JP2017218772A - 建築用断熱支持具及びその支持具を備えた二層屋根 - Google Patents

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Abstract

【目的】二層タイプの屋根において、その馳締タイプの下層屋根の馳締部に簡易且つ迅速に装着して、上層屋根を支持すると共に熱伸縮による板鳴り現象を防止する機能を有する建築用断熱支持具及びその支持具を備えた二層屋根とすること。【構成】連結包持部14を有し且つ連結包持部14の下端に台座部15を有するは第1挟持部材1と、第1挟持部材1と同様に連結包持部24を有し且つ連結包持部24の下端に台座部25を有する第2挟持部材2と、第1挟持部材と第2挟持部材とを左右対称にして接合する締付具3と、第1挟持部材1と第2挟持部材2とを近接及び離間可能となるように連結固着される可撓性を有するシート材5とを備えること。第1挟持部材1と第2挟持部材2とが近接状態でシート材5は幅方向中間箇所を上方にて折返し部51が形成されること。【選択図】 図1

Description

本発明は、下層屋根と上層屋根とからなる二層タイプの屋根において、その馳締タイプの下層屋根の馳締部に簡易且つ迅速に装着して、上層屋根を支持すると共に熱伸縮による板鳴り現象を防止する機能を有する建築用断熱支持具及びその支持具を備えた二層屋根に関する。
従来、下層屋根と上層屋根とからなる二層タイプの屋根又は壁等の外囲体が多く存在している。これらの外囲体は、新設の二層タイプの屋根(又は壁)及び既設の屋根(壁も含む)に新たに屋根(壁も含む)を新設した改修屋根が存在する。その下層屋根(又は壁)は、金属製の折板建築用板によって施工されている。
この種の外囲体において、下馳部と上馳部とを有する折板屋根板材から構成され、その隣接する折板屋根板材同士の下馳部と上馳部とが馳締されて、折板屋根板材同士が連結されて折板屋根等が施工されるものが存在する。上層屋根と下層屋根との間には支持具が設けられており、該支持具は下層屋根上に装着され、前記支持具によって上層屋根が下層屋根上に支持されるものである。
そして、二層タイプの屋根では、上層及び下層の屋根において、外気温による温度差が生じ、この温度差により、上下の屋根を構成する折板屋根板材の熱伸縮に差が生じることがある。ここで、上下の屋根を支持する建築用断熱支持具には下層の屋根と上層の屋根との熱伸縮の差により、建築用断熱支持具と下層屋根との間にズレが生じ、そのときに、こすれ合い、騒音が生じる。一般的にこの騒音は板鳴と称せられている。
特開2006−97293号公報 特開平9−184257号公報
このような、板鳴りを低減するための具体的な一例として特許文献1が挙げられる。特許文献1では、上方に位置し、上層の折板屋根の馳締部に装着される吊子を有する屋根板支持部材(71)と、下葺折板屋根上に設置される固定部材(8)とから構成されている。そし
て、屋根板支持部材(71)と、固定部材(8)とは相対的に摺動する構成となっている。
特許文献1では、上記の構成とするために、レール部材(11)及び摺動部材(12)等が構成部材として加わっており、構造が複雑となり、部品点数が多くなり、そのために製造も面倒で、そのため高価なものとなる。また、接触面同士には潤滑剤が使用され、屋根の施工でも面倒且つ高価なものとなるおそれがある。
また特許文献2では、二層屋根において支持具(C)と下部外囲体(B)との間に非金属性軟質帯材(5)を設けた実施形態が存在する。これによって、支持具(C)と下部外囲体(B)との
間に生ずるズレでは、非金属性軟質帯材(5)が設けられたことにより板鳴りを低減するも
のである。しかし、ここで、非金属性軟質帯材(5)は、支持具(C)を下部外囲体(B)上に設
置する前に、非金属性軟質帯材(5)を下部外囲体(B)上に予め貼着してゆかなければならない。
このように、板鳴りを低減する工法においては、所定位置に間配りされた非金属性軟質帯材等のシートを、下層屋根の所定の位置に貼り付けなければならなかった。この場合、シートの配り忘れや数量不足により、貼着されていない箇所が発生し、求められる施工品質が得られなくなるおそれがあった。
また、特許文献1及び特許文献2等の従来技術において、支持具は、下層屋根に設置して、すぐに固定するものでなく、所定のおおよその場所に仮設置し、最終的に正確な設置位置を調整し、しかる後固定し、上層屋根を施工するものである。支持具の仮置きでは、馳締部を跨ぐようにして配置するが通常は下層屋根の馳締を左右の金具にて挟持するようにして固定するため、両金具は適正に離間していることが必要であった。支持具を下層屋根の馳締部にセットする場合は、両手で左右一対の両金具をそれぞれ手で持ちつつ、両金具を開き、その状態で馳締部に載せなければならなかった。やはり、この作業も面倒なものである。
そこで、本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、極めて簡単な構成にて、二層タイプの屋根における板鳴りを低減し、且つその構成を極めて簡単にする二層屋根における建築用断熱支持具を提供することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第1挟持部材と、該第1挟持部材と同様に連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを左右対称にして接合する締付具と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを近接及び離間可能となるように連結固着される可撓性を有するシート材とを備え、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とが近接状態で前記シート材は幅方向中間箇所を上方側で折返し部が形成されてなる建築用断熱支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記シート材は前記包持部内に挿入可能な構成としてなる建築用断熱支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記シート材は、方形状で且つ前記台座部との接着箇所は粘着性の接着面が設けられてなる建築用断熱支持具としたことにより上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項3において、前記シート材の前記接着面には離型シートが貼着され、該離型シートの剥離状態で前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの台座部に接着自在としてなる建築用断熱支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4の何れか1項において、前記シート材は、常時は平坦面となるように弾性力を有すると共に前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを離間させるように付勢してなる建築用断熱支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、幅方向一方側に下馳部を,他方側に上馳部を有する折板屋根板材が複数並設され、隣接する両該折板屋根板材同士の前記下馳部と前記上馳部とが馳締連結されてなる下層屋根と、該下層屋根と同等の構成を有する上層屋根とからなる二層屋根と、連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第1挟持部材と、該第1挟持部材と同様に連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを左右対称にして接合する締付具と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを近接及び離間可能となるように連結固着される可撓性を有するシート材とを備え、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とが近接状態で前記シート材は幅方向中間箇所を上方側で折返し部が形成されてなる建築用断熱支持具とを備え、前記下層屋根の前記馳締部は前記シート材にて包囲されると共に前記第1挟持部材と前記第2挟持部材の両前記連結包持部にて包持され前記締付具にて固定され、前記建築用断熱支持具上部側にて前記上層屋根が支持されてなる二層屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、請求項6において、前記上層屋根の前記馳締部を支持する吊子は、樹脂被覆されてなる二層屋根としたことにより、上記課題を解決した。請求項8の発明を、請求項6又は7において、前記上層屋根の前記馳締部を構成する前記下馳締部と前記上馳部との間に樹脂の軟質帯材が貼着されてなる二層屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、建築用断熱支持具を下層屋根の馳締部上の所定位置に配置するときに、そのまま馳締部に支持具と共にシート材を載せることができるため、本発明の建築用断熱支持具の仮設置及び位置の微調整による最終設置を効率的に行うことができる。シート材は、支持具に貼着しており作業の省力化を実現できる。
シート材は、支持具と下層屋根及びその馳締部も含めて非接触にすることができるので下層屋根への傷の発生を防止することができる。そして、シート材は、支持具と上層屋根と下層屋根との間との熱伸縮によるズレから生じる板鳴りを低減することが可能となる。また、二層屋根に本発明の建築用断熱支持具を使用したときに、第1挟持部材と第2挟持部材にはこれらを連結するようにしてシート材を装着しているので、該シート部材が下層屋根と上層屋根との間の熱伝達を遮断し、断熱の効果を発揮することができる。
さらに、従来では、シート材と支持具とが完全に別体となっているため、シート材と支持具との数が合わず、施工ミスが発生したり、入荷時期が遅れたりした場合に工程が延期されることがあるが、本願発明では支持具とシート材は一体化されているので、何れの部材における配り忘れも防止できる。
請求項2の発明では、シート材は馳締部と共に第1挟持部材と第2挟持部材のそれぞれの包持部に挿入可能な構成としたことにより、折板屋根板材同士の馳締部を良好な状態で包持することができる。請求項3の発明では、シート材は、方形状で且つ前記台座部との接着箇所は粘着性の接着面が設けられた構成により、第1挟持部材及び第2挟持部材のそれぞれの台座部とシート材との位置関係を単純にすることができ、したがって、第1挟持部材と第2挟持部材に対するシート材の貼着作業を簡単且つ効率的にできる。
請求項4の発明では、シート材の前記接着面には離型シートが貼着され、該離型シートの剥離状態で前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの台座部に接着自在としたことにより、第1挟持部材と第2挟持部材へのシート材の貼着作業をより一層効率的にできる。さらに、第1挟持部材と第2挟持部材と、シート材とはそれぞれ別々に保管しておき、現場にて屋根の施工等に際してこれらを使用するときに、第1挟持部材と第2挟持部材とにシート材を貼着することができ、これらを使用するまでの保管を良好な状態に保持できるものである。
請求項5の発明では、シート材は、常時は平坦面となるように弾性力を有すると共に第1挟持部材と第2挟持部材とを離間させるように付勢する構成としたことにより、本発明の建築用断熱支持具をシート材が常時平坦状となる弾性力によって、締付具を緩めた状態で第1挟持部材と第2挟持部材とが所定間隔に開いた状態つまり離間した状態にできる。
したがって、本発明の建築用断熱支持具を折板屋根の馳締部上に設置するときに、第1挟持部材と第2挟持部材とが開き(離間)状態であるために、馳締部箇所に単に配置するのみで、シート材が馳締部を包持しつつ両連結包持部に馳締部が収まるようにセットすることが略即座にできる。これによって、建築用断熱支持具の仮設置及びその仮設置から、より正確な位置に微調整して締付具により締め付ける一連の作業を効率的に行うことができる。
請求項6の発明では、二層屋根における下層屋根及び上層屋根のそれぞれの折板屋根板材を馳締連結タイプとしたものである。そして、建築用断熱支持具を下層屋根の馳締部箇所に設置することで、シート材が馳締部箇所を包持すると共に第1挟持部材と第2挟持部材のそれぞれの連結包持部がシート材ごと馳締部を包持することができる。
これによって、建築用断熱支持具の締付具を締め付けるのみで、下層屋根上に設置することができ、且つシート材によって、下層屋根と建築用断熱支持具との金属材同士の接触が防がれて板鳴現象を防止することができる。また、シート材によって、下層屋根と上層屋根との間の熱伝達を遮断し、保温性を保つことができ省エンルギに寄与できる。請求項7の発明では、より一層断熱性が保たれる。請求項8の発明では、より一層板鳴現象を防止することができる。
(A)は本発明の建築用断熱支持具を使用した二層屋根の正面図、(B)は(A)の(α)部における拡大断面図である。 (A)は本発明の建築用断熱支持具の第1挟持部材と第2挟持部材と断熱ベースとを分離した状態の斜視図、(B)は第1挟持部材と第2挟持部材とを締付具によって近接する状態に締め付けた状態の正面図、(C)は本発明の建築用断熱支持具の第1挟持部材と第2挟持部材とを分離した状態の正面図である。 (A)乃至(D)は本発明における建築用断熱支持具を二層屋根の下層屋根の馳締部箇所に装着する工程を示す正面図である。 離型シートを有するシート材と分離した第1挟持部材と第2挟持部材の斜視図である。 は本発明における建築用断熱支持具を使用した二層屋根の一部切除した要部側面図である。 (A)は断熱構造を有する二層屋根の上層屋根支持箇所の拡大縦断正面図、(B)は(A)の(β)部拡大図、(C)は上馳部と軟質帯材が貼着された下馳部の要部拡大略示図、(D)は吊子の実施形態を示す一部切除した斜視図である。
以下、本発明を図面に基づいて説明する。まず、本発明における建築用断熱支持具Aの説明を行い、次に該建築用断熱支持具Aを用いた二層屋根Bについて説明する。建築用断熱支持具Aの主な構成は、図1,図2に示すように、第1挟持部材1と、第2挟持部材2と、締付具3と、断熱ベース4及びシート材5から構成される。前記第2挟持部材は、前記第1挟持部と略同等に形成されたものである〔図2(C),(B)参照〕。前記第1挟持部材1と第2挟持部材2とは、金属製であり、プレス加工等によって形成される。
前記第1挟持部材1は、図1(B),図2等に示すように、正面板部11の幅方向両側より背面側に側面板部12,12が形成され、前記正面板部11の上端に頂面板部13が形成されている。前記正面板部11は、略長方形状に形成されたものであり、前記側面板部12は、前記正面板部11に対して直角(略直角も含む)に折曲形成されたものであり、さらに前記側面板部12の端縁から第1挟持部材1の外方に向かって補強端片12aが形成されている。該補強端片12aは、前記側面板部12に対して直角(略直角も含む)に形成されている。
前記頂面板部13は、前記正面板部11の上端より直角(略直角も含む)に折曲形成されている。さらに前記側面板部12の上端位置には、前記頂面板部13の位置よりも僅かに高くなるように、折曲形成された折曲片12bが設けられている〔図2(A)参照〕。該折曲片12bは、両側面板部12,12の両方に形成されたものであって、前記頂面板部13には、幅方向両側に、折曲片12b,12bが存在するものである。そして、両折曲片12b,12bとの間には適宜の間隔が設けられ空隙が形成され〔図2(A)参照〕、後述する断熱ベース4が前記空隙を介して載置され、固定し易い構成としている。さらに、頂面板部13には、吊子8等の部品装着用の貫通孔13aが形成されている。
前記正面板部11及び両側面板部12の下方の位置には連結包持部14が形成されている〔図1(B),図2(B)等参照〕。該連結包持部14は、後述する二層屋根の下層屋根B1を構成する下層の折板屋根B1の馳締部Jの略半分の部分を収納することができる空隙部であり、後述する第2挟持部材2の連結包持部24と共に馳締部Jを包持する役目をなすものである〔図1(B)参照〕。
連結包持部14は、正面空隙部14aと両側面空隙部14b,14bとから構成されており、前記正面空隙部14aは、前記正面板部11に略長方形状の開口として形成されたものであり、前記側面空隙部14b,14bは、前記両側面板部12,12に略半円形状又は略「C」字形状の開口として形成されたものである〔図2(B)参照〕。
連結包持部14の正面空隙部14aの下端縁より正面板部11の正面側に上向き傾斜状に突出する押え突起片14cが形成されている。該押え突起片14cは、第1挟持部材1と第2挟持部材2とで折板屋根B1の馳締部Jを挟持したときに、該馳締部Jの一部を押
圧固定する役目をなすものである〔図1(B)参照〕。
さらに、前記正面板部11において、前記連結包持部14(正面空隙部14a)の形成位置よりも下方の面が馳挟持面11aとして使用される面となる〔図1(B)参照〕。該馳挟持面11aは、平坦状の面であり、馳締部Jの首部箇所を後述する第2挟持部材2の馳挟持面21aと共に挟持固定する部位である。
前記正面板部11及び前記側面板部12の下端には台座部15が形成されており、該台座部15は前記両側面板部12より外方に向かって突出形成されたものである。該台座部15は、前記正面板部11の下端から背面側に折曲形成されたものであり、僅かに傾斜角度を有して形成されることもある。
この傾斜角度は、後述する折板建築用板の上部の傾斜面と略同等となるように形成されることが好ましい〔図1(B)参照〕。ここで、前記正面板部11の正面側とは、第1挟持部と第2挟持部材とを接合した状態で、後述する第2挟持部材2の正面板部21と対向する面であり、また背面側は、前記正面側の反対側の面のことである。前記正面板部11には、締付具3のボルト31が貫通する固着用貫通孔16が形成されている。
次に、第2挟持部材2は、図1(A),図2(B)等に示すように、前記第1挟持部材1と略同等の形状であり、略同等の構成としたものであり、前記第1挟持部材1で使用された各部位の名称は、そのまま使用され、各部位の相対的な構成についても第1挟持部材1の場合と同様である。
第2挟持部材2は、前記第1挟持部材1と同様に、正面板部21の幅方向両側より背面側に側面板部22,22が形成され、前記正面板部21の上端に頂面板部23が形成されている。さらに前記側面板部22の端縁から第2挟持部材2の外方に向かって補強端片22aが形成されている〔図1(A),図2(B)参照〕。さらに、第1挟持部材1と同様に、側面板部22の上端位置には、前記頂面板部23の位置よりも僅かに高くなるように形成された折曲片22bが設けられている。第2挟持部材2の折曲片22bは、第1挟持部材1における折曲片12bと同等の構成である〔図2(A)参照〕。
前記正面板部21及び両側面板部22の下方の位置には連結包持部24が形成されている。該連結包持部24は、前述したように、二層屋根Bの下層屋根B1を構成する折板建築用板71,71,…の馳締部Jの略半分の部分を収納することができる空隙部である。第1挟持部材1の連結包持部14と、第2挟持部材2の連結包持部24との形状は、馳締部Jの形状に合わせたものであり、相互に異なることもある。
具体的には、連結包持部14は略四角形状であり、連結包持部24は略半円形状である。そして、第2挟持部材2と前記第1挟持部材1とは、それぞれの正面板部11と正面板部21とが対向するようにして、左右対称状態に配置し、それぞれの連結包持部14と連結包持部24とによって、下層屋根B1の馳締部Jを包持することができる〔図1(B)参照〕。したがって、第2挟持部材2の連結包持部24の高さ位置と、第1挟持部材1の連結包持部14との高さ位置とは、略同等である。
第2挟持部材2の連結包持部24は、正面空隙部24aと両側面空隙部24b,24bとから構成されており、前記正面空隙部24aは、前記正面板部21に略長方形状の開口として形成されたものであり、前記側面空隙部24b,24bは、前記両側面板部22,22に長方形又は正方形等の略方形状の開口として形成されたものである。前記正面板部21において、前記連結包持部24(具体的には正面空隙部24a)の形成位置よりも下方の面が馳挟持面21aとして使用される面となる。
該馳挟持面21aは、平坦状の面であり、前述したように、馳締部の首部箇所を後述する前記第1挟持部材1の馳挟持面11aと共に挟持固定する部位である〔図1(B)参照〕。前記正面板部21及び前記側面板部22の下端には台座部25が形成されており、該台座部25は前記両側面板部22より外方に向かって突出形成されたものである。該台座部25は、前記正面板部21の下端から背面側に折曲形成されたものであり、僅かに傾斜角度を有して形成されることもある。この傾斜角度は、後述する折板建築用板の上部の傾斜面と略同等となるように形成されることが好ましい。
ここで、前記正面板部21の正面側とは、第1挟持部と第2挟持部材とを接合した状態で、後述する第1挟持部材1の正面板部11と対向する面であり、また背面側は、前記正面側の反対側の面のことである。前記正面板部21には、締付具3のボルト31が貫通する固着用貫通孔26が形成されている。
締付具3は、ボルト31,ナット32から構成されている〔図1(B)参照〕。そして、前記ボルト31が第1挟持部材1の正面板部11と、第2挟持部材2の正面板部21の固着用貫通孔16,26に挿通され、ナット32によって、両正面板部11,12が締め付けられる。この締付具3の締付けによって、両馳挟持面11a,21aによる馳締部Jの首部を締めつけることができる。第1挟持部材1と第2挟持部材2とは、図1(B)及び図2に示すように、それぞれの正面板部11,12同士及び連結包持部14,24同士が対向するようにして、左右対称に配置され、締付具3によって接合される。
次に、前記断熱ベース4は、図2に示すように、前記第1挟持部材1と、前記第2挟持部材2のそれぞれの頂面板部13,23に配置されるものである。その断熱ベース4は、合成樹脂にて形成されたものであり、具体的には、プラスチック材等にて形成されている。また、断熱ベース4は、断熱性を有し且つ建築用材として使用できるものであれば、その材質は限定されない。
この断熱ベース4は、その裏面側が第1挟持部材1及び第2挟持部材2のそれぞれの頂面板部13,23の形状に対応する形状で、載置し易いものとなっている。また、立上り段部43の両側に段違いとなる面となるように、低位部41と高位部42とが存在している。その低位部41には、吊子8が配置固着され、また高位部42には、後述する上層屋根B2の山形頂部を裏面側より支持するものである。前記高位部42は、前記上層屋根B2の山形頂部の傾斜に合わせて傾斜面とすることもある。
第1挟持部材1の頂面板部13と、第2挟持部材2の頂面板部23には、それぞれの貫通孔13a及び貫通孔23aが設けられている。両該貫通孔13a,23a箇所で且つ前記頂面板部13,23のそれぞれの下面側には、内螺子部材63,64が溶接手段等にて固着されている。
該内螺子部材63,64は、ナットが使用されてもよい。そして、第1挟持部材1の貫通孔13aと連通する内螺子部材63にはボルト61が螺合され、第2挟持部材2の貫通孔23aと連通する内螺子部材64にはボルト62がそれぞれの個別に螺合される。
そして、第1挟持部材1と第2挟持部材2が締付具3によって、適正に接合された状態で、両頂面板部13,23にわたって、断熱ベース4が配置され、前記ボルト61及び前記ボルト62により断熱ベース4が接合された第1挟持部材1と第2挟持部材2上に固着されるようになっている〔図1(B)参照〕。
シート材5は、長方形又は正方形等の方形状に形成されたものである〔図2(A),図4参照〕。該シート材5は、第1挟持部材1と前記第2挟持部材2とが前記締付具3の締付及び締付解除によって、所定間隔をおいて近接及び離間可能となるように両前記台座部15及び台座部25に連結固着されている。シート材5は、可撓性及び柔軟性を有するものである。また、これらの要素に加えての弾性機能を有するものであってもよい。シート材5は、弾性機能を有するタイプのものであれば、その弾性力によって第1挟持部材1と第2挟持部材2を離間させ、第1挟持部材1と第2挟持部材2との間に屋根の連結部同士の連結部分の幅方向よりも大きな空隙部を自動的に形成させることができる。
シート材5は、樹脂製又はゴム材等の有機、無機材料からなるものであり、具体的には、クロロプレーンゴム等である。また、シート材5の板厚は1mm程度である。また、シート材5の前後方向の寸法は、第1挟持部材1の台座部15及び第2挟持部材2の台座部25の前後方向の寸法と略同等又はシート材5の前後方向寸法が前記台座部15,台座部25よりも大きく形成される。つまり、第1挟持部材1と第2挟持部材2のそれぞれの台座部15,25が下層屋根B1と金属接触しないようにするものである。
シート材5は、その一方側の面は、接着剤が塗布され接着面5aとなっている(図4参照)。該接着面5aは、粘着性を有するものであって、第1挟持部材1及び第2挟持部材2のそれぞれの台座部15及び台座部25に貼着される。シート材5の接着面5aは、シート材5の幅方向の両側部分に設けられ、その接着面5aの大きさ及び形状は、台座部15又は台座部25の形状及び大きさと略等しいものであ。シート材5によって、第1挟持部材1と第2挟持部材2とが近接及び離間可能に連結される。
前記接着面5aにおける接着剤は、粘着性を有し、貼着又は引き剥がしが可能なものである。上記のシート材5は、第1挟持部材1と第2挟持部材2との台座部15,台座部25に予め貼着されており、建設現場に搬入され屋根の施工に使用される。さらに、シート材5には、前記接着面5a上に離型シート紙5sが貼り付けられており、離型シート紙5sを剥がしてから、シート材5の接着面5aを第1挟持部材1と第2挟持部材2の台座部15及び台座部25に貼着するタイプも存在する。
この場合、シート材5と、金属材からなる第1挟持部材1,第2挟持部材2とは、それぞれ別々の工場で製造され、一箇所の工場にて組付けることもできる。また、建設現場で組み付けものであっても構わない。シート材5の接着面5aにおける接着剤は、硬化することで完全に固着するタイプのものであってもよい。シート材5は、幅方向中間箇所を上方位置にて折返し部51が形成されている。該折返し部51は、略逆U字形状となる。
次に、本発明における建築用断熱支持具Aによって施工される二層屋根Bについて説明する。二層屋根Bは下層屋根B1と上層屋根B2とから構成される。下層屋根B1は、複数
の折板屋根板材71,71,…から構成される。該折板屋根板材71は、主板71aの幅方向両側より立上り側部71b,71bが形成されている。該立上り側部71b,71bの上端には略平坦状とした上片部71c,71c形成されている。該上片部71cは外方上向きに僅かな角度にて傾斜している。
そして、両上片部71c,71cには、連結部71d,71eがそれぞれ設けられている。該連結部71d,71eは、種々のタイプが存在するが、具体的には、71d,71eとして馳締タイプの下馳部と上馳部が存在する。以下、連結部71d,71eは馳締タイプとして、下馳部71d及び上馳部71eとして説明する。下馳部71d及び上馳部71eは、円弧状をなしている(図1参照)。また、特に図示しないが,下馳部71d及び上馳部71eが共に略三角形状に折曲形成されたタイプも存在する。また、前記下馳部71dと上馳部71eには、略垂直状に形成された部位を有している。
この垂直状部位は、下馳部71d及び上馳部71eの下部と前記上片部71cとの間に位置しており、首部71fと称する。そして、前記下馳部71d及び上馳部71eとが馳締めされて馳締部Jが構成される。該馳締部Jでは、前記下馳側の首部71fと、上馳側の首部71fとが略当接状態となる。
母屋,胴縁等の構造材100上に複数の受金具200,200,…が所定間隔をおいて配置固着され、該受金具200を介して折板屋根板材71,71,…が複数並設され、隣接する折板屋根板材71,71同士の下馳部71d及び上馳部71eとが共に馳締されて連結され、屋根又は壁等が施工される(図1参照)。
次に、上層屋根B2は、図1(A),図2(A)に示すように、前記下層屋根B1と同等の構成であり、同様の折板屋根板材72,72,…が使用される。折板屋根板材72,72,…は下層屋根B1を構成する折板屋根板材71と同等又は略同等の構造を有する。つまり、主板72aの幅方向両側より立上り側部72b,72bが形成されている。
該立上り側部72b,72bの上端には略平坦状とした上片部72c,72cが形成されている。該上片部72cは外方上向きに僅かな角度にて傾斜している。さらに、両上片部72cには連結部として下馳部72d及び上馳部72eを有している。また、両上片部72cと、下馳部72d或いは上馳部72eとの間に首部72f,72fが形成されている。
上記のように、折板屋根板材71(72),71(72),…における連結部は、馳締タイプの下馳部71d(72d)及び上馳部71e(72e)として説明したが、本発明においては、連結部が馳締タイプに限定されるものではなく、例えば、図示しないが、山形部同士を嵌合するタイプ又はキャップ材を使用した嵌合タイプ、或いは山形部同士を重合させる重合タイプ等、本発明における建築用断熱支持具Aに装着可能なものであれば、どのようなタイプの連結部であっても構わない。
次に、本発明の建築用断熱支持具Aを下層屋根B1の馳締部Jに装着する工程について
説明する。まず、本発明の建築用断熱支持具Aの第1挟持部材1の連結包持部14と、第2挟持部材2の連結包持部24とで馳締部Jを構成する下馳部71dと上馳部71eとを包持しつつ、前記第1挟持部材1の馳挟持面11aと、前記第2挟持部材2の馳挟持面21aとで、馳締部Jの下馳側の首部71fと上馳側の首部71f同士を挟持する。
そして、前記第1挟持部材1と前記第2挟持部材2とを締付具3を介して接合する。第1挟持部材1と第2挟持部材2のそれぞれの頂面板部13及び頂面板部23上に断熱ベース4が設置される。該断熱ベース4の下面側には、前記第1挟持部材1の頂面板部13箇所における両折曲片12b,12bとの間に設けられた間隔に収まる突出条44が形成されており、該突出条44が両折曲片12b,12b間に挿入されることによって、正確に設置される。前記断熱ベース4は、ボルト・ナットから構成される固着具61,62によって、第1挟持部材1の頂面板部13と、第2挟持部材2の頂面板部23に固着される。そして、前記断熱ベース4の低位部41に吊子8が前記固着具62によって装着される。
上記二層屋根Bの施工において、下層屋根B1上に建築用断熱支持具Aを設置するとき
に、下層屋根B1の各馳締部Jに対して建築用断熱支持具Aをそれぞれの設置予定箇所に
配置する。このとき建築用断熱支持具Aは、まず、締付具3による締付は行われず、仮設置状態とする。この建築用断熱支持具Aの馳締部Jに対する仮設置状態は、上層屋根B2
を実際に施工するときに、設置位置の微調整を行うために移動させる必要が生じることも十分あり、そのために仮設置とするものである。
本発明では、建築用断熱支持具Aを仮設置するときに、締付具3を緩めて第1挟持部材1と第2挟持部材2とを馳締部Jをそれぞれの連結包持部14,24に挿入可能となる程度の間隔に離間させる〔図3(A)参照〕。ここで、シート材5は、常時は略平坦面となるように弾力性を有するものとすることにより、第1挟持部材1と第2挟持部材2とを適正間隔に離間させるように付勢することができ、建築用断熱支持具Aを下層屋根B1の馳
締部J上に仮設置する作業を行い易くできる。
そして、そのまま、建築用断熱支持具Aを下層屋根B1の馳締部J上に配置する。この
とき、シート材5の無接着範囲、つまり、台座部15及び台座部25と接着されていない範囲は、下層屋根B1の馳締部Jを包むように屈曲し、自由に折れ曲がり柔軟に馳締部J
の外形に追随することができる〔図3(B),(C)参照〕。
次いで、建築用断熱支持具Aを正確な位置に微調整する。そして、締付具3の締付を行い、第1挟持部材1と第2挟持部材2とを近接させ、両方の連結包持部14,連結包持部24内にシート材5と共に馳締部Jを挿入収納する。これによって、建築用断熱支持具Aと下層屋根B1は、シート材5によって金属同士の接触が防がれる。これを順次繰り返し
て、複数の建築用断熱支持具A,A,…を下層屋根B1上に配置してゆく。
そして、下層屋根B1上に装着された建築用断熱支持具A上に前記吊子8を介して前記
上層屋根B2が施工される。具体的には、吊子8の舌片部81aに上層屋根B2を構成する折板屋根板材72,72,…の下馳部72dと上馳部72eとを馳締めし、これを順次繰り返して上層屋根B2を施工する。
二層屋根Bの前記上層屋根B2の馳締部Jを支持する役目をなす吊子8は、金属製の吊
子本体81に対して樹脂膜材82が被覆されたものが使用されることもある。該樹脂膜材82は、弾性或いは柔軟性を有するもので、ゴム又は樹脂等である。具体的には、軟質ゴム(天然ゴム、合成ゴム)又は軟質塩化ビニル樹脂である。
吊子8は、吊子本体81が樹脂膜材82にて全面被覆されているが、舌片部81aのみが樹脂膜材82にて被覆されることもある。さらに、樹脂膜材82の厚さは、約0.5〜約2mm程度とするものである。また、好ましくは、約0.5mm以上約1mm程度である。さらに好ましくは、約0.6mm以上約1mm程度である。吊子8は、前記断熱ベース4の低位部41にボルト62によって固着される。
さらに、前記上層屋根B2の前記馳締部Jを構成する下馳部72dと上馳部72eとの
間に樹脂の軟質帯材9が配置されることもある。該軟質帯材9は、弾性或いは柔軟性を有するものであり、帯状をなしている。軟質帯材9の材質は、弾性を有するものとしてネオプレーンゴム,スチレンブタジェンゴム,ウレタンゴム,ポリブタジェンゴム,アクリルゴム,スチレンゴム,フッ素ゴム,シリコーンゴム等の天然及び合成ゴムである。
また、軟質帯材9の材質として、柔軟性を有するものとしてはガラス長繊維積層体等の軟質積層体,軟質塩ビ等の軟質合成樹脂や,ポリエチレンフォーム,ポリウレタンフォーム等の発泡材である。軟質帯材9は、隣接する上層屋根板の対向する下馳部72dと上馳部72eとの間に介在され、下馳部72dと上馳部72eとが前記軟質帯材9を介在させつつ馳締めされるものである。
軟質帯材9は、折板屋根板材72の下馳部72dと上馳部72eの長手方向全体に亘って連続して介在されている。前記軟質帯材9は、長尺の帯材であり、主に下馳部72dに予め貼着され、前記吊子8の舌片81aによって軟質帯材9と共に下馳部72dが包持されるものである。そして、吊子8と、上層屋根B2の馳締部Jとの間には、吊子8の樹脂膜材82と軟質帯材9とにより吊子8と上層屋根B2との金属部分同士の接触がなく、板鳴減少を防止したり、より一層低減することができる。
本発明における建築用断熱支持具Aは、前述した構成により、二層屋根Bを施工するときに、下層屋根B1に対して間配りを行う際、そのまま馳締部J箇所にシート材5の設置
が同時に行うことができる。そのために、シート材5の間配り及び現場での貼り付け作業の貼付ミスの防止及び作業の省力化ができ、現場作業としてのそれぞれ別々の間配り及び貼り付け作業等を無くすことができる。
さらに、建築用断熱支持具Aの底部のシート材5は、間配り(仮設置)の際、下層屋根B1及び馳締部Jに金属同士の接触がないためキズ等の発生を防止することができる。また
、建築用断熱支持具Aを使用して施工された二層屋根Bでは、板鳴りを低減又は抑えることが可能となる。
A…建築用断熱支持具、1…第1挟持部材、14…連結包持部、15…台座部、
2…第2挟持部材、24…連結包持部、25…台座部、3…締付具、5…シート材、
5a…接着面、5s…離型シート、B…二層屋根、B1…下層屋根、
71…折板屋根板材、71d…下馳部、71e…上馳部、B2…上層屋根、
72…折板屋根板材、72d…下馳部、72e…上馳部、8…吊子、9…軟質帯材、
J…馳締部。

Claims (8)

  1. 連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第1挟持部材と、該第1挟持部材と同様に連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを左右対称にして接合する締付具と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを近接及び離間可能となるように連結固着される可撓性を有するシート材とを備え、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とが近接状態で前記シート材は幅方向中間箇所を上方側で折返し部が形成されてなることを特徴とする建築用断熱支持具。
  2. 請求項1において、前記シート材は前記馳締部と共に包持部内に挿入可能な構成としてなることを特徴とする建築用断熱支持具。
  3. 請求項1又は2において、前記シート材は、方形状で且つ前記台座部との接着箇所は粘着性の接着面が設けられてなることを特徴とする建築用断熱支持具。
  4. 請求項3において、前記シート材の前記接着面には離型シートが貼着され、該離型シートの剥離状態で前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの台座部に接着自在としてなることを特徴とする建築用断熱支持具。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れか1項において、前記シート材は、常時は平坦面となるように弾性力を有すると共に前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを離間させるように付勢してなることを特徴とする建築用断熱支持具。
  6. 幅方向一方側に下馳部を,他方側に上馳部を有する折板屋根板材が複数並設され、隣接する両該折板屋根板材同士の前記下馳部と前記上馳部とが馳締連結されてなる下層屋根と、該下層屋根と同等の構成を有する上層屋根とからなる二層屋根と、連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第1挟持部材と、該第1挟持部材と同様に連結包持部を有し且つ該連結包持部の下端に台座部を有する第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを左右対称にして接合する締付具と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とを近接及び離間可能となるように連結固着される可撓性を有するシート材とを備え、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とが近接状態で前記シート材は幅方向中間箇所を上方側で折返し部が形成されてなる建築用断熱支持具とを備え、前記下層屋根の前記馳締部は前記シート材にて包囲されると共に前記第1挟持部材と前記第2挟持部材の両前記連結包持部にて包持され前記締付具にて固定され、前記建築用断熱支持具上部側にて前記上層屋根が支持されてなることを特徴とする二層屋根。
  7. 請求項6において、前記上層屋根の前記馳締部を支持する吊子は、樹脂被覆されてなることを特徴とする二層屋根。
  8. 請求項6又は7において、前記上層屋根の前記馳締部を構成する前記下馳締部と前記上馳部との間に樹脂の軟質帯材が貼着されてなることを特徴とする二層屋根。
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