以上”になった期間のログ情報を切り出し、これをサマリ情報としてログ管理装置3に送信する。さらに、ログ収集部21は、出力装置13(スピーカ)を介して試験者に対し、特定の音(音1)で警告を発する。当該警告の音は、“CANの処理遅延時間が120ms以上”である状態が続く限り継続する。音は、“ピ、ピ、ピ、・・・”のような電子音でもよいし、“ご注意ください・・・”のような言語でもよい。さらに言えば、ここでの警告は、試験者に対して聴覚的、視覚的又は触覚的に注意を喚起するものであればどんなものでもよい。
同様に、ログ収集部21は、車載機器6が出力するログ情報のうち、“モジュールAの内部バストラフィックが54KB/s以上”になった期間のログ情報を切り出し、これをサマリ情報としてログ管理装置3に送信する。さらに、ログ収集部21は、出力装置13(スピーカ)を介して試験者に対し、音1とは別の特定の音(音2)で警告を発する。当該警告の音は、“モジュールAの内部バストラフィックが54KB/s以上”である状態が続く限り継続する。なお、図4の解析スクリプト欄53、54、・・・に入力された内容は、“qqq-analyze”にアップロードされる。
図5に沿って、警告画面55を説明する。車載ログ収集装置2のログ収集部21は、出力装置13に警告画面55を表示する。前記では、ログ収集部21が音を発する例を示した。しかしながら、ログ収集部21は、色彩で警告を発してもよい。警告画面55には、図4の解析スクリプト欄53、54、・・・に対応する図案56a、56b、・・・が表示されている。ログ収集部21は、そのうち、処理遅延時間56a及び内部バストラフィック56bを特定の色彩(黄色など注意を引きやすい色彩)で強調表示してもよい。
(マーカ確認・修正画面)
図6(a)に沿って、マーカ確認・修正画面61を説明する。車載ログ収集装置2のログ収集部21は、出力装置13にマーカ確認・修正画面61を表示する。以降の説明の前提として、試験者(日立太郎)は、テストコースにて車両V001を運転しながら車載ログ収集装置M001を使用して車載機器6の試験を行ったとする(図2参照)。試験者は、2016年2月12日10時01分30秒に車載機器6の不具合(画面のちらつき)を認識し、車載ログ収集装置2の入力装置12上の不具合ボタンを押下したとする。その後、試験者は試験を終了し、車載ログ収集装置2の出力装置13上でマーカ確認・修正画面61を見ながら、不具合報告書34(図6(b))を作成したとする。
マーカ確認・修正画面61(図6(a))は、ログ情報を時系列で示している。これらのログ情報は、マーカIDがMR102であるマーカ62の時点に基づき、車載ログ収集装置2のログ収集部21がサマリ情報データベース35から抽出したものである。これらのログ情報は、再生音楽63a、キー操作63b及びナビ案内63cという項目にわかれて表示されている。ログ収集部21は、マーカIDを使用することによって、サマリ情報データベース35から、特定の車載ログ収集装置2に対して不具合ボタンが押下された時点のデータを抽出することができる。
つまり、図6(a)の例では、ログ収集部21は、車両V001についての時点“2016年2月12日10時01分30秒”を含む期間のログ情報として、再生音楽63a、キー操作63b及びナビ案内63cを取得している。なお、ログ収集部21は、これらのログ情報が、仮にサマリ情報データベース35に含まれていなくても(図4の解析スクリプト欄53、54、・・・で指定されていなくても)ログ情報データベース31からこれらのログ情報を抽出できる。
試験者は、再生音楽をラジオからUSB(Universal Serial Bus)に切り替えたことが不具合の原因となったと判断し、切り替えた時点を示すマーカ64を追加している。試験者は、マーカ62及び64の位置を左右に変更することも可能である。マーカを新たに追加することは、車載ログ収集装置3のログ収集部21がマーカ割当情報33(図3)のレコード(行)を追加することに相当し、マーカを移動することは、車載ログ収集装置3のログ収集部21がマーカ割当情報33の既存のレコードの不具合ボタン押下時点を変更することに相当する。
別の例として、試験者は、2016年2月12日10時00分00秒に車載機器6の不具合(音楽の再生音が小さくなる)を認識し、車載ログ収集装置2の入力装置12上の不具合ボタンを押下したとする。その後、試験者は、マーカ確認・修正画面61(図7(a))を見ながら、不具合報告書34(図7(b))を作成したとする。
図7(a)の例では、ログ収集部21は、車両V001についての時点“2016年2月12日10時00分00秒”を示すマーカ66に基づいて、サマリ情報データベース35から5つのサマリ情報を取得している。すなわち、これら5つは、音楽スピーカ65a、案内スピーカ65b、音声合成ユニット65c、地図ユニット65d及び位置決定ユニット65eである。これらのログ情報を見た試験者は、以下のことを知る。
・見通しの悪い交差点を案内するための音声が合成され、その音声がかき消されないように音楽の再生音を小さくするべきであった。
・ところが、案内の音声はスピーカから発生されなかった。
・結果的に音楽の再生音が単独で小さくなったように解釈された。
試験者は、音楽の再生音がもとの大きさに戻った時点を示すマーカ67を新たに追加している。
(全体ログ管理画面及びサマリ確認画面)
図8(a)に沿って、全体ログ管理画面71を説明する。ログ管理装置3のログ管理部22は、出力装置43に全体ログ管理画面71を表示する。いま、全体ログ管理画面71の横軸には、ある期間が表示されている。その期間は、2016年2月12日10時00分よりやや前の時点以降、11時00分よりやや後の時点までの期間である。ログ管理部22は、サマリ情報データベース35を参照し、当該期間にかかるすべての車両についてのサマリ情報の有無を調べ、その結果を表示している。
車両V003については、当該期間において、サマリ情報は取得されていない。車両V001及び車両V002については、それぞれマーカ72及び73が表示されているが、車両V004については、マーカが表示されていない。このことは、試験者は、車両V001及び車両V002の試験時に不具合ボタンを押下したが、“V004”の試験時に不具合ボタンを押下しなかったことを示している。
開発者が、車両V001のマーカ72を選択する。すると、ログ管理部22は、画面をサマリ確認画面75(図8(b))に遷移する。ログ管理部22は、サマリ情報データベース35から、マーカ72が特定する車両(車両V001である)及び時点についてのサマリ情報を抽出し、項目A76a、項目B76b及び項目C76cとして表示している。項目A76aからは、何らかの物理量(状態値)が時系列で変化する様子が読み取れる。項目B76bからは、ある時点で“異常ログ”が発生したことが読み取れる。
(ログダウンロード画面)
図9に沿って、ログダウンロード画面81を説明する。開発者が全体ログ管理画面71(図8(a))のマーカ72を選択したうえで“ログダウンロード”ボタン(図示せず)を押下したとする。すると、ログ管理部22は、画面をログダウンロード画面81(図9)に遷移する。ログ管理部22は、ログ情報データベース31を参照し、車両V001についてのすべてのログ情報の有無をログ種類ごとに調べ、ログ情報が存在するログ種類を表示する。
図9の例では、マーカ82が示す時点を含むログ情報として、ログ種類A83a、ログ種類B83b、ログ種類C83c及びログ種類D83dが存在していることが表示されている。いま、開発者は、マーカ82が示す時点で車両V001に発生した不具合を調査している。開発者は、そのために、ログ種類A83a、ログ種類C83c及びログ種類D83dのログ情報が、期間“2016年2月12日10時00分〜10時06分”について必要であると考えている。すると、開発者は、まず、チェックボックス84a、84b、84c及び84dのうち、チェックボックス84a、84c及び84dにチェックマークを入力し、期間“2016年2月12日10時00分〜10時06分”についての矢印形図形85を描画する。すると、ログ管理部22は、ログ情報データベース31から、開発者が必要とするログ情報を取得する。
(関係解析画面(車両))
図10(a)に沿って、関係解析画面(車両)91aを説明する。ログ管理装置3のログ管理部22は、出力装置43に関係解析画面(車両)91aを表示する。いま、開発者は、特定の期間において、特定の事象が発生したログ情報を車両ごとに閲覧したいと考えている。このとき、開発者は、キーワード欄92に例えば事象“警告abc”を入力する。すると、ログ管理部22は、“警告abc”を検索キーとしてログ情報データベース31を検索し、キーワードが1箇所でも該当したログ情報を車両ごとに表示する。
図10(a)の例では、開発者が閲覧を希望する期間(2016年2月12日9時45分〜11時15分”)において、車両V001のログ情報に2回“警告abc”が発生していることがわかる。また、車両V003のログ情報に1回“警告abc”が発生していることがわかる。車両V002については、当該期間においては“警告abc”が発生していないが、例えば横軸の期間をスクロールして他の時間帯を見ると、“警告abc”が発生しているはずである。
車両V003についてのログ情報のバー93は他にはない強調表示がなされている。このことは、当該バー93に係る期間のログ情報が、サマリ情報としても格納されている(図4の解析スクリプト欄53、54、・・・で指定されている)ことを示している。
(関係解析画面(バージョン))
図10(b)に沿って、関係解析画面(バージョン)91bを説明する。ログ管理装置3のログ管理部22は、出力装置43に関係解析画面(バージョン)91bを表示する。いま、開発者は、特定の期間において、特定の事象が発生したログ情報を制御用ソフトウェアのバージョンごとに閲覧したいと考えている。このとき、開発者は、キーワード欄94に例えば事象“エラーdef”を入力する。すると、ログ管理部22は、“エラーdef”を検索キーとしてログ情報データベース31を検索し、キーワードが1箇所でも該当したログ情報をバージョンごとに表示する。関係解析画面(バージョン)91bで表示される内容は、関係解析画面(車両)91aで表示される内容に準じるので詳細の説明は省略する。ただし、当該期間においてログ情報にキーワードが発生した回数が、累計欄95a、95b及び95cにバージョンごとに表示されている。
なお、関係解析画面(車両)91a及び関係解析画面(バージョン)91bの名称に付した“(車両)”及び“(バージョン)”は、ログ情報を車両ごとに表示する、ログ情報をバージョンごとに表示する、という意味を含む。
(処理手順)
図11に沿って、処理手順を説明する。なお、実線の矢印は情報処理の流れを示し、破線の矢印は情報の流れを示す。
ステップS201において、ログ管理装置3のログ管理部22は、解析スクリプト登録画面51(図4)を表示する。具体的には、第1に、ログ管理部22は、解析スクリプト登録画面51を出力装置43に表示する。
第2に、ログ管理部22は、開発者が、解析スクリプトアップロロード欄52及び解析スクリプト欄53、54、・・・に前記したデータを入力するのを受け付ける。
ステップS202において、ログ管理部22は、解析スクリプトを送信する。具体的には、ログ管理部22は、解析スクリプト欄53、54、・・・に入力されたデータに基づき、解析スクリプト32を作成する。解析スクリプト32の内容は、解析スクリプト欄53、54、・・・に入力されたデータそのものである。そして、ログ管理部22は、作成した解析スクリプト32を、補助記憶装置45に記憶するとともに車載ログ収集装置2に送信する。その後、試験者は、車載ログ装置2を使用して車載機器6の試験を開始することになる。
ステップS203において、車載ログ収集装置2のログ収集部21は、ログ情報の収集を開始する。以降試験終了時点まで、ログ収集部21は、ログ情報の全量を取得し、ネットワーク5を介し、その全量を拠点サーバ4のログ情報データベース31に蓄積する。ログ収集部21は、その全量を自身の補助記憶装置15に記憶してもよい。それと同時にログ収集部21は、解析スクリプト32によって開発者が指定したサマリ情報をログ情報から抽出し(切り出し)、サマリ情報データベース35に蓄積する。
ステップS204において、ログ収集部21は、不具合ボタンの押下を受け付ける。具体的には、ログ収集部21は、試験者が車載機器6の不具合を認識し、不具合ボタンを押下するのを、入力装置12を介して受け付ける。不具合ボタンは、入力装置12上に画面表示されている。
ステップS205において、ログ収集部21は、マーカIDを要求する。具体的には、ログ収集部21は、マーカIDを発行して欲しい旨の要求を、車載ログ収集装置ID及び不具合ボタン押下時点(時刻情報)とともにログ管理装置3に送信する。
ステップS206において、ログ管理装置3のログ管理部22は、マーカIDを採番し送信する。具体的には、第1に、ログ管理部22は、マーカ割当情報33(図3)の新たなレコードを生成する。
第2に、ログ管理部22は、マーカIDを新たに採番し、新たなレコードのマーカ欄111に記憶する。
第3に、ログ管理部22は、ステップS205において送信された車載ログ収集装置ID及び不具合ボタン押下時点(時刻情報)を、新たなレコードの車載ログ収集装置欄112及び不具合ボタン押下時点欄113にそれぞれ記憶する。
第4に、ログ管理部22は、新たに生成したレコード(マーカID、車載ログ収集装置ID及び不具合ボタン押下時点が記憶されている)を車載ログ収集装置2に送信する。
ステップS207において、車載ログ収集装置2のログ収集部21は、試験者に不具合を通知する。具体的には、第1に、ログ収集部21は、解析スクリプト32において指定されたログ種類53a等及びキーワード53b等で指定された状態値を常時監視しておく。
第2に、ログ収集部21は、状態値が、数値判定53c等で指定された値以上である(以下である、又は、一致する)期間において、アクション53d等で指定された方法で、試験者に対して警告を発する。当然のことながら、アクション53d等のいずれの“試験者へ不具合通知”にもチェックマークが入力されていない場合、ステップS207は省略される。
なお、ステップS204において、試験者は顕示的な異常を不具合と認識し、不具合ボタンを押下している。これに対し、ステップS207において、ログ収集部21は、“ログ情報が、不具合ボタンが押下されてもおかしくない状態にある”ことを試験者に示唆(通知)している。つまりログ収集部21は、不具合が発生する可能性があることを警告している。
ステップS208において、ログ収集部21は、サマリ情報を送信する。具体的には、第1に、ログ収集部21は、解析スクリプト32において指定されたログ種類53a等及びキーワード53b等で指定された状態値を常時監視しておく。
第2に、ログ収集部21は、状態値が、数値判定53c等で指定された値以上である(以下である、又は、一致する)場合、その状態が継続する期間のログ情報を、サマリ情報としてサマリ情報データベース35に蓄積するとともにログ管理装置3に送信する。当然のことながら、アクション53d等のいずれの“サマリ情報通知”にもチェックマークが入力されていない場合は、ステップS208は省略される。
その後、試験者は、車載機器6の試験を終了することになる。
ステップS209において、ログ収集部21は、マーカ確認・修正画面61(図6(a)又は図7(a))を表示する。具体的には、ログ収集部21は、車載ログ収集装置2の出力装置13に、マーカ確認・修正画面61を表示する。このとき、ログ収集部21は、ユーザが、マーカを追加、削除又は移動するのを受け付け、受け付けた内容に応じて、マーカ割当情報33(図3)のレコードを更新する。
ステップS210において、ログ収集部21は、不具合報告書34を送信する。具体的には、第1に、ログ収集部21は、試験者が車載ログ収集装置2の入力装置12に対して、文書作成用ソフトウェアを使用して不具合報告書34(図6(b)又は図7(b))を作成するのを受け付ける。
第2に、ログ収集部21は、不具合報告書34を補助記憶装置15に記憶するとともにログ管理装置3に送信する。
ステップS211において、ログ管理装置3のログ管理部22は、全体ログ管理画面71(図8(a))及びサマリ確認画面75(図8(b))を表示する。具体的には、ログ管理部22は、ログ管理装置3の出力装置43に全体ログ管理画面71及びサマリ確認画面75を表示する。開発者は、これらの画面を閲覧又は操作することによって、どの車両についてのどのようなサマリ情報が取得されているかの概要を知ることができる。さらに開発者は、ある不具合について、複数の項目同士の関連の概要を知ることができる。
全体ログ管理画面71(図8(a))及びサマリ確認画面75(図8(b))は、ステップS208において送信されたサマリ情報に含まれる情報を図示するものである。つまり、サマリ情報は、ログ情報全量のうち、とりあえず優先的に解析対象としたいと開発者が考える情報である(後記する図12の説明も参照)。
ステップS212において、ログ管理部22は、ログダウンロード画面81(図9)を表示する。具体的には、ログ管理部22は、ログ管理装置3の出力装置43にログダウンロード画面81を表示する。このとき、ログ管理部22は、開発者が必要とするログ情報を入力するのを受け付ける。
ステップS213において、ログ管理部22は、ログ情報を受け付ける。具体的には、ログ管理部22は、ステップS212において表示したログダウンロード画面81において、開発者が必要であるものとして入力した範囲のログ情報を、ログ情報データベース31から取得する。
ステップS214において、ログ管理部22は、関係解析画面を表示する。具体的には、ログ管理部22は、ログ管理装置3の出力装置43に、関係解析画面(車両)91a(図10(a))及び関係解析画面(バージョン)91b(図10(b))を表示する。開発者は、ステップS211においてサマリ情報を使用しておおまかな方針を立てた後、当該画面を使用してログ情報(全量情報)を検索することによって、より詳細に不具合の原因等を探すことができる。
ステップS215において、ログ管理部22は、傾向分析を行う。具体的には、ログ管理部22は、サマリ情報を使用して試験者を介さない軽度の傾向分析を行う。傾向分析の例としては、サマリ情報を基にある状態値の平均値、分散値等の統計値を取得する、それらをログ情報全量についての平均値、分散値等の統計量と比較し、大小関係を出力する、等である。
ステップS216において、ログ管理部22は、解析スクリプト32を更新し送信する。具体的には、ログ管理部22は、ステップS201及びS202の処理を繰り返す。このとき、開発者は、ステップS211及びステップS214において表示された画面を見ることによって持つに至った自身の知見に基づき、解析スクリプト登録画面51(図4)に入力する値を変化させることになる。
この後もステップS203〜S215の処理が繰り返される。開発者がステップS216の処理に応じることなく、ログ管理装置3に対して終了の指示を入力すると、処理手順は終了する。
(解析スクリプトの他の例)
図12に沿って、解析スクリプト32の他の例を説明する。ログ管理装置3は、解析スクリプト32によって、車載ログ収集装置2が行うべき処理内容を決定する。このような解析スクリプト32の例として、図4の例以外に図12の例が存在する。ログ管理装置3のログ管理部22は、開発者が入力装置42を介して以下の5種の指示を入力するのを受け付ける。ログ管理部22は、受け付けた指示を解析スクリプト32として、補助記憶装置45に記憶するとともに車載ログ収集装置2に送信する。
指示1:車載ログ収集装置2は、開発者が指定する特定のログ情報について、試験者が不具合ボタンを押下している時点の状態値を記憶する。このとき、不具合ボタンは、一旦押下した後、再度押下(解除)するまでの間、押下状態が保持されるものであることが望ましい。ログ情報欄321は、開発者の以下の考え方を反映している。
・ログ種類が“CAN”であり、項目が“処理時間遅延”であり、かつ、バージョンが“1.01”であるログ情報は特に重要であり、試験者が不具合を認識している期間は必ず記憶しておきたい。
・ログ種類が“モジュールA”であり、項目が“メモリ使用量”であり、かつ、バージョンが“3.02” であるログ情報についても同様である。
・その他のログ情報については、たとえ試験者が不具合を認識していても記憶しておく必要はない。(その他のログ情報が不要なのではなく、全量のログ情報を数回に分けて解析するという意味である。)
指示2:車載ログ収集装置2は、開発者が指定する特定のログ情報について、状態値がある閾値を超えた時点の状態値を記憶する。ログ情報欄322は、開発者の以下の考え方を反映している。
・ログ種類が“CAN”であり、項目が“処理時間遅延”であるログ情報は、バージョンが“1.01”である制御用ソフトウェアで制御される。その際、状態値が閾値TH1を超えると、制御効率が低下し、制御用ソフトウェアのバージョンアップが必要となる。
・ログ種類が“モジュールA”であり、項目が“メモリ使用量”であり、かつ、バージョンが“3.02”であるログ情報についても同様である。
指示3:車載ログ収集装置2は、開発者が指定する特定のログ情報について、状態値がある閾値を超えた時点の状態値を記憶し、かつ、状態値が閾値を超えている間、継続的に試験者に対して警告を発する。ログ情報欄323は、開発者の以下の考え方を反映している。
・ログ種類が“CAN”であり、項目が“処理時間遅延”であるログ情報は、バージョンが“1.01”である制御用ソフトウェアで制御される。その際、状態値が閾値TH11を超えると、制御が不安定になる。したがって、試験者に音声等で注意を促し、状態値を閾値TH11以下に下げる必要がある。
・ログ種類が“モジュールA”であり、項目が“メモリ使用量”であり、かつ、バージョンが“3.02”であるログ情報についても同様である。
指示4:車載ログ収集装置2は、開発者が指定する特定のログ情報について、特定の期間のすべての時点の状態値を記憶する。ログ情報欄324は、開発者の以下の考え方を反映している。
・ログ種類が“CAN”であり、項目が“内部バストラフィック”であるログ情報は、バージョンが“2.01”である制御用ソフトウェアで制御される。ある期間において、複数の車載機器からそのログ情報を取得し、その後、本部でそれらを集計し解析したい。
・ログ種類が“モジュールB”であり、項目が“警告数”であり、かつ、バージョンが“4.01”であるログ情報についても同様である。
指示5:車載ログ収集装置2は、開発者が指定する特定のログ情報に対して、特定の統計処理を行い、その結果である統計情報を記録する。ログ情報欄325は、開発者の以下の考え方を反映している。
・ログ種類が“CAN”であり、項目が“内部バストラフィック”であり、かつ、バージョンが“2.01”であるログ情報の状態値の1時間ごとの平均値及び分散を知ることによって、どの程度のはずれ値が異常値と看做せるかを解析したい。
・ログ種類が“モジュールA”であり、項目が“メモリ使用量”であり、かつ、バージョンが“3.02” であるログ情報についても同様である。
(本実施形態の効果)
(1)車載機器ログ収集システムは、開発者が、不具合の発生した時点をキーとして、ログ情報から真に必要な情報を効率的に検索することを可能にする。
(2)車載機器ログ収集システムは、潜在的な不具合の発生を試験者に警告するので、試験者が不具合を見逃すことを防ぐことができる。
(3)車載機器ログ収集システムは、開発者が、ログ情報からサマリ情報を抽出するための条件を適宜のタイミングで見直すことを可能にする。
(4)車載機器ログ収集システムは、ログ情報に直接マーカを埋め込むことなく、不具合が発生した時点のログ情報を取得することができる。
(5)車載機器ログ収集システムは、試験者が、不具合が発生した時点を見直すことを可能にする。
(6)車載機器ログ収集システムは、試験者が車載機器が搭載されている車両を運転する際の負担を削減し、安全かつ確実に警告を伝えることができる。
(7)車載機器ログ収集システムは、不具合を検知するための統計情報を準備することができる。
(8)車載機器ログ収集システムは、開発者が、不具合報告書を読みながら不具合が発生した時点のログ情報を容易に検索することを可能にする。
1 車載機器ログ収集システム
2 車載ログ収集装置
3 ログ管理装置
4 拠点サーバ
5 ネットワーク
6 車載機器
11、41 中央制御装置
12、42 入力装置
13、43 出力装置
14、44 主記憶装置
15、45 補助記憶装置
16、46 通信装置
21 ログ収集部
22 ログ管理部
31 ログ情報データベース
32 解析スクリプト
33 マーカ割当情報
34 不具合報告書
35 サマリ情報データベース

Claims (8)

  1. ログ管理装置と、車載ログ収集装置とを備え、
    前記ログ管理装置は、
    前記車載ログ収集装置が車載機器から収集したログ情報のうち優先的な解析対象となるサマリ情報を当該車載ログ収集装置において抽出するための条件、及び、前記抽出したサマリ情報を送信する旨の指示が記述された解析スクリプトを生成し、通信装置を介して前記車載ログ収集装置に送信する機能と、
    前記車載ログ収集装置が前記解析スクリプトに基づいて抽出して送信したサマリ情報を、通信装置を介して受信する機能と、
    前記車載機器に不具合が発生した時点の前記ログ情報を前記受信したサマリ情報から抽出する機能と、を有する管理装置側制御装置を具備し、
    前記車載ログ収集装置は、
    前記車載機器からログ情報を収集する機能と、
    前記ログ管理装置が送信した前記解析スクリプトを、通信装置を介して受信する機能と、
    前記受信した解析スクリプトの記述に基づき、前記収集したログ情報から前記サマリ情報を抽出する機能と、
    前記抽出したサマリ情報、及び、前記不具合が発生した時点の時刻情報を、通信装置を介して前記ログ管理装置に送信する機能と、を有する収集装置側制御装置を具備した
    ことを特徴とする車載機器ログ収集システム。
  2. 前記解析スクリプトは、
    前記不具合が発生する可能性がある時点において警告を発する旨の指示を記述し、
    前記車載ログ収集装置は、
    前記解析スクリプトに基づき前記警告を発することによって、前記不具合が発生した時点をユーザが入力するのを促すこと、
    を特徴とする請求項1に記載の車載機器ログ収集システム。
  3. 前記ログ管理装置は、
    前記解析スクリプトに記述された内容を更新すること、
    を特徴とする請求項2に記載の車載機器ログ収集システム。
  4. 前記ログ管理装置は、
    前記車載ログ収集装置が複数存在する場合、個々の前記車載ログ収集装置と前記不具合が発生した時点との組合せに対しマーカ識別子を付与し、前記付与したマーカ識別子を使用して、前記不具合が発生した時点における前記ログ情報を抽出すること、
    を特徴とする請求項3に記載の車載機器ログ収集システム。
  5. 前記車載ログ収集装置は、
    前記不具合が発生した時点を前記ユーザが修正したうえで入力するのを受け付けること、
    を特徴とする請求項4に記載の車載機器ログ収集システム。
  6. 前記警告は、
    前記ユーザに対して、聴覚的、視覚的又は触覚的に注意を喚起するものであること、
    を特徴とする請求項5に記載の車載機器ログ収集システム。
  7. 前記サマリ情報は、
    前記車載機器についての統計情報を含むこと、
    を特徴とする請求項6に記載の車載機器ログ収集システム。
  8. 前記ログ管理装置は、
    前記マーカ識別子を前記車載ログ収集装置に送信し、
    前記車載ログ収集装置は、
    前記マーカ識別子を使用して前記不具合の内容を記述した不具合報告書を前記ログ管理装置に送信すること、
    を特徴とする請求項7に記載の車載機器ログ収集システム。
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