JP2007249581A - 料金収受システムおよびログ管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】料金収受の際の処理状況を明確に把握でき、かつ異常発生時に異常原因を効率よく解析できるようにする。
【解決手段】このETCシステムは、料金所の車線制御装置10から送信されたETCの処理履歴を蓄積するログ収集サーバー1を備える。車線制御装置10は料金所の路側無線装置2と車載器6との間で行われた通信データおよび受信電力値のデータを取得する通信処理部15、車両検知センサS1,S2,S3により検知された車両検知情報を取得する信号処理部13と、カメラ5で撮像され通行車両Aの画像データを取得する画像処理部14と、上記各部により取得されたデータを収集し、タイムスタンプを付加してパッケージ化し、ログ収集サーバー1へ配信するDSRCログ装置11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば料金収受システムおよびログ管理方法に関する。
近年、例えば高速道路などの有料道路には、ノンストップ自動料金収受システム:Electronic Toll Collection System(以下、ETCシステムと称す。)が導入されている。
通常、ETCシステムでは、料金所を車両が通過する際に、車両に搭載された利用者の車載器と料金所の路側無線装置との間で無線通信を行う中で相互に情報がやり取りされて料金収受処理が行われる。
車載器と路側無線装置間で行われる無線通信の方式は、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)、つまり5.8GH料金収受システムおよびログ管理方法帯を利用したアクティブ方式の双方向通信である。
車載器と通信したときのデータは、路側無線装置から車線制御装置が通信ログとして取得し、車線制御装置から通信線を介して管理サーバーへ蓄積される。
通信ログには、車載器と路側無線装置との間で行われたDSRC無線通信データと車載器から路側無線装置が受信した電波の受信電力値が含まれている。電波の受信電力値を測定する技術および車載器と路側無線装置間で通信される信号のフレーム構成については、既知の技術として知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、近年では、ETC利用者の増加、販売される車両形状の多様化、車載器の機種の増加などのため、料金所において通信異常が発生するケースが増えてきた。
ETCシステムにおいて、通信異常が発生したときには、管理サーバーに蓄積された通信ログの大量のデータの中から該当データを探し出すことで、異常発生原因を特定したり、あるいは該当利用者に対して状況を説明する材料などに利用される。
特開2000-276624
従来の技術の場合、管理サーバーに蓄積されたデータは、車載器と路側無線装置双方で行われたDSRC無線通信のログ情報、いわゆる通信ログであり、車載器と路側無線装置間の通信内容しか異常発生原因を特定するための材料にならない。このため、例えば通信開始時の車両の位置や挙動、車両形状による影響などからみた状態の把握が困難であった。
また、通信ログは、常時、管理サーバーに蓄積されるだけであるため、通信異常時には、作業員が管理サーバーの設置場所まで出向き、収集サーバーに蓄積されているデータをMOディスクなどの記憶媒体にコピーした上で管理センターへ持ち帰り、管理センターのコンピュータにインストールされている解析ツールでMOディスクのデータを開き、画面に表示された膨大なデータの中から該当車両を目視で探し出す必要があった。
さらに、通信異常が発生しない場合であっても管理サーバーのデータを定期的に整理する必要があり、管理サーバーに蓄積されたデータを利用する上で効率が悪かった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、料金収受の際の処理状況を明確に把握でき、かつ異常発生時に異常原因を効率よく解析できる料金収受システムを提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために、本発明の料金収受システムは、車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と無線通信することで料金収受に関する処理を行う路側無線装置と、前記料金所を通過中の車両の位置および・または車両の外観の情報を取得する車両情報取得手段と、前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データと前記車両情報取得手段により取得された前記車両の位置および・または車両の外観の情報に時間情報を付加して記憶するログ記憶装置と、前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データと前記車両の位置および・または車両の外観の情報とを所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信する配信手段とを具備したことを特徴とする。
本発明の料金収受システムは、車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と無線通信することで料金収受に関する処理を行う路側無線装置と、前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データを取得する通信処理部と、前記通信エリアの前後に配置され、前記車両を検知する車両検知センサと、前記車両検知センサにより検知された車両検知情報を取得する信号処理部と、前記通信エリア内に進入した前記車両を含む画像を撮像するカメラと、前記カメラにより撮像された画像を取得する画像処理部と、前記通信処理部により取得された通信データと、信号処理部により取得された車両検知情報と、前記カメラにより撮像された前記車両の画像とに時間情報を付加して記憶するログ記憶装置と、前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データ、車両検知情報および画像を収集するログ収集装置と、データを関連つけて記憶可能なデータベースと、前記ログ収集装置により収集された時間情報付きの通信データ、車両検知情報および画像を時間情報に基づいて整列し、通信データの並び具合から異常なデータの範囲を特定し該当データに異常を示すフラグを付加して前記データベースに記憶する簡易解析手段と、前記データベースに記憶されている所定の期間の通信データおよび画像を時間情報に基づいて読み出して明細データに加工する明細データ作成部と、前記明細データ作成部により作成された明細データを添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信する配信手段とを具備することを特徴とする。
本発明のログ管理方法は、車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と路側無線装置との間で無線通信することで料金収受に関する処理を行うステップと、前記料金所に設置された前記車両情報取得手段が、前記料金所を通過中の車両の位置および・または車両の外観の情報を取得するステップと、前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データと前記車両情報取得手段により取得された前記車両の位置および・または車両の外観の情報に時間情報を付加してログ記憶装置に記憶するステップと、前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データと前記車両の位置および・または車両の外観の情報とを配信手段が所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信するステップと
を有することを特徴とする。
本発明では、車載器と路側無線装置とで通信された通信データと通行車両から取得された車両の位置および・または車両の外観の情報に時間情報を付加してログ記憶装置に記憶し、このログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データと車両の位置および・または車両の外観の情報とを所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレス、例えば保守員のコンピュータへ配信するので、保守員は、ログ記憶装置が設置された場所へ出向くことなく料金収受の際の処理状況を明確に把握できる。さらに異常発生時にも異常原因を効率よく解析できる。さらに、保守員は、例えば通信開始時の車両の位置や挙動、車両形状による影響などからみた通信状態を把握することができる。
以上説明したように本発明によれば、料金所の路側無線装置と車載器との間で行われた無線通信の履歴データを効率よく活用できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の料金収受システムの一つの実施形態に係るETCシステムの構成を示す図、図2は図1のETCシステムの車線制御装置の構成を示す図、図3は図1のETCシステムのログ収集サーバーの構成を示す図である。
図1に示すように、このETCシステムは、例えば高速道路などの有料道路の料金所に設置されたETCシステム機器群と、ETCシステム機器群の中のログ収集サーバー1が接続されたローカルエリアネットワーク(以下、LANと称す。)などのネットワーク30と、このネットワーク30に接続されたメールサーバー31およびコンピュータ32(以下、PC32と称す。)とを備える。なお、この例では、説明を判りやすくするために、料金所にETCレーンが1車線だけ設置されている場合について説明する。
PC32には、ログ解析ツールと電子メールソフトウェアと予めインストールされている。電子メールソフトウェアは、汎用のものでよい。ログ解析ツールは、電子メールソフトウェアで受信された電子メールに添付されていたデータファイルをPC32のディスプレイに表示するソフトウェアである。
ETCシステム機器群は、料金所の管理事務所などに設置されたログ収集サーバー1と、料金所において無線通信で処理を行うための車両通行路、つまりETCレーンに設置された路側機器(車両検知センサS1、S2、S3、路側無線装置として路側アンテナ2と、路側表示機4、カメラ5、収受員ブース7、阻止棒9を備える発進制御機(阻止棒)8、車線制御装置10など)とを有している。無線通信で行われる処理(入口処理、出口処理、料金収受処理など)については、有料道路の料金収受形態により変われるためその説明は、後述する料金収受形態の説明と同時に行う。
ログ収集サーバー1は、車線制御装置10によって収集されたETC処理履歴データ(車両毎のログデータ)を内部のハードディスク装置に蓄積するサーバコンピューターである。
車両検知センサS1、S2、S3は、例えば赤外線センサなどであり、ETCレーン内を通行する車両Aを検知する車両検知器である。車両検知センサS1は、ETCレーンの入口に設置されており、車両Aの進入を検知する。
車両検知センサS2、ETCレーンの入口から数m進んだ位置、つまり路側アンテナ2の通信範囲の終了位置に設置されており、車両Aが路側アンテナ2との通信終了位置を通過したことを検知する。車両検知センサS3は、ETCレーンの出口付近に設置されており、このレーンの出口から退出する車両Aを検知する。
路側アンテナ2は、利用者の車両Aに搭載された車載器6とDSRC無線通信を行う。路側アンテナ2には、受信電力検知器2aが備えられている。
受信電力検知器2aは、車載器6とのDSRC無線通信の際に車載器6から発信された電波の電界強度を測定し、それを受信電力値として出力する。
路側アンテナ2は、車両Aが料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて車両Aに搭載された車載器6と無線通信することで料金収受に関する処理を行う。
車載器6と路側アンテナ2との通信結果、例えば無線通信が正常に終了しなかった場合、路側表示機4は、「NG」を表示する。また、無線通信が正常に終了した場合、路側表示機4は、「OK」を表示する。
カメラ5は、車両検知センサS1,S2との間を通行する車両Aを撮影するように路側帯に設置されている。カメラ5は、車線制御装置10によって制御されてログデータの一部として車両Aの映像(画像)を撮影する。カメラ5は、車両形状と車載器6の通信開始位置を特定するために用いられるものである。
カメラ5は、アナログ方式のものでもデジタル方式のものでもよく、アナログ方式のビデオカメラなどの場合、車線制御装置10の側に画像をキャプチャーする機能を設けて、カメラ5から入力される映像信号をあるタイミングでキャプチャーすることでイメージデータを取得する。カメラ5がデジタル方式、つまりデジタルカメラの場合、デジタルカメラで撮像したイメージデータを車線制御装置10(の画像処理部14)へ直接入力する。
カメラ5および車両検知センサS1、S2、S3は、料金所を通過中の車両Aの位置および・または車両Aの外観の情報を取得する車両情報取得手段である。
発進制御機8は、車両検知センサS3の後(車両進行方向前方)の位置、つまりこのレーンの出口に設置されている。発進制御機8は、レーンの出口を開閉自在な阻止棒9を有している。発進制御機8は、車線制御装置10からの指示により阻止棒9を開閉制御して車両Aの通行を許可または阻止する。
車線制御装置10は、上記各機器を統括・制御する装置であり、具体的にコンピュータである。
図2に示すように、車線制御装置内10は、料金所におけるETC処理結果のデータを取得するETC処理部12と、車両検知センサS1,S2,S3により検知された車両検知情報を取得する信号処理部13と、カメラ5で撮像される通行車両Aが写されたイメージデータを取得する画像処理部14と、料金所の路側アンテナ2と車載器6との間で行われた通信データおよびそのとき路側アンテナ2で検出された受信電力のデータを取得する通信処理部15と、上記各部が取得したデータをETCの処理履歴として一時記憶した後、ログ収集サーバー1へ配信(送信)するDSRCログ装置11と、システム制御部16とを備える。
システム制御部16は、車載器6と路側アンテナ2との通信が行なわれたときに、路側アンテナ2から発信した要求コマンドに対して所定時間以内に応答が返らないなどの通信異常が発生した場合、アラーム信号をログ収集サーバー1へ送信する。
料金所におけるETC処理結果のデータとは、例えば料金所が対距離課金制の有料道路の入口料金所の場合、料金所番号、通過時刻、車載器固有情報(以下、車載器IDと称す。)、ICカード固有情報(以下、カードIDと称す。)などである。料金所が対距離課金制の有料道路の出口料金所、均一料金制の有料道路の入口または出口の料金所の場合、料金所番号、通過時刻、車載器ID、カードID、利用料金などのデータである。
対距離課金制とは、入口と出口の料金所間の区間距離に応じて料金が決められており出口で通行料金を徴収する料金体系を言う。
均一料金制とは、通行区間全域において車種区分毎に一定の料金が定められている料金体系を言い、入口または出口のいずれかで通行料金を徴収する。車種区分毎とは、普通車、大型車など、有料道路の運用側で定めた車種の区分を言い、それぞれに料金が設定されている。例えば普通車は700円、大型車は1400円などである。
均一料金制の有料道路におけるETCシステムの入口処理または出口処理は、車載器6と路側アンテナ2との通信で上記データを車載器6へ送信し書き込む処理である。料金収受処理は、車載器6から得たカードIDでカードの正否判定を行い、カードIDが正しい場合に料金テーブルにて利用料金を決定し、車載器6より収受する。
DSRCログ装置11は、ETC処理部12から料金所での一連の処理結果、信号処理部13から車両検知情報、画像処理部14から進入車両Aが写されたイメージデータ、通信処理部15からはDSRC無線通信データと車載器6の受信電力値などのデータをそれぞれ受取り、ログデータとしてそれらのデータを関連付け、時間情報としてのタイムスタンプを添付してファイル化し、ログ収集サーバーへ配信する。DSRC無線通信データには、車載器ID、メーカーID、通信中のリンクIDコード(以下、LIDと称す。)などが含まれている。
図3に示すように、ログ収集サーバー1は、蓄積データ容量管理部21、簡易解析部22、データベース23、データ蓄積部24、通信データ抽出部25、週間/月間明細票作成部26、メール配信処理部27を有している。データ蓄積部24は、ハードディスク装置(以下、HDDと称す。)などで構成されている。
データ蓄積部24、簡易解析部22、データベース23、週間/月間明細票作成部26およびメール配信処理部27を合わせて定期的なデータ配信手段という。データ蓄積部24、通信データ抽出部25およびメール配信処理部27を合わせて異常時のデータ配信手段という。
すなわち、配信手段は、ログデータ記憶部としてのデータ蓄積部24に記憶されたタイムスタンプ付きの通信データと車両Aの位置および・または車両Aの外観の情報とを所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信する機能を有している。
なお、料金所に設けられた車線制御装置10が備えるDSRCログ装置11と、このDSRCログ装置11と通信線を介して接続された外部のログ収集サーバー1とから構成されている装置をログ装置という。
このログ装置は、車載器6と路側アンテナ2とで通信された通信データと車両情報取得手段(車両検知センサS1,S2,S3およびカメラ5)により取得された車両Aの位置および・または車両Aの外観の情報にタイムスタンプを付加して記憶する。
蓄積データ容量管理部21は、データ蓄積部24内に蓄積されるデータの容量を監視し、現在のデータ蓄積量がデータ蓄積部24に蓄積可能な最大容量の90%を超えた場合は、蓄積された過去のデータを古い順に消去してデータ蓄積部24内のデータ量を調整する。
データ蓄積部24には、DSRCログ装置11から配信されたログデータが順次蓄積される。
簡易解析部22は、データ蓄積部24に蓄積されたデータから通信異常を簡易的に解析してデータベース化する機能を有している。つまり、簡易解析部22は、データ蓄積部24に蓄積されたデータを読み出して簡易解析処理を行うことで、データベース23へ記憶するデータを生成する。
簡易解析部22は、収集されたタイムスタンプ付きの通信データ、車両検知情報およびイメージデータをタイムスタンプに基づいて整列し、通信データの並び具合から異常なデータの範囲を特定し該当データに異常を示すフラグを付加してデータベース23に記憶する。
簡易解析部22は、データ蓄積部24に蓄積されたログデータのうち、通信異常が発生したログデータを読み出して、そのDSRC無線通信データから、車載器ID、メーカーID、通信中のLIDなどを抜き出し、同一車載器IDをキーワードにしてデータベース23を検索してヒットした情報から過去に異常があったかどうかのフラグを抜き出した情報に設定してデータベース23に登録する。
また、簡易解析部22は、データ蓄積部24から読み出したデータをチェックすることで、無線通信シーケンスのどこで異常があったかを判定し、その異常部分のデータをキーにデータベース23を検索することで、同様の異常通信パターンが過去に発生しているかどうかを判定する。
この判定の結果、異常通信パターン発生があった場合、簡易解析部22は、無線通信シーケンスのどこで異常があったかという情報に、異常パターン有りを示すフラグを付加してデータベース23に記録する。どこで異常があったかは、DOWN0のデータに対してDOWN01およびUP1のデータが入っているかどうかで判定できる。
データベース23には、簡易解析部22により簡易解析された通信データやイメージデータなどのデータが関連付けられて記憶(格納)される。データベース23は、入力された検索キー(キーワード)により内部のデータを検索可能である。
週間/月間明細票作成部26は、データベース23のデータを明細表にまとめて出力するための画面を有しており、この画面からの指示入力またはタイマー動作による定期的なトリガでETC処理履歴データを週間または月間の単位にソートした明細書のファイルを作成しメール配信処理部27へ出力する。
つまり、週間/月間明細票作成部26は、データベース23に記憶されている所定の期間の通信データおよび画像をタイムスタンプに基づいて読み出して明細データに加工する。
通信データ抽出部25は、時刻を計時する時計機能を有しており、車線制御装置10から通信異常のアラーム信号を受信したときに、時計機能により計時された時刻(タイムスタンプ)をトリガ(キー)として、DSRCログ装置11から配信されデータ蓄積部24に蓄積されたログデータを検索し、該当する車載器データとその前後2〜3台分のログデータを抽出、つまり抜き出してファイル化し、メール配信処理部27へ出力する。ログデータを抽出する場合は、上記前後2〜3台分のログデータの他に、タイムスタンプから一定時間の範囲のログデータを抽出してもよい。
通信データ抽出部25は、路側アンテナ2に通信異常が発生したことを示すアラーム信号が車線制御装置10からログ収集サーバー1に受信されたときに、通信異常が生じた時刻をキーにしてデータ蓄積部(HDD)24のログデータを検索してヒットした所定範囲のログデータを抽出する。
メール配信処理部27は、通信データ抽出部25より入力されたファイルを添付ファイルとして予め設定された所定のアドレスへ電子メールを送信する。所定のアドレスとは、例えば保守員のPC32に設定された電子メールアドレスなどである。アドレスは、この他、Web上に設定された保守員のURLでも良い。
また、メール配信処理部27は、週間/月間明細票作成部26より入力されたファイルを添付ファイルとして予め設定された所定のアドレスへ電子メールを送信する。上記所定のアドレスとは、予めメモリなどに登録してあるデータ解析者のメールアドレスである。
このようにして簡易解析部22による解析結果やデータ抽出結果が、定期的(月間等)に明細票にまとめられ、保守員(データ解析者)へ電子メールで配信される。
システム制御部16は、CPU、メモリなどから構成されるものであり、上記各部を制御する。
次に、図4、図5を参照してこのETCシステムの動作を説明する。このETCシステムでは、車載器6を搭載した車両A、つまり利用者のETC車両が有料道路の料金所のETCレーンに進入し、このレーンの入口に設置された車両検知センサS1により車両Aが検知されると(図4のS101)、車両検知センサS1より車両検知情報が車線制御装置10のシステム制御部16により取得される。
すると、システム制御部16は、車両検知情報の受信により、ETC処理履歴(ログデータ)の初めのレコードとして、図5に示すように、検知時間(DATE「200511/01」、TIME「00:00:00.000」、DOWN0「FCMS」、DOWN1「S1検知」などをDSRCログ装置11に記録すると共に(S102)、路側アンテナ2を制御して路側アンテナ2と車載器6との通信を開始させる。
DATEおよびTIMEは、タイムスタンプである。路側アンテナ2からの定期的に発信されるヘッダ信号であるFCMSが送信されたときに、DOWN0には、「FCMS」というデータが挿入される。DOWN1には、ETCシステム機器群の側で発生した事象、例えばMDSの他、「S1検知」、「通信許可」、「S2検知」、「通信禁止」などの情報が入れられる。
図中、FCMSは、フレーム・コントロール・メッセージ・スロットの略称であり、ETCの通信フレーム内のスロット管理に使用するために路側アンテナ2が送信する。WCNSは、ワイヤレス・コール・ナンバー・スロットの略称であり、車載器6から送信される車載器固有の情報が含まれる。
ACTSは、アクティベーション・コントロール・スロットの略称である。ACTSには、車載器6から送信される情報が含まれる。このACTSの中に、通信時にランダムに生成されるLIDが含まれる。
MDSは、メッセージ・データ・スロットの略称である。MDSには、実際に通信される処理データが含まれる。MDSは、路側アンテナ2から送信されるものと車載器6から送信されるものとがある。路側アンテナ2から送信されるMDSには、例えば料金データ、料金所番号などが含まれる。車載器6から送信されるMDSには、例えば車検証データ(車両Aの形状および車種を特定するための情報)、クレジットカードの番号などか含まれる。
なお、この図5では、通信ログデータと受信電力値と写真(イメージデータ)が同じく管理されているようになっているが、通信開始時には、通信処理部15により通信ログデータのみが取得され、DSRCログ装置11内のメモリの該当記憶領域に記憶される。
そして、路側アンテナ2と車載器6との無線通信が行われて、車載器6からのMDSにて車載器データが受信されると(S103のYes)、システム制御部16は、これをトリガにして、ETC処理部12、信号処理部13、画像処理部14、通信処理部15などの各部を制御し、ETC処理結果のデータ、車両検知センサS1,S2により検知された車両検知情報(S1検知,S2検知など)、カメラ5によって撮影させたイメージデータ、DSRC通信ログデータ、受信電力値などの各データをDSRCログ装置11の該当レコードに関連付けて記憶(記録)する(S104)。
車載器6との通信中、路側アンテナ2からは、FCMSが0.03秒間隔で送信されるので、タイムスタンプが付されたレコードがそのタイミングで追加される。そして、このレーン内を通行する車両Aが車両検知センサS2の位置に達して車両検知センサS2により検知されるまでに、路側アンテナ2と車載器6との通信が正常に完了していれば、システム制御部16は、路側表示機4を制御して、通行許可を示すメッセージ「OK」を路側表示機4に表示すると共に、発進制御機8を制御して阻止棒9を開放動作させる。これにより、利用者の車両Aは、このレーンを通過、つまりこのレーンから退出することができる。
阻止棒9の開放を確認した利用者が車両Aを進ませて、阻止棒9の位置を通行した後、車両Aが車両検知センサS4の位置に達すると、車両検知センサS3により車両Aが検知されて車両検知情報(S3検知など)が信号処理部13により取得される。
すると、システム制御部16は、車両Aがレーンから退出したものと判定し、発進制御機8を制御して阻止棒9を閉じせて、次の車両Aの進入に備える。
一方、路側アンテナ2が車載器6との通信を開始してから車載器データを最初に受信したとき、画像処理部14は、それをトリガとして、カメラ5により映し出されている映像をキャプチャー、つまり静止画(イメージデータ)として取り込む(S104)。
そして、車両Aが車両検知センサS2から車両検知情報が通知された時点で(S105)、DSRCログ装置11は、信号処理部13からの車両検知情報、通信処理部15からのDSRC無線通信データおよび車載器6からの電波の受信電力値、画像処理部14からのイメージデータ(車両Aの写真)などをログデータとしてメモリに記憶(記録)する(S105)。
その後、DSRCログ装置11は、メモリからログデータを読み出してファイル化処理を行い(S107)、ログ収集サーバー1へ送信する(S108)。
ここで、図6のフローチャートを参照して通信異常発生時のログ収集サーバー1の動作を説明する。ログ収集サーバー1は、DSRCログ装置11から受信されたログデータをデータ蓄積部24に蓄積し、データ蓄積部24に蓄積したログデータのタイムスタンプ(時刻情報)を基にETC処理結果のデータを管理する。
DSRCログ装置11からのログデータがログ収集サーバー1へ配信されると、ログ収集サーバー1では、ログ収集サーバー1内のデータ蓄積部(HDD)24にログデータが記憶(記録)される。この例では、ETCレーンを1車線とした例について説明しているが、複数の車線がある料金所の場合は、車線数分のデータ蓄積部(HDD)24をDSRCログ装置11の内部に設けるか、あるいは一台の大容量のデータ蓄積部(HDD)24内を車線分の記憶領域に分けておき、受信データを該当車線の記憶領域に記憶する。
なお、DSRCログ装置11から配信されてきたデータをデータ蓄積部(HDD)24にすべて記録し続けていると、データ蓄積部(HDD)24の最大記憶容量を超えてしまう。
そこで、このログ収集サーバー1では、蓄積データ容量管理部21データ容量がデータ蓄積部(HDD)24を常に監視し、最大記憶容量の90%を超えた場合は、データ蓄積部(HDD)24に蓄積された過去のデータを古い順に消去して、データ容量を調整する。
一方、ETCレーンで通信異常が発生し、車線制御装置10から通信異常発生のアラーム信号を通信データ抽出部25が受信すると(図6のS200)、通信データ抽出部25は、アラーム信号が発行されたときの時刻をキーにして、データ蓄積部(HDD)24に蓄積されているログデータのタイムスタンプを検索する(S201)。
続いて、通信データ抽出部25は、その時刻に一致または一番近いタイムスタンプを持つ「S1検知」のログデータ(車載器データ)とイメージデータ(車両の写真画像)を検索する(S202)。
そして、通信データ抽出部25は、異常発生時のタイムスタンプの時刻を遡って異常発生車両の例えば3台前の通過車両の「S1検知」のログデータ(車載器データ)とイメージデータ(車両の写真画像)を検索する(S203)。
また、通信データ抽出部25は、異常発生時のタイムスタンプの時刻を前に進んで異常発生車両の次の通過車両(以下、後続車両と称す。)の「S1検知」のログデータ(車載器データ)とイメージデータ(車両の写真画像)を検索する(S204)。
上記S204の検索動作を繰り返し、後続車両のログデータが3台分蓄積されるか、または一定時間(15分程度)経過すると(S205のYes)、3台前の通過車両の「S1検知」のログデータから3台後の後続車両の「S1検知」のログデータまでの範囲のログデータとイメージデータ(車両の写真画像)とをコピー、つまりログデータを抜き出して部分的なファイルを作成し(S206)、メール配信処理部27へ送る。
メール配信処理部27は、通信データ抽出部25から受け取ったファイルを添付ファイルとした電子メールを、予め登録された保守員(データ解析者)の電子メールアドレスへ送信する(S207)。
電子メールの件名の欄には、例えば「異常発生」などの定型文が挿入される。なお複数の車線が存在する場合は「車線番号と異常発生」などのメッセージとする。
つまり、ETCレーンで異常が発生したときには、異常発生時刻近傍のログデータが予め登録されているデータ解析者のメールアドレスへリアルタイムに配信される。ファイル化とは、図5に示すように、イメージデータ(車両の写真画像)、グラフデータおよび通信ログデータ(テキストデータなど)とを含むファイル形式、例えばxml形式、html形式などに変換することを言う。
さらに、ログ収集サーバー1では、簡易解析部22が、データ蓄積部24に蓄積されたログデータから通信異常を簡易的に解析してデータベース化する処理を行い、通信異常が発生したログデータに含まれるDSRC無線データから車載器ID、メーカーID、通信中のLIDを抜き出し、同一車載器で過去に異常があったかどうかを検索してデータベース23に登録する。
また、簡易解析部22は、無線通信シーケンスのどこで異常があったかを、通信データの欠落などで解析し、その通信データのパターンを、データベース23を検索することで、同様の異常通信パターンが過去に発生しているかどうかを検出し、検出された異常通信パターン発生のカードIDとタイムスタンプとを対応させたデータをデータベース23に記録する。
ここで、簡易解析部22の解析処理を説明する。図7に示すように、簡易解析部22は、ログデータの一連の通信シーケンスを便宜的にアクション番号(AC1〜AC5)で区切り、該当車両Aのログデータの内容を検索してどこまでのアクションまで記録されているかを確認する。
そして、車載器6からの応答データが記録されていない場合には、「車−アクション番号 無応答」のように解析結果判定を行う。なお図中の“車”は車載器6を示す。
車載器6から路側アンテナ2が受信したデータが異常であり、通信リトライが発生していた場合、簡易解析部22は、「車−アクション番号 データ異常」のように結果判定を行う。
この簡易解析結果をデータベース23に蓄積し、LIDやメーカーID、WCNSデータをキーとして統計処理を行うと、車載器メーカー別の異常発生状況や、同一利用者(車載器)の異常発生状況等を調べることができ、異常発生原因の究明や対処に役立てることができる。
例えば、同一利用者(同一車載器)の通信異常が何回も発生しているようであれば、その利用者の車載器6に、なんらかの問題があることが予想できる。例えば車載器6または車載器アンテナの取付け不良、電波の障害となるものが車両Aに付いている、決済用ICカードの異常、あるいは車載器6内部の異常等を判断できる。
週間/月間明細票作成部26は、定期的(週間毎または月間毎等)にデータベース23のデータを明細票(以下、明細データと称す。)としてまとめたファイルを生成し、メール配信処理部27へ送る。
具体的には、図8に示すように、明細データ作成結果は、1ヶ月単位の表形式のファイルにまとめられて、月末あるいは翌月の1日に月報として配信される。
明細データは、通信異常発生時の日付と時刻(車線制御装置10から通信異常アラームを受信した時刻)と、異常が発生した車線番号(複数車線の場合)、上記で説明した異常発生時に検索した該当車両Aのログデータから、LIDと車載器6からの通信データに含まれているメーカーIDとWCNSデータ、および一連の通信シーケンスのどこで異常が生じたかを示す解析結果などの項目で、表形式のファイルとして作成される。
メール配信処理部27は、週間/月間明細票作成部26から受け取ったファイルを添付ファイルとした電子メールを、予め登録された保守員(データ解析者)の電子メールアドレスへ送信する。
また、メール配信処理部27は、データ抽出部25から受け取った異常ログのデータファイルを添付ファイルとした電子メールを、予め登録された保守員(データ解析者)の電子メールアドレスへ送信する。
メールサーバー31は、上記電子メールをネットワーク30を通じて受信して蓄積し、メールアドレスでのメール読み出し要求(POP受信要求)に応じて該当PCへ電子メールを配信する。
ログ収集サーバー1からデータ解析者のPC32へ異常ログのデータファイルが添付された電子メールが配信されると、データ解析者は、PC32にインストールされたログ解析ツールを使用してデータファイルの内容の解析を行う。
ログ解析ツールは、データファイルを開く操作を行うことで、DSRC通信フレームのデータを時系列で表示し、通信異常個所あるいはリトライ発生箇所が一目で確認できる機能と、通信期間中の車載器6からの受信電力値の推移を示すグラフを表示する機能と、通信開始時に撮影された車両Aのイメージデータ、つまり写真を表示する機能を有している。通信開始時とは、車両検知センサS1と車両検知センサS2との間の無線通信エリア(路上)に車両Aが存在する時間である。
この場合、PC32では、予めインストールされている電子メールソフトウェアを、定期的(数分間隔)に電子メールを受信するように設定しておくことで、電子メールソフトウェアは、メールサーバー31からほぼリアルタイムに電子メールを受信して、受信された電子メールに添付されていたファイルをPC32にインストールされたログ解析ツールで開くことで、異常発生原因を速やかに特定することができる。
ここで、週間/月間明細票作成部26からメール配信処理部27が受け取った明細データのファイルを添付ファイルとした電子メールを、保守員(データ解析者)の電子メールアドレスへ送信したときに、保守員用のPC32で受信した電子メールに添付された明細データのファイルをPC32のログ解析ツールで表示した表示例を図5に示す。
図5に示すように、PC32のデータ解析ツールでは、PC32のディスプレイに、DSRC通信が行われたデータが行毎に時系列で表示されるので、通信異常個所あるいはリトライ発生箇所が一目で確認できる。また、ディスプレイには、DSRC通信データと共に、通信期間中の車載器6からの受信電力値の推移を示すグラフが表示されるので、受信電力値がどのように変化したか、しきい値に対してどの程度の値か、などが容易に判る。
さらにディスプレイには、通信開始時に撮影したイメージデータ(車両Aの写真)が表示されるので、保守員は、車両Aの写真を確認することで、車両Aの形状や付加装備品で、電波の送受信に影響を与える箇所があるかどうかを判断できる。
このように通信状態と受信電力の状態、車両形状や位置などの材料が一画面に表示されるので、画面に表示された情報から総合的に判断し異常発生要因を容易に特定することができる。
このようにこの実施形態のETCシステムによれば、以下のような効果が得られる。
(1)ログ収集サーバー1が異常ログのファイルを自動的に生成して所定のアドレスへ自動配信するので、従来に比べて作業者の負担を大幅に低減することができる。
(2)通信路ログデータを簡易解析してデータベース化することで、長期での統計データを自動で収集することが可能となり、確認対象のデータを、特定の車載器、時間帯、シーケンスなどの条件で絞り込むことが容易になる。
(3)DSRC通信ログデータのみでなく、車両検知センサS1,S2,3などにより検知された車両検知情報、処理時の車両Aの写真(イメージデータ)をDSRC通信ログデータに対応付けて収集することで、DSRC通信時の車両Aの挙動や形状による影響を推定できるようになり、異常原因を特定する上で非常に有効である。
すなわち、料金収受の際の処理状況を明確に把握でき、かつ異常発生時に異常原因を効率よく解析し特定できる。
本発明の一つの実施形態のETCシステムの構成を示す図である。 図1のETCシステムの車線制御装置の構成を示す図である。 図1のETCシステムのログ収集サーバーの構成を示す図である。 このETCシステムの動作を示すフローチャートである。 電子メールに添付されて配信されたファイルをPCで表示した表示例を示す図である。 通信異常発生時のログ収集サーバーの動作を示すフローチャートである。 簡易解析部による解析処理を説明するための図である。 週間/月間明細票作成部による明細データ作成結果の一例を示す図である。
符号の説明
S1,S2,S3…車両検知センサ、1…ログ収集サーバー、2…路側アンテナ、2a…受信電力検知器、4…路側表示機、5…カメラ、6…車載器、7…収受員ブース、8…発進制御機、9…阻止棒、10…車線制御装置、11…DSRCログ装置、12…ETC処理部、13…信号処理部、14…画像処理部、15…通信処理部、16…システム制御部、21…蓄積データ容量管理部、22…簡易解析部、23…データベース、24…データ蓄積部、25…通信データ抽出部、25…データ抽出部、26…週間/月間明細票作成部、27…メール配信処理部、30…ネットワーク、31…メールサーバー、32…コンピュータ(PC)。

Claims (7)

  1. 車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と無線通信することで料金収受に関する処理を行う路側無線装置と、
    前記料金所を通過中の車両の位置および・または車両の外観の情報を取得する車両情報取得手段と、
    前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データと前記車両情報取得手段により取得された前記車両の位置および・または車両の外観の情報に時間情報を付加して記憶するログ記憶装置と、
    前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データと前記車両の位置および・または車両の外観の情報とを所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信する配信手段と
    を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  2. 前記車両情報取得手段は、
    車両の位置を検出するセンサと車両の外観の情報を画像として取得するカメラであることを特徴とする請求項1記載の料金収受システム。
  3. 前記ログ記憶装置は、
    料金所に設けられた車線制御装置が備えるログ装置と、このログ装置と通信線を介して接続された外部のログ収集サーバーとから構成されることを特徴とする請求項1記載の料金収受システム。
  4. 前記配信手段は、
    前記ログ収集サーバーに設けられ、受信された時間情報付きのログデータを蓄積するデータ蓄積部と、
    前記路側無線装置に通信異常が発生したことを示すアラーム信号が前記車線制御装置から前記ログ収集サーバーに受信されたときに、通信異常が生じた時刻をキーにして前記データ蓄積部のログデータを検索してヒットした所定範囲のログデータを抽出するデータ抽出部と、
    前記データ抽出部により抽出された所定範囲のログデータを添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信するメール配信処理部と
    を具備することを特徴とする請求項3記載の料金収受システム。
  5. 前記配信手段は、
    前記ログ収集サーバーに設けられ、受信された時間情報付きのログデータを蓄積するデータ蓄積部と、
    前記データ蓄積部から読み出したログデータを時間情報に基づいて整列し、通信データの並び具合から異常なデータの範囲を特定し該当データに異常を示すフラグを付加して前記データベースに記憶する簡易解析手段と、
    前記データベースに記憶されている所定の期間の通信データおよび画像を時間情報に基づいて読み出して明細データに加工する明細データ作成部と、
    前記明細データ作成部により作成された明細データを添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信するメール配信処理部と
    を具備することを特徴とする請求項3記載の料金収受システム。
  6. 車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と無線通信することで料金収受に関する処理を行う路側無線装置と、
    前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データを取得する通信処理部と、
    前記通信エリアの前後に配置され、前記車両を検知する車両検知センサと、
    前記車両検知センサにより検知された車両検知情報を取得する信号処理部と、
    前記通信エリア内に進入した前記車両を含む画像を撮像するカメラと、
    前記カメラにより撮像された画像を取得する画像処理部と、
    前記通信処理部により取得された通信データと、信号処理部により取得された車両検知情報と、前記カメラにより撮像された前記車両の画像とに時間情報を付加して記憶するログ記憶装置と、
    前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データ、車両検知情報および画像を収集するログ収集装置と、
    データを関連つけて記憶可能なデータベースと、
    前記ログ収集装置により収集された時間情報付きの通信データ、車両検知情報および画像を時間情報に基づいて整列し、通信データの並び具合から異常なデータの範囲を特定し該当データに異常を示すフラグを付加して前記データベースに記憶する簡易解析手段と、
    前記データベースに記憶されている所定の期間の通信データおよび画像を時間情報に基づいて読み出して明細データに加工する明細データ作成部と、
    前記明細データ作成部により作成された明細データを添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信する配信手段と
    を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  7. 車両が料金所を通過中に所定の通信エリアにおいて前記車両に搭載された車載器と路側無線装置との間で無線通信することで料金収受に関する処理を行うステップと、
    前記料金所に設置された前記車両情報取得手段が、前記料金所を通過中の車両の位置および・または車両の外観の情報を取得するステップと、
    前記車載器と前記路側無線装置とで通信された通信データと前記車両情報取得手段により取得された前記車両の位置および・または車両の外観の情報に時間情報を付加してログ記憶装置に記憶するステップと、
    前記ログ記憶装置に記憶された時間情報付きの通信データと前記車両の位置および・または車両の外観の情報とを配信手段が所定のトリガ発生タイミングで読み出して添付ファイルとした電子メールを所定のアドレスへ配信するステップと
    を有することを特徴とするログ管理方法。
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