JP2017209224A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非磁性体で形成された遊技球を、遊技盤上に形成された遊技領域に向けて発射することによって遊技を行う遊技機であって、上記遊技球を発射する発射部と、上記発射部に向けて遊技球が通過する遊技球通路と、磁性体で形成された磁性体遊技球が上記遊技球通路に進入すると、該磁性体遊技球を前記遊技球通路内で保持する保持磁石とを備える。遊技球通路内に磁性体遊技球が進入した場合には、この保持磁石によって遊技球通路内に保持されることとなる。従って、磁性体遊技球が混入された場合であっても、遊技球通路内に保持されて、遊技領域まで到達し難くなるため、磁石を用いた不正行為を抑制することができる。
【選択図】図9
Description
非磁性体で形成された遊技球を、遊技盤上に形成された遊技領域に向けて発射することによって遊技を行う遊技機であって、
前記遊技球を発射する発射部と、
前記発射部に向けて遊技球が通過する遊技球通路と、
磁性体で形成された磁性体遊技球が前記遊技球通路に進入すると、該磁性体遊技球を前記遊技球通路内で保持する保持磁石と
を備えることを特徴とする。
前記遊技球通路には、遊技球の進行方向を変更する方向転換部が形成されており、
前記保持磁石は、前記方向転換部で前記磁性体遊技球を保持する
こととしてもよい。
前記保持磁石によって前記磁性体遊技球が保持される位置よりも下流側で遊技球の有無を検知する下流側検知部と、
前記下流側検知部による検知結果に基づいて、異常の発生を判定する判定手段と
を備えることとしてもよい。
前記発射部に供給される遊技球の有無を、前記保持磁石によって前記磁性体遊技球が保持される位置よりも上流側で検知する上流側検知部を備え、
前記判定手段は、前記下流側検知部および前記上流側検知部の検知結果に基づいて異常の発生を判定する
こととしてもよい。
循環路内に封入した遊技球を循環させて利用する遊技機であり、
前記下流側検知部は、遊技球が発射されていない状況下で前記遊技球通路内に遊技球が滞留する区間のうち、所定区間に存在する遊技球を検知可能であり、
前記判定手段は、前記下流側検知部の検知結果に基づいて異常の発生を判定する
こととしてもよい。
前記保持磁石の位置を切り替える位置切替部を備え、
前記位置切替部は、少なくとも、前記磁性体遊技球を保持する保持位置と、磁性体遊技球を通過させる通過位置とに、前記保持磁石の位置を切り替える
こととしてもよい。
前記保持磁石は電磁石であり、
前記電磁石の励磁状態を、前記磁性体遊技球を保持する励磁状態と、前記磁性体遊技球を通過させる非励磁状態とに切り替える励磁状態切替手段を備える
こととしてもよい。
前記遊技機は、循環路内に封入した遊技球を循環させて利用する遊技機であり、
前記循環路内の遊技球を外部に排出する排出路と、
前記循環路内の遊技球の進行方向を前記排出路の方向に切り替える通路切替部と
を備えることとしてもよい。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.装置内側の構成:
A−3.遊技球送出器の構成:
B.制御回路の構成:
C.遊技の進行態様:
D.遊技制御処理:
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域21(図2参照)を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部50(図2参照)を視認可能である。セグメント表示部50とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
図2は、中枠2の正面図である。図2に示すように、中枠2の前面側には、遊技盤20が着脱可能に取り付けられている。遊技盤20には、略円形状にレール22が敷かれており、このレール22の内側に遊技領域21が形成されている。レール22には、外部から遊技球が進入できるように、左上部に隙間が形成されている。この隙間の外側に上述した発射装置ユニット60が設けられており、発射装置ユニット60から発射された遊技球は、上記隙間を通じて遊技領域21に放出される。
図4(a)及び図4(b)は、遊技球送出器70の斜視図である。図4(a)及び図4(b)に示すように、遊技球送出器70は、内壁71によって前面側と背面側とに二分されている。
図5は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図5におけるCPU201、221等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図5におけるROM202、222等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図5における203、223等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
本実施例のパチンコ機1では、次のようにして遊技が進行する。ポイントが残っている状態で発射ハンドル9が回転されると、遊技球通路73側から遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、遊技者は所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、中央装置40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させる左打ちを行ったり、中央装置40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させる右打ちを行ったりすることができる。
上述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球が入球可能となっている。左打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」という)を変動表示させた後に停止表示させる。また、上述した第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能となっている。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、この大当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」という)を変動表示させた後に停止表示させる。
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。例えば、演出表示装置41では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた各種の演出(以下「図柄変動演出」という)が行われる。すなわち、第1特図表示部51または第2特図表示部52にて特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41においても3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始し、その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
上述した普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能となっている。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技が行われる。
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。
図6は、主制御基板200のCPU201が、遊技の進行に係る制御として行う遊技制御処理の大まかな流れを示したフローチャートである。遊技制御処理は、主制御基板200のCPU201によって、所定周期毎(例えば4msec毎)に発生するタイマ割り込みに基づき行われる。以下、フローチャートに従って、主制御基板200のCPU201が行う遊技制御処理について説明する。尚、以下の説明では、CPU201の初期化処理や、割り込み禁止処理、割り込み許可処理などの周知の処理については、その説明を省略している。
図6に示すように、主制御基板200のCPU201は遊技制御処理を開始すると先ず、出力処理(S100)を行う。本実施例のパチンコ機1では、各種処理において、サブ制御基板220を初めとする各種制御基板に向けて送信する各種コマンドをRAM203に確保された出力バッファに記憶する。出力処理(S100)では、このように出力バッファに記憶された各種コマンドを各種制御基板に向けて送信する。こうすることにより、例えば、サブ制御基板220では、遊技の進行に合わせた演出の制御が行われることになる。
主制御基板200のCPU201は、続いて、入力処理(S200)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、第1始動口24、第2始動口25、一般入球口の何れかに遊技球が入球した場合は3ポイントが付与され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は13ポイントが付与される。そこで、入力処理(S200)では、これらの入球を検知するセンサー類(第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、大入賞口センサー28s等)について、遊技球を検知したか否かを判断する。その結果、遊技球を検知している場合は、入球口に応じたポイントが付与される。
主制御基板200のCPU201は、続いて、乱数更新処理(S300)を行う。本実施例のパチンコ機1では上述したように、大当り判定や普図当り判定は所定の判定乱数に基づいて行われる。詳しくは、大当り判定は「大当り判定乱数」に基づいて行われ、普図当り判定は「普図当り判定乱数」に基づいて行われる。また、本実施例のパチンコ機1における特別図柄の変動表示は変動パターンに基づいて行われるが、この変動パターンは「変動パターン選択乱数」に基づいて選択される。また、本実施例のパチンコ機1では、大当り判定結果が大当りである場合は、100種類の大当り図柄のうち何れかの大当り図柄が停止表示されるが、この大当り図柄の種類は「図柄選択乱数」に基づいて選択される。乱数更新処理(S300)では、これらの乱数を更新する。尚、これらの乱数の更新は、乱数更新処理(S300)においてだけでなく、遊技制御処理を終了してから次の遊技制御処理を開始する(次のタイマ割り込み)までの期間にも行うこととしてもよい。また、乱数更新の専用回路を設けて、この専用回路で乱数を更新することとしてもよい。
主制御基板200のCPU201は、続いて、ゲートセンサー検出処理(S400)を行う。このゲートセンサー検出処理(S400)では、普図保留を記憶する処理が行われる。すなわち、主制御基板200のCPU201は先ず、ゲートセンサー27sの検知結果に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したか否かを判断する。その結果、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した場合は、普図保留数が上限値である4個に達しているか否かを判断する。そして、普図保留数が4個に達していなければ、普図当り判定乱数を取得すると共に該普図当り判定乱数を普図保留として記憶する。普図保留は、記憶した順序を識別できるように、RAM203に確保された普図保留記憶領域に記憶される。尚、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過していなかった場合や、普図保留数が既に4個に達していた場合は、新たな普図保留は記憶しない。
主制御基板200のCPU201は、続いて、始動口等センサー検出処理(S450)を行う。始動口等センサー検出処理(S450)では、先ず第1始動口センサー24sの検知結果に基づいて、遊技球が第1始動口24に入球したか否かを判断する。その結果、遊技球が第1始動口24に入球した場合は、第1特図保留数が上限値である4個に達しているか否かを判断する。そして、第1特図保留数が4個に達していなければ、大当り判定乱数、変動パターン選択乱数、図柄選択乱数を取得すると共にこれらの乱数を第1特図保留として記憶する。第1特図保留は、記憶した順序を識別できるように、RAM203に確保された第1特図保留記憶領域に記憶される。尚、遊技球が第1始動口24に入球していなかった場合や、第1特図保留数が既に4個に達していた場合は、新たな第1特図保留は記憶しない。
主制御基板200のCPU201は、続いて、普通動作処理(S500)を行う。この普通動作処理(S500)では、普通図柄を変動表示させたり、普図当り遊技を実行したりする処理が行われる。
主制御基板200のCPU201は、続いて、特別動作処理(S600)を行う。この特別動作処理(S600)では、特別図柄(第1特図または第2特図)を変動表示させたり、大当り遊技を実行したりする処理が行われる。
主制御基板200のCPU201は、続いて、保留数処理(S700)を行う。この保留数処理(S700)では、第1特図保留記憶領域に記憶されている第1特図保留の数、および、第2特図保留記憶領域に記憶されている第2特図保留の数を読み出して、これらの数を示す保留数伝達コマンドをRAM203の出力バッファに記憶する。こうして出力バッファに記憶された保留数伝達コマンドも次回の出力処理(S100)でサブ制御基板220に向けて送信される。こうすることによって、サブ制御基板220は、第1特図保留の数や第2特図保留の数に対応する保留図柄を演出表示装置41に表示する等、これらの数に基づいて種々の演出を実行することが可能となる。
主制御基板200のCPU201は、続いて、異常判定処理(S800)を行う。図7は、異常判定処理(S800)のフローチャートである。図7に示すように、異常判定処理(S800)では、先ず上述した下流側センサー82sで遊技球が検知されているかを判定する(S801)。上述したように、遊技球通路73に磁性体遊技球が進入した場合には、その磁性体遊技球は保持磁石78によって遊技球通路73内に保持される。磁性体遊技球が保持磁石73によって保持されると、この磁性体遊技球に後続する遊技球が塞き止められ、下流側センサー82sに流れなくなる。このとき、下流側センサー82sでは、遊技球が検知されなくなるため、異常を判定することができる。
Claims (8)
- 非磁性体で形成された遊技球を、遊技盤上に形成された遊技領域に向けて発射することによって遊技を行う遊技機であって、
前記遊技球を発射する発射部と、
前記発射部に向けて遊技球が通過する遊技球通路と、
磁性体で形成された磁性体遊技球が前記遊技球通路に進入すると、該磁性体遊技球を前記遊技球通路内で保持する保持磁石と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記遊技球通路には、遊技球の進行方向を変更する方向転換部が形成されており、
前記保持磁石は、前記方向転換部で前記磁性体遊技球を保持する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、
前記保持磁石によって前記磁性体遊技球が保持される位置よりも下流側で遊技球の有無を検知する下流側検知部と、
前記下流側検知部による検知結果に基づいて、異常の発生を判定する判定手段と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 請求項3に記載の遊技機であって、
前記発射部に供給される遊技球の有無を、前記保持磁石によって前記磁性体遊技球が保持される位置よりも上流側で検知する上流側検知部を備え、
前記判定手段は、前記下流側検知部および前記上流側検知部の検知結果に基づいて異常の発生を判定する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項3に記載の遊技機であって、
前記遊技機は、循環路内に封入した遊技球を循環させて利用する遊技機であり、
前記下流側検知部は、遊技球が発射されていない状況下で前記遊技球通路内に遊技球が滞留する区間のうち、所定区間に存在する遊技球を検知可能であり、
前記判定手段は、前記下流側検知部の検知結果に基づいて異常の発生を判定する
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1ないし請求項5のうちいずれかに記載の遊技機であって、
前記保持磁石の位置を切り替える位置切替部を備え、
前記位置切替部は、少なくとも、前記磁性体遊技球を保持する保持位置と、磁性体遊技球を通過させる通過位置とに、前記保持磁石の位置を切り替える
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1ないし請求項5のうちいずれかに記載の遊技機であって、
前記保持磁石は電磁石であり、
前記電磁石の励磁状態を、前記磁性体遊技球を保持する励磁状態と、前記磁性体遊技球を通過させる非励磁状態とに切り替える励磁状態切替手段を備える
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項6または請求項7に記載の遊技機であって、
前記遊技機は、循環路内に封入した遊技球を循環させて利用する遊技機であり、
前記循環路内の遊技球を外部に排出する排出路と、
前記循環路内の遊技球の進行方向を前記排出路の方向に切り替える通路切替部と
を備えることを特徴とする遊技機。
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