JP2017208708A - 映像監視システム - Google Patents

Abstract

【課題】監視者が被監視サイトへの不正侵入や被監視サイトの各種設備機器に係る異常状況を迅速かつ正確に把握できる映像監視システムを提供する。
【解決手段】このシステムでは、監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６からの画面データ要求に応じて管理サーバ６内で制御装置８がリアルタイム画像送信手段１１を働かせてビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域を撮像する監視カメラ４にリアルタイム監視画像を要求して取得し、通信装置７に指示してネットワーク回線２経由で監視端末１６に送信する他、システム時刻を参照し、データベース１４に予め格納された正常画像、異常画像、発報リストを抽出し、正常画像送信手段１２、異常画像送信手段１３、正常切替手段９を働かせて通信装置７に指示してネットワーク回線２経由で監視端末１６に送信し、各種画像と発報リストとが監視端末１６の表示部の表示領域に表示される。
【選択図】図１

Description

本発明は、映像監視システムに関する。

従来、駅舎やビル等の建屋の映像監視業務は、一般に監視される側の被監視サイトには、人件費削減のために常駐の警備員を配置せずに監視カメラやカメラ画像の記憶装置を設置し、建屋の監視拠点やオーナーの事務所等の監視する側である監視サイトからパソコン等の端末装置を用い、監視者が映像によって被監視サイトへの不正侵入や、被監視サイトに備えられる各種設備機器の故障等の異常状況を遠隔監視している。また、監視者が被監視サイトの異常状況を確認した場合には、警備会社や巡回担当者へ連絡し、被監視サイトに向かわせるように対応している。

上述した被監視サイトの異常状況の確認は、関連する各種設備機器からの異常信号、監視用の各種センサ等から取り込んだ検知信号や、監視画像を被監視サイトの所定の監視領域についての監視結果が変化の無い定常状態を示す正常画像（或いは基準画像と呼ばれても良い）と比較した際の予め定められた偏差に至った状況を示す検知信号をトリガとして、異常発生時の監視画像を所定の監視領域についての監視結果が変化の有る非定常状態を示す異常画像として保存し、保存した異常画像を任意に確認するのが一般的である。

ところで、被監視サイトの状況を遠隔的に詳細に把握するため、単独の監視カメラによる監視画像だけでなく、複数の監視カメラを設置して異なる角度から取得した各監視画像を表示させたり、或いは関連する各種設備機器の動作状態を監視者が一括して確認できるような表示画像とし、異常発生時の異常画像を表示させる領域と通常時の正常画像を表示させる領域とを持たせるようにした技術が提案されている。これらに関連する周知技術として、浄水場、下水処理場、その他の産業排水処理プロセスにおける凝集異常時のプロセス運転管理の支援に関する「凝集状態監視装置」（特許文献１参照）や、監視の漏れを防止すると共に監視の効率を高めることができる「画像監視システム」（特許文献２参照）が挙げられる。

特許第２９１２９７７号公報 特開２００９−０４４４５５号公報

一般に、被監視サイトの所定の監視領域における不正侵入や各種設備機器の異常発生の遠隔監視機能を備えた映像監視システムでは、監視者が不正侵入や各種設備機器の異常発生時の異常画像から現地の異常状況を確認する際、異常発生前後の状況確認や、異常発生前後の状況と異常発生時の状況とを比較することが必要となるが、こうした場合には特許文献１や特許文献２の技術を適用しても異常発生した状況によっては比較対象とすべき情報である記録済みの異常画像のデータを探すのに時間が掛かったり、或いは異常状況の発生時から相当に時間が経過している場合には現状の監視画像のデータと記録済の異常画像のデータとの間に変化が生じ、これに伴って正常な状況を把握するために必要となる正常画像のデータの取得や表示が困難になってしまうという問題がある。その他、監視者側の日勤帯と夜勤帯との交代時の引継ぎや、職制変更等による人事異動等で人員入れ替え等の引継ぎがあって監視者が普段から正常な状況の正常画像のデータを見慣れていない条件下では、監視画像における異常発生の異常画像を見ても異常と気付かない虞があり、遠隔監視機能が充分に図られない場合も少なくないという問題がある。

本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、監視者が被監視サイトへの不正侵入や被監視サイトの各種設備機器に係る異常状況を迅速かつ正確に把握できる映像監視システムを提供することにある。

上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態は、被監視サイトの所定の監視領域を監視して監視画像を撮像する監視カメラと、監視カメラによる監視画像を記録する記録装置と、記録装置に記録された監視画像を通信回線を介して通信する通信装置と、通信装置からの監視画像を通信回線経由で取得して管理する管理サーバと、監視画像を通信回線経由で取得して通信装置の個別管理情報と合わせて表示可能な表示部を有する監視端末を持つ監視サイトと、から構成される映像監視システムであって、管理サーバは、被監視サイト及び通信装置の個別管理情報を含む現地情報、並びに監視カメラにより撮像された当該被監視サイトの所定の監視領域についての監視結果が変化の無い定常状態を示す正常画像及び当該監視結果が変化の有る非定常状態を示す異常画像を格納するデータベースを備えると共に、監視端末からの通信要求に応じて当該データベースに格納されている被監視サイトの所定の監視領域についての正常画像及び異常画像を通信回線経由で当該監視端末へ送信し、監視端末は、通信回線経由で監視カメラで撮像した被監視サイトの所定の監視領域についてのリアルタイム監視画像と正常画像及び異常画像とを表示部における所定の分割された領域に同時に表示することを特徴とする。

本発明によれば、上記構成により、監視者が被監視サイトへの不正侵入や被監視サイトの各種設備機器に係る異常状況を迅速かつ正確に把握できるようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。

本発明の実施例に係る映像監視システムの基本構成の全体を示した概略図である。 図１に示す映像監視システムに備えられる監視サイトの監視端末における表示部に表示される監視画面の表示イメージを例示した模式図である。 図１に示す映像監視システムにおける監視端末及び管理サーバ間の動作処理手順を示したフローチャートである。

以下に、本発明の映像監視システムについて、実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。

図１は、本発明の実施例に係る映像監視システムの基本構成の全体を示した概略図である。

図１を参照すれば、実施例１に係る映像監視システムは、複数の被監視サイトとなる建屋のビル１_１〜１_ｎにおける所定の監視領域に配備された各種設備機器と、所定の監視領域についての監視画像を管理する遠隔地に設置される管理サーバ６と、管理サーバ６で集約した監視画像に係る画面データを閲覧して監視することが可能な複数の監視サイト１５_１〜１５_ｎと、が広域ネットワーク網を形成する通信回線のネットワーク回線２を介して接続されて構成されている。

このうち、１つの被監視サイトとなるビル１_１には、各種設備機器として、所定の監視領域を監視して監視画像を撮像する監視カメラ４と、監視カメラ４による監視画像を記録する記録装置５と、記録装置５に記録された監視画像をネットワーク回線２を介して通信する通信装置３と、が備えられており、その他のビル１_ｎについても同様な各種設備機器を備えて構成される。管理サーバ６は、通信装置３からの監視画像をネットワーク回線２経由で取得して管理するもので、ビル１_１〜１_ｎ及び通信装置３の個別管理情報を含む現地情報、並びに監視カメラ４により撮像されたビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての監視結果が変化の無い定常状態を示す正常画像及び監視結果が変化の有る非定常状態を示す異常画像を格納するデータベース１４を持つ。１つの監視サイト１５_１には、監視画像をネットワーク回線２経由で取得して通信装置３の個別管理情報と合わせて表示可能な表示部を有する監視端末１６が備えられており、その他の監視サイト１５_ｎについても同様に構成される。また、管理サーバ６は、監視端末１６からの通信要求に応じてデータベース１４に格納されているビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての正常画像及び異常画像をネットワーク回線２経由で監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６へ送信する。監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６は、ネットワーク回線２経由で監視カメラ４で撮像したビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についてのリアルタイム監視画像と正常画像及び異常画像とを表示部における所定の分割された領域に同時に表示する。

管理サーバ６の基本構成は、上述したデータベース１４を備える他、各部に指令を伝達する制御装置８と、ネットワーク回線２との接続を行う通信装置７と、を備えて構成される。このうち、制御装置８は、機能構成上、例えば朝、昼、夜や、春、夏、秋、冬等にビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域における正常画像を切り替える機能を担う正常切替手段９と、ビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域における監視画像が異常か否かを判断する異常検知手段１０と、ビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域における監視カメラ４から取得したリアルタイム画像を送信するリアルタイム画像送信手段１１と、ビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域における正常画像を送信する正常画像送信手段１２と、ビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域における異常画像を送信する異常画像送信手段１３と、を有して構成される。また、データベース１４は、例えばビル名称やエリア名称等の個別情報やビル１_１〜１_ｎ毎の通信装置３の識別情報等の個別管理情報を含む現地情報を格納する現地情報格納エリア１４ａと、ビル１_１〜１_ｎの通信装置３と管理サーバ６の通信装置７との接続を確立するためのＩＰ（インターネットプロトコル）アドレスを格納するＩＰアドレス格納エリア１４ｂと、現地の正常時の正常画像（標準画像と呼ばれても良い）を格納する正常画像格納エリア１４ｃと、現地の異常時の異常画像を格納する異常画像格納エリア１４ｄと、ビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての監視結果の正常状態と異常状態との間の推移に係る時刻（異常画像に係る発生時刻や異常状態から正常状態に戻ったときの時刻）を含む発報情報の発報リストを格納する発報リスト格納エリア１４ｅと、を有して構成される。更に、監視サイト１５_１〜１５_ｎにおけるネットワーク回線２と接続可能な監視端末１６は、例えばパーソナルコンピュータ（ＰＣ）の他、携帯電話機等の携帯通信端末を適用することができる。

実施例に係る映像監視システムは、こうした構成により、被監視サイトのビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域を監視カメラ４で撮像して記録装置５に記録保存した監視画像を通信装置３によりネットワーク回線２を介して管理サーバ６に送信することができる。管理サーバ６では、通信装置７で監視画像を受けて制御装置８に引き渡す。制御装置８では、異常検知手段１０により監視画像における異常画像を検知（異常状態を検知する手段は、図示されない監視用の各種センサ等から取り込んだ検知信号をトリガとし、その時刻の監視画像を異常画像として取り込む手法や、予め定められた監視画像の領域で正常画像と比較した際の予め定められた偏差に至った状況を示す検知信号をトリガとして監視画像を異常画像として取り込む手法等が挙げられる）し、異常発生の状況であると検知した場合にはその監視画像を異常画像としてデータベース１４の異常画像格納エリア１４ｄに、異常発生に係る発報情報をデータベース１４の発報リスト格納エリア１４ｅにそれぞれ格納する。また、制御装置８では、予めデータベース１４の正常画像格納エリア１４ｃに格納されている正常画像（例えば毎月１日の７：００、１７：００、２２：００の所定の監視領域における正常画像）を抽出し、監視端末１６からの要求時刻に応じて通信装置７へ指示して正常画像を異常画像と合わせてネットワーク回線２経由で監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６へ送信する。これにより、監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６では、表示部に対して監視カメラ４で撮像したビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についてのリアルタイム監視画像と正常画像及び異常画像とを合わせて表示することが可能となる。尚、各種画像のデータには、その他にビル１_１〜１_ｎを特定する通信装置３の個別情報であるデータベース１４のＩＰアドレス格納エリア１４ｂに格納されたＩＰアドレス情報と、データベース１４の発報リスト格納エリア１４ｅに格納されている各種画像のデータに対応するビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての監視結果の正常状態と異常状態との間の推移に係る時刻を含む発報情報の発報リストと、が付随しており、監視端末１６の表示部における所定の分割された領域に含ませて表示可能であるとする。

図２は、実施例に係る映像監視システムに備えられる監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６における表示部に表示される監視画面の表示イメージを例示した模式図である。

図２を参照すれば、監視端末１６の表示部に表示される監視画面は、表示イメージ上で被監視サイトのビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についてのリアルタイム監視画像を表示するためのリアルタイム表示領域１６ａと、異常検知手段１０によって検知されたデータベース１４の異常画像格納エリア１４ｄに格納されたビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての異常発生時の異常画像を表示するための異常表示領域１６ｂと、予めデータベース１４の正常画像格納エリア１４ｃに格納されたビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域についての通常時の正常画像を表示するための正常画像表示領域１６ｃと、データベース１４の発報リスト格納エリア１４ｅに格納された発報情報の発報リストを表示するための発報リスト表示領域１６ｄと、を表示処理上で分割して同時に表示するように構成される。

これにより、監視サイト１５_１〜１５_ｎでは、監視端末１６の表示部における異常表示領域１６ｂに表示された異常画像と、正常画像表示領域１６ｃに表示された正常画像と、を比較し、図示されない監視者がビル１_１〜１_ｎへの不正侵入やビル１_１〜１_ｎに備えられる各種設備機器（図１中に示されない他の機器が含まれても良い）の故障等の異常状況を確認し、ビル１_１〜１_ｎの管理室等に対して適切な指示を与えることができる。

図３は、実施例に係る映像監視システムにおける監視端末１６及び管理サーバ６間の動作処理手順を示したフローチャートである。

図３を参照すれば、映像監視システムの動作処理上では、まず動作開始された監視端末１６によりネットワーク回線２経由で動作開始された管理サーバ６の通信装置７へ画面データ要求（ステップＳＡ１）を行う。この要求を受けた管理サーバ６の制御装置８では、画面データ要求受信（ステップＳＢ１）の処理に至った後、リアルタイム画像送信手段１１を起動し、現地カメラの監視カメラ４にリアルタイム監視画像を要求し、リアルタイム監視画像を取得することにより、現地カメラにリアルタイム監視画像を要求して抽出（ステップＳＢ２）する処理を行う。

次に、制御装置８は正常切替手段９を起動させ、システム時刻を参照し、正常画像格納エリア１４ｃから適切な正常画像の抽出（ステップＳＢ３）する処理を行う。例えば監視端末１６からの画面データ要求（ステップＳＡ１）が２月２４日の８：００であれば、正常画像格納エリア１４ｃに格納されている２月１日の７：００の正常画像のデータを抽出する。更に、システム時刻を参照し、予め異常検知手段１０によって異常画像格納エリア１４ｄに格納されている異常発生時の異常画像の中から最新の異常画像を抽出（ステップＳＢ４）する処理を行った後、システム時刻を参照し、発報リスト格納エリア１４ｅから監視端末１６に表示する分だけの最新の発報情報である発報リストを抽出（ステップＳＢ５）する処理を行う。例えば表示が１０個であれば、システム時刻を参照し、最新の１０個分の発報リストを抽出することになる。

その後、制御装置８は、リアルタイム画像送信手段１１を起動させて先のステップＳＢ２で取得したリアルタイム監視画像、正常画像送信手段１２を起動させて先のステップＳＢ３で抽出した正常画像、異常画像送信手段１３を起動させて先のステップＳＢ４で抽出した異常画像をそれぞれ監視端末１６に対して送信することにより、画面データ送信（ステップＳＢ６）の処理を行ってから動作処理を終了する。

引き続いて、監視端末１６では管理サーバ６の通信装置７からネットワーク回線２経由で画面データ受信（ステップＳＡ２）を行った後、先のステップＳＢ２で抽出したリアルタイム監視画像をリアルタイム表示領域１６ａに、先のステップＳＢ３で抽出した正常画像を正常画像表示領域１６ｃに、先のステップＳＢ４で抽出した異常画像を異常表示領域１６ｂにそれぞれ表示すると共に、先のステップＳＢ５で抽出した発報リストを発報リスト表示領域１６ｄに表示することにより、画面データ表示（ステップＳＡ３）の処理を行ってから動作処理を終了する。

以上に説明した本実施例に係る映像監視システムによれば、監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６からの画面データ要求に応じて管理サーバ６において、制御装置８がリアルタイム画像送信手段１１を働かせて被監視サイトのビル１_１〜１_ｎの所定の監視領域を撮像する監視カメラ４にリアルタイム監視画像を要求して取得し、通信装置７に指示してネットワーク回線２経由で監視端末１６に送信する他、システム時刻を参照し、データベース１４における正常画像格納エリア１４ｃに予め格納されている正常画像、異常画像格納エリア１４ｄに予め格納されている異常画像、並びに発報リスト格納エリア１４ｅに予め登録されている発報リストを抽出し、正常画像送信手段１２、異常画像送信手段１３、及び正常切替手段９を働かせて通信装置７に指示してネットワーク回線２経由で監視端末１６に送信するため、監視端末１６における表示部のリアルタイム表示領域１６ａ、異常表示領域１６ｂ、正常画像表示領域１６ｃ、発報リスト表示領域１６ｄへそれぞれリアルタイム監視画像、異常画像、正常画像、発報リストを表示させることができる。これにより、監視者が被監視サイトのビル１_１〜１_ｎにおける所定の監視領域への不正侵入やビル１_１〜１_ｎにおける所定の監視領域の各種設備機器（図１中に示されない機器を含んでも良い）に関する異常状況を迅速かつ正確に把握できるようになる。

また、正常画像格納エリア１４ｃに格納される正常画像については、監視カメラ４の１台に対して２つ以上有するようにし、監視端末１６の表示部で正常画像表示領域１６ｃの正常画像を切り替えることを可能とすることが望ましい。こうした場合、図示されない監視者側の日勤帯と夜勤帯との交代時の引継ぎや、職制変更等による人事異動等で人員入れ替え等の引継ぎがあっても、監視領域への不正侵入や各種設備機器に係る異常状況を迅速かつ正確に把握できるようになり、周知の異常検知手段で検知できない異常状況についても気付き易くなる。例えば各種設備機器の動作検知との連動で異常検知を行っている場合に不審物を放置された場合には、異常発生に気付かない虞があるものの、正常画像を切り替えて比較参照することで対処可能となる。また、各種設備機器の異常状態をトリガとして異常検知している場合でも、各種設備機器の異常以外の異常、例えば設備に利用されている立ち入り禁止札やチェーン等の損失や盗難等にも気付くことが可能となる。

更に、正常画像格納エリア１４ｃに格納される２以上の正常画像については、監視カメラ４からのリアルタイム監視画像によって所定の条件下で更新されるようにする（例えば一定期間で更新する）ことが好ましい。こうした場合、季節による変化にも対応することが可能となる。例えば降雨量、積雪量、落葉量等の変化量は短期的にはさほど大きくないとしても徐々に変化し、各種設備機器の異常に繋がる変化に気付くことも可能となる。何れにしても、監視領域の異常状態を迅速且つ確実に検知して監視元へ伝達できると共に、連動させた各種設備機器の動作検知以外でも正常画像と比較することよって監視者側へ新たな異常状態を気付かせることが可能となる。

尚、図１に示す実施例に係る映像監視システムの各部の細部構成はあくまでも一例であり、種々変更することが可能である。例えば被監視サイトとしてのビル１_１〜１_ｎに備えられる各種設備機器は開示した構成とする以外、通信装置やそれを制御する制御装置を別途に備えるようにし、監視サイト１５_１〜１５_ｎの監視端末１６からの通信要求に応じて管理サーバ６の制御装置８とは無関係に監視カメラ４からのリアルタイム監視画像を取得するように構成したり、或いは管理サーバ６の制御装置８の一部の機能をビル１_１〜１_ｎに備えられる各種設備機器に持たせることも可能である。従って、本発明の映像監視システムは、実施例で開示した形態に限定されない。

１_１〜１_ｎ ビル
２ ネットワーク回線
３、７ 通信装置
４ 監視カメラ
５ 記録装置
６ 管理サーバ
８ 制御装置
９ 正常切替手段
１０ 異常検知手段
１１ リアルタイム画像送信手段
１２ 正常画像送信手段
１３ 異常画像送信手段
１４ データベース
１４ａ 現地情報格納エリア
１４ｂ ＩＰアドレス格納エリア
１４ｃ 正常画像格納エリア
１４ｄ 異常画像格納エリア
１４ｅ 発報リスト格納エリア
１５_１〜１５_ｎ 監視サイト
１６ 監視端末
１６ａ リアルタイム表示領域
１６ｂ 異常表示領域
１６ｃ 正常画像表示領域
１６ｄ 発報リスト表示領域

Claims (4)

1. 被監視サイトの所定の監視領域を監視して監視画像を撮像する監視カメラと、前記監視カメラによる前記監視画像を記録する記録装置と、前記記録装置に記録された前記監視画像を通信回線を介して通信する通信装置と、前記通信装置からの前記監視画像を前記通信回線経由で取得して管理する管理サーバと、前記監視画像を前記通信回線経由で取得して前記通信装置の個別管理情報と合わせて表示可能な表示部を有する監視端末を持つ監視サイトと、から構成される映像監視システムであって、
   前記管理サーバは、前記被監視サイト及び前記通信装置の個別管理情報を含む現地情報、並びに前記監視カメラにより撮像された当該被監視サイトの所定の監視領域についての監視結果が変化の無い定常状態を示す正常画像及び当該監視結果が変化の有る非定常状態を示す異常画像を格納するデータベースを備えると共に、前記監視端末からの通信要求に応じて当該データベースに格納されている前記被監視サイトの所定の監視領域についての前記正常画像及び前記異常画像を前記通信回線経由で当該監視端末へ送信し、
   前記監視端末は、前記通信回線経由で前記監視カメラで撮像した前記被監視サイトの所定の監視領域についてのリアルタイム監視画像と前記正常画像及び前記異常画像とを前記表示部における所定の分割された領域に同時に表示することを特徴とする映像監視システム。
2. 請求項１記載の映像監視システムにおいて、
   前記管理サーバは、前記監視端末からの通信要求に応じて前記データベースに格納されている前記被監視サイトの所定の監視領域についての監視結果の正常状態と異常状態との間の推移に係る時刻を含む発報情報の発報リストを前記通信回線経由で当該監視端末へ送信し、
   前記監視端末は、前記表示部における前記所定の分割された領域に前記発報リストを含ませて表示することを特徴とする映像監視システム。
3. 請求項１記載の映像監視システムにおいて、
   前記データベースに格納される前記正常画像は、前記監視カメラの１台に対して２つ以上有することを特徴とする映像監視システム。
4. 請求項３記載の映像監視システムにおいて、
   前記２つ以上の正常画像は、前記監視カメラからの前記リアルタイム監視画像によって所定の条件下で更新されることを特徴とする映像監視システム。