JP2017215397A - 撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】交換式レンズを用いた撮影装置において、マウントを介することなく、カメラ側で発生した熱をレンズ側へ放熱することで、撮影中のピント変化を抑制したレンズ装置を提供すること。【解決手段】交換式レンズ装置と該交換式レンズ装置がマウント部材を介して着脱されるカメラ装置を有し、該カメラ装置には該カメラ装置の内部に有する発熱部材から発生する熱を伝熱するカメラ側伝熱部材を有し、該カメラ側伝熱部材は該マウント部材とは異なる位置で該カメラ装置の筐体の外部に突出する突出部を有し、該交換式レンズ装置は該カメラ装置に取り付け固定時に該カメラ側伝熱部材の該突出部と接触するレンズ側伝熱部材を有することを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、撮影装置に関する。
カメラ本体の小型化に伴い、撮像素子や電源部から発する熱を放熱するための放熱部材をカメラ本体内部に設けずに、放熱部材をレンズ側へ設ける構造が特許文献1、特許文献2に提案されている。
特許文献1、2によると、交換式レンズを用いた撮像装置において、カメラ側の熱がマウントを介してレンズ側へ放熱されることで、マウントと撮像素子の距離がマウントの熱膨張によって変化し、撮影中にピントが変化する課題がある。また、上記特許文献において、交換式レンズに対する伝熱手段は、マウントを介した構造が提示されているのみであり、ピントの変化を抑制してレンズ側で放熱する手段が望まれる。
そこで、本発明の目的は、交換式レンズを用いた撮影装置において、マウントを介することなく、カメラ側で発生した熱をレンズ側へ放熱する構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮影装置は、
交換式レンズ装置と該交換式レンズ装置がマウント部材を介して着脱されるカメラ装置を有し、該カメラ装置には該カメラ装置の内部に有する発熱部材から発生する熱を伝熱するカメラ側伝熱部材を有し、該カメラ側伝熱部材は該マウント部材とは異なる位置で該カメラ装置の筐体の外部に突出する突出部を有し、該交換式レンズ装置は該カメラ装置に取り付け固定時に該カメラ側伝熱部材の該突出部と接触するレンズ側伝熱部材を有することを特徴とする。
交換式レンズ装置と該交換式レンズ装置がマウント部材を介して着脱されるカメラ装置を有し、該カメラ装置には該カメラ装置の内部に有する発熱部材から発生する熱を伝熱するカメラ側伝熱部材を有し、該カメラ側伝熱部材は該マウント部材とは異なる位置で該カメラ装置の筐体の外部に突出する突出部を有し、該交換式レンズ装置は該カメラ装置に取り付け固定時に該カメラ側伝熱部材の該突出部と接触するレンズ側伝熱部材を有することを特徴とする。
本発明によれば、交換式レンズを用いた撮影装置において、マウントを介することなく、カメラ側で発生した熱をレンズ側へ放熱することで、撮影中のピント変化を抑制したレンズ装置を提供するものである。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1と図2を参照しながら、本実施例の撮影装置について説明する。
図1は本実施例における撮影装置の全体図を示す。図2は図1で示している撮影装置の部分断面図である。
レンズ装置1aは、フォーカス、ズーム、アイリスをマニュアル操作するための光軸まわりに回転する操作リング7a、7b、7cを有する。また、レンズ装置1aは、カメラ装置50のカメラマウント53へ取付け固定するためのマウント6がカメラ装置50側にあり、カメラ装置50へは、マウント固定リング54を回して固定するいわゆるバヨネット方式のマウントとなっている。レンズ側のマウント6の物体側には順番に、中間筒5、レンズ群2cを保持している鏡筒3c、レンズサポート10を保持している中間固定部4a、レンズ群2bとレンズ群2cを保持している鏡筒3bを保持している鏡筒3a、を連結固定している。
カメラマウント53は、カメラ前プレート51に固定し、カメラ前プレート51には、カメラを覆うためのカメラカバー52を固定する。カメラ装置50に有する撮像素子55は、CCDやCMOSであり、カメラ前プレート51に固体する撮像素子固定部56に取り付けられる。また、撮像素子55の背面には熱伝導率が高いアルミニウムなどから成るカメラ側伝熱部材57を有し、その先端はカメラ前プレート51に開けられた伝熱部材突出口58からカメラ装置50の外部に突出している。
カメラ側伝熱部材57の先端は、レンズサポート10から一体で突出しているレンズサポート伝熱部11と、伝熱シート部12を介して接触している。伝熱シート部12は、レンズサポート伝熱部11の先端に一体で固定されたシリコンなどの弾性力のある放熱シートであり、カメラ側伝熱部材57とレンズサポート伝熱部11の密着性を確保している。レンズ取り付け時には、レンズ装置1aとカメラ装置50のマウント部がそれぞれ接触すると共に、カメラ側伝熱部材57とレンズサポート伝熱部11も伝熱シート部12を介して接触する。
撮像素子55から発した熱は、カメラ側伝熱部材57を伝わり、伝熱シート部12、レンズサポート伝熱部11の順に伝わる。レンズサポート10は、撮影装置を固定するための三脚部材と下面にて接続固定するものであり、材質はアルミニウムなどの金属部材であり、カメラ側からの熱を放熱するための表面積を確保している。
以上のように、本発明によれば、撮像素子55から発した熱は、マウント部を介さずにレンズ装置1a側のレンズサポート10から放熱することができるため、カメラ装置50内には別途放熱部材を設ける必要がない。また、三脚部材への固定機能を有するレンズサポート10を使用して発熱しているため、専用の放熱部材をレンズ装置1aに設ける必要がない。
図3を参照して、本実施例の撮影装置について説明する。
図2は本実施例における撮影装置の全体図を示す。
本実施例のレンズ装置1bは、基本的な構成は図1に示した第1の実施例の撮影装置と同等の構成を有するが、特徴的な構成としてフード20とフード伝熱部21を有する。フード20は、レンズ装置1bの物体側に不要な光線を遮光するために取り付けられている。フード20の撮像面側下方には、カメラ側伝熱部材57と伝熱シート部12を介して先端が接触するフード伝熱部21が中間固定部4b下方面に接続固定されている。撮像素子55から発した熱は、カメラ側伝熱部材57を伝わり、伝熱シート部12、フード伝熱部21、フード20の順に伝わる。フード20の外装面とフード伝熱部21は、アルミニウムなどの金属部材であり、カメラ側からの熱を放熱するための表面積を確保している。
以上のように、本発明によれば、撮像素子57から発した熱は、マウント部を介さずにレンズ装置1b側のフード20から放熱することができるため、カメラ装置50内には別途放熱部材を設ける必要がない。また、不要な光線を遮光するフード20を使用して発熱しているため、専用の放熱部材をレンズ装置1bに設ける必要がない。
図4から図6を参照しながら、本実施例の撮影装置について説明する。
図4は本実施例における撮影装置の全体図を示す。図5(a)は、図4で示している撮影装置の部分断面図である。図5(b)は、図5(a)中のB−B断面図を示す。図6(a)は、図4で示している撮影装置の部分断面図である。図6(b)は、図6(a)中のB−B断面図を示す。図7は、本実施例におけるフローチャートである。
本実施例のレンズ装置1cは、基本的な構成は図1に示した第1の実施例の撮影装置と同等の構成を有するが、特徴的な構成として鏡筒伝熱部30と回転伝熱部31を有する。鏡筒伝熱部30は、レンズ群2cを保持する鏡筒3dの外周に接続固定され、中間固定部4cに開けられた中間固定筒穴部38から中間固定部4cの外部に先端が突出している。
鏡筒伝熱部30の先端は、回転伝熱部31の一部で平面状の回転伝熱部接触面32aと接触している。回転伝熱部31の一端は、伝熱シート部36を介して、カメラ側伝熱部材57と接触している。回転伝熱部31は、回転部固定筐体37内に回転可能な状態で保持され、回転固定筐体37内に固定しているモータ35の回転力をモータギア34によって回転伝熱部31に伝えることで回転する。回転伝熱部31にある回転伝熱部接触面32aの反対側には、回転部固定筐体37の外側に突出した放熱部を持つ外部放熱板33と接触するように、回転伝熱部接触面32bを有する。
次に、撮像素子55からの熱を伝える伝熱経路を選択する処理を図7のフローチャートを参照して説明する。
S101は、レンズ装置1c内に有する不図示の温度センサから得られた温度情報を元に、例えば測定温度が−5℃以下の場合はS102へ、−5℃より高い場合はS103へ選択する処理である。
S102は低温時の処理で、モータ35を回転し回転伝熱部31の回転伝熱部接触面32aが鏡筒伝熱部30に接触する角度まで回転する。接触する角度を検出する手段は、あらかじめモータ37の回転角を算出しておき、モータ35に有する回転角検出部から得られる回転角度を元にモータ35を所定の位置に回転する方法がある。または、接触位置を検出する接触スイッチが、回転伝熱部接触面32aの一部が触れることで回転停止位置を検出しても良い。S102の状態において、撮像素子55から発する熱は、カメラ側伝熱部材57、伝熱シート部36、回転伝熱部31、鏡筒伝熱部30の順で伝わる。伝熱シート部36は、回転伝熱部31の先端に固定されたシリコンなどの弾性力のある放熱シートであり、カメラ側伝熱部材57と回転伝熱部31の密着性を確保している。鏡筒伝熱部31に伝わった熱は鏡筒3dを温め、鏡筒3dが収縮して、レンズ群2cの前後の間隔変化を抑制する。
S103は高温時の処理で、モータ35を回転し回転伝熱部31の回転伝熱部接触面32bが外部放熱板33に接触する角度までS101の処理とは逆方向に回転する。S103の状態は、S102と異なり、撮像素子55からの熱は、回転伝熱部31から外部放熱板33へ伝わる。外部放熱板33の放熱部は、回転部固定筐体37の外側に突出しており、伝わった熱は外部に放熱される。なお、上記処理は、不図示のレンズ装置1c内に有する電気基板上にあるCPUにて処理されるものである。
以上のように、本発明によれば、撮像素子55から発した熱は、マウント部を介さずにレンズ装置1c側の鏡筒伝熱部30や外部放熱板33から放熱することができるため、カメラ装置50内には別途放熱部材を設ける必要がない。また、低温時にはレンズ群2cの前後間隔変化を抑えることで、温度変化による光学を少なくすることができる。本実施例では、温度に応じてレンズ鏡筒への伝熱と外部放熱板の1つの組合せの切替えを行っているが、複数のレンズ鏡筒や複数の外部放熱板といった複数の伝熱経路を選択して切り替えても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明のこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲で種々の変形および変更が可能である。
レンズ装置は、撮影装置に適用できる。
1a,1b,1c,1d レンズ装置、6 マウント、11 レンズサポート伝熱部、
50 カメラ装置、55 撮像素子、57 カメラ側伝熱部材
50 カメラ装置、55 撮像素子、57 カメラ側伝熱部材
Claims (6)
- 交換式レンズ装置と該交換式レンズ装置がマウント部材を介して着脱されるカメラ装置を有し、該カメラ装置には該カメラ装置の内部に有する発熱部材から発生する熱を伝熱するカメラ側伝熱部材を有し、該カメラ側伝熱部材は該マウント部材とは異なる位置で該カメラ装置の筐体の外部に突出する突出部を有し、該交換式レンズ装置は該カメラ装置に取り付け固定時に該カメラ側伝熱部材の該突出部と接触するレンズ側伝熱部材を有することを特徴とする撮影装置。
- 前記発熱部材は、撮像素子であることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
- 前記レンズ側伝熱部材は、前記交換式レンズ装置を支えるサポート部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
- 前記レンズ側伝熱部材は、前記交換式レンズ装置のフード部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
- 前記レンズ側伝熱部材は、前記交換式レンズ装置のレンズ鏡筒の一部と接続することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮影装置。
- 前記レンズ側伝熱部材は、前記交換式レンズ装置のレンズ鏡筒の一部、もしくは該交換式レンズ装置の外部に露出している放熱部材の少なくともどちらか一方に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の撮影装置。
Priority Applications (1)
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JP2016108014A JP2017215397A (ja) | 2016-05-31 | 2016-05-31 | 撮影装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2020196637A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2021-04-08 | 株式会社Qdレーザ | 画像中継装置及び画像投影システム |
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2016
- 2016-05-31 JP JP2016108014A patent/JP2017215397A/ja active Pending
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JPWO2020196637A1 (ja) * | 2019-03-28 | 2021-04-08 | 株式会社Qdレーザ | 画像中継装置及び画像投影システム |
US12038620B2 (en) | 2019-03-28 | 2024-07-16 | Qd Laser, Inc. | Image relay device and image projection system |
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