JP2017219234A - 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置 - Google Patents

蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017219234A
JP2017219234A JP2016113078A JP2016113078A JP2017219234A JP 2017219234 A JP2017219234 A JP 2017219234A JP 2016113078 A JP2016113078 A JP 2016113078A JP 2016113078 A JP2016113078 A JP 2016113078A JP 2017219234 A JP2017219234 A JP 2017219234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat storage
heat
fluid
storage container
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016113078A
Other languages
English (en)
Inventor
啓子 近澤
Keiko Chikasawa
啓子 近澤
木村 裕一
Yuichi Kimura
裕一 木村
島田 守
Mamoru Shimada
守 島田
田中 賢吾
Kengo Tanaka
賢吾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2016113078A priority Critical patent/JP2017219234A/ja
Publication of JP2017219234A publication Critical patent/JP2017219234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Abstract

【課題】簡易な構成にて発熱量と熱輸送量を向上できる蓄熱容器、上記蓄熱容器を用いた蓄熱装置を提供する。
【解決手段】液相の流体を導入する液相流体導入部と気相の流体を排出する気相流体排出部とを有する筐体と、前記筐体内に収容された化学蓄熱材と、前記筐体内を上下に連通して設けられた流体流路と、前記化学蓄熱材と前記流体流路との間に設けられた第1の拡散層と、を備え、前記液相流体導入部が前記筐体の下部に設けられ、前記気相流体導入部が前記筐体の上部に設けられている蓄熱容器。
【選択図】図1

Description

本発明は、反応媒体と化学蓄熱材との反応により反応熱を放出し、上記反応の逆反応により吸熱する可逆反応を利用して、発熱と蓄熱を繰り返すことができる化学蓄熱材を使用した蓄熱容器、該蓄熱容器を備えた蓄熱装置に関する。
化学蓄熱材は、体積あたりの蓄熱量が大きく、蓄熱された化学蓄熱材を長期貯蔵しても熱損失が極めて少ないことなどから、エンジンや工業プラント等からの排熱の貯蔵及び利用に、活用することが期待されている。
そこで、図6に示すように、粉体の化学蓄熱材62と、化学蓄熱材62に隣接して配置した発泡膨張材63とを含有する化学蓄熱材複合体が内管61と外管67との間に収容され、化学蓄熱材62の蓄熱・放熱に伴って放出される水蒸気が流通する反応流路64が、内管61内に構成され、化学蓄熱材62との間で熱交換を行う熱交換媒体であるガス状の流体が流通する熱交換流路66が、外管67と外壁65との間に設けられた蓄熱容器6が、提案されている(特許文献1)。しかし、特許文献1の蓄熱容器6では、水蒸気を供給する反応流路64と熱交換媒体を供給する熱交換流路66を別個に設ける必要があるため、配管構成が複雑になるという問題があった。また、配管構成の複雑化により、蓄熱容器6に搭載できる化学蓄熱材62の量が少なくなってしまうので、蓄熱容器6の単位体積当たりの利用熱量(蓄熱密度)が小さくなるという問題があった。
加えて、特許文献1の蓄熱容器6では、熱交換媒体としてガス状の流体を使用すると、ガス状の流体に顕熱が供給できるのみとなるので、熱交換媒体の熱輸送量が制限されるという問題、ガス状の熱交換媒体を蓄熱容器6に供給するためには、気化熱による熱交換媒体貯蔵容器の温度低下を防止するために、熱交換媒体貯蔵容器にエネルギーを投入する必要があるという問題の他、反応流体として水蒸気等の気体を使用すると、化学蓄熱材62からの放熱量を向上させることができないという問題があった。
そこで、化学蓄熱材からの放熱量をより向上させるために、反応流体として水等の液体を使用することが検討されている。しかし、反応流体として水等の液体を使用すると、粉体状の化学蓄熱材を圧縮成型しても、発熱と蓄熱を繰り返すことで、化学蓄熱材の形状が崩れていき、化学蓄熱材が、蓄熱容器外へ流出してしまうという問題があった。
特開2009−228952号公報
本発明は上記した従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成にて発熱量と熱輸送量を向上できる蓄熱容器、上記蓄熱容器を用いた蓄熱装置を提供することを目的とする。
本発明の態様は、液相の流体を導入する液相流体導入部と気相の流体を排出する気相流体排出部とを有する筐体と、前記筐体内に収容された化学蓄熱材と、前記筐体内を上下に連通して設けられた流体流路と、前記化学蓄熱材と前記流体流路との間に設けられた第1の拡散層と、を備え、前記液相流体導入部が前記筐体の下部に設けられ、前記気相流体導入部が前記筐体の上部に設けられている蓄熱容器である。
上記態様では、第1の拡散層に隣接して設けられた流体流路の内部へ、化学蓄熱材の吸熱反応及び発熱反応に寄与する反応媒体としての機能を有する液体(液相の熱輸送流体)が供給され、化学蓄熱材と流体流路との間に設けられた第1の拡散層に、同じく、反応媒体としての機能を有する液体(液相の熱輸送流体)が供給される。気相流体排出部が液相流体導入部よりも上方の位置に設けられているので、第1の拡散層は重力方向に延在しているものの、第1の拡散層の有する拡散力により、前記液体が第1の拡散層全体に移動する。第1の拡散層全体に移動した前記液体と化学蓄熱材とが反応し、化学蓄熱材に貯蔵されていた熱が反応熱として化学蓄熱材から放出される。一方で、流体流路の内部へ供給された、前記液体は、流体流路内部を液相流体導入部から気相流体排出部の方向へと流れる間に、上記反応熱を受熱して気体(気相の熱輸送流体)となる。
流体流路を流通する気相の熱輸送流体は、上記反応熱を輸送する熱輸送流体として、流体流路から熱利用先と熱的に接続された熱交換器へ輸送される。従って、上記流体流路は、前記熱輸送流体の通路となっている。なお、本明細書中、「上」とは、重力方向上方側を意味し、「下」とは重力方向下方側を意味する。
一方で、蓄熱容器の外部の熱は、蓄熱容器の筐体の壁面を介して、筐体内部に収容された化学蓄熱材へ移動可能となっている。筐体内部へ移動した熱によって、反応により反応媒体と結合して反応熱を放出した化学蓄熱材から、反応媒体が脱離する反応が起こることで、化学蓄熱材が筐体内部へ移動した熱を貯蔵する。
本発明の態様は、前記第1の拡散層が、毛細管構造を有する構造体である蓄熱容器である。上記態様では、第1の拡散層の有する毛細管力により、前記液体が第1の拡散層全体に移動する。
本発明の態様は、前記流体流路の、重力方向下方側の端部に、第2の拡散層が設けられている蓄熱容器である。
本発明の態様は、前記第2の拡散層が、毛細管構造を有する構造体である蓄熱容器である。
本発明の態様は、前記第2の拡散層が、空隙を介して前記液相流体導入部と連通している蓄熱容器である。上記態様では、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体は、液相流体導入部から、第2の拡散層を介して、流体流路へ供給される。
本発明の態様は、前記化学蓄熱材が、第1の拡散層で被覆されている蓄熱容器である。
本発明の態様は、液相の流体を導入する液相流体導入部と気相の流体を排出する気相流体排出部とを有する筐体と、前記筐体内に収容された化学蓄熱材と、前記筐体内を上下に連通して設けられた流体流路と、前記化学蓄熱材と前記流体流路との間に設けられた第1の拡散層と、を備え、前記液相流体導入部が、前記筐体の下部に設けられ、前記気相流体排出部が前記筐体の上部に設けられている蓄熱容器と、前記液相流体導入部と接続された、前記化学蓄熱材の反応媒体としての機能を有する液体が収容された熱輸送流体容器と、前記気相流体排出部と接続された、熱交換器と、前記熱輸送流体容器と前記熱交換器を接続し、前記熱交換器によって得られた液相の熱輸送流体を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、減圧されている蓄熱装置である。
本発明の態様は、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、第1の熱輸送流体供給手段が設けられている蓄熱装置である。
本発明の態様は、前記熱交換器と前記熱輸送流体容器との間に、第2の熱輸送流体供給手段が設けられている蓄熱装置である。
本発明の態様は、上記蓄熱装置を用いた暖気装置である。
本発明の態様によれば、反応媒体としての機能を有する液体(液相の熱輸送流体)は、化学蓄熱材に対する反応媒体として機能し、かつ化学蓄熱材に蓄熱された熱を熱利用先へ輸送する熱輸送流体(熱輸送媒体)としても機能するので、反応媒体の流路と熱輸送流体の流路を、それぞれ、別経路とする必要がない。このように、反応媒体の流路と熱輸送流体の流路を一系統とすることができるので、蓄熱容器内の構造を簡易にすることができる。また、気体ではなく液体が化学蓄熱材と反応するので、優れた蓄熱密度、すなわち優れた蓄熱量と高い発熱速度を得ることができる。ここで発熱速度とは、化学蓄熱材が反応媒体との発熱反応により熱を放出するのにかかる時間のことを指す。
また、本発明の態様によれば、化学蓄熱材と流体流路との間に第1の拡散層が設けられているので、第1の拡散層を介して、反応媒体としての機能を有する液体(液相の熱輸送流体)が、化学蓄熱材全体に渡って、円滑かつ確実に拡散される。従って、化学蓄熱材の発熱速度及び発熱効率がより向上する。
さらに、本発明の態様によれば、液相流体導入部が筐体の下部に設けられ、気相流体排出部が筐体の上部に設けられているので、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体は、流体流路の重力方向下方側から、化学蓄熱材へ供給される。従って、化学蓄熱材全体に均一に液相の熱輸送流体が供給されるので、優れた発熱密度を得ることができる。
また、本発明の態様によれば、反応熱を受熱した、気相の熱輸送流体は、流体流路内を重力方向下方から上方の方向へ流れるところ、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体は流体流路の重力方向下方側から化学蓄熱材へ供給されるので、気相の熱輸送流体の筐体内における流れを円滑化でき、優れた熱輸送効率を得ることができる。
さらに、本発明の態様によれば、上記の通り、反応媒体としての機能を有する気相の熱輸送流体は流体流路内を重力方向下方から上方の方向へ流れるので、反応初期において気相の熱輸送流体が上方の化学蓄熱材に供給することができ、化学蓄熱材の全体にわたって優れた蓄熱効率を得ることができる。また、本発明の態様によれば、上記の通り、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体を化学蓄熱材全体に均一に供給できるので、複数の化学蓄熱材と複数の流体流路を配置しても、それぞれの化学蓄熱材に対する反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体の供給を均一化でき、結果、優れた発熱効率と蓄熱効率を得ることができる。
本発明の態様によれば、流体流路の、重力方向下方側の端部に、第2の拡散層が設けられていることにより、流体流路に円滑かつ確実に反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体が供給され、また、流体流路が複数設けられても、各流体流路への反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体の供給を均一化できる。
本発明の態様によれば、化学蓄熱材が第1の拡散層で被覆されていることにより、反応媒体として水等の液体を使用しても、成型された化学蓄熱材の形状変化を抑制できる。
本発明の第1実施形態例に係る蓄熱容器の側面断面図である。 本発明の第2実施形態例に係る蓄熱容器の側面断面図である。 本発明の第3実施形態例に係る蓄熱容器の側面断面図である。 本発明の蓄熱容器の使用方法例の概要を示す説明図である。 本発明の実施形態例に係る蓄熱装置の説明図である。 従来の蓄熱装置の説明図である。
以下に、本発明の第1実施形態例に係る蓄熱容器について図面を用いながら説明する。図1に示すように、第1実施形態例に係る蓄熱容器1は、内部空間を有する容器である筐体11と、筐体11の内部に配置された化学蓄熱材12とを備えている。また、蓄熱容器1は、化学蓄熱材12に隣接して第1の拡散層である第1のウィック構造体17を備えている。蓄熱容器1では、化学蓄熱材12の表面に第1のウィック構造体17が配置されている。また、筐体11内部のうち、化学蓄熱材12と第1のウィック構造体17が設けられていない部位に、流体流路18が形成されている。
筐体11は、化学蓄熱材12と反応する反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを筐体11内へ導入する液相流体導入部13と、気相の熱輸送流体Gを筐体11外へ排出する気相流体排出部14と、を有している。ここで、気相の熱輸送流体Gは、熱輸送流体Lの一部が化学蓄熱材12と反応せず、化学蓄熱材12の発熱反応による熱によって気化したものである。液相流体導入部13は第1の管状体の一方の端部であり、液相流体導入部13は、筐体11の内部空間のうち、下部またはその近傍に配置されている。また、上記第1の管状体の他方の端部は、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを貯蔵する熱輸送流体容器(後述する)と連通している。蓄熱容器1では、上記第1の管状体は筐体11の頂部(天板部)外側から筐体11内部へ挿入された態様となっている。
気相流体排出部14は第2の管状体であり、気相流体排出部14の一方の端部は、筐体11の内部空間のうち、頂部またはその近傍に配置されており、気相流体排出部14の他方の端部は、反応媒体としての機能を有する気相の熱輸送流体Gから受熱可能な熱交換器(後述する)と連通している。蓄熱容器1では、気相流体排出部14は、筐体11の上部(天板部)から鉛直方向に延在した態様、すなわち、第1の管状体に対して平行方向に設置されている。
筐体11の横断面形状は、特に限定されないが、図1に示すように、蓄熱容器1では、矩形状となっている。
また、化学蓄熱材12は、粉体が所定形状に圧縮成型された態様である。化学蓄熱材12の圧縮形状は、特に限定されないが、蓄熱容器1では、横断面形状は矩形状となっている。圧縮成型された化学蓄熱材12の設置数は、1つでも複数でも、特に限定されず、蓄熱容器1では、4つの圧縮成型された化学蓄熱材12が、相互に、並列に配置されている。
第1のウィック構造体17は、化学蓄熱材12外面に接した状態で化学蓄熱材12全体を被覆している。すなわち、それぞれの化学蓄熱材12は、第1のウィック構造体17の内面と接した状態で被覆されている。化学蓄熱材12は第1のウィック構造体17で被覆されているので、反応媒体として水等の液体を使用しても、圧縮成型された化学蓄熱材12の形状を維持することができ、第1のウィック構造体17は、化学蓄熱材12の形状の保持部材として機能する。
蓄熱容器1では、第1のウィック構造体17で被覆された化学蓄熱材12は、いずれも、筐体11の底面に対して鉛直方向に立設されている。すなわち、第1のウィック構造体17で被覆された化学蓄熱材12は、重力方向に対して平行方向に立設されている。従って、第1のウィック構造体17は、重力方向に対して平行方向に延在する部位と、重力方向に対して直交方向に延在する部位と、を有している。
また、蓄熱容器1では、相互に隣接している、第1のウィック構造体17間を接続する、第2の拡散層である第2のウィック構造体19が設けられている。第2のウィック構造体19は、第1のウィック構造体17の重力方向に対して平行方向に延在する部位のうち、重力方向下方側の端部(すなわち、筐体11の下部側端部)を接続するように配置されている。また、第1のウィック構造体17及び第2のウィック構造体19と筐体11の底部との間には空隙が形成されており、該空隙は、液相流体導入部13から供給された反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを溜める液相流体貯留部20となっている。一方で、第1のウィック構造体17の重力方向に対して平行方向に延在する部位のうち、重力方向上方側の端部(すなわち、筐体11の上部側端部)には、第2のウィック構造体19は設けられていない。
図1に示すように、蓄熱容器1は、相互に隣接している第1のウィック構造体17のうち、重力方向に対して平行方向に延在する部位間は空間部となっており、該空間部が流体流路18となっている。第1のウィック構造体17で被覆された化学蓄熱材12は、いずれも、筐体11の底面に対して鉛直方向に立設されていることに応じて、流体流路18は、筐体11の底面に対して鉛直方向に延在している。すなわち、流体流路18は、重力方向に対して平行方向に延在している。また、第1のウィック構造体17の、重力方向に対して平行方向に延在する部位のうち、重力方向下方側の端部(すなわち、筐体11の下部側端部)を接続するように第2のウィック構造体19が配置されていることに応じて、流体流路18の重力方向下方側の端部(すなわち、筐体11の下部側端部)には、第2のウィック構造体19が配置されている。
流体流路18の設置数は、1つでも、複数でも、特に限定されず、図1では、第1のウィック構造体17で被覆された化学蓄熱材12が4つ配置されていることに対応して、流体流路18が3つ形成されている。
図1に示すように、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは、液相流体導入部13から、筐体11の底部へ供給される。筐体11の下部へ供給された反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは、液相流体貯留部20で所定量溜められた後、筐体11の下部から、第1のウィック構造体17及び第2のウィック構造体19を介して、流体流路18の重力方向下方側の端部(すなわち、筐体11の下部側端部)へ供給される。さらに、第1のウィック構造体17の有する毛細管力によって、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lが、化学蓄熱材12の重力方向下方側の端部(すなわち、筐体11の下部側端部)から化学蓄熱材12の表面全体へ、円滑に拡散されていく。つまり、第1のウィック構造体17の毛細管力によって、液相の熱輸送流体Lは、第1のウィック構造体17の表面及び内部を、重力方向下方から上方の方向へ重力方向に沿って、化学蓄熱材12の筐体11の下部側端部から筐体11の上部側端部まで、円滑かつ確実に拡散することができる。
第1のウィック構造体17は、化学蓄熱材12の外面と接触しているので、第1のウィック構造体17に吸収された液相の熱輸送流体Lと化学蓄熱材12とが、速やかに反応して、化学蓄熱材12が反応熱Hを放出する。
化学蓄熱材12から放出された反応熱Hは、液相の熱輸送流体Lへ移動する。反応熱Hにより、液相の熱輸送流体Lは、気化して気相の熱輸送流体Gとなる。気相の熱輸送流体Gは、流体流路18を重力方向下方から上方の方向(すなわち、筐体11の下部側から筐体11の上部側)へ移動する。気相の熱輸送流体Gは、筐体11の上部に設けられた気相流体排出部14から蓄熱容器1外へ放出され、さらには熱利用先側へ、熱輸送流体Gの潜熱として反応熱Hを輸送する。
上記の通り、流体流路18は、重力方向に対して平行方向に延在しているので、気相の熱輸送流体Gを、重力方向下方から上方の方向へ円滑に輸送することができる。
上記の通り、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは、流体流路18の重力方向下方側から化学蓄熱材12へ供給される。また、反応熱Hを受熱した、反応媒体としての機能を有する気相の熱輸送流体Gは、流体流路18内を重力方向下方から上方の方向へ流れる。よって、液相の熱輸送流体Lの流れが気相の熱輸送流体Gの流れと交差するのを防止できる。従って、蓄熱容器1では、優れた熱輸送効率を発揮することができる。また、反応熱Hを受熱した気相の熱輸送流体Gの筐体11内における流れを円滑化して、効率良く熱を輸送することができる。
また、蓄熱容器1では、液相の熱輸送流体Lは、化学蓄熱材12に対する反応媒体として機能し、かつ化学蓄熱材12に蓄熱された熱を熱利用先へ輸送する熱輸送流体(熱輸送媒体)としても機能するので、反応媒体の流路と熱輸送流体の流路を、それぞれ、別経路とする必要がなく、一系統とすることができる。
また、流体流路18は、重力方向に対して平行方向に延在し、液相の熱輸送流体Lは、流体流路18の重力方向下方側から、すなわち、第1のウィック構造体17の重力方向下方側から、化学蓄熱材12へ供給される。従って、化学蓄熱材12全体に均一に反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを供給できるので、蓄熱容器1は、優れた発熱速度と発熱効率を発揮できる。また、気相の熱輸送流体Gが逆流することがないため、逆流防止のための構造を設ける必要がない。
さらに、上記の通り、化学蓄熱材12全体に均一に反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを供給できるので、複数の化学蓄熱材12と複数の流体流路18を配置しても、それぞれの化学蓄熱材12に対する反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lの供給を均一化でき、結果、優れた発熱効率と蓄熱効率を得ることができる。
第1のウィック構造体17及び第2のウィック構造体19は、いずれも、毛細管構造を有する構成であれば、特に限定されず、例えば、粉末状の金属材料を焼成することで構築される金属焼結体、金属メッシュ等の部材を挙げることができる。
筐体11の材質は、特に限定されず、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス等を挙げることができる。化学蓄熱材12と反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは、特に限定されず、公知のものはいずれも使用でき、例えば、化学蓄熱材であるCaO及び/またはMgOと反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体であるHOとの組み合わせ、CaO及び/またはMgOと反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体であるCOとの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、本発明の第2実施形態例に係る蓄熱容器について図面を用いながら説明する。なお、蓄熱容器1と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
第1実施形態例に係る蓄熱容器1では、気相流体排出部14は、筐体11の天板部から重力方向に延在していたが、これに代えて、第2実施形態例に係る蓄熱容器2では、図2に示すように、気相流体排出部24は、筐体11の側面部から、重力方向に対して直交方向に延在している。すなわち、気相流体排出部24は、液相流体導入部13に対して直交方向に設置されている。また、気相流体排出部24は、筐体11の側面部のうち、上部側近傍に設けられている。
蓄熱容器2でも、蓄熱装置1と同様に、流体流路18の部位を筐体11の下部側端部から筐体11の上部側端部方向へ移動した反応媒体としての機能を有する気相の熱輸送流体Gを、気相流体排出部24から蓄熱容器1外へ、円滑に放出できる。
次に、本発明の第3実施形態例に係る蓄熱容器について図面を用いながら説明する。なお、蓄熱容器1、2と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
第1実施形態例に係る蓄熱容器1では、一方の端部が液相流体導入部13である第1の管状体は筐体11の上部(天板部)外側から筐体11内部へ挿入された態様となっていたが、これに代えて、第3実施形態例に係る蓄熱容器3では、図3に示すように、筐体11の側面のうち、下部またはその近傍に、筐体11の外側から、液相流体導入部33が接続されている。
蓄熱容器3でも、蓄熱装置1、2と同様に、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを、液相流体導入部33から、筐体11の底部へ供給できる。
次に、本発明の上記各実施形態例に係る蓄熱容器の使用方法例について説明する。ここでは、図1の第1実施形態例に係る蓄熱容器1を例にとって説明する。
蓄熱容器1は、例えば、熱回収対象である流体F中へ設置することができる。設置態様としては、特に限定されないが、例えば、図4に示すように、扁平形状の筐体11を有している蓄熱容器1を、筐体11の平坦部が熱回収対象である流体Fの流れ方向に対して平行または略平行となるように、複数(図4では、10個)、並列に配置することが挙げられる。液相流体導入ヘッダー部43は、各蓄熱容器1の液相流体導入部13と連通しており、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは、液相流体導入ヘッダー部43を介して、各蓄熱容器1へ分配、供給される。
気相流体排出ヘッダー部44は、各蓄熱容器1の気相流体排出部14と連通しており、各蓄熱容器1の気相流体排出部14から排出された反応媒体としての機能を有する気相の熱輸送流体Gは、気相流体排出ヘッダー部44にて集められた後、熱利用先(図示せず)へ輸送される。
蓄熱容器1を、熱回収対象である流体F中に設置すると、筐体11の外面が、熱回収対象である流体Fから熱を受け、受けた熱を蓄熱容器1内へ回収(蓄熱)する。筐体11の外面を介して熱回収対象である流体Fから回収された熱は、筐体11内に収容された化学蓄熱材12へ伝えられ、化学蓄熱材12が、伝えられた前記熱を貯蔵する。化学蓄熱材12は、熱を貯蔵する際に、気相の熱輸送流体Gを放出する。
一方、第1のウィック構造体17に供給された反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lが、反応媒体として、熱を貯蔵した化学蓄熱材12と反応することで、化学蓄熱材12に貯蔵されていた熱が反応熱Hとして化学蓄熱材12から放出(放熱)される。
化学蓄熱材12から放出された反応熱Hは、第1のウィック構造体17を介して、流体流路18の筐体11の下部側端部から供給された、液相の熱輸送流体Lへ伝えられ、液相の熱輸送流体Lの一部が反応熱Hを受熱して気化し、気相の熱輸送流体Gとなる。気相の熱輸送流体Gが、該反応熱Hを輸送する熱媒体、すなわち、熱輸送流体として蓄熱容器1から熱利用先側へ輸送される。本発明の蓄熱容器は、上記の蓄熱と放熱を、優れた蓄熱密度、すなわち優れた蓄熱量と高い発熱速度で、繰り返し行うことができる。
次に、本発明の蓄熱容器を用いた蓄熱装置の実施形態例について、図面を用いながら説明する。ここでは、図1の第1実施形態例に係る蓄熱容器1を用いた蓄熱装置を例にとって説明する。
図5に示すように、本発明の実施形態例に係る蓄熱装置100は、蓄熱容器1の筐体11の開口した液相流体導入部13を有する第1の管状体の端部が、第1の熱輸送流体供給手段である第1のバルブ103を備えた第1の配管系102を介して、熱輸送流体容器101と接続されている。熱輸送流体容器101には、化学蓄熱材12の吸熱反応及び発熱反応に寄与する反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lが収容されている。蓄熱装置100では、熱輸送流体容器101は、蓄熱容器1よりも高い位置に設置されているので、第1のバルブ103を開くことにより、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lが、熱輸送流体容器101から、液相流体導入部13を介して、蓄熱容器1内へ流入する。蓄熱容器1内へ流入した液相の熱輸送流体Lは、毛細管力によって第1のウィック構造体17及び第2のウィック構造体19の表面及び内部へ流入する。
なお、蓄熱装置100における蓄熱容器1の設置数は、1つでも、複数でも、特に限定されず、例えば、図4に示すように、複数の蓄熱容器1が液相流体導入ヘッダー部43に組み込まれることで、複数の蓄熱容器1が並列に連結された蓄熱装置100の構成としてもよい。
第1のウィック構造体17内へ流入した反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lは化学蓄熱材12と反応し、化学蓄熱材12から反応熱Hが放出される。一方で、液相の熱輸送流体Lの一部は、化学蓄熱材12から放出された反応熱Hを受熱して気化し、気相の熱輸送流体Gとなる。気相の熱輸送流体Gは、流体流路18を通って筐体11の上部側に設けられた気相流体排出部14から第2の配管系104へ放出される。
図5に示すように、蓄熱容器1の気相流体排出部14の端部は、第2の配管系104を介して、熱交換器である凝縮器106と接続されている。蓄熱容器1の気相流体排出部14から第2の配管系104へ放出された気相の熱輸送流体Gは、第2の配管系104中を凝縮器106の方向へ移動し、凝縮器106へ導入される。凝縮器106では、第2の配管系104から導入された気相の熱輸送流体Gが冷却され、液相の熱輸送流体Lへ相変化する。
上記相変化に伴って、気相の熱輸送流体Gは、潜熱を放出する。凝縮器106にて放出された潜熱は、凝縮器106と熱的に接続された図示しない熱利用先(例えば、暖気装置)へ輸送される。このように、蓄熱装置100では、化学蓄熱材12の反応媒体を、化学蓄熱材12から放出された反応熱Hを熱利用先へ輸送する熱輸送流体としても使用している。
さらに、蓄熱装置100は、凝縮器106と熱輸送流体容器101とを接続する第3の配管系107を備えている。凝縮器106で凝縮した液相の熱輸送流体Lは、第3の配管系107を介して凝縮器106から熱輸送流体容器101へ輸送される。また、第3の配管系107には、第2の熱輸送流体供給手段である第2のバルブ108が設けられている。
蓄熱装置100には、第1の配管系102、第2の配管系104及び第3の配管系107によって、それぞれ、熱輸送流体容器101から蓄熱容器1へ、蓄熱容器1から凝縮器106へ、凝縮器106から熱輸送流体容器101へと、反応媒体としての機能を有する熱輸送流体が循環する循環系が形成されている。前記循環系は、気密状態であり、かつ減圧されている。つまり、前記循環系は、ループ状のヒートパイプ構造となっている。また、熱輸送流体容器101は、蓄熱容器1よりも重力方向の上方位置に設置されている。すなわち、熱輸送流体容器101は、前述した第1のバルブ103を開放した際に、液相の熱輸送流体Lの全てが蓄熱容器1内へ供給されるように配置されている。
従って、循環系に収容された反応媒体としての機能を有する熱輸送流体を循環させるための機器(例えば、ポンプ等)を使用しなくても、第1のウィック構造体17や第2のウィック構造体19の毛細管力、相対的に高温である蓄熱容器1内部と相対的に低温である熱交換器である凝縮器106内部との温度差、蓄熱容器1内部と凝縮器106内部との間における反応媒体としての機能を有する熱輸送流体の蒸気圧差によって、反応媒体としての機能を有する熱輸送流体は、蓄熱装置100の循環系を円滑に循環することができる。
次に、図5の蓄熱装置100の構成要素を用いて、蓄熱容器1に熱を蓄熱させる場合の操作例について説明する。蓄熱容器1の蓄熱時には、蓄熱装置100の第1のバルブ103を閉じ、第2のバルブ108を開けて、蓄熱容器1に外部環境から熱を受熱させる。蓄熱容器1が外部環境から熱を受熱すると、化学蓄熱材12が反応媒体としての機能を有する熱輸送流体を反応ガスとして放出する。化学蓄熱材12から放出された反応ガスは、第1のウィック構造体17を通過して流体流路18へ放出され、第2の配管系104を介して、凝縮器106へ導入されて液体に相変化し、第3の配管系107を介して、液体として熱輸送流体容器101へ輸送される。
蓄熱容器1の蓄熱が完了した場合には、第1のバルブ103だけではなく、第2のバルブ108も閉じて、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを熱輸送流体容器101内に閉じ込めておく。このように、熱輸送流体を熱輸送流体容器101内に閉じ込めておくことで、化学蓄熱材12の不必要な放熱、すなわち蓄熱容器1側から熱交換器106への過剰な熱の移動を防止することができる。
一方、蓄熱容器1から熱利用先側へ、蓄熱容器1に蓄熱されていた熱を輸送する場合には、蓄熱装置100の第1のバルブ103を開けて反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体Lを蓄熱容器1へ供給するとともに、第2のバルブ108も開けて蓄熱装置100の循環系を開放することで、蓄熱装置100を稼働させる。
次に、本発明の蓄熱装置を用いた暖気装置の例について、説明する。例えば、車両に搭載された内燃機関(エンジン等)に接続された排気管に蓄熱装置の蓄熱容器を搭載することで、排気管内を流れる排ガス中の熱を蓄熱容器に蓄熱することができる。蓄熱容器の筐体の外面が、排気管内を流れる排ガスと直接接触するように蓄熱容器を配置することで、蓄熱容器を熱源と熱的に接続することができる。
蓄熱容器に蓄熱された排ガス由来の熱は、蓄熱装置の循環系にて、蓄熱容器から熱交換器へ輸送され、さらに、熱交換器から熱利用先である内燃機関の暖気装置へ輸送される。
次に、本発明の他の実施形態例について説明する。上記各実施形態例に係る蓄熱容器では、第1のウィック構造体で被覆された化学蓄熱材は、筐体の底面に対して鉛直方向に立設されていることに応じて、流体流路は、筐体の底面に対して鉛直方向に延在していた。すなわち、上記各実施形態例に係る蓄熱容器では、流体流路は重力方向に対して平行方向に延在していたが、流体流路は、重力方向に対して平行方向以外の所定の傾き角度で延在していてもよく、例えば、筐体の底面に対して45°超90°以下の角度、すなわち、重力方向に対して直交方向以外の所定の傾き角度で延在していてもよい。更に、上記各実施形態例に係る蓄熱容器では、流体流路は、第1のウィック構造体で包囲された空洞、すなわち、相互に隣接している第1のウィック構造体間の空間部に形成されていたが、流体流路は、気相の熱輸送流体Gが流通すればよく、例えば、別の(第3の)ウィック構造体で形成されていてもよい。また、流体流路は、別の(第3の)ウィック構造体で形成されている場合、化学蓄熱材を被覆する第1のウィック構造体と一体でもよい。
また、上記各実施形態例に係る蓄熱容器では、第2の拡散層である第2のウィック構造体が設けられていたが、反応媒体としての機能を有する液相の熱輸送流体の流体流路への供給量等、蓄熱容器の使用状況に応じて、第2の拡散層は設けなくてもよい。また、上記各実施形態例に係る蓄熱容器では、化学蓄熱材全体が第1の拡散層である第1のウィック構造体で被覆されていたが、蓄熱容器の使用状況に応じて、第1の拡散層は、化学蓄熱材の一部を被覆する態様でもよい。
本発明の蓄熱容器及び蓄熱装置は、簡易な構成にて発熱量と熱輸送量を向上できるので、広汎な分野で利用可能であり、例えば、エンジンや工業プラント等からの排熱の回収・貯蔵及び利用の分野、特に、車両に搭載して排熱を回収・貯蔵及び利用する分野で、利用価値が高い。
1、2、3 蓄熱容器
11 筐体
12 化学蓄熱材
13 液相流体導入部
14 気相流体排出部
17 第1のウィック構造体
18 流体流路
19 第2のウィック構造体
100 蓄熱装置
101 熱輸送流体容器
106 凝縮器

Claims (10)

  1. 液相の流体を導入する液相流体導入部と気相の流体を排出する気相流体排出部とを有する筐体と、前記筐体内に収容された化学蓄熱材と、前記筐体内を上下に連通して設けられた流体流路と、前記化学蓄熱材と前記流体流路との間に設けられた第1の拡散層と、を備え、
    前記液相流体導入部が前記筐体の下部に設けられ、前記気相流体排出部が前記筐体の上部に設けられている蓄熱容器。
  2. 前記第1の拡散層が、毛細管構造を有する構造体である請求項1に記載の蓄熱容器。
  3. 前記流体流路の、重力方向下方側の端部に、第2の拡散層が設けられている請求項1または2に記載の蓄熱容器。
  4. 前記第2の拡散層が、毛細管構造を有する構造体である請求項3に記載の蓄熱容器。
  5. 前記第2の拡散層が、空隙を介して前記液相流体導入部と連通している請求項3または4に記載の蓄熱容器。
  6. 前記化学蓄熱材が、第1の拡散層で被覆されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の蓄熱容器。
  7. 液相の流体を導入する液相流体導入部と気相の流体を排出する気相流体排出部とを有する筐体と、前記筐体内に収容された化学蓄熱材と、前記筐体内を上下に連通して設けられた流体流路と、前記化学蓄熱材と前記流体流路との間に設けられた第1の拡散層と、を備え、
    前記液相流体導入部が前記筐体の下部に設けられ、前記気相流体排出部が前記筐体の上部に設けられている蓄熱容器と、
    前記液相流体導入部と接続された、前記化学蓄熱材の反応媒体としての機能を有する液体が収容された熱輸送流体容器と、
    前記気相流体排出部と接続された、熱交換器と、
    前記熱輸送流体容器と前記熱交換器を接続し、前記熱交換器によって得られた液相の熱輸送流体を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、
    を備えた、循環系を有し、
    前記循環系が、気密状態であり、減圧されている蓄熱装置。
  8. 前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、第1の熱輸送流体供給手段が設けられている請求項7に記載の蓄熱装置。
  9. 前記熱交換器と前記熱輸送流体容器との間に、第2の熱輸送流体供給手段が設けられている請求項7または8に記載の蓄熱装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の蓄熱装置を用いた暖気装置。
JP2016113078A 2016-06-06 2016-06-06 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置 Pending JP2017219234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113078A JP2017219234A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016113078A JP2017219234A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017219234A true JP2017219234A (ja) 2017-12-14

Family

ID=60657023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016113078A Pending JP2017219234A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017219234A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019220705A1 (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 住友重機械工業株式会社 蓄熱装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019220705A1 (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 住友重機械工業株式会社 蓄熱装置
JP6992227B2 (ja) 2018-05-16 2022-01-13 住友重機械工業株式会社 蓄熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6647223B2 (ja) 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置
JP2017218492A (ja) 化学蓄熱材及び化学蓄熱材を使用した蓄熱容器
US7980295B2 (en) Evaporator and circulation type cooling equipment using the evaporator
JP4578552B2 (ja) 冷却装置および電力変換装置
TWI778292B (zh) 冷卻裝置及使用冷卻裝置之冷卻系統
JP2005195226A (ja) ポンプレス水冷システム
KR20110033588A (ko) 루프 히트파이프 시스템용 증발기
JPWO2016047098A1 (ja) 冷媒中継装置、それを用いた冷却装置、および冷却方法
JP6422283B2 (ja) 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置
US10451323B2 (en) Chemical heat pump
JP2013242111A (ja) ループ型ヒートパイプ及び電子機器
JP5304479B2 (ja) 熱輸送デバイス、電子機器
JP2017219234A (ja) 蓄熱容器及び蓄熱容器を備えた蓄熱装置
JP2014185782A (ja) フィルタ、化学蓄熱反応器、及び化学蓄熱システム
JP2011142298A (ja) 沸騰冷却装置
JP6026469B2 (ja) 扁平状蓄熱器、扁平状蓄熱器を備えた蓄熱器ユニット及び蓄熱器ユニットを備えた蓄熱装置
JP6877205B2 (ja) 蓄熱装置
Vasiliev et al. Heat pipes in fuel cell technology
JP2008232464A (ja) ケミカルヒートポンプ及びこれを用いた熱利用システム
JP6815755B2 (ja) 蓄熱システム
CN109642776B (zh) 蓄热系统、蓄热容器、使用蓄热容器的蓄热装置及使用蓄热装置的暖气装置
JP6674378B2 (ja) 蓄熱材を収容する容器
JP7205312B2 (ja) 化学蓄熱反応器、および、化学蓄熱装置
Vasiliev et al. Heat Pipes in new power sources technology
Vasiliev et al. Heat pipes− good tool for fuel cells thermal management

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200403

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200403

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200915