JP2017210803A - オーバーフロー付槽体 - Google Patents

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浩平 北川
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Abstract

【課題】水の溢れ出しを防止しつつ、各種コストを低減可能なオーバーフロー付槽体を提供する。
【解決手段】オーバーフロー付槽体は、貯水空間及び排水口24の形成された底壁部を有する槽体としての洗面器2と、オーバーフロー筒体31とを備える。底壁部における排水口24周囲の被載置部211にオーバーフロー筒体31を立てた状態で載置すること等により、オーバーフロー筒体31を立設状態とした場合、洗面器2からの水の溢れ出しを防止しつつ、貯水空間内にて所定位置まで貯水可能な閉状態となる一方、前記立設状態を解除した場合、貯水空間内の水が排水口24を通って排出される開状態となる。オーバーフロー付槽体は、前記立設状態を解除した場合に、貯水空間内及び貯水空間の上方の少なくとも一方にてオーバーフロー筒体31を保持可能な保持手段11を備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、水の溢れ出しを防止する機能を備えてなるオーバーフロー付槽体に関する。
従来、槽体(洗面器や浴槽等)からの水の溢れ出しを防止するために、槽体の側壁部にオーバーフロー口を設ける手法が知られている。通常、オーバーフロー口に対しては、排水の流路となるオーバーフロー管が接続され、当該オーバーフロー管は、例えば、槽体の排水口に通じる排水管などに接続される(例えば、特許文献1等参照)。
特開2008−38573号公報
しかしながら、上記のように構成するためには、槽体にオーバーフロー口を設けるとともに、オーバーフロー管などの設置作業を行う必要がある。そのため、製造コストや設備の設置に係るコストなどの各種コストが増大してしまうおそれがある。
一方、オーバーフロー口やオーバーフロー管を設けないこととすれば、各種コストの増大を招くことはないが、槽体からの水の溢れ出しを防止できないことになってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水の溢れ出しを防止することができるとともに、各種コストの低減を図ることができるオーバーフロー付槽体を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.排水口の閉時における水の溢れ出し防止機能を備えたオーバーフロー付槽体であって、
所定の貯水空間、及び、当該貯水空間内の水を排出するための前記排水口を形成する底壁部を有する槽体と、
直筒状をなすオーバーフロー筒体とを備え、
前記底壁部における前記排水口の周囲に位置する環状の被載置部に対し前記オーバーフロー筒体を立てた状態で載置した状態とすること、又は、前記排水口に前記オーバーフロー筒体を立てた状態で挿通した状態とすることにより、前記オーバーフロー筒体を立設状態とした場合、前記オーバーフロー筒体の上端を越えた水が前記オーバーフロー筒体内に流れ込むことで前記槽体からの水の溢れ出しを防止しつつ、前記貯水空間内において前記オーバーフロー筒体の上端を越えない位置まで貯水可能な閉状態となる一方、前記立設状態を解除した場合、前記貯水空間内の水が前記排水口を通って排出される開状態となるように構成され、
前記立設状態を解除した場合において、前記貯水空間内及び前記貯水空間の上方の少なくとも一方にて前記オーバーフロー筒体を保持可能な保持手段を備えることを特徴とするオーバーフロー付槽体。
上記手段1によれば、オーバーフロー付槽体は、直筒状をなすオーバーフロー筒体を備えており、底壁部における排水口の周囲に位置する環状の被載置部に対しオーバーフロー筒体を立てた状態で載置したり、排水口にオーバーフロー筒体を挿通したりすることにより、貯水空間内においてオーバーフロー筒体の上端を越えない位置まで貯水可能となる。そして、オーバーフロー筒体の上端を越えた水は、オーバーフロー筒体に対してその上端開口から流れ込み、排水口を通って排出される。従って、閉状態における水の溢れ出しをより確実に防止することができる。また、水の溢れ出しを防止するにあたって、オーバーフロー口やオーバーフロー管などを設ける必要はないため、各種コストの低減を図ることができる。
さらに、被載置部からオーバーフロー筒体を外したり、排水口からオーバーフロー筒体を抜いたりすることにより、貯水空間内の水が排水口を通って排出される開状態となるが、この状態においては、保持手段によって、貯水空間内及び貯水空間の上方の少なくとも一方にて、オーバーフロー筒体を保持することができる。すなわち、オーバーフロー筒体に付着した水が落下したとしても、全く問題のない位置にてオーバーフロー筒体を保持することができる。従って、良好な衛生性を実現しつつ、使用者にとっての使い勝手を大いに向上させることができる。
手段2.前記貯水空間内又は前記貯水空間の上方に張り出した状態で配置され、下方に空間の形成された板状のカウンタを具備し、
前記保持手段は、前記カウンタの下方に位置する空間にて、前記オーバーフロー筒体を保持可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段2によれば、カウンタに対し、各種水回りで利用される物品などを置くことが可能となる。つまり、カウンタを設けることによって、物品の置き場を得ることができ、使用者にとっての利便性をより高めることができる。
また、上記手段2によれば、保持手段により保持されたオーバーフロー筒体は、カウンタの下方に収まった状態となるため、見栄えの向上を図ることができる。
手段3.前記保持手段の少なくとも一部は、前記カウンタの下面に取付けられていることを特徴とする手段2に記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段3によれば、保持手段の少なくとも一部は、カウンタの下面に取付けられている。従って、カウンタの存在によって、保持手段の少なくとも一部が見えにくい状態になる。これにより、見栄えを一層向上させることができる。
手段4.前記オーバーフロー筒体と一体とされた板状の前垂部を有するとともに、
前記カウンタの下方に前記排水口が設けられており、
少なくとも前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記前垂部の少なくとも一部が前記カウンタから垂れ下がった状態で配置され、前記カウンタ及び前記前垂部によって前記オーバーフロー筒体及び前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする手段2又は3に記載のオーバーフロー付槽体。
尚、「一体とされた」とあるのは、一体成型される場合のみならず、別々に形成した部材同士を固定した場合も含む。また、別々に形成した部材同士は、分離可能な状態で固定されていてもよい(以下、同様)。
上記手段4によれば、カウンタ下には排水口が設けられており、槽体におけるカウンタ下に位置する部位は比較的汚れやすいところ、このように汚れやすい部位をカウンタによって視認困難なものとすることができる。従って、見栄えをさらに向上させることができる。
また、保持手段によりオーバーフロー筒体を保持した場合、つまり、開状態となった場合において、カウンタから前垂部が垂れ下がった状態となり、前垂部やカウンタによって、カウンタの下方空間で保持されているオーバーフロー筒体やカウンタの下方に位置する排水口を視認不能又は視認困難な状態とすることができる。これにより、開状態における見栄えをより良くすることができる。
尚、槽体が洗面器である場合、基本的には開状態で維持されることが多い。従って、上記手段4の構成は、槽体が洗面器である場合に特に有効である。
手段5.前記槽体の後方側壁部に前方及び上方が開放した後方凹部が設けられ、
前記後方凹部内に前記排水口が設けられており、
前記立設状態とした場合、及び、前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合の双方において、前記前垂部が前記後方凹部の前方開口部に配設され、前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする手段4に記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段5によれば、閉状態及び開状態であるときの双方において、前垂部及びカウンタにより、排水口が視認不能又は視認困難となる。従って、異物や汚れの付着しやすい排水口を形成する部位が見えにくくなり、見栄えを効果的に高めることができる。
また、後方凹部内に位置する排水口周りや槽体の壁に対する清掃はやや難しい場合があるが、上記手段5によれば、前垂部及びカウンタによって後方凹部内も見えにくい状態となる。そのため、後方凹部内に位置する排水口周りや槽体の壁の清掃を頻繁に行わなくても、槽体を外観上綺麗な状態で維持することができる。従って、良好な外観を維持するために排水口周りなどを頻繁に清掃する必要はなくなり、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
さらに、上記手段5によれば、後方凹部に排水口が設けられているため、被載置部に対しオーバーフロー筒体を立てた状態で載置したり、排水口にオーバーフロー筒体を立てた状態で挿通したりしたときに、オーバーフロー筒体が後方凹部に配置されることとなる。そのため、オーバーフロー筒体が邪魔となりにくくなり、使用者にとっての使い勝手を一層高めることができる。
手段6.前記槽体の前方側壁部に後方及び上方が開放した前方凹部が設けられ、
前記前方凹部内に前記排水口が設けられており、
前記立設状態とした場合、及び、前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合の双方において、前記前垂部が前記前方凹部の後方開口部に配設され、前記前垂部及び前記カウンタにより前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする手段4に記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段6によれば、上記手段5と同様の作用効果が奏されることとなる。
手段7.前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記オーバーフロー筒体は、前記カウンタの直下方に位置するとともに、前記カウンタに対しほぼ平行な状態となるように構成されていることを特徴とする手段2乃至6のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
尚、「ほぼ平行」とあるのは、厳密な平行状態のみならず、カウンタに対しオーバーフロー筒体(の中心軸)がやや斜めになっている状態も含むという趣旨である。
上記手段7によれば、保持手段によりオーバーフロー筒体を保持した場合において、オーバーフロー筒体はカウンタの直下方に位置し、また、オーバーフロー筒体(の中心軸)はカウンタに対しがほぼ平行な状態となるように構成されている。従って、オーバーフロー筒体を保持した状態において、上方から見たとき、オーバーフロー筒体をカウンタにより隠れた状態とすることができ、見栄えを一層向上させることができる。
手段8.前記オーバーフロー筒体と一体とされたガード部を有し、
少なくとも前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記ガード部の少なくとも一部が前記カウンタの上面よりも上方に配置されるように構成されていることを特徴とする手段2乃至7のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段8によれば、ガード部のうちカウンタの上面よりも上方に配置される部位によって、カウンタに載置された物品の落下防止を図ることができる。これにより、使用者にとっての使い勝手をさらに向上させることができる。
手段9.前記保持手段は、前記カウンタに取付けられた被係止部と、前記オーバーフロー筒体に取付けられ、前記被係止部へと係止可能な係止部とを備えることを特徴とする手段2乃至8のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段9によれば、オーバーフロー筒体の保持及び保持解除を容易に行うことができ、使い勝手をより高めることができる。
手段10.前記保持手段は、吸盤を備えることを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段10によれば、保持手段の吸盤を用いることによって、オーバーフロー筒体の保持及び保持解除を容易に行うことができ、使い勝手をさらに向上させることができる。
手段11.前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記オーバーフロー筒体の少なくとも一部が前記排水口の鉛直上方に位置するように構成されていることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
尚、「オーバーフロー筒体の少なくとも一部が排水口の鉛直上方に位置する」とあるのは、オーバーフロー筒体の内周に位置する空間の一部が排水口の鉛直上方に位置する場合も含む。
上記手段11によれば、オーバーフロー筒体から落下した水が排水口へと流れ込みやすくなる。従って、衛生性や使用者にとっての使い勝手を一段と向上させることができる。
手段12.前記オーバーフロー筒体に取付けられた持ち手部を備え、
前記立設状態とした場合において、前記持ち手部の少なくとも一部が、前記オーバーフロー筒体の上端よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段12によれば、持ち手部を利用することで、槽体に貯まった水に手をつけることなく、立設状態を解除し、開状態とすることができる。従って、使用者にとっての快適性や利便性を高めることができる。
手段13.前記立設状態とした場合において、前記オーバーフロー筒体を保持する第二保持手段を備えることを特徴とする手段1乃至12のいずれかに記載のオーバーフロー付槽体。
上記手段13によれば、第二保持手段によって、閉状態(立設状態)におけるオーバーフロー筒体の倒れをより確実に防止することができ、使用者にとっての使い勝手を一層向上させることができる。
手段14.前記第二保持手段の少なくとも一部は、前記カウンタの下面に取付けられていることを特徴とする手段2乃至9、及び、手段2に従属する手段10乃至12のいずれかに従属する手段13に記載のオーバーフロー付槽体。
例えば、槽体の側壁などに第二保持手段を設ける場合、槽体と第二保持手段とを一体成形したり、槽体に対し孔を形成した上で、この孔を用いて第二保持手段を槽体へと取付けたりすることが考えられる。しかしながら、槽体と第二保持手段とを一体成型することは困難である。また、槽体に対し孔を形成することは容易ではなく、仮に孔を形成したとしても、槽体における水密性を確保するために、例えば、シール用のパッキンを設置するなどの各種処理などを行う必要が生じてしまう。
この点、上記手段14によれば、第二保持手段の少なくとも一部は、カウンタの下面に取付けられている。従って、槽体に第二保持手段を設ける場合と比較して、水密性を確保するための処理等を特に行うことなく、第二保持手段をより容易に設けることができる。
また、上記手段14によれば、立設状態とした場合において、第二保持手段により、オーバーフロー筒体の上方側部位を保持しやすくなる。従って、オーバーフロー筒体をより安定的に立てた状態で維持することができ、使い勝手を一段と高めることができる。
さらに、カウンタの存在によって、第二保持手段の少なくとも一部が見えにくい状態になるため、見栄えをより一層向上させることも可能である。
オーバーフロー筒体を立設した状態におけるオーバーフロー付槽体を示す斜視図である。 洗面器の斜視図である。 図1のJ−J線断面図である。 保持手段等を示す部分拡大断面図である。 可動部材の斜視図である。 保持手段によりオーバーフロー筒体を保持した状態におけるオーバーフロー付槽体を示す斜視図である。 図6のK−K線断面図である。 別の実施形態におけるガード部及び持ち手部を示すためのオーバーフロー付槽体の斜視図である。 別の実施形態における洗面器を示す斜視図である。 別の実施形態における保持手段等を示す部分拡大側面図である。 別の実施形態において、保持手段により保持されたオーバーフロー筒体等を示す拡大斜視図である。 別の実施形態における、吸盤を備えた保持手段を示すためのオーバーフロー筒体の斜視図である。 別の実施形態における保持手段等を示す斜視図である。 別の実施形態における保持手段等を示す部分拡大断面図である。 別の実施形態における保持手段等を示す部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、オーバーフロー付槽体1は、槽体としての洗面器2と、可動部材3とを備えている。
洗面器2は、図2に示すように、底面を構成する底壁部21と、当該底壁部21の外縁において立設された側壁部22とを有している。そして、底壁部21及び側壁部22によって貯水空間23が形成されている。また、底壁部21には、排水口24が貫通形成されており、当該排水口24を通って前記貯水空間23内の水が排出可能となっている。加えて、底壁部21における排水口24の周囲には、環状の被載置部211が設けられている。被載置部211の上面は、排水口24側に向けて徐々に下がる傾斜面とされている。
尚、排水口24に対し筒状の排水口部材を挿設するとともに、当該排水口部材に対し底壁部21の下方において筒状の排水管を接続した状態としてもよいし、排水口部材を設けることなく、排水口24と連なるようにして底壁部21に対し排水管を固定してもよい。このように構成することで、排水口24(排水口部材の内周)を通過した排水は、前記排水管内へと流れ込み、排出される。尚、排水口部材を設けた場合には、この排水口部材によって被載置部211が形成されるようにしてもよい。
側壁部22は、使用者から見て、手前側に位置する前方側壁部221と、奥側(先方)に位置する後方側壁部222と、左側に位置する左側側壁部223と、右側に位置する右側側壁部224とを備えている。前方側壁部221、左側側壁部223及び右側側壁部224は、それぞれ前記貯水空間23を形成する部位が若干傾斜した連続面とされている。これに対し、後方側壁部222は、基部222Aと、当該基部222Aよりも奥側(先方)に位置する最奥部222Bと、両者を連接する連接部222Cとを備えており、前記貯水空間23を形成する部位が奥側に向けて凹んだ形状となっている。すなわち、後方側壁部222には、前方及び上方が開口した後方凹部222Dが形成されている。本実施形態において、後方凹部222Dは、右側側壁部224に隣接しており、洗面器2における右奥に設けられている。そして、後方凹部222D内に、排水口24が形成されている。
また、後方側壁部222は、基部222Aの裏側(貯水空間23とは反対側)の空間を上方から覆う上壁部222Eを具備している。上壁部222Eは、基部222Aの上端縁と連接部222Cの上端縁とに連接されており、少なくとも上面が水平に延びる平坦面状とされている。そして、上壁部222Eと隣り合い、かつ、前記後方凹部222Dの上部開口を塞ぐようにしてカウンタ4が設けられている。
カウンタ4は、水平方向に延びる平板状をなしており、前記貯水空間23内又は前記貯水空間23の上方に張り出した状態(本実施形態では、前記貯水空間23内)にて、図示しない固定手段により洗面器2に固定されている。また、カウンタ4は、その下方に空間が形成されるように構成されており、本実施形態では、その下方に後方凹部222Dが存在する状態となっている。尚、洗面器2に対しカウンタ4を取付・取外可能に構成してもよい。
さらに、カウンタ4は、その上面が上壁部222Eの上面とほぼ面一となるように構成されている。カウンタ4の上面及び上壁部222Eの上面は、例えば、各種水回りで利用される物品などを置くための置き場として利用可能となっている。
加えて、カウンタ4の下面には、図3及び図4に示すように、鉛直下方に向けて延びる保持棒5が取付けられている。保持棒5は、前方側に向けて開口する第一凹部51及び第二凹部52を備えている。第一凹部51は、カウンタ4の下面の直下方に形成されており、第二凹部52は、第一凹部51から所定距離だけ下方に離れた位置に形成されている。そして、保持棒5のうち第一凹部51を形成する部位によって被係止部53が構成されている。
可動部材3は、洗面器2やカウンタ4とは別に独立して設けられた部材であり、オーバーフロー筒体31と、前垂部32と、被係止部としての保持突起33とを備えている。
オーバーフロー筒体31は、貯水空間23において貯水可能な状態と貯水不能な状態とを切換えるために用いられるものであり、図5に示すように、両端部が開口した直筒状をなす本体部311と、当該本体部311の一端部外周に嵌め込まれた環状のパッキン部312とを備えている。本体部311は、その軸方向に沿った長さが前記貯水空間23の深さより小さなものとされており、本実施形態では、側壁部22の高さよりも小さなものとされている。
前垂部32は、平板状をなしており、オーバーフロー筒体31と一体成型されている。前垂部32は、その高さが本体部311の高さとほぼ同じであり、その外縁形状は、後方凹部222Dの前方側開口における上部を除いた部分の形状に対応するものとされている。尚、オーバーフロー筒体31及び前垂部32を別々に形成した上で、両者を分離不能又は分離可能な状態で固定することとしてもよい。
保持突起33は、オーバーフロー筒体31(本体部311)の他端部外周であって、前垂部32とは反対側に位置する部位において突出形成されている。保持突起33は、前記第一凹部51及び前記第二凹部52に対応する形状をなしており、両凹部51,52に対し配置可能となっている。
上記のように構成された可動部材3を用い、貯水空間23において貯水可能な状態とする場合には、図4に示すように、排水口24の直上において、パッキン部312の全周が接触するように前記被載置部211に対しオーバーフロー筒体31を立てた状態で載置することにより、オーバーフロー筒体31を立設状態とする。この立設状態とすることで、貯水空間23内においてオーバーフロー筒体31(本体部311)の上端を越えない位置まで貯水可能な閉状態となる。一方、オーバーフロー筒体31(本体部311)の上端を越えた水は、オーバーフロー筒体31(本体部311)内へと流れ込み、排水口24へと案内される。そのため、洗面器2からの水の溢れ出しが防止されることとなる。
また、前記立設状態においては、前記第二凹部52に対し保持突起33が配置され、可動部材3(オーバーフロー筒体31や前垂部32等)が保持される。すなわち、本実施形態では、保持棒5及び保持突起33によって、第二保持手段12が構成されている。尚、本実施形態では、第二保持手段12によって、オーバーフロー筒体31の上方側部位が保持された状態となる。
さらに、前記立設状態において、前垂部32は、後方凹部222Dの前方開口部に配置される。このとき、上記の通り、前垂部32の外縁形状は、後方凹部222Dの前方側開口における上部を除いた部分の形状に対応するものとされているため、前垂部32の外縁部分と、右側側壁部224、底壁部21及び連接部222Cとの間には、隙間がほとんどない状態とされる。そのため、カウンタ4及び前垂部32によって、排水口24及び後方凹部222D内は、使用者から視認不能又は視認困難となる。一方、前記立設状態において、前垂部32の上端縁とカウンタ4との間には隙間が形成される。そのため、貯水時には、この隙間を通って後方凹部222D側の空間、すなわち、オーバーフロー筒体31(本体部311)側が配置されている側の空間へと水が円滑に流れることとなり、ひいては水の溢れ出しがより確実に防止されるようになっている。
一方、前記立設状態を解除し、被載置部211からパッキン部312を外した場合には、貯水空間23内の水が排水口24を通って排出される開状態となる。そして、前記立設置状態を解除した場合においては、図6及び図7に示すように、前記第一凹部51に対し保持突起33が配置され、前記被係止部53に対し保持突起33が係止されることで、オーバーフロー筒体31を、カウンタ4の下方に位置する空間にて保持することが可能となっている。すなわち、本実施形態では、保持棒5及び保持突起33によって、オーバーフロー筒体31を、貯水空間23内にて保持する保持手段11が構成されている。
さらに、保持手段11によってオーバーフロー筒体31を保持した状態においては、前垂部32は、少なくとも一部(本実施形態では、全体)がカウンタ4から垂れ下がった状態で、後方凹部222Dの前方開口部に配設される。そのため、カウンタ4及び前垂部32によって、オーバーフロー筒体31、排水口24及び後方凹部222D内は、使用者から視認不能又は視認困難となる。すなわち、本実施形態では、前記立設状態とした場合、及び、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した場合の双方において、排水口24及び後方凹部222D内が、使用者から視認不能又は視認困難となるように構成されている。尚、保持手段11によってオーバーフロー筒体31を保持した状態においては、前垂部32の下端縁と底壁部21との間に隙間が形成される。そのため、この隙間を通って排水口24側へと水が円滑に流れるようになっている。
加えて、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した場合においては、オーバーフロー筒体31の少なくとも一部が排水口24の鉛直上方に位置することとなる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、洗面器2からの水の溢れ出しを防止するにあたって、洗面器2に対しオーバーフロー口を設けたり、このオーバーフロー口に接続されるオーバーフロー管などを設けたりする必要がない。そのため、各種コストの低減を図ることができる。
さらに、オーバーフロー筒体31における立設状態を解除した場合においては、保持手段11により、貯水空間23内にて、オーバーフロー筒体31を保持することができる。すなわち、オーバーフロー筒体31に付着した水が落下したとしても、全く問題のない位置にてオーバーフロー筒体31を保持することができる。従って、良好な衛生性を実現しつつ、使用者にとっての使い勝手を大いに向上させることができる。
また、本実施形態では、被係止部53に対する保持突起33の係止及び係止解除を切換えるという簡易な手法により、オーバーフロー筒体31の保持及び保持解除を容易に行うことができる。そのため、使い勝手をより高めることができる。
加えて、保持手段11によってオーバーフロー筒体31を保持した状態において、オーバーフロー筒体31の少なくとも一部が排水口24の鉛直上方に位置するため、オーバーフロー筒体31から落下した水が排水口24へと流れ込みやすくなる。これにより、衛生性や使用者にとっての使い勝手を一段と向上させることができる。
さらに、カウンタ4を設けることによって、物品の置き場を得ることができ、使用者にとっての利便性をより高めることができる。加えて、保持手段11により保持されたオーバーフロー筒体31は、カウンタ4の下方に収まった状態となるため、見栄えの向上を図ることができる。併せて、カウンタ4下には排水口24が設けられており、洗面器2におけるカウンタ4下に位置する部位は比較的汚れやすいところ、このように汚れやすい部位をカウンタ4によって視認困難なものとすることができる。従って、見栄えをさらに向上させることができる。
加えて、保持手段11の少なくとも一部(本実施形態では、保持棒5)は、カウンタ4の下面に取付けられている。従って、カウンタ4の存在によって、保持手段11の少なくとも一部が見えにくい状態になる。これにより、見栄えを一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、閉状態及び開状態の双方において、前垂部32及びカウンタ4により、排水口24が視認不能又は視認困難となる。従って、異物や汚れの付着しやすい排水口24が見えにくくなり、見栄えを効果的に高めることができる。また、後方凹部222D内に位置する排水口24周りや洗面器2の壁に対する清掃はやや難しい場合があるが、前垂部32及びカウンタ4によって後方凹部222D内も見えにくい状態となるため、後方凹部222D内に位置する排水口24周りや洗面器2の壁の清掃を頻繁に行わなくても、洗面器2を外観上綺麗な状態で維持することができる。従って、良好な外観を維持するために排水口24周りなどを頻繁に清掃する必要はなくなり、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
加えて、後方凹部222Dに排水口24が設けられているため、オーバーフロー筒体31を立設状態としたときに、オーバーフロー筒体31が後方凹部222Dに配置されることとなる。そのため、オーバーフロー筒体31が邪魔となりにくくなり、使用者にとっての使い勝手を一層高めることができる。
また、第二保持手段12によって、閉状態(立設状態)におけるオーバーフロー筒体31の倒れをより確実に防止することができ、使用者にとっての使い勝手を一層向上させることができる。
尚、保持手段や第二保持手段を設けるにあたっては、例えば、洗面器2と保持手段及び第二保持手段とを一体成形したり、洗面器2に対し孔を形成した上で、この孔を用いて保持手段や第二保持手段を洗面器2へと取付けたりすること等により、洗面器2(側壁部22など)に対し保持手段や第二保持手段を設けることが考えられる。しかしながら、洗面器2と保持手段等を一体成型することは困難であり、また、洗面器2に対し孔を形成することは容易ではなく、仮に孔を形成したとしても、洗面器2における水密性を確保するために、例えば、シール用のパッキンを設置するなどの各種処理などを行う必要が生じてしまう。
この点、本実施形態では、保持手段11及び第二保持手段12の少なくとも一部(保持棒5)は、カウンタ4の下面に取付けられている。そのため、洗面器2に保持手段や第二保持手段を設ける場合と比較して、水密性を確保するための処理などを特に行うことなく、保持手段11や第二保持手段12をより容易に設けることができる。
また、第二保持手段12の少なくとも一部(保持棒5)がカウンタ4の下面に取付けられることで、オーバーフロー筒体31を立設状態とした場合に、第二保持手段12により、オーバーフロー筒体31における上方側部位を容易に保持することができる。従って、オーバーフロー筒体31をより安定的に立てた状態で維持することができ、使い勝手を一段と高めることができる。また、カウンタ4の存在によって、第二保持手段12の少なくとも一部(保持棒5)が見えにくい状態になるため、見栄えをより一層向上させることも可能となる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、可動部材3は、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した場合において、カウンタ4の上面よりも上方に突出する部位が存在しないように構成されている。これに対し、図8に示すように、可動部材3に対し、オーバーフロー筒体31と一体とされた(例えば、前垂部32から上方に突出するように構成された)板状のガード部34を設け、少なくとも保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した場合において、前記ガード部34の一部がカウンタ4の上面よりも上方に配置されるように構成してもよい。この場合には、ガード部34のうちカウンタ4の上面よりも上方に配置される部位によって、カウンタ4に載置された物品の落下防止を図ることができる。これにより、使用者にとっての使い勝手をさらに向上させることができる。
尚、前記立設状態においても、ガード部の少なくとも一部がカウンタ4の上面よりも上方に配置されるように構成してもよい。また、ガード部の形状に関しては、カウンタ4に載置された物品の落下防止を図ることができる限り、特に限定されるものではない。
さらに、例えば、ガード部34に対し持ち上げ用の持ち手部35を設けること等により、オーバーフロー筒体31に対し持ち手部35を取付け、前記立設状態とした場合において、持ち手部35の少なくとも一部が、オーバーフロー筒体31(本体部311)の上端、すなわち、貯水空間23における最大水位よりも上方に位置するように構成してもよい。この場合には、持ち手部35を利用することで、洗面器2に貯まった水に手をつけることなく、立設状態を解除し、開状態とすることができる。従って、使用者にとっての快適性や利便性を高めることができる。
(b)上記実施形態において、後方凹部222Dは、洗面器2における右奥に設けられているが、後方凹部の形成位置はこれに限定されるものではない。従って、後方凹部を、左側側壁部223に隣接するように設けることで、洗面器2における左奥に設けることとしてもよい。また、後方凹部を、後方側壁部222の中央に設けることとしてもよい。勿論、洗面器2に対し後方凹部を設けないこととしてもよい。
(c)上記実施形態では、洗面器2の後方側壁部222に後方凹部222Dが設けられているが、図9に示すように、洗面器7の側壁部72のうち、使用者から見て手前側に位置する前方側壁部721に対し後方及び上方が開放した前方凹部721Dを設けるとともに、当該前方凹部721Dに排水口74を設けることとしてもよい。また、この場合には、前方凹部721Dに対応して前記可動部材3及びカウンタ4を設け、前記立設状態とした場合、及び、前記保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した場合の双方において、前垂部32が前方凹部721Dの後方開口部に配設され、前垂部32及びカウンタ4によって、排水口74及び前方凹部721D内が、使用者から視認不能又は視認困難となるように構成してもよい。
このように構成することで、閉状態及び開状態の双方において、前垂部32及びカウンタ4により、排水口74が視認不能又は視認困難となる。従って、異物や汚れの付着しやすい排水口74が見えにくくなり、見栄えを効果的に高めることができる。
また、前方凹部721D内に位置する排水口74周りや洗面器7の壁に対する清掃はやや難しい場合があるが、上記のように構成することで、前垂部32及びカウンタ4によって前方凹部721D内も見えにくい状態となる。そのため、前方凹部721D内に位置する排水口74周りや洗面器7の壁の清掃を頻繁に行わなくても、洗面器7を外観上綺麗な状態で維持することができる。従って、良好な外観を維持するために排水口74周りなどを頻繁に清掃する必要はなくなり、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
さらに、前方凹部721Dに排水口74が設けられているため、前記立設状態において、オーバーフロー筒体31が前方凹部721Dに配置されることとなる。そのため、オーバーフロー筒体31が邪魔となりにくくなり、使用者にとっての使い勝手を一層高めることができる。
(d)上記実施形態では前垂部32が設けられているが、前垂部32を設けないこととしてもよい。
(e)上記実施形態では、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した状態において、オーバーフロー筒体31は、鉛直方向に延びた状態、すなわち、カウンタ4と直交する方向に延びた状態で保持されるように構成されている。これに対し、図10及び図11(尚、図10,11では洗面器2等を不図示)に示すように、カウンタ4の下面に対し、例えば、弾性変形可能な複数のアーム状の保持手段13を設け、当該保持手段13によりオーバーフロー筒体31を保持したときに、オーバーフロー筒体31が、カウンタ4の直下方に位置するとともに、カウンタ4に対しほぼ平行な水平状態となるように構成してもよい。この場合には、保持手段13によりオーバーフロー筒体31を保持した状態において、上方から見たとき、オーバーフロー筒体31をカウンタ4により隠れた状態とすることができる。そのため、見栄えを一層向上させることができる。
(f)上記実施形態において、前記立設状態を解除した場合には、被係止部53に対し保持突起33を係止することで、オーバーフロー筒体31が保持可能とされている。これに対し、図12に示すように、保持手段14が吸盤15を備えるものとし、前記立設状態を解除した場合には、前記吸盤15による吸着力によって(例えば、吸盤15を側壁部22に貼付けることによって)、オーバーフロー筒体31を保持するように構成してもよい。この場合には、オーバーフロー筒体31の保持及び保持解除を容易に行うことができ、使い勝手をさらに向上させることができる。尚、図12においては、オーバーフロー筒体31に取付けられた吸盤15を示しているが、吸盤をその他の位置(例えば、洗面器2やカウンタ4など)に取付けることとしてもよい。
(g)上記実施形態では、被載置部211に対しオーバーフロー筒体31を載置することでオーバーフロー筒体31が立設状態となるように構成されているが、排水口24(排水口部材を設ける場合には、排水口部材の内周)に対しオーバーフロー筒体31を立てた状態で挿入することにより、オーバーフロー筒体31が立設状態となるように構成してもよい。尚、この場合には、立設状態において、オーバーフロー筒体31の外周面と、これが挿入される部位(洗面器2における排水口24を形成する部位や、排水口部材の内周部位)との間に、両者を水密にシールするためのパッキン部を設けることが好ましい。
(h)上記実施形態では、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した状態において、オーバーフロー筒体31は貯水空間23内にて保持されるように構成されているが、オーバーフロー筒体31を貯水空間23の上方にて保持するように構成してもよい。また、保持手段11によりオーバーフロー筒体31を保持した状態において、貯水空間23内及び貯水空間23の上方の双方に対し、オーバーフロー筒体31が存在する(オーバーフロー筒体31の一部が貯水空間23内に位置し、その他の部位が貯水空間23の上方に位置する)ように構成してもよい。
また、上記実施形態では、カウンタ4に対し保持手段11の少なくとも一部(保持棒5)が設けられているが、カウンタ4以外の部位に保持手段の少なくとも一部を設けることとしてもよい。例えば、図13に示すように、洗面器2に対し、オーバーフロー筒体31を保持(把持)可能な保持手段16を設けることとしてもよい。また、例えば、洗面器2の近傍に位置する構造物(例えば、壁など)に対し、保持手段を設けることとしてもよい。
さらに、上記実施形態では、使用者がオーバーフロー筒体31(可動部材3)は移動させることによって開状態及び閉状態の切換えが可能となっているが、例えば、図14に示すように、使用者により押圧操作される操作部171と、当該操作部171の押圧操作に伴い、オーバーフロー筒体31を上昇位置にてロックさせること及びロック解除により下降させることを交互に繰り返すように構成されたロック機構172とを備えた保持手段17を用いることで、使用者が特にオーバーフロー筒体31を触れることなく、操作部171の押圧操作により開状態及び閉状態が切換えられるように構成してもよい。
尚、図15に示すように、ロック機構172を設けることなく、操作部171及びオーバーフロー筒体31が連動するように構成しつつ、少なくとも前記立設状態を解除した場合(本例では、前記立設状態及び前記立設状態を解除した状態の双方の場合)に、摩擦力や係止力等によりオーバーフロー筒体31が保持されるように保持手段18を構成してもよい。
(i)上記実施形態では、槽体として洗面器2を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面器に限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などに対して本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(j)上記実施形態における排水口24の形成位置は例示であって、排水口24は、底壁部21に形成されている限り、その形成位置は特に限定されるものではない。
1…オーバーフロー付槽体、2…洗面器(槽体)、4…カウンタ、11,13,14,16,17,18…保持手段、12…第二保持手段、15…吸盤、21…底壁部、23…貯水空間、24…排水口、31…オーバーフロー筒体、32…前垂部、33…保持突起(係止部)、34…ガード部、35…持ち手部、53…被係止部、211…被載置部、222…後方側壁部、222D…後方凹部、721…前方側壁部、721D…前方凹部。

Claims (14)

  1. 排水口の閉時における水の溢れ出し防止機能を備えたオーバーフロー付槽体であって、
    所定の貯水空間、及び、当該貯水空間内の水を排出するための前記排水口を形成する底壁部を有する槽体と、
    直筒状をなすオーバーフロー筒体とを備え、
    前記底壁部における前記排水口の周囲に位置する環状の被載置部に対し前記オーバーフロー筒体を立てた状態で載置した状態とすること、又は、前記排水口に前記オーバーフロー筒体を立てた状態で挿通した状態とすることにより、前記オーバーフロー筒体を立設状態とした場合、前記オーバーフロー筒体の上端を越えた水が前記オーバーフロー筒体内に流れ込むことで前記槽体からの水の溢れ出しを防止しつつ、前記貯水空間内において前記オーバーフロー筒体の上端を越えない位置まで貯水可能な閉状態となる一方、前記立設状態を解除した場合、前記貯水空間内の水が前記排水口を通って排出される開状態となるように構成され、
    前記立設状態を解除した場合において、前記貯水空間内及び前記貯水空間の上方の少なくとも一方にて前記オーバーフロー筒体を保持可能な保持手段を備えることを特徴とするオーバーフロー付槽体。
  2. 前記貯水空間内又は前記貯水空間の上方に張り出した状態で配置され、下方に空間の形成された板状のカウンタを具備し、
    前記保持手段は、前記カウンタの下方に位置する空間にて、前記オーバーフロー筒体を保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のオーバーフロー付槽体。
  3. 前記保持手段の少なくとも一部は、前記カウンタの下面に取付けられていることを特徴とする請求項2に記載のオーバーフロー付槽体。
  4. 前記オーバーフロー筒体と一体とされた板状の前垂部を有するとともに、
    前記カウンタの下方に前記排水口が設けられており、
    少なくとも前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記前垂部の少なくとも一部が前記カウンタから垂れ下がった状態で配置され、前記カウンタ及び前記前垂部によって前記オーバーフロー筒体及び前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のオーバーフロー付槽体。
  5. 前記槽体の後方側壁部に前方及び上方が開放した後方凹部が設けられ、
    前記後方凹部内に前記排水口が設けられており、
    前記立設状態とした場合、及び、前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合の双方において、前記前垂部が前記後方凹部の前方開口部に配設され、前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のオーバーフロー付槽体。
  6. 前記槽体の前方側壁部に後方及び上方が開放した前方凹部が設けられ、
    前記前方凹部内に前記排水口が設けられており、
    前記立設状態とした場合、及び、前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合の双方において、前記前垂部が前記前方凹部の後方開口部に配設され、前記前垂部及び前記カウンタにより前記排水口が視認不能又は視認困難となるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のオーバーフロー付槽体。
  7. 前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記オーバーフロー筒体は、前記カウンタの直下方に位置するとともに、前記カウンタに対しほぼ平行な状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  8. 前記オーバーフロー筒体と一体とされたガード部を有し、
    少なくとも前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記ガード部の少なくとも一部が前記カウンタの上面よりも上方に配置されるように構成されていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  9. 前記保持手段は、前記カウンタに取付けられた被係止部と、前記オーバーフロー筒体に取付けられ、前記被係止部へと係止可能な係止部とを備えることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  10. 前記保持手段は、吸盤を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  11. 前記保持手段により前記オーバーフロー筒体を保持した場合において、前記オーバーフロー筒体の少なくとも一部が前記排水口の鉛直上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  12. 前記オーバーフロー筒体に取付けられた持ち手部を備え、
    前記立設状態とした場合において、前記持ち手部の少なくとも一部が、前記オーバーフロー筒体の上端よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  13. 前記立設状態とした場合において、前記オーバーフロー筒体を保持する第二保持手段を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のオーバーフロー付槽体。
  14. 前記第二保持手段の少なくとも一部は、前記カウンタの下面に取付けられていることを特徴とする請求項2乃至9及び請求項2に従属する請求項10乃至12のいずれか1項に従属する請求項13に記載のオーバーフロー付槽体。
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