JP2017211030A - 建物の配管構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】リフォーム等により新たに管材を配管する際にコストと時間を削減することができる建物の配管構造及び建物を得る。【解決手段】床下配管部材88は、下階構成部16側の建物基礎98及び下階構成部18側の建物基礎100を貫通し、直線状を成して、下階構成部16側の床下空間部84内の床下防湿コンクリート112、インナーガレージ24の屋外地中101、及び下階構成部18側の床下空間部86内の床下防湿コンクリート114に埋設されている。さらに、当該床下配管部材88は、床下防湿コンクリート112において開口端116の上部が露出し、床下防湿コンクリート114において開口端118の上部が露出している。このため、リフォーム等により新たに管材を配管する際に、床下配管部材88の開口端116、118から当該管材をそのまま挿入することができるので作業性が良い。【選択図】図2

Description

本発明は、建物の配管構造及び建物に関する。
例えば、特許文献1には、建物基礎の立上がり部に形成された貫通孔を通って建物の屋内から屋外又は屋外から屋内へと複数の配管類を通すための配管構造に関する技術が開示されている。この先行技術では、複数の配管が挿入されるさや管が地中に埋設され、当該複数の配管が外部に露出しないようになっている。さらに、この先行技術では、建物基礎を挟んで地中から床下空間部へさや管を導く際、さや管を斜め上方へ向けて傾斜させ、当該さや管の開口端が床下空間部に設けられた土間コンクリートの上方に配置されるようにしている。
特開2011−247374号公報
しかしながら、この先行技術では、当該土間コンクリートと建物基礎の立上がり部に形成された貫通孔の中心部とでは高さ方向のレベル差が大きいため、その分さや管の傾斜がきつくなり屈曲部が発生してしまう。この場合、リフォーム等によりさや管内に給湯管等の金属製の管材を新たに配管する際に当該さや管内にこれらの管材を挿入させることは困難であり、その分コストと時間が余計に掛かってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、リフォーム等により新たに管材を配管する際にコストと時間を削減することができる建物の配管構造及び建物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の態様に係る建物の配管構造は、第1建物部と、前記第1建物部との間に屋外空間部をおいて対向して配置された第2建物部と、前記第1建物部を支持する第1建物基礎及び前記第2建物部を支持する第2建物基礎を貫通し、直線状又は曲線状を成して内部に配管が挿入可能とされ、前記屋外空間部の屋外地中に埋設されると共に前記第1建物基礎の内側の第1床下空間部及び前記第2建物基礎の内側の第2床下空間部において少なくとも開口端の上部が露出した状態で配置される床下配管部材と、を有している。
第1の態様に係る建物の配管構造では、第1建物部と第2建物部が、屋外空間部を間において対向して配置されており、第1建物部を支持する第1建物基礎と第2建物部を支持する第2建物基礎を床下配管部材が貫通している。この床下配管部材は、直線状又は曲線状を成し、内部には配管が挿入可能とされている。また、床下配管部材は、屋外空間部の屋外地中に埋設されると共に第1建物基礎の内側の第1床下空間部及び第2建物基礎の内側の第2床下空間部において少なくとも開口端の上部が露出した状態で配置されている。
このように、床下配管部材の開口端の上部が第1床下空間部及び第2床下空間部において露出しているため、リフォーム等により新たに管材を配管する際に当該開口端において露出する部分から新しい管材を挿入することができる。また、床下配管部材は、直線状又は曲線状の筒体とされているため、当該床下配管部材が屈曲して形成された場合と比較して、新しい管材をそのまま挿入することができるので作業性が良い。
第2の態様に係る建物の配管構造は、第1の態様に係る配管構造において、前記床下配管部材は直線状に配置されている。
第2の態様に係る建物の配管構造では、床下配管部材は直線状に配置されているため、リフォーム等により新たに管材を配管する際、作業性をさらに向上させることができる。
第3の態様に係る建物の配管構造は、第1の態様又は第2の態様に係る配管構造において、前記第1床下空間部の第1地面及び前記第2床下空間部の第2地面において、前記床下配管部材の開口端の周りには、前記開口端の下部側を露出させる露出部が設けられている。
第3の態様に係る建物の配管構造では、第1地面及び第2地面における床下配管部材の開口端の周りに当該開口端の下部側を露出させる露出部が設けられるため、床下配管部材内に配管を挿入させる際の挿入スペースが広がり作業性がさらに良くなる。
第4の態様に係る建物の配管構造は、第1の態様〜第3の態様の何れか1の態様に係る配管構造において、少なくとも前記第1建物部における前記第1床下空間部の床上は非居室空間部である。
第4の態様に係る建物の配管構造では、少なくとも第1建物部における第1床下空間部の床上は非居室空間部とされている。一般に、非居室空間部は、コンクリート床や浴室床等、床仕様の多様性が求められる。このため、床下配管部材を床下空間部の地面上に配置した場合と比較して、本態様では、第1床下空間部の第1地面と非居室空間部の床部の下面との間のスペースを広くすることができる。その結果、非居室空間部において、床仕様の多様性に対応することができる。なお、一般に、非居室空間部として、玄関、土間、廊下、階段、トイレ、浴室、サニタリー室、ランドリー室、納戸等が挙げられる。
第5の態様に係る建物の配管構造は、第4の態様に係る配管構造において、前記非居室空間部は水廻り部である。
第5の態様に係る建物の配管構造では、浴室等の水廻り部等のように、第1床下空間部があまり設けられていない箇所でも、床下配管部材の下部側を第1床下空間部の第1地面に埋設することによって、屋外地中から当該第1地面に亘って床下配管部材を直線状に配置することができる。
第6の態様に係る建物は、第1の態様〜第5の態様の何れか1の態様に係る建物の配管構造を備え、前記第1建物基礎によって支持された第1建物部と前記第2建物基礎によって支持された第2建物部の間に設けられた屋外空間部がインナーガレージとされている。
第6の態様に係る建物では、インナーガレージを備えている。そして、当該建物において、第1の態様〜第5の態様の何れか1の態様に係る建物の配管構造を適用させることによって、床下配管部材が、第1床下空間部の第1地面上及び第2床下空間部の第2地面上に配置された場合と比較してインナーガレージにおける外部床天端のレベル(高さ方向の位置)を下げることができる。その結果、インナーガレージにおける外部床天端のレベルの設定に対して自由度が上がる。
以上説明したように、本発明に係る建物の配管構造及び建物は、リフォーム等により新たに管材を配管する際にコストと時間を削減することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る建物の一階部分の間取り図である。 本実施の形態に係る建物の配管構造を示す、図1の2−2線に沿って切断した状態を示す断面図である。 本実施の形態に係る建物の配管構造の変形例を示す図2に対応する断面図である。 本実施の形態に係る建物の配管構造の変形例を示す平面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態に係る建物の配管構造について説明する。
(建物の配管構造の構成)
図1には、本実施の形態に係る建物の配管構造10が適用された建物としての住宅12の間取り図が示されている。
例えば、図1に示される住宅12は二階建てとなっており、住宅12の一階部分には、この住宅12の桁方向(矢印A方向)の中央部を当該住宅12の妻方向(矢印B方向)に沿って貫通する貫通部(屋外空間部)14が設けられている。住宅12は、この貫通部14を間において、第1建物部としての下階構成部16と第2建物部としての下階構成部18が互いに対向して配置されている。
下階構成部16は外壁部17によって外部と区画されており、当該下階構成部16によって屋内空間部20が構成されている。また、下階構成部18は外壁部19によって外部と区画されており、当該下階構成部18によって屋内空間部22が構成されている。そして、これらの屋内空間部20、22は、図示しない上階構成部とされる二階部分を介して互いに繋がっている。
また、貫通部14の奥側には、所謂インナーガレージ(屋外空間部)24が設けられており、当該インナーガレージ24には車両26が駐車可能とされている。また、貫通部14の手前側には、エントランスホール(屋外空間部)28が設けられている。このエントランスホール28の下階構成部16側には、当該エントランスホール28に面して玄関扉30が設けられている。この玄関扉30を隔てて屋内空間部20内には、玄関(非居室空間部)32が設けられている。
なお、この住宅12では、下階構成部16側の屋内空間部20内において、貫通部14に面して玄関32の手前側には、当該玄関32と繋がる玄関収納室34が設けられている。
また、下階構成部16側の屋内空間部20内には、貫通部14に面して玄関32の奥側に、手前側からホール38、階段(非居室空間部)40、収納室42がそれぞれ順に設けられている。そして、当該屋内空間部20内には、住宅12の桁方向(矢印A方向)に沿って、玄関32及び玄関収納室34の奥側に居室44が設けられ、ホール38の奥側には居室44に隣接してクローゼット46が設けられている。
さらに、下階構成部16側の屋内空間部20内には、住宅12の桁方向(矢印A方向)に沿って、階段40及び収納室42の奥側に所謂水廻り部48が設けられている。ここでの水廻り部48として、住宅12の桁方向に沿って、階段40の奥側にトイレ50が設けられており、収納室42の奥側には浴室52が設けられている。そして、トイレ50及び浴室52の奥側には、サニタリー室54が設けられており、トイレ50とサニタリー室54の間には廊下58が設けられている。
一方、下階構成部18側では、当該エントランスホール28に面して、下階構成部16の玄関扉30と対向して引き戸60が設けられている。この引き戸60を隔てて下階構成部18側の屋内空間部22内には土間62が設けられている。また、下階構成部18側の屋内空間部22内には、貫通部14に面して土間62の奥側に、手前側からトイレ64、階段66、収納室68がそれぞれ順に設けられている。
そして、下階構成部18側の屋内空間部22内には、住宅12の桁方向(矢印A方向)に沿って、土間62の奥側には居室70が設けられている。また、当該屋内空間部22内には、住宅12の桁方向に沿って、トイレ64の奥側に居室70と繋がる廊下72が設けられており、この廊下72の奥側には収納室74が設けられている。
さらに、下階構成部18側の屋内空間部22内には、住宅12の桁方向に沿って、階段66の奥側に、廊下72と繋がって所謂水廻り部76が設けられている。
ここで、図2には、図1の2−2線に沿って切断した状態を示す断面図が示されている。図2に示されるように、例えば、本実施の形態に係る住宅12の建物基礎96は布基礎とされており、下階構成部16は建物基礎(第1建物基礎)98によって支持され、下階構成部18は建物基礎(第2建物基礎)100によって支持されている。
そして、下階構成部16と下階構成部18の間は、貫通部14の奥側に設けられたインナーガレージ24となっており、当該インナーガレージ24の屋外地面102上には、メッシュ筋で補強された土間コンクリート(外部床)104が打設され、土間コンクリート104上には床仕上げ部材106が布設されている。
また、住宅12の下階構成部16側の建物基礎98の内側には、屋内空間部20の床部21の床下となる床下空間部84が設けられている。この床下空間部84内の床下地面108の上には、防湿用の床下防湿コンクリート112が打設されている。また、下階構成部18側の建物基礎100の内側には、屋内空間部22の床部23の床下となる床下空間部86が設けられている。この床下空間部86内の床下地面110の上には、当該床下防湿コンクリート114が打設されている。
さらに、本実施形態では、インナーガレージ24の外部床天端24Aのレベル(高さ方向の位置)は、床下防湿コンクリート112の床下天端(第1地面)112A、及び床下防湿コンクリート114の床下天端(第2地面)114Aのレベルよりも高い位置に設定されている。
また、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、住宅12の下階構成部16側の屋内空間部20内に設けられた階段40の床部21下の床下空間部84と下階構成部18側の屋内空間部22内に設けられた階段66の床部23下の床下空間部86の間には、床下配管部材88が埋設されている。また、図1に示されるように、下階構成部16側の居室44と下階構成部18側の土間62下及び居室70の床下の間には、床下配管部材90が埋設されている。
そして、これらの床下配管部材88、90には、硬質塩化ビニル管(VP管)が用いられ、床下配管部材88、90内には、配管92や配線94(図2参照)が挿入されている。なお、床下配管部材88と床下配管部材90の構成は略同じであるため、これらを代表して床下配管部材88について以下の説明を行う。
図2に示されるように、当該床下配管部材88は、略直線状を成して、下階構成部16側の建物基礎98の立上がり部98A及び下階構成部18側の建物基礎100の立上がり部100Aを貫通し、下階構成部16側の床下空間部84内の床下防湿コンクリート112、インナーガレージ24の屋外地中101、及び下階構成部18側の床下空間部86内の床下防湿コンクリート114に埋設されている。
また、当該床下配管部材88は、床下防湿コンクリート112において当該床下配管部材88の開口端116の上部(ここでは床下配管部材88の上半分)が露出した状態で配置され、床下防湿コンクリート114において開口端118の上部(ここでは床下配管部材88の上半分)が露出した状態で配置されている。
一方、床下防湿コンクリート112には、床下配管部材88の開口端116周りに傾斜面(露出部)112Bが設けられており、傾斜面112Bによって当該開口端116の下部側を露出させるようにしている。また、床下防湿コンクリート114には、床下配管部材88の開口端118周りに傾斜面(露出部)114Bが設けられており、傾斜面114Bによって当該開口端118の下部側を露出させるようにしている。
なお、本実施形態では、床下防湿コンクリート112、114に形成される露出部として傾斜面112B、114Bをそれぞれ例に挙げたが、床下配管部材88の開口端116、118の下部側を露出させることができればよいため、当該露出部は、必ずしも傾斜面112B、114Bである必要はなく、湾曲面であってもよい。
(建物及び配管構造の作用・効果)
前述したように、本実施形態では、図2に示されるように、床下配管部材88は、下階構成部16側の建物基礎98及び下階構成部18側の建物基礎100を貫通し、直線状を成して、下階構成部16側の床下空間部84内の床下防湿コンクリート112、インナーガレージ24の屋外地中101、及び下階構成部18側の床下空間部86内の床下防湿コンクリート114に埋設されている。さらに、当該床下配管部材88は、床下防湿コンクリート112において開口端116の上部が露出し、床下防湿コンクリート114において開口端118の上部が露出している。
以上のような構成により、本実施形態における床下配管部材88では、リフォーム等により新たに管材を配管する際に、当該床下配管部材88の開口端116、118から当該管材をそのまま挿入することができるので作業性が良い。
また、本実施形態では、床下配管部材88は、インナーガレージ24の屋外地中101に埋設されているため、当該床下配管部材88がインナーガレージ24において外部に露出することはなく、住宅12における意匠性を向上させることができる。
また、インナーガレージ24において、床下配管部材88を屋外地中101に埋設させることにより、図示はしないが、床下配管部材が屋外地面上に配置された場合と比較して、屋外地面102において、メッシュ筋で補強された土間コンクリート104を直接打設することができるため、インナーガレージ24における外部床の剛性を向上させることができる。換言すると、本実施形態では、住宅12の貫通部14の外部床の剛性を向上させることによって、当該貫通部14をインナーガレージ24として適用させることができる。
また、屋外空間において、床下配管部材88を屋外地中101に埋設させることによって、床下配管部材が屋外地面上に配置された場合と比較して、土間コンクリート104(外部床天端24A)のレベルを低くすることができる。
つまり、住宅12の屋内空間部20、22の床部21、23の(高さ方向の)レベルとインナーガレージ24の外部床天端24Aのレベルとで段差を大きくすることができる。そして、インナーガレージ24において、外部床天端24Aのレベルを低くすることにより、床下配管部材88の上載荷重の負荷が軽減され、当該床下配管部材88が硬質塩化ビニル管であっても変形等の問題が生じないようにすることができる。
一方、近年では、バリアフリーの観点から住宅12の屋内空間部20、22の床部21、23のレベルとインナーガレージ24の外部床天端24Aのレベルとで段差を小さくすることが望まれる。このため、インナーガレージ24の外部床天端24Aのレベルを上側に設定する場合もある。
すなわち、本実施形態によれば、インナーガレージ24において、床下配管部材が屋外地面上に配置された場合と比較して、当該外部床天端24Aのレベルの設定に関して自由度が上がることになる。したがって、ユーザーの要望に合わせた設計プランの自由度が上がる。
また、本実施形態では、当該床下配管部材88において、開口端116周りの床下防湿コンクリート112には、開口端116の下部側を露出させる傾斜面112Bが設けられ、開口端118周りの床下防湿コンクリート114には、開口端118の下部側を露出させる傾斜面114Bが設けられている。
当該床下配管部材88内には配管92や配線94が挿入されるため、床下配管部材88の開口端116、118周りに当該傾斜面112B、114Bが設けられることによって、床下配管部材88内に配管92や配線94を挿入させる際の挿入スペースが広がり、作業性がさらに良くなる。
ここで、床下配管部材88内に配線94を通すとなると、配線94は自重により床下配管部材88の下部側に配置されることになる。このため、床下配管部材88の上部側に配管92が配置されるようにすることによって、当該床下配管部材88内において、配管92の配置領域と配線94の配置領域が自然に大別されるので、床下配管部材88内に新しい配管を挿入する際、配線94が邪魔にならないようにすることができる。なお、図示はしないが、配線に可撓管を用いた場合も上記と同様の効果を得ることができる。
ところで、図1及び図2に示されるように、床下配管部材88は、住宅12の下階構成部16側の屋内空間部20内に設けられた階段40の床部21下の床下空間部84と下階構成部18側の屋内空間部22内に設けられた階段66の床部23下の床下空間部86の間に床下配管部材88が埋設されている。一方、図1に示されるように、床下配管部材90は、下階構成部16側の屋内空間部20内の居室44と下階構成部18側の屋内空間部22内の土間62、居室70の間に埋設されている。
一般に、玄関32や土間62の(高さ方向の)レベルは、屋内空間部20、22の他の床部21、23のレベルよりも低い位置に設定され、床下空間部は設けられていない。しかし、本実施形態によれば、床下空間部が設けられていない領域では床下配管部材を地中に埋設し、床下空間部が設けられた領域では、当該床下配管部材の開口端の一部を露出させるようにすることで、当該床下配管部材を直線状に配置することができる。つまり、床下天端の高さ方向のレベルが異なる領域で床下配管部材を埋設する場合でも、当該床下配管部材を略直線状とすることができる。
また、一般に、玄関や浴室等の非居室空間部は、コンクリート床や浴室床等、床仕様の多様性が求められる。このため、床下配管部材を床下空間部の地面上に配置した場合と比較して、本実施形態では、図2に示す、床下空間部84、86のスペースを広くすることができ、その結果、非居室空間部において、床仕様の多様性に対応することができる。
また、本実施形態では、図2に示されるように、床下配管部材88において、例えば、開口端116の上部が床下地面108上の床下防湿コンクリート112から露出しているが、当該開口端116の下部側まで床下防湿コンクリート112から露出した状態であってもよい。
但し、この場合、図示はしないが、床下配管部材88の開口端116の上部側のみが床下防湿コンクリート112から露出した場合と比較して、床下天端112Aのレベルを低くする必要がある。この場合、その分、建物基礎の掘削深さを深くする必要があり、結果的に、工期が長くなると共にコストがアップしてしまう。
換言すると、本実施形態では、図2に示されるように、床下配管部材88の下部側は、床下地面108の床下防湿コンクリート112に埋設されているため、当該床下配管部材88を下部側まで露出させた場合と比較して、床下地面108の床下天端112Aのレベルを上側に設定することができる。したがって、建物の掘削深さを浅くすることができ、その分、工期が短くなると共にコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、床下配管部材88は、住宅12の下階構成部16側の階段40の床部21下の床下空間部84と下階構成部18側の階段66の床部23下の床下空間部86の間に埋設され、床下配管部材90は、下階構成部16側の居室44と下階構成部18側の土間62下及び居室70の床下に埋設されている。
しかし、本実施形態は、建物(住宅)の床下地面に対して床下配管部材を略直線状に埋設することができれば良いため、これに限るものではない。例えば、図示はしないが、屋外空間に給湯器が配置された場合等において、屋外地中に床下配管部材を埋設し、下階構成部の床下空間部において床下配管部材の開口端の一部を露出させるようにする。
また、本実施形態では、図2に示されるように、床下配管部材88は、床下防湿コンクリート112、屋外地中101及び床下防湿コンクリート114に対して略直線状に埋設されているが、床下配管部材88内に配管92が挿入可能であればよいため必ずしも直線状に限るものではない。
例えば、図3に示されるように、正面視で当該床下配管部材88が曲線状に形成されてもよい。この場合、床下配管部材88は、図1に示されるように、直線状に形成された場合と比較して、インナーガレージ24の屋外地中101側ではより深い位置に埋設されることになる。これにより、外部床天端24Aのレベルをさらに低くすることができるため、結果的に、当該外部床天端24Aのレベル設定に関してさらに自由度が上がることになる。なお、この場合、配管92は床下配管部材88の曲率と略同一となるように形成される。
また、図3に示されるように、床下配管部材88が曲線状に形成された場合、図2に示す建物基礎98のフーチング98B及び建物基礎100のフーチング100Bが床下配管部材88と干渉する場合が想定される。このため、当該建物基礎98、100において、図3に示されるように、インナーガレージ24側が形成されない偏心基礎126、128とすることで、床下配管部材88とフーチングとの干渉を回避することができる。
また、図3では、床下配管部材88が正面視で曲線状に形成された例について説明したが、さらに、図4に示されるように、床下配管部材88が平面視でも曲線状となるように形成されてもよい。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 配管構造
12 住宅
14 貫通部(屋外空間部)
16 下階構成部(第1建物部)
18 下階構成部(第2建物部)
24 インナーガレージ(屋外空間部)
28 エントランスホール(屋外空間部)
32 玄関(非居室空間部)
40 階段(非居室空間部)
48 水廻り部
62 土間(非居室空間部)
66 階段(非居室空間部)
76 水廻り部
84 床下空間部(第1床下空間部)
86 床下空間部(第2床下空間部)
88 床下配管部材
90 床下配管部材
92 配管
98 建物基礎(第1建物基礎)
100 建物基礎(第2建物基礎)
101 屋外地中
112 床下防湿コンクリート(第1地面)
112B 傾斜面(露出部)
114 床下防湿コンクリート(第2地面)
114B 傾斜面(露出部)
116 開口端
118 開口端
126 偏心基礎(第1建物基礎)
128 偏心基礎(第2建物基礎)

Claims (6)

  1. 第1建物部と、
    前記第1建物部との間に屋外空間部をおいて対向して配置された第2建物部と
    前記第1建物部を支持する第1建物基礎及び前記第2建物部を支持する第2建物基礎を貫通し、直線状又は曲線状を成して内部に配管が挿入可能とされ、前記屋外空間部の屋外地中に埋設されると共に前記第1建物基礎の内側の第1床下空間部及び前記第2建物基礎の内側の第2床下空間部において少なくとも開口端の上部が露出した状態で配置される床下配管部材と、
    を有する建物の配管構造。
  2. 前記床下配管部材は直線状に配置されている請求項1に記載の建物の配管構造。
  3. 前記第1床下空間部の第1地面及び前記第2床下空間部の第2地面において、前記床下配管部材の開口端の周りには、前記開口端の下部側を露出させる露出部が設けられている請求項1又は請求項2に記載の建物の配管構造。
  4. 少なくとも前記第1建物部における前記第1床下空間部の床上は非居室空間部である請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の建物の配管構造。
  5. 前記非居室空間部は水廻り部である請求項4に記載の建物の配管構造。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の建物の配管構造を備え、
    前記第1建物部と前記第2建物部の間に設けられた屋外空間部がインナーガレージとされている建物。
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