JP2017219819A - レンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリ - Google Patents

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【課題】着脱時のトルク感やクリック感が良好なレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリを提供する。【解決手段】本発明は、バヨネット機構によりレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリにおいて、環状部材と、前記環状部材に結合された樹脂材料からなるバヨネット環とを有し、前記バヨネット環には、内周面にバヨネット爪が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲にクリック部が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲の片端にはストッパー部が成形され、前記クリック部は、光軸に垂直な平面上において、前記バヨネット環の内周面に対して傾斜を有する片持ち梁形状であり、光軸を中心とした放射方向に向かって背面支持部が成形され、光軸に向かって段差部が成形されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリに関し、特にバヨネット機構によりレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリに関する。レンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリとして、不要な光を遮光するためのフード、焦点距離を変化させるためのフロントコンバージョンレンズ、レンズキャップなどが相当する。
従来、レンズ鏡筒へバヨネット機構によりフードなどのアクセサリを着脱する際のトルク感やクリック感を良好にするための技術が提案されている。
特許文献1(特開平6−130466号公報)には、フードの取り付けバヨネット機構において、レンズ鏡筒のバヨネット爪の外周におけるフードの取り付け始端部にフードの平面部を導入する導入部を設け、フードの取り付け終端部にはフードの平面部が係合する係合部を設けることにより、フードの使用時と収納時とで共通のチャージ部が設定され、どちらの時にもクリック感の感触が良好なフード取り付けバヨネット構造及びフードを構成することが開示されている。
特許文献2(特開2001−066666号公報)には、レンズ鏡筒用アクセサリにおいて、アクセサリ本体と、アクセサリ本体とは別部材で成形されており、弾性変形可能なクリック部材を有し、レンズ鏡筒に対するアクセサリの着脱の際に、クリック部材は、レンズ鏡筒のバヨネット爪の外周部に対して弾性変形しながら摺動するとともに、バヨネット爪の周方向端部に成形された斜面部との当接によって、斜面部以外の領域での弾性変形量よりも少ない量で弾性変形することにより、アクセサリの着脱部を2体化することで、着脱の際のトルク感、クリック感といった操作感の向上を簡易な構成で可能となる構成が開示されている。
特許文献3(特開平7−159858号公報)には、バヨネット構造を有するフード取付け装置において、レンズ鏡筒およびフードの少なくともどちらか一方に光軸方向に付勢する付勢部材を設け、レンズ鏡筒およびフードの少なくともどちらか一方に光軸方向の突部を設け、他方に突部が第1および第2のバヨネット爪が重合する位置で係合する光軸方向の窪み部を設けることにより、フード装着時にレンズ鏡筒に対しフードが固定され、且つ取りはずし操作が容易であるフード取付け装置が開示されている。
特開平6−130466号公報 特開2001−066666号公報 特開平7−159858号公報
先行技術文献に開示された従来技術には次の課題がある。
特許文献1に開示されたフード取り付けバヨネット構造及びフードでは、フードの装着時のトルク感をフード本体の弾性変形により発生させるものとしているため、適度なトルク感の発生とフード本体の強度の維持向上を両立させることは容易ではない。
特許文献2に開示されたレンズ鏡筒用アクセサリでは、アクセサリ本体とは別に弾性変形可能なクリック部材を設けるため、レンズ鏡筒用アクセサリの機構が複雑化し、簡便な組立性が損なわれている。また、クリック部材のトルク発生部は、レンズ鏡筒用アクセサリの着脱時にトルク感を良好にすることとしているが、クリック感を良好に改善するためには寄与していない。
特許文献3に開示されたバヨネット構造を有するフード取付け装置では、レンズ鏡筒およびフードの少なくともどちらか一方に光軸方向の突部を設け、他方に突部が係合する光軸方向の窪み部を設けているため、窪み部に係合した突部を解除するための機構や操作が必要となってしまう。また、突部と窪み部の係合を光軸方向で行う機構としているため、フードのバヨネット爪が外部にむき出しの片持ち梁形状となっており、フード着脱の操作によっては簡単に破損してしまうような不安のある機構となっている。
ところで、レンズ鏡筒へバヨネット機構により装着するフードなどのアクセサリについて、着脱の際のトルク感やクリック感を良好にするという課題に加え、特に外観部材に金属材料を採用することが要望されている。
このようなアクセサリに金属材料を採用することで、強度や質感の向上が見込まれる。アクセサリが装着されるレンズ鏡筒については、より高い強度や質感を求められる製品モデルほど金属材料を多用した部材により構成されている。
これに対して、アクセサリについては、材料にエンジニアリングプラスチック等の樹脂材料を採用することでアクセサリの機能に求められる強度は充分確保される場合が多い。
その一方で、金属材料を主として構成されたレンズ鏡筒に装着するアクセサリにおいては、レンズ鏡筒に対する装着時の一体的な質感やデザイン性を追求するために、金属材料を採用することが望まれる場合がある。
しかしながら、金属材料を採用したアクセサリをバヨネット機構によりレンズ鏡筒へ装着するには次のような課題がある。
第1に、アクセサリの微小で複雑なクリック機構を金属材料から加工することは困難であるという課題がある。金属材料は切削加工などにより目的の形状に加工されるが、射出成形などにより加工される樹脂材料と比較して、光学機器に用いられるアクセサリの微小で複雑なクリック機構を金属材料の切削加工などにより加工することは容易ではない。さらに、レンズ鏡筒へ装着するアクセサリはレンズ鏡筒と同様に全体として円環状の形状であるため、こうした形状にさらにクリック機構を金属材料の切削加工などにより加工することは困難である。
第2に、弾性変形の少ない金属材料によりクリック機構を構成することは困難であるという課題がある。金属材料は樹脂材料と比較して弾性率が高いため、弾性変形の少ない金属材料によりクリック機構を構成する場合には、強度を維持したまま目標のトルク感やクリック感を得るようにすることが困難となる。
第3に、アクセサリとレンズ鏡筒の双方が金属材料からなる場合、これらをバヨネット機構により装着すると互いに傷つきやすいという課題がある。バヨネット機構は、装着するもの同士を互いのバヨネット爪が重なりあうように相対的に回転させて装着するが、これらの双方が金属材料からなる場合には相対的な回転の際の摺動により傷つきやすくなってしまう。
そこで、外観部材に金属材料を採用するアクセサリにおいても、クリック機構は樹脂材料で構成する必要がある。
本発明は、着脱時のトルク感やクリック感が良好であり、外観部材に金属材料を採用することが可能である、レンズ鏡筒にバヨネット機構により装着可能なアクセサリを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、バヨネット機構によりレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリにおいて、環状部材と、前記環状部材に結合された樹脂材料からなるバヨネット環とを有し、前記バヨネット環には、内周面にバヨネット爪が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲にクリック部が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲の片端にはストッパー部が成形され、前記クリック部は、光軸に垂直な平面上において、前記バヨネット環の内周面に対して傾斜を有する片持ち梁形状であり、光軸を中心とした放射方向に向かって背面支持部が成形され、光軸に向かって段差部が成形されることを特徴とする。
本発明によれば、着脱時のトルク感やクリック感が良好であり、外観部材に金属材料を採用することが可能である、レンズ鏡筒にバヨネット機構により装着可能なアクセサリを提供することができる。
フードのレンズ鏡筒への装着の様子を示す斜視図 フード使用時にフードをレンズ鏡筒へ装着した断面図 フード収納時にフードをレンズ鏡筒へ装着した断面図 フードの斜視図 フードの分解斜視図 フードの拡大断面図 フードバヨネット環におけるクリック部が成形された部分の拡大断面図 フード挿入時の断面図 フード回転時の断面図 フード装着時の断面図
以下、本発明のレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリの一実施例である不要な光を遮光するフードについて図面を用いて説明する。
図1は本実施例のフードのレンズ鏡筒への装着の様子を示す斜視図であり、図2はフード使用時にフードをレンズ鏡筒へ装着した断面図であり、図3はフード収納時にフードをレンズ鏡筒へ装着した断面図である。なお、図2及び図3においては、レンズ鏡筒の詳細な構造を省略して図示している。
図1において、100はフード、102aはフード使用時バヨネット爪、102cはフード内側環状壁部、200はレンズ鏡筒、201はレンズ鏡筒バヨネット環、201aはレンズ鏡筒バヨネット爪を示している。
フード使用時バヨネット爪102a及びレンズ鏡筒バヨネット爪201aの組は光軸を中心として点対称に2組配置されている。
フード100は、フード環とフードバヨネット環と押え環とが一体となって構成されているが、これについては後述する。
フード100がレンズ鏡筒200へバヨネット機構により装着される様子について説明する。
まず、フード100を、フード100及びレンズ鏡筒200の光軸方向に沿って、フード使用時バヨネット爪102aとレンズ鏡筒バヨネット爪201aとが光軸を中心とした円周方向で重なり合わないように、レンズ鏡筒バヨネット環201の外周に挿入する。その際、レンズ鏡筒バヨネット爪201aのフード100側の面がフード内側環状壁部102cに当接し、フード100の光軸方向への移動が規制されることで、フード100のレンズ鏡筒バヨネット環201の外周への挿入が完了する。
その後、フード100のレンズ鏡筒バヨネット環201の外周への挿入が完了した状態で、フード100を光軸を中心にフード使用時バヨネット爪102aとレンズ鏡筒バヨネット爪201aが重なり合うまで回転させることで、フード100のレンズ鏡筒200への装着が完了する。
本実施例において、フード100は、レンズ鏡筒200対して、使用時と収納時とで光軸方向に沿って逆向きに装着することが可能である。
図2は、フード使用時において、フード100がレンズ鏡筒200へ装着された状態の断面図を示している。図2のフード使用時において、フード100のフード使用時バヨネット爪102aがレンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット爪201aと結合することで、フード100がレンズ鏡筒200に装着される。
図3は、フード収納時において、フード100がレンズ鏡筒200へ装着された状態の断面図を示している。図3のフード収納時において、フード100のフード収納時バヨネット爪102bがレンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット爪201aと結合することで、フード100がレンズ鏡筒200に装着される。図3に示すように、フード収納時には、フード100のレンズ鏡筒200からの張り出しがなくなるため、フード100及びレンズ鏡筒200全体として携帯性や収納性が良くなり、フード100の紛失も防止することができる。
フード使用時及びフード収納時において、フード100のバヨネット爪であるフード使用時バヨネット爪102aとフード収納時バヨネット爪102bとが使い分けられるが、レンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット爪201aはいずれの状態においても共通して使用される。
図4は、フード100の斜視図を示しており、図5は、フード100の分解斜視図を示している。
なお、図5の斜視図は、フード100の内周面の形状を確認しやすくするため、フード100を光軸を含む光軸に平行な平面で半分にカットした状態で表されている。
図4において、フード100の内周面には、フードバヨネット環102に、フード使用時バヨネット爪102aと、フード収納時バヨネット爪102bと、フード内側環状壁部102cが成形されている。また、これらフード100のバヨネット機構に関する形状に加えて、フードバヨネット環102には、クリック機構に関する形状が成形されている。
図4において、102gはクリック部、102hはストッパー部を示している。
フード100のクリック部102gは、フード100のバヨネット機構によるレンズ鏡筒200への着脱の際に、トルク感とクリック感を操作者へ与えるための機構であり、フード100の装着時において、フード100がレンズ鏡筒200から容易に脱落しないようにするためのストッパーとしての機構でもある。また、フード100のクリック部102gは背面支持部102ga(不図示)でフード環101の内周面に接触して支持されている。
フード100のクリック機構の詳細と着脱の際の動作については後述する。
図5において、101はフード環、102はフードバヨネット環、103は押え環を示している。
フード100は図5に示すように複数の部品から構成されており、特に本実施例において、フードバヨネット環102は樹脂材料からなり、フード環101は金属材料からなる。フードバヨネット環102はバヨネット機構やクリック機構に関する形状が成形される部品であり弾性変形が要求されるため樹脂材料からなる。また、フードバヨネット環102を樹脂材料からなることとすることにより、レンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット環201が金属材料からなる場合においても、フード100をレンズ鏡筒200に装着する際にフードバヨネット環102の回転によりこれと摺動するレンズ鏡筒バヨネット環201が傷つけてられてしまうおそれを低くすることができる。フード環101は、フード100の外観部材の大部分を占める部品であり、高い強度や質感が要求されるため金属材料からなる。
フード100の上記の構成について説明する。
フード環101が、フードバヨネット環102に対して、押え環103により結合されることにより、フード100として一体的な構成となっている。
図6は、フード100の拡大断面図を示している。図6は、図5と同様に、光軸を含む光軸に平行な平面による断面を示す図である。
図5及び図6に示すように、フード環101はフードバヨネット環102の外側にフランジ部102eに当接部101cが当接するように挿入される。フード環101がフードバヨネット環102の外側に挿入される際には、フード環101に成形された回転止め切り欠き101d(不図示)がフードバヨネット環102に成形された回転止め凸部102f(不図示)に合うように挿入される。これにより、フードバヨネット環102に対するフード環101の位置決めや回転止めがなされる。
さらに、押え環103はフードバヨネット環102の外側にフード環101のフランジ部101bに当接部103bが当接するように挿入される。その際に、フードバヨネット環102の外周面に成形された螺合部102dと、押え環103の内周面に成形された螺合部103aとが螺合することにより、フードバヨネット環102に対してフード環101が結合される。本実施例では、治具を用いて押え環103の平面部103cに摩擦力を加えることにより、押え環103を光軸を中心に回転させてフードバヨネット環102に螺合させる。
図7は、フードバヨネット環102において、クリック部102gが成形された部分を拡大した断面図を示している。図7は、フードバヨネット環102のクリック部102gを含む光軸に垂直な平面による断面図である。
図7において、102gはクリック部、102gaは背面支持部、102gbは段差部、102gcは斜面チャージ部、102hはストッパー部を示している。クリック部102gは、フードバヨネット環102の内周面に対して傾斜を有するように張り出した片持ち梁形状をしている。
図8(a)から図8(c)を用いて、フード100のフードバヨネット環102をレンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット環201の外周に挿入した後、操作者がフード100を光軸を中心に時計回りに回転させてレンズ鏡筒200に装着する動作について説明する。図8(a)から図8(c)は、フード使用時における、レンズ鏡筒200の物体側から見た、フード100とレンズ鏡筒200のクリック部102gを含む光軸に垂直な平面による断面図である。なお、図8(a)から図8(c)において、レンズ鏡筒200の詳細な機構は省略している。
図8(a)は、フード100が、フード100及びレンズ鏡筒200の光軸方向に沿って、フード使用時バヨネット爪102aとレンズ鏡筒バヨネット爪201aとが光軸を中心とした円周方向で重なり合わないように、レンズ鏡筒バヨネット環201の外周に挿入された状態の断面図を示している。
図8(a)では、フード使用時バヨネット爪102aは不図示となっており、クリック部102gはフードバヨネット環102の内周面に対して傾斜を有する片持ち梁形状ではあるが、フード使用時バヨネット爪102aが成形された範囲にクリック部102gが成形されているため、フード100のレンズ鏡筒200に対する挿入時にレンズ鏡筒バヨネット爪201aがクリック部102gと干渉してしまうことはない。
次に、図8(b)に、図8(a)の状態から、フード100を光軸を中心に時計回りに回転させている状態を示す。
図8(b)において、フード100を光軸を中心に時計回りに回転させると、フード100のクリック部102gとストッパー部102hが、光軸を中心とする円周方向においてレンズ鏡筒200のレンズ鏡筒バヨネット爪201aに近づいていく。
さらに、フード100を回転させると、フード100のクリック部102gの斜面チャージ部102gcにレンズ鏡筒バヨネット爪201aの始端部201asが接触し、レンズ鏡筒バヨネット爪201aがフード100のクリック部102gに乗り上げるようになる。実際には、フード100のクリック部102gはフードバヨネット環102の内周面に対して傾斜を有し、背面支持部102gaがフード環101の内周面に接触して支持されており、弾性変形する樹脂材料からなるため、レンズ鏡筒バヨネット爪201aに対して弾性力を与えることとなる。
このレンズ鏡筒バヨネット爪201aに対するフード100のクリック部102gからの弾性力は、フード100を回転させる操作者にトルク感を与えることとなり、操作者がフード100のレンズ鏡筒200への着脱動作を直感的に捉えることが可能となる。
図8(c)は、フード100を光軸を中心に時計回りに回転させて完全にレンズ鏡筒200へ装着した状態を示している。
フード100をレンズ鏡筒200へ完全に装着すると、フードバヨネット環102のフード使用時バヨネット爪102a(不図示)の片端に成形されたストッパー部102hにレンズ鏡筒バヨネット環201のレンズ鏡筒バヨネット爪201aの始端部201asが当たることにより、これ以上のフード100の光軸を中心とする回転が規制され、同時にレンズ鏡筒バヨネット環201のレンズ鏡筒バヨネット爪201aの終端部201aeがフードバヨネット環102のクリック部102gの段差部102gbに嵌まることによりフード100がレンズ鏡筒200から容易に脱落しないようになる。レンズ鏡筒200に対してフード100の装着が完了する直前において、レンズ鏡筒バヨネット爪201aの始端部201asと反対側の終端部201aeに、クリック部102gの段差部102gbが弾性力により急激に落ちる。
その際、同時に、操作者がフード100を光軸を中心に時計回りに回転させる回転力とは別に、フード100のフードバヨネット環102には、レンズ鏡筒バヨネット爪201aの終端部201aeを基礎としてクリック部102gの段差部102gaが操作者による回転力と同じ時計回りに急激に押し出される加速力が追加される。これにともなって、レンズ鏡筒バヨネット爪201aの始端部201asにフードバヨネット環102のストッパー部102hが急に衝突することでクリック感が発生し、操作者がレンズ鏡筒200に対してフード100を完全に装着したことを直感的に捉えることが可能となる。
フード100をレンズ鏡筒200から外す際には、図8(c)のフード装着時の状態において、上記のフード100の装着とは逆の手順で、フード100をまず光軸を中心に反時計回りに回転させてレンズ鏡筒バヨネット環201から抜くこととなる。クリック部102gの段差部102gbにはレンズ鏡筒バヨネット爪201aの終端部201aeが嵌っているが、それぞれの接触面の形状を光軸を中心とした放射方向に対して傾斜を持たせるようにすることでフード100を外す際の回転の操作力を適切に設定することが可能となる。
本発明に係るレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリは、本実施例の不要な光を遮光するためのフードに限らない。本発明は、レンズキャップ、フィルタ、フロントコンバージョンレンズ、クローズアップレンズなどの、レンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリにも適用可能である。
本実施例において、フードのフードバヨネット環やレンズ鏡筒のレンズ鏡筒バヨネット環は金属材料からなるとして説明したが、これらは樹脂材料からなるとしても本発明の目的とするトルク感やクリック感を得ることは可能である。
本発明において、フード環をフードバヨネット環に対して結合する際に、押え環などの別部材を用いずにビスや接着剤などにより直接固定することとしてもよい。
本発明によれば、着脱時のトルク感やクリック感が良好であり、外観部材に金属材料を採用することが可能である、レンズ鏡筒にバヨネット機構により装着可能なアクセサリを提供することができる。
100 フード
101 フード環
101a 遮光部
101b フランジ部
101c 当接部
101d 回転止め切り欠き
102 フードバヨネット環
102a フード使用時バヨネット爪
102b フード収納時バヨネット爪
102c フード内側環状壁部
102d 螺合部
102e フランジ部
102f 回転止め凸部
102g クリック部
102ga 背面支持部
102gb 段差部
102gc 斜面チャージ部
102h ストッパー部
103 押え環
103a 螺合部
103b 当接部
103c 平面部
200 レンズ鏡筒
201 レンズ鏡筒バヨネット環
201a レンズ鏡筒バヨネット爪
201as 始端部
201ae 終端部

Claims (5)

  1. バヨネット機構によりレンズ鏡筒へ装着可能なアクセサリにおいて、
    環状部材と、前記環状部材に結合された樹脂材料からなるバヨネット環とを有し、
    前記バヨネット環には、内周面にバヨネット爪が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲内にクリック部が成形され、前記バヨネット爪が成形された範囲の片端にはストッパー部が成形され、
    前記クリック部は、光軸に垂直な平面上において、前記バヨネット環の内周面に対して傾斜を有する片持ち梁形状であり、光軸を中心とした放射方向に向かって背面支持部が成形され、光軸に向かって段差部が成形されることを特徴とするアクセサリ。
  2. さらに内周面にねじが成形された押え環を有し、
    前記環状部材は前記バヨネット環の外周面に成形されたねじと前記押え環の内周面に成形されたねじとが螺合することにより前記バヨネット環に対して結合されることを特徴とする請求項1に記載のアクセサリ。
  3. 前記バヨネット環の内周面に成形された前記バヨネット爪と前記クリック部はアクセサリの使用時と収納時のために1組以上成形されており、前記バヨネット爪と前記クリック部の組の間には内周環状壁部が成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアクセサリ。
  4. 前記環状部材は金属材料からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアクセサリ。
  5. 前記環状部材は不要な光を遮光するためのフードであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアクセサリ。
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