JP2017218967A - 磁力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた運動維持機能を発揮する磁力装置を提供する。【解決手段】磁力装置101は、円板状の固定手段10に取り付けられた柱状の固定磁石20と、支軸11を中心に固定磁石20の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転可能に配置された柱状の可動磁石50と、を備えている。支軸11と可動磁石50とはアームで連結されている。固定磁石20の両端面21,22及び可動磁石50の両端面51,52は凸曲面(半球面)をなしている。可動磁石50の回転面50Sと、固定磁石20の両端面21,22の中心部21a,22a同士を結ぶ仮想直線20Lとは平行をなしている。固定磁石20の両端面21,22の中心部21a,22a同士を結ぶ仮想直線20L及び可動磁石50の両端面51,52の中心部51a,52a同士を結ぶ仮想直線50Lはそれぞれ可動磁石50の回転面50Sの半径50r方向と交差している。【選択図】図1

Description

本発明は、磁力を利用して、所定の運動状態を長期間に亘って維持することができる磁力装置に関する。
本発明者は、長年に亘って、磁力を利用した運動装置に関する研究、開発を行っているが、本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1の図1に記載されている磁力装置100がある。
特許文献1の図1に記載されているように、磁力装置100は、所定の固定手段である円板状の固定部材10に取り付けられた固定磁石部20と、固定磁石部20の磁力影響領域内を一定方向(仮想円Rに沿った矢線R1方向)に移動可能に配置された可動磁石部50と、を備えている。固定部材10は非磁性材で形成されている。
固定磁石部20は、磁極が互いに逆位相となる姿勢でV字状をなすように配置された2本の円柱状磁石20x,20yと、円柱状磁石20x,20yの外周を包囲する磁性材製のカバー材21x,21yと、2本の円柱状磁石20x,20yが互いに接近する基端側に位置する磁極22x,22y同士を繋ぐ磁性材製の連接部材23と、を有している。円柱状磁石20x,20yの先端部はそれぞれ凸曲面状をなしている。
特開2015−25398号公報
特許文献1記載の磁力装置は優れた運動維持機能を発揮するのであるが、運動維持機能の更なる向上は今後も重要なテーマであり、それを実現するためには、固定磁石から可動磁石に付与される付勢力を高めるとともに、抵抗力(反府勢力)を弱める必要がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、優れた運動維持機能を発揮する磁力装置を提供することにある。
本発明に係る第1の磁力装置は、所定の固定手段に取り付けられた柱状の固定磁石と、前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に回転可能に配置された柱状の可動磁石と、を備え、
前記可動磁石の回転面と、前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線と、が互いに平行をなすように配置され、
前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線、前記可動磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線の少なくとも一方が前記可動磁石の回転面の半径と交差するように配置されたことを特徴とする。
本発明に係る第2の磁力装置は、所定の固定手段に取り付けられた柱状の固定磁石と、前記固定磁石部の磁力影響領域内を一定方向に回転可能に配置された柱状の可動磁石と、を備え、
前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線及び前記可動磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線が、前記可動磁石の回転中心線に対し、平行、交差若しくは捩じれの位置をなすように配置されたことを特徴とする。
ここで、前記磁力装置においては、前記固定磁石、前記可動磁石の端面の少なくとも一部を、平面形状若しくは凸曲面形状とすることができる。
また、前記磁力装置においては、前記固定磁石、前記可動磁石の少なくとも一方の外観形状を、く字形状若しくは円弧形状とすることもできる。
さらに、前記磁力装置においては、前記固定磁石、前記可動磁石の少なくとも一方が、複数の板状磁石の積層構造を有するものとすることができる。
一方、前記磁力装置においては、前記固定磁石の近傍であって、前記可動磁石に対して磁力の影響を付与可能な領域に補助固定磁石を配置することもできる。
本発明により、優れた運動維持機能を発揮する磁力装置を提供することができる。
本発明の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 図8中の矢線X方向から見た一部省略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置を構成する固定磁石付近を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置を構成する固定磁石付近を示す概略図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。 図12中のY−Y線における一部省略断面図である。 本発明のその他の実施形態である磁力装置の一部を示す概略図である。
以下、図1〜図15に基づいて、本発明の実施形態である磁力装置101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113について説明する。なお、図1〜図14中に示す「N」,「S」の符号はそれぞれ固定磁石、可動磁石の極性を示している。
また、磁力装置101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113において、互いに共通する構造、機能などを有する部分については初出図面中に示した符号と同じ符号を付して、説明を省略する。
図1に示す磁力装置101は、円板状の固定手段10に取り付けられた柱状の固定磁石20と、支軸11を中心にして固定磁石20の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された柱状の可動磁石50と、を備えている。支軸11と可動磁石50とはアーム(図示せず)によって連結されている。固定磁石20の両端面21,22及び可動磁石50の両端面51,52はそれぞれ凸曲面(半球面)をなしている。
可動磁石50及びアーム(図示せず)が回転する際の通過領域である仮想の回転面50Sと、固定磁石20の両端面21,22の中心部21a,22a同士を結ぶ仮想直線20Lと、は互いに平行をなすように配置されている。また、固定磁石20の両端面21,22の中心部21a,22a同士を結ぶ仮想直線20L及び可動磁石50の両端面51,52の中心部51a,52a同士を結ぶ仮想直線50Lがそれぞれ可動磁石50の回転面50Sの半径50r方向と交差するように配置されている。
図1に示す磁力装置101において、可動磁石50に仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えると、可動磁石50は仮想円Rに沿って移動しながら固定磁石20に接近していく。ここで、可動磁石50は、その仮想直線50Lが半径50rと交差した状態に配置されているので、支軸11に近い方の端面51が先に固定磁石20に接近し、その後、支軸11から離れた方の端面52が固定磁石20に接近する。このため、可動磁石50は、固定磁石20から受ける反付勢力が最小限に抑制され、固定磁石20の磁力影響領域にスムーズに進入することができる。
固定磁石20の磁力影響領域内へ進入した可動磁石50は、その正面位置で固定磁石20と同じ姿勢で重なり合った状態となるが、その位置を通過した後、固定磁石20によって強い付勢力を与えられながら、固定磁石20の磁力影響領域から離脱していき、仮想円Rに沿って移動していく。このとき、可動磁石50の端面51が先に固定磁石20の磁力影響領域から離脱し、その後、端面52が離脱していくこととなる。この後、可動磁石50は、外力を与えられることなしに、長時間に亘って支軸11を中心とする回転運動を継続することが可能である。
前述したように、図1に示す磁力装置101においては、固定磁石20における仮想直線21L及び可動磁石50における仮想直線50Lが、それぞれ可動磁石50の回転面50Sの半径50r方向と交差するように配置されている。このため、仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えられた可動磁石50は、固定磁石20の磁力影響領域内へスムーズに進入することができ、固定磁石20の正面位置を通過した後、固定磁石20全体から強い付勢力を受けることができるので、優れた運動維持機能を発揮する。
次に、図2に示す磁力装置102は、円板状の固定手段10に取り付けられた柱状の固定磁石30と、支軸11を中心にして、固定磁石30の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された柱状の可動磁石60と、を備えている。支軸11と可動磁石60とはアーム(図示せず)によって連結されている。
固定磁石30、可動磁石60の外観形状はいずれも「く字形状」をなしているが、可動磁石60よりも固定磁石30の方が急角度で曲がっている。固定磁石30及び可動磁石60の「く」の凸部分に、それぞれ固定磁石30、可動磁石60の輪切り方向に連続したV字状の溝部33,63が形成されている。固定磁石30の両端面31,32及び可動磁石60の両端面61,62はそれぞれ凸曲面(半球面)をなしている。可動磁石60の端面61は、回転の基線60r(支軸11の軸心と可動磁石60の端面62の中心部62aとを結ぶ直線)より、固定磁石30の基線30r(支軸11の軸心と固定磁石30の一部とを結ぶ直線)に接近した状態で配置されている。
図2に示す磁力装置102において、可動磁石60に仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えると、可動磁石60は仮想円Rに沿って移動しながら固定磁石30に接近していく。ここで、可動磁石60の端面61の中心部61aは、回転の基線60rより、固定磁石30の基線30rに接近しているので、可動磁石60は、固定磁石30の基線30rを早く越えることができる。このため、可動磁石60は、固定磁石30の磁力影響領域にスムーズに進入することができ、パワー向上に有効である。
固定磁石30の磁力影響領域内へ進入し、固定磁石30の基線30rを通過した可動磁石60は、固定磁石30全体から強い付勢力を与えられながら、固定磁石30の磁力影響領域から離脱するので、強い付勢力を得ることができる。従って、可動磁石60は、外力を与えられることなしに、長時間に亘って支軸11を中心とする回転運動を継続することが可能であり、優れた運動維持機能を発揮する。
次に、図3に示す磁力装置103は、円板状の固定手段10に取り付けられた直線柱状の固定磁石20と、支軸11を中心にして固定磁石20の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された「く字形状」をした柱状の可動磁石60Mと、を備えている。支軸11と可動磁石60Mとはアーム(図示せず)によって連結されている。
可動磁石60Mは、複数の円板状磁石63を積み重ね、互いに固着した積層構造を有している。複数の円板状磁石63は、それぞれの中心を少しずつ変位させて積み重ねられているため、可動磁石60Mの外観形状は「逆く字形状」をなしている。可動磁石60Mの両端面61,62はそれぞれ凸曲面(半球面)をなしている。
可動磁石60Mが回転する際の通過領域である仮想の回転面60Sと、固定磁石20の両端面21,22の中心部21a,22a同士を結ぶ仮想直線20Lと、は、互いに平行をなすように配置されている。固定磁石20における仮想直線20Lは、可動磁石60Mの回転面60Sの半径60r(支軸11の軸心と可動磁石60Mの端面61aの中心部61aとを結ぶ直線)と交差するように配置されている。可動磁石60Mの両端面61,62の中心部61a,62a同士を結ぶ仮想直線60Lは、可動磁石60Mの回転面60Sの半径60r方向と一致するように配置されている。
図3に示す磁力装置103において、可動磁石60Mに仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えると、可動磁石60Mは仮想円Rに沿って移動しながら固定磁石20に接近していく。ここで、可動磁石60Mの仮想直線60Lは半径60r方向と同方向をなし、固定磁石20の仮想直線20Lは半径60r方向と交差するように配置されているので、可動磁石60Mは、支軸11に近い方の端面61が先に固定磁石20に接近し、その後、支軸11から離れた方の端面62が固定磁石30に接近する。このため、可動磁石60Mは、固定磁石20から受ける反付勢力が最小限に抑制され、固定磁石20の磁力影響領域にスムーズに進入することができる。
固定磁石20の磁力影響領域内へ進入した可動磁石60Mは、その正面位置で固定磁石20と重なるように最接近するが、可動磁石60Mの外観形状は「く字形状」をなし、固定磁石20は、仮想直線20Lが半径60r方向と交差するように配置されているので、可動磁石60Mは、正面位置を通過した直後から、固定磁石20全体から強い付勢力を受けながら、固定磁石20の磁力影響領域から離脱し、仮想円Rに沿って矢線R1方向へ移動していく。このとき、可動磁石60Mの両端面61,62は、ほぼ同等に固定磁石20から反発力を受けながら、磁力影響領域から離脱するので、強い付勢力を得ることができる。従って、可動磁石60Mは、外力を与えられることなしに、長時間に亘って、支軸11を中心とする回転運動を継続することが可能であり、優れた運動維持機能を発揮する。
次に、図4に示す磁力装置104は、円板状の固定手段10に取り付けられた「く字形状」をした柱状の固定磁石40と、支軸11を中心にして固定磁石40の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された「逆く字形状」をした柱状の可動磁石70と、を備えている。支軸11と可動磁石70とはアーム(図示せず)によって連結されている。
「く字形状」の固定磁石40及び「逆く字形状」の可動磁石70の折れ曲がり角度は互いに同等であり、「く」の凸部分にそれぞれ固定磁石40、可動磁石70の輪切り方向に連続したV字状の溝部43,73が形成されている。固定磁石40の両端面41,42及び可動磁石70の両端面71,72はそれぞれ凸曲面(半球面)をなしている。
また、「逆く字形状」の可動磁石70の両端面71,72の中心部71a,72aはそれぞれ回転の基線70rより回転方向(矢線R1方向)の後方に変位しており、「く字形状」の固定磁石40の両端面41,42の中心部41a,42aはそれぞれ回転の基線40rより回転方向(矢線R1方向)の前方に変位している。
図4に示す磁力装置104において、可動磁石70に仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えると、可動磁石70は仮想円Rに沿って移動しながら固定磁石40に接近していく。ここで、可動磁石70の両端面71,72の中心部71a,72aはそれぞれ回転の基線70rより回転方向の後方に変位しており、固定磁石40の両端面41,42の中心部41a,42aは基線40rより回転方向の前方に変位している。このため、可動磁石70が、固定磁石40の磁力影響領域内への進入を妨げることがなく、可動磁石70は固定磁石40の磁力影響領域内へスムーズに進入することができる。
固定磁石40の磁力影響領域へ進入した可動磁石70が、固定磁石40の基線40rを通過すると、固定磁石40の両端面41,42の中心部41a,42aと、可動磁石70の両端面71,72の中心部71a,72aと、が互いに向き合った状態となる。このため、可動磁石70は固定磁石40全体から強力な付勢力を受けることとなり、この結果、可動磁石70は強力な回転力を得ることができる。
従って、最初に矢線R1方向の回転力を与えられた可動磁石70は、その後、外力を与えられることなしに、長時間に亘って支軸11を中心とする回転運動を継続することが可能であり、優れた運動維持機能を発揮する。
次に、図5に示す磁力装置105においては、磁性材料で形成された円板状の固定手段10に開設された貫通孔12の内部に、「く字形状」をした柱状の固定磁石40が配置されている。貫通孔12の周縁の固定手段10の表裏部分には、非磁性材料で形成されたリング板状の取付部材13が貼着され、非磁性材料で形成された保持部材(図示せず)によって取付部材13と固定磁石40とを連結することにより、固定磁石40が貫通孔12内にて一定姿勢に保持されている。
一方、円板状の固定手段10が非磁性材料で形成されているときは、取付部材13及び前記保持部材(図示せず)を磁性材料で形成する必要がある。なお、前記磁性材料とは磁石に吸着される性質を有する材料であり、前記非磁性材料とは磁石に吸着されない性質を有する材料を意味している。
図5に示す実施形態においては、貫通孔12内で固定磁石40全体が露出された状態に保持されているので、固定磁石40から発生する磁力のほぼ全てを可動磁石(図示せず)の付勢力として活用することができる。このため、固定磁石40から可動磁石(図示せず)に強力な付勢力が与えられ、これによって、優れた運動維持機能を発揮することができる。
次に、図6に示す磁力装置106においては、円板状の固定手段10に取り付けられた「逆く字形状」をした柱状の固定磁石40と、支軸11を中心にして固定磁石40の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された「逆く字形状」をした柱状の可動磁石80と、を備えている。支軸11と可動磁石80とはアーム(図示せず)によって連結されている。
可動磁石80の回転面80Sと、可動磁石80の両端面81,82の中心部81a,82a同士を結ぶ仮想直線80Lと、は互いに平行をなすように配置されている。固定磁石40の両端面41,42の中心部41a,42a同士を結ぶ仮想直線40Lは、可動磁石80の回転面80Sの半径80r方向と一致するように配置されている。可動磁石80における仮想直線80Lは、可動磁石80の回転面80Sの半径80r方向と交差するように配置されている。
可動磁石80は、複数の円板状磁石83を積み重ね、互いに固着した積層構造を有している。可動磁石80の中心付近に位置する複数の円板状磁石83は、その厚みが、楔形状をなすように変化しているので、可動磁石80の外観形状は「逆く字形状」をなしている。可動磁石80の両端面81,82はそれぞれ凸曲面(半球面)をなしている。固定磁石40も可動磁石80と同様の形状、構造をなしている。
図6に示す磁力装置106において、可動磁石80に仮想円Rに沿って矢線R1方向に回転する力を与えると、可動磁石80は仮想円Rに沿って移動しながら固定磁石40に接近していく。ここで、可動磁石80の仮想直線80Lは半径80r方向と交差した状態に配置され、固定磁石40の仮想直線40Lは半径80r方向と一致するように配置されているので、可動磁石80は、支軸11に近い方の端面81が先に固定磁石40に接近し、その後、支軸11から離れた方の端面82が固定磁石30に接近する。このため、可動磁石80は、固定磁石40から受ける反付勢力が最小限に抑制され、固定磁石40の磁力影響領域にスムーズに進入することができる。
固定磁石40の磁力影響領域内へ進入した可動磁石80は、その正面位置で固定磁石40と並んだ状態となるが、可動磁石80及び固定磁石40の外観形状はいずれも「逆く字形状」をなしているので、可動磁石80は、固定磁石40の正面を通過した後、固定磁石40から強い付勢力を受けながら、固定磁石40の磁力影響領域から離脱し、仮想円Rに沿って移動していく。
このとき、可動磁石80の端面81,82は、この順番に固定磁石40から反発力を受けながら、固定磁石40の磁力影響領域から離脱するので、強い付勢力を得ることができる。従って、最初に回転力を与えられた可動磁石80は、その後、外力を与えられることなしに、長時間に亘って支軸11を中心とする回転運動を継続することが可能であり、優れた運動維持機能を発揮する。
次に、図7に基づいて磁力装置107について説明する。磁力装置107は、円板状の固定手段10と、固定手段10を回転可能に貫通した状態に設けられた支軸11と、支軸11から所定距離隔てた固定手段10に支軸11を包囲するように配置された複数の固定磁石1と、支軸11において固定手段10を挟んで対照をなす部分にそれぞれ着脱可能に取り付けられた固定部材2と、固定部材2から支軸11を中心に放射状に延設された複数のアーム3と、それぞれのアーム3の先端側に取り付けられた可動磁石4と、を備えている。
固定手段10、固定磁石1、支軸11、アーム3及び可動磁石4などはケーシング5によって覆われ、ケーシング5に取り付けられた軸受部材6に支軸11の両方の端部11a,11b側が回転可能に軸支されている。支軸11の両端部11a,11bは軸受部材6から突出した状態で軸支されている。
複数の固定磁石1は固定手段10に固定され、固定手段10を挟んだ両側部分において、アーム3を介して支軸11に取り付けられた可動磁石4は、支軸11とともに回転可能である。従って、いずれかの可動磁石4に支軸11を中心とする一定方向の回転力を与えると、複数の可動磁石4は固定磁石1から付勢力を受けながら、長時間に亘って回転運動を継続することが可能である。
磁力装置107においては、複数の固定磁石1を備えた固定手段10の両側部分に、複数の可動磁石4が配置されているので、固定手段10の一方側のみに複数の可動磁石4を配置した場合に比べ、支軸11の回転力が倍増する。磁力装置107における固定磁石1及び可動磁石4の形状や配置形態は特に限定しないので、図1〜図6に基づいて説明した磁力装置101,102,103,104,105,106に対し、磁力装置107の構造を適用することも可能である。
次に、図8,図9に基づいて、磁力装置108について説明する。図8,図9に示すように、磁力装置108は、短円筒形状の固定手段9に開設された貫通孔12に取り付けられた「逆く字形状」の柱状の固定磁石40と、固定磁石40の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された「く字形状」の柱状の可動磁石70x,70yと、を備えている。可動磁石70x,70yは、アーム8を介して、固定手段9の内部に回転可能に設けられた支軸11に取り付けられている。可動磁石70xは固定手段9の外側部分を仮想円Rに沿って回転し、可動磁石70yは固定手段の内側部分を仮想円Rに沿って回転する。
図8に示すように、固定磁石40の両端面41,42の中心部41a,42a同士を結ぶ仮想直線40L及び可動磁石70の両端面71,72の中心部71a,72a同士を結ぶ仮想直線70Lは、可動磁石70x,70yの回転中心線(支軸11の中心線11c)に対し、それぞれ捩じれの位置をなすように配置されている。
次に、図10に基づいて、磁力装置109について説明する。図10に示す磁力装置109は、円板状の固定手段10に取り付けられた「く字形状」の柱状の固定磁石40と、支軸(図示せず)を中心にして固定磁石40の磁力影響領域内を仮想円Rに沿って一定方向(矢線R1方向)に回転可能に配置された柱状の可動磁石(図示せず)と、を備えている。また、磁力装置109においては、固定磁石40の近傍であって、前記可動磁石に対して磁力の影響を付与可能な領域に「く字形状」をした棒状の補助固定磁石45が配置されている。補助固定磁石45は固定磁石40より小型であり、補助固定磁石45の磁力影響領域は固定磁石40の磁力影響領域より狭い。
仮想円Rに沿ってR1方向に移動してきた可動磁石(図示せず)は、補助固定磁石45に接近し、その正面を通過した後、固定磁石40の磁力影響領域内へ進入していくが、可動磁石が補助固定磁石45の正面を通過するとき、補助固定磁石45から反発力を受けるので、これが付勢力となり、可動磁石は固定磁石40の磁力影響領域内へスムーズに進入することができる。
次に、図11,図12に基づいて、磁力装置110,111について説明する。図11に示す磁力装置110においては、外形が円錐台形状をした筒状の固定手段9xの周壁に、その周方向に沿って固定磁石46、補助固定磁石47が取り付けられている。磁力装置110においては、図8,図9に示す磁力装置108と同様、固定手段9xの内側部分及び外側部分をそれぞれ可動磁石(図示せず)が移動するが、固定手段9xの外形が円錐台形状をしていることにより、可動磁石との相対位置関係を変えることができる。
図12に示す磁力装置111においては、外形が倒立円錐台形状をした筒状の固定手段9yの周壁に、その周方向に沿って固定磁石46、補助固定磁石47が取り付けられている。図11に示す磁力装置110と同様、磁力装置111においても、固定手段9yの外形が倒立円錐台形状をしているため、可動磁石との相対位置関係を変えることができる。
次に、図13,図14並びに図15に基づいて、図8,図9に示す磁力装置108の変形例である磁力装置112並びに磁力装置113について説明する。磁力装置112においては、短円筒形状をした固定手段9に、その周方向に沿って、固定磁石40、第1補助固定磁石48及び第2補助固定磁石49が取り付けられている。第1補助固定磁石48は固定磁石40より小型であり、第2補助固定磁石49は第1補助固定磁石48より小型である。即ち、固定磁石40、第1補助固定磁石48、第2補助固定磁石49は、この順番で磁力影響領域が狭くなっている。
可動磁石70xが仮想円Rに沿って矢線R1方向に移動するとき、可動磁石70xは、第2補助固定磁石49の磁力影響領域、第1補助固定磁石48の磁力影響領域及び固定磁石40の磁力影響領域を、この順番で通過していく。
可動磁石70xが第2補助固定磁石49の磁力影響領域を通過するとき、第2補助固定磁石49から反発力(付勢力)を受けるので、第1補助固定磁石48の磁力影響領域へスムーズに進入することができる。
また、可動磁石70xが第1補助固定磁石48の磁力影響領域を通過するとき、第1補助固定磁石48から反発力(付勢力)を受け、この反発力(付勢力)は第2補助固定磁石49から受けた反発力(付勢力)より大であるため、可動磁石70xは固定磁石40の磁力影響領域へスムーズに進入することができる。
このように、可動磁石70xの移動方向(仮想円Rの矢線R1方向)に沿って、第2補助固定磁石49、第1補助固定磁石48及び固定磁石40を配列したことにより、可動磁石70xは強い付勢力を得ることができる。従って、可動磁石70xは長時間に亘って支軸11(図9参照)を中心とする回転運動を継続することが可能であり、運動維持機能の向上に有効である。
次に、磁力装置113においては、短円筒形状をした固定手段9に、その周方向に沿って、固定磁石40、第1補助固定磁石91及び第2補助固定磁石95が取り付けられている。第1補助固定磁石91は固定磁石40とほぼ同じ大きさ、形状であり、その内部を長手方向に貫通する「く字形状」の空洞部92を有している。第2補助固定磁石95は第1補助固定磁石91よりも太さがやや小さい形状である。その内部を長手方向に貫通する「く字形状」の空洞部96を有している。このような形状としたことにより、固定磁石40、第1補助固定磁石91、第2補助固定磁石95は、この順番で磁力が弱くなっている。
図14に示すように、可動磁石70xが仮想円Rに沿って矢線R1方向に移動するとき、可動磁石70xは、第2補助固定磁石95の磁力影響領域、第1補助固定磁石91の磁力影響領域及び固定磁石40の磁力影響領域を、この順番で通過していく。
図15に示すような構成とすれば、図14に示す可動磁石70xが、第2補助固定磁石95の磁力影響領域から第1補助固定磁石91の磁力影響領域へ進入していくとき、スムーズに進入していくことができる。
また、可動磁石70xが第1補助固定磁石91の磁力影響領域を通過するとき、第1補助固定磁石91から反発力(付勢力)を受け、この反発力(付勢力)は第2補助固定磁石95から受けた反発力(付勢力)より大であるため、可動磁石70xは固定磁石40の磁力影響領域へスムーズに進入することができる。
なお、図1〜図15に基づいて説明した磁力装置101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113は、本発明に係る磁力装置を例示するものであり、本発明に係る磁力装置は、前述した磁力装置101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113に限定されない。
本発明に係る磁力装置は、長期間に亘って回転運動状態を維持することを必要とする各種機械装置などの産業分野において広く利用することができる。
1,20,30,40,46 固定磁石
2 固定部材
3,8 アーム
4,50,60,60M,70,70x,80 可動磁石
5 ケーシング
6 軸受部材
9,10 固定手段
11 支軸
11a,11b 端部
12 貫通孔
13 取付部材
21,22,41,42,51,52,71,72 端面
21a,22a,41a,42a,51a,52a,61a,71a,72a 中心部
20L,40L,50L,70L 仮想直線
30r,40r,60r,70r 基線(半径)
33,43,63,73 溝部
45,47 補助固定磁石
48 第1補助固定磁石
49 第2補助固定磁石
101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113 磁力装置
R 仮想円

Claims (6)

  1. 所定の固定手段に取り付けられた柱状の固定磁石と、前記固定磁石の磁力影響領域内を一定方向に回転可能に配置された柱状の可動磁石と、を備え、
    前記可動磁石の回転面と、前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線と、が互いに平行をなすように配置され、
    前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線、前記可動磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線の少なくとも一方が前記可動磁石の回転面の半径方向と交差するように配置されたことを特徴とする磁力装置。
  2. 所定の固定手段に取り付けられた柱状の固定磁石と、前記固定磁石部の磁力影響領域内を一定方向に回転可能に配置された柱状の可動磁石と、を備え、
    前記固定磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線及び前記可動磁石の両端面の中心部同士を結ぶ仮想直線が、前記可動磁石の回転中心線に対し、平行、交差若しくは捩じれの位置をなすように配置されたことを特徴とする磁力装置。
  3. 前記固定磁石、前記可動磁石の端面の少なくとも一部が、平面形状若しくは凸曲面形状である請求項1または2記載の磁力装置。
  4. 前記固定磁石、前記可動磁石の少なくとも一方の外観形状が、く字形状若しくは円弧形状である請求項1〜3のいずれかの項に記載の磁力装置。
  5. 前記固定磁石、前記可動磁石の少なくとも一方が、複数の板状磁石の積層構造を有するものである請求項1〜4のいずれかの項に記載の磁力装置。
  6. 前記固定磁石の近傍であって、前記可動磁石に対して磁力の影響を付与可能な領域に補助固定磁石を配置した請求項1〜5のいずれかの項に記載の磁力装置。
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