JP2017213862A - 液体を吐出する装置、複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法および液体を吐出する装置の製造方法 - Google Patents

液体を吐出する装置、複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法および液体を吐出する装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすくすることを課題とする。
【解決手段】媒体Pを搬送する搬送部材210と、前記媒体の搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kと、を有する液体を吐出する装置であって、前記複数の液体吐出ヘッドには、ヘッド側位置決め部221C,221M,221Y,221Kがそれぞれ設けられ、前記搬送部材には、搬送部材側位置決め部212が設けられ、前記ヘッド側位置決め部と前記搬送部材側位置決め部は、前記液体吐出ヘッドと前記搬送部材の位置関係を決めるための位置決め部であり、前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送部材が前記搬送方向に移動することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体を吐出する装置、複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法および液体を吐出する装置の製造方法に関するものである。
従来、媒体を搬送する搬送部材と、前記媒体の搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッドと、を有する液体を吐出する装置が知られている。
例えば、特許文献1には、回転するドラムの外周面に巻き付けられて回転搬送されるシート材に対して、ドラムの外周面に対向配置された4つのラインヘッドからインクを吐出させて画像を形成するインクジェット記録装置が開示されている。
このインクジェット記録装置において、各ラインヘッドはその両端部が一対の台座に固定され、一対の台座は装置本体の両側板に固定される。ドラム表面法線方向及びドラム周方向についての各ラインヘッドの位置決め(ドラムに対する位置決め)は、装置本体の両側板に対して一対の台座を位置決めすることにより行う。
一対の台座の位置決めは、一対の台座にダミーヘッドを取り付け、ダミーヘッドの両端部に配設された一対の位置決めピンを、ドラム外周面の両端部に形成された一対の位置決め穴に嵌め入れることにより行われる。
詳しくは、一対の位置決めピンは段付きピンで構成され、一対の台座をドラム表面に近づけることにより、その大径部の端面がドラム外周面に突き当たる位置まで、その小径部をドラム上の位置決め穴に嵌め入れる。その後、一対の台座を装置本体の両側板に固定し、その一対の台座に対してダミーヘッドとラインヘッドを交換する。
ところが、前記特許文献1に開示の方法では、ドラム(搬送部材)に設けられる位置決め穴(位置決め基準部)が、各ラインヘッド(液体吐出ヘッド)に対して個別に設けられている。
したがって、各ラインヘッドを支持する一対の台座は、ドラム上の互いに異なる位置決め穴によって位置決めされることになる。よって、ラインヘッド間における相対的な位置関係は、ドラム上に形成される各位置決め穴の位置精度に依存し、その位置決め穴の位置精度が悪いと、ラインヘッド間における相対的な位置精度が悪くなる。
そのため、前記特許文献1に開示の方法でラインヘッド間における相対的な位置精度を高めるためには、ドラム上に形成される8つの位置決め穴のすべてについて位置精度を高める必要があり、ラインヘッド間における相対的な位置精度を高めることが困難である。
上述した課題を解決するために、本発明は、媒体を搬送する搬送部材と、前記媒体の搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッドと、を有する液体を吐出する装置であって、前記複数の液体吐出ヘッドには、ヘッド側位置決め部がそれぞれ設けられ、前記搬送部材には、搬送部材側位置決め部が設けられ、前記ヘッド側位置決め部と前記搬送部材側位置決め部は、前記液体吐出ヘッドと前記搬送部材の位置関係を決めるための位置決め部であり、前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送部材が前記搬送方向に移動することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応することを特徴とする。
本発明によれば、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度を高めやすいという優れた効果が奏される。
実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。 同インクジェット記録装置の画像形成部の構成を示す模式図である。 第1実施形態において、各液体吐出ヘッドに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴と、用紙搬送ドラム上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴の形状の一例を示す説明図である。 最初の液体吐出ヘッドの位置決め工程を示す説明図である。 2番目の液体吐出ヘッドの位置決め工程を示す説明図である。 液体吐出ヘッドを上方から見たときの要部平面図である。 第2実施形態において、各液体吐出ヘッドに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴と、用紙搬送ドラム上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴の形状の一例を示す説明図である。 第2実施形態において、各液体吐出ヘッドに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴と、用紙搬送ドラム上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴の形状の他の例を示す説明図である。 第2実施形態において、各液体吐出ヘッドに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴と、用紙搬送ドラム上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴の形状の更に他の例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
[全体説明]
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1は、主に、給紙部100、画像形成部200、乾燥部300、排紙部400から構成されている。
インクジェット記録装置1においては、給紙部100から給紙される媒体としてのシート材である記録材である用紙Pに対し、画像形成部200で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、用紙上に付着したインクを乾燥部300において乾燥させた後、用紙を排紙部400から排紙する。
[給紙部]
給紙部100は、主に、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ110と、給紙トレイ110から用紙を1枚ずつ分離して送り出す給送装置120と、用紙を画像形成部200へ送り込むレジストローラ対130とから構成されている。
給送装置120には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置120により給紙トレイ110から送り出された用紙は、その先端がレジストローラ対130に到達した後、レジストローラ対130が所定のタイミングで駆動することにより、画像形成部200へ給紙される。
なお、本実施形態において、給紙部100は、画像形成部200へ用紙Pを送り出すものであれば、その構成に制限はない。
[画像形成部]
画像形成部200は、主に、給紙された用紙P(媒体)を受け取る受け取り胴201と、受け取り胴201によって搬送された用紙Pを外周面に担持して搬送する円筒形状の用紙搬送ドラム210(搬送部材)と、用紙搬送ドラム210によって搬送された用紙Pに向けてインクを吐出するインク吐出部220と、用紙搬送ドラム210によって搬送された用紙Pを乾燥部300へ受け渡す受け渡し胴202とから構成されている。
給紙部100から画像形成部200へ搬送されてきた用紙Pは、受け取り胴201の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴201の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴201により搬送された用紙は、用紙搬送ドラム210との対向位置で用紙搬送ドラム210へ受け渡される。
用紙搬送ドラム210の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙の先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙搬送ドラム210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置211によって用紙搬送ドラム210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
受け取り胴201から用紙搬送ドラム210へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって用紙搬送ドラム210の表面に吸着して、用紙搬送ドラム210の表面移動に伴って搬送される。
本実施形態のインク吐出部220は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを吐出して画像を形成するものであり、インクごとに個別の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを備えている。
液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、液体を吐出するものであれば、その構成に制限はなく、あらゆる構成のものを採用することができる。必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けたり、表面コート液などの画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けたりしてもよい。
インク吐出部220の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙搬送ドラム210によって搬送された用紙Pがインク吐出部220との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kから各色インクが吐出され、当該画像情報に応じた画像が形成される。
なお、本実施形態において、画像形成部200は、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するであれば、その構成に制限はない。
[乾燥部]
乾燥部300は、主に、画像形成部200で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構301と、画像形成部200から搬送されてくる用紙Pを搬送する搬送機構302とから構成されている。
画像形成部200から搬送されてきた用紙Pは、搬送機構302に受け取られた後、乾燥機構301を通過するように搬送され、排紙部400へ受け渡される。乾燥機構301を通過する際、用紙P上のインクには乾燥処理が施され、これによりインク中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着するとともに、用紙Pのカールが抑制される。
[排紙部]
排紙部400は、主に、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ410から構成されている。乾燥部300から搬送されてくる用紙Pは、排紙トレイ410上に順次積み重ねられて保持される。
なお、本実施形態において、排紙部400は、用紙Pを排紙するものであれば、その構成に制限はない。
[その他の機能部]
本実施形態のインクジェット記録装置1は、給紙部100、画像形成部200、乾燥部300、排紙部400から構成されているが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部100と画像形成部200との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加したり、乾燥部300と排紙部400との間に画像形成の後処理を行う後処理部を追加したりすることができる。
前処理部としては、例えば、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うものなどが挙げられるが、前処理の内容については特に制限はない。
また、後処理部としては、例えば、画像形成部200で画像が形成された用紙を反転させて再び画像形成部200へ送って用紙の両面に画像を形成するための用紙反転搬送処理や、画像が形成された複数枚の用紙を綴じる処理などが挙げられるが、後処理の内容についても特に制限はない。
なお、本実施形態では、液体を吐出する装置を、インクジェット記録装置の例で説明しているが、「液体を吐出する装置」は、シート材の被乾燥面に向けて液体を吐出する液体吐出ヘッドを備え、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではなく、例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するものも含まれる。
シート材は、材質を限定されるものではなく、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど、液体が一時的でも付着可能なものであればよく、例えば、フィルム製品、衣料用等の布製品、壁紙や床材等の建材、皮革製品などに使用されるものであってもよい。本実施形態においては、液体が一時的でも付着可能なものを「媒体」と称している。
また、「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。
より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドとシート材とが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出ヘッド」とは、吐出孔(ノズル)から液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどの吐出エネルギー発生手段を使用することができるが、使用する吐出エネルギー発生手段が限定されるものではない。
なお、本実施形態においては、複数の液体吐出ヘッドを用紙幅方向(搬送方向と直交する方向)に並べることで、長尺な液体吐出ヘッド(ラインヘッド)としている。特筆しない場合は、「液体吐出ヘッド」とは「ラインヘッド」を意味する。
[ヘッド位置決め]
次に、第1実施形態における画像形成部200の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを、搬送部材としての用紙搬送ドラム210に対して位置決めする方法について説明する。
図2は、画像形成部200の構成を示す模式図である。
上述したとおり、画像形成部200へ搬送されてきた用紙Pは、受け取り胴201の表面に設けられた用紙グリッパ201aによって先端が把持され、受け取り胴201の表面移動に伴って搬送され、用紙搬送ドラム210へ受け渡される。
用紙搬送ドラム210に受け渡された用紙Pは、用紙搬送ドラム210上の用紙グリッパ201aによって先端が把持された状態で用紙搬送ドラム210の表面に担持され、用紙搬送ドラム210の回転に伴って搬送される。
そして、用紙搬送ドラム210によって搬送された用紙Pがインク吐出部220との対向領域を通過する際、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kから各色インクが吐出され、画像情報に応じた画像が形成される。
本実施形態の各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、用紙Pの幅方向にわたる長さ(主走査方向長さ)もったライン型の液体吐出ヘッドであり、用紙Pに対して各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kからインクを吐出する。
本実施形態において、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、用紙搬送ドラム210の回転軸を中心にして放射状に個別に配置している。このとき、液体吐出ヘッド間における相対的な位置関係の精度が悪いと、各液体吐出ヘッドから用紙Pへ吐出される各色インクの相対的な付着位置精度が悪化し、色ズレなどの問題が発生する。
ここでいう液体吐出ヘッド間における相対的な位置関係とは、液体吐出ヘッド間における主走査方向位置、副走査方向位置、用紙搬送ドラム210の表面との距離、用紙搬送ドラム210の回転軸に対する平行度などが含まれる。
本実施形態においては、以下のようにして、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを用紙搬送ドラム210に対して位置決めし、液体吐出ヘッド間における相対的な位置の精度を確保している。
本実施形態のインクジェット記録装置において、用紙搬送ドラム210には、主走査方向(用紙搬送ドラム210の搬送方向に対して直交する方向。用紙搬送ドラム210の回転軸方向)の異なる位置に複数の共通位置決め基準部(搬送部材側位置決め部)が設けられている。
本実施形態における当該複数の共通位置決め基準部は、用紙搬送ドラム210の外周面上における回転軸方向各端部領域に、用紙搬送ドラム210の回転軸方向に並んで形成された2つの位置決め基準穴からなる一対のドラム側位置決め基準穴212によって構成される。
より具体的には、図3に示すように、用紙搬送ドラム210の用紙幅方向の両端部近傍に、ドラム側位置決め基準穴212がそれぞれ設けられている。
一対のドラム側位置決め基準穴212は、図2に示すドラム回転位置では一対のドラム側位置決め基準穴212の開口が真上に向いている。
また、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kには、それぞれ、主走査方向の異なる位置に複数のヘッド側位置決め基準部(ヘッド側位置決め部)が設けられている。
本実施形態における当該複数のヘッド側位置決め基準部は、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kのノズル板上におけるドラム回転軸方向各端部領域に、用紙搬送ドラム210の回転軸方向に並んで形成された2つの位置決め基準穴からなる一対のヘッド側位置決め基準穴221C,221M,221Y,221Kによって構成される。
より具体的には、図3に示すように、用紙搬送ドラム210の用紙幅方向の両端部近傍(液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kの長手方向の両端部近傍)に、ヘッド側位置決め基準穴221がそれぞれ設けられている。
本実施形態において、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを用紙搬送ドラム210に対して位置決めする場合、用紙搬送ドラム210の回転方向上流側に位置する液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kから順に、位置決め工程を実施していく。
なお、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kの位置決め工程を行う順序は、任意であり、本実施形態に限定されることはない。
位置決め工程を実施する前に、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kは、ベース部材290に仮保持されている。ベース部材290は、各ヘッド側位置決め基準穴221に対応する位置に貫通穴を有している。
その状態で、まず、図4に示すように、用紙搬送ドラム210上の一対のドラム側位置決め基準穴212が、最初の液体吐出ヘッド220Cの位置決め工程を実施するための予め決められた回転位置(回転角度位置)に位置するように、用紙搬送ドラム210を回転して停止させる(移動ステップ)。
その後、位置決め基準部材としての基準ピン(棒状部材)230の一端を、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212に貫通させるとともに、ベース部材290の貫通穴を通しつつ、その基準ピン230の他端を、液体吐出ヘッド220C上のヘッド側位置決め基準穴221Cに貫通させる。
これにより、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212に嵌め込まれた基準ピン230に規制される位置に液体吐出ヘッド220Cが位置決めされる。その結果、用紙搬送ドラム210上に対し、ドラム側位置決め基準穴212及び基準ピン230に定まる位置に、液体吐出ヘッド220Cが位置決めされる。
その後、このように位置決めされた液体吐出ヘッド220Cは、その液体吐出ヘッド220Cを支持するベース部材290に対して固定される(固定ステップ)。
次に、図5に示すように、用紙搬送ドラム210上の一対のドラム側位置決め基準穴212が、2番目の液体吐出ヘッド220Mの位置決め工程を実施するための予め決められた回転位置(回転角度位置)に位置するように、用紙搬送ドラム210を回転して停止させる。
その後、同様に、基準ピン230の一端を、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212に貫通させるとともに、ベース部材290の貫通穴を通しつつ、その基準ピン230の他端を、液体吐出ヘッド220M上のヘッド側位置決め基準穴221Mに貫通させる。
これにより、用紙搬送ドラム210上に対し、ドラム側位置決め基準穴212及び基準ピン230に定まる位置に、液体吐出ヘッド220Mが位置決めされる。その後、このように位置決めされた液体吐出ヘッド220Mは、その液体吐出ヘッド220Mを支持するベース部材290に対して固定される。
以上の工程を、3番目の液体吐出ヘッド220Y及び4番目の液体吐出ヘッド220K対しても実施することで、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kの用紙搬送ドラム210に対する位置決めが完了する。
具体的には、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kの主走査方向位置、副走査方向位置、用紙搬送ドラム210の表面との距離、用紙搬送ドラム210の回転軸に対する平行度が、用紙搬送ドラム210上の共通のドラム側位置決め基準穴212及び基準ピン230によって決められる。
また、図6は、液体吐出ヘッド220Cを上方から見たときの要部平面図である。
なお、図6では、説明のため、ベース部材290を省略している。
図6では、ドラム側位置決め基準穴212が、ヘッド側位置決め基準穴221Cに対応する位置にある。このとき、例えば基準ピン230をヘッド側位置決め基準穴221Cの上方から差し込むことで、ドラム側位置決め基準穴212を基準として、液体吐出ヘッド220Cが位置決めされる。
そして、液体吐出ヘッド220Cをベース部材290に取り付け(固定し)、用紙搬送ドラム210を回転させて、液体吐出ヘッド220Mに対しても同様の手順を行う。
なお、本実施形態では基準ピン230を用いているが、方法はこれに限られない。例えば、非接触のレーザー測定器などを使って、ドラム側位置決め基準穴212とヘッド側位置決め基準穴221との位置合わせを行ってもよいし、目視でも構わない。つまり、少なくとも、図6に示すように、ヘッド側位置決め基準穴221を通して、ドラム側位置決め基準穴212が目視可能な状態であれば、本発明の効果を得ることができる。
つまり、本実施形態における複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法は、用紙P(媒体)を搬送する用紙搬送ドラム210(搬送部材)に設けられたドラム側位置決め基準穴212(搬送部材側位置決め部)を、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられたヘッド側位置決め基準穴221(ヘッド側位置決め部)と対応する位置に移動させる移動ステップと、基準ピン230(棒状部材)をドラム側位置決め基準穴212及びヘッド側位置決め基準穴221に嵌合させて位置決めを行い、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kを装置本体(本実施形態では、ベース部材290)に固定する固定ステップと、を有し、移動ステップ及び固定ステップを、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kのそれぞれに対して行うことを特徴とする。
また、つまり、本実施形態における液体を吐出する装置は、用紙P(媒体)を搬送する用紙搬送ドラム210(搬送部材)と、用紙Pの搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kと、を有し、各液体吐出ヘッドには、ヘッド側位置決め基準穴221(ヘッド側位置決め部)がそれぞれ設けられ、用紙搬送ドラム210には、ドラム側位置決め基準穴212(搬送部材側位置決め部)が設けられ、ドラム側位置決め基準穴212とヘッド側位置決め基準穴221は、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kと用紙搬送ドラム210の位置関係を決めるための位置決め部であり、ドラム側位置決め基準穴212は、用紙搬送ドラム210が搬送方向に移動することで、複数のヘッド側位置決め基準穴221のそれぞれに対応することを特徴とする。
なお「位置関係」とは、複数の液体吐出ヘッド220と用紙搬送ドラム210との相対的な位置、間隔、姿勢、角度などを指す。より具体的には、液体吐出ヘッド220同士の搬送方向における間隔、用紙幅方向の位置、平行度、液体吐出ヘッド220と用紙搬送ドラム210の表面との間隔、液体吐出ヘッド220の用紙搬送ドラム210の回転軸に対する平行度などが含まれる(もちろん、これらに限定するものではない)。また「位置関係を決めるための位置決め部」とは、上記の少なくとも何れかを決める際に参照(利用)される目印、マーク、凹み、孔、溝、貫通穴、切り欠き、センサーなどであればよく、接触式でも非接触式でもよい。
また「搬送部材側位置決め部がヘッド側位置決め部に対応する」とは、必ずしも「搬送部材側位置決め部がヘッド側位置決め部の下方に位置する」ことを示すわけではない。液体吐出ヘッド220と用紙搬送ドラム210の位置関係を決めるために、各位置決め部を参照(利用)できる状態であればよい。
次に、第2実施形態について図7を用いて説明する。
図7は、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴221と、用紙搬送ドラム210上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴212の形状例を示す説明図である。
本実施形態では、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴221は、いずれも、基準ピン230の外径形状に合った形状寸法をもち、基準ピン230が嵌り込む構成になっている。
一方、用紙搬送ドラム210上の一対のドラム側位置決め基準穴212は、一方のドラム側位置決め基準穴212aは、基準ピン230の外径形状に合った形状寸法をもち、基準ピン230が嵌り込む構成になっているが、他方のドラム側位置決め基準穴212bは、これに挿入された基準ピン230が主走査方向に移動可能なように、主走査方向に長尺な長穴形状となっている。
これにより、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴221の主走査方向位置にバラつきがあっても、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212aを主基準とし、ドラム側位置決め基準穴212bを従基準として、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220K上のヘッド側位置決め基準穴221を、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212に対して位置決めすることができる。
なお、図8に示すように構成しても同様である。すなわち、用紙搬送ドラム210上の一対のドラム側位置決め基準穴212は、基準ピン230の外径形状に合った形状寸法をもち、基準ピン230が嵌り込む構成とする。一方、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴221は、一方のヘッド側位置決め基準穴221aは、基準ピン230の外径形状に合った形状寸法をもち、基準ピン230が嵌り込む構成になっているが、他方のヘッド側位置決め基準穴221bは、これに挿入された基準ピン230が主走査方向に移動可能なように、主走査方向に長尺な長穴形状となっている。
このような構成でも、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられる一対のヘッド側位置決め基準穴221の主走査方向位置にバラつきがあっても、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220K上のヘッド側位置決め基準穴221aを主基準とし、ヘッド側位置決め基準穴221bを従基準として、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220K上のヘッド側位置決め基準穴221を、用紙搬送ドラム210上のドラム側位置決め基準穴212に対して位置決めすることができる。
また、図9に示すように、長穴形状のドラム側位置決め基準穴212bの代わりに、切り欠き212cを用いた場合も、同様の効果を発揮できる。
また、いずれの実施形態においても、ドラム側位置決め基準穴212は、貫通孔でもよいし、非貫通の溝(凹み)でも良く、棒形状の基準ピン230が差し込める形状であれば良い。
また、いずれの実施形態においても、ヘッド側位置決め基準穴221も、貫通孔でもよいし、非貫通の溝(凹み)でも良い。ただし、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kの上方から用紙搬送ドラム210のドラム側位置決め基準穴212を目視可能できるように、ヘッド側位置決め基準穴221は貫通孔とするのが好ましい。この場合、作業性が向上する。
また、いずれの実施形態においても、位置決めのために棒形状の基準ピン230を必須とするものではない。例えば、レーザー光源を用いた測定装置をヘッド側位置決め基準穴221(光通過部)から照射して、ドラム側位置決め基準穴212まで到達させ、液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kと用紙搬送ドラム210の相対位置を測定して位置決めを行うこともできる。その他種々の方法でも位置決めが可能である。
なお、光通過部としては、貫通穴、ガラス、フィルム、ミラーなどが挙げられ、最終的に位置関係を決めることができる構造であれば方法は問わない。ミラーを用いた場合は、レーザー光源の照射位置を自由に変更することが可能である。
本実施形態においては、各液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kに設けられるヘッド側位置決め基準穴221C,221M,221Y,221Kが、いずれも、用紙搬送ドラム210上の共通のドラム側位置決め基準穴212に対して位置決めされる。
液体吐出ヘッド220C,220M,220Y,220Kごとに個別のドラム側位置決め基準穴が用紙搬送ドラム210上に設けられた従来構成では、液体吐出ヘッドごとのドラム側位置決め基準穴間における位置精度が、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度に影響する。
本実施形態によれば、各液体吐出ヘッドのヘッド側位置決め基準穴221C,221M,221Y,221Kが、いずれも、用紙搬送ドラム210上の共通のドラム側位置決め基準穴212に対して位置決めされるので、従来構成のように、液体吐出ヘッドごとのドラム側位置決め基準穴間における位置精度が液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度に影響するということはない。
したがって、本実施形態において、仮に用紙搬送ドラム210上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴212の位置精度、加工精度が悪い場合であっても、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度は得やすく、各液体吐出ヘッドから吐出されるインクの相対的な付着位置精度を得やすい。
例えば、用紙搬送ドラム210上に設けられる一対のドラム側位置決め基準穴212の位置を結んだ方向が、用紙搬送ドラム210の回転軸方向からズレている場合、用紙搬送ドラム210の回転軸に対する各液体吐出ヘッドの平行度はズレたものとなるが、液体吐出ヘッド間における相対的な平行度にズレが生じることはない。
この場合、各液体吐出ヘッドから吐出される各色インクが用紙Pに対して付着するインク付着位置は目標位置からズレてしまい、多少の画像歪みが生じ得るものの、各液体吐出ヘッドから吐出される各色インクの相対的な位置はズレないので、画像歪みよりも顕著な画質劣化である色ズレは防止できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
媒体を搬送する搬送部材と、前記媒体の搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッドと、を有する液体を吐出する装置であって、前記複数の液体吐出ヘッドには、ヘッド側位置決め部がそれぞれ設けられ、前記搬送部材には、搬送部材側位置決め部が設けられ、前記ヘッド側位置決め部と前記搬送部材側位置決め部は、前記液体吐出ヘッドと前記搬送部材の位置関係を決めるための位置決め部であり、前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送部材が前記搬送方向に移動することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応することを特徴とする。
本態様によれば、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部に対して位置決めすることで、搬送部材に対する各液体吐出ヘッドの位置決めが行われる。
したがって、従来のように、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる液体吐出ヘッドごとの個別の位置決め部に対して位置決めする場合と比較して、搬送部材に設けられる液体吐出ヘッドごとの位置決め部間における位置精度が、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度に影響することはない。
しかも、搬送部材に設ける搬送部材側位置決め部は、従来のように搬送部材に液体吐出ヘッドごとの個別の位置決め部を設ける場合と比べて数が少ないので、高い位置決め精度をもつ位置決め部を搬送部材に比較的容易に設けることが可能である。よって、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)を得やすく、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすい。
ここでいう液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)とは、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部に対して位置決めされる位置の精度であれば、液体吐出ヘッド間における主走査方向位置、副走査方向位置、搬送部材の表面との距離、搬送部材の表面に対する平行度、搬送部材の搬送方向に対して直交する方向に対する平行度などに関する位置精度が含まれる。
例えば、液体吐出ヘッド間における主走査方向位置、搬送部材の表面との距離、搬送部材の表面に対する平行度については、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部という液体吐出ヘッド間で共通の位置決め部に対して位置決めすることで、高い位置決め精度が得られる。
また、例えば、液体吐出ヘッド間における副走査方向位置、搬送部材の搬送方向に対して直交する方向に対する平行度については、搬送部材の搬送位置を高精度に制御し、液体吐出ヘッド間で共通する搬送部材側位置決め部に対して位置決めすることで、高い位置決め精度が得られる。
その結果、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度が悪化したとき等において、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)を調整して、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を改善することが可能な液体を吐出する装置が実現される。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記搬送部材は円筒形状の搬送ドラムであり、前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送ドラムが回転することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応することを特徴とする。
これによれば、ドラム状部材の表面に担持された媒体に対して複数の液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置において、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすい。
(態様C)
前記態様A又はBにおいて、前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部のうち少なくとも1つは、前記搬送方向と直交する方向に長い孔または切り欠きであることを特徴とする。
これによれば、各液体吐出ヘッドに設けられる複数のヘッド側位置決め部の主走査方向位置にバラつきがあっても、搬送部材上の搬送部材側位置決め部に対して位置決めすることができる。
(態様D)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記ヘッド側位置決め部は貫通孔であり、前記搬送部材側位置決め部が前記貫通孔と対応する位置にあるとき、前記貫通孔を通して、棒状部材が前記搬送部材側位置決め部に嵌合可能であることを特徴とする。
これによれば、棒状部材を使った簡単な作業で、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度を高めることができる。
(態様E)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記ヘッド側位置決め部は光が通過可能な光通過部であり、前記搬送部材側位置決め部が前記光通過部と対応する位置にあるとき、前記光通過部を通して、前記搬送部材側位置決め部に前記光が到達可能であることを特徴とする。
これによれば、レーザー光や目視などを利用した液体吐出ヘッドの位置決めが可能となる。
(態様F)
媒体に液体を吐出する複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法であって、前記媒体を搬送する搬送部材に設けられた搬送部材側位置決め部を、前記液体吐出ヘッドに設けられたヘッド側位置決め部と対応する位置に移動させる移動ステップと、棒状部材を前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部に嵌合させて位置決めを行い、前記液体吐出ヘッドを装置本体に固定する固定ステップと、を有し、前記移動ステップ及び前記固定ステップを、前記複数の液体吐出ヘッドそれぞれに対して行うことを特徴とする。
本態様によれば、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部に対して位置決めすることで、搬送部材に対する各液体吐出ヘッドの位置決めが行われる。
したがって、従来のように、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる液体吐出ヘッドごとの個別の位置決め部に対して位置決めする場合と比較して、搬送部材に設けられる液体吐出ヘッドごとの位置決め部間における位置精度が、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度に影響することはない。
しかも、搬送部材に設ける搬送部材側位置決め部は、従来のように搬送部材に液体吐出ヘッドごとの個別の位置決め部を設ける場合と比べて数が少ないので、高い位置決め精度をもつ位置決め部を搬送部材に比較的容易に設けることが可能である。よって、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)を得やすく、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすい。
ここでいう液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)とは、各液体吐出ヘッドに設けられるヘッド側位置決め部を、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部に対して位置決めされる位置の精度であれば、液体吐出ヘッド間における主走査方向位置、副走査方向位置、搬送部材の表面との距離、搬送部材の表面に対する平行度、搬送部材の搬送方向に対して直交する方向に対する平行度などに関する位置精度が含まれる。
例えば、液体吐出ヘッド間における主走査方向位置、搬送部材の表面との距離、搬送部材の表面に対する平行度については、搬送部材に設けられる搬送部材側位置決め部という液体吐出ヘッド間で共通の位置決め部に対して位置決めすることで、高い位置決め精度が得られる。
また、例えば、液体吐出ヘッド間における副走査方向位置、搬送部材の搬送方向に対して直交する方向に対する平行度については、搬送部材の搬送位置を高精度に制御し、液体吐出ヘッド間で共通する搬送部材側位置決め部に対して位置決めすることで、高い位置決め精度が得られる。
(態様G)
媒体に液体を吐出する複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法であって、前記媒体を搬送する搬送部材に設けられた搬送部材側位置決め部を、前記液体吐出ヘッドに設けられたヘッド側位置決め部と対応する位置に移動させる移動ステップと、レーザーを用いて前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部を対応させて位置決めを行い、前記液体吐出ヘッドを装置本体に固定する固定ステップと、を有し、前記移動ステップ及び前記固定ステップを、前記複数の液体吐出ヘッドそれぞれに対して行うことを特徴とする。
前記態様Fと同様、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)を得やすく、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすい。
(態様H)
液体を吐出する装置の製造方法において、前記態様FまたはGに係る複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法を用いることを特徴とする。
これによれば、液体吐出ヘッド間における相対的な位置精度(搬送部材に対する位置精度)を得やすく、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度を得やすいので、各液体吐出ヘッドから吐出される液体の相対的な付着位置精度が高い液体を吐出する装置を製造することができる。
1 インクジェット記録装置
200 画像形成部
201 受け取り胴
201a 用紙グリッパ
202 受け渡し胴
210 用紙搬送ドラム
210a 用紙グリッパ
211 吸引装置
212 ドラム側位置決め基準穴
220 インク吐出部
220C,220M,220Y,220K 液体吐出ヘッド
221C,221M,221Y,221K ヘッド側位置決め基準穴
230 基準ピン
290 ベース部材
特開2010−173305号公報

Claims (8)

  1. 媒体を搬送する搬送部材と、
    前記媒体の搬送方向に並んで配置されている複数の液体吐出ヘッドと、を有する液体を吐出する装置であって、
    前記複数の液体吐出ヘッドには、ヘッド側位置決め部がそれぞれ設けられ、
    前記搬送部材には、搬送部材側位置決め部が設けられ、
    前記ヘッド側位置決め部と前記搬送部材側位置決め部は、前記液体吐出ヘッドと前記搬送部材の位置関係を決めるための位置決め部であり、
    前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送部材が前記搬送方向に移動することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応することを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 請求項1に記載の液体を吐出する装置において、
    前記搬送部材は円筒形状の搬送ドラムであり、
    前記搬送部材側位置決め部は、前記搬送ドラムが回転することで、複数の前記ヘッド側位置決め部のそれぞれに対応することを特徴とする液体を吐出する装置。
  3. 請求項1または2に記載の液体を吐出する装置において、
    前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部のうち少なくとも1つは、前記搬送方向と直交する方向に長い孔または切り欠きであることを特徴とする液体を吐出する装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の液体を吐出する装置において、
    前記ヘッド側位置決め部は貫通孔であり、
    前記搬送部材側位置決め部が前記貫通孔と対応する位置にあるとき、前記貫通孔を通して、棒状部材が前記搬送部材側位置決め部に嵌合可能であることを特徴とする液体を吐出する装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の液体を吐出する装置において、
    前記ヘッド側位置決め部は光が通過可能な光通過部であり、
    前記搬送部材側位置決め部が前記光通過部と対応する位置にあるとき、前記光通過部を通して、前記搬送部材側位置決め部に前記光が到達可能であることを特徴とする液体を吐出する装置。
  6. 媒体に液体を吐出する複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法であって、
    前記媒体を搬送する搬送部材に設けられた搬送部材側位置決め部を、前記液体吐出ヘッドに設けられたヘッド側位置決め部と対応する位置に移動させる移動ステップと、
    棒状部材を前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部に嵌合させて位置決めを行い、前記液体吐出ヘッドを装置本体に固定する固定ステップと、を有し、
    前記移動ステップ及び前記固定ステップを、前記複数の液体吐出ヘッドそれぞれに対して行うことを特徴とする複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法。
  7. 媒体に液体を吐出する複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法であって、
    前記媒体を搬送する搬送部材に設けられた搬送部材側位置決め部を、前記液体吐出ヘッドに設けられたヘッド側位置決め部と対応する位置に移動させる移動ステップと、
    レーザーを用いて前記搬送部材側位置決め部及び前記ヘッド側位置決め部を対応させて位置決めを行い、前記液体吐出ヘッドを装置本体に固定する固定ステップと、を有し、
    前記移動ステップ及び前記固定ステップを、前記複数の液体吐出ヘッドそれぞれに対して行うことを特徴とする複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法。
  8. 請求項6または7に記載の複数の液体吐出ヘッドの取り付け方法を用いることを特徴とする液体を吐出する装置の製造方法。
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