JP2017212905A - 刈払機 - Google Patents

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久志 色川
Hisashi Irokawa
久志 色川
浩志 小野寺
Koji Onodera
浩志 小野寺
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Abstract

【課題】刈払機において、刈刃を取り付ける際に刃押さえ金具と刃受け金具によって刈刃を仮固定した状態でギヤ部に装着できるようにする。【解決手段】棹の先端に設けられたギヤ部10の回転軸12に刈刃60が固定される刈払機において、刈刃60を挟み込んで保持する一対の保持部材(30、40)を備え、これらが回転軸12に対して共回りしないように回転防止手段(キー溝31a、41a、キー部12b)を設けた。保持部材の一方には、他方の保持部材に対してラジアル圧力を与えるOリング38を設け、刈刃60を挟み込んだ状態で一対の保持部材(30、40)が仮固定されるようにした。この仮固定された部分(30、60、40)を回転軸12に取り付けて、ナットカバー50を装着してナット18により雄ねじ部12aに締結する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転部材(刈刃等)を回転させて用いられる刈払機に関し、特に刈払機の回転部材の取り付け構造の改良に関する。
携帯用作業機の一種である刈払機においては、細長いシャフトの先端部に回転式の刈刃が設けられ、この刈刃を回転させることによって草木等の刈払い作業が行われる。刈刃は略円板状であり、その外周部には刃付け加工がなされている。図11は、こうした刈払機の構成を示す斜視図である。この刈払機(携帯用作業機)301においては、前後方向に細長い操作棹(シャフト)304の一端(前端)側に、回転する刈刃(回転部材)60を装着するためのギヤ部10が設けられ、操作棹304の他端(後端)側には、駆動源たるエンジン310が設けられる。エンジン310の回転運動は操作棹304内の伝達軸(図示せず)に伝達され、伝達軸の回転運動はギヤ部10内に設けられた回転軸(図示せず)に伝達される。ギヤ部10には、回転軸が鉛直方向に延在するように配置され、回転軸の下端側には刈刃60が装着される。刈刃60の後方側には、刈り取った草等の飛散を抑制する防御カバー313が設けられる。エンジン310のクランク軸と伝達軸との間の回転運動の伝達は、遠心クラッチを介して行われる。操作棹304における長手方向の中央付近には、作業時に作業者が把持するハンドル308が設けられる。作業者は、ハンドル308のグリップ部309を把持し、刈払機301を操作することによって、回転する刈刃60を草木等に当接させ、刈払い作業を行う。エンジン310の回転速度は、スロットルレバー307の操作により行われる。スロットルレバー307の操作は、スロットルワイヤー311を介してエンジン310の図示しない気化器に伝達される。
ギヤ部10に装着された刈刃60は消耗品であり、これが摩耗や破損した際には、作業者によって交換される。また、作業の内容に応じて最適な刃先形状の刈刃60が選択され、回転軸に装着して使用される場合もあり、作業者によって刈刃60の交換が行われる。このような刈刃60の交換作業のために、刈刃60と回転軸との間の接続部分やギヤ部10内の構造は、例えば特許文献1に記載されている。
図12及び図13は、図11のギヤ部10の構造を示す縦断面図であって、刈刃(回転部材)60が固定される回転軸12の中心軸線及び伝達軸20を含む鉛直面における断面図である。ギヤ部10は、伝達軸20の回転の方向を、鉛直方向に延びる回転軸12の回転運動に変換するための動力伝達機構である。上下方向に伸びる回転軸12の下端側に刈刃60が装着され、刈刃60は回転軸12と直交する面(ギヤ部10の姿勢が図11の状況の場合では水平面内)で回転する。操作棹304(図11参照)の内部に設けられた伝達軸20は、エンジン310からギヤ部10に向かって延びるように配置される。ギヤ部10は、金属の一体成形にて製造されるギヤケース11の内部に、複数のベアリング13、14、21と、これらによって回転される回転軸12、22が収容されたものである。回転軸22は円筒形であって、その内部に円柱状の伝達軸20の先端が接続される。回転軸22の他端側にはベベルギヤ23が形成されが、この例では回転軸22とベベルギヤ23は一体に製造されている。ベベルギヤ23とベベルギヤ15は所定の角度を隔てるように噛合することによって、伝達軸20の回転軸方向が、回転軸12の回転軸方向に変換される。回転軸12は、ギヤケース11の内部において、上側、下側でそれぞれベアリング13、14によって回転自在に支持され、ベアリング13と14の間であってベアリング13に隣接する位置にベベルギヤ15が固定される。回転軸12とベベルギヤ15は別部材で構成される。回転軸12の中央付近にはベアリング14の軸方向の動きを抑制するための段差状になったフランジ部12dが形成され、回転軸12の下端側はギヤケース11の開口部11bから下側に突出する。この回転軸12の突出部分には一対の保持部材、即ち、刃受け金具330と刃押さえ金具340が刈刃60を挟み込んだ状態にて装着される。刃受け金具330の貫通孔331には、回転軸12に形成された軸方向に連続する凸状のキー部12bに係合するものであって、軸方向に連続する凹状のキー溝331aが形成されることにより、刃受け金具330と回転軸12の相対回転が阻止される。同様にして、反ギヤケース側に配置される刃押さえ金具340の貫通孔341には、回転軸12に形成された軸方向に連続する凸状のキー部12bに係合するものであって、軸方向に連続する凹状のキー溝341aが形成されることにより、刃受け金具330と回転軸12の相対回転が阻止される。このようにして刃受け金具330と刃押さえ金具340は回転軸12に対して相対的に不能な状態で装着され、刈刃60をこれらで軸方向に挟み込む。回転軸12のキー部12bの先端側には、ナット18の雌ねじと螺合するためにネジ切り加工が施された雄ねじ部12aが形成される。
刈刃60は、中央に回転軸12よりも大きめの形の中心穴60aが形成され、中心穴60aには回転軸方向の一方側(ギヤケース側たる上側)の刃受け金具330の中心軸周辺を下側に向かって凸形状とされたボス332が貫通する。ボス332は軸方向に略円筒状であり、ボス332の更に外側は、円環状の刃受け部333が形成される。刈刃60の装着時には、刈刃60の上側の面と刃受け部333が良好に面接触する。一方、刃押さえ金具340側には、ボス332を収容するように形成された凹状の窪み部342が形成される。窪み部342の直径は、刈刃60の中心穴60aの直径とほぼ同一である。刃押さえ金具340は、刈刃60の下側から回転軸12に装着される。刃押さえ金具340の上面であって、窪み部342の外側には、円環状の刃押さえ部343が形成される。刈刃60のギヤ部10への取り付け時には、刈刃60の下側の面と刃押さえ部343が良好に面接触する。刃押さえ金具340の下側部分は、内側に中空部344とされた円筒状の形状とされ、中空部344は回転軸12の先端部分とナット18を収容するための空間となる。
刈刃60をギヤ部10に取り付ける際、回転軸12に刃受け金具330、刈刃60、刃押さえ金具340を装着して、ナットカバー50をかぶせて、その下からナット18により固定する。図13は刈刃60の固定後の状態を示した断面図である。刃受け金具330の刈刃60に面する側(受け面)の中心付近には、刃受け金具330側から刃押さえ金具340側に突出する外形が円形のボス332が形成される。ボス332は、組み立て時に、刈刃60の中心穴60aを貫通して刃押さえ金具340の窪み部342内に突出する。板厚の異なる複数の刈刃60を装着する関係上、ボス332の外周位置と窪み部342の内周位置は当接するように配置されるが、ボス332の先端位置と窪み部342は非接触状態となる寸法に形成している。このように、ボス332と窪み部342によりインロー構造とされるので、刈刃60の穴位置ずれの防止に効果がある。また、この状態で刃受け部333と刃押さえ部343にて刈刃60を面で挟むようにしたので、刃受け金具330と刃押さえ金具340との間で良好に刈刃60を挟持できる。図13で理解できるように、刃受け金具330、刈刃60、刃押さえ金具340が軸方向に並べて配置された状態で、更に下側からナットカバー50が回転軸12に装着される。この際、ナットカバー50の下面の中央は上側に向かって大きく凹状とされ、この凹部の中で雄ねじ部12aは下側に突出する。このため、回転軸12におけるこの突出した部分にナット18を装着することができ、これによって、ナットカバー50、刃押さえ金具340、刈刃60、刃受け金具330が回転軸12に良好に固定される。ナットカバー50に設けられた凹部は、その内部にナット18や雄ねじ部12aが収まるように設定されるため、刃押さえ金具340、刈刃60、刃受け金具330が適正に装着された状態ではナットカバー50よりも下側に回転軸12やナット18が突出することはない。ナットカバー50の外周側上端は、刈刃60の下側面に当接するため、刈刃60の下側中心付近はナットカバー50によって覆われ、刈り取られた草木等が回転軸12に巻き付くことや、ボス332と窪み部342付近への粉塵等の進入が抑制される。
特開2015−149963号公報
従来の刈払機301における作業者の刈刃60の装着方法を観察すると、最初に刈刃60を一対の保持部材、即ち、刃受け金具330と刃押さえ金具340で挟み込んで、これら3つを合わせた状態でギヤ部10の回転軸12に下側から回転軸12に装着し、この状態を手で押さえながらさらにナットカバー50を装着して、さらに回転軸12の下端にナット18が装着される。刈刃60の交換作業を行う際には、回転軸12が地面側に向いている場合で交換作業をすることが多く、その場合は刈刃60の中心穴60aが刃受け金具330のインロー構造を構成するボス332にきちんと入らない状態のままナット18で締結され、刈刃60が刃受け金具330の受け面に対して斜めに取り付けられてアンバランスの状態とされる恐れがあった。刃押さえ金具340側の窪み部342にもきちんと嵌合していない状態の場合もある。偏心して取り付けられた刈刃60を回転させた場合には、刈刃60の回転に伴って振動する恐れがあるので、その場合、作業者は刈刃60をいったん外して再装着しなければならなかった。
このような嵌合状態の不良を防ぐために、磁性体からなる刃受け金具330または刃押さえ金具340の一方に永久磁石を用いることでナットやボルトで締結される前でも刃受け金具330または刃押さえ金具340を密着させるようにして、装着時に刈刃60が落ちず、交換作業を容易にする技術が知られている。しかしながら、刃受け金具330と刃押さえ金具340は強度が要求される部品であり、永久磁石の使用は強度が低下する上に、製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、刈刃を挟んだ状態にて刃押さえ金具と刃受け金具を仮固定してから、回転軸に対してナットで固定できるようにした刈払機を実現することにある。
本発明の他の目的は、従来の刃押さえ金具と刃受け金具を交換するだけで、改良された刈刃の仮固定構造を実現した刈払機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、刃押さえ金具と刃受け金具の材質を従来材料から変更せずに、刈刃の仮押さえ構造を実現した刈払機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、棹の先端に設けられたギヤケースに回転自在に支持される回転軸に刈刃を固定して駆動源により駆動して刈払い作業を行う刈払機において、刈刃を挟み込んで保持する一対の保持部材を備え、一対の保持部材は、刈刃の中心穴を介して一方から他方へと挿入される凸部と、凸部が挿入される凹部とを備え、これらの凹凸部(凹部と凸部)に、凹凸部の挿入により一対の保持部材の分離が規制されるようにする仮固定手段を設けた。この仮固定手段は、保持部材の一方側に設けられ、他方に対してラジアル圧力を与える与圧手段であり、一対の保持部材に対して刈刃を中心に挟み込んだ状態でのみ軸方向への脱落を規制する。与圧手段は嵌合状態で一対の保持部材に圧縮力を生じさせる弾性部材とすると良い。
本発明の他の特徴によれば、一対の保持部材の凹凸部は、それぞれ円筒部からなり、それぞれの円筒部は、径が異なるようにして軸方向に隙間を隔てて重なるように配置され、弾性部材は、内側に位置する円筒部の外周側と外側に位置する円筒部の内周側の間に配置される。弾性部材は、例えばゴム製のOリングであって、内側に位置する円筒部の外周側と、外側に位置する円筒部のいずれかに形成された周方向に連続する溝部に配置することにより、弾性部材の軸方向への移動を阻止する。
本発明のさらに他の特徴によれば、一対の保持部材は、刈刃に対してギヤケース側に配置される刃受け金具と、反ギヤケース側に配置される刃押さえ金具であって、刃受け金具には外周面に刈刃の中心穴を保持するためであって、中心穴を貫通して刈刃の一方側から他方側に突出する円筒部が形成される。刃押さえ金具には内周面で回転軸のキーに当接する回り止め部が構成される。刃受け金具の円筒部が刃押さえ金具の外周側にあって、所定の隙間を隔てるように配置され、弾性部材は隙間を埋めるように配置される。
本発明のさらに他の特徴によれば、仮固定手段は、凹凸部の一方に設けられた突起部と、他方に設けられた掛止溝を有し、これら突起部と掛止溝の掛止により刃受け金具と刃押さえ金具が仮固定するようにした。仮固定されたこれらの組立て体を回転軸に装着した後に、ナットにより締結される。また、突起部と掛止溝は円周方向に等間隔で複数設けられ、掛止溝は軸方向に延びる軸方向溝と、軸方向溝の端部から周方向に延びる周方向溝により形成される。
本発明によれば、刈刃を取り付ける際に刃押さえ金具と刃受け金具によって刈刃を仮固定した状態で、刈払機のギヤ部に装着することができるので、刃押さえ金具と刃受け金具と刈刃の装着不良の発生を大幅に減少させることができる。また、刃押さえ金具と刃受け金具の仮固定機構を、溝部の形成とOリングの使用、又は、突起部と掛止溝による掛止手段によって実現したので、仮固定のために磁石を使用する構成よりも大幅に低コストで刈刃を仮固定することが可能となる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の固定前の状態を示した展開断面図である。 本発明の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、(1)は刈刃60の固定後の状態を示す図であって、(2)は(1)の仮固定部の拡大図である。 図2の刃受け金具30と刃押さえ金具40によるインロー構造を説明するための概念図である。 ギヤ部10に、ナイロンヘッド70を取り付けた状態を示す図である。 本発明の第二の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の固定前の状態を示した展開断面図である。 (1)は図5の状態から刈刃60を取り付けた後の状態を示す縦断面図であって、(2)は(1)の仮固定部の拡大図である。 本発明の第三の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の仮固定の状態を示した展開断面図である。 (1)は図6の状態から刈刃60を取り付けた後の状態を示す縦断面図であって、(2)は(1)の掛止手段付近の拡大図である。 図7の刃受け金具230と刃押さえ金具240の形状を示す図であって、(1)は上面図、(2)は側面図、(3)は(1)のB−B断面図、(4)は底面図である。 図7の刃受け金具230と刃押さえ金具240によって刈刃60を仮固定した状態を示す図であり、(1)の断面は図9のB−B部を一致させた断面を示しており、(2)は(1)の状態から刃押さえ金具240を矢印255の方向に回転させて刃押さえ金具240のC−C断面と刃受け金具230のB−B断面を一致させた状態を示している。 従来の刈払機301の全体構成を示す斜視図である。 従来の刈払機301の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の固定前の状態を示した展開断面図である。 従来の刈払機301の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の固定後の状態を示した断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。刈払機全体の構成は、図11〜図13に示された刈払機301と同様であって、異なるのは刃受け金具30と刃押さえ金具40だけである。従って、以下の図において、図11〜図13で示した刈払機301と同一の部分には同一の符号を付して繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は、図中に示す方向であるとして説明する。
図1において、刃受け金具30には貫通孔31が形成され、その内周側にキー溝部31aが形成される。同様にして刃押さえ金具40には貫通孔41が形成され、その内周側にキー溝部41aが形成される。刃受け金具30の下側部分には、刈刃60の軸方向中心線よりも刃押さえ金具40側に突出する円筒部32が形成され、刃押さえ金具40側にも刈刃60の軸方向中心線よりも刃受け金具30側に突出する円筒部45が形成される。円筒部32の内径は円筒部45の外径よりもわずかに大きくなるように形成され、それらの間に仮固定手段を配置することにより円筒部32と円筒部45が軸方向に相対移動しないように仮固定する。ここでは、仮固定手段として、円筒部32又は円筒部45の一方側から他方側へ付勢力を与える与圧手段として、ゴム製の弾性部材、即ちOリング38を用いるようにした。Oリング38は、円筒部32の内周側に形成された周方向に連続する円環溝37の内部に配置され、嵌合状態で一対の保持部材(刃受け金具30と刃押さえ金具40)に圧縮力を生じさせる。このように与圧手段を設けたことにより、作業者が刃受け金具30に刈刃60を装着し、その後に刈刃60を挟むようにして刃押さえ金具40を刃受け金具30に装着すると、Oリング38は圧縮された状態となり、その圧縮時の弾性力で刃押さえ金具40の外周面に付勢力を付与する、即ち与圧することになる。この結果、図1のように刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40の仮組立体が安定した状態で保持される。作業者は、刈刃60をギヤ部10に装着する前に刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40の仮組立を行い、その後に仮組立体に回転軸12が貫通するような位置に移動させ、ナットカバー50を取り付けた状態にてナット18を締め付ける。図12及び図13で示す従来の構造では、ナット18を締め付ける際に、刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40が軸方向に対して相対的に移動してしまう恐れがあったが、本実施例ではこれらの仮組立体が安定した状態で保持されるので、刃受け金具30と刃押さえ金具40の取り付け関係、及び、刈刃60の芯合わせ状態が良好に保持され、ナット18の締め付け時にこれらの仮固定関係がずれる恐れがない。
刈刃60が回転軸12に対して適正な位置、即ち双方の回転中心が一致した状態にある場合には、刈刃60における中心穴60aが円筒部32の外周側に位置すると共に、刈刃60が円環状の刃受け面33と良好に接触することができる。一方、刈刃60の中心位置が回転軸12の軸心と一致した状態にあるときは、刃押さえ金具40にて仮押さえする際に、刃押さえ金具40の刃押さえ面43が刈刃60の下面に対して良好に面接触することができる。このような仮組み立ては、ギヤ部10とは離れた位置で行うことができるので、作業者は、刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40を作業のし易い位置で目視しながら確実に行うことができ、刈刃60が刃受け金具30の刃受け面33と良好に接しているか、刃押さえ金具40の刃押さえ面43と良好に接しているかを容易に確認できる。仮組み立てが終わったら、ナットカバー50を介した状態にて回転軸12に貫通させて、ナット18を締め付ける。刃押さえ金具40にはナット収容部44が形成され、ねじ締め面44aにナットカバー50が良好に密接する。この締め付け時の状態はギヤ部10の上下関係が図2のような位置であって、回転軸12の先端部が下向きの状態となる場合があるが、その場合であっても刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40が仮組み立てされた状態でこれらの相対的な位置関係は変わらないため、刈刃60が偏心して取り付けられる恐れを大幅に減らすことができる。
図2(1)は刈刃60の固定した後のギヤ部10の状態を示す立て断面図であり、(2)は(1)の仮固定部の拡大図である。本実施例では刃受け金具30、刈刃60、刃押さえ金具40をギヤ部10に固定する前に、これら3部品を仮固定できるような構造とした。しかしながら、従来のギヤ部10の構造と刈刃60の形状は全く変更することなく、刃受け金具30と刃押さえ金具40の改良だけで本実施例を実現した。ナットカバー50の形状は、上側に窪むナット収容部50aが形成され、上側外周部分は円形であって刈刃60の面と良好に接触又は隣接することにより隙間50bからの草や土等の侵入を防止する。さらに、本実施例では、刃受け金具30、刃押さえ金具40を従来より使用している材質から変更せず実現することが可能である。つまり、刃受け金具30、刃押さえ金具40は形状の変更と、Oリング38の追加により本実施例を容易に実現できる、この構成は、磁石を用いて仮固定するような構成よりも低コストで刈刃60を仮固定することが可能となる。特に、刃受け金具30又は刃押さえ金具40に一方を磁石にて構成して、磁力により吸着するような構成を実現すると、磁石であるフェライトは一般的に欠けやすく強度上問題が発生するが、本構成では従来材料から刃受け金具30、刃押さえ金具40の材質自体に変更が無いため、強度上の問題が発生しないという利点がある。また、磁力により吸着する場合、刈刃60が中心位置に無い場合でも吸着されてしまうことが考えられるが、本構成では刈刃が中心位置にあるときのみ仮固定が作用するため、確実な位置決めが可能である。
図2(2)は、図2(1)の仮固定部の拡大図である。刃受け金具30に形成される刃受け面33、円筒部32の外径及び軸方向下側への突出量は図12、13にて示した従来の刃受け金具330のボス332の形状と同じであって、刈刃60の中心穴60aを介してインロー構造にて嵌合する。刃押さえ金具40側に形成される刃押さえ面43と、窪み部42の外側部分は外径及び軸方向の窪みともに従来の刃押さえ金具340の窪み部342の形状と同じである。しかしながら、刃押さえ金具40の窪み部42の内周側部分に、刃受け金具30側に向けて軸方向に延びる円筒部45を形成した。円筒部45の内周面には、回転軸12のキー部12bに係合する回り止め部となるキー溝部41aが延長して形成される。そのため、刃受け金具30のキー溝部31aの軸方向長さが短くなり、刃押さえ金具40側のキー溝部41aが長くなるが、キー溝部31aとキー溝部41aを足した全体の長さは、図12〜図13で示した刃受け金具330と刃押さえ金具340のキー溝部の合計長さと同じであるので、ギヤ部10に対して問題なく装着することができる。
刃受け金具30側には、刃押さえ金具40の円筒部45を収容するために凹状に形成され、凹状部分の底面35の外周面に、周方向に連続した円環溝37を形成し、円環溝37にOリング38を配置した。Oリング38は十分な弾性力を有する断面形状が円形の弾性部材であって、例えばゴム製とすれば良い。ここで、図3の概念図を用いて刃受け金具30と刃押さえ金具40の特徴的な形状を説明する。本実施例では刃受け金具30側に太線で示すような形状の円筒部32を設け、刃押さえ金具40側に太線で示すような形状の円筒部45を設けた。円筒部32が外周側に位置して内側に窪み部分を有する凹部を形成し、円筒部45が円筒部32の内周側に位置して、刈刃60の一方側から他方側に突出するような凸部を形成するように形成される。また、円筒部32と45は互いに回転軸方向にオーバーラップするように配置される。このオーバーラップする範囲は、軸方向(回転軸方向)に見て刈刃60の軸方向中心面A1を含むように配置される。円筒部45の外周側と円筒部32の内周側には、それぞれ軸方向に延びるキー溝部41b、31bが形成されており、互いに係合することで回転軸周りに位置決めされる構造とした。この位置決めによれば、刃押さえ金具40のキー溝部41aと刃受け金具30のキー溝部31aとの溝の回転位置を揃えることができるため、仮組立体を回転軸12に対してスムーズに装着することができる。また、円筒部32と円筒部45の間には隙間39を有するようにした。本実施例では、この隙間部分において装着時にラジアル圧力を与える与圧手段を設けて、装着された刃受け金具30と刃押さえ金具40が圧力の作用により安定して維持されるようにした。ラジアル圧力を与える与圧手段は、円筒部32側に取り付けて円筒部45の外周側に付勢するような構造でも良いし、逆に、円筒部45側に取り付けて円筒部32の内周側に付勢するような構造でも良い。また、どのような構成や機構によって圧力を加えるかは任意であるが、図3の例では、与圧手段として円筒部32側にOリング38(共に図2参照)を配置した。この与圧手段を設ける位置は、刈刃60の軸方向中心面A1よりもギヤ部10に近い側に設けられると良く、Oリング38が軸方向に移動しないように安定して保持するために円環溝37(図2参照)が形成される。刃受け金具30と刃押さえ金具40には、それぞれ円筒部32と円筒部45が設けられる構成としたが、少なくとも凹凸の関係であり、Oリング38の生じさせる与圧によって互いに軸方向に保持される関係であれば、連続した円筒形状に限られることはなく、例えば周方向に途切れた形状となっていてもよい。尚、本願の構成においては、円筒部45が円筒部32に入り込む関係となっており、円筒部32の奥、すなわち円筒部45の先端部にて与圧手段が作用する構成となっている。従って、例えば刈刃60が中心からずれて円筒部32に乗り上げる形で挟み込まれた場合、円筒部45はOリング38に到達せず、与圧手段が作用しないことから、仮固定は行われない。これにより、刈刃60の誤った組み付けを未然に防ぐことが可能となる。
図4は、ギヤ部10に公知のナイロンヘッド70を取り付けた状態を示す図である。ナイロンヘッド70は、金属製の回転刃の代わりに遠心力によって線状のナイロンコードを振り回して、草を刈るものである。ナイロンヘッド70を装着する際に、本実施例の刃受け金具30だけを用いてギヤ部10に取りつける。取り付け方法は、回転軸12の雄ねじ部12a(図1参照)に対してナイロンヘッド70の埋め込みナット78を締め付けることにより行う。この締め付けの際に、刃受け面33がナイロンヘッド70の取付面73に接触するようにして固定される。従来のナイロンヘッド70には、円環状の取付面73の内側に、窪み部72が形成される。本実施例の刃受け金具30を用いた場合には、円筒部32の内周側に隙間34が生じてしまい、Oリング38も配置されているが、これらを付加したとしても、ナイロンヘッド70の装着には何ら影響を及ぼさない。円筒部32の下端位置と窪み部72が軸方向に非接触であるためである。また、円筒部32の外周側の刃受け面33の形状は、従来の刃受け金具330と同一であるので、刃受け金具30とナイロンヘッド70の接触部位は従来と全く変わらずに、ナイロンヘッド70を使用する際も刃受け金具30と取付面73に隙間ができず、そのため草の巻付きが発生せずに、隙間34付近への土や塵埃等の進入の恐れはない。以上のように、刃受け金具30の刃受け面33と円筒部32の外径を従来と同様にしており、回転軸12の形状も従来と同様であるので、本実施例の刃受け金具30に従来のナイロンヘッド70をそのまま使用することができる。
次に図5及び図6を用いて本発明の第二の実施例を説明する。図5は第二の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の固定前の状態を示した展開断面図である。ここでは刃受け金具130側に円筒部132を設け、刃押さえ金具140側に円筒部142を設け、これらが回転軸方向にオーバーラップするように構成した。このオーバーラップする位置は、刈刃60の軸方向中心面A1を含んでギヤ部10側からナット18側まで延びるように配置される。また、円筒部132と円筒部142の間には所定の隙間を有し、この隙間部分にラジアル圧力を与えるための与圧手段を設けた。与圧手段は、Oリング148にて構成される。Oリング148を収容するために、内周側に位置する円筒部145の外側に周方向に連続する円筒溝147を設けて、円筒溝147にOリング148を配置する。円筒溝147は刃押さえ金具140の円筒部142の底面と同一面となる位置に配置すると良い。この際Oリング148の軸方向中心位置は、刈刃60の軸方向中心面A1よりもナット18側(反ギヤ部側)にずれるように配置される。このようにOリング148を設ける位置を軸方向中心面A1よりもナット18側にずれるようにしたので、刃受け金具130と刃押さえ金具140の嵌合状態が不十分の場合は、円筒部132がOリング148まで到達しないので、仮固定が行われない。逆の言い方をすれば、Oリング148による仮固定が行われたということは、円筒部132の下端部が軸方向中心面A1よりもナット18側にまで到達したことを意味するので、仮固定の有無で刈刃60が回転軸12の軸心と一致する位置にあるか否かを認識できる。
図6は図5の状態から刈刃60を取り付けた後の状態を示す縦断面図であって、(2)は(1)の仮固定部の拡大図である。図5で示した第一のOリング148は内周側の円筒部145側に配置されているが、基本的な考えとしては第一の実施例と同様であって、ゴム製のOリングの弾性力を利用して仮固定を行うものである。Oリング148の取り付け位置は、刈刃60の軸方向中心面A1よりもナット18側(反ギヤ部側)になる。これにより円筒部145の剛性を維持できるうえに、Oリング148の取り付けが容易となる。
次に図7〜図10を用いて本発明の第三の実施例を説明する。図7は、本発明の第三の実施例に係る刈払機の刈刃60の固定構造を示す縦断面図であって、刈刃60の仮固定の状態を示した展開断面図である。ここでは、刃受け金具230の円筒部に雌状の掛止溝を設け、刃押さえ金具240に雄状の突起部を設けた構成とし、これらを掛止させることによって刈刃固定時の緩みを防止する。刃受け金具230と刃押さえ金具240によって刈刃60を挟み込んだ状態の形状は第一及び第二の実施例と全く同じであるので、従来から用いられている刈払機のギヤ部10に装着することができる。装着の際に、刃押さえ金具240にナットカバー50をかぶせた状態でナット18を締め付ける点も同様である。刃受け金具230の貫通孔231には、回転軸12に形成されたキー部12bに係合するための、軸方向に連続する凹状のキー溝231aが形成される。同様にして、刃押さえ金具240の貫通孔241には、回転軸12のキー部12bに係合するための、軸方向に連続する凹状のキー溝241aが形成される。ことにより、刃受け金具330と回転軸12の相対回転が阻止される。
図8(1)は図7の状態から刈刃60をギヤ部10に取り付けた後の状態を示す縦断面図であって、(2)は(1)の掛止手段付近の拡大図である。刃受け金具230と刃押さえ金具240の掛止構造は、(2)に示すように、刃押さえ金具240の円筒部245の上側外周面に形成された突起爪247と、刃受け金具230の円筒部232の内周側であって突起爪247に対応する付近に形成された掛止溝237により構成される。装着時の円筒部232の下側面(窪み部242に対向する面)と、円筒部245の上側面(底面235と対向する面)は、共に非接触状態になるようにして、複数の板厚の異なる刈刃60を装着できるようにする。ここでは、突起爪247の軸方向長さは、掛止溝237の軸方向長さよりも十分小さくなるようにしている。但し、掛止溝237の軸方向長さを大きくしすぎると、掛止状態の時に円筒部232と刈刃60の中心穴60aとの嵌合が外れてしまう恐れがあるので、円筒部232の外周面と刈刃60の中心穴60aがはめ込まれた状態の維持を保つ程度の長さとすると良い。刃受け金具230の上面形状と、刃押さえ金具240の下面形状(ナット収容部244の形成)等は、図12、図13で示した従来の刃受け金具330と刃押さえ金具340の形状と同じである。
次に図9を用いて、図7の刃受け金具230と刃押さえ金具240の形状を説明する。図9(1)は上面図、(2)は側面図、(3)は(1)のB−B断面図、(4)は底面図であって、それぞれ刃受け金具230と刃押さえ金具240を並べて図示している。最初に刃受け金具230の形状を説明する。(2)からわかるように刃受け金具230には下側に平面上の刃受け部233が形成され、刃受け部233から下側に突出するように円筒部232が形成される。円筒部232の内周側には点線で示すように側面視で略L字状の掛止溝237が形成される。掛止溝237は軸方向に延びる軸方向溝237aと、軸方向溝237aの上端位置から周方向に延びる周方向溝237bによって形成される。(2)の図では1つの掛止溝237だけを示しているが、(4)のように円周方向に等間隔で、ここでは120度間隔で三つの掛止溝237が形成される。
刃押さえ金具240は、(2)の側面視でわかるように刃押さえ部243よりも上方への突出する円筒部245が形成され、円筒部245の上端付近から径方向外側において、120度間隔で3つの突起爪247が形成される。突起爪247の軸方向の断面形状は略長方形であり、軸方向の長さはtである。一方、掛止溝237の周方向溝237bの軸方向溝の長さはtである。ここで、通常の掛止構造では、長さtはがたつきが起きない程度であってこれらの摺動ができる最小の隙間で長さtよりも長く構成するが、本実施例では長さtを通常よりも大きくして掛止状態で仮固定した際に、刃受け金具230と刃押さえ金具240が相対的にわずかに移動できるようにした。仮固定するときは、刃受け金具230と刃押さえ金具240のB−B断面が一致するようにして軸方向に重ね合わせる。この際、3つの突起爪247の周方向位置が軸方向溝237aに合うので、刃受け金具230と刃押さえ金具240を軸方向に接近させて間隔を狭めることができる。その後、刃押さえ金具240を矢印255の方向に回転させることによって、3つの突起爪247が周方向溝237bの端部まで移動する。この結果、突起爪247が軸方向には所定のわずかな範囲しか移動できないように仮固定される。
図10は刃受け金具230と刃押さえ金具240によって刈刃60を仮固定した状態を示す図であり、(1)の断面は刃受け金具230と刃押さえ金具240と図9のB−B部を一致させた断面を示しており、(2)は刃受け金具230のC−C部と刃押さえ金具240のB−B部を一致させた断面を示している。(1)の状態では刃押さえ金具240が刃受け金具230から離反可能であるが、(2)の状態では3つの突起爪247が周方向溝237bの範囲内にあり、掛止している状態なので刃押さえ金具240が刃受け金具230から軸方向に離反不可能となる。但し、離反不可能であるものの刃押さえ金具240は刃受け金具230に対してわずかに軸方向には移動可能なので、ナット18によって回転軸12に締め付けることを阻害しない。尚、刃押さえ金具240の刃受け金具230に対して軸方向には移動可能な量は、刃受け金具230の円筒部232と刈刃60の中心穴60aとの軸方向への嵌合状態が解除されない程度とすることが重要である。
以上、本発明を複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、第一及び第二の実施例では与圧手段をゴムによる弾性体で実現したが、軸方向に重なる円筒部(例えば32、45)に対してラジアル圧力を与えることにより仮固定ができるならば、圧縮バネ等のその他の任意の付勢部材、付勢機構にて与圧手段を実現しても良い。例えばスチールボールと皿バネを用いるような与圧手段でも良い。また、第三の実施例の掛止手段は、突起爪247と側面視でL字状の掛止溝237で形成したが、凹部と凸部からなる掛止関係が実現できるならばその他の形状による掛止手段としても良い。
1 刈払機 10 ギヤ部 11 ギヤケース 11b 開口部
12 回転軸 12a 雄ねじ部 12b キー部
13、14 ベアリング 15 ベベルギヤ 18 ナット
20 伝達軸 21 ベアリング 22 回転軸 23 ベベルギヤ
30 刃受け金具 31 貫通孔 31a キー溝部
32 円筒部(凹部) 33 刃受け面 34 隙間 35 底面
37 円環溝 38 Oリング 39 隙間 40 刃押さえ金具
41 貫通孔 41a キー溝部 42 窪み部 43 刃押さえ面
44 ナット収容部 44a ねじ締め面 45 円筒部(凸部)
50 ナットカバー 60 刈刃 60a 中心穴
70 ナイロンヘッド 72 窪み部 73 取付面
78 埋め込みナット 79 ナイロンコード 130 刃受け金具
131 貫通孔 131a キー溝部 132 円筒部
140 刃押さえ金具 141 貫通孔 141a キー溝部
142、145 円筒部 144 ナット収容部
147 円筒溝 148 Oリング 230 刃受け金具
230C 金具 231 貫通孔 231a キー溝
232 円筒部 233 刃受け部 235 底面
237 掛止溝 237a 軸方向溝 237b 周方向溝
240 刃押さえ金具 241 貫通孔 241a キー溝
242 窪み部 243 刃押さえ部 244 ナット収容部
245 円筒部 247 突起爪
301 刈払機 304 操作棹 307 スロットルレバー
308 ハンドル 309 グリップ部 310 エンジン
311 スロットルワイヤー 313 防御カバー
330 刃受け金具 331 貫通孔 331a キー溝
332 ボス 333 刃受け部 340 刃押さえ金具
341 貫通孔 341a キー溝 342 窪み部
343 刃押さえ部 344 中空部

Claims (10)

  1. ギヤケースに回転自在に支持される回転軸に刈刃を固定して駆動源により駆動して刈払い作業を行う刈払機において、
    前記刈刃を挟み込んで保持する一対の保持部材を備え、
    前記一対の保持部材は、前記刈刃の中心穴を介して一方から他方へと挿入される凸部と、前記凸部が挿入される凹部とを備え、前記凹凸部に、前記凹凸部の挿入により前記一対の保持部材の分離が規制される仮固定手段を設けたことを特徴とする刈払機。
  2. 前記仮固定手段は、前記一対の保持部材の一方に、他方に対してラジアル圧力を与える与圧手段であることを特徴とする請求項1に記載の刈払機。
  3. 前記与圧手段は嵌合状態で前記一対の保持部材に圧縮力を生じさせる弾性部材であることを特徴とする請求項2に記載の刈払機。
  4. 前記一対の保持部材の前記凹凸部は、それぞれ円筒部からなり、
    それぞれの前記円筒部は、径が異なるようにして軸方向に隙間を隔てて重なるように配置され、
    前記弾性部材は、内側に位置する前記円筒部の外周側と、外側に位置する前記円筒部の内周側の間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の刈払機。
  5. 前記弾性部材はゴム製のOリングであって、内側に位置する前記円筒部の外周側と、外側に位置する前記円筒部のいずれかに形成された周方向に連続する溝部に配置されることを特徴とする請求項4に記載の刈払機。
  6. 前記一対の保持部材は、前記刈刃に対してギヤケース側に配置される刃受け金具と、反ギヤケース側に配置される刃押さえ金具であって、
    前記刃受け金具には、外周面に前記刈刃の前記中心穴を保持するための円筒部が形成され、
    前記刃押さえ金具には、内周面で前記回転軸のキーに当接する回り止め部が構成され、
    前記刃受け金具の前記円筒部が前記刃押さえ金具の外周側にあって、所定の隙間を隔てるように配置され、
    前記弾性部材は前記隙間を埋めるように配置されることを特徴とする請求項4に記載の刈払機。
  7. 前記仮固定手段は、前記凹凸部の一方に設けられた突起部と、他方に設けられた掛止溝を有し、これら突起部と掛止溝の掛止により前記刃受け金具と前記刃押さえ金具が仮固定され、これらが前記回転軸に形成されたねじ部に螺合するナットにより締結されることを特徴とする請求項6に記載の刈払機。
  8. 前記突起部と前記掛止溝は円周方向に等間隔で複数設けられ、
    前記掛止溝は軸方向に延びる軸方向溝と、前記軸方向溝の端部から周方向に延びる周方向溝が形成されることを特徴とする請求項7に記載の刈払機。
  9. ギヤケースに回転自在に支持される回転軸に刈刃を固定して駆動源により駆動して刈払い作業を行う刈払機において、
    前記刈刃を挟み込んで保持する一対の保持部材を備え、
    前記一対の保持部材は、前記回転軸に対して共回りしないように回転防止手段を有し、
    前記保持部材の一方に、前記刈刃を挟み込んだ状態で他方の前記保持部材に対してラジアル圧力を与える与圧手段を設け、
    前記刈刃を挟み込んだ前記一対の保持部材は、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸に形成されたねじ部に螺合するナットにより締結されることを特徴とする刈払機。
  10. 回転式の前記刈刃は軸心部に中心穴が形成され、前記一対の保持部材は前記中心穴を介してインロー構造にて嵌合するものであって、
    前記与圧手段は嵌合状態で前記一対の保持部材に圧縮力を生じさせる弾性部材であることを特徴とする請求項9に記載の刈払機。
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