JP2017218144A - 自転車のボトムブラケット - Google Patents

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ベヴィラクワ・セバスティアーノ
Bevilacqua Sebastiano
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

【課題】流体密封性に優れた、自転車のボトムブラケットを提供する。【解決手段】自転車のボトムブラケットであって。シャフト(2)を収納するハウジングボックスの両端に結合されたアダプタ(50,60)を備え、シャフトは、転がり軸受(30,40)を介して、各アダプタに保持される。各転がり軸受は、旋回軸受部(31,41)を備え、その軸方向外側には第1の軸方向ロッキング部材(70)が当接している。第1のアダプタ(50)の半径方向外表面と、前記第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面との間には第1の保護スクリーン(100)が延在し、該スクリーンは、少なくとも部分的に、第1のアダプタの軸方向外側で延在している。該第1の保護スクリーンは、記第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面に摺接して配置された封止部材(101)を含み、第1のアダプタに固定的に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、自転車のボトムブラケットに関する。
周知のように、自転車のボトムブラケットはシャフトを備え、シャフトの両端には、左側ペダルクランクおよび右側ペダルクランクが結合可能、または結合された構成となっている。ボトムブラケットは、自転車のフレーム内に適宜設けられたハウジングボックス内に上記シャフトを収容して、自転車に取り付けられる。シャフト上に一対の転がり軸受を挿入することにより、ハウジングボックスに対するボトムブラケットの回転が得られる。シャフトは、上記ボックスの端部に螺合されるか又はボックスの端部に圧入されたキャップによって、ハウジングボックス内の位置に保持される。
具体的には、ボックス及びキャップに対してシャフトを回転させ得るように、上記転がり軸受は、キャップとシャフトとの間に配置される。また、シャフトがその回転軸と平行な方向に動くことを防止するため、各転がり軸受は、ペダルクランクに面する側でシャフトに設けられたショルダー部と、これと対向する側でキャップに設けられたショルダー部により、適切な位置に保持される。
従って、上記転がり軸受は、少なくとも部分的に、ペダルクランクに面しており、そのため、自転車の通常使用時に、ペダルクランクやボトムブラケットのハウジングボックスの表面に打ちつけられる、埃や水、泥などの外部物質に一部曝露している。
このような外部物質が転がり軸受に到達して正確な動作を損なう可能性を排除するため、各キャップとシャフトの間に、転がり軸受保護用のラビリンス(入り組み構造)を設けることが提案されている。このようなラビリンスは、キャップに対するシャフトの回転は可能とするが、転がり軸受が外部環境に直接曝されることは防止するように、交互配置でシャフトに固定的に結合されたリングと、キャップに固定的に結合されたリングとから形成されている。また、上記ラビリンスを通過した水の浸入から軸受のボールを保護するため、キャップに拘束された軸受の旋回軸受部に固定的に結合され、シャフトに拘束された旋回軸受部上を摺動する環状ガスケットを挿入することも提案されている。
本願の出願人は、上記提案のような装置構成は完全な解決策ではなく、転がり軸受を外部物質、特に水から効果的に保護することができないことを認めた。
実際、本出願人の観察したところ、例えば、加圧水で自転車を洗浄した場合、水は容易に上述のラビリンスを通過して、上述の環状ガスケットに到達する。
本出願人は、さらに、ガスケットに到達した水は、上記ラビリンスを逆方向に通って戻ることができず、シャフトに拘束された旋回軸受部上で摺動するガスケットの部分で、軸受の前に留まる傾向にあり、ガスケットと旋回軸受部との間で、必然的に水漏れが生じることに気付いた。
本出願人は、さらに、転がり軸受と各ペダルクランクとの間に通常配置される、ボトムブラケットアセンブリの隙間修復系の存在が、この隙間修復系の存在する領域でも正確に動作するように、上記ラビリンスを形成し、利用することを、かなり困難としていることに気付いた。
本出願人は、さらに、上記で要約したような転がり軸受の保護システムの取付けや保守は、多数の部品を正確な位置に設置する必要性もあいまって、極めて複雑であることに気付いた。
以下の本明細書の記載および添付の特許請求の範囲において、「半径方向」及び「軸方向」という用語は、それぞれ、ボトムブラケットのシャフトの回転軸と直交する方向、及び回転軸と平行な(該回転軸方向と合致する)方向について用いられる。
「半径方向内側」及び「半径方向外側」という表現は、それぞれ、前記回転軸に近い配置、および回転軸から遠い配置を指すものとする。
「軸方向内側」及び「軸方向外側」という表現は、それぞれ、ボトムブラケットの中央部を横切って、シャフトの回転軸と直交する基準面に近い配置、および基準面から遠い配置を指すものとする。
以下の本明細書の記載および添付の特許請求の範囲において、「封止部材」又は「封止エレメント」という用語は、これが区画する2つの領域間での流体の通過を防ぎ得る構成要素を指すものとする。
本発明は、自転車のボトムブラケットであって、
所定の方向に沿って延びる長手軸を有し、第1の軸方向端部および第2の軸方向端部を備えるシャフトと;
前記シャフトの半径方向外側にあって該シャフトに貫通され(横切られ)、該ボトムブラケットを自転車のフレーム内に収容するハウジングボックスの第1の端部と連結されるよう設計された、第1のアダプタと;
前記シャフトの半径方向外側にあって前記シャフトにより貫通され、該ボトムブラケットを自転車のフレーム内に収容するハウジングボックスの第2の端部と連結されるように設計された、第2のアダプタと;
半径方向において、前記シャフトと前記第1のアダプタとの間に介設された第1の転がり軸受と;
半径方向において、前記シャフトと前記第2のアダプタとの間に介設された第2の転がり軸受と;
前記第1及び第2の転がり軸受より軸方向外側にそれぞれ配置され、前記第1の転がり軸受の第1の旋回軸受部、及び前記第2の転がり軸受の第1の旋回軸受部に軸方向で当接する、第1の軸方向ロッキング部材と;
半径方向において、前記第1のアダプタの半径方向外表面と、前記第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面との間に延在し、軸方向において、少なくとも部分的に、前記第1のアダプタの外側で延在する第1の保護スクリーンとを備え、
該第1の保護スクリーンは、前記第1の軸方向ロッキング部材の前記半径方向外表面に摺接して配置された封止部材を含み、前記第1のアダプタに固定的に接続されている、
ボトムブラケットに関する。
本発明によれば、前記第1の保護スクリーンは、埃、水又は泥が前記転がり軸受に到達してその機能性を損うことを防止する。具体的には、前記封止部材と前記第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面との摺接が、前記転がり軸受の直ぐ前の領域に水、埃又は泥が侵入することを防止する。さらに、第1のアダプタの半径方向外表面と、第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面との間に延在する前記第1の保護スクリーンは、外部物質への第1の軸受の直接曝露を防止する。また、前記第1の保護スクリーンは、軸方向において、少なくとも部分的に、前記第1のアダプタの外側で伸展しているので、設置及び保守作業時に、該第1の保護スクリーンに容易に手を届かせることができる。
前記封止部材は、さらに、前記第1のアダプタの外表面上でも作用することが好ましい。
このようにして、固定的に接続され、相互に拘束された第1の保護スクリーンと第1のアダプタとの間に、埃、水又は泥が侵入して、転がり軸受に到達することが防がれる。
前記第1の保護スクリーンは、環状支持体を備え、該支持体に前記封止部材が拘束されており、該封止部材は、前記環状支持体よりも変形し易い材料からなることが好ましい。
これらの構成により、前記第1のアダプタは前記保護スクリーンに安定して拘束され、例えば加圧水による自転車の洗浄などで、第1のアダプタに外力が加えられた際に、該第1のアダプタの変形を防止することができ、如何なる場合にも、封止部材の弾性変形性を確保し、該封止部材が第1のロッキング部材との流体密封止(液密封止)を形成しながら、その外表面上を摺動し得るようにする。
好ましい実施形態において、前記環状支持体は例えばアルミニウム等の金属材料からなり、前記封止部材はエラストマーである。
前記環状支持体は、前記半径方向外表面に拘束されており、該半径方向外表面が、前記第1のアダプタの、前記ハウジングボックスの外側にある部位に配置されていることが好ましい。
前記環状支持体は、略円筒状の半径方向部位を有し、これに略環状の軸方向部位が接合されていることが好ましい。
好ましい実施形態において、前記環状支持体の半径方向部位が、前記第1のアダプタの半径方向外表面の上を通過し、該環状支持体の軸方向部位が第1のアダプタの軸方向外側に配置されることが好ましい。
前記封止部材は、前記環状支持体の、第1の転がり軸受とは反対方向に面する表面上に配置されていることが好ましい。
代替的な一実施形態において、前記封止部材は、前記環状支持体の、第1のアダプタに面する表面上に配置されている。
前記第1の転がり軸受は、前記シャフトに嵌め合わされた前記第1の旋回軸受部および前記第1のアダプタの半径方向内表面と結合された第2の旋回軸受部を備え、前記第2の転がり軸受は、前記シャフトに嵌め合わされた第1の旋回軸受部および前記第2のアダプタの半径方向内表面と結合された第2の旋回軸受部を備えることが好ましい。
本発明の好ましい実施形態において、前記第1の軸方向ロッキング部材は、前記第1の転がり軸受側の位置に、前記封止部材がその上を摺動する、半径方向外表面が設けられたスペーサを含み、該スペーサは、前記半径方向外表面と前記シャフトとの間で半径方向に作用する環状ガスケットを具備し、前記第1の転がり軸受の第1の旋回軸受部に軸方向で当接する。
この構成により、前記スペーサに水、埃又は泥が到達することがあっても、これらが該スペーサとシャフトの間に侵入し、前記封止部材によりスペーサの半径方向外表面上に形成されるシールを通り越して前記第1の転がり軸受に到達することが防止される。
前記ボトムブラケットは、さらに、第1の転がり軸受側の位置に、前記スペーサの軸方向外側にあって、これに軸方向で当接する調節リングナットを備え、前記封止部材が、前記調節リングナットに摺接することが好ましい。
前記調節リングナットは、ボトムブラケットの設置時に軸方向の小さな隙間が修復(解消)されることを可能にする。前記封止部材と調節リングナットの摺接は、該調節リングナットとスペーサとの間に埃、水又は泥が侵入して、転がり軸受近傍の領域に留まることを防止する。
前記調節リングナットは、前記シャフトに嵌め合わされ、半径方向の幅が、前記スペーサの半径方向の幅よりも大きいことが好ましい。
前記封止部材は、円錐台状に形成された半径方向内側端部を有し、該円錐台状の形をとる半径方向内側端部が、前記スペーサと前記調節リングナットとの両方と摺接することが好ましい。
前記封止部材の半径方向内側端部を規定する円錐台の大径基円(下底)および小径基円(上底)は、シャフトの回転軸と実質的に直交することが好ましい。
前記封止部材の第1の半径方向内側端部を形成する円錐台の大径基円は、前記調節リングナットの軸方向内側壁に摺接することが好ましい。
前記封止部材の第1の半径方向内側端部を形成する円錐台の小径基円は、前記スペーサの前記半径方向外側壁に摺接することが好ましい。
前記封止部材のこのような形状は、封止効果を最大化し、水、埃又は泥のいかなる漏洩も、封止部材の摺接により防止する。
好ましくは、本発明にかかる自転車のボトムブラケットは、さらに、半径方向において、前記第2のアダプタの半径方向外表面と前記第1の軸方向ロッキング部材の半径方向外表面との間に延在し、軸方向において、少なくとも部分的に、前記第2のアダプタの外側で延在する第2の保護スクリーンをさらに備え、該第2の保護スクリーンは、前記第1の軸方向ロッキング部材の前記半径方向外表面に摺接して配置された封止部材を含み、前記第2のアダプタに固定的に結合されている。
この構成によって、前記第2の転がり軸受も、水、泥及び埃から保護される。
好ましくは、前記第1の軸方向ロッキング部材は、第2の転がり軸受側の位置に、前記シャフトの第1の環状ショルダー部を備え、該ショルダー部は、該第2の転がり軸受の第1の旋回軸受部に軸方向で当接し、前記封止部材がその上で摺動する前記半径方向外表面が設けられている。
従って、前記第2の転がり軸受には、前述のスペーサと前述の調節リングナットとは設けられていないことが好ましい。すなわち、前記シャフトに対する前記第2の転がり軸受の位置は予め決まっており、変更することができない。
この目的のために、好ましくは、ボトムブラケットは、前記第2の転がり軸受側の位置に、さらに、軸方向で前記第1の環状ショルダー部の続きに配置され、半径方向では該第1の環状ショルダー部よりも外側にある第2の環状ショルダー部を備え、該第2の環状ショルダー部が、前記第2の保護スクリーンの前記封止部材に摺接することが好ましい。
前記スペーサの軸方向および半径方向の幅は、前記第1のショルダー部の半径方向および軸方向の幅と等しく、前記調節リングナットの半径方向の幅は、前記第2のショルダー部の半径方向の幅と等しいことが好ましい。
この構成によって、第2の転がり軸受側の位置における第1のロッキング部材の形状と軸方向及び半径方向の大きさは、第1の転がり軸受側の位置における第1のロッキング部材と実質的に同等となる。これにより、少なくとも、第2の保護スクリーンの封止部材に、前記第1の保護スクリーンの封止部材と同一の形状および寸法を付与することができる。
一部の実施形態では、前記第2の保護スクリーン全体が、前記第1の保護スクリーンと、形状および寸法が同一となる。
本発明にかかるボトムブラケットは、さらに、軸方向では前記第1のアダプタと前記第2のアダプタとの間、半径方向では前記シャフトの外側に配置された、管状の連結エレメントを備えることが好ましい。
この構成により、ボトムブラケットがハウジングボックス内に挿入されたときに、シャフトが前記管状エレメントおよび、前記第1および第2のアダプタ内に収められることが可能となり、ハウジングボックスが拘束される自転車フレームのチューブからもたらされる埃、水又は泥が前記シャフトに直接当たることが防止される。
本発明の一実施形態において、前記管状エレメントには、両側の軸方向端部にそれぞれ、前記第1及び第2のアダプタの部位との流体密カップリングエレメントが設けられている。
この実施形態において、それぞれの流体密カップリングエレメントは、半径方向外側の環状スロート部を有し、これに環状ガスケットが挿入される。
他の実施形態では、前記管状エレメントは、前記第1のアダプタとの一体品である第1の半部、および前記第2のアダプタとの一体品である第2の半部を含み、前記第1の半部は、軸方向において、前記第2の半部の少なくとも一部を覆って延びており、管状エレメントの第1の半部と第2の半部との間で、流体密カップリングエレメントが作用している。
この実施形態において、前記流体密カップリングエレメントは、前記管状エレメントの第2の半部の軸方向端部に配置される半径方向外側の環状スロート部を有し、これに環状ガスケットが挿入される。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、本発明の幾つかの好適な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになるが、これらは例示に過ぎず本発明を限定するものではない。
本発明の第1の実施形態にかかる自転車のボトムブラケットの長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットの部分的な詳部を示す長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットのさらなる詳部を示す長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットの第2の実施形態を示す長手方向断面図である。 図4のボトムブラケットの詳部を示す図である。 図1のボトムブラケットの第3の実施形態の長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットの第4の実施形態の長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットの詳部の長手方向断面図である。 図1のボトムブラケットの詳部の長手方向断面図である。
添付の図面において参照符号1は、本発明にかかる自転車のボトムブラケットを示す。
特に別記しない限りにおいて、添付の図面の各種実施形態におけるボトムブラケットの構成は、全てのボトムブラケットに共通すると考慮すべきである。
ボトムブラケット1は、所定の方向に沿って延びる長手軸Xを有するシャフト2を備える。長手軸Xは、シャフト2の回転軸と合致する。シャフト2は、その両側に軸方向端部3(左側),4(右側)を有し、端部3,4には、右側のペダルクランク20及び左側のペダルクランク21(図4、図6及び図7に一部のみ示されている)がそれぞれ連結可能であるか、又は好ましくは連結されている。添付の図面に示された実施形態において、シャフト2は、適切なボルトにより、ボトムブラケット1の中央平面Mの位置で相互に連結された、第1の半部2aおよび第2の半部2bで構成されている。これらの実施形態では、シャフト2は、略円筒状で中空である。
シャフト2は、自転車のフレーム内に適宜設けられたハウジングボックス10において、該シャフト2上の半径方向外側の位置に適宜嵌め合わされた第1の転がり軸受30および第2の転がり軸受40を介し、回転可能に支持されている。ハウジングボックス10は、略円筒形であり、シャフト2が該ハウジングボックス10内に収容された際に、シャフト2の軸Xと合致するように設計された長手軸に沿って延在している。
添付の図面に示された特定の実施形態では第1の転がり軸受30および第2の転がり軸受40がボール軸受であるが、シャフト2とハウジングボックス10との相対回転運動を確実にするように構成された例えばころ軸受のような他種の軸受を使用することも可能である。
第1の軸受30および第2の軸受40は、それぞれ、第1のアダプタ50、および第2のアダプタ60に挿入されている。第1のアダプタ50および第2のアダプタ60は、ハウジングボックス10の両側の自由端部11,12で、ハウジングボックス10内に拘束されている。
第1のアダプタ50及び第2のアダプタ60とハウジングボックス10との間の機械的拘束は、第1のアダプタ50および第2のアダプタ60にねじ切りされた外表面を設けると同時にハウジングボックス10の自由端部11,12の内表面にねじ切りすることにより実現できる。
変形例として、第1のアダプタ50および第2のアダプタ60は、「締まりばめ」カップリングを形成するようにハウジングボックス10の自由端部11,12内に圧入されてもよい。この場合、そのようなカップリングは、第1のアダプタ50及び第2のアダプタ60とハウジングボックス10との間に挿入された接着剤によりさらに補強できる。
いずれにせよ、第1のアダプタ50および第2のアダプタ60は、それぞれハウジングボックス10内に挿入された部位52,62、およびそれぞれハウジングボックス10の外部にある部位53,63を有する。
組立後の形態において、第1の軸受30は、半径方向ではシャフト2の外側、軸方向では前記端部3近傍で、シャフト2と連結された第1の旋回軸受部31、および第1のアダプタ50の半径方向内側の環状面51と結合された第2の旋回軸受部32を含む。同様に、第2の軸受40は、半径方向ではシャフト2の外側、軸方向では前記端部4近傍で、シャフト2と連結された第1の旋回軸受部41、および第2のアダプタ60の半径方向内側の環状面61と結合された第2の旋回軸受部42を含む。
図1、図2及び図3に示す実施形態において、第1の転がり軸受30の第2の旋回軸受部32は、第1のアダプタ50の、ハウジングボックス10の外側にある部位53に配置されている。この実施形態において、第2の転がり軸受40の第2の旋回軸受部42は、第2のアダプタ60の、ハウジングボックス10の外側における部位63に配置されている。
図4、図5、図6及び図7の実施形態において、第1の転がり軸受30の第2の旋回軸受部32は、ハウジングボックス10の内側において、第1のアダプタ50の、部位52に配置されている。これらの実施形態において、第2の転がり軸受40の第2の旋回軸受部42は、ハウジングボックス10の内側において、第2のアダプタ60の部位62に配置されている。
これらのどの実施形態においても、第1のアダプタ50および第2のアダプタ60は、それぞれハウジングボックス10の外側における部位53,63に配置されたフランジ54,64を有する。
それぞれのフランジ54,64は、ハウジングボックス10の各端部11,12の軸方向端縁11a,12aに当接するよう設計された軸方向内側の当接面54a,64aを有する。
ボトムブラケット1は、第1の軸方向ロッキング部材70を備える。その機能は、第2の軸方向ロッキング部材80と協働して、設置後のシャフト2の軸方向の移動を防ぐことにある。
第1の軸方向ロッキング部材70は、第1の転がり軸受30側の位置に、シャフト2の半径方向外側に挿設されたスペーサ71を含む。スペーサ71は、軸方向では第1の転がり軸受30の外側に配置されており、第1の転がり軸受30の第1の旋回軸受部31に軸方向で当接する。
スペーサ71には半径方向外表面(外周面)72と半径方向内表面(内周面)73とが設けられており、半径方向内表面73はシャフト2と直接接触する。スペーサ71には、図2に概略的に示すように、環状の溝が設けられており、溝には環状ガスケット74が収容される。環状ガスケット74は、スペーサ71の半径方向内表面73とシャフト2との間での流体のいかなる漏れをも防止する。
ボトムブラケット1は、さらに、第1の転がり軸受30側の位置で、スペーサ71の軸方向外側に配置され、該スペーサ71に軸方向で当接する調節リングナット90を備える。調節リングナット90は、シャフト2に嵌め合わされており、シャフト2に対して軸方向に移動可能である。
この目的のため、調節リングナット90は、軸方向外側部位91に、ねじ切りされた半径方向内表面92を有し、これはシャフト2のねじ切りされた環状部2cと係合する(図2、5参照)。該調節リングナット90をシャフト2に対して時計回り及び反時計回り方向に回転させることにより、該調節リングナット90は、軸方向で2つの反対の方向に、シャフト2に沿って並進する。調節リングナット90は、シャフト2に対して回転されていないときは、軸方向においてシャフト2に固定的に連結されている。調節リングナット90の並進には、該調節リングナット90を軸方向で確実にスペーサ71に当接させ、第1の旋回軸受部31の軸方向並進を妨げるという目的がある。すなわち、調節リングナット90は、シャフト2とハウジングボックス10との間に、軸方向で隙間が生じた場合に、これを修復するために用いられる。
調節リングナット90は、スペーサ71と接触する軸方向内側壁93の半径方向の幅が、スペーサ71の軸方向内側部位の半径方向の幅よりも大きい。
図1、図4及び図7の実施形態において、調節リングナット90は、スペーサ71と接触する軸方向内側壁93の半径方向の幅が、スペーサ71全体の半径方向の幅よりも大きい。
第1の軸方向ロッキング部材70は、第2の転がり軸受40側の位置に、該第2の軸受40の軸方向外側にある第1の環状ショルダー部75を含む。第1の環状ショルダー部75は、シャフト2と一体品であり、かつ、第2の転がり軸受40の第1の旋回軸受部41に軸方向で当接する。第1の環状ショルダー部75は、第2のアダプタ60に面する半径方向外表面76を有する。
第1の環状ショルダー部75の軸方向外側に、第2の環状ショルダー部77を設けてもよい。第2の環状ショルダー部77は、シャフト2と一体品であり、第1の環状ショルダー部75に続く位置にあり、これと一体をなす。第2の環状ショルダー部77は、第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76から半径方向に遠ざかるように突出する軸方向内側壁78を有する(図3)。
第2の環状ショルダー部77の半径方向の幅は、第1の環状ショルダー部75の半径方向の幅よりも大きい。
図6に示す実施形態は、第1の環状ショルダー部75および第2の環状ショルダー部77に関し、第1の環状ショルダー部75が第2の転がり軸受40の第1の旋回軸受部41に軸方向で当接しない点で、上述したものと異なる。
この実施形態では、第2の転がり軸受40の第1の旋回軸受部41は、スペーサ71に軸方向で当接している。このスペーサ71は、第1の転がり軸受30の第1の旋回軸受部31に軸方向で当接するスペーサ71と同一のものである。第2の転がり軸受40の第1の旋回軸受部41に軸方向に当接するスペーサ71は、さらに、第2の転がり軸受40とは反対の側で、第1の環状ショルダー部75に軸方向で当接する。
第2の軸方向ロッキング部材80は、第1の転がり軸受30の第2の旋回軸受部32と当接する当接ショルダー部81、および第2の転がり軸受40の第2の旋回軸受部42と当接する当接ショルダー部82を含む。
第1の転がり軸受30の第2の旋回軸受部32と当接する当接ショルダー部81は、第1のアダプタ50において、第2の旋回軸受部32を受け入れる、前述の、半径方向内側の環状面51に、具体的には該半径方向内側環状面51の軸方向内側端部に形成されている。
第2の転がり軸受40の第2の旋回軸受部42と当接する当接ショルダー部82は、第2のアダプタ60において、第2の旋回軸受部42を受け入れる前述の半径方向内側の環状面61に、具体的には該半径方向内側の環状面61の軸方向内側端部に形成されている。
ボトムブラケット1は、さらに、第1の転がり軸受30を保護するように配置された第1の保護スクリーン100を備える。
第1の保護スクリーン100は、第1のアダプタ50の軸方向外側に配置され、第1のアダプタ50に拘束及び固定的に接続されている。
第1の保護スクリーン100は、第1のアダプタ50のハウジングボックス10の外側にある部位53の半径方向外表面53aに拘束されて固定的に接続されており、かつ、スペーサ71の半径方向外表面72に達するまで延びている。前述の半径方向外表面53aは、フランジ54において、第1のアダプタ50の該フランジ54の軸方向内側当接面54aとは反対側の軸方向外側端部54bに配置されている。
第1の保護スクリーン100は、スペーサ71の半径方向外表面72に摺接する封止部材101を含む。
第1の保護スクリーン100は、さらに、封止部材101がこれに拘束された環状支持体102を含む。前記封止部材はエラストマーからなり、前記環状支持体は好ましくは例えばアルミニウム等のような金属材料からなる。
環状支持体102は、半径方向部位103および該半径方向部位103に接合された軸方向部位104を有する。半径方向部位103は、略円筒形であり、その軸方向自由端部に配置されて半径方向内側に突出する環状歯部103aを有する。
このような環状歯部103aは、第1のアダプタ50のハウジングボックス10の外側にある部位53の半径方向外表面53aに形成された環状溝55に係合するように設計されている。溝55への環状歯部103aの係合は、環状支持体102の半径方向部位103の弾性変形により生じる。
上述から明らかなように、前記環状支持体の半径方向部位103は、第1のアダプタ50の、ハウジングボックス10の外側にある部位53の半径方向外表面53aの上を通過して該半径方向外表面53aの周りを取り囲む。
図8に示す第1の保護スクリーン100の実施形態では、封止部材101が、環状支持体102上に、第1の転がり軸受30とは反対側、すなわち、該環状支持体102の軸方向外側に配置されている。
図4、図6及び図7に示す第1の保護スクリーン100の実施形態等の、第1の保護スクリーン100の異なる実施形態では、封止部材101は、環状支持体102上の、第1の転がり軸受30に面する側、すなわち、該環状支持体102の軸方向内側に配置されている。
第1の保護スクリーン100のこの実施形態において、封止部材101は、環状支持体102の半径方向内側部位内にのみ適用されてスペーサ71の半径方向外表面72上を摺動するリップパッキンシールである。
図8に示す実施形態において、封止部材101は、環状支持体102の広がり全体にわたって延在しており、かつ、スペーサ71の半径方向外表面72と摺接する側とは反対側で第1のアダプタ50と接触する。
この実施形態では、封止部材101が、環状支持体102の環状歯部103aを保持する端部にて第1のアダプタ50と接触する。このような接触は、フランジ50の壁に対し、その半径方向外表面53a直近で行われる。
図8の実施形態において、封止部材101は、円錐台状に形成された半径方向内側端部105を有し、該円錐台は、シャフト2の回転軸と実質的に直交する短径基面105aおよび該短径基面105aと平行な長径基面105bを有する。
封止部材101の、円錐台状に形成された半径方向内側端部105の短径基円105aは、スペーサ71の半径方向外表面72に摺接する。
図8の実施形態における封止部材101は、さらに、調節リングナット90にも摺接する。具体的には、封止部材101の円錐台状に形成された半径方向内側端部105の長径基円105bが、調節リングナット90の軸方向内側壁93に摺接する。
ボトムブラケット1は、さらに、第2の転がり軸受40を保護するように配置された第2の保護スクリーン200を備える。
第2の保護スクリーン200は、第2のアダプタ60の軸方向外側に配置され、これに拘束されて固定的に接続されている。
第2の保護スクリーン200は、第2のアダプタ60の、ハウジングボックス10の外側にある部位63の半径方向外表面63aに拘束されて固定的に接続され、第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76に達するまで延びている。前述の半径方向外表面63aは、フランジ64の軸方向内側当接面64aとは反対側の、第2のアダプタ60の軸方向外側端部64bにおいて、フランジ64に配置されている。
第2の保護スクリーン200は、第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76に摺接する封止部材201を含む。
図6の実施形態では、第2の保護スクリーン200の封止部材201が、スペーサ71(前述のように、この実施形態では、第2の転がり軸受40側にも存在する)の半径方向外表面72に摺接する。
第2の保護スクリーン200は、さらに、封止部材201がこれに拘束された環状支持体202を含む。前記封止部材はエラストマーからなり、前記環状支持体は好ましくは例えばアルミニウム等のような金属材料からなる。
環状支持体202は、半径方向部位203および該半径方向部位203に接続される軸方向部位204を有する。半径方向部位203は、略円筒形であり、かつ、その軸方向自由端部に配置されて半径方向内側に突出する環状歯部203aを有する。
この環状歯部203aは、第2のアダプタ60のハウジングボックス10の外側にある部位63の半径方向外表面63aに形成された環状の溝65に係合するように設計されている。溝65への環状歯部203aの係合は、環状支持体202の半径方向部位203の弾性変形により生じる。
上述の記載から明らかなように、環状支持体202の半径方向部位203は、第2のアダプタ60のハウジングボックス10の外側にある部位63の半径方向外表面63aの上を通過して該半径方向外表面63aの周りを取り囲む。
図9に示す第2の保護スクリーン200の実施形態では、封止部材201は、環状支持体202上に、第2の転がり軸受40とは反対側、すなわち、該環状支持体202の軸方向外側に配置されている。
図4、図6及び図7に示す第1の保護スクリーン200の実施形態などの、第2の保護スクリーン200の異なる実施形態では、封止部材201が、環状支持体202上に、第2の転がり軸受40に面する側、すなわち、該環状支持体202の軸方向内側に配置されている。
第2の保護スクリーン200のこの実施形態において、封止部材201は、環状支持体202の半径方向内側部位内にのみ適用されて第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76上を摺動するリップパッキンシールである。
図9に示す実施形態において、封止部材201は、環状支持体202の広がり全体にわたって延在しており、かつ、第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76と摺接する側とは反対側で第2のアダプタ60と接触する。
この実施形態では、封止部材201は、環状歯部203aを保持する環状支持体202の端部において第2のアダプタ60と接触する。このような接触は、半径方向外表面63a直近のフランジ60の壁に対して行われる。
図9の実施形態において、封止部材201は、シャフト2の回転軸と実質的に直交する短径基円205aおよび該短径基面205aと平行な長径基円205bを有する円錐台状に形成された半径方向内側端部205を有する。
封止部材201の円錐台状に形成された半径方向内側端部205の短径基円205aは、第1の環状ショルダー部75の半径方向外表面76に摺接する。
図9の実施形態における封止部材201は、さらに、第2の環状ショルダー部77にも摺接する。具体的には、封止部材201の円錐台状に形成された半径方向内側端部205の長径基円205bが、第2の環状ショルダー部77の軸方向内側壁78に摺接する。
図6及び図7における第1の保護スクリーン100と第2の保護スクリーン200と同様、図8及び図9の実施形態において第1の保護スクリーン100と第2の保護スクリーン200とは互いに同一である。
また、図8及び図9の実施形態における第1の保護スクリーン100および第2の保護スクリーン200は、(上述の)ハウジングボックス10の端部に螺合されるタイプの第1のアダプタ50および第2のアダプタ60と組み合わせても使用可能であるし、(上述の)「締まりばめ」タイプの第1のアダプタ50および第2のアダプタ60と組み合わせても使用可能である。
ボトムブラケット1は、さらに、軸方向において、第1のアダプタ50と第2のアダプタ60との間に配置されて、半径方向ではハウジングボックス10の内側に収められた管状の連結エレメント300を備える。
図1の実施形態において、管状エレメント300は、両側の軸方向端部301,302に、第1のアダプタ50および第2のアダプタ60と流体密にカップリングする流体密カップリングエレメント304を備える。
この実施形態では、管状エレメント300の軸方向端部301,302が、第1のアダプタ50の及び第2のアダプタ60の、ハウジングボックス10の内側に挿入された部位52,62と流体密にカップリングされている。
具体的には、各流体密カップリングエレメント304は、それぞれ半径方向外側の環状スロート部305を有し、これに環状ガスケット306が挿入される。各環状ガスケット306は、前記ボトムブラケットが組み付けられたときに、第1のアダプタ50及び第2のアダプタ60の、それぞれハウジングボックス10の内側に挿入された部位52,62の半径方向内側壁に当接する。
図4、図6及び図7に示す実施形態において、管状エレメント300は、第1のアダプタ50との一体品である第1の半部300aおよび第2のアダプタ60との一体品である第2の半部300bを含む。第1の半部300aは、ハウジングボックス10の内側に挿入された、第1のアダプタ50の部位52の軸方向内側端部から延設されている。第2の半部300bは、ハウジングボックス10の内側に挿入された、第2のアダプタ50の部位62の軸方向内側端部から延設されている。
この実施形態において、管状エレメント300は、前記ボトムブラケットの中央領域において並列配置された第1の半部300aと第2の半部300bとの間で作用する流体密カップリングエレメント306を具備する。具体的には、第2の半部300bが、第1の半部300aの内部に部分的に挿入されている。
この実施形態において、流体密カップリングエレメント306は、第2の半部300bの軸方向自由端部に配置されている、半径方向外側の環状スロート部を有し、これに環状ガスケット308が挿入される。環状ガスケット308は、さらに、第1の半部300aの半径方向内表面にも当接する。
当然ながら、当業者であれば、その時々の要件や偶発的な要件を満足するために前述の本発明に様々な変更や変形を施すことができる。いずれにせよ、これら変更や変形の全ては添付の特許請求の範囲により定まる本発明の保護範囲に包含される。
1 ボトムブラケット
2 シャフト
3,4 シャフト軸方向端部
10 ハウジングボックス
11、 第1、第2の端部(ハウジングボックス端部)
39、40 第1、第2の転がり軸受
31、41 第1の旋回軸受部
32、 第2の旋回軸受部
50、60 第1、第2のアダプタ
51、61 半径方向内表面(アダプタ)
53a、63a 半径方向向外表面(アダプタ)
70 第1の軸方向ロッキング部材
71 スペーサ
72、76 半径方向外表面
75 第1の環状ショルダー部
77 第2の環状ショルダー部
90 調節リングナット
100、200 第1、第2の保護スクリーン
101、201 封止部材
105 半径方向内側端部(封止部材)
102 環状支持体
300 管状連結エレメント
300a 第1、第2の半部

Claims (15)

  1. 自転車のボトムブラケットであって、
    所定の方向に沿って延びる長手軸(X)を有し、第1の軸方向端部(3)および第2の軸方向端部(4)を有する、シャフト(2)と;
    前記シャフト(2)の半径方向外側にあって前記シャフト(2)に貫通され、該ボトムブラケットを自転車のフレーム内に収容するハウジングボックス(10)の第1の端部(11)と結合するよう設計された、第1のアダプタ(50)と;
    前記シャフト(2)の半径方向外側にあって前記シャフト(2)に貫通され、該ボトムブラケットを自転車のフレーム内に収容するハウジングボックス(10)の第2の端部(12)と結合するように設計された、第2のアダプタ(60)と;
    半径方向において、前記シャフト(2)と前記第1のアダプタ(50)との間に介設された第1の転がり軸受(30)と;
    半径方向において、前記シャフト(2)と前記第2のアダプタ(60)との間に介設された第2の転がり軸受(40)と;
    前記第1及び第2の転がり軸受(30,40)より軸方向外側にそれぞれ配置され、前記第1の転がり軸受(30)の第1の旋回軸受部(31)、及び前記第2の転がり軸受(40)の第1の旋回軸受部(41)に軸方向で当接する、第1の軸方向ロッキング部材(70)と;
    半径方向において、前記第1のアダプタ(50)の半径方向外表面(53a)と、前記第1の軸方向ロッキング部材(70)の半径方向外表面(72)との間に延在し、軸方向において、少なくとも部分的に、前記第1のアダプタ(50)の外側で延在する第1の保護スクリーン(100)とを備え、
    該第1の保護スクリーン(100)は、前記第1の軸方向ロッキング部材(70)の前記半径方向外表面(72)に摺接して配置された封止部材(101)を含み、前記第1のアダプタ(50)に固定的に接続されている、
    ボトムブラケット。
  2. 請求項1に記載のボトムブラケット(1)において、前記封止部材(101)が、さらに、前記第1のアダプタ(50)の外表面上でも作用する、ボトムブラケット(1)。
  3. 請求項1または2に記載のボトムブラケット(1)において、前記第1の保護スクリーン(100)は、前記封止部材(101)がこれに拘束された環状支持体(102)を含み、前記封止部材(101)が、前記環状支持体よりも変形し易い材料からなる、ボトムブラケット(1)。
  4. 請求項3に記載のボトムブラケット(1)において、前記環状支持体(102)が、前記半径方向外表面(53a)に拘束されており、該半径方向外表面が、前記第1のアダプタ(50)の、前記ハウジングボックス(10)の外側にある部位(53)に配置されている、ボトムブラケット(1)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のボトムブラケット(1)において、前記第1の転がり軸受(30)が、前記シャフト(2)に嵌め合わされた前記第1の旋回軸受部(31)および前記第1のアダプタ(50)の半径方向内表面(51)と結合された第2の旋回軸受部(32)を備え、前記第2の転がり軸受(40)が、前記シャフト(2)に嵌め合わされた第1の旋回軸受部(41)および前記第2のアダプタ(60)の半径方向内表面(61)と結合された第2の旋回軸受部(42)を備える、ボトムブラケット(1)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のボトムブラケット(1)において、前記第1の軸方向ロッキング部材(70)が、前記第1の転がり軸受(30)側の位置に、前記封止部材(101)がその上を摺動する前記半径方向外表面(72)を有するスペーサ(71)を含み、該スペーサ(71)は前記半径方向外表面(72)と前記シャフト(2)との間で半径方向に作用する環状ガスケット(74)を具備し、前記第1の転がり軸受(30)の前記第1の旋回軸受部(31)に軸方向で当接するボトムブラケット(1)。
  7. 請求項6に記載のボトムブラケット(1)において、さらに、前記第1の転がり軸受(30)側の位置に、前記スペーサ(71)の軸方向外側にあって該スペーサ(71)に軸方向で当接する調節リングナット(90)を備え、前記封止部材(101)が、前記調節リングナット(90)にも摺接する、ボトムブラケット(1)。
  8. 請求項7に記載のボトムブラケット(1)において、前記封止部材(101)が、円錐台状に形成された半径方向内側端部(105)を有し、円錐台状に形成された該半径方向内側端部(105)が、前記スペーサ(71)と前記調節リングナット(90)とに摺接する、ボトムブラケット(1)。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のボトムブラケット(1)において、さらに、
    半径方向において、前記第2のアダプタ(60)の半径方向外表面(63a)と前記第1の軸方向ロッキング部材(70)の半径方向外表面(76)との間に延在し、軸方向において、少なくとも部分的に、前記第2のアダプタ(60)の外側で延在する第2の保護スクリーン(200)を含み、
    該第2の保護スクリーン(200)は、前記第1の軸方向ロッキング部材(70)の前記半径方向外表面(76)に摺接して配置された封止部材(201)を含み、前記第2のアダプタ(60)に固定的に接続されている、
    ボトムブラケット(1)。
  10. 請求項9に記載のボトムブラケット(1)において、前記第1の軸方向ロッキング部材(70)は、前記第2の転がり軸受(40)側の位置に、前記シャフト(2)の第1の環状ショルダー部(75)を含み、該第1の環状ショルダー部(75)は、前記第2の転がり軸受(40)の前記第1の旋回軸受部(41)に軸方向で当接し、かつ、前記封止部材(201)がその上で摺動する前記半径方向外表面(76)が設けられている、ボトムブラケット(1)。
  11. 請求項10に記載のボトムブラケット(1)において、さらに、
    前記第2の転がり軸受(40)側の位置に、軸方向では前記第1の環状ショルダー部(75)の続きに配置され、半径方向では該第1の環状ショルダー部(75)よりも外側にある第2の環状ショルダー部(77)、
    を備え、前記封止部材(201)が、前記第2の環状ショルダー部(77)にも摺接する、ボトムブラケット(1)。
  12. 請求項7から11のいずれか一項に記載のボトムブラケット(1)において、前記スペーサ(71)の軸方向および半径方向の幅が、前記第1の環状ショルダー部(75)の軸方向および半径方向の幅と等しく、前記調節リングナット(90)の半径方向の幅が、前記第2の環状ショルダー部(77)の半径方向の幅と等しい、ボトムブラケット(1)。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のボトムブラケット(1)において、さらに、軸方向では前記第1のアダプタ(50)と前記第2のアダプタ(60)との間、半径方向では前記シャフト(2)の外側に配置された、管状の連結エレメント(300)、を備える、ボトムブラケット(1)。
  14. 請求項13に記載のボトムブラケット(1)において、前記管状エレメント(300)には、両側の軸方向端部(301,302)にそれぞれ、前記第1および第2のアダプタ(50,60)の部位と流体密カップリングするエレメント(304)が設けられている、ボトムブラケット(1)。
  15. 請求項13に記載のボトムブラケット(1)において、前記管状の連結エレメント(300)が、前記第1のアダプタ(50)との一体品である第1の半部(300a)および前記第2のアダプタ(60)との一体品である第2の半部(300b)を含み、前記第1の半部(300a)が、前記第2の半部(300b)の少なくとも一部の上を軸方向に通過しており、前記管状の連結エレメント(300)の前記第1の半部(300a)と前記第2の半部(300b)との間に、流体密カップリングエレメント(306)が作用している、ボトムブラケット(1)。
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