JP2015207977A - 電力増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる電力増幅器を得ることを目的とする。
【解決手段】一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ7を備え、高周波域で利得を得る際にはスイッチ7がOFFになり、低周波域で利得を得る際にはスイッチ7がONになるように構成する。これにより、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ7を備え、高周波域で利得を得る際にはスイッチ7がOFFになり、低周波域で利得を得る際にはスイッチ7がONになるように構成する。これにより、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、携帯電話端末に搭載される電力増幅器に関するものである。
現在の携帯電話通信では、LTE−Advanceのような次世代高速通信技術が採用されており、このような次世代高速通信で割り当てられる周波数は、従来の2GHz帯域よりも上昇し、3.5GHz帯域まで割り当てられている。
したがって、携帯電話端末に搭載される電力増幅器でも、3.5GHz帯域の周波数まで対応する必要がある。
したがって、携帯電話端末に搭載される電力増幅器でも、3.5GHz帯域の周波数まで対応する必要がある。
図13は以下の非特許文献1に開示されている電力増幅器を示す構成図である。
図13の電力増幅器は、3個のトランジスタを縦続に接続することで、2.5GHz帯域の周波数まで対応している例であるが、トランジスタの伝送特性であるS21は、図14に示すように、周波数の上昇に伴って低下するため、高周波域で所望の利得が得られるようにするには、電力増幅器を構成するトランジスタの段数を増やす必要がある。
図13の電力増幅器は、3個のトランジスタを縦続に接続することで、2.5GHz帯域の周波数まで対応している例であるが、トランジスタの伝送特性であるS21は、図14に示すように、周波数の上昇に伴って低下するため、高周波域で所望の利得が得られるようにするには、電力増幅器を構成するトランジスタの段数を増やす必要がある。
A.Fukuda et al., "A high power and highly efficient multi-band power amplifier for mobile terminals," 2010 RWS
従来の電力増幅器は以上のように構成されているので、トランジスタの段数を増やせば、高周波域で所望の利得を得ることができるが、低周波域でも利得が高くなって、低周波域での利得が携帯電話端末用の増幅器における規定範囲を逸脱してしまうことがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる電力増幅器を得ることを目的とする。
この発明に係る電力増幅器は、一端が複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されているスイッチを備え、第1の周波数域で利得を得る際にはスイッチが開状態になり、第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際にはスイッチが閉状態になるようにしたものである。
この発明によれば、一端が複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されているスイッチを備え、第1の周波数域で利得を得る際にはスイッチが開状態になり、第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際にはスイッチが閉状態になるように構成したので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力増幅器を示す構成図である。
図1において、RF入力端子1は増幅対象の信号であるRF信号(無線周波数信号)を入力する端子である。
RF出力端子2は増幅後のRF信号を出力する端子である。
トランジスタ3−1〜3−3はRF信号がベースに与えられると、増幅後のRF信号をコレクタに出力するエミッタ接地のトランジスタである。
この実施の形態1では、トランジスタ3−1〜3−3がバイポーラトランジスタであるものとして説明するが、トランジスタ3−1〜3−3がFETであってもよい。トランジスタ3−1〜3−3がFETである場合、RF信号がゲートに与えられると、増幅後のRF信号をドレインに出力するソース接地のトランジスタとなる。以降の実施の形態2〜12でも同様である。
図1はこの発明の実施の形態1による電力増幅器を示す構成図である。
図1において、RF入力端子1は増幅対象の信号であるRF信号(無線周波数信号)を入力する端子である。
RF出力端子2は増幅後のRF信号を出力する端子である。
トランジスタ3−1〜3−3はRF信号がベースに与えられると、増幅後のRF信号をコレクタに出力するエミッタ接地のトランジスタである。
この実施の形態1では、トランジスタ3−1〜3−3がバイポーラトランジスタであるものとして説明するが、トランジスタ3−1〜3−3がFETであってもよい。トランジスタ3−1〜3−3がFETである場合、RF信号がゲートに与えられると、増幅後のRF信号をドレインに出力するソース接地のトランジスタとなる。以降の実施の形態2〜12でも同様である。
RF入力端子1とトランジスタ3−1の間には整合回路4−1が接続され、トランジスタ3−1とトランジスタ3−2の間には整合回路4−2が接続され、トランジスタ3−2とトランジスタ3−3の間には整合回路4−3が接続され、トランジスタ3−3とRF出力端子2の間には整合回路4−4が接続されている。
これにより、電力増幅器の入力側とのインピーダンスマッチング、トランジスタ3の段間のインピーダンスマッチング、電力増幅器の出力側とのインピーダンスマッチングが取られる。
これにより、電力増幅器の入力側とのインピーダンスマッチング、トランジスタ3の段間のインピーダンスマッチング、電力増幅器の出力側とのインピーダンスマッチングが取られる。
コレクタ電源端子5−1〜5−3はトランジスタ3−1〜3−3のコレクタの電圧及び電流を設定する電圧源又はバイアス回路が接続される端子である。
ベース電源端子6−1〜6−3はトランジスタ3−1〜3−3のベースの電圧及び電流を設定する電圧源又はバイアス回路が接続される端子である。
スイッチ7は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されており、高周波域(第1の周波数域)で利得を得る際にはOFF(開状態)になり、低周波域(第2の周波数域)で利得を得る際にはON(閉状態)になる。
ベース電源端子6−1〜6−3はトランジスタ3−1〜3−3のベースの電圧及び電流を設定する電圧源又はバイアス回路が接続される端子である。
スイッチ7は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されており、高周波域(第1の周波数域)で利得を得る際にはOFF(開状態)になり、低周波域(第2の周波数域)で利得を得る際にはON(閉状態)になる。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、高周波域で所望の利得が得られるようにトランジスタ3の段数が決められており、図1の例では、トランジスタ3の段数が3段になっている。
一方、低周波域では、トランジスタ3の段数が3段では利得が高くなり過ぎてしまうので、トランジスタ3の段数が2段になるように制御する。
この実施の形態1では、高周波域で所望の利得が得られるようにトランジスタ3の段数が決められており、図1の例では、トランジスタ3の段数が3段になっている。
一方、低周波域では、トランジスタ3の段数が3段では利得が高くなり過ぎてしまうので、トランジスタ3の段数が2段になるように制御する。
トランジスタ3−1〜3−3は、コレクタ電源端子5−1〜5−3に接続されている電圧源又はバイアス回路によってコレクタの電圧及び電流が設定され、また、ベース電源端子6−1〜6−3に接続されている電圧源又はバイアス回路によってベースの電圧及び電流が設定されることで駆動する。
トランジスタ3−1〜3−3が駆動している状態で、RF入力端子1から入力されたRF信号がベースに与えられると、そのRF信号を増幅して、増幅後のRF信号をコレクタに出力する。
トランジスタ3−1〜3−3が駆動している状態で、RF入力端子1から入力されたRF信号がベースに与えられると、そのRF信号を増幅して、増幅後のRF信号をコレクタに出力する。
この実施の形態1では、高周波域で所望の利得を得る際には、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ7をOFFに制御するとともに、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する(コレクタ電源端子5−1に接続されている電圧源又はバイアス回路によってトランジスタ3−1〜3−3のコレクタの電圧及び電流を所定値に設定する)。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
一方、低周波域で所望の利得を得る際には、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ7をONに制御するとともに、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する(コレクタ電源端子5−1に接続されている電圧源又はバイアス回路によってトランジスタ3−1のコレクタの電圧及び電流をゼロに設定する)。
このように、スイッチ7をONにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
このように、スイッチ7をONにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
トランジスタ3−1がダイオードとして動作する場合、このダイオードは、回路構成上、シャントに接続されることになり、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ7を備え、高周波域で利得を得る際にはスイッチ7がOFFになり、低周波域で利得を得る際にはスイッチ7がONになるように構成したので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態1では、スイッチ7が1段目のトランジスタ3−1のベースとコレクタの間に接続されているものを示したが、スイッチ7が2段目のトランジスタ3−2のベースとコレクタの間や、3段目のトランジスタ3−3のベースとコレクタの間に接続されているようにしてもよい。
この場合、3つのスイッチ7のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態1では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
この場合、3つのスイッチ7のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態1では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ11は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路12はスイッチ11と並列に接続されており、第2のスイッチであるスイッチ13、キャパシタ14及び抵抗15が直列に接続されて構成されている。
図2はこの発明の実施の形態2による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ11は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路12はスイッチ11と並列に接続されており、第2のスイッチであるスイッチ13、キャパシタ14及び抵抗15が直列に接続されて構成されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態2では、スイッチ11,13のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域(高周波域と低周波域の間の第3の周波数域)での利得とを切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態2では、スイッチ11,13のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域(高周波域と低周波域の間の第3の周波数域)での利得とを切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ11,13をOFFに制御するとともに、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ11をON、スイッチ13をOFFに制御するとともに、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。
このように、スイッチ11をON、スイッチ13をOFFにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
このように、スイッチ11をON、スイッチ13をOFFにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
トランジスタ3−1がダイオードとして動作する場合、このダイオードは、回路構成上、シャントに接続されることになり、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には(3段構成では利得が高過ぎる一方、2段構成では利得が低過ぎる場合)、スイッチ11をOFFに制御して、スイッチ13をONに制御することで、フィードバック回路12を有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路12が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路12が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ11と、スイッチ11と並列に接続されているスイッチ13付のフィードバック回路12とを備え、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ11,13をOFFに制御し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ11をONに制御して、スイッチ13をOFFに制御し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ11をOFFに制御して、スイッチ13をONに制御するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態2では、スイッチ11及びスイッチ13付のフィードバック回路12が1段目のトランジスタ3−1のベースとコレクタの間に接続されているものを示したが、スイッチ11及びスイッチ13付のフィードバック回路12が2段目のトランジスタ3−2のベースとコレクタの間や、3段目のトランジスタ3−3のベースとコレクタの間に接続されているようにしてもよい。
この場合、3つのスイッチ11と3つのスイッチ13のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態2では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
この場合、3つのスイッチ11と3つのスイッチ13のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態2では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ21は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ22は一端がスイッチ21の他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路23はスイッチ22と並列に接続されており、キャパシタ24と抵抗25から構成されている。
図3はこの発明の実施の形態3による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ21は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ22は一端がスイッチ21の他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路23はスイッチ22と並列に接続されており、キャパシタ24と抵抗25から構成されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態3では、スイッチ21,22のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態3では、スイッチ21,22のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ21,22をOFFに制御するとともに、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ21,22をONに制御するとともに、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。
このように、スイッチ21,22をONにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
このように、スイッチ21,22をONにして、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
トランジスタ3−1がダイオードとして動作する場合、このダイオードは、回路構成上、シャントに接続されることになり、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ21をONに制御して、スイッチ22をOFFに制御することで、フィードバック回路23を有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路23が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路23が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続されているスイッチ21と、一端がスイッチ21の他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ22と、スイッチ22と並列に接続されているフィードバック回路23とを備え、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ21,22をOFFに制御し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ21,22をONに制御し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ21をONに制御して、スイッチ22をOFFに制御するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態3では、スイッチ21,22及びフィードバック回路23が1段目のトランジスタ3−1のベースとコレクタの間に接続されているものを示したが、スイッチ21,22及びフィードバック回路23が2段目のトランジスタ3−2のベースとコレクタの間や、3段目のトランジスタ3−3のベースとコレクタの間に接続されているようにしてもよい。
この場合、3つのスイッチ21と3つのスイッチ22のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態3では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
この場合、3つのスイッチ21と3つのスイッチ22のON/OFFを適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態3では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ30は高周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタをグランドに接続し、低周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタを1段目のトランジスタ3−1のベースに接続する切換器である。
図4はこの発明の実施の形態4による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチ30は高周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタをグランドに接続し、低周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタを1段目のトランジスタ3−1のベースに接続する切換器である。
次に動作について説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態3では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態1では、スイッチ7のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態3では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するとともに、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続するとともに、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。
このように、1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続して、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
このように、1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続して、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFにすることで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
トランジスタ3−1がダイオードとして動作する場合、このダイオードは、回路構成上、シリーズに接続されることになり、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、高周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタをグランドに接続し、低周波域で利得を得る際には、1段目のトランジスタ3−1のエミッタを1段目のトランジスタ3−1のベースに接続するSPDTスイッチ30を備えるように構成したので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態4では、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先を切り換えるSPDTスイッチ30を備えているものを示したが、2段目のトランジスタ3−2のエミッタの接続先や、3段目のトランジスタ3−3のエミッタの接続先を切り換えるSPDTスイッチ30を備えるようにしてもよい。
この場合、3つのSPDTスイッチ30がトランジスタ3−1〜3−3のエミッタの接続先を適宜切り換えることで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態4では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
この場合、3つのSPDTスイッチ30がトランジスタ3−1〜3−3のエミッタの接続先を適宜切り換えることで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態4では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
フィードバック回路31は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路31はスイッチ32、キャパシタ33及び抵抗34が直列に接続されて構成されている。
図5はこの発明の実施の形態5による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
フィードバック回路31は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路31はスイッチ32、キャパシタ33及び抵抗34が直列に接続されて構成されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態5では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ32のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態5では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ32のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ32をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ32をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。
このように、SPDTスイッチ30とスイッチ32を制御することで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
このように、SPDTスイッチ30とスイッチ32を制御することで、トランジスタ3−1がダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
トランジスタ3−1がダイオードとして動作する場合、このダイオードは、回路構成上、シリーズに接続されることになり、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ32をONに制御することで、フィードバック回路31を有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路31が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路31が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されているスイッチ32付のフィードバック回路31を備え、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ32をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ32をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ32をONに制御するとともに、SPDTスイッチ30によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができる効果を奏する。
この実施の形態5では、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先を切り換えるSPDTスイッチ30と、1段目のトランジスタ3−1のベースとコレクタの間に接続されたスイッチ32付のフィードバック回路31とを備えるものを示したが、2段目や3段目のトランジスタ3−2,3−3のエミッタの接続先を切り換えるSPDTスイッチ30と、2段目や3段目のトランジスタ3−2,3−3のベースとコレクタの間に接続されたスイッチ32付のフィードバック回路31とを備えるようにしてもよい。
この場合、3つのSPDTスイッチ30とスイッチ32を適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態5では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
この場合、3つのSPDTスイッチ30とスイッチ32を適宜制御することで、得られる電力増幅器の利得をきめ細かく制御することができる。
なお、この実施の形態5では、トランジスタ3が3段構成である例を示したが、トランジスタ3が2段以上の構成であれば、同様の効果を奏することができる。
実施の形態6.
図6はこの発明の実施の形態6による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
SPDTスイッチ40は1段目のトランジスタ3−1のエミッタをグランド又はベースに接続する切換器である。
スイッチ41は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
図6はこの発明の実施の形態6による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
SPDTスイッチ40は1段目のトランジスタ3−1のエミッタをグランド又はベースに接続する切換器である。
スイッチ41は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態6では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ41のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態6では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ41のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ41をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ41をONに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
あるいは、スイッチ41をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
あるいは、スイッチ41をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態6では、1段目のトランジスタ3−1は、回路構成上、シャント又はシリーズに接続されたダイオードとして動作し、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
本構成では、スイッチ41とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
本構成では、スイッチ41とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態6によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ41をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ41をONに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、あるいは、スイッチ41をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続するように構成したので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
実施の形態7.
図7はこの発明の実施の形態7による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ51は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路52はスイッチ51と並列に接続されており、第2のスイッチであるスイッチ53、キャパシタ54及び抵抗55が直列に接続されて構成されている。
図7はこの発明の実施の形態7による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ51は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路52はスイッチ51と並列に接続されており、第2のスイッチであるスイッチ53、キャパシタ54及び抵抗55が直列に接続されて構成されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態7では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ51,53のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態7では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ51,53のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ51,53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ51をON、スイッチ53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
あるいは、スイッチ51,53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
あるいは、スイッチ51,53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態7では、1段目のトランジスタ3−1は、回路構成上、シャント又はシリーズに接続されたダイオードとして動作し、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
本構成では、スイッチ51,53とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
本構成では、スイッチ51,53とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ51をOFF、スイッチ53をONに制御することで、フィードバック回路52を有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路52が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路52が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態7によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ51,53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ51をON、スイッチ53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、あるいは、スイッチ51,53をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ51をOFF、スイッチ53をONに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
実施の形態8.
図8はこの発明の実施の形態8による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ61は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ62は一端がスイッチ61の他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路63はスイッチ62と並列に接続されており、キャパシタ64と抵抗65から構成されている。
図8はこの発明の実施の形態8による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ61は一端が1段目のトランジスタ3−1のベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ62は一端がスイッチ61の他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1のコレクタと接続されている。
フィードバック回路63はスイッチ62と並列に接続されており、キャパシタ64と抵抗65から構成されている。
次に動作について説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態8では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ61,62のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
上記実施の形態4では、SPDTスイッチ30によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えることで、高周波域での利得と低周波域での利得を切り換えるものを示したが、この実施の形態8では、SPDTスイッチ40によって、1段目のトランジスタ3−1のエミッタの接続先をグランド又はトランジスタ3−1のベースに切り換えるとともに、スイッチ61,62のON/OFFを制御することで、高周波域での利得と、低周波域での利得と、中間周波域での利得とを切り換えるものについて説明する。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ61,62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、トランジスタ3−1〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、スイッチ61,62をONに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
あるいは、スイッチ61,62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
あるいは、スイッチ61,62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1のコレクタバイアスをOFFに制御する。この場合、トランジスタ3−1は、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態8では、1段目のトランジスタ3−1は、回路構成上、シャント又はシリーズに接続されたダイオードとして動作し、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
本構成では、スイッチ61,62とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
本構成では、スイッチ61,62とSPDTスイッチ40の制御状態によって、線形性を補償するダイオードのシャント接続又はシリーズ接続を選択することができるため、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ61をON、スイッチ62をOFFに制御することで、フィードバック回路63を有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路63が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1も増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路63が有効になることで、1段目のトランジスタ3−1の利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態8によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ61,62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ61,62をONに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続し、あるいは、スイッチ61,62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとベースを接続し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ61をON、スイッチ62をOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ40によって1段目のトランジスタ3−1のエミッタとグランドを接続するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
実施の形態9.
上記実施の形態1〜8では、トランジスタ3−1〜3−3が縦続に接続されているものを示したが、図9に示すように、1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されていてもよい。1段目のトランジスタ3−1の並列数は2以上であればよい。
図9は、図4の電力増幅器における1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されている例を示しているが、図1〜3や図5〜8の電力増幅器における1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されているものであってもよい。
上記実施の形態1〜8では、トランジスタ3−1〜3−3が縦続に接続されているものを示したが、図9に示すように、1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されていてもよい。1段目のトランジスタ3−1の並列数は2以上であればよい。
図9は、図4の電力増幅器における1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されている例を示しているが、図1〜3や図5〜8の電力増幅器における1段目のトランジスタ3−1が複数並列に接続されているものであってもよい。
実施の形態10.
図10はこの発明の実施の形態10による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
トランジスタ3−1a及びトランジスタ3−1bは並列に接続されている1段目のトランジスタである。
SPDTスイッチ71aは1段目のトランジスタ3−1aのエミッタをグランド又はベースに接続する第1の切換器である。
SPDTスイッチ71bは1段目のトランジスタ3−1bのエミッタをグランド又はベースに接続する第2の切換器である。
第1のスイッチであるスイッチ72aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ72bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
図10はこの発明の実施の形態10による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
トランジスタ3−1a及びトランジスタ3−1bは並列に接続されている1段目のトランジスタである。
SPDTスイッチ71aは1段目のトランジスタ3−1aのエミッタをグランド又はベースに接続する第1の切換器である。
SPDTスイッチ71bは1段目のトランジスタ3−1bのエミッタをグランド又はベースに接続する第2の切換器である。
第1のスイッチであるスイッチ72aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ72bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
次に動作について説明する。
この実施の形態10では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ72a,72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態10では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ72a,72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、トランジスタ3−1aについては、スイッチ72aをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1aのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1aは、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態10では、トランジスタ3−1a,3−1bがダイオードとして動作するので、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
以上で明らかなように、この実施の形態10によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ72a,72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ72aをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、スイッチ72bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続するように構成したので、低周波域から高周波域に亘って所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
この実施の形態10では、1段目のトランジスタ3−1の並列数が2である例を示したが、例えば、2以上のトランジスタ3−1aや、2以上のトランジスタ3−1bを並列に接続することで、1段目のトランジスタ3−1の並列数が3以上であってもよい。
実施の形態11.
図11はこの発明の実施の形態11による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ81aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ81bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
第1のフィードバック回路であるフィードバック回路82aはスイッチ81aと並列に接続されており、第3のスイッチであるスイッチ83a、キャパシタ84a及び抵抗85aが直列に接続されて構成されている。
第2のフィードバック回路であるフィードバック回路82bはスイッチ81bと並列に接続されており、第4のスイッチであるスイッチ83b、キャパシタ84b及び抵抗85bが直列に接続されて構成されている。
図11はこの発明の実施の形態11による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ81aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ81bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
第1のフィードバック回路であるフィードバック回路82aはスイッチ81aと並列に接続されており、第3のスイッチであるスイッチ83a、キャパシタ84a及び抵抗85aが直列に接続されて構成されている。
第2のフィードバック回路であるフィードバック回路82bはスイッチ81bと並列に接続されており、第4のスイッチであるスイッチ83b、キャパシタ84b及び抵抗85bが直列に接続されて構成されている。
次に動作について説明する。
この実施の形態11では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ81a,81b,83a,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態11では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ81a,81b,83a,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、トランジスタ3−1aについては、スイッチ81aをON、スイッチ83aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1aのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1aは、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ81b,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ81b,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態11では、トランジスタ3−1a,3−1bがダイオードとして動作するので、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、トランジスタ3−1aについては、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ81aをOFF、スイッチ83aをONに制御することで、フィードバック回路82aを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1aも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路82aが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1aの利得が減少する。
一方、トランジスタ3−1bについては、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ81bをOFF、スイッチ83bをONに制御することで、フィードバック回路82bを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1bも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路82bが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1bの利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1aも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路82aが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1aの利得が減少する。
一方、トランジスタ3−1bについては、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ81bをOFF、スイッチ83bをONに制御することで、フィードバック回路82bを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1bも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路82bが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1bの利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態11によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ81a,81b,83a,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ81aをON、スイッチ83aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、スイッチ81b,83bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ81aをOFF、スイッチ83aをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、スイッチ81bをOFF、スイッチ83bをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
この実施の形態11では、1段目のトランジスタ3−1の並列数が2である例を示したが、例えば、2以上のトランジスタ3−1aや、2以上のトランジスタ3−1bを並列に接続することで、1段目のトランジスタ3−1の並列数が3以上であってもよい。
実施の形態12.
図12はこの発明の実施の形態12による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ91aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ91bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続されている。
第3のスイッチであるスイッチ92aは一端がスイッチ91aの他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第4のスイッチであるスイッチ92bは一端がスイッチ91bの他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
第1のフィードバック回路であるフィードバック回路93aはスイッチ92aと並列に接続されており、キャパシタ94a及び抵抗95aが直列に接続されて構成されている。
第2のフィードバック回路であるフィードバック回路93bはスイッチ92bと並列に接続されており、キャパシタ94b及び抵抗95bが直列に接続されて構成されている。
図12はこの発明の実施の形態12による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図10と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
第1のスイッチであるスイッチ91aは一端が1段目のトランジスタ3−1aのベースと接続されている。
第2のスイッチであるスイッチ91bは一端が1段目のトランジスタ3−1bのベースと接続されている。
第3のスイッチであるスイッチ92aは一端がスイッチ91aの他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1aのコレクタと接続されている。
第4のスイッチであるスイッチ92bは一端がスイッチ91bの他端と接続され、他端が1段目のトランジスタ3−1bのコレクタと接続されている。
第1のフィードバック回路であるフィードバック回路93aはスイッチ92aと並列に接続されており、キャパシタ94a及び抵抗95aが直列に接続されて構成されている。
第2のフィードバック回路であるフィードバック回路93bはスイッチ92bと並列に接続されており、キャパシタ94b及び抵抗95bが直列に接続されて構成されている。
次に動作について説明する。
この実施の形態12では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ91a,91b,92a,92bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態12では、1段目のトランジスタ3−1であるトランジスタ3−1aとトランジスタ3−1bが並列に接続されている。
高周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が3段である必要があるので、スイッチ91a,91b,92a,92bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続する。さらに、トランジスタ3−1a,3−1b〜3−3のコレクタバイアスをONに制御する。
これにより、RF入力端子1から入力されたRF信号が3段のトランジスタ3−1a,3−1b〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
低周波域で所望の利得を得る際には、上記実施の形態1と同様に、トランジスタ3の段数が2段である必要があるので、トランジスタ3−1aについては、スイッチ91a,92aをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1aのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1aは、シャントに接続されたダイオードとして動作する。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ91a,92aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
一方、トランジスタ3−1bについては、スイッチ91a,92aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続する。また、1段目のトランジスタ3−1bのコレクタバイアスをOFFに制御する。これにより、トランジスタ3−1bは、シリーズに接続されたダイオードとして動作する。
このとき、2段目及び3段目のトランジスタ3−2,3−3のコレクタバイアスについてはONに制御するので、RF入力端子1から入力されたRF信号が2段のトランジスタ3−2〜3−3で増幅されて、増幅後のRF信号がRF出力端子2に出力される。
この実施の形態12では、トランジスタ3−1a,3−1bがダイオードとして動作するので、ダイオードのバイアス(ベースバイアス)を可変することで、入出力位相特性を可変することができ、線形性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
また、トランジスタ3−1aはシャントに接続されたダイオードとして動作し、トランジスタ3−1bはシリーズに接続されたダイオードとして動作するので、入出力位相特性の補償量を増加させることができる。
したがって、広帯域に亘って、電力増幅器の利得特性を平坦化して、電力増幅器の入出力位相特性を補償することができる。
中間周波域で所望の利得を得る際には、トランジスタ3−1aについては、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ91aをON、スイッチ92aをOFFに制御することで、フィードバック回路93aを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1aも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路93aが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1aの利得が減少する。
一方、トランジスタ3−1bについては、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ91bをON、スイッチ92bをOFFに制御することで、フィードバック回路93bを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1bも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路93bが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1bの利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
この場合、1段目のトランジスタ3−1aも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路93aが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1aの利得が減少する。
一方、トランジスタ3−1bについては、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するとともに、スイッチ91bをON、スイッチ92bをOFFに制御することで、フィードバック回路93bを有効にする。
この場合、1段目のトランジスタ3−1bも増幅器として動作するため、3段構成になるが、フィードバック回路93bが有効になることで、1段目のトランジスタ3−1bの利得が減少する。
したがって、高周波域で所望の利得を得る場合よりも、電力増幅器全体の利得が減少する。
以上で明らかなように、この実施の形態12によれば、高周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ91a,91b,92a,92bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続し、低周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ91a,92aをONに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドし、また、スイッチ91a,92aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとベースを接続し、中間周波域で所望の利得を得る際には、スイッチ91aをON、スイッチ92aをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71aによって1段目のトランジスタ3−1aのエミッタとグランドを接続し、また、スイッチ91bをON、スイッチ92bをOFFに制御するとともに、SPDTスイッチ71bによって1段目のトランジスタ3−1bのエミッタとグランドを接続するように構成したので、低周波域や高周波域だけでなく、中間周波域でも所望の利得を得ることができるとともに、入出力位相特性の補償量を増加させることができる効果を奏する。
この実施の形態12では、1段目のトランジスタ3−1の並列数が2である例を示したが、例えば、2以上のトランジスタ3−1aや、2以上のトランジスタ3−1bを並列に接続することで、1段目のトランジスタ3−1の並列数が3以上であってもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 RF入力端子、2 RF出力端子、3−1〜3−3 トランジスタ、4−1〜4−4 整合回路、5−1〜5−3 コレクタ電源端子、6−1〜6−3 ベース電源端子、7 スイッチ、11 スイッチ(第1のスイッチ)、12 フィードバック回路、13 スイッチ(第2のスイッチ)、14 キャパシタ、15 抵抗、21 スイッチ(第1のスイッチ)、22 スイッチ(第2のスイッチ)、23 フィードバック回路、24 キャパシタ、25 抵抗、30 SPDTスイッチ(切換器)、31 フィードバック回路、32 スイッチ、33 キャパシタ、34 抵抗、40 SPDTスイッチ(切換器)、41 スイッチ、51 スイッチ(第1のスイッチ)、52 フィードバック回路、53 スイッチ(第2のスイッチ)、54 キャパシタ、55 抵抗、61 スイッチ(第1のスイッチ)、62 スイッチ(第2のスイッチ)、63 フィードバック回路、64 キャパシタ、65 抵抗、71a SPDTスイッチ(第1の切換器)、71b SPDTスイッチ(第2の切換器)、72a スイッチ(第1のスイッチ)、72b スイッチ(第2のスイッチ)、81a スイッチ(第1のスイッチ)、81b スイッチ(第2のスイッチ)、82a フィードバック回路(第1のフィードバック回路)、82b フィードバック回路(第2のフィードバック回路)、83a スイッチ(第3のスイッチ)、83b スイッチ(第4のスイッチ)、84a,84b キャパシタ、85a,85b 抵抗、91a スイッチ(第1のスイッチ)、91b スイッチ(第2のスイッチ)、92a スイッチ(第3のスイッチ)、92b スイッチ(第4のスイッチ)、93a フィードバック回路(第1のフィードバック回路)、93b フィードバック回路(第2のフィードバック回路)、94a,94b キャパシタ、95a,95b 抵抗。
Claims (12)
- 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されており、第1の周波数域で利得を得る際には開状態になり、前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には閉状態になるスイッチを備えたことを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第1のスイッチと、
前記第1のスイッチと並列に接続されているフィードバック回路とを備え、
前記フィードバック回路は、第2のスイッチ、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
前記第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態になり、前記第1の周波数域より低い前記第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態で、前記第2のスイッチが開状態になり、前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが開状態で、前記第2のスイッチが閉状態になることを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続されている第1のスイッチと、
一端が前記第1のスイッチの他端と接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第2のスイッチと、
前記第2のスイッチと並列に接続されているフィードバック回路とを備え、
前記フィードバック回路は、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態になり、前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが閉状態になり、前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態で、前記第2のスイッチが開状態になることを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのエミッタ又はソースをグランドに接続し、前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続する切換器を備えたことを特徴とする電力増幅器。 - 一端が前記1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されているフィードバック回路を備え、
前記フィードバック回路は、スイッチ、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
前記第1及び第2の周波数域で利得を得る際には、前記スイッチが開状態になり、前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記スイッチが閉状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続することを特徴とする請求項4記載の電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続する切換器と、
一端が前記1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されているスイッチとを備え、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記スイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記スイッチが閉状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、あるいは、前記スイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続することを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続する切換器と、
一端が前記1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第1のスイッチと、
前記第1のスイッチと並列に接続されているフィードバック回路とを備え、
前記フィードバック回路は、第2のスイッチ、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態、前記第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、あるいは、前記第1及び第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続し、
前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが開状態、前記第2のスイッチが閉状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続することを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
一端が前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続する切換器と、
一端が前記1段目のトランジスタのベース又はゲートと接続されている第1のスイッチと、
一端が前記第1のスイッチの他端と接続され、他端が前記1段目のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第2のスイッチと、
前記第2のスイッチと並列に接続されているフィードバック回路とを備え、
前記フィードバック回路は、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが閉状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、あるいは、前記第1及び第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記1段目のトランジスタのベース又はゲートに接続し、
前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態、前記第2のスイッチが開状態で、前記切換器が前記1段目のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続することを特徴とする電力増幅器。 - 前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタは、2以上のトランジスタが並列に接続されて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の電力増幅器。
- 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタは、第1のトランジスタと第2のトランジスタが並列に接続されて構成されており、
前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第1のトランジスタのベース又はゲートに接続する第1の切換器と、
前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続する第2の切換器と、
一端が前記第1のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記第1のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第1のスイッチと、
一端が前記第2のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記第2のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第2のスイッチとを備え、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態で、前記第1及び第2の切換器が前記第1及び第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態で、前記第1の切換器が前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続するとともに、前記第2のスイッチが開状態で、前記第2の切換器が前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続することを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタは、第1のトランジスタと第2のトランジスタが並列に接続されて構成されており、
前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第1のトランジスタのベース又はゲートに接続する第1の切換器と、
前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続する第2の切換器と、
一端が前記第1のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記第1のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第1のスイッチと、
一端が前記第2のトランジスタのベース又はゲートと接続され、他端が前記第2のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第2のスイッチと、
前記第1のスイッチと並列に接続されている第1のフィードバック回路と、
前記第2のスイッチと並列に接続されている第2のフィードバック回路とを備え、
前記第1のフィードバック回路は、第3のスイッチ、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
前記第2のフィードバック回路は、第4のスイッチ、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1から第4のスイッチが開状態で、前記第1及び第2の切換器が前記第1及び第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1のスイッチが閉状態、前記第3のスイッチが開状態で、前記第1の切換器が前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続するとともに、前記第2及び第4のスイッチが開状態で、前記第2の切換器が前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続し、
前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが開状態、前記第3及び第4のスイッチが閉状態で、前記第1及び第2の切換器が前記第1及び第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続することを特徴とする電力増幅器。 - 増幅対象の信号がベース又はゲートに与えられると、増幅後の信号をコレクタ又はドレインに出力するエミッタ接地又はソース接地のトランジスタが多段に接続されている電力増幅器において、
前記複数のトランジスタにおける1段目のトランジスタは、第1のトランジスタと第2のトランジスタが並列に接続されて構成されており、
前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第1のトランジスタのベース又はゲートに接続する第1の切換器と、
前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースをグランド、あるいは、前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続する第2の切換器と、
一端が前記第1のトランジスタのベース又はゲートと接続されている第1のスイッチと、
一端が前記第2のトランジスタのベース又はゲートと接続されている第2のスイッチと、
一端が前記第1のスイッチの他端と接続され、他端が前記第1のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第3のスイッチと、
一端が前記第2のスイッチの他端と接続され、他端が前記第2のトランジスタのコレクタ又はドレインと接続されている第4のスイッチと、
前記第3のスイッチと並列に接続されている第1のフィードバック回路と、
前記第4のスイッチと並列に接続されている第2のフィードバック回路とを備え、
前記第1及び第2のフィードバック回路は、キャパシタ及び抵抗が直列に接続されて構成されており、
第1の周波数域で利得を得る際には、前記第1から第4のスイッチが開状態で、前記第1及び第2の切換器が前記第1及び第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続し、
前記第1の周波数域より低い第2の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第3のスイッチが閉状態で、前記第1の切換器が前記第1のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続するとともに、前記第2及び第4のスイッチが開状態で、前記第2の切換器が前記第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記第2のトランジスタのベース又はゲートに接続し、
前記第1の周波数域より低く、前記第2の周波数域より高い第3の周波数域で利得を得る際には、前記第1及び第2のスイッチが閉状態、前記第3及び第4のスイッチが開状態で、前記第1及び第2の切換器が前記第1及び第2のトランジスタのエミッタ又はソースを前記グランドに接続することを特徴とする電力増幅器。
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Cited By (3)
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CN106788296A (zh) * | 2017-03-10 | 2017-05-31 | 深圳市品川能源电气有限公司 | 电子开关功放电路 |
JP2017216576A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | Simplex Quantum株式会社 | 増幅器 |
CN114094953A (zh) * | 2021-11-03 | 2022-02-25 | 深圳飞骧科技股份有限公司 | 功率放大器和射频芯片 |
-
2014
- 2014-04-23 JP JP2014089280A patent/JP2015207977A/ja active Pending
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