JP6681038B2 - 駆動伝達装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
駆動伝達装置は、駆動モータから駆動力が伝達される第一回転体たる感光体ギヤ82、感光体ドラムのドラム軸40aの端部に取り付けられた第二回転体たるカップリング部材41、感光体ギヤ82とカップリング部材41とを駆動連結する連結部材90、感光体ギヤ82に取り付けられた連結部材90をカップリング部材側へ付勢するコイルスプリング73などを備えている。
以下の説明では、軸方向をX方向、駆動側突起部および従動突起部の突出方向をY方向、X方向およびY方向いずれにも直交する方向をZ方向として説明する。
連結部材90は、樹脂成型品であり、駆動側球状部91、従動側球状部92、連結部93、駆動側突起部94a,94bおよび従動側突起部95aは、樹脂材料からなる一体物である。連結部材90の形成に用いられる樹脂としては、機械的強度に優れ、耐摩耗性、摺動性がよいポリアセタール樹脂(POM)を好適に用いることができる。
図6(a)に示すように、連結部材90に駆動側球状部91側が開口した穴形状の肉抜き部193を設けて、連結部材90の厚みを抑えてヒケを抑制しようとした場合、金型構造としては、図6(b)に示すようになる。すなわち、Y1方向に移動する第一金型391と、Y2方向に移動する第二金型392と、X1方向に移動する第三金型393とを有する金型構造である。このような肉抜きとした場合、軸方向に長い穴形状の肉抜き部193を形成する第三金型393を、成型された連結部材から引き抜くために、X1方向に大きく移動させる必要が生じる。また、第三金型393の穴形状の肉抜き部193を形成する部分は、強度などの問題で最低φ8mmは必要であり、連結部材90の小型化を図ることが困難である。
図7(a)は、連結部材90の成型例を示す横断面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A縦断面図であり、図7(c)は、図7(a)のB−B縦断面図である。また、図7(d)は、図7(a)のC−C縦断面図である。
肉抜き部93aをY方向に延びる直線部分とZ方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状とすることにより、図7(c)に示すように、第一金型391と第二金型392とで形成することができる。また、図7(b),図7(d)に示すように、各球状部91,92の第二大円部91b,92b、第三大円部91c,92cを、連結部の肉抜き部と同様にして第一金型391と第二金型392とにより成型することができる。これにより、図7(a)に示すように、Y1方向に移動する第一金型391と、Y2方向に移動する第二金型392とで、連結部材90を成型することができ、図6に示す従来例よりも少ない金型で連結部材90を成型することができる。また、図6に示した構成に比べて、連結部材の小型化が可能となる。また、連結部材の軸方向長さが長くなっても、従動側球状部、連結部、駆動側球状部の肉厚を均等にすることができる。これにより、連結部材を軸方向に長い形状としても、ヒケの影響による精度低下を抑制することができる。
感光体ギヤ82は、ポリアセタール樹脂(POM)からなる樹脂成型品であり、回転中心に駆動側筒状部82aを有している。駆動側筒状部82aには、連結部材90の駆動側球状部91が挿入される駆動側穴部87と、連結部材90の駆動側突起部94a,94bが挿入される駆動側溝部85が回転方向に180°の間隔を開けて2つ設けられている。また、駆動側筒状部82aには、一方の駆動側溝部85に回転方向で隣接して、第一駆動側突起部94aを案内する第一案内溝部86aと、他方の駆動側溝部85に回転方向で隣接して第二駆動側突起部94bを案内する位相合わせ用溝部たる第二案内溝部86bとを有している。一方の駆動側溝部85と第一案内溝部86aとは、奥側で連通部84により連通しており、同様に他方の駆動側溝部85と第二案内溝部86bも奥側で連通部84により連通している。
まず、コイルスプリング73を、駆動側筒状部82aの駆動側穴部87に入れ込む。次に、図8に示すように、第一駆動側突起部94aを第一案内溝部86aに挿入され、第二駆動側突起部94bが第二案内溝部86bに挿入されるように、感光体ギヤ82に対して連結部材の回転方向位置を調整する。
図15に示すように、軸受け100には、外周面が奥側側板1bの穴部に嵌合し、内周面が感光体ギヤの駆動側筒状部を回転自在に受ける筒状の受け部101と、規制突起部102とを有している。
図16に示すように連結部材90を、感光体ギヤ82の駆動側筒状部82aに押し込んでいくと、駆動側突起部94a,94bが連通部84に到達する前に、連結部材90のバネ受96が、規制突起部102に突き当たる。これにより、駆動側溝部85内の駆動側突起部94a,94bが連通部84まで移動する前に、連結部材90の軸方向の移動が規制される。その結果、連結部材90を感光体ギヤ82に対して相対的に回転させても、駆動側溝部85内の駆動側突起部94a,94bが連通部84を通って、案内溝部へ移動することがない。これにより、感光体ギヤ82を軸受け100を介して奥側側板に支持した後は、連結部材90が感光体ギヤ82から抜け出すことがない。
カップリング部材41は、軸挿入部41a、従動側筒状部41bを備えている。カップリング部材41としては、機械的強度に優れ、耐摩耗性、摺動性がよいポリアセタール樹脂(POM)で形成するのが好適である。
位相合わせ凸部144が、図中下側に位置する状態で、カップリング部材41と連結部材90とを連結しようとすると、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが位相合わせ凸部144に突き当たる。その結果、従動側球状部92が、カップリング部材41の従動側筒状部41bに挿入できず、従動側突起部95aが従動側溝部142に挿入されず、駆動連結できない。すなわち、位相合わせ凸部144が、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが切りかかれた部分と回転方向の位相が合っているときに、従動側球状部92が従動側筒状部41bに挿入され、従動側突起部95aが従動側溝部142に挿入され、駆動連結が行われる。すなわち、本実施形態では、位相合わせ凸部144と、従動側球状部92の第三従動側大円部92cが切りかかれた切り欠き部分とで、第二位相合わせ部を構成している。
本実施形態においては、従動側突起部95aは、回転方向に180°の間隔を開けて設けられている。そのため、従動側突起部95aと従動側溝部142との回転方向の位相が合っている状態から、カップリング部材を180°回転させても、従動側突起部95aと従動側溝部142との回転方向の位相が合う。その結果、感光体ドラム40は、規定の位相に対して180°位相がずれた状態で、装置本体に組みつけられるおそれがあり、色ずれが生じるおそれがある。
図20(a)に示すように、位相合わせ凸部144の高さが、連結部材90が傾いていないときは、第一従動側大円部92aの側面に対して所定の隙間を有するような高さとなっている。この隙間は、図20(b)に示すように、連結部材90の従動側突起部95aの突出方向と直交する方向の最大傾斜角度+θ1傾いても、第一従動側大円部92aが、位相合わせ凸部144に接触しない隙間となっている。
位相合わせ凸部144は、図21(a)に示すように、断面が中央から端部に向かうにつれて高さが低くなるような山型形状をしている。そして、位相合わせ凸部144の傾斜面の傾斜角度θ3を、図21(b)や、図21(c)に示すように、連結部材90が、従動側突起部95aの突出方向と平行な方向に最大傾斜角度θ2で傾いたときに、第一従動側大円部92aの側面が位相合わせ凸部144に当接しないような角度に設定さている。
上述では、連結部材とカップリング部材との間の速度変動について説明したが、駆動側突起部が、半球状の場合は、感光体ギヤと連結部材との間において、連結部材が、1/2周期で速度変動が生じてしまう。
図27に示すように、図26に示した従来構成の場合に比べて、感光体ドラムの速度変動を十分に抑制できていることがわかる。
また、突起部(95a,94a,94b)の溝部(42,85)の側面と当接する溝部当接箇所が円弧面の場合、円弧の中心角θyを、連結部材90の突起部の突出方向と直交する方向の最大傾斜角度θ1の2倍以上にする。これにより、連結部材90が最大傾斜角度θ1で傾いたときも、突起部(95a、94a,94b)の円弧面を、溝部(142,85)の側面に当接させることができる。これにより、連結部材90が最大傾斜角度θ1で傾いたときも、突起部の突出方向からみたときの溝部と突起部との接触を点接触にすることができスムーズに連結部材90を傾かせることができる。
(態様1)
回転中心に穴部を有する感光体ギヤ82などの第一回転体と、回転中心に穴部を有するカップリング部材41などの第二回転体と、第一回転体の穴部に挿入される駆動側球状部91などの第一挿入部、第二回転体の穴部に挿入される従動側球状部92などの第二挿入部、および、第一挿入部と第二挿入部と繋ぐ連結部93を有し、第一回転体と第二回転体とを連結する連結部材90とを備え、各挿入部の周面に径方向に突出する突起部(駆動側突起部94a,94b、従動側突起部95a)を有し、各回転体の穴部の内周面に、連結部材90の突起部が軸方向に移動可能な溝部(駆動側溝部85,従動側溝部142)を有する駆動伝達装置70であって、連結部材90の各挿入部、連結部93および各突起部は樹脂材料からなる一体物であり、駆動伝達時に溝部と当接する突起部の溝部当接箇所が、回転方向に突出し、かつ、径方向に真直ぐ延びる形状である。
上述したように、特許文献1に記載の連結部材では、十分に第二回転体の角速度変動を抑制することができない。その理由を、図22、図23を用いて、連結部材190から第二回転体41へ駆動伝達が行われる場合を例にして説明する。
特許文献1に記載の従来の連結部材190の溝部142に係合する突起部195の形状は、半球状である。突起部195が半球状の場合、軸方向から見たとき、回転駆動時に溝部142と当接する溝部当接箇所である突起部195の回転方向下流端が以下のような形状となる。すなわち、図22(c)に示すように、頂部に向うにつれて、回転方向上流側に位置するような円弧形状である。
第二回転体41の回転中心軸O2と感光体ギヤなどの第一回転体の回転中心軸O1との軸心ずれ方向が、突起部195の突出方向と直交するときは、図22(c)に示すように、突起部195の球状部191側が溝部142の側面と当接している。この状態から、図22(c)の矢印F方向に90°連結部材が回転して、図23(c)に示すように、軸心ずれ方向と突起部の突出方向とが平行のときは、突起部195の頂部付近が溝部142の側面に当接する。上述したように、突起部195の溝部142と当接する溝部当接箇所は、頂部に向うにつれて、回転方向上流側に位置するような円弧形状となっている。そのため、図23(c)に示すように、連結部材190が図22の状態から90°回転しても、第二回転体41は、90°回転しておらず、回転方向でδθ後退した位置に位置し、第二回転体の角速度が、連結部材90の角速度よりも遅くなる。
(態様1)において、突起部の突出方向から前記突起部を見たとき、前記溝部当接箇所が円弧形状である。
かかる構成によれば、実施形態で説明したように、突起部の突出する方向から見たときの突起部と溝部との当接を、点接触にすることができる。
(態様2)において、突起部の突出方向から突起部を見たとき、溝部当接箇所の円弧形状の中心角度を、前記連結部材の最大傾斜角度の2倍以上とした。
これによれば、図28を用いて説明したように、連結部材が最大傾斜角度で傾いても、突起部の円弧形状の部分を、溝部に当接させることができ、突起部の突出する方向から見たときの突起部と溝部との当接を、点接触にすることができる。
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、軸方向をX方向、X方向に直交する方向のうちある特定の方向をY方向、X方向およびY方向いずれにも直交する方向をZ方向としたとき、駆動側球状部91および従動側球状部92などの各挿入部を、球のX方向と直交する大円部分(第一駆動側大円部91a,第一従動側大円部92a)と、球のY方向と直交する大円部分(第三駆動側大円部91c,第三従動側大円部92c)と、球のZ方向と直交する大円部分(第二駆動側大円部91b,第二従動側大円部92b)とを残して肉抜きした球形状とした。
これによれば、図7を用いて説明したように、各挿入部のヒケを抑制することができ、精度よく各挿入部を成型することができる。また、一方向(Y1方向)に移動する第一金型391と、第一金型391とは逆方向に移動する第二金型392とを用いて連結部材90を成型することができ、図6に示した各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、金型の数を少なくすることができる。また、連結部材の連結部が長くても、各挿入部を、均等に肉抜きすることができる。これにより、連結部材の連結部が長くても、各挿入部のヒケを良好に抑制でき、各挿入部を精度よく成型することができる。また、各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、連結部の直径を小さくすることができ、連結部材の小型化を図ることができる。
(態様4)において、連結部93を、前記Y方向に延びる直線部分と前記Z方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状の肉抜き部と、断面矩形状の補強部とが、前記X方向に交互に形成された形状にした。
これによれば、実施形態で説明したように、上記第一金型391と、上記第二金型392とを用いて連結部の肉抜きを行うことができ、連結部のヒケを抑制し、連結部93を精度よく成型することができる。
(態様1)乃至(態様5)いずれかにおいて、感光体ギヤ82などの第一回転体と、カップリング部材などの第二回転体との回転方向の位相を合わせる位相合わせ手段を有する。
これによれば、実施形態で示したように、感光体ギヤなどの第一回転体の一回転周期の速度変動とカップリング部材などの第二回転と同じ軸に取り付けられた感光体などの回転体の一回転周期の速度変動とにより生じる、回転体の速度変動を常に同じにできる。これにより、回転体の速度変動の抑制制御のためのデータとり(回転体一回転の速度変動を、エンコーダなどを用いて計測)や、色ずれ抑制制御のためのデータ取り(パッチパターンを形成し、それを光学センサで検知して、色ずれ度合いを把握する)を、感光体などの回転体の着脱の都度、実施する必要がなくなり、装置の制御を簡素化することができる。
(態様6)において、上記位相合わせ手段は、前連結部材90と感光体ギヤ82などの第一回転体との回転方向の位相を合わせる第一位相合わせ部(本実施形態では、第二駆動側突起部94b,第二案内溝部86bとで構成)と、前記連結部材90とカップリング部材41などの第二回転体との位相を合わせる第二位相合わせ部(本実施形態では、従動側球状部92と位相合わせ凸部144とで構成)とを有する。
これによれば、図14に示すように、感光体ギヤ82などの第一回転体に連結部材90が回転方向で規定の位相で取り付けられる。そして、カップリング部材41などの第二回転体が、感光体ギヤ82などの第一回転体に規定の位相で取り付けられた連結部材90に規定の位相で取り付けられる。これにより、連結部材90を介して、第一回転体と第二回転体とを規定の位相にすることができる。
(態様7)において、前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方は、挿入部の周面から径方向に突出する第二駆動側突起部94bなどの位相合わせ用突起部と、位相合わせ用突起部を有する挿入部が挿入される回転体の穴部に、その挿入部を穴部に挿入するときに前記位相合わせ用突起部が挿入される第二案内溝部86bなどの位相合わせ用溝部とで構成され、位相合わせ突起部の形状を第一駆動側突起部94aなどの突起部の形状と異ならせ、位相合わせ用溝部の形状を、挿入部を穴部に挿入するときに前記突起部が挿入される第一案内溝などの溝部の形状と異ならせて、位相合わせ突起部を、位相合わせ溝部にのみ挿入可能な構成とした。
これによれば、実施形態で説明したように、連結部材90と感光体ギヤ82などの回転体が規定の位相のときに、第一駆動側突起部95aなどの突起部と、形状が異なる第二駆動側突起部94bなどの位相あわせ突起部が、第二案内溝部86bなどの位相合わせ用溝部にのみに挿入することができ、連結部材90と回転体との位相を規定の位相に合わせることができる。
なお、ここで言う「形状が異なる」とは、形または大きさが異なる(非合同)ことを言う。
(態様7)または(態様8)において、前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方を、従動側穴部143などの穴部の底面に設けた軸方向に突出する位相合わせ凸部144などの凸形状部と、従動側球状部92などの挿入部をこの穴部に挿入したときに前記凸形状部と非接触となるように前記挿入部に形成された切り欠き部(第三従動側大円部92cが切りかかれた部分)とで構成した。
これによれば、カップリング部材41などの回転体と、連結部材90とが規定の位相のとき、位相合わせ凸部144などの凸形状部が、従動側球状部92などの挿入部の第三従動側大円部92cが切りかかれた部分である切り欠き部に入り込み、回転体の穴部に連結部材90の従動側球状部92などの挿入部を挿入することができ、連結部材と回転体とを駆動連結できる。
(態様1)乃至(態様9)いずれかにおいて、駆動側球状部91などの第一挿入部に設けられた第二駆動側突起部94bなどの突起部の形状と、従動側球状部92などの第二挿入部に設けられた従動側突起部95aなどの突起部の形状とを互いに異ならせ、第一回転体の突起部が挿入される第二案内溝86bなどの溝部の形状と、第二回転体の前記突起部が挿入される従動側溝部142などの溝部の形状とを互いに異ならせ、前記第一挿入部に設けられた突起部のみ、前記第一回転体の前記突起部が挿入される溝部に挿入可能に構成した。
これによれば、図10などを用いて説明したように、カップリング部材41などの第二回転体の従動側穴部143などの穴部に挿入される従動側球状部92などの第二挿入部を、感光体ギヤ82などの第一回転体の駆動側穴部87などの穴部に挿入しようとしたとき、従動側球状部92などの挿入部に設けられた従動側突起部95aなどの突起部が、第二案内溝部86bなどの第一回転体の突起部が挿入される溝部に挿入できず、連結部材の誤装着を防止することができる。
なお、ここでいう「形状が異なる」とは、形または大きさが異なる(非合同)ことを言う。本実施形態では、駆動側球状部91などの第一挿入部に設けられた第二駆動側突起部94bなどの突起部の高さと、従動側球状部92などの第二挿入部に設けられた従動側突起部95aなどの突起部の高さを互いに異ならせ、第二案内溝部86bなどの第一回転体の突起部が挿入される溝部の深さと、第二回転体の前記突起部が挿入される従動側溝部142などの溝部の深さを互いに異ならせた。
(態様1)乃至(態様10)のいずれかにおいて、前記第一回転体または前記第二回転体の溝部には、前記突起部が溝部から抜けるのを止める抜け止め部85aを有し、抜け止め部85aを有する溝部85を備えた穴部には、挿入部を穴部に挿入するときに、駆動側突起部94a,94bなどの突起部を案内する案内溝部86a,86bと、案内溝部と前記溝部とを連通する連通部84とを有する。
これによれば、図11〜図13を用いて説明したように、案内溝部86a,86bに駆動側突起部94a,94bを挿入し、案内溝部86a,86bと駆動側溝部85などの溝部おとの連通部84に位置するまで、突起部を案内溝部86a,86bに挿入する。そして、連結部材90を回転させることで、案内溝部86a,86b内の突起部を連通部84を通って、溝部へ移動させることができ、突起部を溝部に組み付けることができる。突起部を溝部に組み付けることで、連結部材がカップリング部材側へ移動したとき、突起部が抜け止め部85aに突き当たり、連結部材90が、感光体ギヤ82などの回転体から抜けるのを防止することができる。
かかる構成とすることで、抜け止め部が、感光体ギヤなどの回転体の一体成型で成型されたものであっても、連結部材を回転体に取り付けることができる。これにより、回転体とは別部材の抜け止め部材を設けて、連結部材を回転体に取り付けた後、抜け止め部材を回転体組み付ける特許文献1に記載の構成に比べて、部品点数を削減することができる。これにより、装置のコストダウンや、組み立て工数の削減を図ることができる。
(態様11)において、駆動側突起部94a,94bなどの突起部が、連通部84を通って、駆動側溝部85などの溝部から案内溝部86a,86bへ移動するのを規制する規制突起部102などの規制手段を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、駆動側溝部85などの溝部に挿入された駆動側突起部94a,94bなどの突起部が、連通部84を通って、駆動側溝部85などの溝部から案内溝部86a,86bへ移動し、そして、連結部材が感光体ギヤなどの回転体から抜け出してしまうのを防止することができる。
(態様1)乃至(態様12)いずれかにおいて、前記連結部材90は、前記第一回転体および第二回転体のいずれか一方(本実施形態では、感光体ギヤ82などの第一回転体)に軸方向に移動可能に取り付けられ、前記連結部材を、軸方向に移動可能に取り付けられた一方の回転体側から他方の回転体側に向かって付勢するコイルスプリング73などの付勢手段を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、カップリング部材41などの連結部材が取り付けられていない方の回転体と連結部材90とを連結するときに、第二回転体と連結部材との回転方向の位相が合っておらず、従動側球状部92などの挿入部が第二回転体に挿入されていないときでも、連結部材90がコイルスプリング73などの付勢手段の付勢力に抗して軸方向に移動して、第二回転体が取り付けられた感光体などの回転体を、装置本体に装着することができる。そして、駆動が開始され、連結部材が回転駆動して、連結部材と第二回転体との位相が合うと、付勢手段の付勢力で連結部材が軸方向に移動して、連結部材の挿入部が第二回転体の穴部に挿入され、突起部が第二回転体の溝部に挿入され、第二回転体と連結部材とが駆動連結され、第二回転体を回転駆動させることができる。
回転中心に穴部を有する感光体ギヤ82などの第一回転体と、回転中心に穴部を有するカップリング部材41などの第二回転体と、第一回転体の穴部に挿入される駆動側球状部91などの第一挿入部、第二回転体の穴部に挿入される従動側球状部92などの第二挿入部、および、第一挿入部と第二挿入部と繋ぐ連結部93を有し、第一回転体と第二回転体とを連結する連結部材90とを備え、各挿入部の周面に径方向に突出する突起部(駆動側突起部94a,94b、従動側突起部95a)を有し、各回転体の穴部の内周面に、連結部材90の突起部が軸方向に移動可能な溝部(駆動側溝部85,従動側溝部142)を有する駆動伝達装置70であって、前記軸方向をX方向、前記X方向に直交する方向のうちある特定の方向をY方向、前記X方向および前記Y方向いずれにも直交する方向をZ方向としたとき、各挿入部を、球のX方向と直交する大円部分と、球のY方向と直交する大円部分と、球のZ方向と直交する大円部分とを残して肉抜きした球形状とした。
これによれば、上述したように、各挿入部のヒケを抑制することができ、精度よく各挿入部を成型することができる。また、一方向(Y1方向)に移動する第一金型391と、第一金型391とは逆方向に移動する第二金型392とを用いて連結部材90を成型することができ、図6に示した各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、金型の数を少なくすることができる。また、連結部材の連結部が長くても、各挿入部を、均等に肉抜きすることができる。これにより、連結部材の連結部が長くても、各挿入部のヒケを良好に抑制でき、各挿入部を精度よく成型することができる。また、各挿入部の内部を肉抜きする構成に比べて、連結部の直径を小さくすることができ、連結部材の小型化を図ることができる。
回転中心に穴部を有する感光体ギヤ82などの第一回転体と、回転中心に穴部を有するカップリング部材41などの第二回転体と、第一回転体の穴部に挿入される駆動側球状部91などの第一挿入部、第二回転体の穴部に挿入される従動側球状部92などの第二挿入部、および、第一挿入部と第二挿入部と繋ぐ連結部93を有し、第一回転体と第二回転体とを連結する連結部材90とを備え、各挿入部の周面に径方向に突出する突起部(駆動側突起部94a,94b、従動側突起部95a)を有し、各回転体の穴部の内周面に、連結部材90の突起部が軸方向に移動可能な溝部(駆動側溝部85,従動側溝部142)を有する駆動伝達装置70であって、前記第一回転体と、前記第二回転体との回転方向の位相を合わせる位相合わせ手段を有する。
これによれば、実施形態で示したように、感光体ギヤなどの第一回転体の一回転周期の速度変動とカップリング部材などの第二回転と同じ軸に取り付けられた感光体などの回転体の一回転周期の速度変動とにより生じる、回転体の速度変動を常に同じにできる。これにより、回転体の速度変動の抑制制御のためのデータとり(回転体一回転の速度変動を、エンコーダなどを用いて計測)や、色ずれ抑制制御のためのデータ取り(パッチパターンを形成し、それを光学センサで検知して、色ずれ度合いを把握する)を、感光体などの回転体の着脱の都度、実施する必要がなくなり、装置の制御を簡素化することができる。
画像形成装置は、(態様1)乃至(態様15)いずれかの駆動伝達装置を備えている。
これによれば、駆動伝達装置により伝達される感光体ドラム40などの回転速度変動を抑制することができ、良好な画像を形成することができる。
18:トナー像形成ユニット
40:感光体ドラム
40a:ドラム軸
41:カップリング部材
41a:軸挿入部
41b:従動側筒状部
70:駆動伝達装置
73:コイルスプリング
82:感光体ギヤ
82a:駆動側筒状部
83:駆動側穴部
84;連通部
85:駆動側溝部
85a:抜け止め部
86a:第一案内溝部
86b:第二案内溝部
87:駆動側穴部
90:連結部材
91:駆動側球状部
91a:第一駆動側大円部
91b 第二駆動側大円部
91c:第三駆動側大円部
92:従動側球状部
92a:第一従動側大円部
92b 第二従動側大円部
92c:第三従動側大円部
93:連結部
93a:肉抜き部
94a:第一駆動側突起部
94b:第二駆動側突起部
95a:従動側突起部
96:バネ受け
100:軸受け
101:筒状の受け部
102:規制突起部
142:従動側溝部
143:従動側穴部
144:位相合わせ突起部
190:連結部材
191:球状部
193:肉抜き部
195:従動側突起部
391:第一金型
392:第二金型
393:第三金型
411:平行ピン
412:貫通孔
O1:回転中心軸
O2:回転中心軸
θy:中心角
Claims (12)
- 回転中心に穴部を有する第一回転体と、
回転中心に穴部を有する第二回転体と、
前記第一回転体の穴部に挿入される第一挿入部、前記第二回転体の穴部に挿入される第二挿入部、および、前記第一挿入部と前記第二挿入部とを繋ぐ連結部を有し、前記第一回転体と前記第二回転体とを連結する連結部材とを備え、
各挿入部の周面に径方向に突出する突起部を有し、
各回転体の穴部の内周面に、前記連結部材の前記突起部が軸方向に移動可能な溝部を有する駆動伝達装置であって、
前記連結部材の各挿入部、連結部および各突起部は樹脂材料からなる一体物であり、
各挿入部の前記突起部の駆動伝達時に溝部と当接する溝部当接箇所が、回転方向に突出し、かつ、径方向に真直ぐ延びる形状であり、
軸方向をX方向、前記X方向に直交する方向のうちある特定の方向をY方向、前記X方向および前記Y方向いずれにも直交する方向をZ方向としたとき、
各挿入部を、球のX方向と直交する大円部分と、球のY方向と直交する大円部分と、球のZ方向と直交する大円部分とを残して肉抜きした球形状とし、
前記連結部を、前記Y方向に延びる直線部分と前記Z方向に延びる直線部分とからなる断面十字形状の肉抜き部と、断面矩形状の補強部とが、前記X方向に交互に形成された形状にしたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1に記載の駆動伝達装置であって、
各挿入部の突起部の前記溝部当接箇所が、前記突起部の突出方向から前記突起部を見たとき、円弧形状であることを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項2に記載の駆動伝達装置であって、
各挿入部の突起部について、前記突起部の突出方向から前記突起部を見たとき、前記溝部当接箇所の円弧形状の中心角度が、前記連結部材の最大傾斜角度の2倍以上となるように、各挿入部の突起部を構成したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至3いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記第一回転体と、前記第二回転体との回転方向の位相を合わせる位相合わせ手段を有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項4に記載の駆動伝達装置において、
上記位相合わせ手段は、前記連結部材と前記第一回転体との回転方向の位相を合わせる第一位相合わせ部と、前記連結部材と前記第二回転体との位相を合わせる第二位相合わせ部とを有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項5に記載の駆動伝達装置において、
前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方は、位相合わせに係る挿入部の周面から径方向に突出する位相合わせ用突起部と、位相合わせに係る穴部の内周面に設けられ、その位相合わせに係る挿入部を前記位相合わせに係る穴部に挿入するときに前記位相合わせ用突起部が挿入される位相合わせ用溝部とで構成され、
前記位相合わせ用突起部の形状を前記位相合わせに係る挿入部の突起部の形状と異ならせ、前記位相合わせ用溝部の形状を、前記位相合わせに係る穴部の溝部の形状と異ならせて、前記位相合わせ用突起部を、前記位相合わせ用溝部にのみ挿入可能な構成としたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項5または6に記載の駆動伝達装置において、
前記第一位相合わせ部および前記第二位相合わせ部の少なくとも一方を、位相合わせに係る穴部の底面の回転中心に対してずれた位置に設けた軸方向に突出する凸形状部と、位相合わせに係る挿入部をこの穴部に挿入したときに前記凸形状部と非接触となるように前記位相合わせに係る挿入部に形成された切り欠き部とで構成したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至7いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記第一挿入部に設けられた突起部の形状と、前記第二挿入部に設けられた突起部の形状とを互いに異ならせ、前記第一回転体の突起部が挿入される溝部の形状と、前記第二回転体の前記突起部が挿入される溝部の形状とを互いに異ならせて、前記第一挿入部に設けられた突起部のみ、前記第一回転体の前記突起部が挿入される溝部に挿入可能に構成したことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至8いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記第一回転体または前記第二回転体の溝部には、前記突起部が溝部から抜けるのを止める抜け止め部を有し、
抜け止め部を有する溝部を備えた穴部には、前記第一挿入部または前記第二挿入部を穴部に挿入するときに、前記突起部を案内する案内溝部と、該案内溝部と前記溝部とを連通する連通部とを有することを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項9に記載の駆動伝達装置において、
前記突起部が、前記連通部を通って、前記溝部から前記案内溝部へ移動するのを規制する規制手段を設けたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至10いずれかに記載の駆動伝達装置において、
前記連結部材は、前記第一回転体および第二回転体のいずれか一方に軸方向に移動可能に取り付けられ、
前記連結部材を、軸方向に移動可能に取り付けられた一方の回転体側から他方の回転体側に向かって付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする駆動伝達装置。 - 請求項1乃至11いずれかに記載の駆動伝達装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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