JP2017214104A - クラフト紙袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】飼料や穀類を充填した後の密封状態がより良好で、より開封しやすいクラフト紙袋を提供すること。【解決手段】少なくともクラフト紙層を有し、クラフト紙層を最外層とする筒体の一方端部が、筒体の表面側に向けて少なくとも1回折り返された状態で、接着面を有する破断可能なテープが、筒体の折り返された一方端部を、表裏両面から挟持している、クラフト紙袋であって、破断可能なテープの長さが、筒体の幅よりも、0mmより大きく60mm以下の長さだけ長く、破断可能なテープの幅は、筒体の折り返された一方端部を挟持した状態で、筒体の表面側が45mm以上90mm以下であり、筒体の裏面側が0mm以上45mm以下であって、破断可能なテープのうち、筒体からはみ出した摘みしろの少なくとも一部には、筒体の折り返された端部が保持される位置に、筒体の端部と平行な1本の切れ込みが設けられていることを特徴とする、クラフト紙袋。【選択図】図1

Description

本発明は、取り扱い性及び開封容易性が改善された、クラフト紙袋に関する。
従来、粉末又は粒状の飼料や穀類等を充填して保管又は輸送するための包装容器として、クラフト紙袋が知られている。クラフト紙袋では、外側が紙であるので積み重ねても滑りにくく、又、外袋の枚数を増やすことで強度を高めることができるので、例えば20kg以上にもなるような高重量の内容物を充填した場合でも、これらを積み重ねて輸送等を安全に行うことができる。更に、湿気を嫌う粉末又は粒状の飼料や穀物の保管や輸送の場合には、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂製の内袋の外側に、クラフト紙等の紙製の外袋を重ねた複層体が好適に使用される。
一般に、クラフト紙袋は、糊による貼り合せや、ホットメルト樹脂による接着、ミシン糸による縫製等、使用者のニーズに合わせて様々な方法で封緘されている。これらの方式による場合、封緘が強固であるものの、開封時に刃物を用いる必要があり手間がかかるというような問題がある。開封時の取り扱い性を向上させるための手段としては、例えば、環縫いにより、縫った方向と逆方向に糸を引き抜く縫製方法や、クラフト紙袋の封緘部分の紙テープにプラスチックテープを接着させる方法が知られており(特許文献1)、後者の場合、開封時にこのテープを引き抜くことで紙テープを破り、内容物の取り出し口を形成することができる。
ところで、従来知られているクラフト紙袋の中には、内袋と外袋とを組み合わせてから、両袋について同時に底部を2回以上折り曲げて密封したものも知られている。具体的には、2枚又は3枚以上重ねたクラフト紙を筒状にし、その中に内袋となる熱可塑性樹脂製の内袋を入れて当該内袋の底部となる箇所をクラフト紙の上から溶着させ、さらに底部を両袋について同時に2回又はそれ以上折り曲げて、当該折り曲げ部分を縫製等することにより密封している。
しかし、このように内袋と外袋とがともに2回以上折り返されて密封されたクラフト紙袋は、内袋が外袋に巻き込まれた状態となっているので、使用後に処分する際、内袋を外袋から分離することができない。したがって、廃棄処分やリサイクルが容易でないという問題があった。
このような問題を解決するため、特許文献2には、熱可塑性樹脂製の内袋と、内袋の外側に2枚以上重ねた紙製の外袋とを有するクラフト紙袋であって、内袋が底部において溶着され、かつ開口部において最内側の外袋と接着されており、内袋と外袋は底部において一回だけ折り返されて、最外側の外袋には折り返された部分を覆う封緘用の紙テープが接着されて折り返しが保たれているクラフト紙袋が開示されている。
特開平05−246441号公報 特開2004−175444号公報
特許文献1の封緘方法では、プラスチックテープが細いため、これらの端部をつかみにくく、クラフト紙袋の開封がしづらいという問題があった。また、特許文献2に記載のクラフト紙袋は、使用後において、内袋と外袋を容易に分離することができる。しかし、さらに、紙テープによるクラフト紙袋の密封状態を良好なものとしつつ、クラフト紙袋から充填された飼料や穀類を取り出す際に、クラフト紙袋をより開封しやすいものとする必要があった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、飼料や穀類を充填した後の密封状態がより良好で、より開封しやすいクラフト紙袋を提供して、内袋を入れる場合は分離してリサイクルしやすくすることを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った。その結果、少なくともクラフト紙層を有する筒体からなり、一方端部が少なくとも1回折り返された状態で、接着面を有する破断可能なテープが、筒体の折り返された一方端部を、表裏両面から挟持しているクラフト紙袋において、破断可能なテープの長さ及び幅を調整し、かつ筒体からはみ出した、破断可能なテープの摘みしろに、所定の切れ込みを設けたクラフト紙袋によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、少なくともクラフト紙層を有し、前記クラフト紙層を最外層とする筒体の一方端部が、前記筒体の表面側に向けて少なくとも1回折り返された状態で、接着面を有する破断可能なテープが、筒体の折り返された一方端部を、表裏両面から挟持している、クラフト紙袋であって、前記破断可能なテープの長さが、前記筒体の幅よりも、0mmより大きく60mm以下の長さだけ長く、前記破断可能なテープの幅は、前記筒体の折り返された一方端部を挟持した状態で、前記筒体の表面側が45mm以上90mm以下であり、前記筒体の裏面側が0mm以上45mm以下であって、前記破断可能なテープのうち、前記筒体からはみ出した摘みしろの少なくとも一部には、前記筒体の折り返された端部が保持される位置に、前記筒体の端部と平行な1本の切れ込みが設けられていることを特徴とする、クラフト紙袋である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のクラフト紙袋であって、前記筒体の表面側の、前記破断可能なテープの接着面側に、前記筒体の端部と平行な硬質材料製テープが設けられており、前記硬質材料製テープは、前記切れ込を挟んで、前記筒体の折り返された一方端部の反対側に設けられており、前記硬質材料製テープの幅方向端部と、前記切れ込みが、略一致した位置に保持されていることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のクラフト紙袋であって、前記筒体の表面側において、前記切れ込みから、前記破断可能なテープの幅方向端部までの距離が、15mm以上70mm以下であることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のクラフト紙袋であって、前記筒体の表面側において、前記一方端部を上方とするとき、前記破断可能なテープの左側の摘みしろの長さが、前記破断可能なテープの右側の摘みしろの長さよりも長いことを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のクラフト紙袋であって、前記破断可能なテープの接着面に、酢酸ビニル系接着剤が用いられることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のクラフト紙袋であって、前記クラフト紙層の内側に熱可塑性樹脂層が設けられていて、筒体がクラフト紙層と熱可塑性樹脂層の少なくとも2層からなり、前記熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン樹脂層であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(6)に記載のクラフト紙袋であって、前記熱可塑性樹脂層に代えて、熱可塑性樹脂層をラミネートしたクラフト紙層、又は熱可塑性樹脂層からなるヤーンをラミネートしたクラフト紙層を用いることを特徴とするものである。
本発明のクラフト紙袋は、破断可能なテープの幅が、筒体の折り返された一方端部を挟持した状態で、筒体の表面側が筒体の裏面側よりも所定量長くなっている。このため、表面側に折り返された筒体の一方端部を、破断可能なテープで確実に固定することができ、折り曲げられた一方端部に重量がかかっても、クラフト紙袋の密封状態が好適に維持される。さらに、本発明のクラフト紙袋においては、破断可能なテープの長さが筒体の幅よりも所定量長く、破断可能なテープのうち、筒体からはみ出した摘みしろの少なくとも一部には、筒体の折り返された端部が保持される位置に、筒体の端部と平行な1本の切れ込みが設けられている。このため、摘みしろを指で容易に摘んで、破断可能なテープの一部を剥がすことができるとともに、破断可能なテープの一部を剥がした後には、筒体の折り返された端部が露出するので、クラフト紙袋に充填された内容物の自重により、クラフト紙袋を自然に開封させることができる。
本発明のクラフト紙袋表面の平面図である。 本発明のクラフト紙袋裏面の平面図である。 本発明のクラフト紙袋の一方端部の断面図である。 本発明のクラフト紙袋を開封する態様の模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、クラフト紙袋1の長手方向とは、筒体2の一方端部23から他方端部24に向かう方向であり、図中Yで示される方向であり、クラフト紙袋1の幅方向とは、クラフト紙袋1が置かれた平面上、クラフト紙袋1と直交する方向であって、図中Xで示される方向を指す。一方、破断可能なテープ3の長手方向とは、クラフト紙袋1の幅方向と一致する方法であって、図中Xで示される方向であり、破断可能なテープ3の幅方向とは、クラフト紙袋1の長手方向と一致する方向であって、図中Yで示される方向を指す。
<クラフト紙袋>
図1は、本発明のクラフト紙袋1の表面の平面図であり、図2は、本発明のクラフト紙袋1の裏面の平面図であり、図3は、本発明のクラフト紙袋1の一方端部25の断面図である。本発明のクラフト紙袋1は、少なくともクラフト紙層21を有し、好ましくはクラフト紙層21及び熱可塑性樹脂層22の少なくとも2層からなる筒体2と、筒体の一方端部23を、表裏両面から挟持する破断可能なテープ3とからなる。
[筒体]
上述のとおり、筒体2は、少なくともクラフト紙層21を有し、好ましくはクラフト紙層21及び熱可塑性樹脂層22の少なくとも2層からなるともに、クラフト紙層21が筒体2の最外層を構成しており、その一方端部23が、筒体2の表面側に向けて、少なくとも1回、好ましくは1回のみ折り返された状態で保持されている。クラフト紙袋1の筒体2は、クラフト紙袋1に内容物が充填される前の段階では、折り曲げられた一方端部23のみが封緘されて、他方端部24には開口部が形成されており、この開口部から、内容物を充填して、密封できるようになっている。一方端部23が封緘された状態において、筒体2のクラフト紙層21については、いわゆる、外袋を構成し、本発明の好ましい態様において設けられる熱可塑性樹脂層22については、内袋を構成する。クラフト紙袋1の内袋が熱可塑性樹脂層22により構成されることにより、他方端部24が密封された状態において、内部の密封状態を良好に維持することができ、内容物の保存性を向上させることができる。
クラフト紙層21や熱可塑性樹脂層22から筒体2を形成する場合、クラフト紙を必要枚数重ね合わせて、クラフト紙の糊しろに接着剤を塗布して、筒状に形成する。ここで、クラフト紙の糊しろは、筒体2のどの部位に形成してもよいが、クラフト紙を複数枚積層する場合には、各クラフト紙の糊しろの位置を幅方向にずらしたほうが、クラフト紙袋1の強度を向上させることができるため、好ましい。そして、クラフト紙層21を複数層設ける場合には、クラフト紙層21の所定部位に接着剤等を塗布し、クラフト紙層21を互いに固定することが好ましい。
クラフト紙を筒上に形成して、クラフト紙層21のみからなる筒体を形成した後は、必要に応じて、このクラフト紙層21のみからなる筒体の内側に、熱可塑性樹脂層22からなる筒体を入れる。この熱可塑性樹脂層22からなる筒体とクラフト紙層21からなる筒体を、接着剤や糊等を用いて接着し、クラフト紙袋1の大きさに合わせて、筒体2を所定長さに切断する。そして、切断された筒体2の一方端部23を折り返し、折り返された一方端部23を後述する破断可能なテープ3で固定する。
上述のとおり、本発明のクラフト紙袋1においては、クラフト紙層21の内層に熱可塑性樹脂層22が設けられていることが好ましく、この場合、筒体2がクラフト紙層21と熱可塑性樹脂層22の少なくとも2層からなる。本発明の好ましい態様において使用される、熱可塑性樹脂層22を構成する熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、クラフト紙袋1については、開口部を熱シールすることも想定されるため、包装容器に汎用される熱融着可能な熱可塑性樹脂を使用することが好ましく、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、未延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等を使用することができる。熱可塑性樹脂層22は、これらの中でも、各種ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂から構成されていることが好ましい。また、熱可塑性樹脂層22に代えて、熱可塑性樹脂層をラミネートしたクラフト紙層、又は熱可塑性樹脂層からなるヤーンをラミネートしたクラフト紙層を用いてもよい。
クラフト紙袋1の筒体2の寸法は、クラフト紙袋1の容量によっても異なるが、一般的には、筒体2の一方端部23を折り返した状態で、長手方向が、590mm以上1100mm以下であることが好ましく、650mm以上950mm以下であることがより好ましく、幅方向が、300mm以上600mm以下であることが好ましく、390mm以上580mm以下であることがより好ましい。また、一方端部23の折りしろの寸法は、20mm以上40mm以下であることが好ましく、25mm以上30mm以下であることがより好ましい。折りしろの寸法を上記の範囲内のものとすることにより、クラフト紙袋1が重量に十分耐えうるものとなるとともに、破断可能なテープ3を剥離した際には、一方端部23が容易に開封するものとなる。
[破断可能なテープ]
図3は、本発明のクラフト紙袋1の一方端部25の断面図であり、図4は、本発明のクラフト紙袋1を開封する態様の模式図である。本発明のクラフト紙袋1においては、筒体2の一方端部23が少なくとも1回、好ましくは1回のみ折り返された状態で、接着面を有する破断可能なテープ3により、表裏両面から挟持されている。破断可能なテープ3の長さは、筒体2の幅よりも0mmより大きく60mm以下の長さだけ長く、10mm以上35mm以下長いことが好ましく、15mm以上35mm以下長いことがより好ましい。破断可能なテープ3が上記の寸法で、筒体2の幅方向にはみ出していることにより、この部位が摘みしろとなって、破断可能なテープ3を剥離する際に指先で容易に摘むことができる。また、破断可能なテープ3の幅は、筒体2の折り返された一方端部23を挟持した状態で、筒体2の表面側が45mm以上90mm以下であり、筒体2の裏面側が0mm以上45mm以下である。なお、破断可能なテープ3の幅は、筒体2の表面側が60mm以上70mm以下であることがより好ましく、筒体2の裏面側が20mm以上30mm以下であることが好ましい。破断可能なテープ3の幅を上記の範囲内のものとすることにより、筒体2の一方端部23が、破断可能なテープ3により安定に保持され、筒体2の一方端部23が、クラフト紙袋1の内容物を十分に支持することができる。
本発明のクラフト紙袋1においては、筒体2の表面側において、一方端部23を上方とするとき、破断可能なテープ3の左側の摘みしろの長さが、破断可能なテープ3の右側の摘みしろの長さよりも長いことが好ましい。ここで、クラフト紙袋1の取り扱い者が右利きである場合、左側の摘みしろを摘んで右側に引っ張るため、左側の摘みしろを長くしておくことにより、右利きの作業者によるクラフト紙袋1の開封作業がより容易になる。
破断可能なテープ3の材質は、後述する硬質材料製テープ32よりも軟質の材料であり、筒体2の折り返された一方端部23を保持可能な材料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、硬質材料製テープ32を構成する硬質材料よりも軟質のプラスチック材料からなるフィルムやシート、クラフト紙を含めた紙材料等を挙げることができる。これらの中でも、破断性が良好であり、筒体2の折り返された一方端部23を保持する性能に優れ、接着剤を介したクラフト紙層21との接着性にも優れることから、紙材料を用いることが好ましい。
(切れ込み)
本発明においては、筒体2の一方端部23を挟持する破断可能なテープ3のうち、筒体2からはみ出した摘みしろの少なくとも一部に、筒体2の折り返された端部が保持される位置に、筒体2の端部と平行な一本の切れ込み31が設けられている。クラフト紙袋1を開封する際には、この切れ込み31から、筒体2の表面側に位置する破断可能なテープ3の幅方向端部33に至る、破断可能なテープ3の一部を帯状に剥離することにより、筒体2の一方端部23が露出して、筒体2の一方端部23が開口可能な状態となる。筒体2の表面側における破断可能なテープ3の切れ込み31の位置は、筒体2の折り返された一方端部23の位置と略一致する位置であることが好ましいが、筒体2の表面側における破断可能なテープ3の、切れ込み31から破断可能なテープ3の幅方向端部33までの距離は、15mm以上70mm以下であることが好ましく、30mm以上45mm以下であることがより好ましい。切れ込み31と破断可能なテープ3の幅方向端部33の距離を、上記の範囲内のものとすることにより、破断可能なテープ3の一部を帯状に剥離する際に、剥離する部位を容易に摘むことができるようになり、安定して破断可能なテープ3の一部を剥離することができる。
(硬質材料製テープ)
本発明のクラフト紙袋1においては、筒体2の表面側の、破断可能なテープ3の接着面側に、筒体2と破断可能なテープ3に挟まれるようにして、筒体2の端部と平行な硬質材料製テープ32が設けられている。硬質材料製テープ32は、破断可能なテープ3よりも硬質の材料から構成し、これにより、この硬質材料製テープ32を引っ張ることにより、より軟質の破断可能なテープ3が破断される。この硬質材料製テープ32は、破断可能なテープ3の切れ込み31の他方端部24側に設けられており、切れ込み31を挟んで、筒体2の折り返された一方端部23と反対側に設けられていて、硬質材料製テープ32の幅方向端部と、切れ込み31が、略一致した位置に保持されている。このため、硬質材料製テープ32は、クラフト紙袋1の一方端部25から、25mm以上30mm以下の位置に設けられることとなる。このような硬質材料製テープ32を設けることにより、破断可能なテープ3の一部を帯状に剥離する際に、筒体2の一方端部23に沿った破断可能なテープ3の剥離を担保することができ、結果として、クラフト紙袋1を安定して開封することができるとともに、筒体2の折り返された一方端部23に、破断可能なテープ3の接着面に塗布された接着剤が付着することを防止することができる。硬質材料製テープ32の素材としては、破断可能なテープ3を構成する材料よりも硬質のものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、金属箔や、硬質プラスチック材料を用いることが好ましく、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用することがより好ましい。2軸延伸ポリプロピレンフィルムのフィルム厚は、100μm以上140μm以下であることが好ましい。
(接着面)
破断可能なテープ3の接着面には、接着剤が塗布される。この接着面に塗布される接着剤としては、特に限定されるものではなく、従来汎用されている接着剤を用いることができる。そのような接着剤としては、共役ジエン共重合体系の接着剤、酢酸ビニル系の接着剤、アクリル系の接着剤、ポリビニルアルコール接着剤、デンプン系の接着剤、ゼラチン等のタンパク質系の接着剤、カルボキシメチルセルロース系の接着剤等のセルロース系の接着剤、寒天、アルギン酸、アラビアゴム等を用いた水溶性天然高分子系の接着剤等を使用することができる。これらの中でも、接着強度や速乾性の観点から、酢酸ビニル系の接着剤を用いることが好ましい。
<実施例1>
3枚のクラフト紙から筒体を形成し、筒体の内側にポリエチレン製の筒体を挿入した上で切断して、幅495mm、長さ737mmの筒体を形成した。この筒体の一方端部を25mm折り返して、2軸延伸ポリプロピレンフィルムからなる硬質材料製テープを挟持させつつ、接着面に酢酸ビニル系接着剤を塗布した紙テープで折り返した一方端部を挟持するように固定した。ここで、筒体の一方端部を上方とするとき、クラフト紙袋の表面側の左側の紙テープは、筒体から25mmはみ出しており、右側の紙テープは、筒体から15mmはみ出していた。紙テープの幅方向寸法は、表面側が65mm、裏面側が25mmで、紙テープの表面側の幅方向端部から38mm、クラフト紙袋の一方端部から27mmの左右の部位に、切れ込みが入れられていた。硬質材料製テープの位置は、表面側の幅方向端部から35mm、一方端部から30mmに位置しており、上記の切れ込みの幅方向端部側に位置していた。
このクラフト紙袋の紙テープの一部を切れ込みに沿って帯状に剥離し、クラフト紙袋の取り扱い性、掴みやすさ及び開封容易性についてモニター試験により評価した。
<比較例1>
紙テープに設けられる切れ込みの位置を、表面側の幅方向端部から10mm、一方端部から55mmの左右の部位とし、硬質材料製テープの位置を、紙テープの表面側の幅方向端部から23mm、クラフト紙袋の一方端部から42mmの位置とした点以外は、実施例1と同様にしてクラフト紙袋を作製し、クラフト紙袋の取り扱い性、及び開封容易性について評価した。なお、このクラフト紙袋においては、筒体の折り返された端部が保持される位置に、紙テープの切れ込みが位置していないものであった。
<比較例2>
紙テープを、筒体の一方端部を上方とするとき、クラフト紙袋の表面側の左側の紙テープが、筒体からはみ出していないものとし、右側の紙テープが、筒体からはみ出していないものとした点以外は、実施例1と同様にクラフト紙袋を作製し、クラフト紙袋の取り扱い性、掴みやすさ及び開封容易性についてモニター試験により評価した。
<比較例3>
紙テープの幅方向の寸法を、筒体の表面側が35mm、裏面側が55mmとなるように変更した点以外は、実施例1と同様にクラフト紙袋を作成し、クラフト紙袋の取り扱い性、掴みやすさ及び開封容易性についてモニター試験により評価した。
<モニター試験の評価基準>
上述のように、取り扱い性、掴みやすさ、開封容易性についてモニター試験により評価した。モニターは5名であり、評価は以下の評価基準に基づき、3段階評価した。得られた結果について、掴みやすい/開封しやすいを2点、やや掴みにくい/やや開封しにくいを1点、掴めない/開封できないを0点として、平均点を算出し、以下の基準で試作品の評点を割り振った。これらのうち、○が合格を示す。
[掴みやすさ]
○:1.5点以上
△:0.5点以上1.5点未満
×:0.5点未満
[開封容易性]
○:1.5点以上
△:0.5点以上1.5点未満
×:0.5点未満
以上の結果を表1に示す。
Figure 2017214104
表1から明らかなように、本発明のクラフト紙袋においては、その取り扱い性が良好であったとともに、掴みやすさ及び開封容易性も比較例のクラフト紙袋よりも格段に良好なものとなった。以上の結果より、本発明のクラフト紙袋は、取り扱い性、摘みしろの掴みやすさ、開封容易性に共に優れていることが分かる。
1 クラフト紙袋
2 筒体
21 クラフト紙層
22 熱可塑性樹脂層
23 筒体の一方端部
24 他方端部
25 クラフト紙袋の一方端部
3 破断可能なテープ
31 切れ込み
32 硬質材料製テープ
33 幅方向端部

Claims (7)

  1. 少なくともクラフト紙層を有し、前記クラフト紙層を最外層とする筒体の一方端部が、前記筒体の表面側に向けて少なくとも1回折り返された状態で、接着面を有する破断可能なテープが、筒体の折り返された一方端部を、表裏両面から挟持している、クラフト紙袋であって、
    前記破断可能なテープの長さが、前記筒体の幅よりも、0mmより大きく60mm以下の長さだけ長く、
    前記破断可能なテープの幅は、前記筒体の折り返された一方端部を挟持した状態で、前記筒体の表面側が45mm以上90mm以下であり、前記筒体の裏面側が0mm以上45mm以下であって、
    前記破断可能なテープのうち、前記筒体からはみ出した摘みしろの少なくとも一部には、前記筒体の折り返された端部が保持される位置に、前記筒体の端部と平行な1本の切れ込みが設けられていることを特徴とする、クラフト紙袋。
  2. 前記筒体の表面側の、前記破断可能なテープの接着面側に、前記筒体の端部と平行な硬質材料製テープが設けられており、
    前記硬質材料製テープは、前記切れ込みを挟んで、前記筒体の折り返された一方端部の反対側に設けられており、
    前記硬質材料製テープの幅方向端部と、前記切れ込みが、略一致した位置に保持されている、請求項1に記載のクラフト紙袋。
  3. 前記筒体の表面側において、前記切れ込みから、前記破断可能なテープの幅方向端部までの距離が、15mm以上70mm以下である、請求項1又は2に記載のクラフト紙袋。
  4. 前記筒体の表面側において、前記一方端部を上方とするとき、前記破断可能なテープの左側の摘みしろの長さが、前記破断可能なテープの右側の摘みしろの長さよりも長い、請求項1から3のいずれかに記載のクラフト紙袋。
  5. 前記破断可能なテープの接着面に、酢酸ビニル系接着剤が用いられる、請求項1から4のいずれかに記載のクラフト紙袋。
  6. 前記クラフト紙層の内層に熱可塑性樹脂層が設けられていて、筒体がクラフト紙層と熱可塑性樹脂層の少なくとも2層からなり、前記熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン樹脂層である、請求項1から5のいずれかに記載のクラフト紙袋。
  7. 前記熱可塑性樹脂層に代えて、熱可塑性樹脂層をラミネートしたクラフト紙層、又は熱可塑性樹脂層からなるヤーンをラミネートしたクラフト紙層を用いる、請求項6に記載のクラフト紙袋。
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