JP2017211435A - 駆動伝達装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
駆動伝達装置70は、駆動モータから駆動力が伝達される第一駆動伝達部材たる感光体ギヤ82、感光体の軸2aの端部に取り付けられた第二駆動伝達部材たるカップリング部材140、感光体ギヤ82とカップリング部材140とを駆動連結する連結部材90、感光体ギヤ82に取り付けられた連結部材90をカップリング部材側へ付勢するコイルスプリング73などを備えている。また、連結部材90と、カップリング部材140との駆動連結を解除する解除部材60を備えている。
図7に示す押され部97の直径eは、図6に示す解除部材60の取り付け穴部62の内径bよりも小さくなっている(e<b)。これにより、押され部97を取り付け穴部62から通して、解除部材60よりも奥側へ位置させることができる。また、図6に示す移動穴部61の幅sは、図7に示す貫通軸98の直径fよりも広く、押され部97の直径eよりも狭くなっている(f<s<b)。これにより、解除部材60を移動させたとき、押され部97が移動穴部61から抜け出すことなく、傾斜部63により軸方向に移動せしめられる。
図8に示す後述する駆動側筒状部82aの抜け止め部85aから駆動側筒状部82aの奥側端部までの長さrと、解除部材の取り付け穴部62が形成された部分厚みnとの和が、図7に示す駆動側突起部94a,94bのカップリング部材側端部から押され部97のカップリング側端部までの長さmよりも短くなっている(r+n<m)。かかる構成とすることで、駆動側突起部94a,94bが抜け止め部85aに突き当たった状態でも、図8に示すように貫通軸98が、駆動側筒状部82aの奥側端部からk[mm]突き出る。そして、この突き出し長さkは、取り付け穴部62が形成された部分厚みnよりも長くなっている。これにより、連結部材90が、駆動側筒状部82aに取り付けられた状態において、押され部97を常に解除部材60よりも奥側に位置させることができる。
以下の説明では、軸方向をX方向、駆動側突起部および従動突起部の突出方向をY方向、X方向およびY方向いずれにも直交する方向をZ方向として説明する。
連結部材90は、樹脂成型品であり、駆動側球状部91、従動側球状部92、連結部93、駆動側突起部94a,94bおよび従動側突起部95aは、樹脂材料からなる一体物である。連結部材90の形成に用いられる樹脂としては、機械的強度に優れ、耐摩耗性、摺動性がよいポリアセタール樹脂(POM)を好適に用いることができる。また、連結部材90は、アルミダイカスト等により製造されたアルミ鋳物でもよい。
図11(a)に示すように、連結部材90に駆動側球状部91側が開口した穴形状の肉抜き部193を設けて、連結部材90の厚みを抑えてヒケを抑制しようとした場合、金型構造としては、図9(b)に示すようになる。すなわち、Y1方向に移動する第一金型391と、Y2方向に移動する第二金型392と、X1方向に移動する第三金型393とを有する金型構造である。このような肉抜きとした場合、軸方向に長い穴形状の肉抜き部193を形成する第三金型393を、成型された連結部材から引き抜くために、X1方向に大きく移動させる必要が生じる。また、第三金型393の穴形状の肉抜き部193を形成する部分は、強度などの問題で最低φ8mmは必要であり、連結部材90の小型化を図ることが困難である。
図12(a)は、連結部材90の成型例を示す横断面図であり、図12(b)は、図12(a)のA−A縦断面図であり、図12(c)は、図12(a)のB−B縦断面図である。また、図12(d)は、図12(a)のC−C縦断面図である。
肉抜き部93aをY方向に延びる直線部分とZ方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状とすることにより、図12(c)に示すように、第一金型391と第二金型392とで形成することができる。また、図12(b),図12(d)に示すように、各球状部91,92の第二大円部91b,92b、第三大円部91c,92cを、連結部の肉抜き部と同様にして第一金型391と第二金型392とにより成型することができる。これにより、図12(a)に示すように、Y1方向に移動する第一金型391と、Y2方向に移動する第二金型392とで、連結部材90を成型することができ、図11に示す従来例よりも少ない金型で連結部材90を成型することができる。また、図11に示した構成に比べて、連結部材の小型化が可能となる。また、連結部材の軸方向長さが長くなっても、従動側球状部、連結部、駆動側球状部の肉厚を均等にすることができる。これにより、連結部材を軸方向に長い形状としても、ヒケの影響による精度低下を抑制することができる。
感光体ギヤ82は、ポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂成型品であり、回転中心に駆動側筒状部82aを有している。駆動側筒状部82aには、連結部材90の駆動側球状部91が挿入される駆動側穴部87を有している。また、駆動側筒状部82aには、連結部材90の駆動側突起部94a,94bが挿入される駆動側溝部85が回転方向に180°の間隔を開けて2つ設けられている。また、駆動側筒状部82aには、一方の駆動側溝部85に回転方向で隣接して、第一駆動側突起部94aを案内する第一案内溝部86aと、他方の駆動側溝部85に回転方向で隣接して第二駆動側突起部94bを案内する位相合わせ用溝部たる第二案内溝部86bとを有している。一方の駆動側溝部85と第一案内溝部86aとは、奥側で連通部84により連通しており、同様に他方の駆動側溝部85と第二案内溝部86bも奥側で連通部84により連通している。
まず、コイルスプリング73を、駆動側筒状部82aの駆動側穴部87に入れ込む。次に、図13に示すように、第一駆動側突起部94aが第一案内溝部86aに挿入され、第二駆動側突起部94bが第二案内溝部86bに挿入されるように、感光体ギヤ82に対して連結部材の回転方向位置を調整する。
第二駆動伝達部材であるカップリング部材140は、軸挿入部140a、従動側筒状部140bを備えている。カップリング部材140としては、機械的強度に優れ、耐摩耗性、摺動性がよいポリアセタール樹脂(POM)で形成するのが好適である。
位相合わせ凸部144が、図中下側に位置する状態で、カップリング部材140と連結部材90とを連結しようとすると、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが位相合わせ凸部144に突き当たる。その結果、従動側球状部92が、カップリング部材140の従動側筒状部140bに挿入できず、従動側突起部95aが従動側溝部142に挿入されず、駆動連結できない。すなわち、位相合わせ凸部144が、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが切りかかれた部分と回転方向の位相が合っているときに、従動側球状部92が従動側筒状部140bに挿入され、従動側突起部95aが従動側溝部142に挿入され、駆動連結が行われる。すなわち、本実施形態では、位相合わせ凸部144と、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが切りかかれた切り欠き部分とで、第二位相合わせ部を構成している。
本実施形態においては、従動側突起部95aは、回転方向に180°の間隔を開けて設けられている。そのため、従動側突起部95aと従動側溝部142との回転方向の位相が合っている状態から、カップリング部材を180°回転させても、従動側突起部95aと従動側溝部142との回転方向の位相が合う。その結果、感光体2は、規定の位相に対して180°位相がずれた状態で、装置本体に組みつけられるおそれがあり、色ずれが生じるおそれがある。
解除部材60にはリンク機構が取り付けられており、中間カバー102(図3参照)の開閉に連動して、解除部材60を移動させるように構成されている。
図22(a)に示すように、位相合わせ凸部144の高さは、連結部材90が傾いていないとき第一従動側大円部92aの側面に対して所定の隙間を有するような高さとなっている。この隙間は、図22(b)に示すように、連結部材90の従動側突起部95aの突出方向と直交する方向の最大傾斜角度+θ1傾いても、第一従動側大円部92aが、位相合わせ凸部144に接触しない隙間となっている。
位相合わせ凸部144は、図23(a)に示すように、断面が中央から端部に向かうにつれて高さが低くなるような山型形状をしている。そして、位相合わせ凸部144の傾斜面の傾斜角度θ3を、図23(b)や、図23(c)に示すように、連結部材90が、従動側突起部95aの突出方向と平行な方向に最大傾斜角度θ2で傾いたときに、第一従動側大円部92aの側面が位相合わせ凸部144に当接しないような角度に設定さている。
上述では、連結部材とカップリング部材との間の速度変動について説明したが、駆動側突起部が、半球状の場合は、感光体ギヤと連結部材との間において、連結部材が、1/2周期で速度変動が生じてしまう。
図29に示すように、従来構成の場合に比べて、感光体の速度変動を十分に抑制できていることがわかる。
また、突起部(95a,94a,94b)の溝部(42,85)の側面と当接する溝部当接箇所が円弧面の場合、円弧の中心角θyを、連結部材90の突起部の突出方向と直交する方向の最大傾斜角度θ1の2倍以上にする。これにより、連結部材90が最大傾斜角度θ1で傾いたときも、突起部(95a、94a,94b)の円弧面を、溝部(142,85)の側面に当接させることができる。これにより、連結部材90が最大傾斜角度θ1で傾いたときも、突起部の突出方向からみたときの溝部と突起部との接触を点接触にすることができスムーズに連結部材90を傾かせることができる。
(態様1)
回転中心に駆動側穴部87などの穴部を有する感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材と、回転中心に従動側穴部143などの穴部を有するカップリング部材140などの第二駆動伝達部材と、前記第一駆動伝達部材の穴部に挿入される球状の駆動側球状部91などの第一挿入部、前記第二駆動伝達部材の穴部に挿入される球状の従動側球状部92などの第二挿入部、および、前記第一挿入部と前記第二挿入部と繋ぐ連結部93を有し、前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材とを連結する連結部材90とを備え、各挿入部の周面に径方向に突出する突起部(駆動側突起部、従動側突起部)を有し、各駆動伝達部材の穴部の内周面に、前記連結部材の前記突起部が軸方向に移動可能な溝部(駆動側溝部85、従動側溝部142)を有する駆動伝達装置であって、前記第二駆動伝達部材は、装置本体に対して着脱可能な回転体側に設けられており、前記回転体が装置本体に装着された状態で、軸方向で前記連結部材を前記第一駆動伝達部材側へ移動させ、前記連結部材と前記第二駆動伝達部材との駆動連結を解除する解除機構を備え、前記軸方向において、前記第一駆動駆動部材を挟んで前記第二駆動伝達部材配置側と反対側に前記解除機構の少なくとも一部(本実施形態では、解除部材60)を配置した。
これによれば、感光体2などの回転体が装置本体に装着された状態で、装置本体側と回転体側との駆動連結を解除することができる。具体的には、連結部材90を第二駆動伝達部材に対し、第一駆動伝達部材側へ移動させることで、従動側球状部92などの第二挿入部が第二駆動伝達部材の従動側筒状部140bなどの穴部から抜き出され、装置本体側と回転体側との駆動連結を解除することができる。これにより、装置本体に対して回転体の回転軸方向と直交する方向に回転体を着脱させることができる。
また、第二駆動伝達部材と連結部材との間で駆動連結を解除することにより、第二駆動伝達部材を、回転体側に配置することができる。これにより、第二駆動伝達部材を装置本体側に設け、第二駆動伝達部材と駆動連結する回転体側の従動側カップリングとの間で駆動連結を解除する構成に比べて、部品点数を削減することができ、装置のコストダウンを図ることができる。
この駆動伝達装置が搭載される画像形成装置などの装置は、上記第一駆動伝達部材よりも回転体配置側に上記回転体とは別の複数の回転体や、ユニットなどが配置されており、上記解除機構の駆動部材が配置可能な十分な空きスペースがない。一方、駆動伝達装置が搭載ざれる装置の第一駆動伝達部材を挟んで、第二駆動伝達配置側と軸方向反対側は、一般的にモータなどの駆動源程度しか配置されておらず、十分な空きスペースが開いている。態様1では、解除機構の少なくとも一部を、第二駆動伝達部材配置側と軸方向反対側に配置することで、駆動伝達装置が搭載される装置の空きスペースに解除機構の少なくとも一部を配置することが可能となり、駆動伝達装置が搭載される装置の大型化を避けることができる。
態様1において、前記連結部材90には、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材を貫通し前記解除機構と係合する係合部(本実施形態では、貫通軸98と押され部97とで構成)を備える。
かかる構成を備えることで、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材の軸方向外側に配置された解除機構(本実施形態では、解除部材60やリンク機構などで構成)が、この係合部を軸方向に押し込んで、連結部材90をカップリング部材140などの第二駆動伝達部材との駆動連結が外れる方向へ移動させることができる。これにより、解除機構により駆動連結を解除することができる。
(態様2)において、前記解除機構は、前記連結部材90をカップリング部材140などの第二駆動伝達部材側へ付勢するコイルスプリング73などの付勢手段と、前記係合部を、前記軸方向外側へ押し込む解除部材60などの押し込み部材とを備える。
これによれば、解除部材60などの押し込み部材により連結部材90の貫通軸98と押され部で構成された係合部を押し込むことで、コイルスプリング73などの付勢手段に付勢力に抗して連結部材90第二駆動伝達部材から離間する方向へ移動する。これにより、従動側球状部92などの第二挿入部をカップリング部材140などの第二駆動伝達部材の従動側筒状部140bなどの穴部から抜き出して、第二駆動伝達部材と連結部材90との駆動連結を解除することができる。押し込み部材による押し込みを解除すると、連結部材90が付勢手段の付勢力により、連結部材が第二駆動伝達部材側へ移動して、第二挿入部を第二駆動伝達部材の穴部に入り込ませることができ、連結部材90と第二駆動伝達部材とを駆動連結することができる。
態様3において、解除部材60などの押し込み部材は、前記軸方向と直交する方向にスライド移動可能に設けられ、前記押し込み部材は、係合部と係合し、自らのスライド移動方向において、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材から徐々に離間するような傾斜部63を備える。
これによれば、実施形態で説明したように、解除部材60をスライド移動させるだけで、係合部が傾斜部63により連結部材90の貫通軸98と押され部で構成された係合部を押し込んで、連結部材90を第二駆動伝達部材から離間する方向へ移動させることができる。よって、簡単な構成で駆動連結の解除を行うことができる。
態様1乃至4いずれかにおいて、軸方向をX方向、X方向に直交する方向のうちある特定の方向をY方向、X方向およびY方向いずれにも直交する方向をZ方向としたとき、駆動側球状部91および従動側球状部92などの各挿入部を、球のX方向と直交する大円部分(第一駆動側大円部91a,第一従動側大円部92a)と、球のY方向と直交する大円部分(第三駆動側大円部91c,第三従動側大円部92c)と、球のZ方向と直交する大円部分(第二駆動側大円部91b,第二従動側大円部92b)とを残して肉抜きした球形状とした。
これによれば、図12を用いて説明したように、各挿入部のヒケを抑制することができ、精度よく各挿入部を成型することができる。また、一方向(Y1方向)に移動する第一金型391と、第一金型391とは逆方向に移動する第二金型392とを用いて連結部材90を成型することができ、図11に示した各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、金型の数を少なくすることができる。また、連結部材の連結部が長くても、各挿入部を、均等に肉抜きすることができる。これにより、連結部材の連結部が長くても、各挿入部のヒケを良好に抑制でき、各挿入部を精度よく成型することができる。また、各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、連結部の直径を小さくすることができ、連結部材の小型化を図ることができる。
態様5において、連結部93を、前記Y方向に延びる直線部分と前記Z方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状の肉抜き部と、断面矩形状の補強部とが、前記X方向に交互に形成された形状にした。
これによれば、実施形態で説明したように、上記第一金型391と、上記第二金型392とを用いて連結部の肉抜きを行うことができ、連結部のヒケを抑制し、連結部93を精度よく成型することができる。
態様1乃至6いずれかにおいて、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材と、カップリング部材などの第二駆動伝達部材との回転方向の位相を合わせる位相合わせ手段を有する。
これによれば、実施形態で示したように、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材の一回転周期の速度変動とカップリング部材などの第二駆動伝達部材と同じ軸に取り付けられた感光体などの回転体の一回転周期の速度変動とにより生じる、回転体の速度変動を常に同じにできる。これにより、回転体の速度変動の抑制制御のためのデータとり(回転体一回転の速度変動を、エンコーダなどを用いて計測)や、色ずれ抑制制御のためのデータ取り(パッチパターンを形成し、それを光学センサで検知して、色ずれ度合いを把握する)を、感光体などの回転体の着脱の都度、実施する必要がなくなり、装置の制御を簡素化することができる。
態様7において、上記位相合わせ手段は、連結部材90と感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材との回転方向の位相を合わせる第一位相合わせ部(本実施形態では、第二駆動側突起部94b,第二案内溝部86bとで構成)と、連結部材90とカップリング部材140などの第二駆動伝達部材との位相を合わせる第二位相合わせ部(本実施形態では、従動側球状部92と位相合わせ凸部144とで構成)とを有する。
これによれば、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材に連結部材90が回転方向で規定の位相で取り付けられる。そして、カップリング部材140などの第二駆動伝達部材が、第一駆動伝達部材に規定の位相で取り付けられた連結部材90に規定の位相で取り付けられる。これにより、連結部材90を介して、第一駆動伝達部材と第二駆動伝達部材とを規定の位相にすることができる。
態様8において、前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方は、挿入部の周面から径方向に突出する第二駆動側突起部94bなどの位相合わせ用突起部と、位相合わせ用突起部を有する挿入部が挿入される駆動伝達部材の穴部に、その挿入部を穴部に挿入するときに前記位相合わせ用突起部が挿入される第二案内溝部86bなどの位相合わせ用溝部とで構成され、位相合わせ突起部の形状を第一駆動側突起部94aなどの突起部の形状と異ならせ、位相合わせ用溝部の形状を、挿入部を穴部に挿入するときに前記突起部が挿入される第一案内溝などの溝部の形状と異ならせて、位相合わせ突起部を、位相合わせ溝部にのみ挿入可能な構成とした。
これによれば、実施形態で説明したように、連結部材90と感光体ギヤ82などの駆動伝達部材が規定の位相のときに、第一駆動側突起部94aなどの突起部と、形状が異なる第二駆動側突起部94bなどの位相合わせ突起部が、第二案内溝部86bなどの位相合わせ用溝部にのみに挿入することができ、連結部材90と駆動伝達部材との位相を規定の位相に合わせることができる。
なお、ここで言う「形状が異なる」とは、形または大きさが異なる(非合同)ことを言う。
態様8または態様9において、前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方を、従動側穴部143などの穴部の底面に設けた軸方向に突出する位相合わせ凸部144などの凸形状部と、従動側球状部92などの挿入部をこの穴部に挿入したときに前記凸形状部と非接触となるように前記挿入部に形成された切り欠き部(第三従動側大円部92cが切りかかれた部分)とで構成した。
これによれば、カップリング部材140などの駆動伝達部材と、連結部材90とが規定の位相のとき、位相合わせ凸部144などの凸形状部が、従動側球状部92などの挿入部の第三従動側大円部92cが切りかかれた部分である切り欠き部に入り込み、駆動伝達部材の穴部に連結部材90の従動側球状部92などの挿入部を挿入することができ、連結部材と駆動伝達部材とを駆動連結できる。
態様1乃至10いずれかにおいて、駆動側溝部85などの第一駆動伝達部材の溝部には、駆動側突起部94a,94bなどの突起部が溝部から抜けるのを止める抜け止め部85aを有し、駆動側筒状部82aなどの第一駆動伝達部材の穴部には、溝部の形成位置とは、回転方向で異なる位置に開口を有し、軸方向に延びて第一挿入部を穴部に挿入するときに、突起部を穴部内部へ案内する案内溝部86a,86bと、案内溝部と溝部とを連通する連通部84とを有する
これによれば、連結部材90がカップリング部材などの第二駆動伝達部材側へ移動したとき、駆動側突起部94a,94bなどの突起部が抜け止め部85aに突き当たり、連結部材90の駆動側球状部などの第一挿入部が、感光体ギヤ82などの第一駆動伝達部材から抜けるのを防止することができる。
また、案内溝部86a,86bに突起部を挿入し、案内溝部86a,86bと溝部との連通部84に位置するまで、突起部を案内溝部86a,86bに挿入する。そして、連結部材90を回転させることで、案内溝部86a,86b内の突起部を、連通部84を通って第一溝部へ移動させることができ、穴部内で、突起部を溝部に位置させることができる。抜け止め部85aが、第一駆動伝達部材の一体成型で成型されたものであっても、突起部を溝部に位置させることができ、第一挿入部を穴部に挿入できる。これにより、第一駆動伝達部材とは別部材の抜け止め部材を設けて、連結部材を第一駆動伝達部材に取り付けた後、抜け止め部材を第一駆動伝達部材に組み付ける構成に比べて、部品点数を削減することができる。これにより、装置のコストダウンや、組み立て工数の削減を図ることができる。
態様1乃至11いずれかにおいて、突起部の駆動伝達時に溝部と当接する溝部当接箇所が、回転方向に突出し、かつ、径方向に真直ぐ延びる形状とした。
これによれば、図24〜図27を用いて説明したように、回転速度変動を抑制することができる。
画像形成装置は、態様1乃至態様12いずれかの駆動伝達装置を備えている。
これによれば、駆動伝達装置により伝達される感光体2などの回転速度変動を抑制することができ、良好な画像を形成することができる。また、画像形成装置のコストダウンを図ることができる。
(態様13)において、感光体2などの回転体は、回転体の軸に対して直交する方向に着脱可能に構成されている。
これにより、回転体の軸方向において、回転体を着脱するためのスペースを確保する必要がないため、回転体の軸方向において、装置の小型化を図ることができる。
2:感光体
2a:感光体軸
60:解除部材
61:移動穴部
62:取り付け穴部
63:傾斜部
64:解除部
70:駆動伝達装置
73:コイルスプリング
82:感光体ギヤ
82a 駆動側筒状部
84:連通部
85:駆動側溝部
85a:抜け止め部
86a:第一案内溝部
86b:第二案内溝部
87:駆動側穴部
88:貫通穴部
90:連結部材
91:駆動側球状部
91a:第一駆動側大円部
91b:第二駆動側大円部
91c:第三駆動側大円部
92:従動側球状部
92a:第一従動側大円部
92b:第二従動側大円部
92c:第三従動側大円部
93:連結部
93a:肉抜き部
94a:第一駆動側突起部
94b:第二駆動側突起部
94a 第二駆動側突起部
95a:従動側突起部
96:バネ受け
97:押され部
98:貫通軸
98a:補強部
100 装置本体
100a:仕切り壁
100b:奥側側板
102:中間カバー
140:カップリング部材
140a:軸挿入部
140b:従動側筒状部
142:従動側溝部
143:従動側穴部
144:位相合わせ凸部
Claims (14)
- 回転中心に穴部を有する第一駆動伝達部材と、回転中心に穴部を有する第二駆動伝達部材と、
前記第一駆動伝達部材の穴部に挿入される球状の第一挿入部、前記第二駆動伝達部材の穴部に挿入される球状の第二挿入部、および、前記第一挿入部と前記第二挿入部と繋ぐ連結部を有し、前記第一駆動伝達部材と前記第二駆動伝達部材とを連結する連結部材とを備え、
各挿入部の周面に径方向に突出する突起部を有し、
各駆動伝達部材の穴部の内周面に、前記連結部材の前記突起部が軸方向に移動可能な溝部を有する駆動伝達装置であって、
前記第二駆動伝達部材は、装置本体に対して着脱可能な回転体側に設けられており、
前記回転体が装置本体に装着された状態で、軸方向で前記連結部材を前記第一駆動伝達部材側へ移動させ、前記連結部材と前記第二駆動伝達部材との駆動連結を解除する解除機構を備え、
前記軸方向において、前記第一駆動駆動部材を挟んで前記第二駆動伝達部材配置側と反対側に前記解除機構の少なくとも一部を配置したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1に記載の駆動伝達装置において、
前記連結部材には、前記第一駆動伝達部材を貫通し前記解除機構と係合する係合部を備えることを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項2に記載の駆動伝達装置において、
前記解除機構は、前記連結部材を前記第二駆動伝達部材側へ付勢する付勢手段と、
前記係合部と係合し、前記係合部を前記軸方向外側へ押し込む押し込み部材とを備えることを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項3に記載の駆動伝達装置において、
前記押し込み部材は、前記軸方向と直交する方向にスライド移動可能に設けられ、
前記押し込み部材は、前記係合部との係合し、自らのスライド移動方向において、第一駆動伝達部材から徐々に離間するような傾斜部を備えることを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載の駆動伝達装置において、
軸方向をX方向、前記X方向に直交する方向のうちある特定の方向をY方向、前記X方向および前記Y方向いずれにも直交する方向をZ方向としたとき、
各挿入部を、球のX方向と直交する大円部分と、球のY方向と直交する大円部分と、球のZ方向と直交する大円部分とを残して肉抜きした球形状としたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項5に記載の駆動伝達装置において、
前記連結部を、前記Y方向に延びる直線部分と前記Z方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状の肉抜き部と、断面矩形状の補強部とが、前記X方向に交互に形成された形状にしたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至6いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記第一駆動伝達部材と、前記第二駆動伝達部材との回転方向の位相を合わせる位相合わせ手段を有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項7に記載の駆動伝達装置において、
前記位相合わせ手段は、前記連結部材と前記第一駆動伝達部材との回転方向の位相を合わせる第一位相合わせ部と、前記連結部材と前記第二駆動伝達部材との位相を合わせる第二位相合わせ部とを有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項8に記載の駆動伝達装置において、
前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方は、挿入部の周面から径方向に突出する位相合わせ用突起部と、前記位相合わせ用突起部を有する挿入部が挿入される駆動伝達部材の穴部に、その挿入部を前記穴部に挿入するときに前記位相合わせ用突起部が挿入される位相合わせ用溝部とで構成され、
前記位相合わせ突起部の形状を前記突起部の形状と異ならせ、前記位相合わせ用溝部の形状を、挿入部が前記穴部に挿入するときに前記突起部が挿入される溝部の形状と異ならせて、前記位相合わせ突起部を、前記位相合わせ溝部にのみ挿入可能な構成としたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項8または9に記載の駆動伝達装置において、
前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方を、前記穴部の底面の回転中心に対してずれた位置に設けた軸方向に突出する凸形状部と、挿入部をこの穴部に挿入したときに前記凸形状部と非接触となるように挿入部に形成された切り欠き部とで構成したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至10いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記第一駆動伝達部材の溝部には、前記突起部が溝部から抜けるのを止める抜け止め部を有し、
前記第一駆動伝達部材の穴部には、溝部の形成位置とは、回転方向で異なる位置に開口を有し、軸方向に延びて前記第一挿入部を穴部に挿入するときに、突起部を穴部内部へ案内する案内溝部と、該案内溝部と前記溝部とを連通する連通部とを有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至11いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記突起部の駆動伝達時に溝部と当接する溝部当接箇所が、回転方向に突出し、かつ、径方向に真直ぐ延びる形状としたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃12いずれかに記載の駆動伝達装置を備えた画像形成装置。
- 請求項13に記載の画像形成装置において、
前記回転体は、前記回転体の軸に対して直交する方向に着脱可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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