JP2017216768A - 保護継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作表示の保持に電力を必要とせず、かつ従来の磁気反転表示器を備える保護継電器に必要とされた特別な電磁ノイズ対策を施すことなく動作表示を保持できる保護継電器を提供する。【解決手段】保護継電器は、動作履歴を表示する動作表示部2を備える。動作表示部2は、本体部と、本体部に対する相対的な位置が第1の位置と第1の位置よりも下方にある第2の位置との間で変更可能に設けられている可動部4とを含む。本体部および可動部4のいずれか一方が磁界を発生させる磁石5を有し、他方が鉄芯6を有している。動作表示部2は、磁石5が生じさせる磁界の向きと反対向きの磁界を発生させる巻線7を有している。巻線7を制御する動作表示駆動部は、電力系統の異常が検知されたときに、少なくとも一時的に巻線7を制御して反対向きの磁界を発生させる。【選択図】図6

Description

本発明は、保護継電器に関し、特に保護継電器の動作履歴を表示する動作表示部を備える保護継電器に関する。
工場内等に設置される保護継電器には、小型で比較的安価なものもあり、その中には、電力系統の電圧を検出している計器用変圧器の出力から、制御用の電源の電力を得ているものがある。このような保護継電器では、電力系統が正常に動作している時および電力系統の異常が継続している間のみ、遮断器を制御するための電源に電力が供給され、電力系統が遮断され事故が除去された後は変流器の出力がゼロとなり制御用の電源が喪失した状態となる。このような制御用の電源が喪失した状態においても動作表示を保持可能とするために、動作表示の保持のために継続的に電力を必要としない磁気反転表示器が保護継電器の動作表示器として好適である。
動作表示に電力を必要としない動作表示器として、実開昭59−189679号公報(特許文献1)に示されているような磁気反転表示器を採用した保護継電器が知られている。
実開昭59−189679号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の磁気反転表示器は、動作表示の保持を磁極部の残留磁気のみで行うため、電磁ノイズに弱い。そのため、保護継電器の表示器として磁気反転表示器を採用した場合、保護継電器に電磁ノイズ対策を施す必要がある。特に、電磁ノイズの大きい環境下で使用される保護継電器は、その表示器として磁気反転表示器を備える場合、設計面で特別な電磁ノイズ対策を採る必要があり、例えば磁気シールドを構成するために強磁性体からなる部材を磁気反転表示器の周囲に配置するなどの対策が必要となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の主たる目的は、動作表示の保持に電力を必要とせず、かつ従来の磁気反転表示器を備える保護継電器に必要とされた特別な電磁ノイズ対策を施すことなく動作表示を保持できる保護継電器を提供することにある。
本発明に係る保護継電器は、電力系統の異常が検知されたときに、電力系統に配設された遮断器を動作させる保護継電器である。保護継電器の外部から視認可能であり、かつ保護継電器の動作履歴を表示する動作表示部を備える。動作表示部は、本体部と、本体部に対する相対的な位置が第1の位置と第1の位置よりも下方にある第2の位置との間で変更可能に設けられている可動部とを含む。本体部および可動部のいずれか一方が磁界を発生させる第1磁界発生部を有し、他方が磁性体を有している。動作表示部は、第1磁界発生部が生じさせる磁界の向きと反対向きの磁界を発生させる第2磁界発生部をさらに含む。保護継電器は、第2磁界発生部の動作を制御する動作表示駆動部をさらに備える。動作表示駆動部は、電力系統の異常が検知されたときに、少なくとも一時的に第2磁界発生部を制御して反対向きの磁界を発生させる。第1磁界発生部のみが動作している状態において、第1磁界発生部が発生させる磁界が、可動部が第1の位置にあるときに第1磁界発生部と磁性体との間に可動部の荷重以上の第1磁気吸引力を発生させ、かつ、可動部が第2の位置にあるときに第1磁界発生部と磁性体との間に可動部の荷重以下の第2磁気吸引力を発生させるように第1磁界発生部が構成されている。第1磁界発生部および第2磁界発生部が動作している状態において、第1磁界発生部および第2磁界発生部が発生させる磁界が、可動部が第1の位置にあるときに可動部の荷重未満の第3磁気吸引力を発生させるように、第2磁界発生部が構成されている。
本発明によれば、動作表示の保持に電力を必要とせず、かつ従来の磁気反転表示器を備える保護継電器に必要とされた特別な電磁ノイズ対策を施すことなく動作表示を保持できる保護継電器を提供することができる。
実施の形態1に係る保護継電器を示す斜視図である。 実施の形態1に係る保護継電器の正面基板を示す正面図である。 実施の形態1に係る保護継電器を示す断面図である。 図3に示す矢印IVから視た背面図である。 実施の形態1に係る保護継電器内の回路の構成と外部との接続関係を示す回路図である。 実施の形態1に係る保護継電器の磁気反発表示器を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係る保護継電器の磁気反発表示器の不動作時を示す側面図である。 実施の形態1に係る保護継電器の磁気反発表示器の動作時を示す側面図である。 実施の形態2に係る保護継電器を示す断面図である。 実施の形態2に係る保護継電器の正面基板を示す正面図である。 実施の形態3に係る保護継電器を示す断面図である。 実施の形態4に係る保護継電器を示す断面図である。 実施の形態4に係る保護継電器のリセット補助部材の正面図である。 実施の形態4に係る保護継電器のリセット補助部材の側面図である。 実施の形態5に係る保護継電器の動作表示部のボタン部を示す斜視図である。 実施の形態6に係る保護継電器を示す断面図である。 実施の形態7に係る保護継電器の動作表示部を示す分解斜視図である。 実施の形態8に係る保護継電器の動作表示部を示す分解斜視図である。 実施の形態9に係る保護継電器の動作表示部の部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
<保護継電器の構成>
図1〜図8を参照して、実施の形態1に係る保護継電器1について説明する。図1は、保護継電器1の斜視図である。図1に示されるように、保護継電器1は、正面パネル10およびケース20を備え、正面パネル10およびケース20の内部に保護継電器1として動作するために必要な回路(詳細は後述する)が形成されている正面基板11と、コンポーネント基板21とが収容されている。
正面パネル10とケース20とは嵌合している。正面パネル10においてケース20と反対側に位置する面(以下、正面という)には、保護継電器1の動作履歴を表示するための動作表示部2を確認するための動作表示確認窓13と、保護継電器1の動作条件の設定値および保護継電器1による検出値等を表示するための7セグメントLED12を確認するための7セグメントLED確認窓14とが設けられている。
動作表示部2は、本体部3と、本体部3に対し第1の位置または第2の位置において保持され得る可動部4とを含む。動作表示部2は、本体部3と可動部4との間に磁気吸引力を印加可能に設けられており、かつ当該磁気吸引力を打ち消す方向の磁界を少なくとも一時的に発生可能に設けられている、磁気反発式電磁表示器である。可動部4は、第1の位置にあるときに、本体部3の内部に収容されている。可動部4は、第2の位置にあるときに、本体部3よりも下方に突出するように設けられている。動作表示部2は、第2の位置にある可動部4を、保護継電器1の外部から視認可能に設けられている。動作表示部2は、例えば正面パネル10の正面に対して凹状に形成されている動作表示確認窓13の内部に、少なくとも第2の位置にある可動部4が表出するように設けられている。動作表示部2は、動作表示に必要な数が設けられており、例えば3つ設けられている。動作表示部2の詳細な構成は後述する。
7セグメントLED12は、例えば正面パネル10の正面に対して凹状に形成されているLED確認窓14の内部に、少なくとも発光部が表出するように設けられている。7セグメントLED12は、動作表示に必要な数が設けられており、例えば3つ設けられている。
正面パネル10には、さらに保護継電器1の動作条件を設定するための操作部15(例えばつまみ)が設けられている。保護継電器1の動作条件の設定値には、例えば保護継電器1が動作する電圧(計器用変圧器63の二次側の電圧値)の閾値、検出回路51が上記電圧の閾値を検出してから保護継電器1が動作するまでの時間、7セグメントLED12の表示内容、などが含まれる。操作部15は、操作に必要な数が設けられており、例えば3つ設けられている。操作部15は、例えば正面パネル10の正面に対して凹状に形成されている操作部引出窓16の内部に、一部が表出するように設けられている。正面パネル10には、上記正面に対して開閉可能な正面カバー17が設けられている。正面カバー17は、例えば透明な樹脂材料で構成されている。正面カバー17は、閉じられている状態において、例えば動作表示部2、7セグメントLED12、および操作部15を覆うように設けられている。
ケース20において、正面パネル10とは反対側に位置する面(以下、背面という)には、端子台23を保護継電器1の外部に露出させるための開口部が形成されている。図3に示されるように、ケース20は、高圧受配電盤60に対し、ケース20と嵌合されたボルト61およびナット62により固定可能である。
図2および図3に示されるように、正面パネル10およびケース20の内部には、正面基板11とコンポーネント基板21とが収容されている。正面基板11は、7セグメントLED12および操作部15が実装されている基板である。コンポーネント基板21は、動作表示部2と、リレー22と、端子台23とが実装された基板である。
リレー22は、遮断器に対し遮断動作に必要な電力を供給する回路に設けられている接点54(図5参照)を構成している。図4に示されるように、端子台23は、複数のネジ24が締結可能に設けられている。端子台23および複数のネジ24は、遮断器および変圧器と電気的に接続されている配線を挟んで締結されることにより、正面基板11およびコンポーネント基板21と遮断器および変圧器とを電気的に接続可能に設けられている。端子台23の一部は、ケース20の背面に形成されている開口部から保護継電器1の外部に露出している。
正面基板11は、これらが実装されている面が正面パネル10の上記正面に沿うように設けられている。コンポーネント基板21は、動作表示部2が実装されている面と、リレー22と端子台23とが実装されている面が正面パネル10の上記正面と交差する方向に沿って設けられている。動作表示部2は、例えばコンポーネント基板21において下方に位置する下面上に実装されている。動作表示部2は、例えば上面がコンポーネント基板21の下面とはんだにより接合されている。リレー22および端子台23は、例えばコンポーネント基板21上において動作表示部2が実装されている下面とは反対側の上面に実装されている。
正面基板11とコンポーネント基板21とは、基板間接続コネクタ50を介して電気的に接続されている。基板間接続コネクタ50は、正面基板11の下方に位置する部分と、コンポーネント基板21の前方に位置する部分とを接続している。コンポーネント基板21は、正面基板11よりも下方に設けられている。
図5を参照して、保護継電器1内の回路構成と、外部との接続について説明する。図5に示されるように、保護継電器1は、検出回路51、制御回路52、リレー開閉回路53、接点54、動作表示部駆動回路55(動作表示駆動部)、動作電圧設定スイッチ56、動作時間設定スイッチ57およびLED表示選択スイッチ58を備える。
検出回路51、リレー開閉回路53、接点54、および動作表示部駆動回路55は、例えばコンポーネント基板21上に設けられている。また、制御回路52は正面基板11に実装されている。動作電圧設定スイッチ56、動作時間設定スイッチ57およびLED表示選択スイッチ58は、例えば正面基板11上に設けられている。
図5に示されるように、検出回路51は、電力系統に並列に接続された計器用変圧器63の二次側と接続されているとともに、かつ制御回路52と接続されている。検出回路51は、計器用変圧器63の二次側の電圧65を検出し、電圧65に応じた信号を制御回路52に送る。制御回路52は、検出回路51の他、リレー開閉回路53、動作表示部駆動回路55、動作電圧設定スイッチ56、動作時間設定スイッチ57およびLED表示選択スイッチ58と接続されている。
リレー開閉回路53は、制御回路52から送られた信号に基づいて、リレー22の接点54の開閉を制御する。動作表示部駆動回路55は、制御回路52から送られた信号に基づいて、動作表示部2の動作を制御する。
図5に示されるように、接点54は、リレー22内に設けられている。接点54は、電力系統から生成される遮断器用電源300および遮断器内に設けられたトリップコイル64と直列に接続されている。接点54が閉じられたときに、電力系統から生成される遮断器用電源300の電圧がトリップコイル64に印加されることにより、トリップコイル64が励磁され、遮断器内に設けられた引き外し部66が引き外される。
動作電圧設定スイッチ56は、保護継電器1が動作する電圧の閾値(以下、動作電圧という)を設定するためのものである。動作時間設定スイッチ57は、上記電圧65が当該動作電圧以上であることを検出回路51が検出してから、保護継電器1が動作するまでの時間(以下、動作時間という)を設定するためのものである。LED表示選択スイッチ58は、7セグメントLED12に表示内容を、例えば検出回路51が検出した上記電圧65の値、動作電圧設定スイッチ56により設定された動作電圧、動作時間設定スイッチ57により設定された上記時間に選択するためのものである。
制御回路52は、検出回路51によって検出された電圧65に基づいてリレー開閉回路53に対し接点54を閉じるように信号を送る場合、系統の異常の種類に応じて、動作表示部駆動回路55に対し可動部4を第2の位置に移動させるように信号を送るように設けられている。
なお、図5には描写していないが、検出回路51、制御回路52、リレー開閉回路53、動作表示部駆動回路55など、保護継電器1内に設けられた各回路を構成する電子部品の電源は、電力系統に並列に接続された計器用変圧器63の二次側の電圧65をもとに生成されている。
<動作表示部の構成>
次に、図6〜図8を参照して、動作表示部2の構成について説明する。図6は、動作表示部2の分解斜視図である。図6に示される動作表示部2は、保護継電器1における動作表示部2と上下方向において反転させている。図7は、可動部4が第1の位置に保持されているときの動作表示部2を示す側面図である。図8は、可動部4が第2の位置に保持されているときの動作表示部2を示す側面図である。
動作表示部2は、可動部4が第1磁界発生部としての磁石5(永久磁石)を有し、本体部3が磁性体としての鉄芯6と第2磁界発生部としての巻線7とを有している。磁石5は、可動部4に固定されている。
本体部3は、例えば枠部31とボビン32とをさらに有している。枠部31は、筒状体として設けられている。具体的には、枠部31は、上方に位置する上面および下方に位置する下面を有している。枠部31の上面および下面には、それぞれ開口部が形成されている。枠部31の下面に形成された開口部を第1開口部とよぶ。枠部31には一方の開口部から他方の開口部まで達するように、孔が形成されている。
ボビン32は、枠部31の上記孔の内部において、枠部31の上面に形成された開口部を塞ぐように嵌め合わされている。枠部31の上記孔の内部には、ボビン32によって占有されている部分よりも下方に、ボビン32によって占有されていない第1内部空間S1が形成されている。第1内部空間S1は、可動部4を上下方向に移動可能として収容している。
枠部31の下面に形成されている上記第1開口部は、第1内部空間S1よりも下方に位置し、かつ第1内部空間S1と動作表示部2の外部空間とを接続している。枠部31の下面上には、枠部31において可動部4(後述する第1部分41および第2部分42)を上下方向に移動可能に設けられている部分(第1内部空間S1を囲むように設けられている部分)に対して、水平方向において内側に突出しているリブ部33が形成されている。第1開口部は、リブ部33の内側に位置する端部に囲まれている部分として設けられている。
第1開口部の内径は、可動部4の第2部分42の外径よりも小さく、第1部分41の外径よりも大きく設けられているのが好ましい。言い換えると、枠部31は、上記第1開口部が可動部4の第1部分41のみ挿通可能に設けられているのが好ましい。さらに枠部31は、リブ部33の上面(第1内部空間S1に面している面、言い換えると第1開口部に隣接する本体部3の内周面)が第2部分42の下面23A(図6参照)と接触可能に設けられているのが好ましい。
鉄芯6および巻線7は、鉄芯6の周方向における周囲を巻線7が巻き回されている状態で例えばボビン32に固定されている。鉄芯6は、その軸方向が上下方向に沿うように、ボビン32において巻線7が巻き回される筒状部分の中空部分に挿入されて固定されている。巻線7は、その軸方向が上下方向に沿うように、ボビン32において鉄芯6が挿入されている筒状部分の周囲に巻き回されている。
ボビン32において可動部4に面していない領域上には巻線7の一端が接続されている第1端子34と、巻線7の他端が接続されている第2端子35とが形成されている。動作表示部駆動回路55は、第1端子34および第2端子35と電気的に接続されている。
可動部4は、第1部分41と、第1部分41よりも拡径されており、かつ第1部分41よりも上方に形成されている第2部分42とを有している。可動部4は、第1の位置にあるときに、第1部分41および第2部分42のいずれもが本体部3の第1内部空間S1に収容されている。可動部4は、第2の位置にあるときに、第2部分42が第1開口部に隣接する本体部3の内周面と接触しかつ第1部分41の一部が第1開口部から下方に突出している。可動部4には、例えばその上面(第2部分42の上面)に対して窪んでいる凹部が形成されており、当該凹部内に磁石5が収容され固定されている。可動部4は、下面と、下面と反対側に位置する上面とを有している。可動部4の下面は、第1部分41の下面41Aにより構成されている。可動部4の上面は、第2部分42の上面により構成されている。
動作表示部2は、可動部4が本体部3に対して第1の位置と第2の位置にあるときとで、本体部3と可動部4との相対的な位置関係(磁石5と鉄芯6および巻線7との間の距離)のみが変更されている。可動部4が本体部3に対して第1の位置と第2の位置にあるときとで、本体部3内の構成および可動部4内の構成は変更されない。
本体部3の鉄芯6と可動部4の磁石5との間には、磁石5によって生じた磁界による磁気吸引力が働く。磁石5は、磁石5によって発生された磁界が、可動部4が第1の位置にあるときに磁石5と鉄芯6との間に可動部4の荷重以上の第1磁気吸引力を発生させるように構成されている。さらに、磁石5は、磁石5によって発生された磁界が、可動部4が第2の位置にあるときに磁石5と鉄芯6との間に可動部4の荷重以下の第2磁気吸引力を発生させるように構成されている。言い換えると、第1の位置にある可動部4と本体部3との相対的な位置関係は、可動部4の荷重以上の上記第1磁気吸引力が磁石5と鉄芯6との間に働くことによって、可動部4の第2の位置への移動(落下)が制限され、保持可能に設けられている。第2の位置にある可動部4と本体部3との相対的な位置関係は、可動部4の荷重よりも大きい磁気吸引力が磁石5と鉄芯6との間に働かず、可動部4の荷重以下であって第1磁気吸引力よりも小さい第2磁気吸引力が働くことによって、可動部4の第1の位置への移動(上昇)が制限され、保持可能に設けられている。
巻線7は、動作表示部駆動回路55により、磁石5により生じている磁界を弱めるまたは打ち消すように、励磁され得る。巻線7に供給される電流値は、巻線7が導通されることにより生じた磁界によって、磁石5と鉄芯6との間に働く磁気吸引力を可動部4の荷重未満に弱めることができるように設定されている。
<保護継電器の動作>
次に、図1〜図8を参照して、保護継電器1の動作について説明する。以下では、保護継電器1が不足電圧継電器として動作する場合について説明する。電力系統が正常に動作している状態では、電力系統に並列に接続された計器用変圧器63の二次側の電圧65が保護継電器1の各回路を構成する電子部品の電源として供給される。検出回路51により検出された電圧65の値が動作電圧設定スイッチ56により設定された上記動作電圧未満であるか否か、制御回路52によって判定される。制御回路52によって電圧65の値が上記動作電圧未満であると判定されるまで、保護継電器1の接点54は開放され、かつ動作表示部2において可動部4は第1の位置に保持される。
電力系統に過電流などの異常が発生して上記電圧65の値が上記動作電圧未満となると、上記電圧65が上記動作電圧未満となったことが制御回路52によって判定され、当該判定時から動作時間設定スイッチ57により設定された上記動作時間経過した後に、制御回路52はリレー開閉回路53に対し接点54を閉じるように制御する信号を送る。これにより、接点54が閉じられて、電力系統から生成される遮断器用電源300と遮断器のトリップコイル64と接点54とが直列に接続される。その結果、トリップコイル64は電力系統から生成される遮断器用電源300の電圧が印加されることにより励磁され、遮断器の引き外し部66が引き外されて電力系統が遮断される。
さらに、制御回路52は、動作表示部駆動回路55に対し可動部4を第1の位置から第2の位置に移動させるように制御する信号を送る。制御回路52から当該信号を受けた動作表示部駆動回路55は、動作表示部2の巻線7に対し、磁石5と鉄芯6との間に働く磁気吸引力を可動部4の荷重未満まで弱める(磁石5と鉄芯6との間に可動部4の荷重未満の第3磁気吸引力を発生させる)のに必要な電流を供給する。動作表示部駆動回路55により巻線7に供給される電流は、計器用変圧器63の二次側の電圧65に基づいて生成される。これにより、可動部4を第1の位置に保持していた磁気吸引力が弱められ、可動部4は第1の位置から第2の位置まで移動(落下)する。異なる観点から言えば、可動部4は、図7に示されるように、第2部分42がボビン32と接続されている第1の位置から、図8に示されるように、第2部分42の下面23Aが枠部31のリブ部33と接続されている第2の位置まで移動する。これにより、可動部4の第1部分41は、枠部31の上記第1開口部から下方に突出した状態となり、可動部4が当該状態にあることは保護継電器1の外部から視認可能となる。
なお、保護継電器1は、計器用変圧器63の二次側の電圧65により制御用の電源電圧を得ているため、遮断器によって電力系統が遮断された後には、当該電源電圧が喪失される。すなわち、遮断器によって電力系統が遮断された後には、巻線7には電流が供給されない。このような状態において、第2の位置に移動された可動部4中の磁石5により生じた磁界により磁石5と鉄芯6との間に作用する磁気吸引力は、可動部4の荷重以下である。そのため、保護継電器1の動作表示部2は、保護継電器1の制御用の電源電圧が喪失された後にも、可動部4が第2の位置に保持される。第2の位置にある可動部4は、設備保守作業者が電力系統の事故を復旧する際に、上方に押し上げられることにより第1の位置に復帰(リセット)可能である。
保護継電器1は不足電圧継電器として動作するものに限られない。保護継電器1は、上記動作表示部2を備える限りにおいて、任意の継電器として構成されていればよく、例えば過電流保護継電器、過電圧保護継電器などとして動作するように構成されていてもよい。
<保護継電器の作用効果>
本実施の形態に係る保護継電器1は、電力系統の異常が検知されたときに、電力系統に配設された遮断器を動作させる保護継電器1である。保護継電器1の外部から視認可能であり、かつ保護継電器1の動作履歴を表示する動作表示部2を備える。動作表示部2は、本体部3と、本体部3に対する相対的な位置が第1の位置と第1の位置よりも下方にある第2の位置との間で変更可能に設けられている可動部4とを含む。本体部3および可動部4のいずれか一方が磁界を発生させる第1磁界発生部である磁石5を有し、他方が磁性体である鉄芯6を有している。本体部3および可動部4の少なくともいずれか一方は、第1磁界発生部が生じさせる磁界の向きと反対向きの磁界を発生させる第2磁界発生部である巻線7をさらに有している。保護継電器1は、第2磁界発生部を制御する動作表示駆動部(動作表示部駆動回路55)をさらに備える。動作表示駆動部は、電力系統の異常が検知されたときに、少なくとも一時的に第2磁界発生部を制御して反対向きの磁界を発生させる。第1磁界発生部のみが動作している状態において、第1磁界発生部が発生させる磁界が、可動部4が第1の位置にあるときに第1磁界発生部と磁性体との間に可動部4の荷重以上の第1磁気吸引力を発生させ、かつ、可動部4が第2の位置にあるときに第1磁界発生部と磁性体との間に可動部4の荷重以下の第2磁気吸引力を発生させるように第1磁界発生部が構成されている。第1磁界発生部および第2磁界発生部が動作している状態において、第1磁界発生部および第2磁界発生部が発生させる磁界が、可動部4が第1の位置にあるときに可動部4の荷重未満の第3磁気吸引力を発生させるように、第2磁界発生部が構成されている。
このようにすれば、動作表示部2の可動部4は、電力系統の異常が検知される前は第1磁界発生部と磁性体との間に可動部4の荷重以上の第1磁気吸引力が印加されていることにより第1の位置に保持されている。そして、可動部4は、電力系統の異常が検知されたときに、第2磁界発生部が発生させた磁界により上記第1吸引力が可動部4の荷重未満に弱められることにより、第1の位置から第2の位置まで移動する。第2の位置に移動した可動部4は、第2磁界発生部が動作されずに磁界を発生させない場合にも、第1磁界発生部と磁性体との間に生じる第2磁気吸引力が可動部4の荷重以下であるため、第1の位置に移動できない。
また、保護継電器1の外部で発生した磁界が動作表示部2に作用することにより動作表示部2に磁気ノイズが生じた場合にも、第2の位置にある可動部4は第1の位置まで移動することが防止され得る。第1の位置が第2の位置よりも上方に設けられているため、第1の位置と第2の位置との距離を適宜設定することにより、磁気ノイズが第2の位置にある可動部4が第1の位置まで移動するのに必要な仕事を行うことを防止することができる。
つまり、保護継電器1によれば、動作表示部2が磁気ノイズを受けた場合であっても、第2の位置にある可動部4が第1の位置に移動することが防止されている。そのため、動作表示の保持に電力を必要とせず、かつ従来の磁気反転表示器を備える保護継電器に必要とされた特別な電磁ノイズ対策を施すことなく動作表示を保持可能である。
さらに、保護継電器1によれば、設備保守作業者が電力系統の事故を復旧して動作表示部2をリセットするとき、可動部4の下面22Aを下方から上方に押圧することになるため、仮に設備保守作業者の指等に付着していた異物が本体部3と可動部4との間に混入した場合にも、当該異物は重力を受けるため本体部3内において上方に配置された枠部31内に異物が堆積することが抑制されている。また、仮に動作表示部2の枠部31内に結露等が生じた場合にも、結露がボビン32上に溜まることが抑制されている。そのため、保護継電器1によれば、動作表示部2の誤動作および不動作が防止されており、高い信頼性を有している。
さらに、保護継電器1によれば、地震などによって保護継電器1に過度な振動が加えられた場合に可動部4が第1の位置から第2の位置に移動し得る。そのため、保護継電器1は、例えば地震の後に可動部4が第2の位置にあることを設備保守作業者に視認させて、過度な振動による電力系統を含む設備への影響の有無について、点検を促すことができる。
さらに、保護継電器1によれば、可動部4が本体部3に対して突出しているかどうかを触手点検により判別することができる。そのため、保護継電器1によれば、視覚に障害を持つ設備保守作業者であっても、可動部4が第2の位置にあるか否かについて、すなわち電力系統の異常が発生したか否かについて、容易に判別することができる。
さらに、保護継電器1によれば、設備保守作業者が電力系統の事故を復旧して動作表示部2をリセットするとき、可動部4が上方へ押圧されて、磁石5と鉄芯6との間に働く磁気吸引力が可動部4の荷重超えとなる位置まで可動部4が移動されると、当該磁気吸引力によって可動部4が本体部3に向かって付勢され得る。そのため、本体部3と可動部4とは、可動部4が第1の位置まで移動することによって互いに接触した際に、作業者が感知し得る程度の音を生じさせることができる。そのため、作業者に対して動作表示部2のリセットが完了したことを容易に伝えることができる。
上記保護継電器1において、第1磁界発生部は例えば磁石5である。磁石5は可動部4に固定されている。第2磁界発生部は、例えば磁性体の周囲に巻き回された巻線7である。磁性体および巻線7は、本体部3に固定されている。動作表示部駆動回路55は、電力系統の異常が検知されたときに、上記第3磁気吸引力を発生させるように巻線7に少なくとも一時的に電流を流す。
このようにすれば、例えば動作表示部2が外部から巻線7の軸方向に沿った磁気ノイズを受けた場合、巻線7には磁気ノイズを受けたことによる磁束の変化を打ち消す方向に起電力が生じる。巻線7は当該起電力により外部磁気ノイズとは反対向きの磁界を発生させることができ、動作表示部2は外部から受けた磁気ノイズを巻線7に生じた起電力による磁界で打ち消すことができる。
さらに、第1磁気吸引力は、磁石5が発生させた磁界により本体部3に固定された磁性体と本体部3に対して第1の位置にある可動部4に固定された磁石5との間に働く磁力であるため、保護継電器1の制御用の電源が喪失した(以下、単に制御電源の喪失という)後も保持可能である。そのため、第1の位置にある可動部4は、制御電源の喪失後も第1の位置に保持され得る。さらに、磁石5は第2の位置にある可動部4を第1の位置に移動するために必要な可動部4の荷重よりも大きい力を付与するものではない。そのため、第2の位置にある可動部4は、制御電源の喪失後も第1の位置への移動が防止されている。
上記保護継電器1において、可動部4は、第1部分41と、第1部分41よりも拡径されており、かつ第1部分41よりも上方に形成されている第2部分42とを有しているのが好ましい。本体部3には、可動部4を上下方向に移動可能として収容している第1内部空間S1と、第1内部空間S1よりも下方に位置し、かつ第1内部空間S1と動作表示部2の外部空間とを接続する第1開口部とが形成されているのが好ましい。第1開口部の内径は、第2部分42の外径よりも小さく、かつ第1部分41の外径よりも大きく設けられているのが好ましい。可動部4が第1の位置にあるときに可動部4は本体部3の第1内部空間S1に収容されており、可動部4が第2の位置にあるときに可動部4は第2部分42が第1開口部に隣接する本体部3の内周面と接触しかつ第1部分41の一部が第1開口部から下方に突出している。
このようにすれば、可動部4は、第2部分42と本体部3の内周面とが接触しているため、可動部4は第2の位置よりもさらに下方に移動することが防止されている。つまり、第2の位置にある可動部4は、制御電源の喪失後も第2の位置に保持され得る。
また、可動部4は、第1の位置にあるときには本体部3の内部に収容され、第2の位置にあるときに第1部分41の一部が本体部3よりも下方に突出する。そのため、可動部4が第1の位置から第2の位置に移動していること、すなわち可動部4による動作表示は、保護継電器1の外部から容易に視認され得る。
上記保護継電器1において、本体部3は、外周面上に巻線7が巻き回されており、かつ外周面よりも内側に磁性体を保持しているボビン32を有しているのが好ましい。ボビン32は本体部3において固定されている。第1内部空間S1はボビン32よりも下方に形成されている。ボビン32において可動部4に面していない領域上には巻線7の一端が接続されている第1端子34と、巻線7の他端が接続されている第2端子35とが形成されている。動作表示駆動部は、第1端子34および第2端子35と電気的に接続されている。
このようにすれば、磁石5によって磁性体(例えば鉄芯6)に生じた磁界は、導通された巻線7によって形成された磁界によって容易に弱められる。そのため、磁石5と鉄芯6との間に生じる磁気吸引力を可動部4の荷重未満に弱めるために必要な電流量を小さくすることができる。
上記保護継電器1は、保護継電器1の動作条件を設定するための操作部15を含む第1基板(正面基板11)をさらに備える。動作表示部2は、正面基板11に実装されていてもよい。
このようにすれば、動作表示部2は、例えば保護継電器1において操作部15と同一面(同一パネル)上に設けられ得る。そのため、保護継電器1は、動作表示部2および操作部15のいずれもが外部から容易に視認可能とするように構成され得る。
なお、本明細書において、一方が他方よりも下方とは、保護継電器1の使用状態において、一方が他方より下側に位置することをいう。本明細書において、上下方向とは、鉛直方向および鉛直方向に対し90度未満の角度で交差する方向も含む。
(実施の形態2)
次に、図9および図10を参照して、実施の形態2に係る保護継電器101について説明する。保護継電器101は、基本的に実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、リレー22および端子台23が、動作表示部2とともに正面基板11に実装されている点で異なる。この場合、7セグメントLED12および操作部15は、例えば正面基板11の正面上に実装されている。動作表示部2、リレー22および端子台23は例えば正面基板11の背面上に実装されている。
動作表示部2は、例えば枠部31の外周面のうち上下方向に延びる側面上にピン81Aが、枠部31の外周面のうち水平方向に延びる上面上にピン81Bが形成されている。動作表示部2は、ピン81Aおよびピン81Bが正面基板11の背面にはんだ付けされていることにより、正面基板11に対して固定されている。
図9および図10を参照して、正面基板11には、正面視において正面基板11の下方に位置する辺に対し、上方に凹んでいる凹状部82が形成されている。凹状部82は、正面視において動作表示部2の第2の位置にある可動部4と重なる領域および当該領域よりも下方に位置する領域に形成されている。言い換えると、正面基板11を正面視したときに、凹状部82内に、正面基板11の背面に固定された動作表示部2の第2の位置にある可動部4が視認され得る。
このようにしても、保護継電器101によれば、保護継電器1と基本的に同様の構成を備えているため、保護継電器1と同様の効果を奏することができる。さらに、保護継電器101によれば、コンポーネント基板21が不要となるため、保護継電器1と比べて製造コストを抑えることができる。さらに、保護継電器101によれば、ピン81A,81Bによって動作表示部2が正面基板11の背面に実装されているため、動作表示部2の動作表示をリセットするときに動作表示部2に加えられる上方への力をピン81A,81Bに分散させることができる。そのため、正面基板11と動作表示部2との間を接合するはんだの疲労を低減することができる。
なお、ピン81Aおよび81Bは、第1端子34および第2端子35に代わるものとして、巻線7(図5参照)の一端および他端とそれぞれ接続されていてもよい。
(実施の形態3)
次に、図11を参照して、実施の形態3に係る保護継電器102について説明する。保護継電器102は、基本的に実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2がコンポーネント基板21に代えてケース20に固定されている点で異なる。
具体的には、ケース20は、正面パネル10と嵌合されている部分および高圧受配電盤60に固定され得る部分よりも、正面視において内側に、取付台20Aが設けられている。取付台20Aは、例えばケース20と同一材料で構成されており、一体として成形されている。ケース20および取付台20Aを構成する材料は例えば樹脂であり、ケース20および取付台20Aは例えば樹脂成形により製造されている。
取付台20Aは、例えば動作表示部2の枠部31の外周面を挟持可能に設けられている。動作表示部2は、例えば取付台20Aに着脱可能に保持されている。
この場合、動作表示部2の巻線7の一端および他端は、一対2本のリード線83とそれぞれ接続されている。2本のリード線83は、コネクタ84を介してコンポーネント基板21上に形成された動作表示部駆動回路55に電気的に接続されている。コネクタ84は、例えばコンポーネント基板21の下面にはんだ接合されている。2本のリード線83とコネクタ84とは、例えば着脱可能に設けられている。
このようにしても、保護継電器102によれば、保護継電器1と基本的に同様の構成を備えているため、保護継電器1と同様の効果を奏することができる。さらに、保護継電器102によれば、動作表示部2がケース20の取付台20Aに対して着脱可能であり、かつ2本のリード線83がコネクタ84と着脱可能に設けられている。そのため、動作表示部2が故障をした場合には、動作表示部2のみを交換して、保護継電器102を継続して使用することができる。
(実施の形態4)
次に、図12〜図14を参照して、実施の形態4に係る保護継電器103について説明する。保護継電器103は、基本的に実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2のリセット動作を補助するためのリセット補助部材90をさらに備えている点で異なる。
リセット補助部材90は、保護継電器103の正面パネル10の外部に設けられている一端91と、コンポーネント基板21に固定されている他端92と、上下方向において一端91と他端92との間に位置し、かつ動作表示部2の第2の位置にある可動部4よりも下方に配置されている押圧部93とを有している。
一端91と押圧部93との間には支持部94が設けられている。支持部94は、一端91が上方に向けて押し上げられたときにも、一端91と押圧部93との間の距離を一定に保っている。押圧部93と他端92との間には第1屈曲部95および第2屈曲部96が設けられている。押圧部93の上面93A(図13参照)は、例えば可動部4の第1部分41の下面22Aと面接触可能に設けられている。
支持部94は正面パネル10の下面部に形成された貫通孔97に挿通されており、一端91は、正面パネル10の当該貫通孔97よりも下方に配置されている。他端92は、コンポーネント基板21に形成された貫通孔98に嵌め合われている。他端92は、例えば外径が貫通孔98の孔径以下として設けられておりかつ貫通孔98に挿入される挿入部と、外径が貫通孔98の孔径よりも大きく設けられておりかつ上記挿入部と上下方向に連なるように設けられている拡径部とで構成されている。このようにして、他端92は、上下方向においてコンポーネント基板21に位置決めされている。
第1屈曲部95および第2屈曲部96は、弾性変形可能に設けられている。リセット補助部材90は、例えば樹脂成形品である。第1屈曲部95および第2屈曲部96は、例えば支持部94などと比べて、延在方向に垂直な厚みが薄く設けられている。これにより、第1屈曲部95および第2屈曲部96は、リセット補助部材90にバネ性を持たせている。
リセット補助部材90は、可動部4を、第2の位置から少なくとも磁石5と鉄芯6との間に作用する磁気吸引力が可動部4の荷重を超える位置まで押し上げることができる。リセット補助部材90の押圧部93が可動部4を押し上げることができる上下方向の距離は、一端91が押し上げられる上下方向の距離に対応する。
図13を参照して、一端91、押圧部93および支持部94は、例えば上下方向において連なるように設けられている。他端92、第1屈曲部95および第2屈曲部96は、例えば、上下方向において連なるように設けられており、かつ正面視において押圧部93を挟むように設けられている。
このようにすれば、設備保守作業者は、保護継電器103の外部に表出している一端91を上方に容易に押し上げることができ、同時に上方へ押し上げられる押圧部93により第2の位置にある可動部4を第1の位置に移動させることができる。つまり、保護継電器103によれば、設備保守作業者が可動部4に直接触れることなく、動作表示部2をリセットすることができる。そのため、動作表示部2が汚損されるリスクを低減することができる。さらに、リセット補助部材90の一端91と動作表示部2の本体部3内に設けられている巻線7との距離は、第2の位置にある可動部4と巻線7との距離と比べて十分に長くすることができる。そのため、設備保守作業者によって上方へ押圧される部分と巻線7との絶縁距離を長くすることができる。さらに、保護継電器103によれば、リセット補助部材90の有する上記バネ性の強弱を任意に変更することができるため、動作表示部2のリセット動作時に設備保守作業者が感じる感覚を任意に設定し得る。
(実施の形態5)
次に、図15を参照して、実施の形態5に係る保護継電器について説明する。図15は、実施の形態5に係る保護継電器の動作表示部の可動部4を示す斜視図である。実施の形態5に係る保護継電器は、基本的に実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2の可動部4に下面から上面に達する孔が形成されている点で異なる。
可動部4の上面(第2部分42の上面)には、1つの開口部が形成されている。可動部4の下面(第1部分41の下面41A)には、複数の開口部(スリット)44が形成されている。可動部4の上面に形成された1つの開口部と、可動部4の下面41Aに形成された複数のスリットとは、可動部4の内部に形成された孔43を介して連通されている。
可動部4の下面41Aに形成された複数のスリット44は、任意の平面形状を有していればよいが、例えば長方形状である。複数のスリット44は、例えば各々の長辺が互いに平行であって各々の短辺が短辺の延在方向に沿うように設けられている。
このようにすれば、異物が本体部3と可動部4との間に混入した場合にも、当該異物は重力を受けて動作表示部2において下方に位置する可動部4のスリット44から外部に排出され得る。そのため、実施の形態5の保護継電器によれば、動作表示部2の誤動作および不動作が防止されており、高い信頼性を有している。
図15に示されるように、可動部4の下面41Aは、下面41Aの中央部が下面41Aの外周部よりも下方に凸となっている曲面であるのが好ましい。言い換えると、可動部4の下面41Aと接続されている側面41Bの下辺は、側面視において、下辺の中央部が下辺の外周部よりも下方に凸状に屈曲しているのが好ましい。下面41Aは、例えば球面の一部として構成されていてもよい。
このようにすれば、可動部4が本体部3の枠部31に引っ掛かり難くすることが出来る。そのため、可動部4が枠部31に引っ掛かって動作表示部2が正常に動作できない状態を防ぐことが出来る。また、可動部4内の下辺の中央部が下辺の外周部よりも下方に凸状に屈曲させることで、異物が可動部4の中央部に集まりやすくなり、異物が排出されやすくなる。また、設備保守作業者の指に、汗等の水分、粘着性の異物等が付着していた場合、可動部4にスリットを設けることで、設備保守作業者の指と可動部4との接触面積が小さくなり、汗等の水分による表面張力や異物による粘着力を低減でき、リセット時に可動部と設備保守作業者の指とに発生する引力により、リセットできない可能性を低減できる。
(実施の形態6)
次に、図16を参照して、実施の形態6に係る保護継電器104について説明する。保護継電器104は、基本的には実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2の周囲の少なくとも一部に面しているシールド部材70,71をさらに備えている点で異なる。
シールド部材70,71を構成する材料には主に磁性材料が適しているが、銅、アルミなどでも同様の効果が得られる。つまり、シールド部材70,71は、例えば金属材料からなる金属部材である。シールド部材70,71は、任意の構造を有していてもよい。シールド部材70は、例えば上下方向に沿った断面形状がL字状である。
シールド部材70およびシールド部材71は、例えば動作表示部2が実装されているコンポーネント基板21よりも下方において、正面パネル10およびケース20の少なくともいずれかに固定されている。シールド部材70およびシールド部材71は、動作表示部2の可動部4の下面に面している。シールド部材70およびシールド部材71の各水平投影面積は、動作表示部2の水平投影面積以上であるのが好ましい。
このようにすれば、保護継電器104が取り付けられる高圧受配電盤60内の配線に交流電流が流れることにより保護継電器104の外部で生じる磁界は、動作表示部2の周囲に設けられたシールド部材70,71によりシールドされる。その結果、当該外部磁界による動作表示部2の動作への影響を低減することができる。
なお、シールド部材70,71は、動作表示部2に対して前方および後方の少なくともいずれかに設けられていてもよい。つまり、シールド部材70,71は、動作表示部2の正面または背面の少なくともいずれかに面していてもよい。また、シールド部材70,71は、動作表示部2の下方と動作表示部2の前方および後方とに設けられていてもよい。シールド部材70,71は、高圧受配電盤60内の構成に応じて、保護継電器1内の任意の場所にも設けられていてもよい。
(実施の形態7)
次に、図17を参照して、実施の形態7に係る保護継電器について説明する。図17は、実施の形態7に係る保護継電器の動作表示部2を示す分解斜視図である。実施の形態7に係る保護継電器は、基本的には実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2の本体部3が弾性体としてのバネ37をさらに有している点で異なる。
バネ37は、任意の構成を備えていればよいが、例えばコイルバネである。バネ37は、一端および他端とを有している。バネ37のコイルの巻径は、例えば鉄芯6の外径よりも大きい。バネ37は、その軸方向が鉄芯6の軸方向と重なり、コイルが鉄芯6の周方向に沿って巻き回されているように配置されている。バネ37は、巻線7の径方向において巻線7よりも内側に配置されている。バネ37は、鉄芯6および巻線7とともに、ボビン32に固定されている。この場合、巻線7が巻き回されるボビン32の筒状部分には、中空部分36が形成されている。ボビン32の中空部分36の内径はバネ37の巻径よりも大きく、当該中空部分に鉄芯6およびバネ37の一端を含む一部が挿入されて固定されている。
バネ37は、一端がボビン32に固定されている。バネ37は、他端が第1の位置にある可動部4の第2部分42を押圧可能に設けられている。言い換えると、バネ37は、第1の位置にある可動部4の第2部分42を下方へ付勢可能に設けられている。
この場合、磁石5は、可動部4の荷重とバネ37による可動部4を下方に付勢する力との和以上の磁気吸引力を磁石5と鉄芯6との間に付与可能に設けられている。
このようにすれば、バネ37の有無のみが異なり同等の磁石5を備える動作表示部2を比べたときに、バネ37を有する図17に示される実施の形態7に係る動作表示部2は、バネ37を有さない図6に示される実施の形態1に係る動作表示部2と比べて、可動部4を第1の位置から第2の位置へ移動させる際に巻線7が発生させる磁界を弱めることができる。つまり、実施の形態7に係る保護継電器によれば、可動部4を第1の位置から第2の位置へ移動させる際に巻線7に流す電流値を少なくすることができる。なお、弾性体は、コイルバネに限られるものではなく、板バネなどの任意の弾性体として構成されていればよい。
(実施の形態8)
次に、図18を参照して、実施の形態8に係る保護継電器について説明する。図18は、実施の形態8に係る保護継電器の動作表示部2を示す分解斜視図である。実施の形態8に係る保護継電器は、基本的には実施の形態7に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、動作表示部2の本体部3および可動部4を上下方向から視たときの平面形状が円形状である点で異なる。
本体部3の枠部31、ボビン32、可動部4の第1部分41および第2部分42は、上下方向から視たときの平面形状が円形状である。枠部31の下面に形成されている上記第1開口部は、上下方向から視たときの平面形状が円形状である。
このようにすれば、本体部3と可動部4との接触点を分散させて本体部3と可動部4との間に働く摩擦力を低減することができる。その結果、動作表示部2の動作をより安定化させることができる。
(実施の形態9)
次に、図19を参照して、実施の形態9に係る保護継電器について説明する。図19は、実施の形態9に係る保護継電器の動作表示部2において、本体部3と可動部4とが接触する部分を示す部分断面図である。実施の形態9に係る保護継電器は、基本的には実施の形態1に係る保護継電器1と同様の構成を備えるが、本体部3のリブ部33の内周端部210と可動部4の第2部分42の外周端部211とがR加工(角が丸くカットされる加工)または面取りが施されている点で異なる。
このようにすれば、可動部4が本体部3の枠部31内を移動する際に、可動部4の外周端部211と本体部3の枠部31の内周面とが引っ掛かって移動が妨げられることを防止することができ、動作表示部2の動作の安定性を高めることができる。また、第2の位置にある可動部4を押圧して第1の位置に押し上げる際に、可動部4の第1部分41の外周面と本体部3のリブ部33の内周端部210とが引っ掛かって移動が妨げられることを防止することができ、動作表示部2の動作の安定性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態1〜9に係る保護継電器1、101〜104は、いずれも可動部4に第1磁界発生部としての磁石5が、本体部3に磁性体としての鉄芯6と鉄芯6の周囲に巻き回された第2磁界発生部としての巻線7とが設けられているが、これに限られるのものでは無い。例えば第2磁界発生部は、動作表示部駆動回路によって動作が制御され、かつ第1磁界発生部が発生させる磁界を弱めることが出来る限りにおいて、任意の構成を有していてもよい。第2磁界発生部は、可動部4に設けられていてもよい。また、第1磁界発生部としての磁石5が本体部3に設けられ、磁性体としての鉄芯6が可動部4に設けられていてもよい。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1,101,102,103,104 保護継電器、2 動作表示部、3 本体部、4 可動部、5 磁石(第1磁界発生部)、6 鉄芯(磁性体)、7 巻線(第2磁界発生部)、10 正面パネル、11 正面基板、12 7セグメントLED、13 動作表示確認窓、14 7セグメントLED確認窓、15 操作部、16 操作部引出窓、17 正面カバー、20 ケース、20A 取付台、21 コンポーネント基板、22 リレー、23 端子台、24 ネジ、31 枠部、32 ボビン、33 リブ部、34 第1端子、35 第2端子、36 中空部分、37 バネ、41 第1部分、41B 側面、42 第2部分、43 孔、44 スリット、50 基板間接続コネクタ、51 検出回路、52 制御回路、53 リレー開閉回路、54 接点、55 動作表示部駆動回路、56 動作電圧設定スイッチ、57 動作時間設定スイッチ、58 表示選択スイッチ、60 高圧受配電盤、61 ボルト、62 ナット、63 計器用変圧器、64 トリップコイル、65 電圧、66 引き外し部、70,71 シールド部材、81A,81B ピン、82 凹状部、83 リード線、84 コネクタ、90 リセット補助部材、91 一端、92 他端、93 押圧部、93A 上面、94 支持部、95 第1屈曲部、96 第2屈曲部、97,98 貫通孔、210 内周端部、211 外周端部、300 遮断器用電源。

Claims (12)

  1. 電力系統の異常が検知されたときに、前記電力系統に配設された遮断器を動作させる保護継電器であって、
    前記保護継電器の外部から視認可能であり、かつ前記保護継電器の動作履歴を表示する動作表示部を備え、
    前記動作表示部は、本体部と、前記本体部に対する相対的な位置が第1の位置と前記第1の位置よりも下方にある第2の位置との間で変更可能に設けられている可動部とを含み、
    前記本体部および前記可動部のいずれか一方が磁界を発生させる第1磁界発生部を有し、他方が磁性体を有し、さらに、
    前記動作表示部は、前記第1磁界発生部が生じさせる磁界の向きと反対向きの磁界を発生させる第2磁界発生部をさらに含み、
    前記第2磁界発生部の動作を制御する動作表示駆動部をさらに備え、
    前記動作表示駆動部は、前記電力系統の異常が検知されたときに、少なくとも一時的に前記第2磁界発生部を制御して前記反対向きの磁界を発生させ、
    前記第1磁界発生部のみが動作している状態において、前記第1磁界発生部が発生させる磁界が、前記可動部が前記第1の位置にあるときに前記第1磁界発生部と前記磁性体との間に前記可動部の荷重以上の第1磁気吸引力を発生させ、かつ、前記可動部が前記第2の位置にあるときに前記第1磁界発生部と前記磁性体との間に前記可動部の荷重以下の第2磁気吸引力を発生させるように前記第1磁界発生部が構成されており、
    前記第1磁界発生部および前記第2磁界発生部が動作している状態において、前記第1磁界発生部および前記第2磁界発生部が発生させる磁界が、前記可動部が前記第1の位置にあるときに前記可動部の荷重未満の第3磁気吸引力を発生させるように、前記第2磁界発生部が構成されている、保護継電器。
  2. 前記第1磁界発生部は磁石であり、前記可動部に固定されており、
    前記第2磁界発生部は、前記磁性体の周囲に巻き回された巻線であり、前記磁性体とともに前記本体部に固定されており、
    前記動作表示駆動部は、前記電力系統の異常が検知されたときに、前記第3磁気吸引力を発生させるように前記巻線に少なくとも一時的に電流を流す、請求項1に記載の保護継電器。
  3. 前記可動部は、第1部分と、前記第1部分よりも拡径されており、かつ前記第1部分よりも上方に形成されている第2部分とを有し、
    前記本体部には、前記可動部を上下方向に移動可能として収容している第1内部空間と前記動作表示部の外部空間とを接続する第1開口部とが形成されており、
    前記第1開口部の内径は、前記第2部分の外径よりも小さく、かつ前記第1部分の外径よりも大きく、
    前記可動部が前記第2の位置にあるときに前記可動部は前記第2部分が前記第1開口部に隣接する前記本体部の内周面と接触する、請求項2に記載の保護継電器。
  4. 前記本体部は、外周面上に前記巻線が巻き回されており、かつ前記外周面よりも内側に前記磁性体を保持しているボビンを有し、
    前記ボビンは前記本体部において前記可動部よりも上方に固定されており、
    前記ボビンにおいて前記可動部に面していない領域上には前記巻線の一端が接続されている第1端子と、前記巻線の他端が接続されている第2端子とが形成されており、
    前記動作表示駆動部は、前記第1端子および前記第2端子と電気的に接続されている、請求項3に記載の保護継電器。
  5. 前記本体部は、一端と他端とを含む弾性体をさらに有し、
    前記弾性体は、前記一端が前記ボビンに固定されており、前記他端が前記第1の位置にある前記可動部の前記第2部分を押圧可能に設けられている、請求項4に記載の保護継電器。
  6. 前記可動部は下面と、前記下面と反対側に位置する上面とを有し、
    前記可動部には、前記下面から前記上面に達する孔が形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の保護継電器。
  7. 前記下面は、前記下面の中央部が前記下面の外周部よりも下方に凸となっている曲面である、請求項6に記載の保護継電器。
  8. 前記保護継電器の動作条件を設定するための操作部を含む第1基板をさらに備え、
    前記動作表示部は、前記第1基板に実装されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護継電器。
  9. 前記電力系統の異常が検知されたときに前記遮断器を動作させるための電力をオンオフするリレー部と、
    前記リレー部が実装された第2基板とをさらに備え、
    前記動作表示部は、前記第2基板に実装されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護継電器。
  10. 前記電力系統の異常が検知されたときに前記遮断器を動作させるための電力をオンオフするリレー部と、
    前記保護継電器の動作条件を設定するための操作部を含む第1基板と、
    前記リレー部が実装された第2基板と、
    前記第1基板および前記第2基板を収容するケースとをさらに備え、
    前記動作表示駆動部は、前記第1基板または前記第2基板上に構成されており、
    前記動作表示部は、前記ケースに実装されており、前記動作表示駆動部と電気的に接続されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の保護継電器。
  11. 前記動作表示部の水平投影面積以上の大きさである金属部材が、前記ケースの内側に配置されている、請求項10に記載の保護継電器。
  12. 前記第2の位置にある前記可動部を前記第1の位置に移動可能に設けられているリセット補助部をさらに備え、
    前記リセット補助部は、前記保護継電器の外部からアクセス可能に設けられている接触部と、前記接触部と接続されており、かつ前記接触部が上方への外力を受けたときに前記第2の位置にある前記可動部を前記第1の位置に向けて押圧可能に設けられている押圧部とを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の保護継電器。
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