JP2017212612A - 圧電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、圧電振動素子にスプラッシュが付着することを抑え、各種特性が良好な圧電デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】圧電振動子100は、平面視矩形の基板111と基板111の上面に設けられた枠体112を備えた素子搭載部材110と、基板111の上面に搭載された圧電振動素子120と、平面視で圧電振動素子120を囲うように素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第一金属膜116と、平面視で第一金属膜116の外側を囲うように、第一金属膜116から一定の間隔を開けて素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第二金属膜117と、第二金属膜117と接合された蓋部材140と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器に用いられる圧電デバイス及びその製造方法に関するものである。
圧電振動素子を内部に搭載した圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスは、電子部品の一つとして、コンピュータ,携帯電話又は小型情報機器などの電子機器内部に、基準信号源やクロック信号源として搭載され使用されている。
例えば、従来の圧電振動子は、上面が平面形状の一対の電極パッドが設けられた素子搭載部材に、励振用電極及び接続用電極が設けられた圧電振動素子を、それぞれの電極パッドの上面に塗布された導電性接着剤に接続用電極を接合固着させることにより、素子搭載部材に圧電振動素子を搭載し、素子搭載部材に設けられた金属膜と蓋部材とをシーム溶接に接合させて圧電振動素子を気密に封止した構成となっている(例えば、特許文献1又は2参照)。
特開2005−136812号公報 特開2011−019183号公報
従来の圧電デバイスでは、例えば、素子搭載部材を構成する枠体の上面に設けられた金属膜と、上下主面が平面状の蓋部材の下面とをシーム溶接により接合することで、素子搭載部材の凹部内に搭載された圧電振動素子を気密封止していた。しかし、圧電デバイスの小型化が進むと、素子搭載部材を構成する枠体の上面に形成した金属膜における未溶接幅が確保できず、素子搭載部材の凹部内に搭載した圧電振動素子と、蓋部材と素子搭載部材との接合箇所との位置が非常に近くなってしまう。このような形態で、蓋部材と素子搭載部材に設けられた金属膜とをシーム溶接より接合した場合、通電加圧により生じたスプラッシュ(溶飛)が凹部内に飛散し圧電振動素子の表面に付着することにより、圧電振動素子の振動周波数の不安定化や、クリスタルインピーダンス(以下、CIという)値の悪化等、圧電デバイスとしての各種特性に不良が発生するおそれがあった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、圧電振動素子にスプラッシュが付着することを抑え、各種特性が良好な圧電デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の圧電デバイスは、少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材と、基板の上面に搭載された圧電振動素子と、平面視で圧電振動素子を囲うように素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第一金属膜と、平面視で第一金属膜の外側を囲うように、第一金属膜から一定の間隔を開けて素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第二金属膜と、第二金属膜と接合された蓋部材と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の圧電デバイスの製造方法は、少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材を設け、平面視で素子搭載部材における圧電振動素子搭載領域を囲う所定の位置に環状の第一金属膜を形成し、且つ第一金属膜の外側を囲うように第一金属膜から一定の間隔を開けて素子搭載部材の所定の位置に環状の第二金属膜を形成した素子搭載部材を準備する、各金属膜を含む素子搭載部材準備工程と、圧電振動素子を素子搭載部材の前記圧電振動素子搭載領域に搭載する圧電振動素子搭載工程と、圧電振動素子が搭載された圧電振動素子搭載領域を覆うように第一金属膜及び第二金属膜の上に蓋部材を配置する蓋部材配置工程と、蓋部材と第二金属膜とを溶接し接合する蓋部材接合工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の圧電デバイスは、少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材と、基板の上面に搭載された圧電振動素子と、平面視で圧電振動素子を囲うように素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第一金属膜と、平面視で第一金属膜の外側を囲うように、第一金属膜から一定の間隔を開けて素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第二金属膜と、第二金属膜と接合された蓋部材と、を備えている。
このような各構成により、素子搭載部材の所定の位置に第一金属膜及びその外側に設けられた第二金属膜との間の隙間とからなる未溶接幅が確保でき、蓋部材と素子搭載部材に設けられた第二金属膜とを溶接より接合した場合、通電加圧により生じたスプラッシュは、第一金属膜及びその外側に設けられた第二金属膜との間の隙間により凹部内に飛散することを抑止でき、スプラッシュが圧電振動素子の表面に付着することを低減でき、圧電振動素子の振動周波数が不安定化やCI値の悪化等、圧電デバイスとしての各種特性に不良が発生することを抑えることが可能となる。
また、本発明の圧電デバイスの製造方法は、少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材を設け、平面視で素子搭載部材における圧電振動素子搭載領域を囲う所定の位置に環状の第一金属膜を形成し、且つ第一金属膜の外側を囲うように第一金属膜から一定の間隔を開けて素子搭載部材の所定の位置に環状の第二金属膜を形成した素子搭載部材を準備する、各金属膜を含む素子搭載部材準備工程と、圧電振動素子を素子搭載部材の前記圧電振動素子搭載領域に搭載する圧電振動素子搭載工程と、圧電振動素子が搭載された圧電振動素子搭載領域を覆うように第一金属膜及び第二金属膜の上に蓋部材を配置する蓋部材配置工程と、蓋部材と第二金属膜とを溶接し接合する蓋部材接合工程と、を備えている。
このような構成により、素子搭載部材の所定の位置に第一金属膜及びその外側に設けられた第二金属膜との間の隙間とからなる未溶接幅が確保でき、蓋部材と素子搭載部材に設けられた第二金属膜とを溶接より接合した場合、通電加圧により生じたスプラッシュは、第一金属膜及びその外側に設けられた第二金属膜との間の隙間により凹部内に飛散することを抑止でき、スプラッシュが圧電振動素子の表面に付着することを低減でき、製造される圧電振動素子の振動周波数が不安定化やCI値の悪化等、圧電デバイスとしての各種特性に不良が発生することを抑えることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示した分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示したものであり、(a)は図1のA−Aで切断したときの断面図であり、(b)は蓋部材を除いたときの平面図である。 本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスの変形例について、蓋部材を除いたときの平面図である。 本発明の第二実施形態に係る圧電デバイスを図2(a)と同じ箇所で切断したときの断面図である。 本発明の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を、図2(a)と同じ構図で示した工程図である。
以下に本発明の各実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示した分解斜視図である。図2は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスを示したものであり、(a)は図1のA−Aで切断したときの断面図であり、(b)は蓋部材を除いたときの平面図である。図3は、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスの変形例について、蓋部材を除いたときの平面図である。図4は、本発明の第二実施形態に係る圧電デバイスを図2(a)と同じ箇所で切断したときの断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を、図2(a)と同じ構図で示した工程図である。
尚、各図では、説明を明りょうとするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。また、図1、図2(a)、図4及び図5では説明を平易とするため、図面が記載されている用紙上方を各々の圧電デバイス及びそれを構成する各構成要素の上方として記述する。更に、図2(b)及び図3においては、説明を平易とするため、図面が記載されている面を圧電デバイス及びそれを構成する各構成要素の上方として記述する。
(第一実施形態)
第一実施形態では、圧電デバイスの一つである圧電振動子の一形態について説明する。圧電振動子100は、図1及び図2に示すように、素子搭載部材110と、圧電振動素子120と、導電性接着剤130と、蓋部材140とから主に構成されている。圧電振動子100は、電子機器等で使用する基準信号等を生成出力するために用いられている。
素子搭載部材110は、後述する圧電振動素子120を安定的に搭載するためのものである。素子搭載部材110は、基板111と、枠体112と、電極パッド114と、外部接続電極パッド115と、第一金属膜116と、第二金属膜117とから主に構成されている。
基板111は、平面視矩形状の平板であり、その上面に圧電振動素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板111の上面には、圧電振動素子120へ信号を入出力するための電極パッド114が設けられており、下面には、外部の実装基板への信号を入出力させつつ圧電振動子100を実装基板に固着させるための外部接続電極パッド115が設けられている。基板111の表面及び内部には、電極パッド114と外部接続電極パッド115とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。基板111は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。
枠体112は、基板111の上面の外周縁に沿って設けられており、基板111の上面側に圧電振動素子搭載領域となる凹部113を形成するためのものである。枠体112は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。尚、この枠体112の内周の大きさ、つまり凹部113の開口部の大きさは、後述する圧電振動素子120が横方向で凹部113内に搭載できる大きさとなっている。尚、枠体112の凹部113の開口側の上面には、後述する第一金属膜116及び第二金属膜117が設けられている。
電極パッド114は、後述する圧電振動素子120と導電性接着剤130を用いて導通し、圧電振動素子120への信号の入出力をするものである。電極パッド114は一対二個であり、凹部113内に露出した基板111の上面の一方の短辺に沿って並びつつ、圧電振動素子120が凹部113内の所定の位置に配置されたときに圧電振動素子120に設けられた接続用電極123に対向する位置に設けられている。この電極パッド114は、基板111内に設けられた配線パターン(図示せず)により所定の外部接続電極パッド115と電気的に接続されている。尚、電極パッド114は金等の導電性の金属のメタライズ処理によって形成される。
外部接続電極パッド115は、圧電振動子100を外部の実装基板上に実装する際に、半田等の導電性接合材を介して電気的に接続するための電極パッドとして機能する。外部接続電極パッド115は、基板111の下面の四隅にそれぞれ一つずつ計四個設けられており、それぞれの外部接続電極パッド115は、例えば、圧電振動素子入力端子、圧電振動素子出力端子、グランド端子又はノンコネクト端子によって構成されている。この外部接続電極パッド115のうち、圧電振動素子入力端子及び圧電振動素子出力端子となるものは電極パッド114と電気的に接続しており、グランド端子となるものは後述する蓋部材140と電気的に接続している。
第一金属膜116は、後述する第二金属膜117と蓋部材140とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュ(溶飛)が凹部113内に飛散しないように抑止するためのものである。第一金属膜116は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、枠体112上面の内側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第一金属膜116は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。尚、この第一金属膜116の上には後述する蓋部材140が配置されるが、第一金属膜116と蓋部材140は接合されていない。このような第一金属膜116が設けられていることにより、後述する第二金属膜117と蓋部材140とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュが第一金属膜116に当たることで凹部113内に直接侵入することを抑止し、且つ第一金属膜116の外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間により、第一金属膜116に当たった後のスプラッシュ屑が第一金属膜116と第二金属膜117との間の隙間内に留まるため、そのスプラッシュ屑が凹部113内に侵入することをも抑止する。
第二金属膜117は、蓋部材140を枠体112に気密に接合するためのものである。第二金属膜117は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、第一金属膜116の外側に所定の間隔を開けて、枠体112上面の外側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第二金属膜117は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。この第二金属膜117の上には後述する蓋部材140が配置され、第二金属膜117と蓋部材140とをシーム溶接することにより、蓋部材140と素子搭載部材110とが気密に接合される。尚、第一金属膜116と第二金属膜117の幅寸法は同じ寸法となっている。
圧電振動素子120は、例えば、厚みすべり振動を用いて所望する周波数の電気信号を生成するものである。圧電振動素子120は、図1に示すように、圧電素子121と、圧電素子121の上面に設けられた厚みすべり振動を励振する励振用電極122と、接続用電極123から主に構成されている。
圧電素子121は、平面視矩形状の平板であり、人工水晶体から所定のアングルでカットされ外形加工された水晶薄板が用いられている。尚、本実施形態においては、圧電素子121に水晶薄板を用いたが、他にタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電性を有する単結晶材料を材料とした薄板を使用しても良い。
励振用電極122は、厚みすべり振動を圧電素子121に生成するためのものである。励振用電極122は、圧電素子121の上面及び下面のほぼ中央に一つずつ、圧電素子121を挟んで対向して設けられている。励振用電極122は、例えば、互いに同一の形状及び大きさであり、平面透視において重なっている。励振用電極122の形状は、例えば、圧電素子121の主面の四辺と平行な四辺を有する概略矩形である。また、励振用電極122は、圧電素子121の上下面に、金、アルミニウム、ニッケル、クロムやチタン、或いはこれらの金属を含む合金等の導電性の金属を蒸着あるいはスパッタリング等により薄膜状に積層形成した上で、フォトリソグラフィ法等の製造方法により形成されている。例えば、励振用電極122は上面から順に金、ニッケル、クロムの金属の三層構造となっていても良い。
接続用電極123は、素子搭載部材110に設けられた電極パッド114と圧電振動素子120の励振用電極122との間の信号の入出力を行うためのものである。接続用電極123は、図1及び2に示すように、それぞれの励振用電極122から引き出された配線パターンの各終端部分に設けられおり、圧電素子121の一方の短辺の両角部の上面から側面を介して下面にかけて、それぞれ一個計二個形成されている。この接続用電極123は、導電性接着剤130により、素子搭載部材110に設けられた電極パッド114と電気的に接続されている。また、接続用電極123は、圧電素子121の一方の短辺の両角部の上下側面に、金、アルミニウム、ニッケル、クロムやチタン、或いはこれらの金属を含む合金等の導電性の金属を蒸着あるいはスパッタリング等により薄膜状に積層形成した上で、フォトリソグラフィ法等の製造方法により形成されている。例えば、接続用電極123は上面から順に金、ニッケル、クロムの金属の三層構造となっていても良い。
導電性接着剤130は、接続用電極123と電極パッド114とを電気的に接続させつつ、圧電振動素子120を電極パッド114とに固着するためのものである。導電性接着剤130は、銀等を導電性フィラーとして含有したエポキシ系又はシリコーン系の合成樹脂からなり、粘度は20〜40Pa・sとなっている。
蓋部材140は、真空状態にある凹部113、あるいは窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスが充填された凹部113を気密的に封止するためのものである。蓋部材140は、平面視矩形状の平板であり、凹部113の開口部を覆い塞ぐ大きさを有する。蓋部材140は、枠体112の開口部側主面上に凹部113の開口部を覆い塞ぐように配置され、前述の通り、蓋部材140の下面に設けられたロウ材金属と枠体112の開口部側上面に設けられた第二金属膜117とのみをシーム溶接により接合されている。蓋部材140は、例えば、鉄、ニッケルまたはコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。
本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子100は、平面視矩形の基板111と基板111の上面に設けられた枠体112を備えた素子搭載部材110と、基板111の上面に搭載された圧電振動素子120と、平面視で圧電振動素子120を囲うように素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第一金属膜116と、平面視で第一金属膜116の外側を囲うように、第一金属膜116から一定の間隔を開けて素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第二金属膜117と、第二金属膜117と接合された蓋部材140と、を備えている。
このような構成により、素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に第一金属膜116及びその外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間とからなる未溶接幅が確保でき、蓋部材140と素子搭載部材110に設けられた第二金属膜117とをシーム溶接より接合した場合、通電加圧により第二金属膜117から生じたスプラッシュは、通電加圧をしないためにスプラッシュが発生しない第一金属膜116及びその外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間により凹部113内に飛散することを抑止でき、スプラッシュが圧電振動素子120の表面に付着することを低減でき、圧電振動素子120の振動周波数が不安定化やCI値の悪化等、圧電振動子100としての各種特性に不良が発生することを抑えることが可能となる。
(変形例)
以下に第一実施形態の変形例に係る圧電デバイスについて説明する。尚、変形例において、第一実施形態の圧電デバイスである圧電振動子100と同じ構成要素の部分には、圧電振動子100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付してその説明を省略する。図3に示すように、変形例である圧電振動子200は、第一金属膜216及び第二金属膜217の形態が、第一実施形態の圧電振動子100と異なっている。
圧電デバイスである圧電振動子200は、図3に示すように、素子搭載部材210と、圧電振動素子120と、導電性接着剤130と、蓋部材140とから主に構成されており、素子搭載部材210は、基板111と、枠体112と、電極パッド114と、外部接続電極パッド115と、第一金属膜216と、第二金属膜217とから主に構成されている。
第一実施形態の変形例における圧電振動子を構成する枠体112の凹部113開口部側の上面には第一金属膜216及び第二金属膜217が設けられている。第一金属膜216は、後述する第二金属膜217と蓋部材140とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュ(溶飛)が凹部113内に飛散しないように抑止するためのものである。第一金属膜216は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、枠体112上面の内側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第一金属膜216の幅寸法は、後述する第二金属膜217の幅寸法よりも狭くなっている。第一金属膜216は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。尚、この第一金属膜216の上には後述する蓋部材140が配置されるが、第一金属膜216と蓋部材140は接合されていない。このような第一金属膜216が設けられていることにより、後述する第二金属膜217と蓋部材140とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュが第一金属膜216に当たることで凹部113内に直接侵入することを抑止し、且つ第一金属膜216の外側に設けられた第二金属膜217との間の隙間により、第一金属膜216に当たった後のスプラッシュ屑が第一金属膜216と第二金属膜217との間の隙間内に留まるため、そのスプラッシュ屑が凹部113内に侵入することをも抑止する。
第二金属膜217は、蓋部材140を枠体112に気密に接合するためのものである。第二金属膜217は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、第一金属膜216の外側に所定の間隔を開けて、枠体113上面の外側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第二金属膜217の幅寸法は、第一金属膜216の幅寸法よりも広くなっている。第二金属膜217は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。この第二金属膜217の上には後述する蓋部材140が配置され、第二金属膜217と蓋部材140とをシーム溶接することにより、蓋部材140と素子搭載部材210とが気密に接合される。
第一実施形態の変形例に係る圧電振動子200は、平面視矩形の基板111と基板111の上面に設けられた枠体112を備えた素子搭載部材210と、基板111の上面に搭載された圧電振動素子120と、平面視で圧電振動素子120を囲うように素子搭載部材110の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第一金属膜216と、平面視で第一金属膜216の外側を囲うように、第一金属膜216から一定の間隔を開けて素子搭載部材210の枠体112の開口側上面に設けられた環状の第二金属膜217と、第二金属膜217と接合された蓋部材140と、を備えており、第一金属膜216の幅寸法が第二金属膜217の幅寸法に比べて狭くなっている。
このような構成を備えることにより、蓋部材140との接合に用いる第二金属膜217全体の面積を、蓋部材140との接合に用いない第一金属膜216全体の面積に比べて広くすることができ、より高い接合強度を確保しつつ、第一金属膜216によるスプラッシュ抑止効果も同時に奏することが可能となる。
(第二実施形態)
以下に第二実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子300について説明する。尚、第二実施形態において、第一実施形態の圧電振動子100と同じ構成要素の部分には、圧電振動子100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付してその説明を省略する。図4に示すように、第二実施形態の圧電振動子300は、素子搭載部材310及び蓋部材340の形態が第一実施形態の圧電振動子100と異なっている。
第二実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子300は、第一実施形態の圧電振動子100における素子搭載部材110に相当する基板310と、圧電振動素子120と、導電性接着剤130と、蓋部材340とから主に構成されている。圧電振動子300は、電子機器等で使用する基準信号等を生成出力するために用いられている。
基板310は、平面視矩形状の平板であり、その上面に圧電振動素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板310の上面には、圧電振動素子120がその主面を基板310の上面と平行となるように横向きに搭載される領域である圧電振動素子搭載領域を確保し、その圧電振動素子搭載領域内に圧電振動素子120へ信号を入出力するための電極パッド114が設けられている。また、基板310の下面には、外部の実装基板への信号を入出力させつつ圧電振動子300を実装基板に固着させるための外部接続電極パッド115が設けられている。基板310の表面及び内部には、電極パッド114と外部接続電極パッド115とを電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が設けられている。基板310は、例えば、アルミナセラミックスまたはガラス−セラミックス等のセラミック材料、またはガラス−エポキシである絶縁材料から構成されている。
基板310の上面には第一金属膜316及び第二金属膜317が設けられている。第一金属膜316は、後述する第二金属膜317と蓋部材340とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュ(溶飛)が、基板310上面の圧電振動素子搭載領域内に飛散しないように抑止するためのものである。第一金属膜316は、所定の幅を有する帯状であり、基板310の上面に、圧電振動素子搭載領域の外側周縁部に沿って圧電振動素子搭載領域を環状に囲うように設けられている。第一金属膜316は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。尚、この第一金属膜316の上には後述する蓋部材340のフランジ部分が配置されるが、第一金属膜316と蓋部材340は接合されていない。このような第一金属膜316が設けられていることにより、後述する第二金属膜317と蓋部材340とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュが第一金属膜316に当たることで圧電振動素子搭載領域内に直接侵入することを抑止し、且つ第一金属膜316の外側に設けられた第二金属膜317との間の隙間により、第一金属膜316に当たった後のスプラッシュ屑が第一金属膜316と第二金属膜317との間の隙間内に留まるため、そのスプラッシュ屑が圧電振動素子搭載領域内に侵入することをも抑止する。
第二金属膜317は、蓋部材340を基板310に気密に接合するためのものである。第二金属膜317は、所定の幅を有する帯状であり、基板310の上面に、第一金属膜316の外側に所定の間隔を開けて、基板310上面の外側周縁部に沿って圧電振動素子搭載領域を環状に囲うように設けられている。第二金属膜317は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト又はこのいずれかを含む合金、或いはタングステン又は金等から構成されている。この第二金属膜317の上には後述する蓋部材340のフランジ部分が配置され、第二金属膜317と蓋部材340とを溶接することにより、蓋部材340と基板310とが気密に接合される。尚、第一金属膜316と第二金属膜317の幅寸法は同じ寸法となっている。
蓋部材340は、基板310の上面に搭載された圧電振動素子120を、真空、あるいは窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスで充填された内部空間313に収容して気密に封止するためのものである。蓋部材340は、厚み60μm〜100μmの金属板を、従来周知の板金加工にて開口部周囲につば状のフランジを有する概略箱形状となっている。また、この箱形状部分の内部空間313の大きさは、圧電振動素子120を蓋部材340に接触させずに箱形状内部に収納できる大きさとなっている。蓋部材340は、基板310の上面に搭載された圧電振動素子120を箱形状の内部空間313に収納するように、基板310の上面に配置され、基板310の上面に設けられた第二金属膜317のみと溶接により接合されている。蓋部材340は、例えば、鉄、ニッケルまたはコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。
本発明の第二実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子300は、素子搭載部材となる平面視矩形の基板310と、基板310の上面に搭載された圧電振動素子120と、平面視で圧電振動素子120を囲うように基板310の所定の位置に設けられた環状の第一金属膜316と、平面視で第一金属膜316の外側を囲うように、第一金属膜316から一定の間隔を開けて基板310の上面に設けられた環状の第二金属膜317と、第二金属膜317と接合された蓋部材340と、を備えている。
このような構成により、基板310の上面に第一金属膜316及びその外側に設けられた第二金属膜317との間の隙間とからなる未溶接幅が確保でき、蓋部材340と基板310に設けられた第二金属膜317とを溶接より接合した場合、通電加圧により第二金属膜317から生じたスプラッシュは、通電加圧をしないためにスプラッシュが発生しない第一金属膜316及びその外側に設けられた第二金属膜317との間の隙間により圧電振動素子搭載領域に飛散することを抑止でき、スプラッシュが圧電振動素子120の表面に付着することを低減でき、圧電振動素子120の振動周波数が不安定化やCI値の悪化等、圧電振動子300としての各種特性に不良が発生することを抑えることが可能となる。
次に、本発明の圧電デバイスの製造方法の一工程を、図4に示すように、本発明の第一実施形態である図1に開示の圧電振動子100を用いて説明する。尚、第一実施形態の圧電デバイスである圧電振動子100と同じ構成要素の部分には、圧電振動子100の各構成要素に付与した符号と同じ符号を付している。本発明の圧電デバイスの製造方法の一工程は、素子搭載部材準備工程と、圧電振動素子搭載工程と、蓋部材配置工程と、蓋部材接合工程と、備えている。
(素子搭載部材準備工程)
素子搭載部材準備工程は、図5(a)に示すように、素子搭載部材110を準備する工程である。素子搭載部材110を構成する基板111及び枠部112がアルミナセラミックスからなる場合、まず、所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤を添加し混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面、または、セラミックグリーンシートに打ち抜き等を施し予め設けておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等を用いて導体パターンとなる位置に所定の導電ペーストを塗布する。次に、基板111となるセラミックグリーンシートの上面に枠部112となるセラミックグリーンシートを積層し、プレス加工した後、高温で焼成する。焼成後、導体パターンの所定の部位、具体的には、電極パッド114、外部接続電極パッド115、第一金属膜116、第二金属膜117及び配線パターン(図示しない)となる部分に、それぞれの構成要素を成す金属のメタライズ処理を施すことにより、素子搭載部材110が形成される。また、導電性ペーストは、例えば、タングステン、モリブデン、銅、銀またはパラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
このとき形成される第一金属膜116は、第二金属膜117と蓋部材140とをシーム溶接する際に生じるスプラッシュが凹部113内に飛散しないように抑止するためのものである。第一金属膜116は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、枠体113上面の内側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第一金属膜116は、例えばコバール等のろう材金属から構成されている。尚、この第一金属膜116の上には、後述する蓋部材配置工程において蓋部材140を配置するが、後述する蓋部材接合工程において第一金属膜116と蓋部材140とは接合しない。
第二金属膜117は、蓋部材140を枠体112に気密に接合するためのものである。第二金属膜117は、所定の幅を有する帯状であり、枠体112の凹部113開口側の上面に、第一金属膜116の外側に所定の間隔を開けて、枠体113上面の外側周縁部に沿って凹部113の開口部を環状に囲うように設けられている。第二金属膜117は、例えばコバール等のろう材金属から構成されている。この第二金属膜117の上には、後述する蓋部材配置工程において蓋部材140を配置し、後述する蓋部材接合工程において第二金属膜117と蓋部材140とをシーム溶接することにより、蓋部材140と素子搭載部材110とが気密に接合する。尚、第一金属膜116と第二金属膜117の幅寸法は同じ寸法となっている。
(圧電振動素子搭載工程)
圧電振動素子搭載工程は、図5(b)に示すように、凹部113内に露出した基板111の上面の電極パッド114に圧電振動素子120を実装する工程である。まず、真空チャック等を備えた素子移動搭載装置を用いて圧電振動素子120の上面を保持する。その保持された圧電振動素子120を、電極パッド114の表面に形成した導電性接着剤130に、圧電振動素子120に設けられた接続用電極123を上方より所定の荷重を加えつつ接触させ、素子搭載部材110の圧電振動素子搭載領域となる凹部113内の所定の位置に、圧電振動素子120の主面が凹部113内に露出した基板111の上面に対して接触しないように平行となる姿勢で配置する。その後、圧電振動素子120を搭載した素子搭載部材110を、150〜180℃で所定の時間加熱して導電性接着剤130を硬化させ、電極パッド114に圧電振動素子120を導電性接着剤130により導通固着する。
(蓋部材配置工程)
蓋部材配置工程は、図5(c)に示すように、素子搭載部材110の所定の位置に、蓋部材140を配置する工程である。真空チャック等を備えた蓋部材移動搭載装置を用いて蓋部材140の上面を保持する。その保持された蓋部材140を、枠体112の凹部113開口側の上面に形成した第一金属膜116及び第二金属膜117に、蓋部材140の下面に設けられているロウ材を上方より接触させ、素子搭載部材110の所定の位置に配置する。
(蓋部材接合工程)
蓋部材接合工程は、図5(d)に示すように、素子搭載部材110と蓋部材140とを接合し、圧電振動素子120を気密封止する工程である。蓋部材接合工程では、例えば、真空雰囲気、又は窒素等の不活性ガス雰囲気中で、蓋部材140の下面に設けられているロウ材と、素子搭載部材110を構成する枠体112の凹部113開口側の上面に設けられている第二金属膜117とを、シーム溶接機(図示せず)のローラ電極150を蓋部材140に接触させ、ローラ電極150に電源を供給しながら、蓋部材140の外側縁部に沿って動かすことで、蓋部材140の下面に設けられているロウ材と枠体112の上面に設けられた第二金属膜117のみと接合する。この接合の際に生じるスプラッシュのうち、凹部113方向に飛散する部分は、飛散したスプラッシュが第一金属膜116に当たることで凹部113内に直接侵入することを抑止し、且つ第一金属膜116の外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間により、第一金属膜116に当たった後のスプラッシュ屑が第一金属膜116と第二金属膜117との間の隙間内に留まるため、そのスプラッシュ屑が凹部113内に侵入することをも抑止する。従って、蓋部材接合工程では、蓋部材140の下面と素子搭載部材110を構成する枠体112の上面に設けられた第二金属膜117とを溶接接合することにより、圧電振動素子120を気密封止して、圧電振動子100を製造する。
本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子100の製造方法は、平面視矩形の基板111及び枠体112を備えた素子搭載部材110を設け、平面視で素子搭載部材110における圧電振動素子搭載領域となる凹部113を囲う枠体112の上面に環状の第一金属膜116を形成し、且つ第一金属膜116の外側を囲うように第一金属膜116から一定の間隔を開けて枠体112の上面に環状の第二金属膜117を形成した素子搭載部材110を準備する、第一金属膜116及び第二金属膜117を含む素子搭載部材準備工程と、圧電振動素子120を素子搭載部材110の圧電振動素子搭載領域となる凹部113内に搭載する圧電振動素子搭載工程と、圧電振動素子120が搭載された圧電振動素子搭載領域となる凹部113を覆うように第一金属膜116及び第二金属膜117の上に蓋部材140を配置する蓋部材配置工程と、蓋部材140と第二金属膜117とを溶接し接合する蓋部材接合工程と、を備えている。
このような構成により、素子搭載部材110の所定の位置に第一金属膜116及びその外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間とからなる未溶接幅が確保でき、蓋部材140と素子搭載部材110に設けられた第二金属膜117とを溶接より接合した場合、通電加圧により第二金属膜117から生じたスプラッシュは、通電加圧をしないためにスプラッシュが発生しない第一金属膜116及びその外側に設けられた第二金属膜117との間の隙間により凹部113内に飛散することを抑止でき、スプラッシュが圧電振動素子120の表面に付着することを低減でき、製造される圧電振動素子120の振動周波数が不安定化やCI値の悪化等、圧電振動子100としての各種特性に不良が発生することを抑えることができる。
また、本発明の第一実施形態に係る圧電デバイスである圧電振動子100の製造方法では、蓋部材接合工程において、蓋部材140と第二金属膜117とをシーム溶接により溶接し接合する。このような構成により、第一金属膜116によるスプラッシュの抑止効果を奏するとともに、他の溶接合手段に比べて、密閉溶接が連続的に可能となり且つ蓋部材接合工程における溶接作業のタクトタイムを低減することが可能となる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。例えば、前述した各実施形態では圧電振動子を例示したが、本発明は、圧電発振器等の他の圧電デバイスや弾性表面波素子を内部に搭載した弾性表面波デバイスに適用しても構わない。また、前述した各実施形態では第一金属膜と第二金属膜とを同じ素材で形成したものを例示したが、本発明の効果を奏するのであれば、第一金属膜の素材を他の金属としても構わない。
100、200、300・・・圧電振動子(圧電デバイス)
110、210・・・素子搭載部材
111、310・・・基板
112・・・枠体
113・・・凹部
114・・・電極パッド
115・・・外部接続電極パッド
116、216、316・・・第一金属膜
117、217,317・・・第二金属膜
120・・・圧電振動素子
121・・・圧電素子
122・・・励振用電極
123・・・接続用電極
130・・・導電性接着剤
140、340・・・蓋部材
150・・・ローラ電極

Claims (5)

  1. 少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材と、
    前記基板の上面に搭載された圧電振動素子と、
    平面視で前記圧電振動素子を囲うように前記素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第一金属膜と、
    平面視で前記第一金属膜の外側を囲うように、前記第一金属膜から一定の間隔を開けて前記素子搭載部材の所定の位置に設けられた環状の第二金属膜と、
    前記第二金属膜と接合された蓋部材と、
    を備えたことを特徴とする圧電デバイス。
  2. 前記基板の上面に設けられた枠体が備えられた前記素子搭載部材と、
    前記基板と前記枠体とにより形成された凹部内に搭載された前記圧電振動素子と、
    前記枠体の上面に設けられた前記第一金属膜及び前記第二金属膜と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
  3. 前記第一金属膜の幅寸法が前記第二金属膜の幅寸法に比べて狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載された圧電デバイス。
  4. 少なくとも平面視矩形の基板を備えた素子搭載部材を設け、平面視で前記素子搭載部材における圧電振動素子搭載領域を囲う所定の位置に環状の第一金属膜を形成し、且つ前記第一金属膜の外側を囲うように前記第一金属膜から一定の間隔を開けて前記素子搭載部材の所定の位置に環状の第二金属膜を形成した前記素子搭載部材を準備する、各金属膜を含む素子搭載部材準備工程と、
    圧電振動素子を前記素子搭載部材の前記圧電振動素子搭載領域に搭載する圧電振動素子搭載工程と、
    前記圧電振動素子が搭載された前記圧電振動素子搭載領域を覆うように前記第一金属膜及び第二金属膜の上に蓋部材を配置する蓋部材配置工程と、
    前記蓋部材と前記第二金属膜とを溶接し接合する蓋部材接合工程と、
    を備えたことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記蓋部材接合工程において、前記蓋部材と前記第二金属膜とをシーム溶接により溶接し接合すること特徴とする請求項4に記載された圧電デバイスの製造方法。
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