JP2009052619A - 負荷感応型切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力を切り換える際の切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することができる負荷感応型切換装置を提供すること。
【解決手段】従動円板30を回転、かつ直線変位させて出力切換を行う負荷感応型切換装置であって、従動円板30が高負荷位置にある場合に第1従動面に配置した磁石(37)が第1作用面11aに配置した磁石(14)に対向する第1磁石ユニットと、従動円板30が低負荷位置にある場合に第2従動面に配置した磁石(39)が第2作用面11bに配置した磁石(18)に対向する第2磁石ユニットと、第2作用面11bおよび第2従動面の外周側領域に複数の同極性磁石を配置し、閾値以上の外部負荷が作用する場合には磁石同士の反発力に抗して従動円板が高負荷位置に位置することを許容し、外部負荷が閾値未満の場合には磁石同士の反発力により従動円板30を高負荷位置から低負荷位置に回転させる第3磁石ユニットとを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、負荷感応型切換装置に関し、より詳細には、作用する外部負荷の大きさに応じて出力切換を行うようにした負荷感応型切換装置に関するものである。
従来、作用する外部負荷の大きさに応じて出力切換を行うようにした負荷感応型切換装置として、一対のベース体と、従動体とを備えたものがある。一対のベース体は、互いの作用面が離隔して対向する態様で配設されるとともに、共通の連結棒により一体的に固定連結されている。従動体は、一対のベース体の間で、上記連結棒に貫通されるとともに、上記作用面と直交する方向に沿って延在する軸部の軸心回りに予め規定された回転角度だけ隔たった低負荷位置と高負荷位置との間で上記ベース体に対して相対的に回転可能に配設されている。この従動体は、ばね部材により常態においては低負荷位置に位置するよう付勢されている。また、従動体の表面は一のベース体の作用面に対向する一方、裏面は他のベース体の作用面に対向している。
そして、各ベース体の作用面と、従動体の表面および裏面とには、上記軸部の軸心を中心とする同一の円周上に同一の間隔で複数の磁石が、S−N−S−N・・・のように隣り合う磁石の極性が異なる態様で配置されている。これらの磁石の配置関係は、従動体が低負荷位置にある場合には、従動体の表面および一のベース体の作用面に配置されている磁石は同極性のものが対向し、かつ従動体の裏面および他のベース体の作用面に配置されている磁石は異極性のものが対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、従動体の表面および一のベース体の作用面に配置されている磁石は異極性のものが対向し、かつ従動体の裏面および他のベース体の作用面に配置されている磁石は同極性のものが対向するようになっている。
このような負荷感応型切換装置においては、作用する外部負荷の大きさにより従動体がばね部材の付勢力等に抗して低負荷位置から高負荷位置に相対的に回転する結果、従動体の表面および一のベース体の作用面に配置されている磁石は異極性のものが対向し、かつ従動体の裏面および他のベース体の作用面に配置されている磁石は同極性のものが対向することになる。この結果、従動体の表面と一のベース体の作用面との間には吸引力が生じるとともに、従動体の裏面と他のベース体の作用面との間には反発力が生じることになり、従動体は、一のベース体に近接し、かつ他のベース体に離反する態様で直線的に相対変位して出力切換を行う。
一方、作用する外部負荷が小さくて高負荷位置にある従動体がばね部材の付勢力等により高負荷位置から低負荷位置に相対的に回転する結果、従動体の表面および一のベース体の作用面に配置されている磁石は同極性のものが対向し、かつ従動体の裏面および他のベース体の作用面に配置されている磁石は異極性のものが対向することになる。この結果、従動体の表面と一のベース体の作用面との間には反発力が生じるとともに、従動体の裏面と他のベース体の作用面との間には吸引力が生じることになり、従動体は、一のベース体に離反し、かつ他のベース体に吸引する態様で直線的に相対変位して出力切換を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−31165号公報
ところで、上述したような特許文献1に記載されているような負荷感応型切換装置では、従動体の表面と一のベース体の作用面との間で配置した磁石により吸引力を生じさせた場合には、従動体の裏面と他のベース体の作用面との間で配置した磁石により反発力を生じさせる一方、従動体の表面と一のベース体の作用面との間で配置した磁石により反発力を生じさせた場合には、従動体の裏面と他のベース体の作用面との間で配置した磁石により吸引力を生じさせていたので、従動体を低負荷位置から高負荷位置に、あるいは高負荷位置から低負荷位置に相対的に回転させる場合に、従動体の各面と各ベース体の作用面との間では、磁石間で反発力および吸引力が生ずることにより上記従動体の相対的な回転を進行させる力と、当該回転を退行させる力とが発生してしまう。そのため、従動体を低負荷位置と高負荷位置との間で相対的に回転させるには、ばね部材の付勢力だけでなく、該回転を進行および退行する力が作用するために、出力を切り換える際の切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することが困難になる虞れがある。特に適用されるばね部材の付勢力等にばらつきがある場合には、切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することは更に困難である。
本発明は、上記実情に鑑みて、出力を切り換える際の切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することができる負荷感応型切換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る負荷感応型切換装置は、互いの作用面が離隔して対向する態様で配設した一対のベース体と、これら一対のベース体の間で前記作用面と直交する方向に沿って延在する軸部に挿通され、該軸部の軸心回りに予め規定された回転角度だけ隔たった低負荷位置と高負荷位置との間で回転可能に配設した従動体とを備え、作用する外部負荷の大きさに応じて、前記従動体を前記ベース体に対して低負荷位置と高負荷位置との間で相対的に回転させるとともに、前記ベース体に近接離反する態様で直線的に相対変位させることにより出力切換を行うようにした負荷感応型切換装置であって、第1のベース体の第1作用面およびこれに対向する従動体の第1従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石を配置して成り、従動体が高負荷位置にある場合に第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石にそれぞれ対向する態様で構成した第1磁石ユニットと、第2のベース体の第2作用面およびこれに対向する従動体の第2従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の内方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合に第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石にそれぞれ対向する態様で構成した第2磁石ユニットと、前記第2作用面および前記第2従動面のそれぞれの前記第2磁石ユニットを構成する内方磁石よりも外方となる領域において、前記軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上にそれぞれ所定の間隔で複数の同極性の外方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石が第2作用面に配置した外方磁石間にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石の一部が第2作用面に配置した外方磁石にそれぞれ対向する態様で構成し、かつ予め決められた閾値以上の外部負荷が作用する場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力に抗して従動体が高負荷位置に位置することを許容する一方、該外部負荷が前記閾値未満となる場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力により従動体を高負荷位置から低負荷位置に相対的に回転させる第3磁石ユニットとを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る負荷感応型切換装置は、上述した請求項1において、前記第1磁石ユニットは、前記第1作用面および前記第1従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石間にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石にそれぞれ対向する態様で構成し、前記第2磁石ユニットは、前記第2作用面および前記第2従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の内方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石間にそれぞれ対向する態様で構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る負荷感応型切換装置は、上述した請求項1または請求項2において、前記第3磁石ユニットは、前記第2従動面および前記第2作用面のそれぞれ外周に近接する領域において、前記軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に前記外方磁石を配置して成ることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る負荷感応型切換装置は、上述した請求項1〜3のいずれか一つにおいて、前記第3磁石ユニットは、前記従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石の端部が第2作用面に配置した外方磁石の端部より突出した状態で対向するよう構成したことを特徴とする。
本発明によれば、第1磁石ユニットが、第1作用面および第1従動面のそれぞれの軸部に近接する領域において、軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石を配置して成り、従動体が高負荷位置にある場合に第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石にそれぞれ対向する態様で構成してあるので、第1磁石ユニットを構成する磁石間で生ずる反発力が主として従動体を第2のベース体に近接する態様で直線変位させることになる。また、第2磁石ユニットが、第2作用面および第2従動面のそれぞれの軸部に近接する領域において、軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の内方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合に第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石にそれぞれ対向する態様で構成してあるので、第2磁石ユニットを構成する磁石間で生ずる反発力が主として従動体を第1のベース体に近接する態様で直線変位させることになる。更に、第3磁石ユニットが、第2作用面および第2従動面のそれぞれの第2磁石ユニットを構成する内方磁石よりも外方となる領域において、軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上にそれぞれ所定の間隔で複数の同極性の外方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石が第2作用面に配置した外方磁石間にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石の一部が第2作用面に配置した外方磁石にそれぞれ対向する態様で構成し、かつ予め決められた閾値以上の外部負荷が作用する場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力に抗して従動体が高負荷位置に位置することを許容する一方、該外部負荷が前記閾値未満となる場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力により従動体を高負荷位置から低負荷位置に相対的に回転させるので、第3磁石ユニットを構成する磁石間で生ずる反発力が主として従動体を高負荷位置から低負荷位置に回転させることになる。これにより、磁石ユニット毎に主とする機能を分担させるようにしてあるので、各磁石ユニットを構成する磁石の強さを変更、すなわち磁石間での反発力を変更することにより、出力を切り換える際の切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することが可能になるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る負荷感応型切換装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1および図2は、それぞれ本発明の実施の形態である負荷感応型切換装置を示したものであり、図1は正面図であり、図2は内部構造を正面側から見た場合を示した断面図である。ここで例示する負荷感応型切換装置は、一対のベース円板(ベース体)10と、従動円板(従動体)30とを備えて構成してある。
一対のベース円板10は、互いの作用面11が左右方向に離隔して対向する態様で装置内部に固定配置した円板状のものである。以下においては、図1(図2)中の右方側に固定配置したベース円板10を第1ベース円板10aと称し、その作用面11を第1作用面11aと称する一方、図1(図2)中の左方側に固定配置したベース円板10を第2ベース円板10bと称し、その作用面11を第2作用面11bと称する。これら第1ベース円板10aおよび第2ベース円板10bは、それぞれの中心が左右方向に延在する同一直線上に位置する態様で、すなわち左右方向に延在する軸部1の中心軸(軸心)P上に位置する態様で装置内部に固定配置してある。また、第1ベース円板10aおよび第2ベース円板10bは、共通の連結棒12により固定連結してあり、両者の間隔が一定に保持してある。本実施の形態では連結棒12は3つ設けてある。
図3〜図5は、それぞれ第1ベース円板10aを示したものであり、図3は正面図であり、図4は左方側上方より見た場合を示した斜視図であり、図5は左方側から見た場合を示した側面図である。
第1ベース円板10aは、中心領域に軸部1を貫通させるための貫通孔13が形成してある。この第1ベース円板10aの第1作用面11aにおける貫通孔13の周囲領域、すなわち該貫通孔13を貫通する軸部1に近接する領域には、該軸部1の軸心Pを中心とする円の円周上に複数(図示の例では8つ)の磁石14が等間隔で配置してある。これらの磁石14は、左方側、すなわち第2ベース円板10bが配置されている側が全て同極(例えばN極)となるように配置してあり、個々の磁石14は径外方向に進むに連れて幅が漸次狭くなる形状を有している。
また、第1ベース円板10aの第1作用面11aにおいて、上記磁石14が配置された個所よりも僅かに外方となる領域には、軸部1の軸心Pを中心とする円の円周上に複数(図示の例では4つ)の磁石15が等間隔で配置してある。これらの磁石15は、左方側が全て同極(例えばN極)となるように配置してある。図4(図5)中の符号16は、連結棒12を挿入するための挿入孔である。これら挿入孔16は、磁石15が配置された個所よりも外方となる領域において、軸部1の軸心Pを中心とする円の円周上に等間隔で配置してある。
図6〜図8は、それぞれ第2ベース円板10bを示したものであり、図6は正面図であり、図7は右方側上方より見た場合を示した斜視図であり、図8は右方側から見た場合を示した側面図である。
第2ベース円板10bは、中心領域に上記軸部1および後述する軸受部分35を貫通させるための貫通孔17が形成してある。この第2ベース円板10bの第2作用面11bにおける貫通孔17の周囲領域、すなわち該貫通孔17を貫通する軸部1に近接する領域には、該軸部1の軸心Pを中心とする円の円周上に複数(図示の例では9つ)の磁石(内方磁石)18が等間隔で配置してある。これらの磁石18は、右方側、すなわち第1ベース円板10aが配置されている側が全て同極(例えばN極)となるように配置してあり、個々の磁石18は径外方向に進むに連れて幅が漸次狭くなる形状を有している。
また、第2ベース円板10bの第2作用面11bにおいて外周に近接する領域には、軸部1の軸心Pを中心とする円の円周上に複数(図示の例では6つ)の磁石(外方磁石)19が等間隔で配置してある。これらの磁石19は、右方側が全て同極(例えばS極)となるように配置してあり、個々の磁石19の円周上に沿った長さは等しいものとなっている。
更に、第2ベース円板10bの第2作用面11bにおいては、第1ベース円板10aの第1作用面11aに形成してある挿入孔16と同一の円周上でかつそれぞれが対向する態様で3つの挿入孔20が形成してある。この挿入孔20も第1作用面11aに形成した挿入孔16と同様に、連結棒12を挿入するためのものである。
従動円板30は、図示しない伝達機構を介して外部負荷が作用する板部材であり、図2に示すように一対のベース円板10の間において、第1従動面31が第1作用面11aに対向し、かつ第2従動面32が第2作用面11bに対向する態様で配設した円板状のものである。この従動円板30の外周面には連結筒部材33の基端部分の内周面が接合してあり、該従動円板30は、有底円筒物の底板部分のようになっている。ここで連結筒部材33は、円筒状の形態を成し、その中心軸が軸部1の軸心Pに一致する態様で左右方向に沿って延在している。連結筒部材33の先端部分、すなわち左端部分には伝達部材34が取り付けてある。伝達部材34は、左右一対となる伝達板34a,34b(以下、必要に応じて左側伝達板34a、右側伝達板34bと称する)の間に伝達用磁石34cが挟持される態様で設けて構成してあり、右側伝達板34bが連結筒部材33の先端部分に接合して取り付けてある。左側伝達板34aおよび右側伝達板34bは、ともに例えばヨーク等から形成してあり、外周および内周に歯が形成された円環状の形態を成している。このような左側伝達板34aおよび右側伝達板34bは、外周部が連結筒部材33の外周面よりも径外方向側にあるとともに、内周部が連結筒部材33の内周面よりも内方側(軸部1側)にある。伝達用磁石34cは、例えば左方側がN極、右方側がS極となるものである。
このような伝達部材34の内周部、すなわち左側伝達板34aおよび右側伝達板34bの内周部が高速出力伝達部材2の外周凸部にそれぞれ対向した場合には、伝達用磁石34cのN極(左端)から左側伝達板34a、高速出力伝達部材2および右側伝達部材34bを通じて伝達用磁石34cのS極(右端)に至る磁力線を備えた磁場が形成されることにより、伝達部材34は、高速出力伝達部材2と磁気的に係合する。その一方、伝達部材34の外周部、すなわち左側伝達板34aおよび右側伝達板34bの外周部が低速出力伝達部材3の内周凸部にそれぞれ対向した場合には、伝達用磁石34cのN極(左端)から左側伝達板34a、低速出力伝達部材2および右側伝達部材34bを通じて伝達用磁石34cのS極(右端)に至る磁力線を備えた磁場が形成されることにより、伝達部材34は、低速出力伝達部材2と磁気的に係合する。このように伝達部材34が高速出力伝達部材2および低速出力伝達部材3に磁気的に係合することは、詳細は後述するが、従動円板30が左右方向に沿って直線的に変位することにより実現される。
図9〜図12は、それぞれ従動円板30を示したものであり、図9は正面図であり、図10は左方側上方より見た場合を示した斜視図であり、図11は右方側から見た場合を示した側面図であり、図12は左方側から見た場合を示した側面図である。尚、図9〜図12では、上述した連結筒部材33も示してある。ここで例示する従動円板30には、軸受部材35および規制長孔36が設けてある。
軸受部材35は、内部に軸部1を貫通させる中空部35aを備えた円筒状の形態を成し、従動円板30の中心部分において両端が第1従動面31および第2従動面32のそれぞれから突出する態様で設けてある。この軸受部材35の中空部35aを軸部1が貫通することにより、従動円板30は、軸部1の軸心P回りに回転可能となっている。
規制長孔36は、上記連結棒12を貫通させるための長孔であり、第1従動面31および第2従動面32において、第1ベース円板10aおよび第2ベース円板10bの挿入孔16に対向する領域に形成してある。ここで規制長孔36の延在長さ、すなわち図11(図12)中に示す長さLは、従動円板30の回転可能範囲を所定角度内(例えば±20°内)に規制する大きさに調整してある。つまり、図13に示すように連結棒12が規制長孔36の中央部分を通過する状態にある低負荷位置と、図14に示すように連結棒12が規制長孔36の縁部に当接する高負荷位置との間で、従動円板30が回転可能となるように調整してある。
このように従動円板30は、軸部1および連結棒12に貫通されて、軸部1の軸心P回りに予め規定された回転角度だけ隔たった低負荷位置と高負荷位置の間で回転可能となるだけでなく、左右方向に沿って、つまりベース円板10に近接離反する態様で直線的に変位可能となるよう配設してある。
従動円板30の第1従動面31において軸受部材35の周囲領域、すなわち軸部1に近接する領域には、上記第1ベース円板10aの第1作用面11aに配置した磁石14と同一の円周上に複数(図示の例では8つ)の磁石37が等間隔で配置してある。これらの磁石37は、右方側、すなわち第1ベース円板10aが配置されている側が全て同極(例えばN極)となるように配置してあり、個々の磁石37は径外方向に進むにつれて幅が漸次狭くなる形状を有している。
これらの磁石37は、図13に示すように従動円板30が低負荷位置にある場合には、第1作用面11aに配置した磁石14間にそれぞれ対向する一方、図14に示すように従動円板30が高負荷位置にある場合には、第1作用面11aに配置した磁石14にそれぞれ対向する位置にあり、該磁石14との間で第1磁石ユニットを構成している。つまり、第1磁石ユニットは、第1ベース円板10aの第1作用面11aおよび従動円板30の第1従動面31のそれぞれの軸部1に近接する領域において、軸部1の軸心Pを中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石14,37を配置して成り、従動円板30が低負荷位置にある場合には、第1従動面31に配置した磁石37が第1作用面11aに配置した磁石14間にそれぞれ対向する一方、従動円板30が高負荷位置にある場合には、第1従動面31に配置した磁石37が第1作用面11aに配置した磁石14にそれぞれ対向する態様で構成してある。
また、第1従動面31において、第1磁石ユニットを構成する磁石37が配置された個所よりも僅かに外方となる領域には、第1作用面11aに配置した磁石15と同一の円周上に複数(図示の例では4つ)の磁石38が等間隔で配置してある。これらの磁石38は、右方側が全て同極(例えばS極)となるように配置してある。
これらの磁石38は、図13に示すように従動円板30が低負荷位置にある場合には、第1作用面11aに配置した磁石15にそれぞれ対向する一方、図14に示すように従動円板30が高負荷位置にある場合には、第1作用面11aに配置した磁石15間にそれぞれ対向する位置にあり、該磁石15との間で吸引磁石ユニットを構成している。
第1磁石ユニットを構成する第1従動面31に配置した磁石37と第1作用面11aに配置した磁石14とは、互いに同極性(N極同士が対向可能となる関係)であるために、両者間に反発力が発生する。吸引磁石ユニットを構成する第1従動面31に配置した磁石38と第1作用面11aに配置した磁石15とは、互いに異極性(N極とS極とが対向可能となる関係)のものであり、両者間に吸引力が発生する。
従動円板30の第2従動面32において軸受部材35の周囲領域、すなわち軸部1に近接する領域には、上記第2ベース円板10bの第2作用面11bに配置した磁石18と同一の円周上に複数(図示の例では9つ)の磁石(内方磁石)39が等間隔で配置してある。これらの磁石39は、左方側、すなわち第2ベース円板10bが配置されている側が全て同極(例えばN極)となるように配置してあり、個々の磁石39は径外方向に進むにつれて幅が漸次狭くなる形状を有している。
これらの磁石39は、図15に示すように従動円板30が低負荷位置にある場合には、第2作用面11bに配置した磁石18にそれぞれ対向する一方、図16に示すように従動円板30が高負荷位置にある場合には、第2作用面11bに配置した磁石18間にそれぞれ対向する位置にあり、該磁石18との間で第2磁石ユニットを構成している。つまり、第2磁石ユニットは、第2ベース円板10bの第2作用面11bおよび従動円板30の第2従動面32のそれぞれの軸部1に近接する領域において、軸部1の軸心Pを中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石18,39を配置して成り、従動円板30が低負荷位置にある場合には、第2従動面32に配置した磁石39が第2作用面11bに配置した磁石18にそれぞれ対向する一方、従動円板30が高負荷位置にある場合には、第2従動面32に配置した磁石39が第2作用面11bに配置した磁石18間にそれぞれ対向する態様で構成してある。
また、第2従動面32において外周に近接する領域、すなわち規制長孔36よりも外方となる領域には、第2作用面11bに配置した磁石(外方磁石)19と同一の円周上に複数(図示の例では6つ)の磁石(外方磁石)40が等間隔で配置してある。これらの磁石40は、左方側が全て同極(例えばS極)となるように配置してあり、個々の磁石40の円周上に沿った長さは等しいものとなっている。
これらの磁石40は、図15に示すように従動円板30が低負荷位置にある場合には、第2作用面11bに配置した磁石19間にそれぞれ対向する一方、図16に示すように従動円板30が高負荷位置にある場合には、一部が第2作用面11bに配置した磁石19にそれぞれ対向、すなわち端部41が第2作用面11bに配置した磁石19の端部より上記円周上に沿って突出する態様で該磁石19にそれぞれ対向する位置にあり、該磁石19との間で第3磁石ユニットを構成している。つまり、第3磁石ユニットは、第2作用面11bおよび第2従動面32のそれぞれの外周に近接する領域において、軸部1の軸心Pを中心とする同一の大きさの円周上にそれぞれ所定の間隔で複数の同極性の磁石19,40を配置して成り、従動円板30が低負荷位置にある場合には、第2従動面32に配置した磁石40が第2作用面11bに配置した磁石19間にそれぞれ対向する一方、従動円板30が高負荷位置にある場合には、第2従動面32に配置した磁石40の一部が第2作用面11bに配置した磁石19にそれぞれ対向する態様で構成してある。
ここで第2磁石ユニットと第3磁石ユニットとの関係について説明する。第2磁石ユニットを構成する第2従動面32に配置した磁石39と第2作用面11bに配置した磁石18とは、互いに同極性(N極同士が対向可能となる関係)であるために、両者間に反発力が発生する。第3磁石ユニットを構成する第2従動面32に配置した磁石40と第2作用面11bに配置した磁石19とは、互いに同極性(S極同士が対向可能となる関係)のものであり、両者間に反発力が発生する。そして、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40は、第2作用面11bおよび第2従動面32のそれぞれの外周に近接する領域に配置してあって、第2磁石ユニットを構成する磁石18,39よりも外方に配置してあることから第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の方が第2磁石ユニットを構成する磁石18,39間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、これにより、第2磁石ユニットと第3磁石ユニットとの間では、第3磁石ユニットの磁石19,40間で発生する方が主となる。
また、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40は、規制長孔36よりも内方に配置した吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38よりも外方に配置してあるために、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の方が吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間よりも大きな回転トルクを発生することとなり、第3磁石ユニットの磁石19,40間で発生する方が主となる。
そのため従動円板30に対して外部負荷が作用していない場合には、従動円板30は、図13および図15に示すように、低負荷位置に位置することとなる。このように低負荷位置に位置する場合には、第2磁石ユニットを構成する磁石18,39間の反発力、並びに吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間の吸引力により、従動円板30は、図2に示すように軸受部材35の右端部分が第1ベース円板10aの第1作用面11aに接した状態、すなわち第1ベース円板10aに近接し、かつ第2ベース円板10bに離反する態様で直線変位した状態となっている。この場合には、従動円板30に接合する連結筒部材33に取り付けた伝達部材34が、高速出力伝達部材2と磁気的に係合し、高速出力が可能である。
このように従動円板30が低負荷位置に位置する状態は、主として吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間の吸引力と、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の反発力との組み合わせによって保持され、従動円板30が第1ベース円板10aに近接した状態は、主として第2磁石ユニットを構成する磁石18,39間の反発力によって保持されることになる。
従って、従動円板30に作用する外部負荷が吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間の吸引力と第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の反発力とを組み合わせた力よりも小さい場合には、従動円板30は依然として低負荷位置に保持される。
そして、従動円板30に作用する外部負荷が吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間の吸引力と、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の反発力とを組み合わせた力よりも大きい予め決められた閾値以上の大きさとなる場合には、従動円板30は、低負荷位置から図14および図16に示すような高負荷位置に回転しようとする。このように高負荷位置に回転する途中で、第1磁石ユニットを構成する第1従動面31に配置した磁石37と第1作用面11aに配置した磁石14とが徐々に対向するようになって両者間に働く反発力により、従動円板30は、図17に示すように左方に変位した状態、すなわち第2ベース円板10bに近接し、かつ第1ベース円板10aに離反する態様で直線変位した状態となる。この場合には、従動円板30に接合する連結筒部材33に取り付けた伝達部材34が、低速出力伝達部材3と磁気的に係合し、低速出力が可能となって出力切換が行われたことになる。
このように従動円板30が高負荷位置に位置する状態は、主として第1磁石ユニットを構成する磁石14,37間の反発力と、従動円板30に作用する外部負荷とによって保持される。その後、従動円板30に作用する外部負荷の大きさが上記閾値未満となる場合には、吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間の吸引力、並びに第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間の反発力により従動円板30を高負荷位置から低負荷位置に回転させることになる。つまり、第3磁石ユニットは、予め決められた閾値以上の外部負荷が作用する場合には、互いに一部が対向する磁石19,40同士の反発力に抗して従動円板30が高負荷位置に位置することを許容する一方、該外部負荷が閾値未満となる場合には、互いに一部が対向する磁石19,40同士の反発力により従動円板30を高負荷位置から低負荷位置に回転させることになる。
また、従動円板30が高負荷位置から低負荷位置に回転する途中で、第2磁石ユニットを構成する第2従動面32に配置した磁石39と第2作用面11bに配置した磁石18とが徐々に対向するようになって両者間に働く反発力により、従動円板30は、図2に示すように右方に変位した状態、すなわち第1ベース円板10aに近接し、かつ第2ベース円板10bに離反する態様で直線変位した状態となり、従動円板30に接合する連結筒部材33に取り付けた伝達部材34が、高速出力伝達部材2と磁気的に係合し、出力切換が行われる。
以上説明したような本実施の形態の負荷感応型切換装置においては、第1磁石ユニットを構成する磁石14,37間で生ずる反発力が主として従動円板30を第2ベース円板10bに近接する態様で直線変位、つまりいわゆるスラスト方向に変位させるものであり、第2磁石ユニットを構成する磁石18,39間で生ずる反発力が主として従動円板30を第1ベース円板10aに近接する態様で直線変位、つまりいわゆるスラスト方向に変位させるものであり、第3磁石ユニットを構成する磁石19,40間で生じる回転方向の反発力、並びに吸引磁石ユニットを構成する磁石15,38間で生じる回転方向の吸引力が主として従動円板30を高負荷位置から低負荷位置に回転させるものとなる。つまり、磁石ユニット毎に主とする機能を分担させるようにしてあるので、各磁石ユニットを構成する磁石の強さを変更、すなわち磁石間での反発力、あるいは吸引力を変更することにより、出力を切り換える際の切換トルクの大きさを所望の大きさに調整することが可能になる。
上記負荷感応型切換装置によれば、従来のようにばね部材を必要としないので、適用されるばね部材の弾性復元力(付勢力)のばらつきにより切換トルクの大きさの調整が阻害されることもなく、当該ばね部材の設置スペースを省略して小型化を図ることも可能になる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態では外部負荷の作用により従動円板30が回転し、かつ直線的に変位するものであったが、本発明では、外部負荷の作用により一対のベース体が回転し、かつ直線的に変位するものであっても構わない。
また、上述した実施の形態では、吸引磁石ユニットを備えていたが、本発明ではかかる吸引磁石ユニットは必ずしも必須の構成要素ではなく、必要に応じて用いるだけで良い。
更に、上述した実施の形態では、磁石14,18,37,39は、径外方向に進むに連れて幅が漸次狭くなる形状を有していたが、本発明では特にこのような形状に限定されるものではない。
本発明の実施の形態である負荷感応型切換装置を示した正面図である。 本発明の実施の形態である負荷感応型切換装置を示したものであり、内部構造を正面側から見た場合を示した断面図である。 図1および図2に示した第1ベース円板を示す正面図である。 図1および図2に示した第1ベース円板を示すものであり、左方側上方より見た場合を示した斜視図である。 図1および図2に示した第1ベース円板を示すものであり、左方側から見た場合を示した側面図である。 図1および図2に示した第2ベース円板を示す正面図である。 図1および図2に示した第2ベース円板を示すものであり、右方側上方より見た場合を示した斜視図である。 図1および図2に示した第2ベース円板を示すものであり、右方側から見た場合を示した側面図である。 図1および図2に示した従動円板を示す正面図である。 図1および図2に示した従動円板を示すものであり、左方側上方より見た場合を示した斜視図である。 図1および図2に示した従動円板を示すものであり、右方側から見た場合を示した側面図である。 図1および図2に示した従動円板を示すものであり、左方側から見た場合を示した側面図である。 従動円板と、第1ベース円板との位置関係を説明するための説明図である。 従動円板と、第1ベース円板との位置関係を説明するための説明図である。 従動円板と、第2ベース円板との位置関係を説明するための説明図である。 従動円板と、第2ベース円板との位置関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態である負荷感応型切換装置を示したものであり、内部構造を正面側から見た場合を示した断面図である。
符号の説明
1 軸部
10 ベース円板
10a 第1ベース円板
10b 第2ベース円板
11 作用面
11a 第1作用面
11b 第2作用面
14,15,18,19,37,38,39,40 磁石
30 従動円板
31 第1従動面
32 第2従動面
P 軸心

Claims (4)

  1. 互いの作用面が離隔して対向する態様で配設した一対のベース体と、
    これら一対のベース体の間で前記作用面と直交する方向に沿って延在する軸部に挿通され、該軸部の軸心回りに予め規定された回転角度だけ隔たった低負荷位置と高負荷位置との間で回転可能に配設した従動体と
    を備え、作用する外部負荷の大きさに応じて、前記従動体を前記ベース体に対して低負荷位置と高負荷位置との間で相対的に回転させるとともに、前記ベース体に近接離反する態様で直線的に相対変位させることにより出力切換を行うようにした負荷感応型切換装置であって、
    第1のベース体の第1作用面およびこれに対向する従動体の第1従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石を配置して成り、従動体が高負荷位置にある場合に第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石にそれぞれ対向する態様で構成した第1磁石ユニットと、
    第2のベース体の第2作用面およびこれに対向する従動体の第2従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の内方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合に第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石にそれぞれ対向する態様で構成した第2磁石ユニットと、
    前記第2作用面および前記第2従動面のそれぞれの前記第2磁石ユニットを構成する内方磁石よりも外方となる領域において、前記軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上にそれぞれ所定の間隔で複数の同極性の外方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石が第2作用面に配置した外方磁石間にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石の一部が第2作用面に配置した外方磁石にそれぞれ対向する態様で構成し、かつ予め決められた閾値以上の外部負荷が作用する場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力に抗して従動体が高負荷位置に位置することを許容する一方、該外部負荷が前記閾値未満となる場合には、互いに一部が対向する外方磁石同士の反発力により従動体を高負荷位置から低負荷位置に相対的に回転させる第3磁石ユニットと
    を備えたことを特徴とする負荷感応型切換装置。
  2. 前記第1磁石ユニットは、前記第1作用面および前記第1従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石間にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第1従動面に配置した磁石が第1作用面に配置した磁石にそれぞれ対向する態様で構成し、
    前記第2磁石ユニットは、前記第2作用面および前記第2従動面のそれぞれの前記軸部に近接する領域において、該軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に同一の間隔で複数の同極性の内方磁石を配置して成り、従動体が低負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石にそれぞれ対向する一方、従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した内方磁石が第2作用面に配置した内方磁石間にそれぞれ対向する態様で構成したことを特徴とする請求項1に記載の負荷感応型切換装置。
  3. 前記第3磁石ユニットは、前記第2従動面および前記第2作用面のそれぞれ外周に近接する領域において、前記軸部の軸心を中心とする同一の大きさの円周上に前記外方磁石を配置して成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の負荷感応型切換装置。
  4. 前記第3磁石ユニットは、前記従動体が高負荷位置にある場合には、第2従動面に配置した外方磁石の端部が第2作用面に配置した外方磁石の端部より突出した状態で対向するよう構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の負荷感応型切換装置。
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