JP2017218219A - 開閉容器 - Google Patents

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崇義 鶴田
Takayoshi Tsuruta
崇義 鶴田
小川 泰明
Yasuaki Ogawa
泰明 小川
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Abstract

【課題】蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備える容器において、付勢手段の付勢力の発現に関与する構成を簡易化して、製造コストの低減が可能な開閉容器を提供する。【解決手段】容器本体2の一部又は全体を構成し、収容物の取り出し用の開口31を有する容器部21と、容器部21の開口31を覆うように容器部21に連結手段6を介して揺動自在に連結された蓋4と、蓋4を閉状態にロックするロック手段7と、閉状態のロックを解除する解除手段8と、蓋4を開方向に付勢する付勢手段9と、を備え、付勢手段9は、樹脂製で板状の弾性部材96からなり、板状の弾性部材96は、湾曲しており、突出方向D96が付勢方向に配置される状態で、容器部21又は蓋4に取り付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備える開閉容器に関する。
蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、蓋を開方向に付勢する付勢手段としての弾性部材と、を備える開閉容器が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2005−289426号公報 特開2011−131930号公報
特許文献1に記載の開閉容器は、板状の弾性材の内側にストッパーブロックを形成し、このストッパーブロックによりキャップ(蓋)を閉じたときに弾性材(弾性部材)の変形がS字状に規制されるように構成し、このように構成することにより、蓋を開方向に付勢する付勢力を発現させている。また、特許文献2に記載の開閉容器は、開蓋状態の蓋体(蓋)を閉じることで弾性板(弾性部材)を中間部から折り返した状態に弾性変形させて閉蓋状態の蓋体を常時開方向へ付勢させるように構成している。特許文献1,2に記載の容器では、蓋の開方向への付勢力を発現させるために、弾性部材を特殊な形に変形させたり、その変形を実現するために容器本体や蓋の構成に工夫をしている。このような変形や工夫を実現するために、容器の構造が複雑化し、延いては容器の製造コストが増加する。
本発明は、蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備える容器において、付勢手段の付勢力の発現に関与する構成を簡易化して、製造コストの低減が可能な開閉容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、下記の構成によって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)容器本体の一部又は全体を構成し、収容物の取り出し用の開口を有する容器部と、前記容器部の前記開口を覆うように前記容器部に連結手段を介して揺動自在に連結された蓋と、前記蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、前記蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備え、前記付勢手段は、樹脂製で板状の弾性部材からなり、板状の前記弾性部材は、湾曲しており、突出方向が付勢方向に配置される状態で、前記容器部又は前記蓋に取り付けられている、開閉容器。
(2)閉状態において湾曲形状の前記弾性部材を押圧する押圧凸部を更に備える、(1)に記載の開閉容器。
(3)板状の前記弾性部材は、厚さ方向の孔及び凹みを有しない矩形状である、(1)又は(2)に記載の開閉容器。
(4)未開封状態のときに前記容器本体と前記蓋とを連結するピルファープルーフ部であって、容器から一旦取り除かれると、前記蓋が開くことを許容すると共に、容器に再度連結できないピルファープルーフ部を更に備え、未開封状態のときに、前記ピルファープルーフ部は、前記解除手段による解除操作を規制する、(1)〜(3)のいずれかに記載の開閉容器。
本発明によれば、蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備える容器において、付勢手段の付勢力の発現に関与する構成を簡易化して、製造コストの低減が可能な開閉容器を提供することができる。
本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す正面図である。 本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す左側面図である。 本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す平面図である。 (A)は、図6に示す1A−1A線で切断した部分断面図であり、(B)は開封状態で且つ閉状態からロックを解除した瞬間の状態を示す部分断面図(図7(A)対応図)である。 本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す平面図である。 図8に示す1B−1B線で切断した部分断面図である。 図8に示す状態から弾性部材96を外した状態を示す平面図である。 図10に示す1C−1C線で切断した部分断面図である。 図4に示す1D−1D線断面図である。 平面状に延ばした状態の弾性部材96を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す分解斜視図である。 (A)は、本発明の第2実施形態の容器1Aの閉状態(未開封状態)の部分縦断面図(図7(A)対応図)であり、(B)は、開封状態で且つ閉状態からロックを解除した瞬間の状態を示す部分断面図(図16(A)対応図)である。 本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す平面図である。 図17に示す2B−2B線で切断した部分断面図である。 図17に示す状態から弾性部材96を外した状態を示す平面図である。 図19に示す2C−2C線で切断した部分断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態の開閉容器(以下単に「容器」ともいう)1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す分解斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す正面図である。図5は、本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す左側面図である。図6は、本発明の第1実施形態の容器1の閉状態(未開封状態)を示す平面図である。図7(A)は、図6に示す1A−1A線で切断した部分断面図であり、図7(B)は開封状態で且つ閉状態からロックを解除した瞬間の状態を示す部分断面図(図7(A)対応図)である。図8は、本発明の第1実施形態の容器1の開状態を示す平面図である。図9は、図8に示す1B−1B線で切断した部分断面図である。図10は、図8に示す状態から弾性部材96を外した状態を示す平面図である。図11は、図10に示す1C−1C線で切断した部分断面図である。図12は、図4に示す1D−1D線断面図である。図13は、平面状に延ばした状態の弾性部材96を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。はある。
図1〜図12に示すように、第1実施形態の容器1は、容器本体2と、蓋4と、連結手段としてのヒンジ部6と、ロック手段として蓋側係合部7と、解除手段としての解除操作部8と、付勢手段9としての弾性部材96とを備える、いわゆるワンタッチ開閉容器である。また、容器1は、未開封状態において、蓋4が未開封であることを証明するためのピルファープルーフ部としてのピルファープルーフバンド5を備えている。ピルファープルーフバンド5は、未開封状態のときには容器本体2と蓋4とを連結しているが、容器1から一旦取り除かれると、蓋4が開くことを許容すると共に、容器1に再度連結することはできない。
各図面において、前方向をD11で示し、後ろ方向をD12で示し、両方向を合わせて「前後方向D1」という。左方向をD21で示し、右方向をD22で示し、両方向を合わせて「横方向D2」という。上方向をD31で示し、下方向をD32で示し、両方向を合わせて「上下方向D3」という。
本実施形態においては、図1、図6、図7等に示すように、閉状態において蓋側係合部7及び解除操作部8が前方向D11に配置され、ヒンジ部6が後ろ方向D12に配置される。図2、図3、図8、図9等に示すように、開状態において、解除操作部8が前方向D11に配置され、蓋側係合部7が後ろ方向D12に配置される。閉状態において、図1、図6、図7等に示すように、蓋4が上方向D31に配置され、容器本体2が下方向D32に配置される。
容器本体2は、有底の円筒状であり、その内部に収容物(図示せず)を収容する収容部23を有し、その上部に開口31を有する。容器本体2は、上方向D31の側(開口31の側)の容器第1本体21と、下方向D32の側(底側)の容器第2本体22との二体から構成される。
蓋4は、容器第1本体21の開口31を覆うように容器第1本体21に連結されている。ヒンジ部6は、ヒンジ機構により、蓋4を容器第1本体21に揺動自在に連結する。蓋側係合部7は、蓋4に連結されて設けられており、蓋4を閉状態にロックするように解除操作部8に係合される。解除操作部8は、蓋4の閉状態のロックを解除する際に操作される部位である。弾性部材96は、蓋4を開方向D41(図7(B)参照)に付勢するものであり、樹脂製で板状の弾性部材96からなる。図2、図7、図9等に示すように、板状の弾性部材96は、一端部と一端部に対向する他端部とが近付くように変形させられた状態で湾曲しており、突出方向D96が付勢方向に配置される状態で、蓋4に取り付けられている。以下、本実施形態の構成部位について更に詳述する。
〔容器本体2〕
図7に示すように、容器第1本体21の下部の内周側には、雌ネジ部が設けられている。容器第2本体22の上部の外周側には、雄ネジ部が設けられている。容器第1本体21の雌ネジ部と容器第2本体22の雄ネジ部とが螺合されることにより、容器第1本体21と容器第2本体22とは一体化される。これにより、有底で円筒状の容器本体2が構成される。なお、容器第1本体21と容器第2本体22との一体化は螺合に限られない。例えば、容器第1本体21と容器第2本体22とは、打栓による嵌合により一体化されてもよい。
容器第1本体21は、上部胴部25と、内蓋部26と、開口31と、開口周壁部32とを備える。上部胴部25は、容器第1本体21(容器本体2)の外周壁を形成する。内蓋部26は、容器第1本体21の天板を形成する。開口31は、内蓋部26を上下方向D3に貫通するように設けられている。開口31が設けられているため、図8に示すように、内蓋部26の平面視形状は、略環状(直線状部分があってもよい)である。内蓋部26のうち後ろ方向D12の側の部分を「内蓋後部261」という。
〔蓋4〕
蓋4は、天板内側部41と、天板外周部42と、内側下向き周壁部43と、外側下向き周壁部44とを備える。蓋4の外面(閉状態における上面)及び内面(閉状態における下面)を構成する天板は、天板内側部41と天板外周部42とに区分される。天板内側部41は、天板の内側部分であり、天板外周部42は、天板の外周部分である。天板外周部42のうち後ろ方向D12の側の部分を「天板外周後部421」という。
本実施形態においては、天板内側部41と天板外周部42との境界に内側下向き周壁部43が設けられている。内側下向き周壁部43は、天板内側部41と天板外周部42との境界に周状に設けられており、閉状態において、下方向D32に延びる周壁である。閉状態において、内側下向き周壁部43の外面は、開口周壁部32の内面と当接または近接する。外側下向き周壁部44は、天板外周部42の外周に周状に設けられており、閉状態において、下方向D32に延びる周壁である。つまり、外側下向き周壁部44は、蓋4における側壁を形成する。
外側下向き周壁部44の下端において、前方向D11の側の部分(閉状態における前方向D11側の部分)は、後ろ方向D12の側の部分(閉状態における後ろ方向D12側の部分)よりも高い位置に段違いになっている。見方を変えると、外側下向き周壁部44は、前方向D11の側の部分の下方が切り欠けた形状を有する。未開封状態においては、この切りかけた部分に、後述のピルファープルーフバンド5が配置される。
〔ピルファープルーフバンド5〕
図1、図3、図5、図12等に示すように、ピルファープルーフバンド5は、未開封状態の容器1において容器本体2と蓋4とを連結する。ピルファープルーフバンド5は、規制部51とバンド本体部52と摘み部53とを備える。
ピルファープルーフバンド5は、平面視で半円弧状に延びている。規制部51は、半円弧状のピルファープルーフバンド5の中央部に設けられている。規制部51は、未開封状態において、後述の解除操作部8に近接して配置される。そのため、規制部51は、解除操作部8によるロック解除操作を規制する(詳細は後述)。
バンド本体部52は、規制部51の両側から円弧状に延びるように設けられる。未開封状態において、バンド本体部52の上部と蓋4の外側下向き周壁部44の下部とは、薄肉部からなる易破断部(図示せず)により連結されている。同様に、バンド本体部52の下部と容器第1本体21の上部とは、薄肉部からなる易破断部(図示せず)により連結されている。なお、ピルファープルーフバンド5を容器本体2及び蓋4に連結する構成は、特に制限されない。
摘み部53は、図4に示すように、正面視において、ピルファープルーフバンド5の左側の端部近傍に設けられており、平面視で円形の蓋4の径方向外方に向けて、蓋4の外側下向き周壁部44よりも突出している。摘み部53は、ピルファープルーフバンド5を容器から取り除く際に、作業者が摘むための部分である。
ピルファープルーフバンド5を容器1から取り除かなければ、言い換えると、易破断部を破断しなければ、蓋4を容器本体2から開けること(開状態とすること)はできない。ピルファープルーフバンド5を容器1から一旦取り除くと、ピルファープルーフバンド5を容器1に再度連結すること(未開封状態を再形成すること)はできない。つまり、ピルファープルーフバンド5が容器1に接続されていることは、容器1が未開封状態であることを意味する(保証する)。また、ピルファープルーフバンド5が存在しなければ(取り除かれていれば)、開封状態(開状態又は閉状態を選択的に形成可能な状態)であることを、視認することができる。
〔ヒンジ部6〕
図2、図6、図8等に示すように、ヒンジ部6は、容器本体2の容器第1本体21と蓋4とを、揺動自在に連結する連結手段として機能する。ヒンジ部6は、ヒンジピン部61とヒンジ軸受部62とを備える。ヒンジピン部61は、ヒンジ部6の回動軸(回転中心)を構成する。ヒンジ軸受部62は、ヒンジピン部61の両側に配置されて、ヒンジピン部61の両端部を回転自在に支持する。本実施形態においては、ヒンジピン部61は、容器本体2に連結されて設けられており、ヒンジ軸受部62は、蓋4に連結されて設けられている。なお、ヒンジピン部61が蓋4に連結されて設けられ、ヒンジ軸受部62が容器本体2に連結されて設けられていてもよい。
〔蓋側係合部7〕
図3、図7等に示すように、蓋側係合部7は、蓋4を閉状態にロックするロック手段として機能する。蓋側係合部7は、舌片部71と爪部72とを備える。舌片部71は、蓋4の前部(閉状態における前方向D11の側の部分)に設けられ、閉状態において下方に向けて延びている。爪部72は、舌片部71の前面(閉状態における前方向D11の面)に設けられ、閉状態において前方向D11に突出している。爪部72は、閉状態において解除操作部8の係合孔部83に係合する(詳細は後述)。これにより、蓋側係合部7は、蓋4を閉状態にロックすることができる。
〔解除操作部8〕
解除操作部8は、蓋4の閉状態のロックを解除する解除手段として機能する。図3、図7、図12等に示すように、解除操作部8は、起立片部81と被押圧片部82と係合孔部83とを備える。起立片部81は、前部(閉状態における前方向D11の側の部分)に設けられ、上方に起立している板状部からなる。被押圧片部82は、起立片部81の上端部から前方向D11に延出している板状部からなる。被押圧片部82は、閉状態のロックを解除する際に押圧される部位である。
係合孔部83は、起立片部81と被押圧片部82とに跨がって設けられている。係合孔部83に蓋側係合部7の爪部72が係合することで、閉状態のロックが形成される。一方、ロックを解除する際には、被押圧片部82を押圧する。被押圧片部82を押圧すると、図7(B)に示すように、被押圧片部82及びこれに連結されている起立片部81は、撓む。これにより係合孔部83が爪部72から離れて、両者の係合が解除され、その結果、閉状態のロックが解除される。その後、付勢手段9により生じる付勢力により蓋4が開方向D41に付勢され、図8、図9に示す開状態が形成される。
ピルファープルーフバンド5による解除操作部8の誤操作防止について説明する。図5、図6、図7、図12等に示すように、未開封状態において、ピルファープルーフバンド5の規制部51は、解除操作部8の被押圧片部82の下部に近接又は当接するように、配置される。そのため、解除操作部8の被押圧片部82の可動範囲は、規制部51に当接するまでに大幅に規制される。言い換えると、解除操作部8による解除操作は、規制される。未開封状態では、ピルファープルーフバンド5が取り除かれていないため、解除操作部8を操作しても開封されることはない。しかし、仮に、未開封状態において、解除操作部8が、開封状態(ピルファープルーフバンド5が取り除かれた状態)と同様の可動範囲を有するとすると、解除操作部8の誤操作により解除操作部8が破損したり、ピルファープルーフバンド5と容器本体2や蓋4とを連結する易破断部が意図せず破断したりすることが起こり得る。これに対して、解除操作部8の被押圧片部82の可動範囲が規制されていると、前述の不具合の発生を抑制することができる。
容器1の構成部位に用いられる材料は、特に制限されず、合成樹脂、紙、金属、又はこれらの複合物が挙げられる。中でも、射出成形などで成形可能な合成樹脂が好ましい。構成部位の衛生性、密封性、防湿性、経済性などの観点から、合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はこれらの共重合体などの熱可塑性樹脂が好ましい。
〔付勢手段9〕
付勢手段9は、蓋4を開方向D41(図7(B)参照)に付勢する。付勢手段9は、樹脂製で板状の弾性部材96からなる。本実施形態においては、図3、図7〜図9に示すように、弾性部材96は、蓋4に取り付けられている。詳述すると、蓋4の天板外周後部421には、弾性部材保持部97が設けられている。図8〜図11に示すように、弾性部材保持部97は、蓋4の内側寄りの内側保持部971と、蓋4の外周寄りの外側保持部972とを備える。板状の弾性部材96は、一端部と一端部に対向する他端部とが近付くように変形させられた状態で、その両端部が内側保持部971及び外側保持部972に圧入されることで、弾性部材保持部97を介して蓋4に保持される。これにより、板状の弾性部材96は、湾曲形状になり、突出方向D96が付勢方向に配置される状態で、蓋4に保持される。図8に示すように、弾性部材96は、蓋4に保持された状態において、突出方向D96に視た場合に、蓋側係合部7からヒンジ部6に向かう方向に平行に延びている。
押圧凸部98は、容器本体2の容器第1本体21の内蓋部26の内蓋後部261に設けられており、図7に示すように、閉状態において上方向D31に向けて突出している。押圧凸部98は、閉状態において湾曲形状の弾性部材96の頂部を、湾曲形状の突出を潰す方向に、詳細には湾曲形状の突出方向D96とは反対方向に押圧する。なお、押圧凸部98の配置位置は、弾性部材96の湾曲形状の突出方向D96に弾性力(復元力)を発現できれば、湾曲形状の弾性部材96の頂部を押圧する位置でなくてもよい。
閉状態において湾曲形状の弾性部材96が湾曲形状の突出を潰す方向に縮められると、弾性部材96の湾曲形状を復元する方向に、詳細には、湾曲形状の突出方向D96に弾性力(復元力)が発現する。詳細には、図7に示すように、閉状態において湾曲形状の突出方向D96の頂部は、押圧凸部98に当接し、これにより、押し縮められる。そのため、弾性部材96には、上下方向D3(湾曲形状の突出方向D96)に弾性力(復元力)が発現する。
図7(A)に示すように、蓋側係合部7により閉状態にロックされている場合には、弾性部材96の弾性力が発現していても、蓋4は開かない(開状態は形成されない)。一方、図7(B)に示すように、解除操作部8の操作(解除操作部8の変形)によりロックが解除されると、弾性部材96の弾性力は、蓋4に開方向D41に作用する。蓋4は、ヒンジ部6を介して容器本体2の容器第1本体21に揺動自在に連結されているので、弾性部材96の弾性力により、図8、図9に示すように、蓋4は、ヒンジ部6を回動中心として回動し、開く(開状態が形成される)ことになる。このように弾性部材96による弾性力(復元力)により、開閉容器1は実現される。
板状の弾性部材96は、例えば、合成樹脂製の厚みが均一の板状の素材を所定の形状に切断するだけで得ることできる。すなわち、板状の弾性部材96は、厚さ方向の孔及び凹みを有しない。そのため、弾性部材96の製造コストを抑制できる。弾性部材96が蓋4の側に配置されていると蓋4を開けたときに、視野などの関係で弾性部材96は目立ちにくく、気が付かれにくい。つまり、外観性に優れる。
弾性部材96に関する材質、寸法などは、特に制限されないが、例えば以下が好ましい。
弾性部材96の材質としては、強い弾性力(復元力)を発現可能なものとして、例えば、シリコンゴムなどの合成ゴム、エラストマー、ポリエチレンなどが挙げられる。
図13に示すように、平面状に延ばした状態において、弾性部材96は長方形状である。弾性部材96の厚みt96は、例えば、0.5〜3.0mmである。
弾性部材96の長さL96(図13参照。湾曲形状に沿う長さ。平面状に延ばしたときの長さ)は、例えば、5.0〜30.0mmである。
弾性部材96の幅W96(図13参照。弾性部材96の前記長さに直交する大きさ)は、例えば、5.0〜15.0mmである。
湾曲形状の弾性部材96の端部の位置から頂部までの高さh96(図9参照)は、例えば、1.0〜20.0mmである。
蓋4の揺動中心(本実施形態においてはヒンジ部6の回動中心)から湾曲形状の弾性部材96の頂部までの距離P96(図8参照)は、例えば、2.0〜30.0mmである。
第1実施形態の容器1によれば、例えば以下の効果が奏される。第1実施形態の容器1は、蓋4を閉状態にロックする蓋側係合部7と、閉状態のロックを解除する解除操作部8と、蓋4を開方向に付勢する付勢手段9と、を備え、付勢手段9は、樹脂製で板状の弾性部材96からなり、板状の弾性部材96は、湾曲しており、突出方向D96が付勢方向に配置される状態で、蓋4に取り付けられている。そのため、第1実施形態の容器1によれば、付勢手段9の付勢力の発現に関与する構成(特に、弾性部材96)を簡易化して、製造コストの低減をすることができる。
また、第1実施形態の容器1は、閉状態において湾曲形状の弾性部材96を押圧する押圧凸部98を更に備える。そのため、押圧凸部98の長さ(閉状態における押圧凸部98の頂部と湾曲形状の弾性部材96との位置関係)の適宜設定することで、弾性部材96が発現する弾性力の大きさを、比較的高い自由度(又は精度)で設定(変更)することができる。
第1実施形態の容器1は、開封状態のときに容器本体2と蓋4とを連結するピルファープルーフバンド5であって、容器1から一旦取り除かれると、蓋4が開くことを許容すると共に、容器1に再度連結できないピルファープルーフバンド5を更に備え、未開封状態のときに、ピルファープルーフバンド5は、解除操作部8による解除操作を規制する。そのため、未開封状態において、解除操作部8の誤操作に起因して、解除操作部8が破損したり、ピルファープルーフバンド5と容器本体2や蓋4とを連結する易破断部が意図せず破断したりすること等の不具合の発生を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の容器1Aについて、図14〜図20を参照しながら説明する。図14は、本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す斜視図である。図15は、本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す分解斜視図である。図16(A)は、本発明の第2実施形態の容器1Aの閉状態(未開封状態)の部分縦断面図(図7(A)対応図)であり、図16(B)は、開封状態で且つ閉状態からロックを解除した瞬間の状態を示す部分断面図(図16(A)対応図)である。図17は、本発明の第2実施形態の容器1Aの開状態を示す平面図である。図18は、図17に示す2B−2B線で切断した部分断面図である。図19は、図17に示す状態から弾性部材96を外した状態を示す平面図である。図20は、図19に示す2C−2C線で切断した部分断面図である。
第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。そのため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第2実施形態の容器1Aは、第1実施形態の容器1と比べて、弾性部材96が容器本体2の容器第1本体21に取り付けられている点が、主として異なる。
具体的には、第2実施形態においては、図14〜図20に示すように、弾性部材保持部97は、容器第1本体21の内蓋部26の内蓋後部261に設けられる。弾性部材保持部97の内側保持部971及び外側保持部972は、上方向D31に向けて開放している。弾性部材96は、湾曲形状で、弾性部材保持部97を介して容器本体2に保持されている。湾曲形状の弾性部材96は、閉状態において上方向D31に向けて突出している。
押圧凸部98は、蓋4の天板外周部42の天板外周後部421に設けられており、図16に示すように、閉状態において下方向D32に向けて突出している。押圧凸部98は、閉状態において湾曲形状の弾性部材96の頂部を押圧する。湾曲形状の弾性部材96は潰されて、上方向D31に向かう弾性力を発現する。
第2実施形態の容器1Aによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、第2実施形態の容器1によれば、弾性部材96は、上方向D31に向けて開放する内側保持部971及び外側保持部972に圧入されている。そのため、弾性部材96が脱落しにくい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、容器本体2は、本発明の構成を備えた容器第1本体21(容器部)と、本発明の構成を備えていない容器第2本体22との二体から構成されているが、これに制限されない。容器本体2が一体から構成されていてもよい。
前記実施形態においては、連結手段は、ヒンジ部6から構成されているが、これに制限されない。ヒンジ機構以外の構成の連結手段を採用してもよい。容器部、蓋及び連結手段は、例えば、同一の材料を用いて、一体成型により一体的に形成されていてもよい。
前記実施形態においては、ロック手段(蓋側係合部7)は、係合(係止)を利用してロックしているが、これに制限されない。係合以外の作用を利用してロックするロック手段を採用してもよい。
本発明の容器に収容される収容物は、特に制限されない。例えば、粉状、顆粒状、粒状の内容物が挙げられる。具体的には、ガムや飴などの菓子類、ドライフルーツが挙げられる。
1,1A 開閉容器
2 容器本体
21 容器第1本体(容器部)
22 容器第2本体
23 収容部
25 上部胴部
26 内蓋部
261 内蓋後部
31 開口
32 開口周壁部
4 蓋
41 天板内側部
42 天板外周部
421 天板外周後部
43 内側下向き周壁部
44 外側下向き周壁部
5 ピルファープルーフバンド(ピルファープルーフ部)
51 規制部
52 バンド本体部
53 摘み部
6 ヒンジ部(連結手段)
61 ヒンジピン部
62 ヒンジ軸受部
7 蓋側係合部(ロック手段)
71 舌片部
72 爪部
8 解除操作部(解除手段)
81 起立片部
82 被押圧片部
83 係合孔部
9 付勢手段
96 弾性部材
97 弾性部材保持部
971 内側保持部
972 外側保持部
98 押圧凸部
D41 開方向
D96 突出方向

Claims (4)

  1. 容器本体の一部又は全体を構成し、収容物の取り出し用の開口を有する容器部と、前記容器部の前記開口を覆うように前記容器部に連結手段を介して揺動自在に連結された蓋と、前記蓋を閉状態にロックするロック手段と、閉状態のロックを解除する解除手段と、前記蓋を開方向に付勢する付勢手段と、を備え、
    前記付勢手段は、樹脂製で板状の弾性部材からなり、板状の前記弾性部材は、湾曲しており、突出方向が付勢方向に配置される状態で、前記容器部又は前記蓋に取り付けられている、開閉容器。
  2. 閉状態において湾曲形状の前記弾性部材を押圧する押圧凸部を更に備える、請求項1に記載の開閉容器。
  3. 板状の前記弾性部材は、厚さ方向の孔及び凹みを有しない矩形状である、請求項1又は2に記載の開閉容器。
  4. 未開封状態のときに前記容器本体と前記蓋とを連結するピルファープルーフ部であって、容器から一旦取り除かれると、前記蓋が開くことを許容すると共に、容器に再度連結できないピルファープルーフ部を更に備え、
    未開封状態のときに、前記ピルファープルーフ部は、前記解除手段による解除操作を規制する、請求項1〜3のいずれかに記載の開閉容器。
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