JP2017216576A - 増幅器 - Google Patents

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【課題】所望の周波数特性を実現しつつ、入力換算雑音を低減できる増幅器を提案する。【解決手段】増幅器10は、複数の三端子増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nを備える。三端子増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nの入力端子同士、出力端子同士、及び制御端子同士は接続されており、且つ、それぞれの三端子増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nの素子特性は略同一である。複数の三端子増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nの個数は、低域遮断周波数が所定の閾値以上となるように定められている。【選択図】図1

Description

本発明は増幅器に関する。
生体信号(神経電位、筋電位)は、細胞外計測や表面電位計測においては、1mV未満の微弱な電気信号であるため、このような生体信号を検出するには、ノイズの影響をできるだけ低減して増幅することが要求される。このような用途に用いられるフロントエンド増幅器として、例えば、米国特許4578647号に記載されているような多段増幅器が知られている。この多段増幅器は、検出信号を差動増幅してノイズを除去する差動増幅器を初段増幅段とするものであり、米国特許4578647号によれば、差動増幅器の反転入力端子に接続する一つのトランジスタ素子に替えて、並列接続されたN個のトランジスタ素子を使用し、更に、差動増幅器の非反転入力端子に接続する一つのトランジスタ素子に替えて、並列接続されたN個のトランジスタ素子を使用することにより、入力換算雑音電圧を1/√Nに低減できると説明されている。
米国特許4578647号
しかし、Nの値を必要以上に大きくすると、高域遮断周波数の低下に伴い、通過帯域のゲインが低下してしまい、フロントエンド増幅器に要求される所望の周波数特性が得られないことがある。
そこで、本発明は、所望の周波数特性を実現しつつ、入力換算雑音を低減できる増幅器を提案することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る増幅器は、複数の三端子増幅素子であってそれぞれの入力端子同士、出力端子同士、及び制御端子同士が接続されており、且つそれぞれの三端子増幅素子の素子特性が略同一である、複数の三端子増幅素子を備えており、複数の三端子増幅素子の個数は、高域遮断周波数が所定の閾値以上となるように定められている。
本発明に係る増幅器によれば、所望の周波数特性を実現しつつ、入力換算雑音を低減することができる。
実施形態1に係る増幅器の回路図である。 実施形態2に係る増幅器の回路図である。 実施形態2に係る増幅器のオープンループゲイン曲線及びその位相曲線のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施形態2に係る増幅器のクローズドループゲイン曲線及びその位相曲線のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施形態2に係る増幅素子のベース・エミッタ間の電圧の温度変化のシミュレーション結果を示すグラフである。 実施形態2に係る増幅器の出力ノイズスペクトルのシミュレーション結果を示すグラフである。 実施形態3に係る増幅器の回路図である。 実施形態4に係る増幅器の回路図である。 実施形態5に係る増幅器の回路図である。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態について説明する。ここで、同一符号は同一の要素を示すものとし、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態1に係る増幅器10の回路図を示す。同図に示すように、増幅器10は、初段増幅段101と、後段増幅段102と、帰還部103とを備える多段増幅器である。初段増幅段101は、略同一の素子特性(周波数特性、雑音特性)を有するN個の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nを備えている。ここで、Nは2以上の整数とする。それぞれの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nは、入力端子、出力端子、及び制御端子を有する三端子増幅素子であり、制御端子に入力される電流信号又は電圧信号に応答して入力端子と出力端子との間に流れる電流の増幅率を制御する。増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nの入力端子同士、出力端子同士、及び制御端子同士は、相互に接続されており、見かけ上は、単一の増幅素子として機能する。同図に示す例では、増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nとして、NPN型のバイポーラトランジスタを例示しているが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。バイポーラトランジスタのベース端子、コレクタ端子、及びエミッタ端子のうちどの端子が、制御端子、入力端子、及び出力端子として機能するかは、接地形式(エミッタ接地、コレクタ接地、ベース接地)によって定まる。初段増幅段101の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nは、エミッタ接地増幅回路を構成しており、そのエミッタ端子は、抵抗RE1を介して接地し、そのコレクタ端子は、定電流源CC1に接続し、そのベース端子は、キャパシタCINを介して入力端子104に接続している。抵抗RE1の値は、それぞれの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nが最適なバイアスポイントで動作できるように、定電流源CC1から増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nに供給されるバイアス電流を加味して調整されている。入力端子104とグランドとの間には、入力信号のソース抵抗に応じて設定される抵抗RINが接続されている。
後段増幅段102は、カスケード接続された増幅素子Q2,Q3を備えている。増幅素子Q2,Q3は、入力端子、出力端子、及び制御端子を有する三端子増幅素子であり、同図に示す例では、増幅素子Q2,Q3として、NPN型のバイポーラトランジスタを例示しているが、PNP型のバイポーラトランジスタでもよい。増幅素子Q2のベース端子は、増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのコレクタ端子に接続し、増幅素子Q3のベース端子は、増幅素子Q2のコレクタ端子に接続し、増幅素子Q2のコレクタ端子は、定電流源CC2に接続し、増幅素子Q3のコレクタ端子は、電源Vccに接続し、増幅素子Q2のエミッタ端子は、抵抗RE2を介して接地するとともに、抵抗RBを介して増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのベース端子に接続し、増幅素子Q3のエミッタ端子は、抵抗RNFを介して増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのエミッタ端子に接続するとともに、抵抗R0及びキャパシタCOUTを介して出力端子105に接続している。抵抗RE2の値は、増幅素子Q2が最適なバイアスポイントで動作できるように、定電流源CC2から増幅素子Q2に供給されるバイアス電流を加味して調整されている。帰還部103は、増幅素子Q2のエミッタ端子と増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのベース端子との間に接続されている抵抗RBと、増幅素子Q3のエミッタ端子と増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのエミッタ端子との間に接続されている抵抗RNFとを備えている。なお、出力端子105に接続するRLOADは負荷抵抗であり、キャパシタCOUTとともにハイパスフィルタとして機能する。
入力端子104から入力された入力信号の交流成分は、キャパシタCINを通過し、初段増幅段101に供給される。初段増幅段101の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのベース端子には、増幅素子Q2のエミッタ端子から抵抗RBを介して電流が帰還することにより、増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのベースバイアス電流が制御される。また、増幅素子Q3のエミッタ端子からの出力電圧が抵抗RNFを介して増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのエミッタ端子に帰還することにより、クローズドループゲインが調整される。このように、増幅器10は、増幅素子Q2と初段増幅段101との間でベースバイアス電流を制御するためのループと、増幅素子Q3と初段増幅段101との間でクローズドループゲインを調整するためのループとを併有しており、後者のフィードバックゲインが前者のフィードバックゲインより数桁小さくなるように、例えば、抵抗RE1の値と抵抗RNFの値との比率を1:1000に設定することにより、増幅器10の動作を安定させることができる。増幅素子Q3は、エミッタフォロワとして機能し、その出力信号の交流成分は、キャパシタCOUTを通過し、出力端子105から出力される。このように、増幅器10は、単相入力−単相出力のいわゆるシングルエンド増幅器(不平衡増幅器)として機能する。
さて、初段増幅段101は、略同一の素子特性を有する、並列接続されたN個の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nから構成されているため、初段増幅段101が単一の増幅素子から構成されている場合と比較すると、バイアス条件が一定であるならば、それぞれの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nに流れるベース電流は1/Nとなるため、フリッカノイズ(いわゆる1/fノイズ)は、1/√Nに低減する。更に、初段増幅段101を、略同一の素子特性を有する、並列接続されたN個の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nから構成することにより、エミッタ電流が流れる領域の断面積がN倍になるため、エミッタ抵抗は1/Nに低減する。文献 "Analog Dialogue 42-06 June, 2008 (By Barrie Gilbert) p.3 Noise Figure and Logarithmic Amplifiers" によれば、ショットノイズは、エミッタ等価抵抗の1/2に相当するジョンソンノイズと等価であるため、エミッタ抵抗の低減により、ショットノイズを低減できるという効果が得られる。
一方、増幅器10を、数μ〜数mV程度の微小な信号を検出する用途に用いるためには、初段増幅段101のゲインは、増幅器10全体の雑音指数を小さくするために可能な限り大きく設定する必要がある。初段増幅段101のゲインは、そのコレクタ電流に比例するため、増幅器10全体の雑音指数を小さくするためには、コレクタ電流を増やす必要がある。ところが、ベース電流は、コレクタ電流に比例するため、コレクタ電流の増大は、ベース電流の増大をもたらし、上述のフリッカノイズの低減効果を打ち消してしまう。一方で、コレクタ電流を増やすことにより、増幅素子のトランスコンダクタンス(gm)が増え、そのgmの二乗に反比例してノイズが減少することで、フリッカノイズにおける効果は十分相殺される。また、初段増幅段101を、略同一の素子特性を有する、並列接続されたN個の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nから構成することにより、初段増幅段101が単一の増幅素子から構成されている場合と比較すると、コレクタ出力実効容量Cbc及びベース・エミッタ間の実効容量C'beが共にN倍に増加する。ここで、C'beはベース・エミッタ間容量Cbeと、ベース・コレクタ間容量Cbcの初段増幅段101の略ゲイン倍、との合計に等しい容量である。また、コレクタ電流がベース電流のβ(電流増幅率)倍であるため、ベース・エミッタ間等価抵抗r'e1は、エミッタ抵抗reの(1+β)倍で近似され、rbをベース抵抗とするとき、増幅器10の高域遮断周波数は、上述の記号を用いて、1/(2π(rb||r'e1)×C'be)として表すことができるものと、初段増幅段101の出力抵抗RLとコレクタ出力実行容量Cbcとを用いて、1/(2πRL×Cbc)として表すことができるものとのうち小さい値の方で決まる(但し、(rb||r'e1)=rb×r'e1/(rb+r'e1)と定義する)。このため、増幅素子Q1をN個並列化すると、コレクタ出力実行容量Cbc及びベース・エミッタ間の実効容量C'beがN倍に増加するために、何れの高域遮断周波数も同様に1/Nに低下する。それと同時に、後段増幅段102の動作点が変化し、通過帯域のゲインが低下してしまう。これらの変動を抑えることは、コレクタ電流をより大きくすることによりエミッタ抵抗reを小さくする方法と、バイアス抵抗の微調整による方法とを組合せることで実現可能であるが、何れも消費電流が過剰となり、ノイズフロアの増大も伴うため、必然的に、最適なNと消費電流の選択が要求される。
これらの事情に鑑み、Nの上限値は、増幅器10に要求される周波数特性が満たされるように、高域遮断周波数の低下が許容される範囲内で決定するのが望ましい。具体的には、SPICE等の回路シミュレータを用いて、或いは、ディスクリート部品の交換を繰り返しながら、増幅器10に要求される周波数特性を満たす上で高域遮断周波数が必要最低限の閾値を上回るように、Nの値を変えながら繰り返し検証するのが望ましい。このようにして求められた最適なNの下では、初段増幅段101のコレクタ・エミッタ間の電圧を小さく抑えることができるため、コレクタ・エミッタ間の電圧とバイアス電流との積である電力の消費も低減され、発熱の低減、ひいては、熱ノイズの低減も達成し得る。
なお、初段増幅段101のゲインを大きくすればする程、後段増幅段102のノイズの影響が表れ難くなるため、初段増幅段101に流れる電流を増やしてゲインを大きくする手法を採用すると、初段増幅段101に流れる電流の増大により、発熱に起因するノイズが増大してしまい、逆効果となることがある。従って、初段増幅段101のゲインと後段増幅段102のゲインとの配分を考慮し、ノイズの影響が小さくなる最適なNの値を決定してもよい。
例えば、電源電圧Vccを7.5V、キャパシタCINの容量を1000μF、増幅素子Q3から初段増幅段101への負帰還のクローズドループゲインを60dB、初段増幅段101のオープンループゲインを90dB、増幅素子Q2のオープンループゲインを40dB、増幅素子Q2のβレシオを500、定電流源CC1から供給されるバイアス電流を20mA、定電流源CC2から供給されるバイアス電流を1mAとするとき、Nの最適値は、例えば、8である。
なお、上述の説明では、初段増幅段101を、素子特性が略同一である複数の増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nから構成する例を示したが、増幅素子Q2又はQ3に替えて、素子特性が略同一である複数の増幅素子を用いてもよい。後述する実施形態2,3についても同様である。
実施形態1によれば、生体信号の検出や量子物理効果を利用したデバイスからの微小信号の検出などの用途において、入力換算ノイズの少ない高品質のフロントエンド増幅器としての増幅器10を提供することができ、これまでの水準を超える高精度計測技術に貢献するものである。
図2は、本発明の実施形態2に係る増幅器20の回路図を示す。図1に示す符号と同一の符号は同一の回路素子を示しているため、実施形態1,2の相違点を中心に説明する。定電流源CC1は、電界効果トランジスタJC1のゲート端子とソース端子とを短絡した回路構成を有しており、そのソース端子には、例えば、バイアス電流が20mAのときに電流値の温度変動が極小となるように選択された抵抗RS1(例えば、50Ω)が接続されている。同様に、定電流源CC2は、電界効果トランジスタJC2のゲート端子とソース端子とを短絡した回路構成を有しており、そのソース端子には、例えば、バイアス電流が1mAのときに電流値の温度変動が極小となるように選択された抵抗RS2(例えば、1.45kΩ)が接続されている。また、増幅素子Q2のベース・コレクタ間には、キャパシタCS2が接続されている。抵抗RS1,RS2より、定電流源CC1,CC2の出力インピーダンスが大きくなり、電源Vccが変動しても、定電流を供給することができる。また、増幅器20は、後段増幅段102を構成する増幅素子Q2,Q3のそれぞれのバイアスポイントの温度ドリフトを抑制するための温度補償回路106を備えている。温度補償回路106は、ツェナーダイオードD1と抵抗R1とが直列に接続された回路構成を有している。ツェナーダイオードD1は、降伏電圧が5V未満では負の温度係数を有し、降伏電圧が5V以上では正の温度係数を有しており、降伏電圧が約7Vのときの温度係数は、およそ2mV/℃である。一方、増幅素子Q2のベース・エミッタ間電圧の温度係数は、およそ−2mV/℃であるため、降伏電圧が約7VのツェナーダイオードD1を用いることにより、増幅素子Q2,Q3のそれぞれのバイアスポイントの温度ドリフトを実用上問題ない程度に抑制することができる。このように、本実施形態では、定電流源CC1,CC2から所望のバイアス電流を供給するときの電流値の温度変動が極小となるように選択された抵抗RS1,RS2を用いることにより、定電流源CC1,CC2の温度補償を実現する一方、単一の温度補償回路106により、後段増幅段102を構成する増幅素子Q2,Q3のそれぞれのバイアスポイントの温度補償を実現している。
増幅器20は、増幅素子Q3のエミッタ端子と増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのエミッタ端子との間の帰還経路上で抵抗RNFと並列に接続するキャパシタC3と、抵抗RBと増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのベース端子との間の帰還経路上に設けられた抵抗R2と、抵抗R2と抵抗RBとの間からグランドに接続するキャパシタC2とを更に備える。キャパシタC2により、リーク電流に伴うゲイン低下を抑制することができる。また、出力端子105と抵抗R0との間には、キャパシタC6及び抵抗R6から成るハイパスフィルタ107が接続されており、出力信号の低周波成分が除去される。また、増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nのエミッタ端子とグランドとの間には、抵抗R4及びエミッタピーキング用のキャパシタC4が接続されている。同様に、増幅素子Q2のエミッタ端子とグランドとの間には、エミッタピーキング用のキャパシタC5が接続されている。
図3は実施形態2に係る増幅器20のオープンループゲイン曲線及びその位相曲線のシミュレーション結果を示すグラフである。同図において、符号301は、入力端子104に接続する信号源(図示せず)のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q3のDC出力のオープンループゲインを示し、符号302は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q3のDC出力のオープンループゲインを示し、符号303は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q3のDC出力の位相を示し、符号304は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q3のDC出力の位相を示す。同様に、符号305は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力のオープンループゲインを示し、符号306は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力のオープンループゲインを示し、符号307は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力の位相を示し、符号308は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力の位相を示す。シミュレーションでは、増幅器20全体のフィードバックゲインを1000倍に設定し、オープンループゲインを96dB以上に設定した。また、初段増幅段101のゲインを約60dBに設定し、増幅素子Q2のゲインを約36dBに設定した。このシミュレーション結果から、オープンループの遮断周波数は約100kHzであることがわかる。
図4は実施形態2に係る増幅器20のクローズドループゲイン曲線及びその位相曲線のシミュレーション結果を示すグラフである。同図において、符号401は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q3のDC出力のクローズドループゲインを示し、符号402は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q3のDC出力のクローズドループゲインを示し、符号403は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q3のDC出力の位相を示し、符号404は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q3のDC出力の位相を示す。同様に、符号405は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力のクローズドループゲインを示し、符号406は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力のクローズドループゲインを示し、符号407は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を1mΩとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力の位相を示し、符号408は、入力端子104に接続する信号源のソース抵抗を50Ωとしたときの増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−NのDC出力の位相を示す。このシミュレーション結果から、クローズドループの遮断周波数は、約10MHzであることがわかる。
図5は実施形態2に係る増幅素子Q3のエミッタ電圧の温度変化のシミュレーション結果を示すグラフである。符号501は、温度補償回路106が増幅器20に設けられていない場合の増幅素子Q3のエミッタ電圧の温度変化を示している。符号502は、温度補償回路106が増幅器20に設けられている場合の増幅素子Q3のエミッタ電圧の温度変化を示している。このシミュレーション結果から、温度補償回路106により、増幅器20のバイアスポイントの温度ドリフトを実用上十分な精度で抑制できることがわかる。
図6は実施形態2に係る増幅器20の出力ノイズスペクトルのシミュレーション結果を示すグラフである。シミュレーションでは、増幅器20全体のフィードバックゲインを1000倍に設定し、定電流源CC1から供給されるバイアス電流を20mAに設定し、定電流源CC2から供給されるバイアス電流を1mAに設定し、増幅素子Q1−1,Q1−2,…,Q1−Nの個数Nを8に設定した。このシミュレーション結果から、増幅器20の入力換算雑音を実用上十分に低減できることがわかる。
図7は、本発明の実施形態3に係る増幅器30の回路図を示す。図1に示す符号と同一の符号は同一の回路素子を示しているため、実施形態1,3の相違点を中心に説明する。初段増幅段101は、略同一の素子特性(周波数特性、雑音特性)を有するN個の増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nを備えている。それぞれの増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nは、入力端子、出力端子、及び制御端子を有する三端子増幅素子であり、制御端子に入力される電流信号又は電圧信号に応答して入力端子と出力端子との間に流れる電流の増幅率を制御する。増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nの入力端子同士、出力端子同士、及び制御端子同士は、相互に接続されており、見かけ上は、単一の増幅素子として機能する。同図に示す例では、増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nとして、接合形(JFET)の電界効果トランジスタを例示しているが、絶縁ゲート形(MOSFET)の電界効果トランジスタでもよい。電界効果トランジスタのゲート端子、ドレイン端子、及びソース端子のうちどの端子が、制御端子、入力端子、及び出力端子として機能するかは、接地形式(ゲート接地、ドレイン接地、ソース接地)によって定まる。また、増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのゲート端子とグランドとの間には抵抗RGが接続され、増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのソース端子とグランドとの間には抵抗RjS1が接続されており、これらの抵抗RG,RjS1の値は、増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nが飽和領域における最適なバイアスポイントで動作できるように、定電流源CC1から増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nに供給されるバイアス電流を加味して調整されている。
初段増幅段101と定電流源CC1との間には、ソース抵抗RjS2を有し、ソース端子とゲート端子とが短絡された電界効果トランジスタJ2が設けられている。電界効果トランジスタJ2のドレイン電圧は、定電圧源として機能するツェナーダイオードD2によりVddに設定されており、電界効果トランジスタJ2として、その素子特性(周波数特性、雑音特性)が増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nの素子特性と同様のものを用いることで、増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのドレイン電圧のバイアスポイントをVdd/2に調整することができる。増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのドレイン・ソース間の電圧をできるだけ小さくすることにより、発熱に起因するノイズを低減できるとともに、それぞれの増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのドレイン電流が小さくなるため、フリッカノイズの低減にも効果がある。なお、定電圧源として、ツェナーダイオードD2に替えて、シャントレギュレータを用いてもよい。
図8は、本発明の実施形態4に係る増幅器40の回路図を示す。図7に示す符号と同一の符号は同一の回路素子を示しているため、実施形態3,4の相違点を中心に説明する。増幅器40は、増幅器30の増幅素子Q2,Q3を差動増幅器AMP1に置換した構成を備えており、交流結合によりオフセット信号を除去するものである。初段増幅段101からの出力信号は、キャパシタC7及び抵抗R7を介して差動演算増幅器AMP1の反転入力端子に入力される。差動演算増幅器AMP1の反転入力端子と出力端子は、抵抗R8を介して接続されており、差動演算増幅器AMP1の非反転入力端子とグランドとの間には、抵抗R9が接続されている。また、差動演算増幅器AMP1の出力端子は、抵抗R0及びキャパシタCOUTを介して出力端子105に接続するとともに、抵抗RNFを介して増幅素子J1−1,J1−2,…,J1−Nのソース端子に接続している。差動演算増幅器AMP1の反転増幅ゲインは、抵抗R7,R8の比(R7/R8)によって定まり、ループゲインは、抵抗RNF,RjS1の比(RNF/RjS1)によって定まる。
図9は、本発明の実施形態5に係る増幅器50の回路図を示す。図8に示す符号と同一の符号は同一の回路素子を示しているため、実施形態4,5の相違点を中心に説明する。増幅器50は、差動演算増幅器AMP1の出力信号の直流成分を反転して差動演算増幅器AMP1の非反転入力端子に入力する差動演算増幅器AMP2を備えている。より詳細には、差動演算増幅器AMP1の出力端子は、抵抗R10を介して差動演算増幅器AMP2の反転入力端子に接続し、差動演算増幅器AMP2の非反転入力端子は、抵抗R11を介してグランドに接続している。また、差動演算増幅器AMP2の非反転入力端子と出力端子との間には、キャパシタC8が接続され、差動演算増幅器AMP2の出力端子は、抵抗R12を介して差動演算増幅器AMP1の非反転入力端子に接続している。差動演算増幅器AMP2は、いわゆるDCサーボ回路として動作するため、初段増幅段101の出力が差動演算増幅器AMP1にDC結合したとしても、DCドリフトを除去することができる。
なお、以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
10,20,30,40,50…増幅器
Q1−1,Q1−2,…,Q1−N,Q2,Q3…増幅素子
J1−1,J1−2,…,J1−N…増幅素子
CC1,CC2…定電流源
IN,COUT,C2,C4,C5,C6,C7…キャパシタ
IN,ROUT,RLOAD,RO,RNF,RE1,RRE2,RB,R1,R7,R8,R9…抵抗
D1,D2…ツェナーダイオード
AMP1,AMP2…差動演算増幅器

Claims (3)

  1. 複数の三端子増幅素子であって、それぞれの入力端子同士、出力端子同士、及び制御端子同士が接続されており、且つ、それぞれの三端子増幅素子の素子特性が略同一である、複数の三端子増幅素子を備え、前記複数の三端子増幅素子の個数は、高域遮断周波数が所定の閾値以上となるように定められている、増幅器。
  2. 請求項1に記載の増幅器であって、前記複数の三端子増幅素子は、初段増幅段として機能する、増幅器。
  3. 請求項2に記載の増幅器であって、複数の三端子増幅子を備える後段増幅段と、前記後段増幅段の複数の三端子増幅素子のそれぞれのバイアスポイントの温度ドリフトを抑制する単一の温度補償回路とを備える、増幅器。
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